| 【発明の名称】 |
植栽支持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】福原 忠彦 【住所又は居所】大阪府茨木市星見町22−11 株式会社エフワンエヌ内
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| 【要約】 |
【課題】植栽の上側を歩行することができる、植栽支持構造を提供する。
【解決手段】植栽支持構造10は、トレー12を含む。トレー12内には、支持基材14が配置される。支持基材14は、コケ類、地衣類、セダム、天然芝等の植栽Pを支持する。トレー12には、トレーカバー16が着脱自在に取付けられ、支持基材14との間に、植栽Pを生育させ繁殖させる繁殖空間Sが構成される。トレーカバー16は、剛性を有する基盤24を含む。基盤24は、その一方主面から他方主面に貫通される複数の通気部26を有する。基盤24の下面には、基盤24から下に延び設けられるように配置され、植栽Pを生育させ繁殖させる繁殖担持部28が配設される。繁殖担持部28は、たとえば基盤24の下面に密植された植毛体30を含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トレー、 前記トレー内に配置され、コケ類、地衣類、セダム、天然芝等の植栽を支持する支持基材、および 前記トレーに着脱自在に取付けられ、前記支持基材との間に、前記植栽を生育させ繁殖させる繁殖空間が構成されるようにしたトレーカバーを含み、 前記トレーカバーは、 剛性を有する基盤、 前記基盤の一方主面から他方主面に貫通される複数の通気部、および 前記基盤の下面から下に延び設けられるように配置され、前記植栽を生育させ繁殖させる繁殖担持部を含むことを特徴とする、植栽支持構造。 【請求項2】 前記繁殖担持部は、前記基盤の下面に植毛された植毛体を含むことを特徴とする、請求項1に記載の植栽支持構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本願発明は、植栽支持構造に関し、特に、例えば、建築物の屋上、外壁、屋根等に施される緑化工法等に適用される、植栽支持構造に関する。 【背景技術】 【0002】 本願発明の背景となる従来の先行技術には、ビルの屋上等の下地躯体の上に設けられた防水層の上面に植栽マットを直接敷設して、固定部材と係止部材とで着脱可能に固定した植栽支持構造があった(例えば、特許文献1の図1参照)。また、植栽マットを収容するための植栽トレーを防水層の上面に設置した後に、植栽マットおよび/または植栽トレーを固定部材と係止部材とでもって分離可能に固定するようにした植栽支持構造があった(例えば、特許文献1の図2〜図6参照)。これらの植栽支持構造によれば、植栽マットまたは植栽トレーの交換が容易に行える。 【0003】 【特許文献1】特開2003−219729号公報(図1〜図6) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、このような従来の植栽支持構造では、植栽マットの上面が露出した状態となっているので、植栽された植物を人の足で傷めてしまう恐れがあり、植栽マットあるいは植栽マットを収容した植栽トレーの上を人が歩行することは困難であった。そのため、植栽の手入れ、および/または、植栽トレーの点検等のためのメンテナンス作業を行うことが困難となっていた。このような足場状況を改善するために、たとえば植栽マットあるいは植栽マットを収容した植栽トレーが敷設された範囲の一部分に、人が歩行できる通路を別個に設けることが提案されるが、この場合、緑化される敷設面全体でみると、その一部分に緑化されていない欠損部分ができるため、美観的にも好ましいものとは言えず、緑化デザインの設計上でも制約ができてしまう。 【0005】 それゆえに、本願発明の主たる目的は、植栽の上側を歩行することができる、植栽支持構造を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1にかかる本願発明は、トレーと、トレー内に配置され、コケ類、地衣類、セダム、天然芝等の植栽を支持する支持基材と、トレーに着脱自在に取付けられ、支持基材との間に、植栽を生育させ繁殖させる繁殖空間が構成されるようにしたトレーカバーとを含み、トレーカバーは、剛性を有する基盤と、基盤の一方主面から他方主面に貫通される複数の通気部と、基盤の下面から下に延び設けられるように配置され、植栽を生育させ繁殖させる繁殖担持部とを含むことを特徴とする、植栽支持構造である。 請求項2にかかる本願発明は、請求項1にかかる発明に従属される発明であって、繁殖担持部は、基盤の下面に植毛された植毛体を含むことを特徴とする、植栽支持構造である。 【0007】 [作用] 請求項1にかかる本願発明では、コケ類、地衣類、セダム、天然芝等の植栽が、支持基材によって支持される。トレーにトレーカバーが取付けられることによって、トレーカバーの下側と支持基材の上側との間には、植栽を生育させ繁殖させる繁殖空間が構成される。支持基材に支持された植栽は、トレーカバーによって保護される。 また、トレーカバーの基盤は、剛性を有するため、トレーカバーがトレーに取付けられた場合、該基盤の盤剛性により、基盤上面に人が歩行可能となる。さらに、基盤に設けられた複数の通気部を介して、外気(空気中)から、植栽に必要な水分、養分および光等がトレー内にとりこまれる。植栽は、該水分、養分および光等によって、繁殖担持部で生育され繁殖される。繁殖担持部は、生育される植栽を担持する。 請求項2にかかる本願発明では、繁殖担持部が植毛体で形成されているので、植栽が、特に、たとえばコケ類および地衣類の場合、それらを植毛体に絡み付かせるようにして密生させることが可能となる。この場合、該コケ類および地衣類は、トレーカバーの保護作用と、植毛体の密生作用との協働作用によって、風害および鳥害等からの被害が防止される。 【発明の効果】 【0008】 本願発明によれば、植栽の上側を歩行することができる、植栽支持構造が得られる。そのため、植栽の手入れ、および/または、トレーの点検等のためのメンテナンス作業が簡単に行うことができる。 【0009】 この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 図1は、本願発明にかかる植栽支持構造の一例を示す一部省略断面図解図である。図2は、図1に示す植栽支持構造を建築物の屋上緑化等に用いた状態を示す要部平面図解図である。 植栽支持構造10は、たとえば合成樹脂材料で形成されたトレー12を含む。トレー12は、その底面および/または側面に排水孔(図示せず)を有する。トレー12の内底面12Aには、支持基材14が配設される。支持基材14は、たとえば不織布で形成され、コケ類(スナゴケ,ハイゴケ)、地衣類、セダム、天然芝等の植栽Pを支持するものである。 【0011】 一方、トレー12には、たとえば合成樹脂材料で形成されたトレーカバー16が、係合手段18により、着脱自在に取付けられる。係合手段18は、たとえばトレー12の上端縁面の一部に一体的に形成されたスナップ凸片20と、トレーカバー16の下端縁面の一部に一体的に形成された凹片22とで形成される。スナップ凸片20および凹片22が係合されることによって、トレー12とトレーカバー16とが着脱自在に取付けられる。この場合、スナップ凸片20および凹片22は、それらの有する弾性により、互いに係止されるものである。 【0012】 なお、係合手段18は、スナップ凸片20および凹片22で構成されるもの以外に、例えば、突起と穴による係合、みぞ嵌めによる係合、抜差しピンによる係合等種々の係合により構成され得るものである。 【0013】 トレーカバー16は、該トレーカバー16がトレー12に取付けられた場合、支持基材14の上側に、つまり、トレーカバー16の下面と支持基材14との上面との間に、植栽Pを生育させ繁殖させる繁殖空間(スペース)Sが構成されるように配設される。 この場合、トレーカバー16は、剛性を有するたとえば合成樹脂材料で形成された基盤24を含む。基盤24は、その上に人が載って歩行した場合にでも、該基盤24が損傷しない程度の強度を有するものである。基盤24は、間隔を隔てて配置された複数の通気部26を有する。通気部26は、基盤24の一方主面から他方主面にかけて貫通される貫通口で構成されている。 【0014】 また、基盤24の下面側には、植栽Pを生育させ繁殖させる繁殖担持部28が配設される。すなわち、繁殖担持部28は、たとえば植毛体30を含む。植毛体30は、たとえば合成樹脂材料、天然樹脂材料、ガラス繊維材料、その他の繊維材料、金属材料等で形成されている。植毛体30は、基盤24の下面から下に延び設けられている。植毛体30は、基盤24の下面に設けられた植毛基部32に密植した状態で植毛されている。植毛基部32は、たとえば基盤24と一体的に形成されている。 【0015】 上述した実施形態例にかかる植栽支持構造10では、コケ類、地衣類、セダム、天然芝等の植栽Pが、支持基材14によって支持・保持されている。また、トレー12にトレーカバー16が取着されることによって、トレーカバー16の下側と支持基材14の上側との間に、植栽Pを生育させ繁殖させる繁殖空間Sが設けられる。この場合、トレーカバー16によって、支持基材14に支持された植栽Pが保護されている。 【0016】 本実施形態例にかかる植栽支持構造10は、建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に施される緑化工法に適用され得る。この場合、例えば、トレー12とトレーカバー16とが取付けられ、トレー12の下面が、建築物の屋上等の下地100の設置面100Aの上に載置される。そして、トレー12の下面に接着剤40等が塗布され、トレー12の下面が設置面100Aに固着される。なお、上述したトレー12は、温度や湿度、酸,アルカリ,油,溶剤等に影響されない耐候性に優れたポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料で形成されることが好ましく、トレーカバー16は、接着性のよいポリスチレン(PS)等の合成樹脂材料で形成されることが好ましい。 【0017】 さらに、基盤24に設けられた複数の通気部26を介して、外気(空気中)から、植栽Pに必要な水分、養分および光等がトレー12内にとりこまれる。植栽Pは、水分、養分および光等によって、繁殖担持部28で生育され繁殖される。この場合、繁殖担持部によって、生育される植栽が担持される。 すなわち、本実施形態例にかかる植栽支持構造10では、繁殖担持部28が密植された植毛体30で形成されているので、植栽Pが、特に、たとえばコケ類および地衣類の場合、それらを植毛体30に絡み付かせるようにして密生させることができる。そのため、コケ類および地衣類は、トレーカバー16の保護作用と、植毛体30の密生作用とによって、風害および鳥害等からの被害も防止することができる。 【0018】 さらに、トレーカバー16の基盤24は、剛性を有するため、トレーカバー16がトレー12に取付けられ、建築物の屋上等の設置面100Aに敷設された場合、基盤24の盤剛性により、基盤24の上面で人の歩行が可能となる。この場合、基盤24全体に人の荷重が分散され、トレー12全体にかかる荷重も分散されるので、基盤24の上面のどの箇所に人が歩行しても問題がない。そのため、本実施形態例にかかる植栽支持構造10では、植栽Pの手入れ、トレー12およびトレーカバー16の点検等のためのメンテナンス作業を支障なく行うことができる。したがって、この植栽支持構造10が、建築物の屋上、外壁、屋根等の設置面に施される緑化工法に適用された場合、緑化デザインの設計上での制約がなくなり、緑化面全体の美観を優れたものとなる。 本実施形態例にかかる植栽支持構造10では、トレーカバー16の基盤24が盤剛性を有すると共に、基盤24の下面に繁殖担持部28が密植された植毛体30を有しているので、基盤24上での人の歩行が難なく行えると共に、コケ類および地衣類等の植栽Pが植毛体30に絡み付いて密生することができる、という2つの作用・効果を併せ持つことになる。この場合、本植栽支持構造10では、従来技術のように、植栽Pを育成させる育成マット等を別途植栽トレー内に配置する必要がなく、繁殖担持部28トレー12にトレーカバー16を取付けるだけでよいため、部材点数も少ないものとなり、作業効率もよいものとなる。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本願発明にかかる植栽支持構造の一例を示す一部省略断面図解図である。 【図2】図1に示す植栽支持構造を建築物の屋上緑化等に用いた状態を示す要部平面図解図である。 【符号の説明】 【0020】 10 植栽支持構造 12 トレー 14 植栽支持基材 16 トレーカバー 18 係合手段 20 スナップ凸片 22 凹片 24 基盤植毛基部 26 通気部 28 繁殖担持部 26 係止手段 28 繁殖担持部 30 植毛体 32 植毛基部 P 植栽 S 繁殖空間(スペース)
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| 【出願人】 |
【識別番号】300044470 【氏名又は名称】株式会社エフワンエヌ 【住所又は居所】大阪府茨木市星見町22−11
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| 【出願日】 |
平成17年1月6日(2005.1.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079577 【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 全啓
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| 【公開番号】 |
特開2006−187243(P2006−187243A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月20日(2006.7.20) |
| 【出願番号】 |
特願2005−1874(P2005−1874) |
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