| 【発明の名称】 |
緑化用プレート板の製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】阪田 末好
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| 【要約】 |
【課題】圧力を掛けての成形であり、ポーラスな材料であっても、プレート板状の下面側に高さがない複数の脚部を確実に成形することができる。
【解決手段】ゼオライトを主成分とし、これに軽石、高炉セメント及び水を加えたポーラス材を下面側に少し突出する円形脚部を複数備えたプレート状に固めて形成する形枠であり、金属製の周囲枠3と、木製の底板4と、木製の天板5の上に重合されるものとして脚部形成用の穴9を設けた木製の板体6とからなる。脚部形成用の穴9を設けた木製の板体6は、当該穴9の直径線を含む線で複数枚の細長板6a、6bに分割分離される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゼオライトを主成分とし、これに軽石、高炉セメント及び水を加えたポーラス材を下面側に少し突出する円形脚部を複数備えたプレート状に固めて形成する形枠であり、金属製の周囲枠と、木製の底板と、木製の天板の上に重合されるものとして脚部形成用の穴を設けた木製の板体とからなることを特徴とする緑化用プレート板の製造装置。 【請求項2】 脚部形成用の穴を設けた木製の板体は、当該穴の直径線を含む線で複数枚の細長板に分割分離される請求項1記載の緑化用プレート板の製造装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、建物の屋上やベランダなどの表面を構成するコンクリート表面を土を使用することなく天然芝等の植物で緑化することができる緑化用プレート板の製造装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、建物の屋上やベランダなどの表面がコンクリート表面で構成されることが多くあり、これらがコンクリート表面で構成される場合、夏場はコンクリートの照り返しで熱くなり、又冬場はコンクリートが冷えて寒くなる不都合がある。この不都合を解消する手段として、コンクリート表面に天然芝を敷き詰めて、夏場は涼しく、冬場は暖かくすることが考えられる。 【0003】 しかしながら、コンクリート表面に天然芝を敷き詰める場合には土が必要であり、しかも屋上やベランダなどに土を敷くのは面倒で、又土ぼこりがたち、さらに土の追加による重量アップで屋上やベランダなどの構造物の強度不足の問題などが新たに発生するなどの不都合がある。 【0004】 発明者は先に、前記の課題を解決すべく、例えば建物の屋上やベランダなどの表面を構成するコンクリート表面を土を使用することなく天然芝で緑化するのできる緑化用プレート板について出願し、特許権と意匠権を取得した。 【0005】 【特許文献1】特許第3527484号公報 【特許文献2】意匠登録第1210069号公報 【0006】 この緑化用プレート板1は、図5〜図9に示すように、厚みのある正方形のプレート板状に形成され、下面側には少し突出する円形の脚部2が突出形成されている。脚部2は中央と周囲の角側の4箇所の合計5箇所に形成されている。 【0007】 この脚部2の存在は重要であり、緑化用プレート板1がコンクリート表面に置かれる場合、脚部2がコンクリート表面に直接接地する。 【0008】 多数の緑化用プレート板1を屋上やベランダなどのコンクリート表面に図8に示すように、縦横に隙間なく取り付ける場合、緑化用プレート板1の下面側に突出して各脚部2がコンクリート表面に接地して、各脚部2によって緑化用プレート板1とコンクリート表面との間には脚部2の突出量例えば30mm程の隙間ができる。この隙間は断熱層及び排水路として機能する。 【0009】 つまり、夏場においては熱気がコンクリート表面に直接伝わらず、コンクリート表面側の建物内は熱くなるのが防がれる。また、冬場においては冷気がコンクリート表面に直接伝わらず、コンクリート表面側の建物内は寒くなるのが防がれる。また、緑化用プレート板1に散水して吸収されなかった水はその隙間から排水されて、緑化用プレート板1が水浸しになるのが回避される。 【0010】 緑化用プレート板1の材料は、天然ゼオライトを主成分とし、これに軽石、セメント及び水を加えて成形したポーラス材である。 【0011】 緑化用プレート板1の主成分である天然ゼオライトは、結晶性の多孔質アルミノケイ酸塩の総称として知られている。ゼオライトは天然ゼオライトと合成ゼオライトに大別されるが、この天然ゼオライトは天然に産するが合成できないものである。天然ゼオライトは多孔質であるために、細孔内に水分を保水できる特徴を備えている。また、天然であるために、天然芝aの養分としても機能する。 【0012】 モルデナイトは斜方晶系の高シリカ天然ゼオライトであり、天然ゼオライトに含まれる。モルデナイトの性状は、プリズマティック結晶、垂直方向にすじ状、微細、普通針状から微細繊維、しばしば綿状集合体、また緻密、磁器状である。モルデナイトは、ガラスの水和プロダクト及び堆積中の自生鉱床として、火成岩中の脈及び空洞中に産出する。 【0013】 緑化用プレート板1で、使用するモルデナイトの組成は次の通りである。 けい酸全量(SiO2)(シリカ):66.57%、酸化アルミニウム(Al2O3):12.62%、酸化鉄(Fe2O3):1.03%、苦土全量(MgO):0.54%、石灰全量(CaO):2.55%、曹達全量(Na2O):1.52%、加里全量(K2O):2.17%、リン酸全量(P2O5):0.02% 【0014】 また、使用するモルデナイトの物性は、pH(ペーハー)6.0〜6.5、塩基置換容量(CEC)、120〜180meq/100g、吸水率25%、嵩比重1.0、比重2.0である。 【0015】 緑化用プレート板1の成分構成は、主成分の天然ゼオライトにモルデナイトを使用し、セメントに高炉セメントを使用し、重量比で、直径3〜5mmのモルデナイトを16〜18%、直径3〜5mmの軽石を34〜36%、高炉セメントを28〜30%、水を16〜18%の割合になっている。水の割合は製造の時期によって若干の変動があり、暑い季節は少し多めになり、寒い季節は少し少なめになる。 【0016】 前記の成分構成からなる緑化用プレート板1は、次のようにして製造される。直径3〜5mmのモルデナイトと直径3〜5mmの軽石を攪拌機に入れて攪拌混合し、さらに高炉セメントを入れて混合し、最後に水を入れて混合する。次にこのようにして混合されたものを型に流し込み、例えば7〜10トンの圧力でプレスを数秒かける。型にいれたまま2日間程養生させる。その後、型から取り出して、緑化用プレート板1が得られる。 【0017】 各緑化用プレート板1を屋上やベランダなどのコンクリート表面に取り付けた後、各緑化用プレート板1に水を十分に含ませる。この場合、緑化用プレート板1の据え付け面積が広い場合にはスプリングクーラーを取り付けて、スプリングクーラーで緑化用プレート板1の表面に散水して十分に水分を含ませる。緑化用プレート板1の表面から水分が滲み出す程度に、十分に水分を含ませる。 【0018】 続いて、図9に示すように、ロール状の一枚ものの天然芝aを緑化用プレート板1の表面に敷き詰める。天然芝aが緑化用プレート板1の表面に密着するように敷き詰める。 【0019】 その後、多数の緑化用プレート板1が縦横に敷き詰められた全体の周縁側に接着剤を使って縁石を取り付けて、縦横に敷き詰めた緑化用プレート板1が前後左右にずれないようにする。 【0020】 最後に、縦横に敷き詰められた緑化用プレート板1の表面に敷き詰めた天然芝aに散水して、緑化用プレート板1を用いた天然芝コートの施工は終了する。 【0021】 緑化用プレート板1は、表面に微小な凹凸があり、又微小な隙間などがあるために、20日位でプレート板表面からその内部に根をはる天然芝aを植え付けることができるもので、しかも、植え付けた天然芝aが風や雨などによってプレート板表面から簡単に剥がれることがない。 【0022】 さらに、緑化用プレート板1は、主成分の天然ゼオライトが天然芝aの養分となり又保水機能も有するので、緑化用プレート板の表面に植え付けられた天然芝aはその養分及び水分を緑化用プレート板から吸収でき、このため、天然芝aを育てるための肥料を散布する必要もなく、また、散水した場合にはその水分は適宜吸収されて保水されて天然芝aの水分補給として利用される。 【0023】 また、緑化用プレート板1の主成分のモルデナイトは保水性と栄養分も兼ねているために、緑化用プレート板1の表面に植え付けられた天然芝aは必要な水分と栄養分を根を通じて緑化用プレート板1の主成分のモルデナイトから吸収する。このため、肥料の散布を不要にできる。また、散水も毎日行う必要はない。 【0024】 さらに、天然芝aや緑化用プレート板1で吸収されなかった水は緑化用プレート板1とコンクリート表面との隙間から排出されるので、天然芝aの表面が水浸しになるのを回避できる。 【0025】 脚部2も緑化用プレート板1と同じ材料からなり保水性を有するため、コンクリート表面に接地した脚部2はコンクリート表面側に溜まった水を吸収して吸い上げる機能を有する。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0026】 緑化用プレート板1は、厚みのある正方形のプレート板状に形成される。緑化用プレート板1のサイズとしては、例えば、300×300×30(mm)、300×300×40(mm)、450×450×30(mm)、450×450×40(mm)である。 【0027】 緑化用プレート板1の下面側の円形の脚部2の直径は例えば85mm、各脚部2の突出量は例えば30mmである。 【0028】 この脚部2の形成は材料がポーラスゆえに、むずかしいものであり、特に高さがないものであり、また、複数あることから、一体成形用の型枠を用いたのでは、脱型の際に欠けを生じる危険が多い。成形時には、プレスを掛けるので、その傾向は高い。 【0029】 本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、圧力を掛けての成形であり、ポーラスな材料であっても、プレート板状の下面側に高さがない複数の脚部を確実に成形することができる緑化用プレート板の製造装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0030】 本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ゼオライトを主成分とし、これに軽石、高炉セメント及び水を加えたポーラス材を下面側に少し突出する円形脚部を複数備えたプレート状に固めて形成する形枠であり、金属製の周囲枠と、木製の底板と、木製の天板の上に重合されるものとして脚部形成用の穴を設けた木製の板体とからなることを要旨とするものである。 【0031】 請求項1記載の本発明によれば、周囲枠はこれを鋼製等の金属製のものとすることで、混合されたものを流し込み、例えば7〜10トンの圧力でプレスを数秒かけることに耐えるものとすることができ、また、脚部形成用の穴を設けた木製の板体を独立した型枠部材とすることにより、無理なく脱型でき、脚部に欠けを生じるおそれもない。 【0032】 しかも、底板と、天板と、この脚部形成用の穴を設けた板体とを木製(コンパネ)とすることで、適宜水分を吸収でき、圧力を掛けた際に、余剰水が悪さをして製品に巣ができたりするおそれもない。 【0033】 請求項2記載の本発明は、脚部形成用の穴を設けた木製の板体は、当該穴の直径線を含む線で複数枚の細長板に分割分離されることを要旨とするものである。 【0034】 請求項2記載の本発明によれば、脚部形成用の穴を設けた木製の板体は、これを複数枚の細長板に分割分離されるようにしたことで、より一層脱型を容易に行うことができる。 【発明の効果】 【0035】 以上述べたように本発明の緑化用プレート板の製造装置は、圧力を掛けての成形であり、ポーラスな材料であっても、プレート板状の下面側に高さがない複数の脚部を確実に成形することができるものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0036】 以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1〜図3は本発明の緑化用プレート板の製造装置の1実施形態を示すもので、ゼオライトを主成分とし、これに軽石、高炉セメント及び水を加えたポーラス材を下面側に少し突出する円形脚部を複数備えたプレート状に固めて形成する形枠である。 【0037】 本発明の製造装置は、金属製の周囲枠3と、木製の底板4と、木製の天板5と、底板の上に重合されるものとして脚部形成用の穴9を設けた木製の板体6とからなる。 【0038】 このうち、金属製の周囲枠3は例えば鋼製の帯金を直角に屈折させた枠部材3a、3bの相互を組み合わせて、上下面が開放の矩形枠を構成するものである。 【0039】 これら枠部材3a、3bは、一方の端を延長して接合フランジ7aとし、他方の端を外側に直角に折り曲げて接合フランジ7bとして、これら接合フランジ7a、7b同士を接合し、これらをボルト・ナット8で締結する。このようにして、金属製の周囲枠3の内部には接合部分は存在せず、対角の外側部分で接合することで内部の材料の成形に支障を与えず、また、圧力を掛けた際に内部の材料が外側に膨らもうとする力を十分受け止めることができる。 【0040】 ボルト・ナット8のナットを蝶ナットとすれば、締結が容易であり、不使用時には枠部材3a、3bを分離して収納できる。さらに、脱型の時にボルト・ナット8を外して枠部材3a、3bを分離するようにしてもよい。 【0041】 木製の底板4は、金属製の周囲枠3よりも大きな板であり、その上に金属製の周囲枠3が載置される。 【0042】 木製の天板5は、金属製の周囲枠3よりもわずかに小さい矩形の板である。この木製の天板5は金属製の周囲枠3内にほとんど隙間なくして入り込む。 【0043】 脚部形成用の穴9を設けた木製の板体6は、前記木製の天板5とほぼ同じ程度の大きさの板であり、穴9の配置は緑化用プレート板1の下面側には少し突出する円形の脚部2の配置と同じであり、中央と周囲の角側の4箇所の合計5箇所に形成されている。 【0044】 前記木製の板体6は、図2に示すように、穴9の直径線を含む線10で4枚の細長板6a、6bに分割分離される。細長板6aは端に位置するもので、半円形の切り欠き12が片側に離れて2個並ぶ。細長板6bは、一方の片側に半円形の切り欠き12が片側に離れて2個並び、他方の片側には中央に半円形の切り欠き12が前記2個の半円形の切り欠き12の間に位置するように形成される。 【0045】 このようにして各細長板6a、6bを集合させて一枚の木製の板体6とした場合には、半円形の切り欠き12が合わさって脚部形成用の穴9となる。この脚部形成用の穴9は抜きテーパー13を内周囲に形成した。 【0046】 前記木製の底板4と、木製の天板5と、底板の上に重合されるものとして脚部形成用の穴9を設けた木製の板体6は、その木製の材質としてはコンクリート型枠と使用される合板であるコンパネが水分吸収性を発揮して好適である。 【0047】 次に使用法について説明する。図3に示すように、木製の底板4の上に金属製の周囲枠3を置き、この金属製の周囲枠3内で脚部形成用の穴9を設けた木製の板体6を底板4の上に重合して配置する。 【0048】 このようにしてから、ゼオライトを主成分とし、これに軽石、高炉セメント及び水を加えたポーラス材を流し込み充填し、木製の天板5で落とし蓋的に蓋をし、図4に示すようにプレス機14で例えば7〜10トンの圧力でプレスを数秒かける。型にいれたまま3日間程養生させる。その後、型から取り出して、緑化用プレート板1が得られる。 【0049】 プレスを掛ける際には、木製部材が適度の吸水性と弾性を発揮する。また、余剰な水分は隙間から外へ流出できる。 【0050】 脱型は金属製の周囲枠3を揚げ、製品から木製の底板4と、木製の天板5、と脚部形成用の穴9を設けた木製の板体6を取り除けば完了するが、木製の板体6はこれを4枚の細長板6a、6bに分割分離することにより、緑化用プレート板1の下面側に突出する円形の脚部2を損傷することなく、安全かつ簡単に脱型することができる。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】本発明の緑化用プレート板の製造装置の1実施形態を示す各部材の斜視図である。 【図2】本発明の緑化用プレート板の製造装置で使用する脚部形成用の穴を設けた木製の板体の1例を示す斜視図である。 【図3】本発明の緑化用プレート板の製造装置の材料流し込み前の斜視図である。 【図4】本発明の緑化用プレート板の製造装置のプレス時の斜視図である。 【図5】緑化用プレート板の表面図である。 【図6】緑化用プレート板の裏面図である。 【図7】緑化用プレート板の側面図である。 【図8】緑化用プレート板を縦横に敷き詰めた部分平面図である。 【図9】緑化用プレート板の表面に天然芝が植え付けられた側面図である。 【符号の説明】 【0052】 1 緑化用プレート板 2 脚部 3 金属製の周囲枠 3a、3b 枠部材 4 木製の底板 5 木製の天板 6 脚部形成用の穴を設けた木製の板体 6a、6b 細長板 7a、7b 接合フランジ 8 ボルト・ナット 9 穴 10 直径線を含む線 12 半円形の切り欠き 13 抜きテーパー 14 プレス機 a 天然芝
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| 【出願人】 |
【識別番号】501276625 【氏名又は名称】阪田 末好
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| 【出願日】 |
平成16年12月27日(2004.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078695 【弁理士】 【氏名又は名称】久保 司
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| 【公開番号】 |
特開2006−180747(P2006−180747A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月13日(2006.7.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−376354(P2004−376354) |
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