トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 緑色で適度にやわらかな葉にんにく野菜ならびにその栽培方法
【発明者】 【氏名】仁部利治

【要約】 【課題】葉にんにくを生産するにあたり、茎葉が硬すぎず香り豊かな緑色の商品をより効率よく、安定して周年生産するための生産技術の確立が、望まれている。

【解決手段】にんにくのりん片の皮をむいて、発泡スチロールの育苗トレイ上で、水槽に浮かせ水耕栽培する。この場合は温室の遮光が大切で、夏季90%、冬季60%程度で管理し、夏季は十分な換気をし、冬季は夜温を10℃以上を維持する。水槽の水置換が重要で、特に夏季は27℃以下好ましくは25℃以下に保つことが重要である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
にんにくりん片を、温室内において発泡スチロール製育苗トレイ上で水槽に浮かべて水耕栽培し、40%以上の遮光ネット下10〜40℃で30〜40cmの植物体へ生育させた緑色の栄養豊富で風味豊かな葉にんにく野菜
【請求項2】
にんにくりん片を、温室内で水耕栽培水耕栽培するにあたり、水槽を2段以上の架構式で、40%以上の遮光ネット下10〜40℃で栽培することにより適度に柔らかく緑色の葉にんにく野菜を得る栽培方法



























【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、日常的ににんにくを摂取しやすくするため、水耕栽培でにんにくを野菜化すること、およびその栽培方法に係わるものである。
【背景技術】
【0002】
にんにくは、りん片を調理して摂取されることが多く、野菜としては11月〜3月にかけて、土耕栽培によって一時的に利用されるだけで、それも素材が硬く香味も少なく一般的にあまり普及されていなかった。本発明は水耕栽培によって周年生産でき、しかも適度にやわらかく香り・風味に優れた特長を持つ、緑色の葉にんにく野菜を提供できる栽培方法である。
【0003】
にんにくの茎葉は、日射によって硬くなるので季節によってその遮光率を40〜90%に変更し、温度条件も併せて調節することによって、安定したやわらかさおよび風味をもった野菜に仕上げることができる。
栽培水槽はその施設の効率を考え、2〜3段の多段方式での栽培が好ましく無農薬・無肥料で約2週間の栽培によって30〜40cmまで生育するので非常に効率がよい。
【0004】
【特許文献1】特開平 06−233625 黄白色のニンニク茎葉野菜ならびにその栽培方法
【特許文献2】特開平 09−215447上部は黄色で下方は白色の長いニンニク茎葉野菜
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の公報は暗黒条件で、にんにくの茎葉を黄白色または白色で非常にやわらかい、いわゆるもやし状の食材を得ることが記載されているが、本発明では緑色の瑞々しく、若干歯ごたえがあり香味豊かなおいしいにんにく野菜を周年提供するところにある。この葉にんにくは茎葉部だけではなく、毛根部もりん片部分も全部活用でき、夫々について個性的な食材となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
栽培用の水槽はポリプロピレン樹脂製の板を用い清潔度を維持し、水は地下水をくみ上げ濾過して使用する。2段水槽での栽培は下段槽で初期の7日間栽培し、上段槽で最後の7日間栽培する。茎葉の緑化度は夏季遮光率90%で、冬季は遮光率60%を基準とし1〜2段の遮光ネットで適宜調節する。栽培用のトレイは、水槽で浮上しているので支持する必要はない。
【発明の効果】
【0007】
季節や気温の変化に対応し遮光率を調節することと、積極的に水槽の水を置換することによって、にんにくの茎葉の生育が正常にすすみ、製品の歩留まりも95%以上を維持できる。また冬季の夜温を10℃に維持し、夏季の施設内の換気を積極的にすることで瑞々しい栄養豊富な葉にんにく野菜を周年安定生産することが可能になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
原材料のにんにくは、粒ぞろいのりん片を選び、傷をつけないように皮をむき
栽培に使用する。遮光ネットの調節は、りん片が日光によって着色しないように、季節によってこまめに調節する。夏季は温室内の積極的な換気が必要で更に、水温の管理が重要で27℃好ましくは25℃以下に維持することが大事である。栽培状況は注意深く観察し、異常を感じたらすぐ処置をすることが水耕栽培のコツである。栽培終了後は、水槽および育苗トレイの十分な水洗浄と殺菌処理を実施し次回の使用にあてる。
















【出願人】 【識別番号】399122907
【氏名又は名称】仁部 利治
【出願日】 平成16年12月22日(2004.12.22)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−174744(P2006−174744A)
【公開日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願番号】 特願2004−370354(P2004−370354)