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【発明の名称】 刈込機
【発明者】 【氏名】岡村 英澄
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】中村 雅道
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】小田 尚
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【要約】 【課題】バリカン刃と鋸刃とを備え刈込機において、鋸刃による切断をより確実に行うことができるようにする。

【解決手段】側縁にバリカン刃7a,8aを備えた一対の重設されたブレード7,8のうち少なくとも一方を往復動させるとともに、往復動するブレード7,8に鋸刃13を設けた刈込機1において、鋸刃13による切断対象物を支持するガイド14を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側縁にバリカン刃を備えた一対の重設されたブレードのうち少なくとも一方を往復動させるとともに、往復動するブレードに鋸刃を設けた刈込機において、
鋸刃による切断対象物を支持するガイドを設けたことを特徴とする刈込機。
【請求項2】
前記ガイドによって切断対象物を鋸刃往復方向の所定区間内に保持可能とし、当該区間の長さを可変設定可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の刈込機。
【請求項3】
一対のブレードの双方に鋸刃を設け、それら鋸刃の刃先方向を相互に逆に設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の刈込機。
【請求項4】
前記鋸刃を押し切りおよび引き切りの双方で切断可能な刃としたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の刈込機。
【請求項5】
前記鋸刃をブレードに対して着脱可能に構成したことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の刈込機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、植木や生け垣等の刈り込みを行う刈込機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、植木や生け垣等の刈り込みを行う刈込機として、側縁に凹凸形状が反復する細長い板状のバリカン刃を長手方向に往復動させて枝を切断するものがある。
【0003】
この種の刈込機は、通常、比較的細い枝の切断を主目的として作られているため、切断対象となる植木等に太い枝が含まれるような状況では使いづらい。この場合、刈込機で切断できないような太い枝は、手引き鋸等で切断されていたが、工具を取り替える分、手間が増えるという問題があった。
【0004】
そこで、下記特許文献1では、バリカン刃に太枝切断用の鋸刃を設け、電動鋸として使用できるようにしたものが提案されている。
【特許文献1】実開昭61−83847号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の刈込機では、太枝を鋸刃で切断する際に、太枝が鋸刃とともに動いてしまい、うまく切断できない場合があった。
【0006】
そこで、本発明は、バリカン刃と鋸刃とを備え刈込機において、鋸刃による切断をより確実に行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明にあっては、側縁にバリカン刃を備えた一対の重設されたブレードのうち少なくとも一方を往復動させるとともに、往復動するブレードに鋸刃を設けた刈込機において、鋸刃による切断対象物を支持するガイドを設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明にあっては、上記ガイドによって切断対象物を鋸刃往復方向の所定区間内に保持可能とし、当該区間の長さを可変設定可能に構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明にあっては、一対のブレードの双方に鋸刃を設け、それら鋸刃の刃先方向を相互に逆に設定したことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明にあっては、上記鋸刃を押し切りおよび引き切りの双方で切断可能な刃としたことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明にあっては、上記鋸刃をブレードに対して着脱可能に構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、ガイドによって切断対象物を支持することにより、当該切断対象物が鋸刃とともに振動するのが抑制され、より確実に切断することができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、切断対象物を鋸刃往復方向に保持する区間の長さを可変設定することができるため、種々の太さの枝を当該区間内に収めて、より確実に切断することができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、刃先方向が相互に逆の二つの鋸刃により、当該鋸刃による切断抵抗が相殺され、反動を軽減することができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、切断対象物を、押し切りおよび引き切りの双方で、より迅速に切断することができる。
【0016】
請求項5の発明によれば、不要な時には鋸刃をブレードから取り外し、より軽い状態で使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかる刈込機の平面図、図2は、刈込機の側面図である。
【0019】
本実施形態にかかる刈込機1は、本体部2内に内蔵するモータ(図示せず)の回転を偏心カム機構等でブレード7,8のうち少なくともいずれか一方の往復動作に変換し、ブレード7,8の側縁に設けたバリカン刃7a(上刃),8a(下刃)や、ブレード7,8のうち少なくとも往復動作するものに設けた鋸刃13により、植木や生け垣の枝等の切断を行うものである。この刈込機1によれば、バリカン刃7a,8aによっては切断が難しい比較的太い枝等についても、鋸刃13を用いて切断することができる。
【0020】
この刈込機1は、図1および図2の左側を作業者に近い側(手前側)として、スイッチ3が設けられたグリップ4と補助グリップ5とを把持して使用される。また、本体部2の前部(図1および図2の右側の部分)には、保護カバー6が装着されている。
【0021】
そして、この刈込機1には、本体部2から前方に向けて、相互に平行な上押板9および下押板10が延設されており、これら上押板9および下押板10の間に、一対(二枚)の重設されたブレード7,8が狭持されている。ブレード7,8は、結合部11によって相対的に往復動可能に締結されており、二つのブレード7,8のうち少なくともいずれか一方が長手方向に往復動することで、上側のブレード7の側縁に形成された上刃7aと下側のブレード8の側縁に形成された下刃8aとの間の間隙12に導入された枝等の切断対象物(図示せず)が切断される。
【0022】
一方、鋸刃13は、一対のブレード7,8のうちいずれか一方(例えば上側のブレード7)の少なくとも片側の側縁(例えば両側縁)に設けられる。さらに、この鋸刃13は、ねじ20によってブレード7,8のうち少なくともいずれか一方(例えば上側のブレード7)の根元側に着脱自在に固定されている。なお、鋸刃13をブレードの先端側に設けてもよい。
【0023】
そして、本実施形態にかかる刈込機1は、鋸刃13による切断対象物を支持するガイド14を有している。具体的には、ガイド14は、細長い板状の上押板9に、鋸刃13の側縁より外側となる位置まで当該上押板9の幅方向に伸びるリブとして突設されている。このガイド14は、ブレード7の側縁ごとに二つずつ、相互に平行に設けられており、二つのガイド14間の間隙15内に導入された対象物にガイド14の前端または後端を突き当てることで、鋸刃13の往復動に伴う対象物の振動や移動を抑制できるようにしている。なお、ガイド14は、下押板10や、本体部2に設けるようにしてもよいし、それらに着脱可能に取り付けるようにしてもよい。
【0024】
以上のように、本実施形態によれば、鋸刃13による切断対象物を支持するガイド14を設けたため、切断対象物が鋸刃13とともに振動するのが抑制され、より確実に切断することができる。
【0025】
また、本実施形態によれば、鋸刃13をブレード7に対して着脱可能に構成したため、不要な時には鋸刃を取り外し、より軽い状態で使用することができる。
【0026】
(第2実施形態)図3は、本実施形態にかかる刈込機の外観を示す側面図である。なお、本実施形態にかかる刈込機1Aは、上記第1実施形態にかかる刈込機1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については同じ符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0027】
本実施形態にかかる刈込機1Aは、ガイド14Aによって切断対象物を鋸刃往復方向Aの所定区間内に保持可能とし、当該区間の長さBを可変設定可能に構成したものである。具体的には、一対のガイド14a,14bのうち少なくともいずれか一方(本実施形態では根元側のガイド14b)の鋸刃往復方向Aの固定位置を可変設定自在としている。すなわち、ガイド14bに、鋸刃往復方向Aに沿って伸びる長穴16を設け、この長穴16を貫通するネジ17により、当該ガイド14bと上押板9とを締結するようにしている。
【0028】
本実施形態によれば、ガイド14Aによって切断対象物を鋸刃往復方向Aの所定区間内に保持可能とし、当該区間の長さBを可変設定可能に構成したため、種々の太さの枝を当該区間内に収めて、より確実に切断することができる。特に、一対のガイド14a,14bで、切断対象物を狭持するようにすれば、より一層確実にかつより迅速に切断することができるようになる。
【0029】
なお、本実施形態では、鋸刃13は、ブレード7と一体化しているが、これを第1実施形態のようにブレード7に着脱可能に構成することも可能であるし、ガイド14a,14bを上押板9等に対して着脱可能としてもよい。
【0030】
(第3実施形態)図4は、本実施形態にかかる刈込機の鋸刃の平面図、図5は、鋸刃の側面図である。なお、本実施形態にかかる鋸刃は、上記第1または第2実施形態にかかる刈込機に設けることができるものである。
【0031】
本実施形態では、重設される一対のブレード7,8の双方に鋸刃18a,18bを設け、当該鋸刃18a,18bの刃先方向を相互に逆に設定している。こうすることで、二つの鋸刃18a,18bの切断抵抗力が相互に逆方向に作用することになり、これらを相殺することができる。よって、作業者への反動を軽減することができる。
【0032】
(第4実施形態)図6は、本実施形態にかかる刈込機の鋸刃の平面図である。なお、本実施形態にかかる鋸刃は、上記第1または第2実施形態にかかる刈込機に設けることができるものである。
【0033】
本実施形態では、ブレード7または8に取り付ける鋸刃28を、押し切りおよび引き切りの双方で切断可能な刃として構成している。具体的には、鋸刃28の各刃が、刃先がブレードの先端部側を向く刃部28aと、本体部側を向く刃部28bとを有する構成としている。こうすることで、鋸刃28の往動および復動の双方で切断することができるため、より迅速に対象物を切断することができる。
【0034】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる刈込機の平面図。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる刈込機の側面図。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる刈込機の平面図。
【図4】本発明の第3実施形態にかかる刈込機の鋸刃の平面図。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる刈込機の鋸刃の側面図。
【図6】本発明の第4実施形態にかかる刈込機の鋸刃の平面図。
【符号の説明】
【0036】
1,1A 刈込機
7,8 ブレード
7a,8a バリカン刃
13,18a,18b,28 鋸刃
14,14A ガイド
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成16年11月25日(2004.11.25)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和

【識別番号】100108707
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 友之

【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和

【公開番号】 特開2006−149222(P2006−149222A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2004−340633(P2004−340633)