トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 植物育成網の支持支柱
【発明者】 【氏名】塙 進
【住所又は居所】福島県東白川郡塙町大字西河内字上福沢1番地5 福島日東シンコー株式会社内

【氏名】覚方 恒光
【住所又は居所】福島県東白川郡塙町大字西河内字上福沢1番地5 福島日東シンコー株式会社内

【要約】 【課題】特別な機能部品を用いずに、植物育成網の落下を抑制しつつ、植物育成網の脱着を容易に行うことのできる植物育成網の支持支柱を提供することにある。

【解決手段】植物の植え込みに立設され、植物を巻き付かせて生育させるための網を支持する植物育成網の支持支柱であって、該支持支柱は、前記網を構成する紐を収容して支持し得るように内部に幅方向に延在する網収容部と、該網収容部の上縁部に沿って前記支持支柱の幅方向に延び前記網収容部に前記紐を導入し得るように前記網収容部と前記支持支柱の外形とを連通させる開口部とを備え、該開口部が正面視曲折形状に形成されていることを特徴とする植物育成網の支持支柱を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物の植え込みに立設され、植物を巻き付かせて生育させるための網を支持する植物育成網の支持支柱であって、
該支持支柱は、前記網を構成する紐を収容して支持し得るように内部に幅方向に延在する網収容部と、該網収容部の上縁部に沿って前記支持支柱の幅方向に延び前記網収容部に前記紐を導入し得るように前記網収容部と前記支持支柱の外形とを連通させる開口部とを備え、
該開口部が正面視曲折形状に形成されていることを特徴とする植物育成網の支持支柱。
【請求項2】
前記開口部が、該開口部の上縁の最下部位が下縁の最上部位よりも下位となる曲折形状に形成されている請求項1記載の植物育成網の支持支柱。
【請求項3】
前記上縁の最下部位が、前記下縁の最上部位より1mm以上下位となる請求項2記載の植物育成網の支持支柱。
【請求項4】
前記支持支柱の端部において、側面が全周にわたって1mm以上の深さで凹入した紐縛り部を備えている請求項1乃至3記載の植物育成網の支持支柱。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、植物育成網を支持する支持支柱、さらに詳しくは、蔓性植物育成網を支持する支持支柱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、倒伏等を防止するために、植物を添え木に針金などで固定して支持することが広く行われている。しかし、この方法においては、植物の成長にあわせて固定位置を頻繁に変動させなければならず、多くの植物を支持することが実質上困難である。
特許文献1では、菊など鑑賞花を多数並べた状態で栽培するために、水平に網を配して、網目内に植物の茎部を通し支持する方法が開示されている。ここでは、植栽部周囲に支柱を立設させ、この支柱に針金を巻回させて形成した網止め具を用いて、該網止め具と網とを結合させ、植物の成長に合わせて網止め具を支柱に沿って上下させることで網の上下を行うことが示されている。
【0003】
ところで、単独では自立させることが困難な蔓性植物等においては、支柱間で網を立設させた状態となるよう保持し、網に蔓性植物を巻きつかせて支持する植物育成網が用いられている。この場合、前述の菊等の自立性の植物の倒伏防止の場合とは異なり、網に蔓性植物を巻きつかせて支持するため蔓性植物の重さを殆ど全て網で支えることとなる。したがって、上記のような支柱に針金を巻回させて形成した網止め具のようなものにおいては、最終的に必要な植物の重みに耐え得る巻回力としておかねばならず、植物の育成当初の比較的軽い負荷の場合においても網を上下させるために強い力を加えて網止め具を緩めることが必要となる問題が生じる。この網止め具のように支柱を締め付けたり緩めたりするような機能部品を用いる場合には、植物を巻きつかせて支持する植物育成網を上下させるための動作を容易に実施することが困難である。また、このような機能部品は、故障により機能が損なわれる怖れも有する。
締め付けたり緩めたりする機能部品を用いない手段として、支柱にフックのようなものを固定して、網を引っ掛ける手段も考え得るが、この場合は、風等で網が振動した場合に網がフックから外れて落ちるという問題が生じる怖れを有する。
なおこれらの問題は、蔓性植物に限定されるものではなく、植物育成網に植物を巻きつかせて支持する場合に共通する問題である。
【特許文献1】特開平7−59471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、上記問題点に鑑み、特別な機能部品を用いずに、植物育成網の落下を抑制しつつ、植物育成網の脱着を容易に行うことのできる植物育成網の支持支柱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記課題を解決すべく、植物の植え込みに立設され、植物を巻き付かせて生育させるための網を支持する植物育成網の支持支柱であって、
該支持支柱は、前記網を構成する紐を収容して支持し得るように内部に幅方向に延在する網収容部と、該網収容部の上縁部に沿って前記支持支柱の幅方向に延び前記網収容部に前記紐を導入し得るように前記網収容部と前記支持支柱の外形とを連通させる開口部とを備え、該開口部が正面視曲折形状に形成されていることを特徴とする植物育成網の支持支柱を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の植物育成網の支持支柱は、植物育成網を構成する紐を収容して支持する網収容部と、該網収容部と支持支柱の外形とを連通させる正面視曲折形状に形成された開口部とを備えているため、前記紐を前記開口部の曲折形状にあわせるよう弛ませることで前記紐を容易に脱着することができ、機能部品を用いる場合に比べて植物育成網の脱着が容易に行える。
さらに、収容され直線状となるよう張力を受けた前記紐は、前記曲折形状によって前記開口部から脱落することを抑制されるため、単なるフックに引っ掛けた場合等に比べて植物育成網が落下することを抑制し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
はじめに、本発明の好ましい実施形態の植物育成網の支持支柱について図1及び図2を参照して説明する。
【0008】
本実施形態において、植物育成網の支持支柱1は、円柱状の本体を有し、該本体の側面には植物育成網を構成する紐を収容して保持するための溝2を備えている。
【0009】
前記本体は、地面に容易に突き刺し得るように一端部が先鋭な形状とされ、他端部が平坦な形状とされている。
前記本体には、該平坦な形状を有する端部に近い側面に、周囲の側面よりも凹入した凹部が全周にわたり形成された紐縛り部3を備えている。
【0010】
前記本体は、通常、長さ2〜4mで、直径20〜40mmの寸法を有し、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)からなる内層材に、不織布または該不織布にポリエステル、ビニロン、アクリル、ポリプロピレンなどの樹脂が含浸されたもの、もしくは、屋外使用に適した耐候性を有する樹脂からなる外層材をそれぞれ単一または複数組み合わせて被覆させてなる。
【0011】
前記溝2は、本体の幅方向に延在するよう設けられており、通常、幅2〜7mmで奥行き5〜25mmの網収容部22と、該網収容部22の上縁部に沿って前記支持支柱の外形とを連通させる開口部21とからなり、該開口部は、通常、幅2〜5mm、深さ5〜23mmに形成されている。また、前記溝2は、本体の長さ方向に100mm以内に1個所以上の割合で複数設けられている。
【0012】
前記開口部21は、植物育成網の形態や、育成する植物の種類にもよるが、通常、上部からみて本体の半周にわたる長さが望ましい。尚、開口部は上に凸の円弧形状に曲折し、両端の上縁23が、中央部の下縁24に比べて1mm以上下に位置している。
【0013】
前記紐縛り部3は、例えば、図3に示すような糸巻き形状に形成され、通常、幅5〜20mmとされ、深さは、植物育成網を構成する紐を結びつけ、該結びつけた紐が振動などにより脱落することをより確実に防止し得るように1mm以上であることが好ましく、紐を結ぶ作業性ならびに紐縛り部の強度低下を防止し得る点において1〜5mmの深さに形成されることがより好ましい。
【0014】
このような、支持支柱に保持させる植物育成網4としては、通常、幅1〜3m、長さ50〜1000mのものが用いられる。
前記植物育成網は、図4に示すように植物に適した太さの紐により編まれた網目部41と、前記植物育成網幅方向端部において、前記網目部の網目を縫うように、前記植物育成網の長さ方向に延在する直径1〜6mmの吊り下げ紐42とにより形成されている。
【0015】
次に、前記支持支柱の使用方法を説明すると、前記支持支柱1は、通常、間隔2〜4mで立設され、その上端に位置する紐縛り部3に、前記吊り下げ紐42を巻きつけ、さらに、支持支柱1の側面に形成された溝2に、前記網目部41の紐を引っ掛けて植物育成網4を支持した後に、蔓性植物5等を前記網目部41に巻き付かせて支持すればよい。
【0016】
なお、本実施形態においては、前記支持支柱として、軽量で強度が高く、適度な耐候性と、酸性雨などで錆びないという優れた点を有することからFRPとしているが、本発明においては、これらは、通常の金属部材、合成樹脂、木材などを用いて形成することもできる。
【0017】
また、前記本体の寸法、開口部、網収容部の幅、長さ、深さについても本発明の効果を損ねない範囲において適宜選択できる。
【0018】
さらに、本実施形態においては、開口部の形態として、上に凸の円弧形状のものを採用したが、本発明においては、特に上に凸の円弧形状に限定されるものではなく、山形、波型、鋸刃型など種々の形状を用いることができる。
また、本実施形態においては、網目部が収容部に収容された後に、風等の要因により、収容されている前記網目部が開口部を経由して脱落することをより確実に防止し得るように開口部の上縁の最下部位が下縁の最上部位よりも1mm下位となるよう形成されているが、本発明における前記開口部は、上縁の最下部位が下縁の最上部位よりも1mm下位となる形態に限定されるものではない。
【0019】
また、本実施形態においては、植物育成網をより確実に支持し得るように、結びつけた吊り下げ紐が振動などにより脱落することをより確実に防止し得るように深さが1mm以上の紐縛り部を本体に設けた支持支柱を採用しているが、本発明においては、特に紐縛り部の深さに限定を加えるものではなく、要すれば、紐縛り部を設けていない支持支柱を使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】一実施形態の支持支柱を示す模式図。
【図2】A部拡大図(正面図)。
【図3】A部拡大図(側面図)。
【図4】一実施形態の支持支柱の使用状況を示す模式図。
【符号の説明】
【0021】
1 支持支柱
2 溝
3 紐縛り部
4 網
21 開口部
22 網収容部
【出願人】 【識別番号】504411041
【氏名又は名称】福島日東シンコー株式会社
【住所又は居所】福島県東白川郡塙町大字西河内字上福沢1番地5
【出願日】 平成16年11月5日(2004.11.5)
【代理人】 【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇

【識別番号】100114421
【弁理士】
【氏名又は名称】薬丸 誠一

【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭

【識別番号】100117204
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 徳哉

【公開番号】 特開2006−129773(P2006−129773A)
【公開日】 平成18年5月25日(2006.5.25)
【出願番号】 特願2004−322329(P2004−322329)