| 【発明の名称】 |
コケ類による緑化方法及びコケ群落シート |
| 【発明者】 |
【氏名】新保 隆
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| 【要約】 |
【課題】コケの根付きを確実なものでき、また美観などにも優れるコケ類による緑化方法及びコケ群落シートを提供する。
【解決手段】コケ類1を所定の大きさのシート2上で培養してコケ群落シート3を形成し、コケ群落シート3を公園、道路のグリーンベルト、法面や壁面などの地表や屋上緑化のための屋上面等の表面4上に張り付けるものである。シート2を形成するヤシガラマットは、ココヤシの皮又は及び実の繊維5を多数プレスして不織布の板状にしたものである。コケ1が根付くまで比較的長時間コケ1を保持して、コケ1の流出を阻止でき、一方、その後においてはヤシガラマットは弱酸性の天然素材であるから、数年経過すると、例えば設置後5年程度で土壌化することができる。また、ヤシガラマットによって低価格に提供することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コケ類を所定の大きさのシート上に設けてコケ群落シートを形成し、前記コケ群落シートを所定箇所上に張り付けてなるコケ類による緑化方法において、前記シートをヤシの繊維からなるヤシガラマットにより形成したことを特徴とするコケ類による緑化方法。 【請求項2】 前記ヤシガラマットはヤシの皮又は及び実の繊維をプレスして板状にしたことを特徴とする請求項1記載のコケ類による緑化方法。 【請求項3】 コケ群落が固定された所定の大きさのシートからなるコケ群落シートにおいて、前記シートをヤシの繊維からなるヤシガラマットにより形成したことを特徴とするコケ群落シート。 【請求項4】 前記ヤシガラマットはヤシの皮又は及び実の繊維をプレスして板状にしたことを特徴とする請求項3記載のコケ群落シート。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コケ類による緑化方法及びコケ群落シートに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のものとして、コケ群落が固定された所定の大きさの繊維シートからなるコケ群落シートを用いて、前記コケ群落シートを岩盤表面上に張り付けてなるコケ類による岩盤緑化方法が公知である。この緑化方法においてはコケ群落をカモジゴケ、フデゴケ、スナゴケ、ハイゴケの少なくとも1種からなる蘚類群落により形成し、繊維シートとしては、例えば綿糸を粗く平織にして固くのり付けした綿織物である寒冷紗としたものである(特許文献1)。 【特許文献1】特開平6−173267号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、繊維シートを寒冷紗類が根付かずに一緒に流出してしまうおそれがある。 【0004】 解決しようとする問題点は、コケ類を所定の大きさのシート上で培養したコケ群落シート及びそれを用いた緑化方法において、コケ類の根付きを確実なものでき、また美観などにも優れるコケ類による緑化方法及びコケ群落シートを提供する点である。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1の発明は、コケ類を所定の大きさのシート上に設けてコケ群落シートを形成し、前記コケ群落シートを所定箇所上に張り付けてなるコケ類による緑化方法において、前記シートをヤシの繊維からなるヤシガラマットにより形成したことを特徴とするコケ類による緑化方法である。 【0006】 請求項2の発明は、前記ヤシガラマットはヤシの皮又は及び実の繊維をプレスして板状にしたことを特徴とする請求項1記載のコケ類による緑化方法である。 【0007】 請求項3の発明は、コケ群落が固定された所定の大きさのシートからなるコケ群落シートにおいて、前記シートをヤシの繊維からなるヤシガラマットにより形成したことを特徴とするコケ群落シートである。 【0008】 請求項4の発明は、前記ヤシガラマットはヤシの皮又は及び実の繊維をプレスして板状にしたことを特徴とする請求項3記載のコケ群落シートである。 【発明の効果】 【0009】 請求項1の発明によれば、コケ類が根付くまで比較的長時間を保持して、コケ類の流出を阻止でき、一方、その後においてはヤシガラマットは弱酸性の天然素材であるから、土壌化することができる。 【0010】 請求項2の発明によれば、ヤシガラマットを板状にすることで、設置などを簡単に行なうことができる。 【0011】 請求項3の発明によれば、コケ類が根付くまで比較的長時間を保持でき、一方、設置後においてはヤシガラマットは弱酸性の天然素材であるから、土壌化することができる。 【0012】 請求項4の発明によれば、ヤシガラマットを板状にすることで、設置などを簡単に行なうことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。 【実施例1】 【0014】 図1〜図2の実施例1を参照して説明するに、コケ(苔)類による緑化方法は、コケ類1を所定の大きさのシート2上で培養してコケ群落シート3を形成し、コケ群落シート3を公園、道路のグリーンベルト、法面や壁面などの地表や屋上緑化のための屋上面等の表面4上に張り付けるものである。 【0015】 コケ群落シート3は、幅Aは敷設しやすい大きさ例えば30cm〜100cm程度で、厚みBが、0.3cm以上、好ましくは5〜10cm程度で長さは適宜設定される。実施例では厚みBが1.5cm程度のものを図示している。シート2は、前記ヤシガラマットはココヤシの皮又は及び実の繊維5を多数プレスして不織布の板状にしたものであって、その上面にコケ類1を栽培育成して群落を形成したものである。前記繊維5は長さが主として1〜5cm程度のものからなり、その色は茶である。 【0016】 前記コケ類1としては、本来山地や平地に群生するコケ植物であり、これは強健で乾燥に耐える能力が高い特性を備え、自然条件下において植物生育のための特別な基盤を必要とせず生育して群落を広げる。特にヤマトフデゴケを含むフデゴケ、カモジゴケ、スナゴケ、ハイゴケ等の蘚類は、群落の面積が増加するほど生育強度が増し、かつ群落形成による群落に、他の植物の種子が飛来して混入してもその発芽を抑制する分泌物を産出する自己保全能力特性があるので、他の植物種が混在せず、植生を広範囲にわたるコケ群落を作り出すことができる。尚、コケ類については前記コケの種類に限定されるものでない。 【0017】 シート2上でのコケ1の播付けは以下のように行なう。最初にシート2にコケ1を播付ける。この際、コケ1は繊維5に引っ掛かり安定した状態となる。コケ1を播付け後、小量の目土(図示せず)を掛け、その上から散水する。この際、例えば10〜20℃、好ましくは15℃程度で電灯のついた状態の環境とする。ヤシガラマットは保水性はあるが、さらに目土を掛けることによって、より保水力が増してコケ1の生長を促進させることができる。そして、生育なるまで朝晩に散水を続けるものである。 【0018】 次に作用について説明する。岩、土、砂、砂利などのいかなる地盤にコケ群落シート3を設置して、適宜散水することにより、コケ1が生育して根付くものである。一方、ヤシガラマットにより形成されたシート2は数年後には土壌化する。このように根付いたコケ1においては人が踏み付けても丈夫に設けられる。 【0019】 以上のように、前記実施例ではコケ群落シート3のシート2をヤシの繊維5からなるヤシガラマットにより形成したことで、設置後コケ1が根付くまで比較的長時間コケ1を保持して、コケ1の流出を阻止でき、一方、その後においてはヤシガラマットは弱酸性の天然素材であるから、数年経過すると、例えば設置後5年程度で土壌化することができる。また、ヤシガラマットによって低価格に提供することができる。 【0020】 さらに、コケ群落シート3においては、群落形成による自己保全能力により雑草の発芽や育成を抑えることができ、施工後において保守作業を軽減する可能となる。しかも、保守作業において除草剤などを使用せずに済むので、水道施設、学校、病院などに特に有効となる。さらに、ヤシガラマットには保温性も有するので冬季にもコケ1を保護することができる。 【0021】 また、シート2をヤシガラマットにより形成したことで、シート2には弾性があるために、曲面、起伏のある箇所にも簡単に表面4に沿わせて設置することができ、この結果、岩、土、砂、砂利などのいかなる地盤でも設置することができる。しかも、シート2をヤシガラマットにより形成したことで、鋏などで例えば図1の一点鎖線で示すように自由自在に切断できる。 【0022】 さらに、ヤシガラマット自体は茶色をなしているので地表などに設置しても或いは土壌化しても違和感はない。 【0023】 また、ヤシガラマットをヤシの皮又は及び実の繊維をプレスして板状にすることで、平面上となり設置などを簡単に行なうことができる。 【産業上の利用可能性】 【0024】 以上のように本発明は種々の用途に適用できる。例えばコケの生長を促進するために、シートに麦飯石、トルマリン鉱石、黒土、すなわち腐植質を含む黒色または黒褐色の肥沃な土等を一緒に設けるようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の実施例1を示す一部を拡大した斜視図である。 【図2】本発明の実施例1を示す断面図である。 【符号の説明】 【0026】 1 コケ 2 シート 3 コケ群落シート 5 繊維
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| 【出願人】 |
【識別番号】503071299 【氏名又は名称】新保 隆
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| 【出願日】 |
平成16年10月29日(2004.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
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| 【公開番号】 |
特開2006−122007(P2006−122007A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月18日(2006.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−317118(P2004−317118) |
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