| 【発明の名称】 |
建築物等の緑化植栽方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】末松 大吉
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| 【要約】 |
【課題】地面から蔦等の蔓類を這延させるのではなく、外壁面を高さ方向の途中から緑化させ、或いは、通常では人の手が届かない高架高速道路の路側壁の外壁面や家屋の2階部分の外壁面や屋根やベランダ壁等、高所位置を蔦等の蔓類で緑化させる際に、窓開口部がなくても建築物等の内側において土壌収容部を容易に管理することができる緑化植栽方法を提供。
【解決手段】建築物1等の外側15に面した外壁面13に沿って蔦等の蔓類Tを這延させて緑化させるための緑化植栽方法であって、外壁面から壁体10を貫通させて建築物等の内側14に面した内壁面16に至る貫通穴12を形成させ、建築物等の内側に土壌収容部11を配設させ、この土壌収容部に植え付けた蔦等の蔓類を前記貫通穴から建築物等の外側に延出させて外壁面に沿って這延させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建築物等の外側に面した外壁面に沿って蔦等の蔓類を這延させて緑化させるための緑化植栽方法であって、 前記外壁面から壁体を貫通させて建築物等の内側に面した内壁面に至る貫通穴を形成させ、 前記建築物等の内側に土壌収容部を配設させ、この土壌収容部に植え付けた蔦等の蔓類を前記貫通穴から建築物等の外側に延出させて外壁面に沿って這延させるようにしたことを特徴とする緑化植栽方法。 【請求項2】 請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が高架高速道路の橋桁であり、壁体が路肩壁体である緑化植栽方法。 【請求項3】 請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体が躯体壁体である緑化植栽方法。 【請求項4】 請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体がプレキャスト製のカーテンウォールである緑化植栽方法。 【請求項5】 請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体がベランダ壁体である緑化植栽方法。 【請求項6】 請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体が屋根体又は屋上壁体である緑化植栽方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、建築物等の外側に面した外壁面に沿って蔦等の蔓類を這延させて緑化させるための緑化植栽方法に関する。 【背景技術】 【0002】 建築物等、例えば、家屋の景観向上や照り返しを防止するため、躯体壁体の外壁面に沿って蔦等の蔓類を這延させる緑化方法がある。 一般的には、蔦等の蔓類は、屋外の地面部分に植え付けられ、そこから外壁面に沿って這延させるようになっている(特許文献1参照)。 このように、蔦等の蔓類が屋外の地面部分に植え付けられている場合、水や肥料の供給等といった管理作業を行なうには、必ず屋外に出る必要がある。 【0003】 これに対し、蔦類による緑化に際し、家屋の外壁面の下端から緑化することができない場合、即ち、必ずしも外壁面の下端からではなく、高さ方向の途中から緑化させる場合や、2階部分の外壁面や屋根やベランダ壁等の高所位置を緑化させる場合もある。 【0004】 従来、高さ方向の途中から家屋の外壁面を緑化させる方法として、家屋の窓開口部の屋外に土壌収容部を配設させ、ここから蔦等の蔓類を外壁面に沿って這延させるようにしたものが知られている(特許文献2参照)。 【0005】 かかる従来の緑化方法では、土壌収容部の管理を可能にするために、土壌収容部を窓開口部の屋外に配設させたものであり、言い換えれば、窓開口部がない場所には適用できない緑化方法であった。 【0006】 窓開口部がない外壁面を、高さ方向の途中から蔦等の蔓類で緑化させる場合に、従来のように屋外に土壌収容部を配設させると、屋内からの管理作業は不可能であるため、必ず屋外に出て管理する必要があるという煩わしさが生じる。 【0007】 また、2階部分の外壁面や屋根やベランダ壁等の高所位置を緑化対象とした場合も屋外に土壌収容部を配設させると、その管理を行なうには、屋外に出る煩わしさがあるだけでなく、屋外に出たとしても、その場所が通常では人の手が届かない場所であるため、梯子や脚立を利用して行なう高所作業を強いられる。 これでは、管理作業に危険を伴なうことになるし、土壌の落下等にも十分に注意を払う必要が生じ、管理が非常に難しいという問題が生じる。 【0008】 又、高架高速道路の橋桁に形成した路側壁の外壁面を緑化対象とし、その路側壁の外側に土壌収容部を配設させる場合についても、上記と同様に、作業に危険を伴なうことになるし、土壌の落下等にも十分に注意を払う必要が生じ、管理が非常に難しいという問題が生じる。 【特許文献1】特許公開2002−153117号公報 【特許文献2】特許公開2003−38040号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 本発明は、地面から蔦等の蔓類を這延させるのではなく、外壁面を高さ方向の途中から緑化させ、或いは、通常では人の手が届かない高架高速道路の路側壁の外壁面や家屋の2階部分の外壁面や屋根やベランダ壁等、高所位置を蔦等の蔓類で緑化させる際に、窓開口部がなくても建築物等の内側において土壌収容部を容易に管理することができる緑化植栽方法を提供することを課題としている。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記の課題を解決するために、本発明の緑化植栽方法(請求項1)は、 建築物等の外側に面した外壁面に沿って蔦等の蔓類を這延させて緑化させるための緑化植栽方法であって、 前記外壁面から壁体を貫通させて建築物等の内側に面した内壁面に至る貫通穴を形成させ、 前記建築物等の内側に土壌収容部(植生ポットや植木鉢)を配設させ、この土壌収容部に植え付けた蔦等の蔓類を前記貫通穴から建築物等の外側に延出させて外壁面に沿って這延させるように構成した。 【0011】 この場合、請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が高架高速道路の橋桁であり、壁体が路肩壁体である態様(請求項2)がある。 【0012】 又、請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体が躯体壁体である態様(請求項3)がある。 【0013】 又、請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体がプレキャスト製のカーテンウォールである態様(請求項4)がある。 【0014】 又、請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体がベランダ壁体である態様(請求項5)がある。 【0015】 又、請求項1記載の緑化植栽方法において、建築物等が家屋又はビルディングであり、壁体が屋根体又は屋上壁体である態様(請求項6)がある。 【発明の効果】 【0016】 本発明は、蔦等の蔓類を植え付けた土壌収容部を建築物等の内側(建築物等が家屋の場合は屋内、建築物等が高架高速道路の橋桁の場合は橋桁の内側)に配設させて、壁体に形成した貫通穴から蔦等の蔓類を建築物等の外側(建築物等が家屋の場合は屋外、建築物等が高架高速道路の橋桁の場合は橋桁の外側)に延出させ、外壁面に沿って這延させる緑化植栽方法である。 従って、土壌収容部の管理を、建築物等の内側から行なうことができる。これにより、外壁面を高さ方向の途中から緑化させ、或いは、通常では人の手が届かない高架高速道路の路側壁の外壁面や家屋の2階部分の外壁面や屋根やベランダ壁等、高所位置を蔦等の蔓類で緑化させる際に、窓開口部がなくても建築物等の内側(屋内)において土壌収容部を容易に管理することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 図1は本発明の請求項2に対応した第1実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 この第1実施例の緑化植栽方法は建築物等が高架高速道路Rの橋桁1であり、壁体が路肩壁体10である場合の緑化植栽方法である。 【0018】 即ち、蔦等の蔓類Tを植え付けた土壌収容部11を高架高速道路Rの橋桁1の内側14に配設させて、路肩壁体10の外壁面13から内壁面16に貫通させた貫通穴12から蔦等の蔓類Tを橋桁1の外側15に延出させ、外壁面13に沿って蔦等の蔓類Tを這延させるようになっている。 【0019】 図2は本発明の請求項3に対応した第2実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 この第2実施例の緑化植栽方法は建築物等が家屋2であり、壁体が躯体壁体20である場合の緑化植栽方法である。 【0020】 即ち、蔦等の蔓類Tを植え付けた土壌収容部21(植栽ポット)を家屋2の屋内22に配設させて、躯体壁体20の外壁面から内壁面に貫通させた貫通穴23から蔦等の蔓類Tを屋外24に延出させ、外壁面に沿って蔦等の蔓類Tを這延させるようになっている。 【0021】 図3は本発明の請求項4に対応した第3実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 この第3施例の緑化植栽方法は建築物等がビルディング3あり、壁体がプレキャスト製のカーテンウォール30である場合の緑化植栽方法である。 【0022】 即ち、蔦等の蔓類Tを植え付けた土壌収容部31(植栽ポット)をビルディング3の屋内32に配設させて、カーテンウォール30の外壁面から内壁面に貫通させた貫通穴33から蔦等の蔓類Tを屋外34に延出させ、外壁面に沿って蔦等の蔓類Tを這延させるようになっている。 【0023】 図4は本発明の請求項5に対応した第4実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 この第4実施例の緑化植栽方法は建築物等がビルディング4であり、壁体がベランダ壁体40である場合の緑化植栽方法である。 【0024】 即ち、蔦等の蔓類Tを植え付けた土壌収容部41(植栽ポット)をベランダの内側42に配設させて、ベランダ壁体40の外壁面から内壁面に貫通させた貫通穴43から蔦等の蔓類Tを屋外44に延出させ、外壁面に沿って蔦等の蔓類Tを這延させるようになっている。 【0025】 図5は本発明の請求項6に対応した第5実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 この第5実施例の緑化植栽方法は建築物等がスレート材により建築された工場家屋5であり、壁体が屋根体50である場合の緑化植栽方法である。 【0026】 即ち、蔦等の蔓類Tを植え付けた土壌収容部51を屋内52に配設させて、屋根体50の屋根外面から屋根内面に貫通させた貫通穴53から蔦等の蔓類Tを屋外54に延出させ、屋根外面に沿って蔦等の蔓類Tを這延させるようになっている。 この場合、屋根は折版屋根体であり、又、土壌収容部51を屋内52の天井梁56上に配設させている。 このように、本発明でいう壁体には家屋や工場の屋根体を含むものであり、又、ビルディングの屋上壁体についても本発明でいう壁体に含まれるものとする。 【0027】 なお、本発明において、緑化の対象となる外壁面(屋根外面を含む)に、蔦等の蔓類がからみ易いように、金網や支柱や枠等を外壁面との間に隙を保持して取り付けることは適宜にできるし、蔦等の蔓類の這延方向は、上向きでも下向きでもよい。 特に、第3実施例で示したプレキャスト製のカーテンウォールについては、その製造段階で外壁面に金網(ステンネット)を取り付けるようにするのが好ましい。 【0028】 又、土壌収容部へ水を供給するための水道蛇口を土壌収容部の上方に配管させたり、排水路を形成したりすることは適宜にできる。 【0029】 又、本発明でいう建築物等には、実施例で示した高架高速道路の橋桁、家屋、ビルディング以外に、高架鉄道の橋桁、橋梁の橋桁、工場、ガレージ、バス停留所等、壁体(屋根体を含む)によって外側と内側が区画されたような建築物を含むものである。 【0030】 又、家屋には、木造家屋、コンクリート家屋、鉄骨家屋等を含み、屋根体には、瓦屋根体、折版屋根体(トタン屋根体)、スレート屋根体、樹脂パネル屋根体等を含む。 【0031】 又、貫通穴の穴径は、蔦等の蔓類の茎径を考慮して決定するもので、15 mm〜25mm位が適当である。 又、蔦等の蔓類は、間隔を保持して複数本を這延させることになるが、その場合の貫通穴の間隔は、水平方向や垂直方向に3cm以上の間隔を保持して形成するのが好ましい。 なお、1つの土壌収容部に複数本の蔦等の蔓類を植え付けることができるのは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】本発明の請求項2に対応した第1実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 【図2】本発明の請求項3に対応した第2実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 【図3】本発明の請求項4に対応した第3実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 【図4】本発明の請求項5に対応した第4実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 【図5】本発明の請求項6に対応した第5実施例の緑化植栽方法を示す概略説明図である。 【符号の説明】 【0033】 R 高架高速道路 1 橋桁(建築物等) 10 路肩壁体(壁体) 11 土壌収容部 12 貫通穴 13 外壁面 14 内側 15 外側 16 内壁面 2 家屋(建築物等) 20 躯体壁体(壁体) 21 土壌収容部 22 屋内 23 貫通穴 24 屋外 3 ビルディング(建築物等) 30 カーテンウォール(壁体) 31 土壌収容部 32 内側 33 貫通穴 34 屋外 4 ビルディング(建築物等) 40 ベランダ壁体(壁体) 41 土壌収容部 42 内側 43 貫通穴 44 屋外 5 工場家屋(建築物等) 50 屋根体(壁体) 51 土壌収容部 52 屋内 53 貫通穴 54 屋外 56 天井梁 T 蔓類
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| 【出願人】 |
【識別番号】391032864 【氏名又は名称】末松 大吉
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| 【出願日】 |
平成16年10月26日(2004.10.26) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−121911(P2006−121911A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月18日(2006.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−310757(P2004−310757) |
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