| 【発明の名称】 |
水質浄化プランタ |
| 【発明者】 |
【氏名】高辻 隆
【氏名】中岡 一正
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| 【要約】 |
【課題】水質改善機能と水質維持機能を兼ね備え、且つ安定した浮力と水質浄化機能を保ちえる水質浄化プランタの提供。
【解決手段】上方が上蓋1で封じられ四つの側壁2が下窄まりとなった有底方形状のカゴ3に、水質浄化バクテリアを混入した木炭4を充填して満たすと共に、セキショウ5を定植し、前記カゴ3の上蓋1に、当該セキショウ5のカブが露出するに必要十分な単数又は複数の窓孔6を設けてなるプランタ部7と、前記カゴ3の側壁2がかかる単数または複数の方形状の区画8が形成され、当該カゴ3を脱着可能に担荷して水面に浮かぶ浮力を備える方形枠状の筏9とから構成された水質浄化プランタ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上方が上蓋(1)で封じられ四つの側壁(2)が下窄まりとなった有底方形状のカゴ(3)に、水質浄化バクテリアを混入した木炭(4)を充填して満たすと共に、セキショウ(5)を定植し、前記カゴ(3)の上蓋(1)に、当該セキショウ(5)のカブが露出するに必要十分な単数又は複数の窓孔(6)を設けてなるプランタ部(7)と、前記カゴ(3)の側壁(2)がかかる単数または複数の方形状の区画(8)が形成され、当該カゴ(3)を脱着可能に担荷して水面に浮かぶ浮力を備える方形枠状の筏(9)とから構成された水質浄化プランタ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、貯水池等、水の流通が滞りやすい水域に設置し、水質劣化の抑制、或いは水質浄化機能を奏する水質浄化プランタに関する。 【背景技術】 【0002】 環境保護の重要さが徐々に認識せざるを得ない事態となっているところ、環境破壊は極めて短時間で容易に為される反面、環境の維持回復は極めて困難で時間のかかるものである。そこで、従来より自然生態系による浄化作用を利用した水質浄化手法(例えば、下記特許文献1、或いは特許文献2参照)が広く用いられ、水質浄化の一助となっている。 【0003】 【特許文献1】特開2000−37144号公報 【特許文献2】特開2001−28956号公報 【特許文献3】特開2001−276861号公報 【特許文献4】特開2002−205092号公報 【0004】 前記特許文献に示された装置(以下、水質浄化装置と記す。)の共通点は、浮力のある木材等を筏にして、チップ状の炭をネット、植生袋、或いは多孔性の容器(以下、容器等と記す。)に充填し、さらに水質浄化性を有する植物を植えた点にあり、なかには、充填した砂礫や炭(以下、炭等と記す。)に微生物を着生させて水中の微生物を分解させるようにしたものがある。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、前記水質浄化性を有する植物を植えただけの水質浄化装置では、水質の維持が精一杯で悪化している水質を浄化するまでの機能は無く、一方、前記炭等に微生物を着生したのみの水質浄化装置では、一旦水質が改善されたとしてもそれを維持する機能に乏しいと言う問題がある。 【0006】 また、前記特許文献に示された装置構造では、前記容器等に充填された炭等の全体としての保形性が悪く、前記容器等の上位に存在するチップが自由に独立して浮遊するので、当該浮遊チップの分離に拠って前記容器等に充填された炭等としての浮力が失われ、更に、当該容器等に充填された炭等に設置水域の水が含浸するに応じて更に浮力を失い、筏諸共に不適当な沈下が生じる場合が多く、植える植物によっては転倒する恐れ、或いは装置諸共に転覆する恐れもある。 【0007】 本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、水質改善機能と水質維持機能を兼ね備え、且つ安定した浮力と水質浄化機能を保ちえる水質浄化プランタの提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記課題を解決するためになされた本発明による水質浄化プランタ、上方が上蓋で封じられ四つの側壁が下窄まりとなった有底方形状のカゴに、水質浄化バクテリアを混入した木炭を充填して満たすと共に、セキショウを定植し、前記カゴの上蓋に、当該セキショウのカブが露出するに必要十分な単数又は複数の窓孔を設けてなるプランタ部と、前記カゴの側壁がかかる単数または複数の方形状の区画が形成され、当該カゴを脱着可能に担荷して水面に浮かぶ浮力を備える方形枠状の筏とから構成されたことを特徴とする。尚、前記カゴの素材や目孔の大きさは、水質浄化バクテリアの混入手法や木炭粒のサイズ等に応じて適宜設計変更してもよく、一台の筏で形成される枠の数も適宜変更しえる。また、複数の筏を連結する場合に備えて、相互に噛み合う連結手段を設けても良い。 【発明の効果】 【0009】 本発明による水質浄化プランタによれば、水質浄化バクテリアの浄化効果と共に、セキショウの生育による水質維持効果を併せ持つので、水の流れが滞り易い水域の浄化並びに環境維持の双方を満足することができることは元より、上方が上蓋で封じられ、且つ水質浄化バクテリアを混入した木炭を当該カゴに充填して満たす構造によって、前記容器等に充填された炭等の全体を一体としての保形性が高まり、前記容器等の上位に存在するチップが自由に独立して浮遊することも回避できる。 【0010】 また、その様な炭等の一体化と、四つの側壁が下窄まりとなった有底方形状のカゴ形状とが相俟って、当該炭等の上位における空気と触れ合う表面積が広く確保され、専ら設置水域の水を含浸する下部と、当該炭等の水の含浸量が少なくチップ間に空気を保持する上部との比重バランスを良好に保つことができる他、水域に蓄えられた水の表面張力をも当該バランスの確保に有効活用することができる。 【0011】 その結果、炭等全体に水が含浸することによる浮力の喪失と、植物の育成によるバランスの喪失で、プランタが全体が沈下、傾斜、或いは転覆することを回避でき、必要最小限の浮力が与えられた筏によっても、前記炭等への経時的な水分の含浸量の変化や、植物の育成による比重の増加に関わらず、安定した浮力を確保できることとなる。 【0012】 更に、上記構成に加えて、前記カゴの上蓋に、セキショウのカブが露出するに必要十分な単数又は複数の窓孔を設け、当該窓孔部にセキショウを定植することによって、上記保形性を奏しつつも、セキショウを良好に育成でき、また、当該セキショウは、比較的根の張りが良く、蕪が比較的横広がりとなる植物であることから、その生育が当該プランタの設置バランスに悪影響を及ぼすことも軽減できる。 【0013】 また、当該プランタ部を担荷して水面に浮かぶ浮力を備える方形枠状の筏に、単数または複数の方形状の区画が形成され、前記カゴが前記カゴの側壁にかかり、且つ上記側壁が先窄まりの構造を有することから、前記炭等やセキショウの保守・管理をする場合にも、側壁が鉛直に形成された容器等に比べ極めて容易に筏に対して脱着することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明による水質浄化プランタの実施の形態を、図面を示しつつ説明する。 図に示す例は、上方が上蓋1で封じられ四つの側壁2,2,2,2が下窄まりとなった有底方形状のカゴ3と、当該カゴ3を脱着可能に担荷して水面に浮かぶ浮力を備える方形枠状の木製(素材は適宜変更可能)筏9とから構成された水質浄化プランタである。 【0015】 前記カゴ3は、充填される木炭(竹炭を含む)4のチップが脱出しない程度の多数の目孔を散設した合成樹脂製の容器(当該例では、蓋の平面積:約30cm×30cm,深さ:約10cm。)であり、その上蓋1は、当該容器部の開口部を覆う多数の目孔を散在した正方形状、又は長方形状の合成樹脂製の平らな蓋である。前記上蓋1と容器部と、当該上蓋1の四辺の縁部に設けられた掛止部とは、前記容器部の側壁2,2,2,2の上縁にそれぞれ設けられた掛止部とで相互にロックし合うことで連結され、前記上蓋1の封止面には、当該セキショウ5のカブが露出するに必要十分な六つの窓孔6が設けてある。 【0016】 当該例による筏9は、縦横二列ずつ四つの区画8が形成され、各区画8を構成する枠の内面下部は、前記カゴ3の側壁2の中間部に密着する程度に狭いスロープ10が形成され、上部にあっては、その開口部が当該下部に比較して広く、当該カゴ3の側壁2の上部との間に空隙11が生じる程度となった段状の内壁が各区画に形成されている。当該空隙11の存在によって、前記カゴ3の上部に充填されている木炭4が大気と接触する面積をより広く確保できることとなる。 【0017】 前記カゴ3には、前記木炭4を充填して満たすと共に、前記窓孔6に合わせてセキショウ5を定植する。セキショウは、水中の養分を吸収することにより水質維持の効果を奏することは元より、高さが約10cm〜40cmに留まり筏の安定を害する可能性が極めて低い。また、耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える他、耐暑性並びに耐寒性にも優れている。植え替えも2〜3年に一度行えばよいと言う利点がある。 【0018】 前記木炭4には、当該プランタを設置する水域の水質に応じて、アオコ等を除去する作用を持つ前記水質浄化バクテリア(図示省略)を混入する。当該バクテリアを混入する手法としては、前記木炭4のチップにシュードモナス・ファシリス(Pseudomonas Facilis)等を培養液と共に含浸させる手法や、当該木炭4のチップが持つ微細な孔に着生させて混入する手法の他、当該プランタを特定水域に設置するまでの間、バクテリアが置かれる環境を安定させるべく当該バクテリアを封入したカプセルを前記木炭4に混入する手法が考えられる。 【産業上の利用可能性】 【0019】 以上の如く、本発明による水質浄化プランタは、一台に設ける枠の数やサイズを適宜変更することによって、水の流れが滞る水域の大小を問わず種々の水域の水質浄化に有効利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明による水質浄化プランタの一例を示した平面図である。 【図2】本発明による水質浄化プランタの筏の一例を示した平面図である。 【図3】本発明による水質浄化プランタの実施態様例を示した一部切欠した側面図である。 【符号の説明】 【0021】 1 上蓋,2 側壁,3 カゴ,4 木炭, 5 セキショウ, 6 窓孔,7 プランタ部,8 区画,9 筏,10 スロープ,11 空隙,
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| 【出願人】 |
【識別番号】504398362 【氏名又は名称】高辻 隆 【識別番号】504398373 【氏名又は名称】中岡 一正
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| 【出願日】 |
平成16年10月26日(2004.10.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090206 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 信道
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| 【公開番号】 |
特開2006−121906(P2006−121906A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月18日(2006.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−310444(P2004−310444) |
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