| 【発明の名称】 |
毛管作用を起こさない植物栽培培地を栽培槽に収納し、槽内溶液の排水、満水を交互に繰返し行う植物栽培法 |
| 【発明者】 |
【氏名】青木 尚行
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| 【要約】 |
【課題】水耕栽培に用いられている綿菓子状構造培地の気孔空隙内空気全体の入替え及び培地に吸水保水されている栽培溶液全部の入替えを栽培植物等の植性に合った任意の間隔で行う方法を提供すること。
【解決手段】毛管作用等を起こさない培地(主に人造鉱物繊維による成型密度の小さい綿菓子状構造培地)を栽培槽に収納し培地に植物の苗、種を植え付けた後、栽培槽の栽培溶液の満水、排水を植物の植性に合った間隔で交互に繰返し行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 毛管作用を起こさない植物栽培用培地を栽培槽に収納し、槽内栽培溶液の排水満水を日に数回、成育段階に応じて数回以上、繰返し行い植物を栽培する事を特徴とする植物栽培方法。 【請求項2】 請求項1において槽内栽培溶液の排水、満水を2日間又は3日間又は4日間又は5日間又は6日間又は7日間又は8日間又は9日間又は10日間又は11日間又は12日間又は13日間又は14日間又は15日間又は16日間または17日間又は・・・・98日間又は99日間又は100日間のあいだに数回、成育段階に応じて数回以上、繰返し行い植物を栽培する事を特徴とする植物栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は植物栽培用培地の種類、利用法に関し詳細には野菜等の成育過程で大気圧を利用した極めて簡単な方法でかつ任意の間隔で培地内全体の気孔空隙内空気(酸素)を入替え、肥料成分坑菌成分殺虫成分等を含有する栽培溶液をよどみ無く培地内全体全てに均等に周期的定時間毎に供給する事の出来る培地及び方法に関する [背景技術] 【0002】 野菜等の水耕栽培はガラス繊維、セラミック繊維、ロックウ−ル等の人造鉱物繊維を色々な立方体に成型し栽培培地として栽培槽に収納し肥料成分等を含有した溶液に漬けて用いているだけで栽培期間の間に培地の気孔空隙内の空気の完全な入替え、培地に吸われている栽培溶液の完全な入替えを行う培地の使用態様は想定されておらず培地内の“よどみ”の発生を防ぐ事は行われていない。 [発明の開示] [発明が解決しようとする課題] 【0003】 水耕栽培は資料1の様に水溶液を作物の成育段階に応じた周期的時間毎ごと、培地にかけ流し又は点滴的方法で培地に滴下した後、受水槽に回収し再使用又は培地を栽培槽に水没状態にし栽培槽内の溶液を循環する方法が一般的であるがこれらの方法では培地内に張出す根群イコ−ル、つまり培地に対して均等に新鮮な空気を供給する事は不可能であり、肥料成分等についても不可能であった。つまり点滴的に滴下された肥料成分等を含んだ溶液は立方体培地の上部、ある点に滴下された後この点を頂点に放射状かつ垂直的に培地内を垂れ下がって行き、培地よりしみでてかけ流れるか再び集められまた循環する。つまりこの放射状かつ垂直的部分にカバ−される部分は常に新鮮な空気、養水分で満たされるがこれを外れた部分については肥料成分等については浸透圧でわずかに移動するだけであり空気にかんしては移動できず少しづつ よどん で来て病害発生の基と成る事がある。培地内に進んで行く根群エリアと滴下点を頂点とする放射状かつ垂直的部分エリアを合致させる事は現状の方法では不可能である。例えて更にわかり易く説明すれば水を飽水(飽和)状態に含んだスポンジをゆるく流れる肥料成分等を含んだ水流に入れてもスポンジ内の水と水流を入替える事はスポンジの表面しか出来ない。全部を入替えるにはスポンジを水流から上げて、手で握って搾る事で水が逃出し、手を開けばスポンジは元のかたちに戻り同時に隙間なく新鮮な空気が万遍無く行渡り、そして水流中に戻せば気孔空隙内空気は溶液と入替わり肥料成分等が万遍無く均等にスポンジへ、つまり培地に行渡る。本発明の課題は水耕栽培に於いて今まで出来なかった上述したスポンジの例の如くを極めて簡単な方法で水耕栽培に用いられている人造鉱物繊維に応用する事であり培地内に よどみ 部を生じさせないで培地内全体に隙間なく根群を張り渡す栽培方法を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 【0004】 上記課題を解決する為請求項記載の植物栽培方法は栽培槽の溶液の全排水、満水を交互に周期的に繰返し行う事で培地に対して「乾」と「湿」を与える事である。ここで言う「乾」とは培地の気孔空隙内の溶液を排出すると言う意味でいわいる“湿り気”は含んでいる状態で乾燥させる事ではない。「湿」とは培地を溶液に水没させると言う意味でいわいる“湿らがす”と言う事ではない。 人造鉱物繊維による培地に対しての本発明の理解をわかり易くする為に100%合致する物ではないが身近な本発明の代用材培地例として籾殻を例として説明すると籾殻は水田等の暗渠土管の埋設材に用いられている様に溌水性透水性を有し適度な気孔空隙を備え、従来用いられている水耕栽培用培地の様に溶液にどぶ漬けにしても、溶液を排水すれば飽水(飽和)状態となる事は無く、気孔空隙に大気圧により新鮮な空気を呼込む事ができる。また籾殻は有機物なので栽培終了後野外に出して置けばたい肥とする事もできるし籾殻の野焼きが禁止され稲作農家は籾殻の処分に苦慮している現状であり無尽蔵に産出されるただ同然の材料であり前にも述べたけれど100%本発明に合致するものではないが後で述べる実施例によりギリギリ利用可能な一副材料である。 [発明の効果] 【0005】 本発明の植物栽培方法は人造鉱物繊維による培地の繊維の毛管作用等による高い呼水性、保水性がマイナス的に働く事を改良する作用効果を有する。また本発明の栽培法によれば栽培槽溶液の排水、満水を交互に行う事により今まで行なえなかった水耕栽培に於ける培地全域に新鮮な空気と栽培溶液を任意の間隔で給供する事ができ、根群を最適な成育環境で成育させる事が可能となる。 [発明を実施するための最良の形態] 【0006】 本発明に用いる毛管作用を起こさない栽培培地は数種類上げる事ができるが人造鉱物繊維(ガラス繊維、セラミック繊維、ロックウ−ル)を綿菓子状態構造として各種立方体の形にして用いる事が主であり以下図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る培地の概要を示す斜視図である。図2は本発明の使用例を示す模式的斜視図である。毛管作用を起こさない為には人造鉱物繊維の成型密度を小さくする為に材料の種類にもよるけれど栽培槽の溶液を排水した場合につぶれてしまう事があるので栽培槽の内に培地をつぶれさせない為の架台を設けこの架台を挟むように培地を納める。当然の事ながら栽培する野菜類の植性、つまり良好な通気性を好む物、さほどでない物等それぞれに合った成型密度(気孔率)の培地を用いる事を実施の基本とする。 [実施例] 【0007】 次に実施例により本発明を説明する。実施例では栽培槽の溶液の排出を早くする為に栽培槽底に多数穴の開いたパイプを栽培槽と同じ長さに設置し一端を吸込みポンプに接続し架台に乗せた受液槽に溶液を回収し、溶液の温度調整成分調整等を行った後栽培槽と架台の高低差を用いて培地上に渡した潅水チュ−ブ等で栽培槽を満水にする方法としたが本発明はこれらに制約されるものではなく栽培溶液の回収を急がない場合は栽培槽の底にバルブを設け自然落水する溶液を受水槽に回収する方法としても良いし、野菜成育の要素の1つである地温(培地温度)も栽培槽溶液の排水、満水の間隔を調整する事で容易に管理できる。また栽培槽内に架台を設ける程でもない成型密度の培地を好む野菜(植物等)の場合図4の様に栽培槽内に籾殻を収納し綿菓子状培地を籾殻で包み込み保持した綿菓子状培地上に野菜(植物等)の苗又は種を植え付ける方法も有効な利用法である。以上本発明のいくつかの実施形態に関して述べたが本発明は前述実施形態に制約されるものではなく、特許請求の範囲に記された範囲内で他の実施形態も実施可能である。例えば前述実施形態はハウス栽培での応用であるがこれに限らず露地栽培畑に於いて作物に適した幅、深さ、任意の畝長さの立方体穴を堀ビニ−ルを当てて槽を作り、槽の底にほぼ槽と同じ長さの多数穴の開いたパイプを置き吸込みポンプに接続した後、培地を満たせば露地栽培にも使用できる。また本発明を用いれば成育が良く管理が容易である為図3の様に鉢部を2槽とし下槽を受水槽、上槽を栽培槽とし野菜を観葉植物として用いる用途も拓く事ができる。 【図面の簡単な説明】 【0008】 [図1]本発明の一実施形態に用いる培地の外観を示す斜視図である。 [図2]本発明の使用状態を示す模式的斜視図である。 [図3]本発明で野菜を観葉植物として用いる場合の実施形態を示す外観図で鉢内部を2槽とし下槽を受液槽とし上槽を栽培槽とする、栽培槽底に自動で開閉するバルブを設け受液槽底に自動で運転、停止するポンプを設ける。上槽バルブ閉で下槽ポンプ運転、上槽満タンでポンプ停止。上槽バルブ開で栽培槽液全部下槽に移動後、バルブ閉でポンプ運転。これを栽培野菜(植物等)に合った任意の間隔で行う。 [図4]栽培槽に収納した籾殻で包み込み保持しな綿菓子状培地の上に野菜等の苗又は種を植え付けた場合の外観斜視図である。 【符号の説明】 【0009】 1…綿菓子状培地 2…栽培槽 3…架台 4…穴開パイプ 5…吸水ポンプ 6…苗 7…上槽 8…下槽 9…自動開閉バルブ 10…自動ポンプ 11…籾殻 12…受液槽架台 13…受液槽 14…潅水チュ−ブ 15…チュ−ブコック 16…栽培溶液
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| 【出願人】 |
【識別番号】000197126 【氏名又は名称】青木 尚行
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| 【出願日】 |
平成16年10月18日(2004.10.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−109827(P2006−109827A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月27日(2006.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−331212(P2004−331212) |
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