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【発明の名称】 緑化用マット
【発明者】 【氏名】林 慎一郎

【氏名】林 和志郎

【氏名】林 宏三郎

【氏名】林 加奈子

【要約】 【課題】本願発明は、コケを利用することにより簡便で自然景観に優れ、滑環境を汚染せず緑化を実現する手段の提供にある。

【解決手段】2枚のシート間に粒子状物を当該シートの間でその移動を制限するように挟み、シート上にコケ類を生育させた緑化用マットである。シート間は適当な間隔を設けて縫い付け間の粒状物の移動を制限する。コケはシート上あるいは粒状物上に育成し、シート表面上に延出させる。シートは土木用不織布製保護シートを用い、シート間に挟まれる粒状物はガラスカレットを用うる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚のシート間に粒子状物を当該シートの間でその移動を制限するように挟み、シート上にコケ類を生育させたことを特徴とする緑化用マット。
【請求項2】
請求項1記載の緑化用マットにおいて、2枚のシートのいずれかを土木用保護シートとし、当該土木用保護シート上にコケ類を育成させた緑化用マット。
【請求項3】
請求項1又は2記載の緑化用マットにおいて、シート間に挟まれた粒子状物の移動の制限を2枚のシート間を、間隔を空け、縫い付けもしくは接着したことを特徴とする緑化用マット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面、法面、路面、広場あるいは屋上を緑化する方法において特にコケを利用する緑化マットの技術に属する。
【背景技術】
【0002】
屋上や壁面、法面等の緑化をコケによって緑化する方法が各種提案されている。特許公開H6-173267には、繊維シート上でコケ群落を形成し、岩盤などの基面に貼り付ける。特に本目的に好適なコケとしてシッポゴケ科のフデゴケなどが挙げられている。特許公開2000-365225には、和紙3層が層状に絡み合う各隙間に、細片化したコケと、活性炭又は木炭の粉粒物とを分散させた物が開示されている。特許公開2003-250335には水溶性で表面にコケ植物が付着可能な程度の凹凸を有するシートの間にコケ植物配偶体を挟んだコケ植物担持体を緑化する基面に貼り付ける方法が開示されている。水溶性のシートでコケ植物が基面から剥がれるのを防止し、水溶性のシートが雨水によって消滅するとコケ植物が表面に現れ、外観が緑地として見えるようになるものである。
【特許文献1】特許公開H06-173267
【特許文献2】特許公開2002-165518
【特許文献3】特許公開2003-250335
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願発明は、コケを利用することにより簡便で自然景観に優れ、かつ環境を汚染せず緑化を実現する手段の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本第1の発明は、2枚のシート間に粒子状物を当該シートの間でその移動を制限するように挟み、シート上にコケ類を生育させた緑化用マットである。コケ育成面に全体に自然な凹凸を形成するためシートの間に粒子状物を挟み、その移動を制限する手段を設けた。
本第2の発明は、上記載の緑化用マットにおいて、2枚のシートのいずれかを土木用保護シートとし、当該土木用保護シート上にコケ類を育成させた緑化用マットである。
本第3の発明は、上記1又は2記載の緑化用マットにおいて、シート間に挟まれた粒子状物の移動の制限を2内のシート間を、間隔を空け縫い付けもしくは接着したことを特徴とする緑化用マットである。
【発明の効果】
【0005】
粒状物をシート間にその移動を制限するように挟んだため、コケ植物を育成させるシート表面に自然な凹凸が得られ景観に優れた緑化が実現する。シート間を適宜縫い付けたためシート間に挟んだ粒状物の移動が制限されシート間に均一に粒状物を分布させることができる。シート間ではなくシート表面にコケ植物を育成するため、通気性と受光性が良好に保たれ生育がよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下本発明である緑化用マットにつき、図を用いて、より詳細に説明する。
図1は、緑化用マットの一例をその断面図でしめしたものである。図に示したように2枚のシートの間に粒子状物を挿入し、シート表面上にコケ植物を育成したものである。シートは不織布、布あるいは挟みこむ粒子状物が離散しない程度に開口部を有する網状物、例えば繊維もしくはプラスチックの紐を絡めたもので、プラスチック製あるいは金属製ネットなどが使用可能である。特に本発明ではシートの表面にコケ植物を育成するため土木用に使用される不織布製保護シート類が水分を適宜その繊維間に含むため好適に使用できる。
上下シートは両者とも土木用保護シートであれば施工上その上下を確認することなく使用できる。シートの一方を、コケを育成させた保護シートとし他方を基盤面に固定する便を考慮したステンレススチール製あるいはプラスチックの薄板であってもよい。
【0007】
シート間に挟む粒状物は砂利、砕石、発泡ガラスカレット、軽石などであり、特に細孔に富んだ発泡ガラスカレット、軽石などが水分、空気の保持の点から好ましい。
【0008】
図2は本発明の緑化用マットの平面を示した概念図である。
シート間に挟まれた粒子状物が偏在しないよう粒子状物の移動を制限するためシート間を適宜縫い付け、あるいはピンあるいは接着剤等で接着した移動制限部を示している。
【0009】
本緑化用マットはそのまま平坦面である屋上面、法面あるいは壁面等に接着あるいはビス等で固定することができる。
【0010】
上記発明は粒状物をシートに挟んでシート上にコケを育成した緑化用マットにつき説明したが、シートに挟まれた粒状物上にコケを育成し、そのコケ付き粒状物をシートで挟みシート上にまでコケを成長させたものでもよい。その際、コケをシート表面まで成長させるため、コケを育成させる面のシートの厚さは他のシートに比較しその厚さを薄くしておくことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】は、本発明の緑化用マットの断面を示す概念図である。
【図2】は、本発明の緑化用マットの表面を示す概念図である
【符号の説明】
【0012】
1 緑化用マット
2 シート
3 粒状物
4 コケ
5 移動制限部
【出願人】 【識別番号】594060118
【氏名又は名称】林 慎一郎
【出願日】 平成16年10月4日(2004.10.4)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−101742(P2006−101742A)
【公開日】 平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願番号】 特願2004−291068(P2004−291068)