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【発明の名称】 容器
【発明者】 【氏名】青山 松夫
【住所又は居所】愛知県知多郡南知多町大字豊浜字須佐ヶ丘34番地 兼弥産業株式会社内

【氏名】池田 伸一
【住所又は居所】愛知県知多郡南知多町大字豊浜字須佐ヶ丘34番地 兼弥産業株式会社内

【要約】 【課題】容器本体に着脱自在に取付けられたラベルが脱落しにくくなるようにする。

【解決手段】側壁部21の上端部21aが開口部25の縁となっている容器本体20と容器本体20に着脱可能なラベル30を備えた容器10にて、側壁部21にその外面21bから窪んだ凹部22が形成され、凹部22の内面は側壁部21の凹部22以外の部分の内面21cから突出する凸部23を形成し、凸部23の横方向の幅は下方になるほど広く形成され、ラベル30は可撓性ある板状のものであって、ラベル本体31とこれと一体に形成された取付部32を有し、取付部32は、差込部33と差込部33の両側に形成された係合部を有し、凸部23の上端部には差込部33が挿通可能な挿通用孔が形成され、凸部23の両方の側端部の各々に係合用孔が形成され、差込部33が開口部25側から挿通用孔に差し込まれたときに、各係合部が各係合用孔に係合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側壁部の上端部が開口部の縁となっている容器本体とこの容器本体に着脱可能なラベルを備えた容器において、
前記側壁部にその外面から窪んだ凹部が形成され、この凹部の内面は前記側壁部の前記凹部以外の部分の内面から突出する凸部を形成し、前記凸部の横方向の幅は下方になるほど広く形成され、
前記ラベルは可撓性ある板状のものであって、ラベル本体とこのラベル本体と一体に形成された取付部を有し、
前記取付部は、差込部とこの差込部の両側に形成された係合部を有し、
前記凸部の上端部には前記差込部が挿通可能な挿通用孔が形成され、
前記凸部の両方の側端部の各々に係合用孔が形成され、
前記差込部が前記開口部側から前記挿通用孔に差し込まれたときに、前記各係合部が各係合用孔に係合することを特徴とする容器。
【請求項2】
請求項1に記載した容器であって、前記ラベルの取付部の差込部には、切込等により抜け防止片が形成され、この抜け防止片は折れ曲り線を介して前記差込部に連成され、前記折れ曲り線で前記ラベル本体の表側に折り曲られて、前記折れ曲り線よりも前記差込部の差込方向と反対側にて前記差込部に対して斜めになり、
前記差込部が前記開口部側から前記挿通用孔に差し込まれたときに、前記抜け防止片が前記挿通用孔を通過して前記挿通用孔に対して抜け防止用のストッパとなることを特徴とする容器。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、苗の育成用等の容器に関し、特に、容器本体に取付けられたラベルの脱落を確実に防ぐことができる容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
苗の育成用容器において、容器本体の側壁部の上端部に設けられた鍔部に孔が形成され、この孔に前記苗に関する情報の表示用のラベルの下部が差し込まれているものがある。この場合、ラベルは、その下部の両側に上方に開口する切欠が設けられているので、前記孔からラベルの下部を引き抜く場合に、前記切欠が前記孔の縁に引っ掛るため、前記孔からラベルが抜け落ちにくくなっている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】実開平7−7372号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来例では、鍔部の孔にラベルの下部を差し込んでいるので、前記切欠がラベルの下部に形成されていても、前記切欠が形成されている部分が前記孔を挿通しているため、前記切欠は前記ラベルが前記孔から抜け落ちることを確実に防ぐことができなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、容器本体に着脱自在に取付けられたラベルが上記従来例よりも容器本体から脱落しにくくなるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、側壁部の上端部が開口部の縁となっている容器本体とこの容器本体に着脱可能なラベルを備えた容器において、前記側壁部にその外面から窪んだ凹部が形成され、この凹部の内面は前記側壁部の前記凹部以外の部分の内面から突出する凸部を形成し、前記凸部の横方向の幅は下方になるほど広く形成され、前記ラベルは可撓性ある板状のものであって、ラベル本体とこのラベル本体と一体に形成された取付部を有し、前記取付部は、差込部とこの差込部の両側に形成された係合部を有し、前記凸部の上端部には前記差込部が挿通可能な挿通用孔が形成され、前記凸部の両方の側端部の各々に係合用孔が形成され、前記差込部が前記開口部側から前記挿通用孔に差し込まれたときに、前記各係合部が各係合用孔に係合することを特徴とする容器である。
これにより、側壁部の上端部が開口部の縁となっている容器本体の前記側壁部にその外面から窪んだ凹部が形成され、この凹部の内面は前記側壁部の前記凹部以外の部分の内面から突出する凸部を形成し、前記凸部の横方向の幅は下方になるほど広く形成され、前記凸部の上端部には挿通用孔が形成され、前記凸部の両方の側端部の各々に係合用孔が形成されているので、可撓性ある板状のラベルのラベル本体と一体に形成された取付部の差込部が前記開口部側から前記挿通用孔に差し込まれたときに、前記差込部の両側に形成された係合部が前記凸部の両側端部の係合用孔に係合するので、前記ラベルを容器本体に着脱自在に取り付けることができる。
【0005】
さらに、請求項2記載の発明は、請求項1に記載した容器であって、前記ラベルの取付部の差込部には、切込等により抜け防止片が形成され、この抜け防止片は折れ曲り線を介して前記差込部に連成され、前記折れ曲り線で前記ラベル本体の表側に折り曲られて、前記折れ曲り線よりも前記差込部の差込方向と反対側にて前記差込部に対して斜めになり、
前記差込部が前記開口部側から前記挿通用孔に差し込まれたときに、前記抜け防止片が前記挿通用孔を通過して前記挿通用孔に対して抜け防止用のストッパとなることを特徴とする容器である。
これにより、前記ラベルの取付部の差込部に切込等により形成された抜け防止片が折れ曲り線を介して前記差込部に連成され、前記折れ曲り線で前記ラベル本体の表側に折り曲られて、前記折れ曲り線よりも前記差込部の差込方向と反対側にて前記差込部に対して斜めになるように形成されているので、前記差込部が前記開口部側から前記挿通用孔に差し込まれたときに、前記抜け防止片が前記可撓性により前記挿通用孔を通過して前記挿通用孔に対して抜け防止用のストッパとなるので、ラベルを一層確実に容器本体に着脱自在に取り付けることができる。なお、ラベルを容器本体から取り外すときには、前記可撓性により前記抜け防止片を手で押して前記差込部と同じ面に位置するようにすれば、容易にラベルを容器本体から取り外すことができる。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明に係る容器によれば、容器本体に着脱自在に取付けられたラベルが上記従来例よりも容器本体から脱落しにくくなる。
さらに、請求項2記載の発明に係る容器によって、請求項1記載の発明の効果とともに、一層確実にラベルを容器本体に着脱自在に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る容器を示し、図2は図1のA−A断面を示し、図3は図1の容器本体のB−B断面を示し、図4は図1のC−C断面を示し、図5は図4の側壁部の凸部の上端部のD視図を拡大して示し、図6は図1のラベルの取付部を拡大して示す。
【0008】
図1に示すように、容器10は、側壁部21の上端部21aが開口部25の縁となっている容器本体20とこの容器本体20に着脱可能なラベル30を備えている。
図1および図2に示すように、側壁部21にその外面21bから窪んだ凹部22が形成されている。そして、図2に示すように、この凹部22の内面21c(側壁部21の内面21cの一部分である。)は側壁部21の凹部22以外の部分の内面21cから突出する凸部23を形成している。凸部23は台形状であり、凸部23の横方向の幅23wは下方になるほど広く形成されている。
【0009】
図6に示すように、ラベル30は可撓性ある板状(シート状を含む。)のものであって、ラベル本体31とこのラベル本体31と一体に形成された取付部32を有している。この取付部32は、差込部33とこの差込部33の両側に形成された一対の係合部34、35を有している。ラベル本体31の表31a側には苗等の説明を印刷することができる。
図2および図5に示すように、凸部23の上端部23aには差込部33が挿通可能な挿通用孔24aが形成されている。そして、図4に示すように、凸部23の両方の側端部23b、23cの各々に係合用孔24b(図3参照)、24c(図2参照)が形成されている。
【0010】
図1および図2に示すように、上記凹部22および凸部23は側壁部21の四方の各部分に形成されている。そして、各凸部23には挿通用孔(挿通用孔24aに相当する。)および係合用孔(係合用孔24b、24cに相当する。)が形成されている。
また、図1に示すように、容器本体20において、底部26および底部26に連成された側壁部21の下部の四隅には同じ形状のスリット27a、27b(図2参照)、27c、27dが形成されている。これらのスリット27a〜27dにより容器本体20内に入れる図示しない育苗用土等の水はけを良くすることができる。
【0011】
以上の構成の容器10では、以下のようにして、ラベル30が容器本体20に着脱自在に取り付けられる。
すなわち、容器本体20の側壁部21にその外面21bから窪んだ凹部22が形成され、この凹部22の内面21cは側壁部21の凹部22以外の部分の内面21cから突出する凸部23を形成し、この凸部23の横方向の幅23wは下方になるほど広く形成され、凸部23の上端部23aには挿通用孔24aが形成され、凸部23の両方の側端部23b、23cの各々に係合用孔24b、24cが形成されているので、可撓性ある板状のラベル30のラベル本体31と一体に形成された取付部32の差込部33が開口部25側から挿通用孔24aに差し込まれたときに、差し込まれた差込部33は凹部22側に突出し、係合部34の先端部分34aが係合用孔24bに係合し、係合部35の先端部分35aが係合用孔24cに係合する。このため、ラベル30を容器本体20に着脱自在に取り付けることができる。
なお、通常凸部23の上端部23aは、容器本体20に入れられる育苗用土から露出しているので、挿入用孔24aを目視しながらラベル30の差込部33を挿通用孔24aに挿入することができる。
さらに、上記凹部22および凸部23は側壁部21の四方の各部分に形成され、各凸部23には前記挿通用孔および係合用孔が形成されているので、側壁部21の四方の任意の部分にラベル30を着脱自在に取り付けることができる。このため、容器本体20で育成する苗の花の向きがどのような方向であろうとも、側壁部21の前記花が向いていない方向の部分にラベル30を着脱自在に取り付けることができる。
【0012】
さらに、ラベル30の取付部32の差込部33に切込33a等により形成された抜け防止片33bが折れ曲り線33cを介して差込部33に連成され、折れ曲り線33cでラベル本体31の表31a(図1参照)側に折り曲られて、折れ曲り線33cよりも差込部33の差込方向と反対側にて差込部33に対して斜めになるように形成されているので、差込部33が開口部25側から挿通用孔24aに差し込まれたときに、抜け防止片33bが前記可撓性により挿通用孔24aを通過して挿通用孔24aに対して抜け防止用のストッパとなるので、ラベル30を一層確実に容器本体20に着脱自在に取り付けることができる。なお、ラベル30を容器本体20から取り外すときには、前記可撓性により抜け防止片33bを手で押して差込部33と同じ面に位置するようにすれば、容易にラベル30を容器本体20から取り外すことができる。
【0013】
なお、上記実施の形態において、抜け防止片33bが差込部33に形成されているが、抜け防止片33bはなくてもよい。
また、ラベル本体31の表31a側には苗等の説明を印刷することができるとしているが、これに限定されず、ラベル本体31の裏31b(図4参照)にも苗等の説明を印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態に係る容器を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】図1の容器本体のB−B断面を示す断面図である。
【図4】図1のC−C断面を示す断面図である。
【図5】図5は図4の側壁部の凸部の上端部のD視図を拡大して示す部分図である。
【図6】図1のラベルの取付部を拡大して示す部分図である。
【符号の説明】
【0015】
10 容器
20 容器本体
21 側壁部
21a 上端部
21b 外面
21c 内面
22 凹部
23 凸部
23a 上端部
23b、23c 側端部
23w 横方向の幅
24a 挿通用孔
24b、24c 係合用孔
25 開口部
30 ラベル
31 ラベル本体
32 取付部
33 差込部
33a 切込
33b 抜け防止片
34、35 係合部

【出願人】 【識別番号】593195875
【氏名又は名称】兼弥産業株式会社
【住所又は居所】愛知県知多郡南知多町大字豊浜字須佐ヶ丘34番地
【出願日】 平成16年9月8日(2004.9.8)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦

【識別番号】100087907
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 鉄男

【識別番号】100095278
【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦

【識別番号】100125106
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 隆

【公開番号】 特開2006−75045(P2006−75045A)
【公開日】 平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願番号】 特願2004−260972(P2004−260972)