| 【発明の名称】 |
検尺竿 |
| 【発明者】 |
【氏名】河方 恭平
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| 【要約】 |
【課題】伐採現場への伐採補助具の持込みを容易にし、伐採した立木を容易に引き倒し、倒木を切断して所定の寸法の木材を得るために測定を簡単にする。
【解決手段】細径管状の内竿14と、該細径管状の内竿14を内部に挿入可能な太径管状の外竿12と、該細径管状の内竿14の端部に連結するアルファベットの略J字形状の鉤部材30で構成し、該鉤部材30は木材の木口に当接するための突起部34を有するとともに、該細径管状の内竿14および該太径管状の外竿12の周面に長さ寸法を測定するための検尺目盛り50を形成した検尺竿10を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 細径管状の内竿と、 該細径管状の内竿を内部に挿入可能な太径管状の外竿と、 該細径管状の内竿の端部に連結するアルファベットの略J字形状の鉤部材で構成し、 該鉤部材は木材の木口に当接するための突起部を有するとともに、 該細径管状の内竿および該太径管状の外竿に検尺目盛りを形成した検尺竿。 【請求項2】 細径管状の内竿と、 該細径管状の内竿を内部に挿入可能な太径管状の外竿と、 該細径管状の内竿の端部に接続して延長できる接続内竿と、 該接続内竿の端部に連結するアルファベットの略J字形状の鉤部材で構成し、 該鉤部材は木材の木口に当接するための突起部を有するとともに、 該細径管状内竿および該太径管状外竿に検尺目盛りを形成した検尺竿。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本件出願の発明は、森林で立木の伐採作業するための補助具に関し、管状の竿部材と鉤部材の組み合わせにより、倒木の引き倒し作業や倒した立木の切断作業の便宜を図るようにしたものである。 【背景技術】 【0002】 我国では国土の略70%を森林が占めており、世界の国々の中でもその割合は第二位の地位にあると言われる程の森林国である。そのような森林のうち略40%は人間の手により植え付けられ植林されたいわゆる人工林であり、戦後国土を復旧させるために植栽された若令林が大きな割合を占めている。そのような弱令林を健全な立木に生育させるためには、立木を適当な密度に植生させるために施される間伐が不可欠な責務であると信じられている。 【0003】 しかしながら、我国の森林は一般に平坦地ないし緩やかな傾斜地が少なく、急斜面を有する地域が多いため、一般に作業者が森林内を移動したり森林における現場作業が困難であるため、密生した森林の中で立木を伐倒しようと試みても、伐倒する立木に生えている枝がその立木に隣接する別の立木の枝に引っ掛かりまたは絡み合うなどにより容易に倒しにくいなど立木を引き倒すことが困難であり、間伐作業を困難ないし非能率な作業にしている。 【0004】 また倒木を一定の長さに切断するために長さを測定する際、巻尺を使用しようとしてもその端部を固定するための固定道具や他の作業者の協力が必要であるし、長さ測定用の剛直な測長具例えば伸縮不可能な連続した棒状の検尺具を使用しようとしても、倒木の根元部分の太さが急激に拡大した部分では倒木に沿わせて物差しを平行させることが困難であるため測定精度が劣るし、その物差しの端の位置と倒木の木口部分の位置とが長さ方向に一致しているか確認することが離れた所からでは困難である。 【0005】 また立木が密集した森林内においては、作業者が剛直で棒状の測長道具を把持しながら歩行し移動することが困離ないし不便であり、森林の急な斜面では作業者自身が移動すること自体が困難である。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 【0007】 本件出願の発明は、このような従来作業の困難さを解決しようとするものであり、新規な構造の鉤部材付きの検尺竿を提供するである。それにより、立木が密集した森林においても運搬が容易な伐採補助作業用具を使用して、伐採した立木を容易に引き倒すことを実現させ、かつ倒木を切断して所定の木材を得る際に木材の長さを容易に測定できるようにしたものである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本件出願の第一の発明の鉤付き検尺竿10は、細径管状の内竿14と、該細径管状の内竿14を内部に挿入可能な太径管状の外竿12と、該細径管状の内竿14の端部に連結するアルファベットの略J字形状の鉤部材30で構成される。 【0009】 該鉤部材30は、該鉤部材と細径管状の内竿14の端部とを連結する部分に、測長時に木材の木口に当接するために供する突起部34を、円弧方向とは反対側の外周面側に凸設させた状態で有するとともに、該細径管状の内竿14および該太径管状の外竿12の周面において竿の長さ方向に、長さ寸法を測定するための検尺目盛り50を形成したものである。 【0010】 本件出願の第二の発明の鉤付き検尺竿10は、細径管状の内竿14と、該細径管状内竿14を内部に挿入可能な太径管状の外竿12と、該細径管状の内竿14の端部に連結して全長を延長できる接続内竿16と、該接続内竿16の端部に連結するアルファベットの略J字形状の鉤部材30で構成される。 【0011】 該鉤部材30は、該鉤部材と該接続内竿16の端部とを連結する部分に、測長時に木材の木口に当接するために供する突起部34を、円弧方向とは反対側の外周面側に凸設させた状態で有するとともに、該細径管状の内竿14および該太径管状の外竿12の周面において竿の長さ方向に、長さ寸法を測定するための検尺目盛り50が形成されている。 【発明の効果】 【0012】 請求項1に記載の発明によれば、この発明の検尺竿10は、作業者が伐採作業現場まで運搬するときは該内竿14を該外竿12の内部に挿入することにより、作業者は立木が群生した森林の中でも容易に運搬することが可能である。 また伐採作業現場で該鉤部を伐採した木材に引っ掛けて該木材を引き倒すのを容易にするために供したり、引き倒した木材の長さを所定の長さに切断するとき寸法を測定することが単独の作業者でも容易にできるようになる。 また作業者が作業現場まで行く際森林の急斜面を登り降りするとき、該検尺竿10の鉤部を立木に引っ掛けて作業者が該検尺竿10を握りながら引っ張ることにより、登り降り行動の補助に供することが出来るなど森林での伐採作業を能率良く容易に行なうことが出来るようになる。 【0013】 請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、この発明の検尺竿10は、第一の発明の検尺竿10の効果が現われるとともに、該鉤部材30をより遠くまたはより高い所にある伐採した木材に引っ掛けて該木材を引き倒す作業を容易にするために供したり、引き倒した木材の長さをより長い所定の長さに切断するとき寸法を測定することが単独の作業者でも容易にできるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 【実施例】 【0015】 以下、本件発明を検尺竿10に具体化した実施例を図面に参照しながら説明する。図1は本件発明の検尺竿の正面図である。 【0016】 本件出願の発明の検尺竿10は、竿部材11と鉤部材30との連結を基本的な構造として構成されるものである。 【0017】 図2は、本件発明を構成する外竿の正面図である。図3は、本件発明を構成する内竿の正面図である。 該竿部材11は、図2に示す太径中空管状の外竿12と、図3に示す細径中空管状の内竿14からなり、不使用時には細径中空管状の内竿14を太径中空管状の外竿12の内部に挿入して収納することが出来るし、使用時には細径中空管状の内竿14を太径中空管状の外竿12から引き出して、内竿14の端部と外竿12の端部を嵌め合いまたは固定ピンを竿と直交方向に差し込むなどの固定手段20により固定し連結することにより、竿部材11の全長を伸ばすことが出来るようにしたものである。該内竿14は、後述する鉤部材の連結雄部を挿入して固定するために、一方の端部に空洞状の連結雌部36が内竿内部に形成されている。 【0018】 図4は、本件発明を構成する接続内竿の正面図である。細径中空管状の内竿14は、その端部に必要に応じて延長用の接続内竿16を連結して竿の実効長さを延長することが出来る。該接続内竿16は、一方の端部に小径の軸からなる連結雄部17を該接続内竿16に連続して形成されており、該連結雄部17は該内竿14の端部の内空部に形成された連結雌部36に挿入し固定して連結することが出来る。固定手段は従来使用される螺子止めまたは嵌め合いが好適に使用される。該接続内竿16は、後述する鉤部材の連結雄部17を挿入して固定するために、一方の端部に空洞状の連結雌部36が内竿内部に形成されている。 【0019】 伐採作業の現場で該検尺竿10を使用する際には、作業者が該内竿14を該外竿12から引き出して、該内竿14と該外竿12を互いの端部が一部重なる部分で固定手段により固定し、該検尺竿10を組み立てることが出来る。更に必要に応じて、該内竿14の他方の端部に接続内竿16を連結し接続することにより、該検尺竿10の実効長さを更に長く延長して該検尺竿10の組み立てることが出来る。 【0020】 また該細径管状の内竿14の端部に、アルファベットの略J字形状の鉤部材30を連結することにより、鉤付き検尺竿10を構成することができる。または接続内竿16の端部に、アルファベットの略J字形状の鉤部材30を連結することにより、鉤付き検尺竿10を構成することができる。 【0021】 該外竿12、該内竿14、該接続内竿16、該鉤部材30の材料は、強度を確保する観点や運搬時の重量を軽量化する観点より、アルミニウム合金などの軽合金、ガラス繊維強化合成樹脂、炭素繊維強化合成樹脂など高強度の合成樹脂が好適に使用できる。 【0022】 該外竿12の長さおよび該内竿14の実効長さは、連結時の端部の重なり部分を除いた実効長さが各々1.5mであるのが好ましい。また該接続内竿16の長さは接続する内竿14との連結時の重なり部を除いて1.0mであることが好ましい。 それにより実効値1.5mの長さ単位の内外竿12を2段伸ばして計3.0m、更に必要に応じてその2段伸ばしの先端部に実効値1.0mの接続内竿16を追加し接続して延長して合計4.0mにして使用することできる。 【0023】 これらの外竿12、内竿14、接続内竿16の長さは、木材を切断するときの長さが日本国内では通常3.0mと4.0mが代表的な長さ寸法であることに由来して決定されたものである。 【0024】 該外竿12の太さは、作業者が把持し易い太さが必要であり、直径28mmないし36mm好適には32mmが望ましい。また内竿14の太さは、外竿12の内部には差し込んで収納する太さが基本的に要求されるが、直径24mmないし32mm好適には28mmが望ましい。従って本件出願の明細書で使われる用語である細径管状の内竿の意味は、太径管状の外竿に差し込める程度に細いことであり、太径管状の外竿の意味は、細径管状の内竿を差し込める程度に太いことである。 【0025】 該外竿12と該内竿14の周面に、竿長さの少なくとも一部分において、竿の長さ方向に木材の長さを測定するための検尺目盛り50が形成されている。 該検尺目盛り50のピッチは、竿部材11の目盛り50を付与する部分の長さの全長において均等に付与する必要は必ずしもなく、外竿12の両端部のうち内竿14を連結しない側の端部から大部分の範囲では50mmないし100mm間隔に付与し、内竿14の両端部のうち鉤部材30を連結する側の端部から大部分の範囲では500mmないし1000mm間隔に付与し、外竿12と内竿14が連結される固定部分を含む大部分の範囲では500mmないし1000mm間隔に付与すれば、倒木を切断する時の検尺作業の目的に充分有用である。 【0026】 図5は、本件発明を構成する鉤部材の正面図である。該鉤部材30は、略半周の円弧部32およびその円弧部32の両端に延長される直線状の軸部42、44からなり、アルファベットの略J字状に形成されており、該軸部の一方の端には比較的長い小径の連結雄部17が延長して形成されている。該軸部の長さは20〜100mmが好適に採られる。 該連結雄部17は、竿部と鉤部の接続機能を有しており、該内竿14の端部の内空部に形成された連結雌部36の内部に挿入し、該内竿14と該円弧部32を連結するために供するし、また該接続内竿16の端部の内空部に形成された連結雌部36の内部に挿入し、該接続内竿16と該円弧部32を連結するために供するものである。 【0027】 該鉤部材30の円弧部32と軸状の連結雄部の略境界部分における外周面に突起部34が形成されている。該突起部34は、木材の長さを測定する際に、その木材の端部木口に当接するために当接する部分としての機能を有する。 該短軸の端面38の位置と該軸状の連結雄部に形成された突起部の端面40の位置は、竿の長さ方向に関して同じ位置に設定される。 【0028】 木材の長さを測定する際、該円弧部32の短軸42の端部を使うか、または該円弧部32外周の木口当接用突起部34のいずれを使用するかは、作業者が木材の形状に応じて任意に選ぶことが出来る。 該円弧部32の短軸側端部の方を使用すれば、倒木の根元近傍の径が急激に拡大している形状を呼称するときの用語であるところのいわゆる「のし」部を有する木材を測定する場合においても、該のし部の影響を受けることなく安定して木口に当接させることができる。外周の木口当接用の該突起部を使用すれば、木材の根元近傍の径が急激に拡大していないような形状の場合に能率良く検尺竿10を木材の周側面に当接して長さを測定できる。 【0029】 前述の説明では、該軸部が円弧部32の両端に形成された場合の例を説明したが、該軸部は必ずしも円弧部の端部に形成される必要はなく、円弧部32の一方の端部に連結雄部が直接形成されて、該円弧部32の他方の端部は木材の木口に当接されるための円弧部32の終端のみで構成された構造でも本件発明の作用効果を得ることができる。 【0030】 該円弧部32の両端部における竿長さ方向と直交する方向の間隔は100mmないし200mm好ましくは150mmが好適である、この間隔の寸法は、伐採して長さを測定すべき倒木根元近辺の径拡大部分における直径の略半分に相当させることを勘案して決定されることが好適である。 該外竿12の端部のうち該内竿14を連結しない側の端部には、該外竿12の端部を保護するためおよび該検尺竿10を使用する作業者の安全を確保するため、片側有底で円筒状のカバー部材18を被せて固定することが好適である。該円筒の長さは30mmないし40mmであると抜け防止の観点等から好適である。カバー部材18の材質は合成樹脂が好適である。 【作用】 【0031】 本件出願の発明のような立木引き倒し具兼木材長さ測定具の特徴は、立木が密集した森林中を作業者が移動するとき持ち運びが容易に出来るように、該検尺竿10を伸縮可能に形成してかつ伸張したときには端部で固定可能な構造に設定するとともに、伐採した立木を引き倒す作業と切断するため倒木の長さを測定する作業と作業者が森林中を移動するときに歩行する補助を、一個の道具で兼用して出来るようにしたものである。 【0032】 また該検尺竿10の先端に連結される鉤部材30は、近くにある立木に引っ掛けた状態で作業者が該検尺竿10を握り締めて引くことにより、森林の急な傾斜面を昇り降りするときの補助用具に使用することも出来るようにしたものである。 【0033】 その作用効果を得るために、鉤部材30の引張り強度および外竿12と内竿14および内竿14と連結内竿14の固定部の引張り強度は、各種の作業用具を所持した作業者の自重を支持できるために必要な引張り強度を有する必要があり、少なくても80kg、好適には100kg以上であることが望ましい。 【図面の簡単な説明】 【図1】本件発明の検尺竿の正面図である。 【図2】本件発明の検尺竿を構成する外竿の正面図である。 【図3】本件発明の検尺竿を構成する内竿の正面図である。 【図4】本件発明の検尺竿を構成する接続内竿の正面図である。 【図5】本件発明の検尺竿を構成する鉤部材の正面図である。 【符号の説明】 10・・・検尺竿 11・・・竿部材 12・・・外竿 14・・・内竿 16・・・接続内竿 17・・・連結雄部 18・・・カバー部材 20・・・固定手段 30・・・鉤部材 32・・・円弧部 34・・・突起部 38・・・端面 40・・・端面 42、44・・・軸部 50・・・目盛り
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| 【出願人】 |
【識別番号】300069598 【氏名又は名称】河方 恭平
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| 【出願日】 |
平成16年8月23日(2004.8.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−55153(P2006−55153A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月2日(2006.3.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−272592(P2004−272592) |
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