| 【発明の名称】 |
目的植物育成ソッドおよび目的植物育成工法 |
| 【発明者】 |
【氏名】柳田 友隆 【住所又は居所】東京都世田谷区松原6−39−18、株式会社クレアテラ内
【氏名】江 耀宗 【住所又は居所】東京都世田谷区松原6−39−18、株式会社クレアテラ内
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| 【要約】 |
【課題】シバ以外の植物を用いて緑化する場合には、緑地の完成までの間に裸地状態となる。緑化直後から緑化対象地の裸地状態を解消するとともに、数ケ月から数年にかけて、シバを目的植物に遷移させることにより目的植物による緑地を造成する目的植物育成ソッドおよび目的植物育成工法が課題になる。
【解決手段】シバのソッドに目的植物の種子や植物体の一部を播種もしくは植え付けたことにより目的植物育成ソッドを形成する。また、シバのソッドがノシバ、コウライシバ、ティフトンから目的植物育成の基盤ソッドを形成する。また、シバのソッドを張った上若しくはソッド下部の土層に目的植物の種子を播種もしくは植物体の一部を散布する目的植物育成工法により目的植物育成ソッドを形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シバのソッドに目的植物の種子や植物体の一部を播種もしくは植え付けたことを特徴とする目的植物育成ソッド。 【請求項2】 請求項1のシバのソッドがノシバ、コウライシバ、ティフトンであることを特徴とする目的植物育成の基盤ソッド。 【請求項3】 シバのソッドを張った上若しくはソッド下部の土層に目的植物の種子を播種もしくは植物体の一部を散布することを特徴とする目的植物育成工法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、農林業、園芸業、造園業、土木の植栽分野において目的植物育成ソッドおよび目的植物育成工法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 一般的に緑地や屋上を緑化する場合、草本類あるいは木本類の内の指定された植物による地被あるいは低木類による緑化が所望される。この場合、安価に緑化するために草本類あるいは木本類の種子もしくは植物体の一部を散布することにより緑化しようとすると、発芽、発根、生長に長時間を要し、緑地の完成までの間に裸地状態となり、景観あるいは土壌の飛散の問題が生じる。 【0003】 目的植物の苗を地盤に直接植え付ける通常行なわれている方法あるいは目的植物からなるマットを張り付ける方法もあるが、施工費が高い、あるいは目的植物からなるマットの生産に時間がかかり、コスト高になるという欠点がある。 【0004】 【特許文献1】特開平11−75530号公報に布状材料に培土と根系の発達が速い植物の種子と根系の発達が遅い目的植物の茎葉もしくは種子をそれぞれ単独でもしくは二者あるいは三者を同時にもしくは異なる時期に撒布した後、一定期間養生した植物シートを記載している。この方法では養生期間が長く、製造コスト、輸送コストが高いという欠点がある。 【0005】 【特許文献2】特開2004−129618号公報に栄養繁殖可能な植物が網目状の下地シートに載置され、上から紙状シートで覆われ、下地シートに固定されることを記載している。土壌が不要で軽量化され、運搬、荷揚げの費用の低減にも繋がるが、製造コストが高く、活着率が低く、緑地の形成に時間がかかる。 【0006】 【特許文献3】実用新案開平6−38409号公報に保水性を有する綿や化繊などの織布または不織布のマットに線状の切り込み部を設け、該切り込み部に綿の不織布または水溶性のフィルムに種子と生育促進用の肥料とを混入したヒモ状の種子テープを取り付けたものを記載している。この方法は地盤上に張り発芽、生育を待つ方法で、シートにより裸地状態が解消されるが、地表を植物が被覆するまでに長期間を有することと、高価である欠点がある。 【0007】 したがって、緑化直後から緑化対象地の地表を植物で完全に被覆するとともに、数ケ月、数年かけてシバを目的植物に遷移させることにより目的植物による緑地を造成する目的植物育成ソッドおよび目的植物育成工法の開発が求められている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明は緑化直後から緑化対象地の地表を植物で完全に被覆するとともに、数ケ月から数年にかけて、シバを目的植物に遷移させることにより目的植物による緑地を造成する目的植物育成ソッドおよび目的植物育成工法を課題とする。 【0009】 そこで本発明は、上述の課題と要求を満たし、緑地の造成や屋上緑化として好適な目的植物育成ソッドおよび目的植物育成工法を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本発明は、 シバのソッドに目的植物の種子や植物体の一部を播種もしくは植え付けたことを特徴とする目的植物育成ソッドにより上記の課題を解決するものである。 【0011】 また、シバのソッドがノシバ、コウライシバ、ティフトンであることを特徴とする目的植物育成の基盤ソッドにより上記の課題を解決するものである。 【0012】 また、シバのソッドを張った上若しくはソッド下部の土層に目的植物の種子を播種もしくは植物体の一部を散布することを特徴としている目的植物育成工法により上記の課題を解決するものである。 【0013】 まず、請求項1の記載の発明について説明する。 本発明は、シバのソッドに目的植物の種子や植物体の一部を播種もしくは植え付けたことを特徴とする目的植物育成ソッドよりなる。 【0014】 シバのソッドは市販されているノシバ、コウライシバ、ティフトンなどがある。現場で造成した芝生もある。これらに限定されているものではない。 【0015】 これらのシバソッド中に雑草種子が混じっている場合や飛来する場合、それら雑草が芝生に生育するが、予め目的植物の種類や一部を意図的に散布し、それら目的植物を目的とする形態で成立させる本発明と異なり、望まれない植生を形成する。 【0016】 目的植物は緑化予定地に成立させたい植物を指し、カントウタンポポ、イネノフグリ、キンガタツリなどの野草類、スミレ、スウィートアリッサム、バーベナなどの草花類、ハイビャクシン、コトネアスター、フッキソウなどの低木類の一つもしくは複数である。これらに限定されているものではない。 【0017】 シバのソッドと目的植物の種子もしくは植物体を組み合わせることによって、直ちに芝生により地表が完全に被覆され、土壌の流亡や飛散を防止することができる。 【0018】 また、数ケ月から数年にかけて、シバを目的植物に遷移させることにより目的植物による緑地を造成することができる。 【0019】 次に、請求項2の記載の発明について説明する。 本発明は、シバのソッドがノシバ、コウライシバ、ティフトンであることを特徴とする目的植物育成の基盤ソッドよりなる。 【0020】 この手段では、ノシバ、コウライシバ、ティフトンによる芝生を直ちに造成することができる。 【0021】 また、これらのソッドは生産量が多く安価である。ノシバ、コウライシバ、ティフトンはアレロパシーが少ない上、草丈が低く、他の植物の種子が発芽、生育することを妨げない。 【0022】 また、これらのソッドの草丈が低いイネ科植物であり、目的植物の種子もしくは植物体が地表に落ちやすく、発芽生長しやすい。またシバは被圧されやすいため、草丈が高い目的植物が成立すると、シバが消滅しやすくなる。したがって、シバのソッドは理想な目的植物育成の基盤である。 【0023】 次に、請求項3の記載の発明について説明する。 本発明は、シバのソッドを張った上若しくはソッド下部の土層に目的植物の種子を播種もしくは植物体の一部を散布することを特徴とする目的植物育成工法よりなる。 【0024】 この手段では、シバのソッドの上部やソッド下部に目的植物の種子、あるいは植物体の一部を散布することによって、目的植物を育成できる。 【0025】 また、早期にシバのソッドによる緑地を形成することができる。その後目的植物の生育とともに、シバが衰退するので、目的植物による緑地を造成することができる。 【発明の効果】 【0026】 シバのソッドに目的植物の種子や植物体の一部を播種もしくは植え付けたことにより目的植物育成ソッドが容易に形成できる。 シバのソッドがノシバ、コウライシバ、ティフトンであることにより目的植物育成ソッドの基盤を形成でき、直ちに緑地の形成や土壌の流亡や飛散を防止することができる。 シバのソッドを張った上若しくはソッド下部の土層に目的植物の種子を播種もしくは植物体の一部を散布する目的植物育成工法は、施工が簡単で安価である。また、確実に目的植物を育成することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0027】 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。 【実施例1】 【0028】 1m×1mの枠に10cm厚さの培土を充填し、ヒメコウライシバを張り付けた。その後野草(セイヨウタンポポ)の種200粒を蒔き、目土を散布した。野草の生育状況および被覆状況を調査した。 【実施例2】 【0029】 1m×1mの枠に10cm厚さの培土を充填し、ヒメコウライシバを張り付けた。その後ヒメツルソバの苗4ポットを植え、目土を散布した。ヒメツルソバの生育状況および被覆状況を調査した。 【実施例3】 【0030】 1m×1mの枠に10cm厚さの培土を充填し、ヒメコウライシバを張り付けた。その後目的植物コグマザサの苗4ポットを植え、目土を散布した。コグマザサの生育状況および被覆状況を調査した。 【0031】 比較例 1m×1mの枠に10cm厚さの培土を充填し、ヒメコウライシバを張り付けた。 【0032】 一定期間に上述の植物の生育状況と被覆状況を調べ、得られた結果を表1に示す。 【0033】 【表1】
【0034】 表1に示したように、各実施例と比較例ともヒメコウライシバを張り付けた直後から、緑地が完成し、生育状況も良好であった。造成初期に培土の流出を防止した。 【0035】 目的植物の被覆状況からみると、各実施例と比較例とも生育期間の経過とともに被覆率が高くなった。実施例2のヒメツルソバと実施例3のコグマザサは1年後にヒメコウライシバのソッドをほぼ完全に被覆し、目的植物の群落を形成した。また、実施例1の野草は発芽し、生育していたが、1年後に被覆率は55%と少なかった。期間の経過に伴い徐々に形成することができる。 【0036】 また、実施例1、2、3のシバのソッドの生育状況は、上部の目的植物の生育によって徐々に衰退したが、シバの匍匐茎によって、培土の流出を防止することができた。 【0037】 以上のことから、本発明はそれらの方法で初期に培土の流出防止、緑地の形成、その後期間にかけて目的植物の群落を形成することができた。 【産業上の利用可能性】 【0038】 この発明は屋上等の人工地盤上だけでなく、法面のような土砂流出が激しい場所に適用することにより、本発明によれば植栽直後から地被が完成するので、土砂流出を防ぎながら目的植物による緑地を形成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390039907 【氏名又は名称】株式会社クレアテラ 【住所又は居所】東京都世田谷区松原6丁目39番18号
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| 【出願日】 |
平成16年8月19日(2004.8.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−55045(P2006−55045A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月2日(2006.3.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−238997(P2004−238997) |
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