トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 刈り込み機
【発明者】 【氏名】奥村 道男
【住所又は居所】愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株式会社マキタ内

【要約】 【課題】補助ハンドルによる使い勝手の向上を図る。

【解決手段】補助ハンドル12を、ネジスリーブ22を介して上端部同士で互いに回転可能に連結される左右一対のハーフハンドル13,13から形成する一方、ハーフハンドル13,13の下端部が着脱可能に連結される連結部14を、本体ハウジング3の前後位置へ左右一対ずつ設けて、ハーフハンドル13,13の下端部を連結する連結部14を選択することで、補助ハンドル12の装着態様を変更可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動機構を内蔵した本体の前方に刃部を突設し、前記本体に、前記本体の上方を回り込んで左右の側面に下端部が夫々連結される補助ハンドルを装着した刈り込み機であって、
前記補助ハンドルを、上端部同士で互いに回転可能に連結される左右一対のハーフハンドルから形成すると共に、そのハーフハンドルの下端部を前記本体に対して着脱可能に連結する一方、前記本体における前記ハーフハンドル下端部の連結部を前後方向に複数設けて、前記下端部を連結する前記連結部の選択により、前記補助ハンドルの装着態様を変更可能としたことを特徴とする刈り込み機。
【請求項2】
ハーフハンドルの下端部を、本体に対する任意の角度で連結部へ連結可能とした請求項1に記載の刈り込み機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動機構を内蔵する本体の前方に突設した刃部により、生垣の刈り込みや樹木の剪定等を行うことができる生垣バリカン等の刈り込み機に関する。
【背景技術】
【0002】
刈り込み機としては、特許文献1に記載のものが知られている。これは、モータで駆動するクランク機構を内蔵した本体の前方に、夫々両側縁に刃を形成した固定刃と可動刃とからなる直線状の刃部を突設し、クランク機構による可動刃の前後運動に伴い、固定刃との間で枝葉の剪断を可能としたものである。また、この刈り込み機においては、本体の後方に主把手(主ハンドル)が前後方向に設けられる一方、本体の前方に、本体の上方を回り込んでその左右に下端部が連結される補助把手(補助ハンドル)が夫々刃部に対する角度を調整できるように回転可能に設けられており、使用形態に合わせて持ちやすい角度に調整可能となっている。
【0003】
【特許文献1】特開昭62−115212号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような刈り込み機を使用する場合、主ハンドルを把持する一方の手で本体を支持し、補助ハンドルを把持する他方の手で本体の前後左右の向きや角度の変更を行うことから、補助ハンドルの位置は操作性を左右する重要な部分となる。しかし、補助ハンドルは連結位置は固定で、角度調整のみが可能であるため、例えば遠い所へ刈り込み機を差し伸ばして作業を行う場合等、補助ハンドルがあっても使いづらい場合があった。
【0005】
そこで、請求項1に記載の発明は、補助ハンドルで対応できる使用態様の幅を広くして、より使い勝手の向上が図られる刈り込み機を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、補助ハンドルを、上端部同士で互いに回転可能に連結される左右一対のハーフハンドルから形成すると共に、そのハーフハンドルの下端部を本体に対して着脱可能に連結する一方、本体におけるハーフハンドル下端部の連結部を前後方向に複数設けて、下端部を連結する連結部の選択により、補助ハンドルの装着態様を変更可能としたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、補助ハンドルの装着態様のバリエーションをより多くするために、ハーフハンドルの下端部を、本体に対する任意の角度で連結部へ連結可能としたものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、補助ハンドルの装着態様のバリエーションが増え、作業内容に応じて最も使いやすい装着態様を選択することができる。よって、補助ハンドルによる刈り込み機の操作性が向上して使い勝手が良くなる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、同じ連結部でも連結角度を変えることで、補助ハンドルの装着態様のバリエーションをより多くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の刈り込み機の一実施例である生垣バリカンの平面説明図、図2はその側面説明図で、生垣バリカン1は、図示しないモータを下向きに内蔵したモータハウジング2の下方に、モータの回転を直線運動に変換するクランク機構を内蔵した本体となる本体ハウジング3を一体に連結し、本体ハウジング3の前方(図1,2の右側)に、クランク機構で動作する刃部4を突設してなる。この刃部4は、上下一対の帯板状の刃の固定板5,5と、その固定板5,5の間にあって左右の側縁に刃8,8・・を千鳥状に形成した帯板状の二枚の可動刃6,7とからなり、クランク機構によって可動刃6,7が互いに逆方向へ前後移動する。
また、モータハウジング2の後面側と本体ハウジング3の後端上面との間には、トリガースイッチ10を設けた主ハンドル9が前後方向に形成されている。11は、本体ハウジング3の前端上面で斜め前方へ突設された保護カバーである。
【0009】
本体ハウジング3の中央部には、補助ハンドル12が装着されている。この補助ハンドル12は、下端が短い倒U字状に折曲形成される中空パイプ状の左右一対のハーフハンドル13,13からなり、各ハーフハンドル13の下端部は、本体ハウジング3の左右で前後位置に夫々形成された4つの連結部14,14・・の何れにも連結可能となっている(図1,2では前方側の連結部14に連結)。
この連結部14は、外周に雄ネジを形成した短寸のネジ筒15の内部底面に、放射方向のカム歯を周方向へ均等に突設したカム面16を設けたもので、対するハーフハンドル13の下端部には、連結部14のネジ筒15に遊挿可能で、先端面に、連結部14と同じく放射方向のカム歯を周方向へ均等に突設したカム面18を形成した軸部17が形成されている。その軸部17に、内周に雌ネジ部が形成されてネジ筒15に螺合可能な連結スリーブ19が、リング20によって抜け止めされた状態で回転可能に外装されている。
【0010】
一方、各ハーフハンドル13の上端部には、ネジ部21が突設されて、このネジ部21,21同士を、内周に雌ネジ部を形成したネジスリーブ22の両端に夫々螺合させることで、ネジスリーブ22を介してハーフハンドル13,13同士を連結可能としている。
よって、ハーフハンドル13,13は、左右の軸部17を夫々連結部14のネジ筒15に差し込み、カム面16,18同士が噛み合う任意の角度に合わせた後、連結スリーブ19をネジ筒15に螺合させれば、カム面16,18同士が噛合状態で押圧されて回転規制され、当該角度で固定されることになる。
【0011】
以上の如く構成された生垣バリカン1においては、連結部14が本体ハウジング3の前後へ左右一対ずつ設けられているため、ハーフハンドル13,13の下端部を連結する連結部14の選択により、補助ハンドル12の装着位置を変更することができる。例えば、図3,4に示すように、左右のハーフハンドル13,13をネジスリーブ22を中心として前後方向へ互い違いに伸ばし、左側のハーフハンドル13の下端部を左側後方の連結部14に、右側のハーフハンドル13の下端部を右側前方の連結部14に夫々連結すれば、平面S字状に補助ハンドル12が装着される。なお、各ハーフハンドル13の軸部17と連結部14とのカム面16,18は、このように補助ハンドル12を平面S字状となるようにした際にも互いに山と谷とが相対して噛合する設定となっている。
【0012】
よって、例えば右手で主ハンドル9を把持し、左手で補助ハンドル12の後方側を把持すれば、生垣バリカン1を安定した状態で前方へ長く差し出すことができ、比較的離れた箇所での刈り込みも容易に行える。なお、これと逆に、左側のハーフハンドル13の下端部を左側前方の連結部14に、右側のハーフハンドル13の下端部を右側後方の連結部14に夫々連結して図3とは逆の平面S字状としても良い。
また、図示はしないが、後方の連結部14,14に左右のハーフハンドル13,13の下端部を夫々連結することで、本体ハウジング3の後方に補助ハンドル12を設けることもできる。この場合、本体ハウジング3に対して補助ハンドル12を後方側へ大きく倒した格好で連結することも可能である。
【0013】
このように、上記形態の生垣バリカン1によれば、補助ハンドル12を、上端部同士で互いに回転可能に連結される左右一対のハーフハンドル13,13から形成すると共に、そのハーフハンドル13,13の下端部を本体ハウジング3に対して着脱可能に連結する一方、本体ハウジング3におけるハーフハンドル13下端部の連結部14を前後方向に複数設けて、下端部を連結する連結部14の選択により、補助ハンドル12の装着態様を変更可能としたことで、補助ハンドル12の装着態様のバリエーションが増え、作業内容に応じて最も使いやすい装着態様を選択することができる。よって、補助ハンドル12による生垣バリカン1の操作性が向上して使い勝手が良くなる。
また、ハーフハンドル13,13の下端部を、本体ハウジング3に対する任意の角度で連結部14へ連結可能としているから、同じ連結部14でも連結角度を変えることで、補助ハンドル12の装着態様のバリエーションをより多くすることができる。
【0014】
なお、ハーフハンドルの上端部同士は、ネジスリーブで着脱可能に連結されているが、この連結構造は上記形態に限らず、一方を大径、他方を小径として両者を直接螺合させて連結することもできる。また、着脱可能とせずに、単に回転可能に連結しても良い。
さらに、本体ハウジングと補助ハンドルとの連結構造も、上記形態に限らず、カム歯を増減したり、ネジ筒と軸部との構造を互いに逆にしたり、カム面同士の噛合による角度設定に代えて、スプライン結合による角度設定を採用したり等、適宜設計変更可能である。
【0015】
一方、連結部の位置も、前後2箇所に限らず、3箇所以上設けても良いし、本体の左右で連結部の数を変えても良い。また、必ずしも左右方向で同軸に配置する必要はなく、一部又は全部の連結部を前後へずれるように配置することも可能である。さらに、前後の連結部を本体に対して同じ高さに設けるものに限らず、上下方向へ高さをずらして設けたり、同じ前後位置で上下方向へ複数重ねて設けたりすることもできる。
その他、本発明は生垣バリカンに限らず、芝生バリカンやヘッジトリマ等の他の刈り込み機にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】生垣バリカンの平面説明図である。
【図2】生垣バリカンの側面説明図である。
【図3】補助ハンドルの装着位置を変更した生垣バリカンの平面説明図である。
【図4】補助ハンドルの装着位置を変更した生垣バリカンの側面説明図である。
【符号の説明】
【0017】
1‥生垣バリカン、2‥モータハウジング、3‥本体ハウジング、4‥刃部、9‥主ハンドル、12‥補助ハンドル、13‥ハーフハンドル、14‥連結部、15‥ネジ筒、16,18‥カム面、17‥軸部、19‥連結スリーブ、22‥ネジスリーブ。
【出願人】 【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
【住所又は居所】愛知県安城市住吉町3丁目11番8号
【出願日】 平成16年6月23日(2004.6.23)
【代理人】 【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹

【公開番号】 特開2006−6145(P2006−6145A)
【公開日】 平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願番号】 特願2004−185281(P2004−185281)