| 【発明の名称】 |
コンバインのグレンタンク構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】安田 和男 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】機体の右又は左側の一方に脱穀装置を備え、機体の右又は左側の他方にグレンタンクを備えたコンバインにおいて、グレンタンクの容量を適切に大きくすることができるように構成する。
【解決手段】グレンタンク3を脱穀装置2よりも背の高いものに構成し、グレンタンク3の上部における脱穀装置2側の部分に、穀粒の貯留可能な張り出し部27を備える。脱穀装置3の天板部13の上方に位置する張り出し位置、及び脱穀装置2の天板部13を開放する格納位置に亘って、張り出し部27を移動駆動自在に構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の右又は左側の一方に脱穀装置を備えて、機体の右又は左側の他方にグレンタンクを備え、前記グレンタンクを脱穀装置よりも背の高いものに構成すると共に、 前記グレンタンクの上部における脱穀装置側の部分に、穀粒の貯留可能な張り出し部を備え、 前記脱穀装置の天板部の上方に位置する張り出し位置及び脱穀装置の天板部を開放する格納位置に亘って、前記張り出し部を移動駆動自在に構成してあるコンバインのグレンタンク構造。 【請求項2】 横向きの閉じ位置及び下向きの開き位置に亘って横軸芯周りに揺動自在な複数の底板部材を並べることにより、前記張り出し部の底部を構成すると共に、 前記張り出し部が張り出し位置に位置していると、前記底板部材が閉じ位置に位置し、前記張り出し部が格納位置に位置していると、前記底板部材が開き位置に位置するように構成してある請求項1に記載のコンバインのグレンタンク構造。 【請求項3】 前記張り出し部の移動方向と直交する横軸芯周りに、横向きの閉じ位置及び下向きの開き位置に亘って揺動自在に、前記複数の底板部材を構成し、前記複数の底板部材を張り出し部の移動方向に沿って備えると共に、 前記張り出し部が張り出し位置に位置していると、前記底板部材が閉じ位置に位置し、前記張り出し部が張り出し位置から格納位置側に移動するのに伴って、前記複数の底板部材のうちグレンタンク側の底板部材が開き位置に順次操作されるように構成してある請求項2に記載のコンバインのグレンタンク構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はグレンタンクを備えたコンバインにおいて、グレンタンクの容量を大きくする構造に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバインでは、機体の右又は左側の一方に脱穀装置を備え、機体の右又は左側の他方にグレンタンクを備えたものがある、 このようなコンバインでは例えば特許文献1に開示されているように、グレンタンク(特許文献1の図1及び図2の3)に対して、側壁(特許文献1の図1及び図2の6)及び外側壁(特許文献1の図1及び図2の6)を、機体の横外方に張り出す張り出し位置(特許文献1の図1参照)、及び格納位置(特許文献1の図2参照)に移動駆動自在に構成したものがある。 これにより、グレンタンクの側壁及び外側壁を格納位置に移動させたグレンタンクの通常状態に対し、グレンタンクの側壁及び外側壁を張り出し位置に移動させることにより、グレンタンクの容量を大きくすることができる。 【0003】 【特許文献1】特開平5−23040号公報(図1,2,4) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 特許文献1では、グレンタンクの側壁及び外側壁を機体の横外方に張り出す張り出し位置に移動させることによって、グレンタンクの容量を大きくするように構成している。これにより、グレンタンクの側壁及び外側壁を張り出し位置に移動させると、グレンタンクの側壁及び外側壁がグレンタンクから機体の横外方に突出することになり、コンバインの全体の横幅が大きなものになってしまう。これにより、グレンタンクの側壁及び外側壁を張り出し位置に移動させた状態で機体を走行させると、グレンタンクの側壁及び外側壁を樹木等に接触させてしまうことが考えられる。 【0005】 機体の右又は左側の一方に脱穀装置を備え、機体の右又は左側の他方にグレンタンクを備えたコンバインでは、グレンタンクが空の状態であると、機体の重心が脱穀装置側に寄った状態にあるのに対し、グレンタンクが満杯状態になると、逆に機体の重心がグレンタンク側に寄った状態となる。この場合、特許文献1のようにグレンタンクの側壁及び外側壁を張り出し位置に移動させた状態でグレンタンクが満杯状態になると、機体の重心がさらにグレンタンク側に寄った状態となってしまうので、機体の走行性能と言う面で改善の余地がある。 本発明は機体の右又は左側の一方に脱穀装置を備え、機体の右又は左側の他方にグレンタンクを備えたコンバインにおいて、グレンタンクの容量を適切に大きくすることができるように構成することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 [I] (構成) 本発明の第1特徴は、コンバインのグレンタンク構造において次のように構成することにある。 機体の右又は左側の一方に脱穀装置を備えて、機体の右又は左側の他方にグレンタンクを備え、グレンタンクを脱穀装置よりも背の高いものに構成する。グレンタンクの上部における脱穀装置側の部分に、穀粒の貯留可能な張り出し部を備える。脱穀装置の天板部の上方に位置する張り出し位置及び脱穀装置の天板部を開放する格納位置に亘って、張り出し部を移動駆動自在に構成する。 【0007】 (作用) 本発明の第1特徴によると、張り出し部を格納位置に位置させたグレンタンクの通常状態に対し、張り出し部を張り出し位置に移動させることにより、グレンタンクの容量を大きくすることができる。 この場合に、本発明の第1特徴によると、張り出し部が機体の横外方に移動するのではなく、機体内方である脱穀装置の天板部の上方に移動するので、張り出し部がグレンタンクから機体の横外方に突出する状態とはならず、コンバインの全体の横幅が大きなものになることはない。張り出し部を格納位置に移動させると、脱穀装置の天板部が開放されるので、脱穀装置の天板部を開き操作してのメンテナンス作業が支障なく行える。 【0008】 張り出し部を格納位置に位置させたグレンタンクの通常状態でグレンタンクが満杯状態になると、機体の重心がグレンタンクに寄った状態となる。 この場合、本発明の第1特徴によると、前述のように張り出し部を張り出し位置に移動させると、張り出し部が機体内方である脱穀装置の天板部の上方に移動するので、張り出し部を張り出し位置に移動させた状態でグレンタンクが満杯状態になると、張り出し部によって機体の重心がグレンタンク側から少し脱穀装置側に寄った状態となる。 【0009】 (発明の効果) 本発明の第1特徴によると、機体の右又は左側の一方に脱穀装置を備え、機体の右又は左側の他方にグレンタンクを備えたコンバインにおいて、張り出し部を機体の横外方に突出させずにグレンタンクの容量を大きくすることができて、張り出し部を張り出し位置に移動させた状態で機体を走行させた際、張り出し部を樹木等に接触させてしまうようなことがなく、機体を支障なく走行させることができるようになった。 【0010】 本発明の特徴によると、張り出し部を格納位置に移動させた状態でグレンタンクが満杯状態になった場合に比べて、張り出し部を張り出し位置に移動させた状態でグレンタンクが満杯状態になった場合では、張り出し部によって機体の重心がグレンタンク側から少し脱穀装置側に寄った状態となるので、この点において機体の重心がグレンタンク側に寄り過ぎる状態を避けることができて、機体の走行性能を向上させることができた。 【0011】 [II] (構成) 本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のコンバインのグレンタンク構造において次のように構成することにある。 横向きの閉じ位置及び下向きの開き位置に亘って横軸芯周りに揺動自在な複数の底板部材を並べることにより、張り出し部の底部を構成する。張り出し部が張り出し位置に位置していると、底板部材が閉じ位置に位置し、張り出し部が格納位置に位置していると、底板部材が開き位置に位置するように構成する。 【0012】 (作用) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第2特徴によると、複数の底板部材を並べることにより張り出し部の底部を構成しており、張り出し部を格納位置に移動させて、底板部材を下向きの開き位置に操作することにより、張り出し部の穀粒をグレンタンクの内部に放出することができる。 【0013】 この場合、本発明の第2特徴によると、複数の底板部材を並べることにより張り出し部の底部を構成しているので、一つの底板部材があまり大きなものにはならず、底板部材を下向きの開き位置に操作しても、底板部材が張り出し部の底部から下方に大きく突出するようなことがない。 これにより、張り出し部を格納位置に移動させた場合、グレンタンクの内部に穀粒が存在していても、底板部材を下向きの開き位置に操作する際に、底板部材がグレンタンクの内部の穀粒に接触して、底板部材を下向きの開き位置に操作することができないと言うような状態は生じ難い。 【0014】 (発明の効果) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第2特徴によると、張り出し部を格納位置に移動させた場合、グレンタンクの内部に穀粒が存在していても、底板部材を無理なく下向きの開き位置に操作することができるようになって、グレンタンクの穀粒の排出性能を良いものにすることができた。 【0015】 [III] (構成) 本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴のコンバインのグレンタンク構造において次のように構成することにある。 張り出し部の移動方向と直交する横軸芯周りに、横向きの閉じ位置及び下向きの開き位置に亘って揺動自在に、複数の底板部材を構成し、複数の底板部材を張り出し部の移動方向に沿って備える。張り出し部が張り出し位置に位置していると、底板部材が閉じ位置に位置し、張り出し部が張り出し位置から格納位置側に移動するのに伴って、複数の底板部材のうちグレンタンク側の底板部材が開き位置に順次操作されるように構成する。 【0016】 (作用) 本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第3特徴によると、張り出し部が張り出し位置に位置している状態(底板部材が閉じ位置に位置した状態)において、張り出し部を張り出し位置から格納位置側に移動させていくと、複数の底板部材のうちグレンタンク側の底板部材がグレンタンクの内部に入り込んで開き位置に操作されて、この開き位置に操作された底板部材の付近の穀粒がグレンタンクの内部に放出される。張り出し部をさらに格納位置側に移動させると、次のグレンタンク側の底板部材がグレンタンクの内部に入り込んで開き位置に操作されて、この開き位置に操作された底板部材の付近の穀粒がグレンタンクの内部に放出される。 【0017】 本発明の第3特徴によると、張り出し部を張り出し位置から格納位置側に移動させていくのに伴って前述の操作が繰り返されて、グレンタンクの内部に穀粒が順次放出されていくのであり、張り出し部の穀粒をグレンタンクの内部に一度に放出すると言う状態を避けることができる。 【0018】 (発明の効果) 本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第3特徴によると、張り出し部の穀粒をグレンタンクの内部に一度に放出すると言う状態を避けることができて、張り出し部の穀粒をグレンタンクの内部に一度に放出することによるショックを避けることができ、グレンタンクの強度面で有利なものとなって、グレンタンクの耐久性を向上させることができた。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 図1及び図2に示すように、右及び左のクローラ走行装置1によって支持された機体において、機体の左側に脱穀装置2が備えられ、機体の右側にグレンタンク3が備えられており、グレンタンク3の前方に運転部4が備えられ、運転部4の前方に刈取部5が備えられて、自脱型式のコンバインが構成されている。 【0020】 図3及び図4に示すように、脱穀装置2は下部構造部6及び上部構造部7を備えて構成されており、下部構造部6にフィードチェーン8や受網9、揺動選別部10や1番物回収部23及び2番物回収部(図示せず)等が備えられている。上部構造部7に扱胴11が機体前後方向の横軸芯P1周りに回転駆動自在に支持され、フィードチェーン8に対向するガイドレール12が上部構造部7に備えられており、天板部13が上部構造部7に固定されている。上部構造部7が機体前後方向の横軸芯P2周りに、作業位置(図3参照)及び上方の持ち上げ位置(図4参照)に昇降操作自在に支持されている。 【0021】 次にグレンタンク3について説明する。 図2及び図3に示すように、グレンタンク3は機体前方側の前壁部14及び機体後方側の後壁部15、機体右外方側の外壁部16、機体内方側(脱穀装置2側)の第1内壁部17、第1内壁部17の上方で第1内壁部17よりも機体内方側(脱穀装置2側)の第2内壁部18、第1内壁部17の上部と第2内壁部18の下部とを接続する傾斜部19、機体外方側の外傾斜底部20及び機体内方側(脱穀装置2側)の内傾斜底部21、天板部22を備えて構成されており、グレンタンク3が脱穀装置2よりも背の高いものに構成されている。 【0022】 図1,2,3,5に示すように、1番物回収部23の機体内方側(グレンタンク3側)の端部から搬送装置24が上方に延出され、搬送装置24がグレンタンク3の傾斜部19の機体前方側を貫通してグレンタンク3の内部に入り込んでいる。搬送装置24の上端の排出口24aが、グレンタンク3の前壁部14及び第2内壁部18の角部付近でグレンタンク3の天板部22の付近に位置しており、搬送装置24の排出口24aが平面視(図5参照)で機体右斜め後方に向いている。搬送装置24は内部の搬送スクリュー(図示せず)が回転駆動されることによって、穀粒を搬送するように構成されており、搬送スクリューと一緒に回転して穀粒を撥ね飛ばす飛ばし板24bが、搬送スクリューの上端に備えられている。 【0023】 図1,2,3に示すように、グレンタンク3の底部(グレンタンク3の外傾斜底部20及び内傾斜底部21の間)に、グレンタンク3の穀粒を排出する底スクリュー25が備えられ、底スクリュー25からの穀粒を排出するアンローダ26が備えられている。搬送装置24をグレンタンク3から取り外すことにより、作業位置(図2の実線参照)及び作業位置から機体右外方側に移動させたメンテナンス位置(図2の二点鎖線参照)に亘って、グレンタンク3がアンローダ26の位置の縦軸芯P3周りに移動操作可能に構成されている。 【0024】 図1,3,5に示すように、グレンタンク3の第2内壁部18に長方形状の開口部が形成されて、長方形の立方体形状の張り出し部27がグレンタンク3の第2内壁部18の開口部に挿入されている。張り出し部27は機体前方側の前壁部27a及び機体後方側の後壁部27b、機体内方側(脱穀装置2側)の横壁部27c、天板部27dが備えられて構成されており、機体右外方側(グレンタンク3側)の横壁部は備えられていない。 【0025】 図5及び図6に示すように、機体前後方向(図2及び図5の紙面左右方向)(後述する張り出し部27の移動方向と直交する方向)に沿った複数の底板部材28が、張り出し部27の底部に機体左右方向(図2及び図5の紙面上下方向)(後述する張り出し部27の移動方向)に沿って並ぶように配置されており、張り出し部27における機体左右方向(図2及び図5の紙面上下方向)(後述する張り出し部27の移動方向)と直交する横軸芯P4周りに、底板部材28の各々が揺動自在に支持されている。底板部材28は板金部材を側面視でへ字状に折り曲げた構造をしており、図6の紙面左方に延出された長辺部28a、図6の紙面右方に延出された短辺部28b、及び長辺部28aに備えられたローラー28c等を備えて構成されている。 【0026】 図1,5,6に示すように、小孔が一列状に配置された案内板27eが天板部27dの端部に固定され、案内板27eの小孔に咬合するスプロケット29及びスプロケット29を回転駆動するモータ30が、グレンタンク3の天板部22に備えられている。上部構造部7の天板部13の上部及び下部構造部6の機体内方側(脱穀装置2側)の上部に、支持レール31が固定され、グレンタンク3の第2内壁部18の下部に支持レール31が固定されて、底板部材28のローラー28cが支持レール31に乗っており、張り出し部27が支持レール31に沿って機体左右方向(図3及び図6の紙面左右方向)に移動自在に支持されている。これにより、モータ30によりスプロケット29を正逆に回転駆動することによって、張り出し部27の案内板27e及び支持レール31を介して、張り出し部27を機体左右方向に移動駆動することができる。 【0027】 図8(イ)に示すように、グレンタンク3の内傾斜底部21は、機体前後方向の横軸芯P5周りに上下に揺動自在に支持された第1底板21a、第1底板21aの機体前後方向の横軸芯P6周りに上下に揺動自在に支持された第2底板21b、第1及び第2底板21a,21bの両側の横辺部に接する側板21c、側板21cに固定されたストッパー21f、機体上下向きに固定された案内板21d等を備えて構成されており、第1底板21aに固定されたアーム21eとグレンタンク3の第1内壁部17とに亘って、バネ32が接続されている。図8(イ)に示す状態は、グレンタンク3の内傾斜底部21の第2底板21bの端部が案内板21dに接し、バネ32の付勢力によりグレンタンク3の内傾斜底部21のアーム21eが案内板21dの下部に接当して停止している状態である。 【0028】 図3,5,6に示す状態は、上部構造部7を作業位置に設定した状態で、張り出し部27を機体左方(図3及び図6の紙面右方及び図5の紙面下方)に移動駆動して張り出し位置に設定した状態である。この状態において、全ての底板部材28のローラー28cが支持レール31に乗って閉じ位置に位置している状態であり、底板部材28の短辺部28bが隣の底板部材28の長辺部28aに接当して、張り出し部27の底部が閉じられた状態となっている。 【0029】 これにより、刈取作業に伴って1番物回収部23及び搬送装置24からの穀粒が、搬送装置24の排出口24aからグレンタンク3の内部に放出される。先ずグレンタンク3の内部に穀粒が貯留されていき、図8(イ)から図8(ロ)に示すように、穀粒の重量によりバネ32の付勢力に抗して、グレンタンク3の内傾斜底部21の第2底板21bの端部が案内板21dに接しながら、グレンタンク3の内傾斜底部21の第1及び第2底板21a,21bが折れ曲がるようにして下方に移動し、グレンタンク3の内傾斜底部21の第1底板21aがストッパー21fに接当して停止する。グレンタンク3が満杯状態に近づくと、グレンタンク3から張り出し部27にも穀粒が入り込んでいくのであり、最後にグレンタンク3及び張り出し部27が満杯状態になる。 【0030】 次に穀粒を排出する場合、底スクリュー25によりグレンタンク3の穀粒が排出されているのであり、グレンタンク3の穀粒が張り出し部27の底部(底板部材28)の位置よりも少なくなると、図5及び図6から図7に示すように、張り出し部27を張り出し位置から機体右方(図5の紙面上方及び図6の紙面左方)に少しずつ移動駆動すればよい。これによって、複数の底板部材28のうち最もグレンタンク3側(図5の紙面上側及び図6の紙面左側)の底板部材28のローラー28cが支持レール31から外れて、複数の底板部材28のうち最もグレンタンク3側(図5の紙面上側及び図6の紙面左側)の底板部材28が、穀粒の重量及び自重によって開き位置に操作されて、この底板部材28の付近の穀粒がグレンタンク3の内部に放出される。 【0031】 前述のように張り出し部27を張り出し位置から機体右方(図5の紙面上方及び図6の紙面左方)に少しずつ移動駆動することによって、複数の底板部材28のうちグレンタンク3側(図5の紙面上側及び図6の紙面左側)の底板部材28が、図7に示すように、穀粒の重量及び自重によって順番に開き位置に操作されていくのであり、張り出し部27の穀粒がグレンタンク3の内部に順次放出されていく。 【0032】 底スクリュー25によりグレンタンク3の穀粒が排出されて、グレンタンク3の穀粒が少なくなると、図8(ロ)から図8(イ)に示すように、バネ32の付勢力により、グレンタンク3の内傾斜底部21の第2底板21bの端部が案内板21dに接しながら、グレンタンク3の内傾斜底部21の第1及び第2底板21a,21bが延びるようにして上方に移動し、図8(イ)に示す状態に戻る。 【0033】 図4に示すように、全ての底板部材28が開き位置に位置するまで、張り出し部27を機体右方(図4の紙面左方)に移動駆動して格納位置に設定すると、張り出し部27が上部構造部7の天板部13から充分に離れる。これにより、上部構造部7を上方の持ち上げ位置に操作することができる。 この場合、全ての底板部材28が開き位置に位置するまで、張り出し部27を機体右方(図4の紙面左方)に移動駆動しなくても、張り出し部27が上部構造部7の天板部13から離れる程度に移動駆動すれば、上部構造部7を上方の持ち上げ位置に操作することができる。 【0034】 [発明の実施の別形態] 前述の[発明を実施するための最良の形態]において、機体の右側に脱穀装置2が備えられ、機体の左側にグレンタンク3が備えられて、グレンタンク3の前方に運転部4が備えられるように構成してもよい。モータ30及びスプロケット29に代えて、複動型の油圧シリンダや空気圧シリンダ(図示せず)により、張り出し部27を移動駆動するように構成してもよい。 本発明は自脱型式のコンバインばかりではなく、全稈投入型式(普通型式)のコンバインにも適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】コンバインの全体平面図 【図3】脱穀装置、グレンタンク及び張り出し部(張り出し位置)の付近の縦断正面図 【図4】脱穀装置、グレンタンク及び張り出し部(格納位置)の付近の縦断正面図 【図5】脱穀装置、グレンタンク及び張り出し部(張り出し位置)の付近の横断平面図 【図6】張り出し部(張り出し位置)の付近の縦断正面図 【図7】張り出し部(格納位置)の付近の縦断正面図 【図8】グレンタンクの内傾斜底部の付近の縦断正面図 【符号の説明】 【0036】 2 脱穀装置 3 グレンタンク 13 天板部 27 張り出し部 28 底板部材 P4 横軸芯
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成17年6月2日(2005.6.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−333784(P2006−333784A) |
| 【公開日】 |
平成18年12月14日(2006.12.14) |
| 【出願番号】 |
特願2005−162673(P2005−162673) |
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