| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】都田 力也 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】中島 茂 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町605番地 菱農エンジニアリング株式会社内
【氏名】伊藤 昇 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】梅林 竜司 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】塵埃の持ち回りを減らし、排塵ファンの吸引効率を高める。
【解決手段】穀粒を揺動選別する揺動選別体14と、揺動選別体14の後端部上方に配置されるファンケース24と、ファンケース24内に横設される横断流式の排塵ファン25とを備え、ファンケース24前部の吸引口26から吸引した排塵風を、ファンケース24後部の排出口27から排出する脱穀装置1において、排塵ファン25の上部とファンケース24の天井面との間隔を、後側ほど広くするにあたり、広がりの開始位置Aは、排塵ファン25の中心点Bを通る垂直線Cよりも前方で、かつ、排塵ファン25の中心点Bを通る水平線Dよりも上方に設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒を揺動選別する揺動選別体と、該揺動選別体の後端部上方に配置されるファンケースと、該ファンケース内に横設される横断流式の排塵ファンとを備え、ファンケース前部の吸引口から吸引した排塵風を、ファンケース後部の排出口から排出する脱穀装置において、前記排塵ファン上部とファンケース天井面との間隔を、後側ほど広くするにあたり、広がりの開始位置は、排塵ファンの中心点を通る垂直線よりも前方で、かつ、排塵ファンの中心点を通る水平線よりも上方に設定されることを特徴とする脱穀装置。 【請求項2】 前記排塵ファン後部とファンケース後面との間隔は、排塵ファンの半径程度、又はそれ以上に設定されることを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。 【請求項3】 前記揺動選別体の後端位置は、前記排出口の前後幅内に設定されることを特徴とする請求項1又は2記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインなどに設けられる脱穀装置に関する。 【背景技術】 【0002】 穀粒を揺動選別する揺動選別体の後端部上方に、ファンケースを構成すると共に、該ファンケース内に、横断流式の排塵ファンを横設した脱穀装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。この種の脱穀装置では、選別室内の塵埃が、ファンケース前部の吸引口から吸引され、ファンケース後部の排出口から機外に向けて排出される。 【特許文献1】特開平6−62647号公報 【特許文献2】特開平11−220939号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところで、特許文献1、2に記載される脱穀装置では、排塵ファン上部とファンケース天井面との間隔を、後側ほど徐々に広くしている。これは、排塵ファンの吸引効率を高めつつ、塵埃の分離を促すためである。しかしながら、従来の脱穀装置では、上記間隔の広がり開始位置を、排塵ファンの中心点を通る垂直線よりも後方としているため、排塵ファン後部とファンケース後面との間隔が不足するだけでなく、塵埃が排塵ファンから分離するタイミングに遅れが生じ、塵埃の持ち回りが増加する惧れがある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、穀粒を揺動選別する揺動選別体と、該揺動選別体の後端部上方に配置されるファンケースと、該ファンケース内に横設される横断流式の排塵ファンとを備え、ファンケース前部の吸引口から吸引した排塵風を、ファンケース後部の排出口から排出する脱穀装置において、前記排塵ファン上部とファンケース天井面との間隔を、後側ほど広くするにあたり、広がりの開始位置は、排塵ファンの中心点を通る垂直線よりも前方で、かつ、排塵ファンの中心点を通る水平線よりも上方に設定されることを特徴とする。このように構成すれば、排塵ファン後部とファンケース後面との間に十分な間隙を確保できるだけでなく、塵埃が排塵ファンから分離するタイミングを早めることができ、その結果、塵埃の持ち回りを減らし、排塵ファンの吸引効率を高めることができる。 また、前記排塵ファン後部とファンケース後面との間隔は、排塵ファンの半径程度、又はそれ以上に設定されることを特徴とする。このように構成すれば、塵埃の分離がより促進されるので、吸引効率の更なる向上が図れる。 また、前記揺動選別体の後端位置は、前記排出口の前後幅内に設定されることを特徴とする。このように構成すれば、揺動選別体の後端部とファンケースの排出口をオーバーラップさせて、脱穀装置の前後長さを短くすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0005】 次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1〜3において、1は本発明の実施形態に係る脱穀装置であって、該脱穀装置1は、茎稈を搬送する脱穀フィードチェン2と、茎稈から穀粒を脱穀する扱室3と、扱室3から送り込まれた未処理物を処理する処理室4と、穀粒を選別する選別室5と、脱穀済みの排藁を搬送する排藁チェン6と、排藁を細かく切断するカッタ7とを備えて構成されている。 【0006】 扱室3には、前後を向く支軸中心で回転する扱胴8が内装され、該扱胴8の回転により茎稈から穀粒が脱穀される。そして、扱胴8によって脱穀された穀粒は、受網9を介して選別室5に漏下する一方、受網9から漏下せずに扱室3の終端部(後端部)まで到達した未処理物は、送塵口10を介して処理室4に送り込まれる。 【0007】 処理室4には、前後を向く支軸中心で回転する処理胴11が内装され、該処理胴11の回転により未処理物が単粒化処理される。そして、処理胴11によって単粒化された穀粒は、第二の受網12を介して選別室5に漏下する一方、受網12から漏下せずに処理室4の終端部(後端部)まで到達した未処理物は、排出口13から機外に向けて排出される。 【0008】 選別室5には、穀粒を揺動選別する揺動選別体14と、選別風を起風する選別ファン15、16と、選別室5内の塵埃を吸引し、機外に排出する排塵室17と、一番物を搬送する一番ラセン18と、二番物を搬送する二番ラセン19とが設けられている。揺動選別体14は、揺動流板20、チャフシーブ21、グレインシーブ22、ストローラック23などを備えて構成され、クランク機構などの揺動機構(図示せず)によって周期的に往復揺動される。 【0009】 排塵室17は、揺動選別体14の後端部上方に配置されるファンケース24と、ファンケース24内に横設される横断流式の排塵ファン25とを備えて構成されており、選別室5内の塵埃は、ファンケース24の前部に形成される吸引口26から吸引され、ファンケース24の後部に形成される排出口27から機外に向けて排出される。このような構成にすると、選別ファン15が起風する主選別風の通過経路に排塵室17を位置させ、選別室5内の塵埃を効率良く吸引することが可能になる。 【0010】 ファンケース24は、排塵室17の左右側面を形成する左右一対の側板28と、排塵室17の天井面や後面を形成する天板29と、排塵室17の底面を形成する底板30とを備えて構成される。排塵ファン25を図1の矢印方向に回転させる場合、排塵ファン25の上部とファンケース24の天井面との間隔は、後側ほど徐々に広げられる。これは、排塵ファン25の吸引効率を高めつつ、塵埃の分離を促すためである。 【0011】 本発明の実施形態に係る脱穀装置1では、排塵ファン25の上部とファンケース24の天井面との間隔を、後側ほど広くするにあたり、広がりの開始位置Aは、排塵ファン25の中心点Bを通る垂直線Cよりも前方で、かつ、排塵ファン25の中心点Bを通る水平線Dよりも上方に設定される。このようにすると、排塵ファン25の後部とファンケース24の後面との間に十分な間隙を確保できるだけでなく、塵埃が排塵ファン25から分離するタイミングを早めることができるので、塵埃の持ち回りを減らし、排塵ファン25の吸引効率を高めることが可能になる。 【0012】 また、排塵ファン25の後部とファンケース24の後面との間隔Eは、排塵ファン25の半径F程度、又はそれ以上に設定されることが好ましい。このようにすると、塵埃の分離がより促進されるので、吸引効率の更なる向上が図れる。 【0013】 また、揺動選別体14の後端位置は、排出口27の前後幅G内に設定されることが好ましい。このようにすると、揺動選別体14の後端部とファンケース24の排出口27をオーバーラップさせて、脱穀装置1の前後長さを短くしたり、揺動選別体14の長さを延長することが可能になる。尚、上記のようなレイアウトにした場合、揺動選別体14の後端とファンケース24の底板30との間隙から排塵が逆流することが懸念されるが、この間隙は、選別ファン16の選別風が吹き抜けるため、排塵が逆流する惧れは殆どない。 【0014】 ところで、処理室4から機外に排出される排出物は、塊とせずに可及的に拡散させることが好ましい。これは、圃場に排出した排出物の後処理(焼却処理など)が容易だからである。しかしながら、脱穀装置1内におけるレイアウトとの関係により、処理室4の排出口13を広くできないことがあり、この場合には、処理室4からの排出物が十分に拡散されず、塊になり易いという問題がある。例えば、処理室4と排塵ファン25を左右に並べて配置した脱穀装置1では、排塵ファン25のファンケース24によって、処理室4の排出口13が幅狭になる。 【0015】 そこで、本発明の実施形態に係る脱穀装置1では、処理室4の排出口13から排出される排出物の少なくとも一部を、ファンケース24の排出口27内に排出させる。このようにすると、処理室4の排出口13を拡張させるだけでなく、処理室4の排出口13から排出される排出物に排塵ファン25の排塵風を作用させて、排出物の拡散を促進させることが可能になる。 【0016】 本実施形態では、ファンケース24の側板28に、処理室4の排出口13をファンケース24の排出口27に連通させる切欠き28aが形成されている。このようにすると、ファンケース24の側板28に切欠き28aを形成する程度の簡単な変更によって、処理室4の排出口13をファンケース24の排出口27に連通させ、処理室4からの排出物をファンケース24の排出口27内に排出することが可能になる。尚、切欠き28aの形成位置は、排塵ファン25よりも後方であり、処理室4からの排出物と排塵ファン25との接触が回避される。 【0017】 また、本実施形態では、処理室4に内装される処理胴11の外周面終端部に、排出物を跳ね出す板状の跳出体31を設けるにあたり、跳出体31を回転方向に対して傾斜させている。このようにすると、跳出体31で起風される風の向きを、排塵ファン25の排塵風に沿わせることができるので、排塵風の乱れを防ぐことができる。 【0018】 叙述の如く構成された本実施形態によれば、穀粒を揺動選別する揺動選別体14と、揺動選別体14の後端部上方に配置されるファンケース24と、ファンケース24内に横設される横断流式の排塵ファン25とを備え、ファンケース24前部の吸引口26から吸引した排塵風を、ファンケース24後部の排出口27から排出する脱穀装置1において、排塵ファン25の上部とファンケース24の天井面との間隔を、後側ほど広くするにあたり、広がりの開始位置Aは、排塵ファン25の中心点Bを通る垂直線Cよりも前方で、かつ、排塵ファン25の中心点Bを通る水平線Dよりも上方に設定されるので、排塵ファン25の後部とファンケース24の後面との間に十分な間隙を確保できるだけでなく、塵埃が排塵ファン25から分離するタイミングを早めることができ、その結果、塵埃の持ち回りを減らし、排塵ファン25の吸引効率を高めることができる。 【0019】 また、排塵ファン25の後部とファンケース24の後面との間隔Eは、排塵ファン25の半径F程度、又はそれ以上に設定されるので、塵埃の分離がより促進され、吸引効率の更なる向上が図れる。 【0020】 また、揺動選別体14の後端位置は、排出口27の前後幅内に設定されるので、揺動選別体14の後端部とファンケース24の排出口27をオーバーラップさせて、脱穀装置1の前後長さを短くしたり、揺動選別体14の長さを延長することが可能になる。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】脱穀装置の内部側面図である。 【図2】脱穀装置の内部平面図である。 【図3】脱穀装置の内部背面図である。 【符号の説明】 【0022】 1 脱穀装置 3 扱室 4 処理室 5 選別室 8 扱胴 11 処理胴 14 揺動選別体 17 排塵室 24 ファンケース 25 排塵ファン 26 吸引口 27 排出口 28 側板 29 天板 30 底板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成17年5月6日(2005.5.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−311810(P2006−311810A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月16日(2006.11.16) |
| 【出願番号】 |
特願2005−135127(P2005−135127) |
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