| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】宮本 宗徳 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】一番穀粒を無駄に放出させることなく、確実に回収すること。
【解決手段】唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上方位置に向けて選別風路を形成し、上記唐箕から選別風路を通して選別風を送風することにより、穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしたコンバインにおいて、選別風路の中途部に回収部を設けて、同回収部により送風口側に逸脱・逆流する一番穀粒を回収するようにした。従って、一番穀粒が送風口を通して唐箕内に流入し、同唐箕のファンを損傷等させるという不具合の発生を防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上方位置に向けて選別風路を形成し、上記唐箕から選別風路を通して選別風を送風することにより、穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしたコンバインにおいて、 選別風路の中途部に回収部を設けて、同回収部により送風口側に逸脱・逆流する一番穀粒を回収するようにしたことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 一番穀粒受樋の直上方位置にグレンシーブを配設すると共に、同グレンシーブの前端縁部を回収部の直上方位置まで延設して、グレンシーブ延設部を形成し、同グレンシーブ延設部と回収部の一部とを上下方向に重合状態となしたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、コンバインの一形態として、刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀された穀粒を選別する選別部と、同選別部にて選別した一番穀粒を穀流貯留部に搬送して貯留するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 そして、選別部には、穀粒を揺動して選別する揺動選別体と、同揺動選別体により選別された穀粒を風により選別(風選)する唐箕とを設けて、揺動選別と風選の二段階選別を行うようにしている。 【0004】 また、唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上方位置に向けて選別風路を形成し、上記唐箕から選別風路を通して選別風を送風することにより、穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしている。 【特許文献1】特開平7−50918号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところが、上記コンバインでは、風選されて一番穀粒受樋内に落下した一番穀粒が、一番穀粒受樋から弾き出されて選別風路内を逆流し、送風口から唐箕内に流入して、唐箕のファンを損傷等させるという不具合があり、また、機体の隙間から機外に放出されるという不具合がある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 そこで、本発明では、唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上方位置に向けて選別風路を形成し、上記唐箕から選別風路を通して選別風を送風することにより、穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしたコンバインにおいて、選別風路の中途部に回収部を設けて、同回収部により送風口側に逸脱・逆流する一番穀粒を回収するようにしたことを特徴とするコンバインを提供するものである。 【0007】 また、本発明は、一番穀粒受樋の直上方位置にグレンシーブを配設すると共に、同グレンシーブの前端縁部を回収部の直上方位置まで延設して、グレンシーブ延設部を形成し、同グレンシーブ延設部と回収部の一部とを上下方向に重合状態となしたことにも特徴を有する。 【発明の効果】 【0008】 (1)請求項1記載の本発明では、唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上方位置に向けて選別風路を形成し、上記唐箕から選別風路を通して選別風を送風することにより、穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしたコンバインにおいて、選別風路の中途部に回収部を設けて、同回収部により送風口側に逸脱・逆流する一番穀粒を回収するようにしている。 【0009】 このようにして、回収部により送風口側に逸脱・逆流する一番穀粒を回収するようにしているため、一番穀粒が送風口を通して唐箕内に流入し、同唐箕のファンを損傷等させるという不具合の発生を防止することができる。 【0010】 しかも、一番穀粒を確実に回収することができて、一番穀粒の損失という無駄をなくすことができる。 (2)請求項2記載の本発明では、一番穀粒受樋の直上方位置にグレンシーブを配設すると共に、同グレンシーブの前端縁部を回収部の直上方位置まで延設して、グレンシーブ延設部を形成し、同グレンシーブ延設部と回収部の少なくとも一部とを上下方向に重合状態となしている。 【0011】 このようにして、グレンシーブの前端縁部を前方へ延設してグレンシーブ延設部を形成して、同グレンシーブ延設部の分だけ選別面積を回収部の少なくとも一部の直上方位置まで拡張させているため、同グレンシーブとグレンシーブ延設部による選別処理能力を向上させることができる。 【0012】 この際、グレンシーブ延設部を通して回収部に漏下した一番穀粒は、同回収部により確実に回収することができるため、一番穀粒の損失という無駄をなくすことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下に、本発明の最良の実施形態を、図面を参照しながら説明する。 【0014】 図1に示すAは、本発明に係るコンバインとしての汎用コンバインを示しており、同汎用コンバインAは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式の走行部2,2を配設すると共に、機体フレーム1の前端部に刈取部3を搬送部4を介して昇降自在に取り付け、同搬送部4の直後方位置に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に選別部6を配設している。 【0015】 また、汎用コンバインAは、機体フレーム1の前部であって、搬送部4の直上方位置に運転部8を配設し、同運転部8の直後方位置であって、脱穀部5の直上方位置に穀粒貯留部9を配設し、同穀粒貯留部9に穀粒搬出部10を連通連設すると共に、同穀粒貯留部9の直後方位置に原動機部11を配設している。 【0016】 以下に、汎用コンバインAの各部の構造について説明する。 【0017】 〔走行部〕 走行部2は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回している。図中、17は転動輪である。 〔刈取部〕 刈取部3は、図1に示すように、搬送部4の先端部にプラットホーム18を連設し、同プラットホーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に刈刃装置(図示せず)を横架し、同刈刃装置の直前方位置にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位置に昇降機構23を介して掻き込みリール22を配置している。 【0018】 このようにして、圃場に植立した穀稈を掻き込みリール22により掻き込むと共に、刈刃装置により穀稈の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19により同横送りオーガ19の略中央部に刈り取った穀稈を寄せ集めて、後方の搬送部4へ受け渡すようにしている。 【0019】 〔搬送部〕 搬送部4は、図1に示すように、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設する一方、機体フレーム1の前端上部に前部搬送ビータ26を回動可能に横架している。図中、27は、フィーダハウス24を介して刈取部3を昇降させる昇降用シリンダーである。 【0020】 このようにして、刈取部3の横送りオーガ19により寄せ集められた穀稈を搬送コンベア25と前部搬送ビータ26とで後方の脱穀部5へ搬送するようにしている。 【0021】 〔脱穀部〕 脱穀部5は、図1に示すように、搬送部4の直後方位置に扱室42を形成し、同扱室42の内部に略同一外径を有する円筒状の第1扱胴28と第2扱胴29とを回動軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間隔を開けて配設し、第1扱胴28の直下方位置に第1コンケーブ30を第1扱胴28の下半部周面に沿わせて周方向に連続的に張設すると共に、第2扱胴29の直下方位置に第2コンケーブ31を第2扱胴29の下半部周面に沿わせて周方向に連続的に張設している。 【0022】 このようにして、搬送部4によって搬送された穀稈は、第1扱胴28と第1コンケーブ30との間に形成される脱穀空間内において、同第1扱胴28の作用によって第1扱胴28の左側端部から右側端部へ移送されながら脱穀処理され、その後、第2扱胴29と第2コンケーブ31との間に形成される脱穀空間内において、同第2扱胴29の作用によって第2扱胴29の右側端部から左側端部へ移送されながら脱穀処理されて、穀粒は自重により各コンケーブ30,31を通過して下方の選別部6へ落下するようにしている。 【0023】 〔選別部〕 選別部6は、図1に示すように、第1扱胴28と第2扱胴29の直下方位置に揺動機構33を介して揺動選別体32を上下方向に揺動可能に配設している。 【0024】 すなわち、揺動選別体32は、図2に示すように、支持枠体85の前部にフィードパン86を配設し、同フィードパン86の後方位置に穀粒漏下量を調節自在とした前部チャフシーブ87を配設して、上記フィードパン86の後端部により前部チャフシーブ87の前部直上方位置に向けて第1篩い線88を突出させ、同第1篩い線88の下方位置にグレンパン89を配設し、同グレンパン89の後方位置にグレンシーブ90を配設し、同グレンシーブ90の後端縁部と流穀板83との間に第2篩い線84を配設し、同第2篩い線84の後上方位置でかつ上記前部チャフシーブ87の後下方位置に穀粒漏下量を調節自在とした後部チャフシーブ91を配設して構成している。 【0025】 そして、前部チャフシーブ87の直下方位置には、左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋39を配置し、また、後部チャフシーブ91の直下方位置には、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋40を配置している。 【0026】 しかも、上記一番穀粒受樋39内には左右方向に伸延する一番穀粒搬送コンベア43を配置し、同一番穀粒搬送コンベア43の左側端部に上下方向に伸延する揚穀コンベア44の下端部を連設する一方、同揚穀コンベア44の上端部を前記した穀粒貯留部9に連設して、一番穀粒受樋39内の一番穀粒を一番穀粒搬送コンベア43→揚穀コンベア44→穀粒貯留部9へ搬送するようにしている。 【0027】 また、前記二番穀粒受樋40内には左右方向に伸延する二番搬送コンベア45を配置し、同二番搬送コンベア45の左側端部に前後方向に伸延する還元コンベア(図示せず)の後端部を連設する一方、同還元コンベアの前端部を前記した扱室42に連設して、二番穀粒受樋40内の二番穀粒を扱室42に還元して、再度脱穀するようにしている。 【0028】 前記したフィードパン86の直下方位置には唐箕41を配設しており、同唐箕41の送風口93から一番穀粒受樋39の上方位置に向けて登り勾配の選別風路Wを形成し、上記唐箕41から選別風を選別風路Wを通して送風することにより、穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋39に受けるようにしている。 【0029】 〔運転部〕 運転部8は、機体フレーム1の前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン50を配設し、同キャビン50内の平面視中央後部に座席51を配設し、同座席51の前方位置にフロントコラム52を配設し、同フロントコラム52の上端部にステアリングホイール53を設けている。54は、変速レバーである。 【0030】 〔穀粒貯留部〕 穀粒貯留部9は、前記した脱穀部5に設けた第1扱胴28と第2扱胴29の直上方位置にグレンタンク55を配設し、同グレンタンク55に前記した選別部6に設けた一番穀粒受樋39を揚穀コンベア44を介して連通連結している。 【0031】 〔穀粒搬出部〕 穀粒搬出部10は、グレンタンク55内の右側下部に横搬出用スクリューコンベア(図示せず)を前後方向に軸線を向けて横架し、同横搬出用スクリューコンベアの後端部に下端部を連通連結した縦搬出用スクリューコンベア57を原動機部11の右側方位置にて上下方向に軸線を向けて配置し、同縦搬送用スクリューコンベア57の上端部に後端部を連通連結した搬出オーガ58を前方へ向けて伸延させ、かつ、後端部を中心に旋回及び上下回動自在としている。58aは、搬出オーガ58の搬出口である。 【0032】 〔原動機部〕 原動機部11は、機体の上側後部にエンジンEを配設し、同エンジンEを前記した刈刃装置やミッション(図示せず)等の各動力機構部に伝動機構(図示せず)を介して連動連結している。 【0033】 そして、エンジンEを駆動させることによって、脱穀部5や選別部6等の各動力機構部が連動して作動するようにしている。 【0034】 また、前記エンジンEには温風供給手段80を連動連結して、同温風供給手段80により前記脱穀部5と選別部6に温風を供給可能としており、温風供給手段80は、図1及び図2に示すように、エンジンEより直下方へ向けてファン駆動軸81を突出させて設け、同ファン駆動軸81に温風ファン82を取り付けて、同温風ファン82を揺動選別体32の後部の直上方位置に配置し、同温風ファン82によりエンジンEの排風を脱穀部5と選別部6に温風Woとして供給可能としている。 【0035】 〔本発明の要旨〕 上記のような構成において、本発明の要旨は、図2及び図3に示すように、選別風路Wの中途部に回収部92を設けて、同回収部92により送風口93側に逸脱・逆流する一番穀粒Kを回収するようにしたことにある。 【0036】 以下に、第1実施形態としての回収部92の構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。 【0037】 (第1実施形態としての回収部) すなわち、第1実施形態としての回収部92は、図2及び図3に示すように、選別風路W内に形成した回収流路Rと、上記選別風路Wの外に設けた回収容器94とを具備している。 【0038】 そして、回収流路Rは、後方へ上り傾斜状に形成して選別風路Wを形成する風路形成板95上に、左右方向に伸延する回収流路形成体96を載置すると共に、同回収流路形成体96の左側端部96aを右側端部96bよりも前方へ位置ずれさせて配置して、同回収流路形成体96の後面に沿って左側方へ下り傾斜状に形成している。 【0039】 また、回収容器94は、上記風路形成板95の左側端部に着脱自在に取り付けて、回収流路形成体96の左側端部の近傍位置に配置しており、同回収容器94は、上面開口の箱形に形成して、上面開口部94aを上記回収流路Rと連通させている。 【0040】 このようにして、回収流路Rにより、送風口93側に逸脱・逆流する一番穀粒Kを風路形成板95に沿わせて回収容器94側へ案内し、同回収容器94の上面開口部94aを通して同回収容器94内に回収するようにしているため、一番穀粒Kが送風口93を通して唐箕41内に流入し、同唐箕41のファン41aを損傷等させるという不具合の発生を防止することができる。 【0041】 しかも、一番穀粒Kを確実に回収することができて、一番穀粒Kの損失という無駄をなくすことができる。 【0042】 この際、回収流路Rは選別風路W内に形成する一方、回収容器94は選別風路Wの外に形成しているため、同回収容器94を風路形成板95から容易に取り外すことができて、同回収容器94内に回収した一番穀粒Kを楽に取り出すことができる。 【0043】 次に、第2実施形態としての回収部92の構成について、図4を参照しながら説明する。 【0044】 (第2実施形態としての回収部) すなわち、第2実施形態としての回収部92は、図4に示すように、前記した第1実施形態としての回収部92と基本的構成を同じくしているが、選別風路Wを形成する風路形成板95の中途部に、回収孔91を形成し、同回収孔91の直下方位置に回収容器94を配置して構成している点において異なる。 【0045】 そして、回収孔91は、風路形成板95の左右幅と略同一幅に左右方向に伸延させて形成して、送風口93側に逸脱・逆流する一番穀粒Kを風路形成板95に沿わせて流下させると共に、回収孔91を通して下方へ落下させるようにしている。 【0046】 ここで、回収孔91は、回収流路Rの下流側である前端縁部96aを、回収流路Rの下流側である後端縁部側96bよりも一定高さtだけ段差を持たせて高く形成して、回収流路Rを流下してくる一番穀粒Kを確実に回収孔91中に回収することができるようにしている。 【0047】 また、風路形成板95の下面には、上面開口の箱形に形成した回収容器94を着脱自在に取り付けて、同回収容器94の上面開口部94aを前記回収孔91と上下方向に符合させており、同回収孔91を通して落下してくる一番穀粒Kは、全て上面開口部94aを通して回収容器94内に回収することができるようにしている。 【0048】 このようにして、回収流路Rにより、送風口93側に逸脱・逆流する一番穀粒Kを風路形成板95に沿わせて流下させると共に、回収孔91中に落下させ、回収容器94の上面開口部94aを通して同回収容器94内に回収するようにしているため、一番穀粒Kが送風口93を通して唐箕41内に流入し、同唐箕41のファン41aを損傷等させるという不具合の発生を防止することができる。 【0049】 しかも、一番穀粒Kを確実に回収することができて、一番穀粒Kの損失という無駄をなくすことができる。 【0050】 ここで、風路形成板95の下面には、係止片97と被係合・固定片98とを取り付ける一方、回収容器94には被係止片99と係合・固定具100とを取り付けている。 【0051】 このようにして、係止片97に被係止片99を係止させると共に、被係合・固定片98に係合・固定具100を係合・固定させることにより、風路形成板95の下面に回収容器94を簡単に取り付けることができる一方、上記とは逆の手順をたどることにより、風路形成板95から回収容器94を簡単に取り外して、同回収容器94内に回収した一番穀粒Kを楽に取り出すことができる。 【0052】 また、本実施の形態では、回収容器94を風路形成板95の下方に着脱自在に取り付けているため、回収部92自体をコンパクトに構成することができる。 【0053】 次に、第3実施形態としての回収部92の構成について、図5を参照しながら説明する。 【0054】 (第3実施形態としての回収部) すなわち、第3実施形態としての回収部92は、図5に示すように、前記した第1実施形態としての回収部92と基本的構成を同じくしているが、送風口93側に逸脱・逆流する一番穀粒Kを、一番穀粒受樋39内に戻して回収するようにした点において異なる。 【0055】 そして、回収部92は、風路形成板95の中途部を形成する穀粒戻し体101と、同穀粒戻し体101を支持枠体85に連動連結して揺動選別体32と一体的に揺動運動させる揺動連結体102とを具備している。 【0056】 また、穀粒戻し体101は、選別部6の側壁6aに上下揺動自在に取り付けており、同穀粒戻し体101には左右幅方向に伸延しかつ前低後高の傾斜片103と、同傾斜片103の後端縁部より下方へ垂下させて形成した起立片104とを前後方向に連続状態に接続して、起立片104と直後方に位置する傾斜片103とにより一時穀粒貯留用凹部105を多数形成している。116は長孔、117は連結ピン、aは穀粒戻し体101の揺動方向、bは一番穀粒Kの戻し方向 このようにして、支持枠体85に揺動連結体102を介して連動連結した穀粒戻し体101を、揺動方向aに揺動運動させることにより、同穀粒戻し体101の一時穀粒貯留用凹部105内に一時的に貯留されている一番穀粒Kを順次戻し方向bに位置する一時穀粒貯留用凹部105に移送させて、最終的に一番穀粒Kを一番穀粒受樋39内に戻す、すなわち、回収することができるようにしている。 【0057】 その結果、一番穀粒Kが送風口93を通して唐箕41内に流入し、同唐箕41のファン41aを損傷等させるという不具合の発生を防止することができる。 【0058】 (変容例としての回収部) 図6は、上記した第3実施形態としての回収部92の変容例であるが、同変容例では、一番穀粒受樋39の直上方位置にグレンシーブ90を配設すると共に、同グレンシーブ90の前端縁部を回収部92の直上方位置まで延設して、グレンシーブ延設部90aを形成し、同グレンシーブ延設部90aと回収部92の穀粒戻し体101の少なくとも一部(本実施の形態では後半部)とを上下方向に重合状態となしている。Wjは、グレンシーブ延設部90aと穀粒戻し体101の上下方向に重合する前後幅である。 【0059】 このようにして、グレンシーブ90の前端縁部を前方へ延設してグレンシーブ延設部90aを形成して、同グレンシーブ延設部90aの分だけ選別面積を回収部92の穀粒戻し体101の後半部の直上方位置まで拡張させているため、同グレンシーブ90とグレンシーブ延設部90aによる選別処理能力を向上させることができる。 【0060】 この際、グレンシーブ延設部90aを通して回収部に漏下した一番穀粒は、同回収部により確実に回収することができるため、一番穀粒の損失という無駄をなくすことができる。 【0061】 次に、各構成部の他の実施形態について、図7〜図11を参照しながら説明する。 【0062】 (他の実施形態としてのフィードパン) 図7は、フィードパン86の他の実施形態を示しており、同フィードパン86は、支持枠体85間に左右方向に軸線を向けた多数の小経のローラ体110を、前後方向に近接させて回転自在に横架している。 【0063】 このようにして、脱穀された穀粒を後方へ移送させて選別することができるようにしている。 【0064】 この際、各ローラ体110が左右方向の軸線廻りに回転するため、べたつく作物の穀粒K1であっても堆積させることなく確実に後方へ移送させることができる。 【0065】 (他の実施形態としての前部チャフシーブ) 図8は、前部チャフシーブ87の他の実施形態を示しており、同前部チャフシーブ87は、チャフシーブ支持枠体118間に左右方向に伸延する多数のチャフシーブ形成片111を、前後方向に一定の間隔を開けて上下揺動自在に横架すると共に、図8(a)に示すように、下方へ垂下させた選別位置(イ)と、図8(b)に示すように、上方向cへ跳ね上げた間隔閉塞位置(ロ)とに姿勢変更可能となしている。 【0066】 このようにして、全てのチャフシーブ形成片111を、図8(a)に示す選別位置(イ)に姿勢変更することにより、選別物や塵等の揺動選別を行うことができるようにしている。 【0067】 そして、全てのチャフシーブ形成片111を、図8(b)に示す間隔閉塞位置(ロ)となすことにより、前後方向に隣接するチャフシーブ形成片111を連続する平板状態となすことができて、各チャフシーブ形成片111上に付着した選別物や塵等を簡単かつ確実に掃除することができる。 【0068】 特に、選別物としてのソバ等の作物は、チャフシーブ形成片111間に詰まり易いが、全てのチャフシーブ形成片111を、図8(b)に示す間隔閉塞位置(イ)となすことにより、詰まったソバ等の作物を簡単かつ確実に掃除することができる。 【0069】 (もう一つの他の実施形態としての前部チャフシーブ) 図9及び図10は、前部チャフシーブ87のもう一つの他の実施形態を示しており、同前部チャフシーブ87は、チャフシーブ支持枠体118間に左右方向に伸延する多数のチャフシーブ形成片111を、前後方向に一定の間隔を開けて上下揺動自在に横架し、同チャフシーブ形成片111の直上方位置に前後方向に伸延する多数のリード体112を左右方向に一定の間隔を開けて配置している。 【0070】 そして、各リード体112は、前後方向に伸延する縦板片113と、同縦板片113の下端縁部に内側端縁部を直交状態に連設して前後方向に伸延する横板片114とから、正面視L字状に形成している。 【0071】 しかも、縦板片113の上端縁部には、前低後高の傾斜状送り面115を形成している。 【0072】 ここで、従来、傾斜地において機体が左右いずれか一方、例えば、左側方に傾斜した場合には、図11(a)に示すように、前部チャフシーブ87は、左側方が低く、右側方が高い傾斜状態となり、左側方に選別物や塵等Bが偏って堆積して層厚状態となる。t1は、選別物や塵等Bの堆積層厚である。 【0073】 その結果、選別物や塵等Bの大きな堆積層厚t1により、前部チャフシーブ87による選別効率が低下するという不具合がある。 【0074】 その点、本実施の形態では、図11(b)に示すように、選別物や塵等Bが各リード体112により左右方向に区画されて、堆積層厚t2が略均等に分散される。 【0075】 そのため、選別物や塵等Bが偏って層厚状態となるのを防止することができ、堆積層厚t1>堆積層厚t2となすことができて、選別物や塵等Bを前部チャフシーブ87により効果的に選別することができる。 【図面の簡単な説明】 【0076】 【図1】本発明に係るコンバインの一部切欠側面説明図。 【図2】同コンバインの脱穀部と選別部の拡大側面説明図。 【図3】第1実施形態としての回収部の側面説明図(a)と平面説明図(b)。 【図4】第2実施形態としての回収部の側面説明図。 【図5】第3実施形態としての回収部の側面説明図。 【図6】第3実施形態の変容例としての回収部の側面説明図。 【図7】他の実施形態としてのフィードパンの側面説明図。 【図8】他の実施形態としての前部チャフシーブの側面説明図。 【図9】もう一つの他の実施形態としての前部チャフシーブの側面説明図。 【図10】同前部チャフシーブの正面説明図。 【図11】同前部チャフシーブの従来の正面説明図(a)と本実施形態の正面説明図(b)。 【符号の説明】 【0077】 A 汎用コンバイン 1 機体フレーム 2 走行部 3 刈取部 4 搬送部 5 脱穀部 6 選別部 7 排藁処理部 8 運転部 9 穀粒貯留部 10 穀粒搬出部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成17年3月16日(2005.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−254756(P2006−254756A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−74834(P2005−74834) |
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