| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】奥村 健 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】穀粒タンクの昇降を行なう作業者が周囲に気を配っていても、コンバインの周囲が騒がしかったりする場合等は、周囲の人や装置が上下昇降している穀粒タンクに接触してしまうおそれがあった。
【解決手段】運転部5と、機体フレーム2上に昇降可能に配設される穀粒タンク4と、ストロークセンサ36と、機体フレーム2の傾斜角度を計測する傾斜センサ37と、主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか否かを検知する主クラッチペダルセンサ85と、脱穀クラッチのON・OFFを検知する脱穀クラッチセンサ87とを有するコンバイン100において、該コンバイン100外側に警報ランプ93若しくは警報ブザー94を配設し、該穀粒タンク4の下降時に、該警報ランプ93若しくは警報ブザー94が作動する構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転部と、機体フレーム上に昇降可能に配設される穀粒タンクと、ストロークセンサと、機体フレームの傾斜角度を計測する傾斜センサと、主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか否かを検知する主クラッチペダルセンサと、脱穀クラッチのON・OFFを検知する脱穀クラッチセンサとを有するコンバインにおいて、 該コンバイン外側に警報ランプ若しくは警報ブザーを配設し、 該穀粒タンクの下降時に、該警報ランプ若しくは警報ブザーが作動する構成としたことを特徴としたコンバイン。 【請求項2】 前記運転部に、警報ランプ若しくは警報ブザーを配設し、 前記穀粒タンクの下降時に、該警報ランプ若しくは警報ブザーが作動する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 【請求項3】 前記脱穀クラッチがONであるか、前記主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか、前記機体フレームの傾斜角度が設定角度以上である場合、 前記穀粒タンクが上昇不能となる構成としたことを特徴とした請求項1若しくは請求項2のいずれかに記載のコンバイン。 【請求項4】 前記脱穀クラッチがONであるか、前記主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか、前記機体フレームの傾斜角度が設定角度以上である場合、 前記穀粒タンクの上昇操作時に、前記警報ランプ若しくは前記警報ブザーの少なくともいずれか一つが作動する構成としたことを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインに搭載される穀粒タンクを昇降させる際において、コンバイン周囲の安全確保を実現するための技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、コンバインにおいては、刈り取った穀粒を順次溜めていくために機体フレーム上に穀粒タンクを配設しており、該穀粒タンクは機体フレーム上に固設されている支柱に沿って、油圧アクチュエータ等によって上下昇降可能に構成されている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2003−61452号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、上記従来のコンバインにおいては、該穀粒タンクを上下昇降させる油圧アクチュエータのモータ音等によって穀粒タンクが上下昇降していることを認識していたので、コンバイン周囲の人が該穀粒タンクの昇降に気が付かないことがあった。そのため、穀粒タンクの昇降を行なう作業者が周囲に気を配っていても、コンバインの周囲が騒がしかったりする場合等は、周囲の人や装置が上下昇降している穀粒タンクに接触してしまうおそれがあった。 また、コンバイン自体が移動していたり、傾いていたり、振動しているときに、誤まって穀粒タンクを上昇させてしまう可能性もあった。コンバインが不安定な状態おいて穀粒タンクを上昇させてしまうと、コンバイン全体の重心位置が高くなり、コンバインが不安定な状態となってしまい、転倒するおそれもあった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】 即ち、請求項1においては、運転部と、機体フレーム上に昇降可能に配設される穀粒タンクと、ストロークセンサと、機体フレームの傾斜角度を計測する傾斜センサと、主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか否かを検知する主クラッチペダルセンサと、脱穀クラッチのON・OFFを検知する脱穀クラッチセンサとを有するコンバインにおいて、 該コンバイン外側に警報ランプ若しくは警報ブザーを配設し、 該穀粒タンクの下降時に、該警報ランプ若しくは警報ブザーが作動する構成としたものである。 【0006】 請求項2においては、前記運転部に、警報ランプ若しくは警報ブザーを配設し、 前記穀粒タンクの下降時に、該警報ランプ若しくは警報ブザーが作動する構成としたものである。 【0007】 請求項3においては、前記脱穀クラッチがONであるか、前記主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか、前記機体フレームの傾斜角度が設定角度以上である場合、 前記穀粒タンクが上昇不能となる構成としたものである。 【0008】 請求項4においては、前記脱穀クラッチがONであるか、前記主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか、前記機体フレームの傾斜角度が設定角度以上である場合、 前記穀粒タンクの上昇操作時に、前記警報ランプ若しくは前記警報ブザーの少なくともいずれか一つが作動する構成としたものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0010】 請求項1においては、穀粒タンクが下降する際に、周りの人が該穀粒タンクの下降に気が付き易くなり、周囲の人や装置が下降している穀粒タンクに接触してしまうおそれが少なくなる。 【0011】 請求項2においては、穀粒タンクが下降する際に、運転部にいる作業者に注意喚起を促すことが可能となり、下降する穀粒タンクが周囲の人や装置に接触してしまうおそれが少なくなる。 【0012】 請求項3においては、コンバイン自体が移動していたり、傾いていたり、振動しているときに、誤まって穀粒タンクを上昇させてしまうことがなくなる。その結果、不安定な状態のまま、コンバイン全体の重心位置が高くなって転倒するおそれが少なくなる。 【0013】 請求項4においては、コンバイン自体が移動していたり、傾いていたり、振動しているときに、誤まって穀粒タンクを上昇させてしまうことがなくなる。その結果、不安定な状態のまま、コンバイン全体の重心位置が高くなって転倒するおそれが少なくなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 次に、発明の実施の形態を説明する。 図1は本発明の一実施例に係るコンバイン100の側面図、図2は同じく後面図、図3は制御回路図、図4は制御回路を示すブロック図、図5は制御装置33による制御挙動を示す表、図6は別実施例のコンバイン100の後面図、図7は別実施例のコンバイン100の後面図、図8は排出口桶の構成を示す図である。 【0015】 まず、本発明の一実施例に係るコンバイン100の全体構成について説明する。 図1、図2に示すように、クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が戴置され、該機体フレーム2上に脱穀部3が搭載されている。脱穀部3の側方には穀粒タンク4が搭載され、該穀粒タンク4の前方に運転部5が配設されている。 【0016】 運転部5には、操作パネル34や、警報ランプ83や、警報ブザー84や、図示しない主クラッチペダルや、変速ペダルが配設されている。 前記操作パネル34には、穀粒タンク4の昇降を操作するタンク上昇スイッチ43やタンク下降スイッチ44や、穀粒タンク4の開閉板21・23を開閉する開閉スイッチ45・46が配設されている。 前記主クラッチペダルはミッションケース内に配設される主クラッチ機構に連動されているものであり、主クラッチペダルをいっぱいまで踏み込むと主クラッチの動力伝達が切断されて、クローラ式走行装置1の駆動軸に制動力がかかる構成となっている。該主クラッチ機構は、エンジンからクローラ式走行装置1への駆動力伝達をON・OFFするものである。そして、該主クラッチペダルには、該主クラッチペダルがブレーキ位置(主クラッチペダルがいっぱいまで踏み込まれ、クローラ式走行装置1の駆動軸の回転が制動される状態。)にあるか否かを検知するための主クラッチペダルセンサ85が設けられている。 【0017】 また、脱穀部3の前方には刈取部6がフィーダハウス7を介して連設されている。刈取部6においては、前記フィーダハウス7の前部に連結されたプラットホーム8やプラットホーム8内部に左右方向に支承された横送りオーガ9、横送りオーガ9の前下部に横設された刈刃10、プラットホーム8の左右両側前端に配設された分草板11、プラットホーム8上方に設けられた掻込リール12などが備えられている。 掻込リール12で掻き込まれ、刈刃10により刈り取られた穀稈が、横送りオーガ9によりプラットホーム8に連結されたフィーダハウス7へ送られた後、フィーダハウス7内に配設されたコンベアを介して脱穀部3に搬送されて脱穀処理されるように構成されている。 【0018】 刈取部6の掻込リール12や横送りオーガ9を駆動する駆動軸には刈取クラッチが配設されており、該刈取クラッチによって、エンジンからミッションケースを介して伝達されてきた駆動力の伝達を断接することができるように構成されている。そして、該刈取クラッチには、該刈取クラッチのON・OFFを検知するための刈取クラッチセンサ86が設けられている。 同様に、脱穀部3の脱穀装置の駆動軸にも脱穀クラッチが配設されており、エンジンからミッションケースを介して伝達されてきた駆動力の伝達を断接することができるように構成されている。そして、該脱穀クラッチには、該脱穀クラッチのON・OFFを検知するための脱穀クラッチセンサ87が設けられている。但し、刈取クラッチは、脱穀クラッチがOFFになると、自動的にOFFになるように構成されている。 【0019】 さらに、前記脱穀部3の下方には、揺動選別装置13が配置されている。揺動選別装置13の下方には一番コンベア14が横設され、該一番コンベア14の終端部に揚穀コンベア15が連通されて脱穀部3と穀粒タンク4との間において立設されている。 【0020】 前記揚穀コンベア15においては、その上下部に軸支されたスプロケット16・17間にコンベアチェーン18が巻回され、該コンベアチェーン18上に複数のバケット19・19・・・が列設されている。前記揺動選別装置13で選別された一番物などの穀粒は揚穀コンベア15下部の円弧状の受部に収納され、該受部に収納された穀粒がコンベアチェーン18上のバケット19により掬い上げられ、そのまま揚穀コンベア15の上部まで搬送されるようになっている。 【0021】 前記揚穀コンベア15の上部は連結パイプ20を介して穀粒タンク4に連通され、該穀粒タンク4に搬送されてきた穀粒が、回転するレベリングディスク(図示せず)などで弾き飛ばされて、穀粒タンク4内に均一に分散され均等に貯留されるようになっている。 【0022】 次に、穀粒タンク4の構成について、図1と図2を用いて説明する。 前記穀粒タンク4は略直方体形状に形成されており、その機体左右中央側の側板の上部に前記連結パイプ20に接続された投入口4aが設けられ、前後摺動可能に構成された開閉板21により開閉可能に構成されている。すなわち、側板の投入口4aの近傍にアクチュエータとしてシリンダ(又はモータ)22が配設され、該シリンダ22に前記開閉板21が接続されて、該シリンダ22の伸縮作動により開閉板21が摺動して投入口4aが開閉されるようになっている。 【0023】 また、前記穀粒タンク4の底板の機体左右中央側に排出口4bが設けられ、前後摺動可能に構成された開閉板23により開閉可能に構成されている。すなわち、底板の排出口4bの近傍にアクチュエータとしてシリンダ(又はモータ)24が配設され、該シリンダ24に前記開閉板23が接続され、該シリンダ24の伸縮作動により開閉板23が摺動して排出口4bが開閉されるように構成されている。なお、前記シリンダ22・24の伸縮作動による投入口4a及び排出口4bの開閉は、運転部5に配設される操作パネル34上の開閉スイッチ45・46(レバー)の操作により行われる。また、排出口4bには案内樋を配置してもよい。 【0024】 また、前記穀粒タンク4は、ガイドフレーム26・26に案内されながら昇降するように構成されている。ガイドフレーム26・26は穀粒タンク4の機体左右中央側の前後両側に配置され、機体フレーム2上に鉛直方向に立設されている。前後の各ガイドフレーム26の上部は、穀粒タンク4の投入口4a付近で僅か、換言すれば、上昇時に穀粒タンク4への投入口4aと干渉しない長さ、更に詳しくは、連結パイプ20が側方に突出した長さだけ外側上方に折曲され、次に鉛直上方向に延出された後、揚穀コンベア15上端よりも上方で機体左右中央側上方に折曲されている。 【0025】 そして、該ガイドフレーム26の上部において、フレームの外形状に沿って長孔(又は溝)26aが開口され、前側のガイドフレーム26の長孔26aに穀粒タンク4の前側の側板の上部から前方に上下平行に突出された支軸27・28が摺動可能に挿入され、同様に後側のガイドフレーム26の長孔26aに穀粒タンク4の後側の側板の上部から後方に上下平行に突出された支軸27・28が摺動可能に挿入されて、穀粒タンク4の機体左右中央側の上部がガイドフレーム26・26に支持されている。穀粒タンク4の下部は図示しないタンク台上に支持されている。 【0026】 さらに、前記穀粒タンク4と機体フレーム2との間には、アクチュエータとして油圧シリンダ29・29が穀粒タンク4の前後両側に配置され、各油圧シリンダ29の一端部が機体フレーム2に固設されたブラケットに取り付けられ、該油圧シリンダ29のピストンロッドの一端部が穀粒タンク4の前後両側の側板の左右方向外側(進行方向右側)に取り付けられている。 【0027】 そして、前記穀粒タンク4の後面には、警報ランプ93と警報ブザー94が配設されている。警報ランプ93と警報ブザー94は、穀粒タンク4が昇降しても油圧シリンダ29と干渉することがないように、穀粒タンク4後面の右下方に配設されている。 本実施例においては、該警報ランプ93と警報ブザー94が、穀粒タンク4の後面に配設されているが、限定するものではなく、穀粒タンク4の上下面や左右側面や前後面の何処に配設しても良く、また穀粒タンク4外面上に限定するものではなく、機体フレーム2等のコンバイン100外部に配設すれば良いものとする。 【0028】 つまり、警報ランプ93は、警報ランプ93のランプの光がコンバイン100外部にいる者から見えれば良いし、警報ブザー94は、ブザー音がコンバイン100外部の者から聞こえる任意位置であれば良いのである。但し、運転部5内にいる作業者から見え難い位置にいる者が、警報ランプ93の光や警報ブザー94のブザー音に気付くように、警報ランプ93と警報ブザー94を配設するようにすると好適である。 また、本実施例においては、穀粒タンク4に1個の警報ランプ93と1個の警報ブザー94を配設しているが、配設個数も限定するものではない。 【0029】 前記油圧シリンダ29は、図3に示すように、油路を介して切換バルブ31と接続され、該切換バルブ31が油圧ポンプ32と接続されている。切換バルブ31は電磁バルブより構成されており、該切換バルブ31を構成するソレノイド31aが制御装置33と接続されている。そして、制御装置33に運転部5に配置された操作パネル34が接続されて、該操作パネル34上での操作により切換バルブ31を切り換えて油圧シリンダ29を伸縮作動させるように構成されている。 詳しくは、操作パネル34には、タンク上昇スイッチ43とタンク下降スイッチ44が配設されており、タンク上昇スイッチ43を押している間だけ穀粒タンク上昇命令が制御装置33に入力されて穀粒タンク4が上昇し、タンク下降スイッチ44を押している間だけ穀粒タンク下降命令が制御装置33に入力されて穀粒タンク4が下降する構成となっている。 【0030】 このように構成することにより、操作パネル34のタンク上昇スイッチ43を操作して油圧シリンダ29・29を伸長作動させると、穀粒タンク4の支軸27・28がガイドフレーム26に開口された長孔26aに沿って上方へと摺動する。この上昇させる前にシリンダ22を作動して開閉板21を閉じ、上昇初期は、穀粒タンク4は連結パイプ20との干渉を回避するべく僅かに外側上方に移動し、その後鉛直方向に上昇する。そして更に、支軸27が長孔26aに沿って機体左右中央側上方に摺動して上部の折り曲げ部に達すると、斜め機体中央側上方へ移動して、穀粒タンク4は図2において反時計回りに回動しながら上昇して、最上昇位置まで上昇すると穀粒タンク4は横に倒された状態、厳密には外側(右側)下がりの傾斜した状態となり、底板に開口した排出口4bが機体側方を向き最下位置となる。そして、搬送車81上に戴置した搬送用容器82を排出口4b下方に位置させ、この状態で開閉レバーを操作して開閉板23を摺動し、排出口4bを開くことで、穀粒タンク4内の穀粒が排出口4bから自然に流下し、搬送用容器82に排出される。 【0031】 ところで、前記穀粒タンク4の構成においては、図3に示すように、前記油圧シリンダ29と切換バルブ31とを接続する油路に油圧シリンダ29の油圧を検出する手段となる圧力センサ35が接続されている。また、油圧シリンダ29の伸縮作動を検出する手段となるストロークセンサ36が油圧シリンダ29に設けられ、これらの圧力センサ35とストロークセンサ36とがそれぞれ前記制御装置33に接続されている。そして、後述するように、圧力センサ35とストロークセンサ36の検出値に基づいて得られる穀粒タンク4の移動量(昇降状態)とタンク荷重とから機体の重心位置が測定され演算されるように構成されている。 【0032】 さらに、前記制御装置33には機体フレーム2上に設けた傾斜センサ37と警報ランプ83・93及び警報ブザー84・94とが接続され、該傾斜センサ37の検出値及び機体の重心位置から機体の転倒角が演算して比較されるように構成されている。そして、穀粒タンク4の上昇時において、このときの機体の転倒角になる前に警報ランプ83・93及び警報ブザー84・94により警報を発して穀粒タンク4の上昇を停止するように構成されて、機体の転倒防止が図られている。 【0033】 次に、穀粒タンク4の昇降を安全に行なうために、穀粒タンク4や、警報ランプ83・93や警報ブザー84・94を制御する構成について説明する。 図3及び図4に示すように、主クラッチペダルに配設されて、主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか否かを検知する主クラッチペダルセンサ85と、刈取部6に配設されて刈取クラッチのON・OFFを検知する刈取クラッチセンサ86と、脱穀部3に配設されて該脱穀クラッチのON・OFFを検知する脱穀クラッチセンサ87とが、前記制御装置33に接続されており、主クラッチ位置と刈取クラッチと脱穀クラッチのON・OFF状態が、制御装置33に入力されている。また、前述したように、操作パネル34や油圧シリンダ29の圧力センサ35やストロークセンサ36や傾斜センサ37も制御装置33に接続され、穀粒タンク4の上昇・下降命令や、圧力センサ35で計測された穀粒タンク4の重量や、ストロークセンサ36で計測された穀粒タンク4の移動量や、傾斜センサ37で計測された機体の傾斜角度が、制御装置33に入力されている。 【0034】 そして、運転部5に配設されている警報ランプ83と警報ブザー84と、穀粒タンク4後面等のコンバイン100外部に配設されている警報ランプ93と警報ブザー94とが、制御装置33に接続されて、制御装置33から出力される警報信号によって警報ランプ83・93が点灯若しくは点滅し、警報ブザー84・94が連続的に若しくは断続的に鳴る構成になっている。また前述したように、穀粒タンク4上部に配設された開閉板21を開閉するためのシリンダ22や、穀粒タンク4下部に配設された開閉板23を開閉するためのシリンダ24や、切換バルブ31のソレノイド31aが、制御装置33に接続され、制御装置33から出力される信号に従って、開閉板21・23の開閉を行なったり、操作パネル34から入力された穀粒タンク4の上昇・下降命令に従って切換バルブ31の切換を行なったりする。 【0035】 このような構成において、制御装置33には安全のために穀粒タンク4の昇降を制限するための条件が記憶されており、制御装置33が穀粒タンク4や警報ランプ83・93や警報ブザー84・94の動作を制御するようになっている。つまり、後述するように、操作パネル34によって穀粒タンク4の昇降を行なおうとしても、該穀粒タンク4の昇降が制限を受けたり、該穀粒タンク4の昇降中に警報ランプ83・84や警報ブザー84・94が作動するように構成されているのである。 以下、図3乃至図5を用いて、制御装置33によって制御される穀粒タンク4や警報ランプ83・93や警報ブザー84・94の動作について説明する。 【0036】 まず、脱穀クラッチがONとなっている状態(以下、状態Aとする。)について説明する。脱穀クラッチがONとなっている場合は、他の刈取クラッチのON・OFFや主クラッチペダル位置や機体の傾斜角度は問わない。 この状態では、操作パネル34のタンク上昇スイッチ43を押しても、穀粒タンク4は上昇せず、警報ランプ83が点灯し、警報ブザー84が連続的に鳴る。 そして、操作パネル34のタンク下降スイッチ44を押しても、穀粒タンク4は下降せず、警報ランプ83が点灯し、警報ブザー84が連続的に鳴る。 【0037】 次に、脱穀クラッチがOFF(自動的に刈取クラッチもOFFとなっている。)となっており、主クラッチペダルがブレーキ位置以外にある状態(以下、状態Bとする。)について説明する。 この状態では、操作パネル34のタンク上昇スイッチ43を押しても、穀粒タンク4は上昇せず、警報ランプ83が点灯し、警報ブザー84が連続的に鳴る。 そして、操作パネル34のタンク下降スイッチ44を押している間、穀粒タンク4が下降し、警報ランプ83・93が点滅し、警報ブザー84・94が断続的に鳴る。穀粒タンク4は、タンク下降スイッチ44を戻したり、穀粒タンク4の下降端に到達すると、停止して警報ランプ83・93が消灯し、警報ブザー84・94が停止する。 【0038】 次に、脱穀クラッチがOFFとなっており、機体が右側に設定角度(本実施例では8度)以上傾斜している状態(以下、状態Cとする。)について説明する。本実施例のコンバイン100では機体の右側に穀粒タンク4が配設されているため、このような設定としているが、機体の左側に穀粒タンク4が配設されている場合には、機体が左側に8度以上傾斜している状態に設定すれば良く限定するものではない。また、本実施例では、傾斜角度を8度に設定しているが、コンバイン100の使用状態や使用目的や穀粒タンク4の配設箇所や大きさ等によって傾斜角度は適宜変更できるものとし、限定されるものではない。 【0039】 この状態では、状態Bと同様に、操作パネル34のタンク上昇スイッチ43を押しても、穀粒タンク4は上昇せず、警報ランプ83が点灯し、警報ブザー84が連続的に鳴る。 そして、操作パネル34のタンク下降スイッチ44を押している間、穀粒タンク4が下降し、警報ランプ83・93が点滅し、警報ブザー84・94が断続的に鳴る。穀粒タンク4は、タンク下降スイッチ44を戻したり、穀粒タンク4の下降端に到達すると、停止して警報ランプ83・93が消灯し、警報ブザー84・94が停止する。 【0040】 次に、刈取クラッチと脱穀クラッチがOFFとなっており、且つ主クラッチペダルが前記ブレーキ位置にあり、且つ機体フレーム2が右側に設定角度(8度)以上傾斜していない状態(以下、状態Dとする。)について説明する。 この状態では、操作パネル34のタンク上昇スイッチ43を押している間、穀粒タンク4が上昇し、タンク上昇スイッチ43を戻すと穀粒タンク4の上昇が停止する。但し、穀粒タンク4の上昇端や穀粒タンク4の重量が設定値以上になると、油圧シリンダのリリーフバルブが開放されて、穀粒タンク4の上昇が停止する。穀粒タンクの上昇中及び上昇した状態で停止している間は、警報ランプ83・93が点灯する。 そして、操作パネル34のタンク下降スイッチ44を押している間、穀粒タンク4が下降し、警報ランプ83・93が点滅し、警報ブザー84・94が断続的に鳴る。穀粒タンク4は、タンク下降スイッチ44を戻したり、穀粒タンク4の下降端に到達すると、停止して警報ランプ83・93が消灯し、警報ブザー84・94が停止する。 【0041】 次に、穀粒タンク4が上昇中若しくは上昇した状態について説明する。 この状態では、警報ランプ83・93が点灯しており、主クラッチペダルがブレーキ位置以外になったり、脱穀クラッチがONになったり(刈取クラッチのみがONとなることはない。)、機体フレーム2が右側に設定角度(8度)以上傾斜すると、警報ブザー84・94が連続的に鳴る。穀粒タンク4が上昇中である場合は、穀粒タンク4は停止する。 また、穀粒タンク4が上昇中若しくは上昇した状態では、機体の左右傾斜制御はできないようにしている。 【0042】 次に穀粒タンク4の別実施例について、図6を用いて説明する。 図6に示される構成では、機体左右外側の穀粒タンク4の前後両側において、機体フレーム2上に支持フレーム41・41がそれぞれ立設され、支持フレーム41・41の上部に穀粒タンク4の前後両側が支軸42により回動自在に枢支される。そして、穀粒タンク4と機体フレーム2との間において油圧シリンダ29・29が配置され、各油圧シリンダ29・29の一端部が機体フレーム2に固設されたブラケットに取り付けられ、該油圧シリンダ29・29のピストンロッドの一端部が穀粒タンク4の前側の側板、及び、後側の側板の機体左右外側端に取り付けられている。 【0043】 このように構成することにより、油圧シリンダ29を伸長作動させると、支軸42を中心として穀粒タンク4が図6において反時計回りに回動される。なおこのとき、穀粒タンク4底面と機体フレーム2の間に配置するタンク台は取り外すか、または、穀粒タンク4を一端上昇させてから回動する。そして、穀粒タンク4を略水平に回動した状態で、底板に開口した排出口4bの下方に、搬送用容器82を配置させ、この状態で開閉レバーを操作して開閉板23を回動し、穀粒タンクの排出口4bを開くことで、穀粒タンク4内の穀粒は排出口4bから自然に流下し、搬送用容器82に排出されることになる。したがって、穀粒タンク4を上昇させて穀粒の排出作業を行うときに、機体の全高を抑えて転倒を防止することができる。 【0044】 前記穀粒タンク4の後面には、警報ランプ93と警報ブザー94が配設されている。警報ランプ93と警報ブザー94は、穀粒タンク4が昇降しても油圧シリンダ29と干渉することがないように、穀粒タンク4後面上部の左右方向略中央に配設されている。 【0045】 また、図7に示される構成では、前記穀粒タンク4はその底板40を上下回動可能に構成して下部を開閉可能とすることで排出口4cを構成している。すなわち、穀粒タンク4の底板40は機体左右中央側、つまり、進行方向左側端に位置する前後方向の辺の部分が支軸52により回動自在に枢支されるとともに、アクチュエータとしてシリンダ51の一端が穀粒タンク4の前後の側板に配設され、該シリンダ51の他端が前記底板40の前後の下面に接続されて、該シリンダ51の伸縮作動により、支軸52を中心として底板40が上下方向に回動して、穀粒タンク4の機体左右外側、つまり、右側の下端が開閉して排出口4cが形成されるようになっている。該底板40の前後両側は穀粒タンク4の前後の側板の外面に合わせて上方に折り曲げられて 遮蔽板40a・40aとし、底板40が下方に回動して排出口4cが開放された際に、穀粒タンク4内の穀粒が前後両側から漏れ落ちることなく、機体外側に配置された搬送用容器82に排出口桶55を介して流下するように構成されている。なお、排出口4cから流下する穀粒の流量は、底板40の回動量を調節することで可能となっており、シリンダ51の伸縮作動による底板40の回動は、運転部5に配設される開閉レバーの操作により行われる。 【0046】 前記排出口桶55は、穀粒タンク4の外側と底板40下方とに回動可能に構成して取り付けられている。即ち、図8に示すように、排出口桶55は断面視凹状となるように前後両側を上方に折り曲げ、平面視台形状となるように排出口4cから先細り状として、排出口4cから流下する穀粒を前後中央側集めるようにして排出できるように構成されている。 【0047】 そして、穀粒タンク4下方において、底板40の裏面の機体左右外側に支軸57が前後方向に配置され、該支軸57に排出口桶55の一端が回動可能に支持されている。また、該排出口桶55の前側板及び後側板と穀粒タンク4の前後の側板との間にそれぞれバネ58・58が設けられ、該バネ58の付勢力により排出口桶55が穀粒タンク4側に回動するように付勢されている。つまり、排出作業時においては、排出口桶55を支軸57を中心として、図8(a)において反時計回りに回動すると、その底板が穀粒タンク4の底板40に当接して保持される。こうして排出口4cを開けると、排出口4cから底板40及び排出口樋55に沿って流下し、穀粒を搬送用容器82に案内することができる。逆に、排出作業時が終了すると、排出口4cを閉じて、排出口桶55を支軸57を中心として時計回りに回動して、底板40に当接してバネ58の付勢力で保持される。この状態では、排出口桶55は側方に突出せず、邪魔にならないように穀粒タンク4の下方に収納される。但し、排出口樋55は底板40に沿って外側方にスライドさせる構成することも可能である。また、排出口樋55は図2、図6の実施例に適用することも可能である。 【0048】 そして、前記穀粒タンク4は、上下一対のガイドフレーム60で案内されながら昇降するように構成されている。上下一対のガイドフレーム60・60は、穀粒タンク4の前後両側にそれぞれ配置され、それぞれ機体フレーム2上に立設された支持フレーム61・61に固設され、その先端部が外側上方に延出されている。また、ガイドフレーム60にはフレームの外形状に沿って長孔(又は溝)60aが開口され、該長孔60aに穀粒タンク4の前側及び後側の側板に突設された支軸62・63がそれぞれ摺動可能に挿入されている。こうして、穀粒タンク4がガイドフレーム60に支持されている。 【0049】 前記穀粒タンク4と機体フレーム2(又は前後のガイドフレーム60・60)との間には、それぞれアクチュエータとして油圧シリンダ29・29が配置され、該油圧シリンダ29の一端部が機体フレーム2に固設されたブラケットに取り付けられ、該油圧シリンダ29のピストンロッドの一端部が前後の側板に取り付けられている。なお、油圧シリンダ29の伸縮作動による穀粒タンク4の昇降は、前述のごとく操作パネル34の操作により行われる。 【0050】 また、機体フレーム2にはアウトリガ65が左右方向に摺動可能に設けられている。該アウトリガ65は、油圧シリンダ29の前記制御装置33に接続され、油圧シリンダ29が伸長作動する前に、傾斜センサ37の検出値に基づいて所定量外側側方に延出されて、機体の姿勢を制御するように構成されている。こうして、穀粒タンク4の上昇時における機体の転倒防止が図られている。 【0051】 このように構成することにより、操作パネル34を操作して油圧シリンダ29を伸長作動させると、穀粒タンク4の支軸62・63がガイドフレーム60に開口された長孔60a内を摺動して、穀粒タンク4がガイドフレーム60に沿って外側上方に上昇させる。そして、搬送用容器82を排出口4cの下方に位置させ、この状態で排出口4cの開閉レバーを操作して底板40を下方に回動し、排出口4cを開くことで、穀粒タンク4内の穀粒は排出口4bから自然に流下し、排出口桶55を介して搬送用容器82に排出される。なお、底板40の回動量を調節することで、排出口4cから流下する穀粒の流量は調整可能とされている 【0052】 前記穀粒タンク4の後面には、警報ランプ93と警報ブザー94が配設されている。警報ランプ93と警報ブザー94は、穀粒タンク4が昇降しても油圧シリンダ29と干渉することがないように、穀粒タンク4後面の左上部に配設されている。 【0053】 このように、運転部5と、機体フレーム2上に昇降可能に配設される穀粒タンク4と、ストロークセンサ36と、機体フレーム2の傾斜角度を計測する傾斜センサ37と、主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか否かを検知する主クラッチペダルセンサ85と、脱穀クラッチのON・OFFを検知する脱穀クラッチセンサ87とを有するコンバイン100において、 該コンバイン100外側に警報ランプ93若しくは警報ブザー94を配設し、 該穀粒タンク4の下降時に、該警報ランプ93若しくは警報ブザー94が作動する構成としたので、 穀粒タンク4が下降する際に、周りの人が該穀粒タンク4の下降に気が付き易くなり、周囲の人や装置が下降している穀粒タンク4に接触してしまうおそれが少なくなる。 【0054】 また、前記運転部5に、警報ランプ83若しくは警報ブザー84を配設し、 前記穀粒タンク4の下降時に、該警報ランプ83若しくは警報ブザー84が作動する構成としたので、 穀粒タンク4が下降する際に、運転部5にいる作業者に注意喚起を促すことが可能となり、下降する穀粒タンク4が周囲の人や装置に接触してしまうおそれが少なくなる。 【0055】 また、前記脱穀クラッチがONであるか、前記主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか、前記機体フレームの傾斜角度が設定角度以上である場合、 前記穀粒タンク4が上昇不能となる構成としたので、 コンバイン100自体が移動していたり、傾いていたり、振動しているときに、誤まって穀粒タンク4を上昇させてしまうことがなくなる。その結果、不安定な状態のまま、コンバイン100全体の重心位置が高くなって転倒するおそれが少なくなる。 【0056】 また、前記脱穀クラッチがONであるか、前記主クラッチペダルがブレーキ位置にあるか、前記機体フレームの傾斜角度が設定角度以上である場合、 前記穀粒タンク4の上昇操作時に、前記警報ランプ83・93若しくは前記警報ブザー84・94の少なくともいずれか一つが作動する構成としたので、 コンバイン100自体が移動していたり、傾いていたり、振動しているときに、誤まって穀粒タンク4を上昇させてしまうことがなくなる。その結果、不安定な状態のまま、コンバイン100全体の重心位置が高くなって転倒するおそれが少なくなる。 【図面の簡単な説明】 【0057】 【図1】本発明の一実施例に係るコンバイン100の側面図。 【図2】同じく後面図。 【図3】制御回路図。 【図4】制御回路を示すブロック図。 【図5】制御装置33による制御挙動を示す表。 【図6】別実施例のコンバイン100の後面図。 【図7】別実施例のコンバイン100の後面図。 【図8】排出口桶の構成を示す図。(a)後面図。(b)側面図。 【符号の説明】 【0058】 2 機体フレーム 4 穀粒タンク 5 運転部 33 制御装置 36 ストロークセンサ 37 傾斜センサ 83 警報ランプ 84 警報ブザー 85 主クラッチペダルセンサ 87 脱穀クラッチセンサ 93 警報ランプ 94 警報ブザー 100 コンバイン
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成17年3月15日(2005.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−254707(P2006−254707A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−72406(P2005−72406) |
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