| 【発明の名称】 |
選別装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 達也 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】流量センサの検出精度を向上させることができる選別装置を提供する。
【解決手段】揺動選別手段41と、唐箕ファン52による風選別手段51とを有する選別室35を備え、該選別室35により穀粒等の被選別物を選別してなる選別装置31において、前記風選別手段51の風速に基づく負圧による風量を検出する流量センサ71を、前記選別室35の外部に配置し、前記流量センサ71の吐出側にホース72を連結して該ホース72先端の吐出口75を、前記唐箕ファン52の送風口53近傍に配置した。前記流量センサ71の吐出口75が、前記揺動選別手段41からの被選別物の落下範囲から外れるので、前記吐出口75に被選別物が引っ掛ることを防止して、安定した流量検出を行うことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 揺動選別手段と、唐箕ファンによる風選別手段とを有する選別室を備え、該選別室により穀粒等の被選別物を選別してなる選別装置において、 前記風選別手段の風速に基づく負圧による風量を検出する流量センサを、前記選別室の外部に配置し、 前記流量センサの吐出側にホースを連結して該ホース先端の吐出口を、前記唐箕ファンの送風口近傍に配置した、 ことを特徴とする選別装置。 【請求項2】 前記吐出口を、前記揺動選別手段を支持する揺動側板と、前記選別室を構成する側板との間に配置してなる、 請求項1記載の選別装置。 【請求項3】 前記唐箕ファンの送風口は、整流板により上下に分けられ、 前記吐出口を、前記整流板下方の送風口近傍に配置してなる、 請求項1又は2記載の選別装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、脱穀された被選別物から穀粒を選別する選別装置に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、コンバイン等に設けられる選別装置は、扱ぎ室で脱穀された穀粒等の被選別物を揺動選別体で篩選別する揺動選別手段と、揺動選別体から漏下した被選別物を送風ファンからの風で風選別する風選別手段とを備えている。この種の選別装置においては、その選別処理能力が一定であると、扱ぎ室から選別装置へ落下する被選別物の増減に伴って選別精度にバラツキが生じたり、オーバーフローが発生する可能性があるため、選別処理状況をセンサで検出すると共に、該センサの検出信号に応じて選別処理能力を自動制御することが提案されている。 【0003】 センサの検出信号に応じて選別能力を自動制御するものとして、例えば、脱穀された被選別物を篩選別する揺動選別体を、該揺動選別体のチャフシーブから漏下した被選別物を風選別する唐箕ファンと、被選別物に含まれる夾雑物を排出する排塵ファンと、被選別物が落下する四番口の近傍に、該四番口から流入する風量を検出する流量センサを設け、該流量センサの検出信号に応じて、前記チャフシーブのフィンの開度を自動的に制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照) 【0004】 【特許文献1】特開2001−251953号公報(第2−3頁 図4) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 前記従来技術では、揺動選別体上の被選別物の量により排塵ファンに吸引される風の流れの変化(例えば、揺動選別体上の被処理物の量が多いときには、4番口から吸引される風量が増加し、揺動選別体上の被処理物の量が少ない時には、唐箕ファンからの風量が増加する)を、四番口に近傍に配置した流量センサで検出している。このため、四番口から落下する被処理物が流量センサに引っ掛り、流量センサの検出精度を低下させることがあった。 【0006】 前記の事情に鑑み、本発明は、流量センサの検出精度を向上させることができる選別装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 前記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、揺動選別手段(41)と、唐箕ファン(52)による風選別手段(51)とを有する選別室(35)を備え、該選別室(35)により穀粒等の被選別物を選別してなる選別装置(31)において、 前記風選別手段(51)の風速に基づく負圧による風量を検出する流量センサ(71)を、前記選別室(35)の外部に配置し、 前記流量センサ(71)の吐出側にホース(72)を連結して該ホース(72)先端の吐出口(75)を、前記唐箕ファン(52)の送風口(53)近傍に配置した、 ことを特徴とする選別装置にある。 【0008】 請求項2に係る本発明は、前記吐出口(75)を、前記揺動選別手段(41)を支持する揺動側板(42)と、前記選別室(35)を構成する側板(33)との間に配置してなる、 請求項1記載の選別装置にある。 【0009】 請求項3に係る本発明は、前記唐箕ファン(52)の送風口(53)は、整流板(55)により上下に分けられ、 前記吐出口(75)を、前記整流板(55)下方の送風口(53)近傍に配置してなる、 請求項1又は2記載の選別装置にある。 【0010】 なお、前記した括弧内の符号等は、図面を参照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。 【発明の効果】 【0011】 請求項1に係る本発明によると、流量センサに接続するホース内の風は、選別手段の風速に基づく負圧により流れるので、選別室外部から選別室内部へ向けて流れ、選別室内の被選別物がホース内に吸込まれて詰まることを防止でき、かつ流量センサの吐出口を唐箕ファンの送風口近傍に配置したので、揺動選別手段の風向上流側における選別風の乱れの少ない状態での風速に基づき検出でき、流量センサの検出精度を向上することができる。 【0012】 請求項2に係る本発明によると、流量センサの吐出口が、揺動選別手段からの被選別物落下範囲から外れるので、上記吐出口に被選別物が引っ掛ることを防止して、安定した流量検出を行うことができる。 【0013】 請求項3に係る本発明によると、整流板により分流された下方の送風口は、唐箕ファンからの選別風の主流となって、風量が多く安定しており、該主流となる送風口の風量を吐出口で検出するので、流量センサの応答性を向上することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0015】 図1乃至図3は本発明の実施の形態を示すもので、図1は、本発明による選別装置を備えた脱穀機の側面図、図2は、図1の正面図、図3は、本発明による流量センサの配置状態を示す展開図である。 【0016】 図1、図2に示すように、脱穀機1は、脱穀装置11と、該脱穀装置11の下に配置される選別装置31とにより構成される。前記脱穀装置11は、穀稈を挟持搬送するフィードチェーン12の搬送経路に沿って配置された第1扱ぎ室13と第2扱ぎ室15内に、それぞれ第1扱胴16と第2扱胴17が配置されている。 【0017】 前記第1扱ぎ室13の下部には、前記第1扱胴16により穀稈から扱ぎ落とされた被処理物を漏下させる受網18が配置され、前記第2扱ぎ室15の四番口20の下方には、前記第2扱胴17によって穀稈から扱ぎ落とされた被処理物を漏下させる受網21が配置されている。 【0018】 なお、前記フィードチェーン12の搬送端には、排藁チェーン22が配置され、脱穀後の排藁を排藁処理装置23へ搬送する。前記排藁処理装置23は、排藁を適宜長さに切断して排出口25から排出する。 【0019】 前記選別装置31は、ベース32と、該ベース32に立設された側板33と、該側板33に支持された前記脱穀装置11で囲まれた選別室35を備え、該選別室35内に揺動選別手段41と風選別手段51が配置されている。 【0020】 前記揺動選別手段41は、所定の周期で往復揺動する一対の揺動側板42と、該揺動側板42の間に前記受網18の下方に位置するように、揺動側板42の上流側に固定された揺動流板43と、該揺動側板42の間に前記受網18の後端部から前記受網21の下方に位置するよう揺動側板の中流域から下流側にかけて支持され、複数のフィン45が揺動自在に配置したチャフシーブ46と、該揺動側板42の下流側に支持されたストロラック47と、前記チャフシーブ46を漏下した被選別物から穀粒を漏下させる選別網48とを備えている。 【0021】 前記風選別手段51は、前記揺動流板43の下方に配置された唐箕ファン52で構成され、その送風口53には整流板55が配置されている。前記唐箕ファン52から吹き出される選別風は、前記選別網48及びチャフシーブ46のフィン45の間を通過して、被選別物に含まれる夾雑物を排除する。 【0022】 前記選別室35には、前記唐箕ファン52の他に、選別された穀流を搬送する一番ラセン61と、前記ストロラック47上に落下した被選別物の夾雑物を排除する二番選別ファン62と、該ストロラック47を漏下した被選別物を前記揺動流板43上に還流させる二番ラセン63とが配置されている。また、前記選別室35の後端には、排塵口65が形成され、排塵ファン66が配置されている。 【0023】 図3に示すように、流量センサ71は、周囲温度を検出する周囲温度センサと、ベルヌーイ効果で発生する負圧により吸引される空気の吸込口71aから吐出口71bに至る検出風路中に、吸込口から吸い込まれた空気の温度を検出する風上側温度センサと、吸込口71aから吸込まれた空気が周囲温度より所定温度だけ高くなるように加熱するヒータと、該ヒータの下流側に配置された風下側温度センサとが組込まれた検出チップ71cを内蔵し、前記風上側温度センサと風下側温度センサで検出した温度差に基づいて風量の検出を行うものである。 【0024】 図1、図2に示すように、前記流量センサ71は、前記選別室35を構成する側板33の外側に配置され、その吐出口71bにホース72を介して接続されたノズル73は、前記側板33を貫通し前記選別室35内に、その開口部が前記唐箕ファン52の送風口53に配置された整流板55の下方の近傍に位置し、かつ前記側板33と前記揺動側板42の中間部に位置するように突出し、前記流量センサ71の吐出口75を構成している。 【0025】 前記の構成で、前記脱穀装置11と前記選別装置31を作動させ、前記フィードチェーン12で搬送される穀稈を供給すると、前記第1扱胴16で脱穀され前記受網18を漏下した被選別物は、前記揺動流板43上に落下し、該揺動流板43上で略均等な厚さの層状に均された状態で前記チャフシーブ46のフィン45上に送り込まれる。すると、前記唐箕ファン52から送風され前記選別網48を通り前記チャフシーブ46のフィン45の間を通る選別風により、被選別物内の夾雑物が吹き飛ばされて、該フィン45の間から穀粒が前記選別網48上に落下する。この時も、前記唐箕ファン52からの選別風により被選別物中の夾雑物が吹き飛ばされて穀粒が前記一番ラセン61に集められる。 【0026】 前記2番扱胴17で扱ぎ落とされた被選別物は、前記四番口20から前記受網21上に落下し、前記受け網21を漏下した被選別物は、前記チャフシーブ46の下流側に落下する。前記チャフシーブ46で選別し切れなかった被選別物は、該チャフシーブ46の後端から前記ストロラック47上に落下して、前記二番選別ファン62からの選別風により被選別物中の夾雑物が吹き飛ばされ、残りの被選別物が前記2番ラセン63に集められ、該二番ラセン63により前記揺動流板43もしくはチャフシーブ46上に還流される。 【0027】 前記唐箕ファン52及び二番選別ファン62からの選別風により吹き飛ばされた夾雑物は、前記排塵ファン66に吸引され、前記排塵口65から排出される。 【0028】 前記唐箕ファン52からの送風は、前記揺動選別手段41のチャフシーブ46上で流動する被選別物の層の厚さでその流速が変化する。例えば、前記チャフシーブ46上の被選別物の量が多くなれば風量が減少し、該チャフシーブ46上の被選別物の量が少なくなれば風量が増加する。 【0029】 従って、前記唐箕ファン52の送風口53に配置された整流板55の下方、即ち選別風の主流となる送風口の近傍に前記流量センサ71の吐出口75を配置することにより、該唐箕ファン52から送風される選別風によるベルヌーイ効果により、該流量センサ71の吸込口71aから吸込まれた空気が吐出口75から空気が吸い出され、該流量センサ71内を空気が流れるので、該唐箕ファン52の送風量を検出することができる。 【0030】 前記唐箕ファン52からの送風量が一定となるように、前記チャフシーブ46のフィン45の間隔を調整することにより、安定した選別作業を行うことができる。 【0031】 前述のように、前記流量センサ71に接続された前記ホース72内を流れる風は、前記風選別手段51(唐箕ファン52)の風速に基づく負圧により流れるので、前記選別室35の外部から該選別室35の内部へ向けて流れ、該選別室35内の被選別物が該ホース72内に吸込まれて詰まることを防止でき、かつ該流量センサ71の吐出口75を唐箕ファン52の送風口近傍に配置したので、前記揺動選別手段41の風向上流側における選別風の乱れの少ない状態での風速に基づき検出でき、該流量センサ71の検出精度を向上することができる。 【0032】 また、前記流量センサ71の吐出口75が、前記揺動選別手段41からの被選別物の落下範囲から外れるので、前記吐出口75に被選別物が引っ掛ることを防止して、安定した流量検出を行うことができる。また、前記整流板55により分流された下方の送風口53は、前記唐箕ファン52からの選別風の主流となって、風量が多く安定しており、該主流となる該送風口53の風量を、前記吐出口75を介して検出するので、前記流量センサ71の応答性を向上することができる。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明による選別装置を備えた脱穀機の側面図である。 【図2】図1の正面図である。 【図3】本発明による流量センサの配置状態を示す展開図である。 【符号の説明】 【0034】 31 選別装置 33 側板 35 選別室 41 揺動選別手段 42 揺動側板 51 風選別手段 52 唐箕ファン 53 送風口 55 整流板 71 流量センサ 72 ホース 75 吐出口
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−246783(P2006−246783A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月21日(2006.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2005−67317(P2005−67317) |
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