| 【発明の名称】 |
コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】仲島 鉄弥 【住所又は居所】大阪府堺市堺区石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者にて指令される場合において、穀粒排出用オーガの移動や排出状態の切り換え等の操作を良好に行うことが可能となるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置を提供する。
【解決手段】機体に対して旋回操作自在、昇降操作自在に、且つ、穀粒排出状態と排出停止状態とに切り換え自在に構成された穀粒排出用オーガ9の旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を指令する手動操作式の指令手段が、無線式の指令手段42として構成され、この無線式の指令手段42から無線送信された前記無線信号を受信して制御手段Hに伝えるための受信アンテナ57が、穀粒排出用オーガ9の穀粒排出口10の近傍に備えられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に、且つ、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降操作自在に構成されるとともに、排出用アクチュエータにより穀粒排出状態と排出停止状態とに切り換え自在に構成された穀粒排出用オーガと、 前記穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を指令する手動操作式の指令手段と、 前記指令手段にて指令される指令情報に基づいて、前記各アクチュエータの動作を制御する制御手段とが備えられたコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置であって、 前記指令手段が、前記旋回操作、前記昇降操作、及び、前記切り換え操作の夫々を無線信号にて指令する無線式の指令手段として構成され、 この無線式の指令手段から無線送信された前記無線信号を受信して前記制御手段に伝えるための受信アンテナが、前記穀粒排出用オーガの穀粒排出口の近傍に備えられているコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に、且つ、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降操作自在に構成されるとともに、排出用アクチュエータにより穀粒排出状態と排出停止状態とに切り換え自在に構成された穀粒排出用オーガと、前記穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を指令する手動操作式の指令手段と、前記指令手段にて指令される指令情報に基づいて、前記各アクチュエータの動作を制御する制御手段とが備えられたコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置に関する。 【背景技術】 【0002】 上記構成のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に示されるように、前記手動操作式の指令手段として、機体の操縦部に備えられる機体側の操作部とは別に、穀粒排出用オーガの先端部に備えられるオーガ側の操作部が設けられ、前記穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を指令することが可能な構成となっており、前記オーガ側の操作部は、穀粒排出用オーガの先端部に電線を介して接続された有線リモコン式に構成されていた。 【0003】 このような構成のコンバインは、圃場内での刈取作業によって収穫した穀粒を、前記穀粒排出用オーガにより、例えば畦上に位置する運搬車両の荷台等に排出させる穀粒排出作業を行うことができるようにしたものであるが、このような穀粒排出作業を行う場合、機体の操縦部にて走行用の操縦操作を行う作業者が、刈取作業箇所から機体を畦際の排出用の位置に移動させた後、前記機体側の操作部にて指令して旋回用アクチュエータや昇降用アクチュエータを操作させて穀粒排出用オーガの旋回や昇降を行いながら、その先端部の穀粒排出口を運搬車両の荷台上に移動させ、排出用アクチュエータにより穀粒排出状態に切り換えて穀粒を排出させることになる。そして、穀粒排出用オーガにより穀粒排出作業を行っている場合に、例えば運搬車両の荷台内部の穀粒の貯留量を均平化させるために、オーガ先端側の穀粒排出口の排出位置を少しづつ移動させる微調節操作を行うことがあるが、このとき機体操縦部から荷台内部の穀粒の貯留状態が目視にて確認できず機体側の操作部に対する指令に基づいてこのような微調節操作を適正に行うことができなかったり、穀粒排出状態から排出停止状態への切り換えのタイミングが遅れて穀粒が荷台から溢れ出るといったおそれもある。 【0004】 そこで、上記構成では、前記オーガ側の操作部を備えて、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる補助作業者が、このオーガ側の操作部を用いて、穀粒排出用オーガの旋回や昇降などを指令することで穀粒排出用オーガの穀粒排出位置の運搬車両の荷台等に対する調整作業を行ったり、穀粒が荷台から溢れ出るおそれがあるときに、穀粒排出状態から排出停止状態への切り換えを指令したり、荷台上の穀粒の貯留状態を均平化させた後に、再度、穀粒排出状態への切り換えを指令すること等ができるようにしたものである。 尚、前記オーガ側の操作部を操作するのは、機体操縦部で操縦を行う作業者とは別の補助作業者に限らず、機体の操縦部にて機体走行等の操縦操作を行っていた作業者が、機体を畦際の排出用の位置に移動させた後に穀粒排出用の対象箇所の近くまで移動してオーガ側の操作部を操作する等、機体走行等の操縦操作及び上記したようなオーガの穀粒排出位置の微調節操作等を一人で行うことも可能である。 【特許文献1】特開2000−270671号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、上記従来構成では、手動操作式の指令手段としての前記オーガ側の操作部が有線リモコン式であったために、次のような不利な面があった。 【0006】 つまり、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者は、前記オーガ側の操作部を手で持って操作する必要があるが、穀粒排出口が形成される穀粒排出用オーガの先端側箇所と、このオーガ側の操作部との間の距離は、電線の長さの範囲内に限られてしまうので、穀粒排出位置を変更させるために穀粒排出用オーガを旋回させたり昇降させるような場合に、その移動操作量が電線の長さにより制約を受けることになる。その結果、穀粒排出用オーガの穀粒排出位置を調整するときに、穀粒排出位置の変更調整に合わせて作業者がオーガ側の操作部を手で持ったまま身体を移動させなければならず、穀粒排出作業が行い難いものになる不利があった。 【0007】 又、穀粒排出用オーガが穀粒排出用の対象箇所から大きく離間して、オーガ側の操作部に手が届かないような場合には、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者はオーガ側の操作部を操作することができないので、そのような場合には、機体の操縦部にいる作業者に対して指示を与えて機体側の操作部を操作することで穀粒排出用オーガを移動操作させる等の煩わしい作業が必要であったり、一人で作業しているときには、穀粒排出用の対象箇所から機体の操縦部にまで移動して機体側の操作部を操作しなければならず煩わしいものとなる等の不利があった。 【0008】 本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、上記したような有線リモコンによる従来の不利を解消して、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が煩わしさなく穀粒排出作業を行うことが可能となり、しかも、その操作を良好に行うことが可能となるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置を提供する点にある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1に記載のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置は、旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に、且つ、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降操作自在に構成されるとともに、排出用アクチュエータにより穀粒排出状態と排出停止状態とに切り換え自在に構成された穀粒排出用オーガと、前記穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を指令する手動操作式の指令手段と、前記指令手段にて指令される指令情報に基づいて、前記各アクチュエータの動作を制御する制御手段とが備えられたものであって、前記指令手段が、前記旋回操作、前記昇降操作、及び、前記切り換え操作の夫々を無線信号にて指令する無線式の指令手段として構成され、この無線式の指令手段から無線送信された前記無線信号を受信して前記制御手段に伝えるための受信アンテナが、前記穀粒排出用オーガの穀粒排出口の近傍に備えられていることを特徴とする。 【0010】 すなわち、前記手動操作式の指令手段が、前記穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作の夫々を無線信号にて指令する無線式の指令手段として構成されているから、穀粒排出用オーガを用いて運搬車両等に穀粒を排出させるとき、穀粒排出用オーガによる穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が、この無線式の指令手段を用いて指令すると、この無線式の指令手段から送信された無線信号が、機体側に備えられた受信アンテナにより受信されて制御手段に伝えられる。 【0011】 制御手段は、伝えられた信号に基づいて、旋回用アクチュエータ、昇降用アクチュエータ、又は、排出用アクチュエータのうち作動が指令されたものの動作を制御することになる。つまり、無線式の指令手段にて旋回操作の開始が指令されると旋回用アクチュエータの作動を開始し、無線式の指令手段にて旋回操作の停止が指令されると旋回用アクチュエータの作動を停止させる。又、無線式の指令手段にて昇降操作の開始が指令されると昇降用アクチュエータの作動を開始し、無線式の指令手段にて昇降操作の停止が指令されると昇降用アクチュエータの作動を停止させる。そして、無線式の指令手段にて前記切り換え操作の開始が指令されると排出用アクチュエータの作動を開始し、無線式の指令手段にて切り換え操作の停止が指令されると排出用アクチュエータの作動を停止させる。 【0012】 このように、無線式の指令手段により穀粒排出用オーガの上記したような各操作を無線信号にて指令する構成であることから、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が、例えば、穀粒排出位置を少しづつ移動させる微調節操作を行うために、無線式の指令手段を手で持って操作しながら指令を与える場合、従来のように有線リモコン式の操作部にて指令する構成に比べて、接続用の電線の長さによって制約を受けることがないので、穀粒排出用オーガの穀粒排出位置を変更調整するのに合わせて作業者が指令手段を手で持ったまま身体を移動させる必要がなく、穀粒排出作業が行い易いものになる。 又、穀粒排出用オーガの穀粒排出口が穀粒排出用の対象箇所から大きく離間して作業者の手が届かない位置にあっても、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が無線式の指令手段を手を操作することにより、穀粒排出用オーガを操作させることが可能となり、機体の操縦部にいる作業者にその都度指示を与えて操縦部側から指令を与えて穀粒排出用オーガを操作させたり、一人で作業しているときに穀粒排出用の対象箇所から機体の操縦部にまで移動して機体側の操作部を操作しなければならないといった従来の不利を解消して、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が煩わしさなく穀粒排出作業を行うことが可能となる。 【0013】 そして、前記受信アンテナが穀粒排出用オーガの穀粒排出口の近傍に備えられていることから、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者にて操作される無線式の指令手段から送信される無線信号は、他物に遮られることなく良好に受信アンテナによって受信できることになる。 このような構成に代えて、例えば、前記受信アンテナを機体の操縦部や制御手段の配設箇所に近い位置に設置することも考えられるが、このように構成した場合には、作業者が操作する無線式の指令手段と受信アンテナとの間での通信が、機体の一部や穀粒排出用オーガ等によって遮られて無線信号が良好に送信できないおそれがあるが、上記したように受信アンテナを穀粒排出用オーガの穀粒排出口の近傍に備えることで、無線式の指令手段と受信アンテナとの間には、無線信号の障害となる他物が存在せず良好な送信が行われることになる。 【0014】 従って、穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作の夫々を無線信号にて指令することができ、有線リモコンによる従来の不利を解消して、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が煩わしさなく穀粒排出作業を行うことが可能となり、しかも、他物によって無線信号が遮られて指令が途切れるおそれが少なく、穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を良好に行うことが可能となるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置を提供できるに至った。 【0015】 請求項2に記載のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置は、請求項1において、前記穀粒排出用オーガが、伸縮用アクチュエータにより伸縮操作自在に構成され、前記指令手段が、前記穀粒排出用オーガの伸縮操作を無線信号にて指令するように構成されていることを特徴とする。 【0016】 すなわち、指令手段により前記穀粒排出用オーガの伸縮操作が無線信号にて指令されると、前記穀粒排出用オーガが伸縮用アクチュエータにより伸縮操作されることになる。従って、無線式の指令手段の指令によって、穀粒排出位置を穀粒排出用オーガの旋回方向及び昇降方向だけでなく伸縮方向に対しても変更調整することを良好に行うことができ、請求項1を実施するのに好適な手段が得られる。 【0017】 請求項3記載のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置は、旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に、且つ、昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降操作自在に構成されるとともに、排出用アクチュエータにより穀粒排出状態と排出停止状態とに切り換え自在に構成された穀粒排出用オーガと、前記穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を指令する手動操作式の指令手段と、前記指令手段にて指令される指令情報に基づいて、前記各アクチュエータの動作を制御する制御手段とが備えられたものであって、前記指令手段が、前記旋回操作の開始及び停止、前記昇降操作の開始及び停止、前記切り換え操作の開始及び停止の夫々を、無線信号にて指令する無線式の指令手段として構成され、この無線式の指令手段から送信された前記無線信号を受信して前記制御手段に伝えるための受信アンテナが、機体側に備えられ、前記制御手段が、前記旋回操作の開始、前記昇降操作の開始、及び、前記切り換え操作の開始夫々に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると、その信号の指令情報に対応するアクチュエータの動作を開始させ、且つ、前記旋回操作の停止、前記昇降操作の停止、及び、前記切り換え操作の停止夫々に対応する信号が、前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、その信号の指令情報に対応するアクチュエータの動作を停止させるように構成されていることを特徴とする。 【0018】 すなわち、請求項1と同様に、前記手動操作式の指令手段が、前記旋回操作の開始及び停止、前記昇降操作の開始及び停止、前記切り換え操作の開始及び停止の夫々を無線信号にて指令する無線式の指令手段として構成されているから、例えば、この穀粒排出用オーガを用いて運搬車両等に穀粒排出させるとき、穀粒排出用オーガによる穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が、この無線式の指令手段を用いて指令すると、この無線式の指令手段から無線送信された無線信号が、機体側に備えられた受信アンテナにより受信されて制御手段に伝えられる。 【0019】 制御手段は、伝えられた信号に基づいて、旋回用アクチュエータ、昇降用アクチュエータ、又は、排出用アクチュエータのうち作動が指令されたものの動作を制御することになる。つまり、無線式の指令手段にて旋回操作の開始が指令されると旋回用アクチュエータの作動を開始し、無線式の指令手段にて旋回操作の停止が指令されると旋回用アクチュエータの作動を停止させる。又、無線式の指令手段にて昇降操作の開始が指令されると昇降用アクチュエータの作動を開始し、無線式の指令手段にて昇降操作の停止が指令されると昇降用アクチュエータの作動を停止させる。そして、無線式の指令手段にて前記切り換え操作の開始が指令されると排出用アクチュエータの作動を開始し、無線式の指令手段にて切り換え操作の停止が指令されると排出用アクチュエータの作動を停止させる。 【0020】 このように、無線式の指令手段により穀粒排出用オーガの上記したような各操作を無線信号にて指令する構成であることから、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が、例えば、穀粒排出位置を少しづつ移動させる微調節操作を行うために、無線式の指令手段を手で持って操作しながら指令を与える場合、従来のように有線リモコン式の操作部にて指令する構成に比べて、接続用の電線の長さによって制約を受けることがないので、穀粒排出用オーガの穀粒排出位置を変更調整するのに合わせて作業者が指令手段を手で持ったまま身体を移動させる必要がなく、穀粒排出作業が行い易いものになる。 又、穀粒排出用オーガの穀粒排出口が穀粒排出用の対象箇所から大きく離間して作業者の手が届かない位置にあっても、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が無線式の指令手段を手で操作することにより、穀粒排出用オーガを操作させることが可能となり、機体の操縦部にいる作業者にその都度指示を与えて操縦部側から指令を与えて穀粒排出用オーガを操作させたり、一人で作業しているときに穀粒排出用の対象箇所から機体の操縦部にまで移動して機体側の操作部を操作しなければならないといった従来の不利を解消して、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が煩わしさなく穀粒排出作業を行うことが可能となる。 【0021】 そして、本請求項3によれば、制御手段は、前記旋回操作の開始、前記昇降操作の開始、及び、前記切り換え操作の開始夫々に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると、その信号の指令情報に対応するアクチュエータの動作を開始させる。又、前記旋回操作の停止、前記昇降操作の停止、及び、前記切り換え操作の停止夫々に対応する信号が入力された場合には、前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、その信号の指令情報に対応するアクチュエータの動作を停止させることになる。 【0022】 つまり、無線式の指令手段によって前記各アクチュエータの作動開始を指令するときに、指令に対応する信号が入力されると時間遅れなく直ちにアクチュエータの動作を開始させる構成にすることも考えられるが、このようにすると、例えば、無線式の指令手段に対して衝撃や振動が加えられることに起因して短時間だけ作動開始が指令されたような場合であっても、アクチュエータの動作が開始されて作業者の意思に反する移動操作が行われるおそれがある。 そこで、指令に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると、その信号の指令情報に対応するアクチュエータの動作を開始させる構成とすることで、上記したような作業者の意思に反する移動操作が行われることを未然に回避させた状態で、無線式の指令手段により良好にアクチュエータの動作を開始させることができるのである。 【0023】 又、無線式の指令手段によって前記各アクチュエータの作動停止を指令するときには、動作停止用の設定時間以上継続して入力されると作動を停止させるようにしているので、作動開始を指令する場合と同様に、無線式の指令手段に対して衝撃や振動等の起因する短時間の指令が加えられて誤って作動停止が指令される状態になっても、制御手段がアクチュエータの作動を停止させることがなく、作業者の意思に反してアクチュエータが停止することを未然に回避することができる。 【0024】 ところで、アクチュエータを作動させているときには、このような衝撃や振動等に起因する短時間の指令でなく、例えば、無線信号の受信状態が不安定になって途中で一時的に無線信号の受信が途切れるような場合があるが、このような無線信号の受信が途切れる時間は、前記動作開始用の設定時間よりも長くなることがある。 そこで、動作停止用の設定時間を前記動作開始用の設定時間よりも長時間として設定することにより、無線信号の受信が一時的に途切れるようなことがあっても、制御手段が誤ってアクチュエータの作動を停止させる等の不利がなく、作動停止に対応する信号が動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、その無線式の指令手段による指令に基づいて、制御手段が良好にアクチュエータの作動を停止させるのである。ちなみに、動作停止用の設定時間は、不必要に長くアクチュエータが作動されるのを回避できる時間に設定しておく必要があることはもちろんである。 【0025】 従って、穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作の夫々を無線信号にて指令することができ、有線リモコンによる従来の不利を解消して、穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者が煩わしさなく穀粒排出作業を行うことが可能となり、しかも、振動等に起因して誤ってアクチュエータが作動開始したり、穀粒排出用オーガが上記したような各操作を実行している途中において受信状態が不安定になって無線信号が一時的に途切れてアクチュエータの作動を停止させる等のおそれが少ないものとなり、穀粒排出用オーガの旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を良好に行うことが可能となるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置を提供できるに至った。 【0026】 請求項4記載のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置は、請求項3において、前記穀粒排出用オーガが、伸縮用アクチュエータにより伸縮操作自在に構成され、前記指令手段が、前記穀粒排出用オーガの伸縮操作を無線信号にて指令するように構成され、前記制御手段が、前記伸縮操作の開始に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると、前記伸縮用アクチュエータの動作を開始させ、且つ、前記伸縮操作の停止に対応する信号が、前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、前記伸縮用アクチュエータの動作を停止させるように構成されていることを特徴とする。 【0027】 すなわち、指令手段により前記穀粒排出用オーガの伸縮操作が無線信号にて指令され、前記伸縮操作の開始に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると、制御手段が伸縮用アクチュエータの動作を開始させる。又、指令手段により前記穀粒排出用オーガの伸縮操作の停止が無線信号にて指令され、前記伸縮操作の停止に対応する信号が前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、制御手段が伸縮用アクチュエータの動作を停止させるのである。 【0028】 従って、穀粒排出位置を穀粒排出用オーガの旋回方向及び昇降方向だけでなく伸縮方向に対しても移動調節することができ、請求項3を実施するのに好適な手段が得られる。 【0029】 請求項5記載のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記指令手段が、前記旋回操作の開始及び停止を指令する旋回操作用の指令操作具、前記昇降操作の開始及び停止を指令する昇降操作用の指令操作具、及び、前記切り換え操作の開始及び停止を指令する切り換え操作用の指令操作具の夫々を備えて構成され、且つ、前記各指令操作具の夫々が、前記各操作の開始を指令する開始指令状態と、前記各操作の停止を指令する停止指令状態とに切り換え自在に、且つ、前記停止指令状態に復帰付勢される状態で、設けられていることを特徴とする。 【0030】 すなわち、作業者が、旋回操作用の指令操作具を開始指令状態に操作することで旋回操作の開始が指令され、その操作を解除すると停止指令状態に自動的に復帰して旋回操作の停止が指令される。同様にして、昇降操作用の指令操作具を開始指令状態に操作することで昇降操作の開始が指令され、その操作を解除すると停止指令状態に自動的に復帰して昇降操作の停止が指令される。又、切り換え操作用の指令操作具を開始指令状態に操作することで前記切り換え操作の開始が指令され、その操作を解除すると停止指令状態に自動的に復帰して切り換え操作の停止が指令される。 【0031】 つまり、前記各操作具を操作することで前記各アクチュエータの作動開始を指令することができ、前記各操作具の操作を解除することでアクチュエータの作動停止を指令することができる。このような構成に対して、例えば、前記各操作の開始を指令するための開始指令専用の操作具と、前記各操作の停止を指令するための停止指令専用の操作具とを各別に設けて、それらによって一旦指令されると、その指令された状態を保持するような構成とした場合には、前記各操作の開始を指令した後は、操作者が手を離してもアクチュエータが作動し続けるので、操作者が別のことに気を取られて確認を怠ると、穀粒排出用オーガの操作を停止すべき状態であっても操作者の意思に反してアクチュエータが作動し続けるといった不利があるが、上記構成によれば前記各操作具に対する手動操作を解除するとアクチュエータは作動停止するので、このような不利がなく、使用上の安全性を確保でき、請求項1〜4のいずれかを実施するのに好適な手段が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 以下、本発明のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置の実施形態について図面に基づいて説明する。 図1、図2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1の上部に設けた機体Vの前部に、刈取部3が横軸芯周りに揺動操作自在な状態で付設され、機体Vには、操縦部2、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部4、脱穀部4にて選別回収された穀粒を貯留する穀粒タンク5、及び穀粒タンク5に貯留された穀粒を機外に排出するための穀粒排出用オーガ9等が装備されている。 【0033】 穀粒タンク5の底部に前後方向に沿う状態で底部スクリューコンベア7が設けられ、その底部スクリューコンベア7の搬送終端部から上方に向けてベベルギア連動される状態で縦送りスクリューコンベア8が延設され、この縦送りスクリューコンベア8の上部には、ベベルギア連動される状態で前記穀粒排出用オーガ9が、横軸芯P1周りに揺動操作自在で、且つ、縦軸芯P2周りに旋回操作自在に装備されている。尚、図2には、穀粒排出用オーガ9が格納用の旋回位置HPに旋回した状態を示し、この格納用の旋回位置HPに旋回した状態で穀粒排出用オーガ9を下降させて格納用保持具としての受止具30に受け止めさせて、穀粒排出用オーガ9を格納することになる。 【0034】 底部スクリューコンベア7の搬送始端部には、機体右前部に設けたエンジンEから底部スクリューコンベア7への動力伝達を断続するベルトテンション式の排出クラッチ13の出力プーリ13Aが装着されている。さらに、縦送りスクリューコンベア8は、底部スクリューコンベア7にベベルギアを介して連動連結された縦コンベアスクリュー8Aと、それを覆うとともに穀粒タンク5に連通接続された円筒ケース8Bとからなる。 【0035】 前記穀粒排出用オーガ9の構成について説明を加えると、この穀粒排出用オーガ9(以下、単にオーガという)は、縦コンベアスクリュー8Aにベベルギアを介して連動連結された基端側オーガ部分9Aと、この基端側オーガ部分9Aに対して出退自在に支持される先端側オーガ部分9Bとで構成されている。詳述すると、図3、図4に示すように、基端側オーガ部分9Aにおける円筒状の外装ケース31に、先端側オーガ部分9Bの外装ケース32がスクリュー軸芯方向にスライド自在に外嵌装着され、先端側オーガ部分9Bの回転スクリュー34が基端側オーガ部分9Aの回転スクリュー35の下方側に位置する状態で設けられている。又、基端側オーガ部分9Aにおける外装ケース31の下端側外周部にラックギア36が形成され、このラックギア36に噛み合うピニオンギア37とこのピニオンギア37を回転駆動する伸縮用電動モータM1(伸縮用アクチュエータの一例)とが、先端側オーガ部分9Bの外装ケース32に備えられている。 【0036】 一方、基端側オーガ部分9Aの回転軸38が筒軸で構成され、この回転軸38の6角形状の内面に嵌合する外形が六角形状の伝動軸39が、一体回転自在に且つ回転軸芯方向にスライド自在に設けられ、この伝動軸39と先端側オーガ部分9Bの回転スクリュー34とが、先端側オーガ部分9Bにおける外装ケース32の先端側部分に備えられたチェーン伝動機構40によって連動連結されている。 又、先端側オーガ部分9Bの外装ケース32の先端側下方側箇所には下向きの穀粒排出口10が形成されている。 【0037】 前記伸縮用電動モータM1(以下、伸縮モータと略称する)を正逆方向に回転駆動することによって、図5に示すように、先端側オーガ部分9Bが、基端側オーガ部分9Aの回転駆動状態と連動して回転駆動される状態を維持しながら、コンベア軸芯方向にスライド移動して、オーガ9を伸縮操作させることができる構成となっている。 又、前記ピニオンギア37の回転に伴って回転操作される多回転型のポテンショメータを利用した伸縮量検出センサ41が設けられている。そして、予め伸縮操作可能範囲が設定され、伸縮量検出センサ41の検出情報に基づいて、伸縮操作の限界位置に達したときには、自動的に先端側オーガ部分9Bのスライド作動を停止するように伸縮モータM1が制御される構成となっている。 【0038】 又、基端側オーガ部分9Aの外装ケース31は、縦コンベアスクリュー8Aの円筒ケース8Bに回動ケース6を介して連通接続されており、回動ケース6が、縦送りスクリューコンベア8の円筒ケース8Bに縦軸芯P2周りに相対回動可能に接続されるとともに、基端側オーガ部分9Aの外装ケース31に横軸芯P1周りに相対回動可能に接続されている。 【0039】 前記排出クラッチ13を入り状態と切り状態とに切り換え操作するためのクラッチ操作用の電動モータM2(排出用アクチュエータの一例)が備えられ、このクラッチ操作用の電動モータM2(以下、クラッチモータと略称する)を正転方向に駆動することで排出クラッチ13が入り状態に切り換えられ、クラッチモータM2を逆転方向に駆動することで排出クラッチ13が切り状態に切り換えられる構成となっている。 この排出クラッチ13を入り状態に切り換えると、底部スクリューコンベア7、縦スクリューコンベア8及びオーガ9が、排出クラッチ13を介して伝達されるエンジンEの動力で駆動されて、穀粒タンク5に貯留された穀粒がオーガ9の先端部の穀粒排出口10から排出される構成となっている。 【0040】 オーガ9の旋回操作の駆動構成について説明すると、図6に示すように、回動ケース6の外側面に、旋回駆動用の大径ギア11が固着され、その大径ギア11に咬合するピニオンギア12を回転駆動する旋回用電動モータ(旋回用アクチュエータの一例)M3が縦送りスクリューコンベヤ8に固定され、この旋回用電動モータM3(以下、旋回モータと略称する)を正逆転駆動するに伴って、オーガ9が縦軸芯P2周りに旋回操作され、かつ、旋回モータM3を作動停止させるに伴って旋回停止するように構成されている。図中、Ryはオーガ9の旋回位置を検出する多回転型のポテンショメータを利用した旋回位置検出センサであって、旋回モータM3で駆動されるギア13によって旋回駆動用ギア11と同時に回動操作されるようになっている。 尚、図2に示すように、予め旋回可能範囲が設定され、上記旋回位置検出センサRyの検出情報に基づいて、オーガ9がその旋回可能範囲の左限界位置LE及び右限界位置REに達したときには、自動的にオーガ9の旋回を停止するように、旋回モータM3が制御される構成となっている。 【0041】 次に、オーガ9の昇降操作の駆動手段について説明すると、図6に示すように、オーガ9の基端部と、回動ケース6との間に、昇降用油圧シリンダ(昇降用アクチュエータの一例)15が設けられ、この昇降用油圧シリンダ15を伸長させるに伴ってオーガ9が横軸芯P1周りで上昇操作され、かつ、昇降用油圧シリンダ15を短縮させるに伴ってオーガ9が横軸芯P1周りで下降操作されるように構成されている。尚、オーガ9が昇降操作範囲の上限位置にあるときにオン作動する上限スイッチ14が設けられている。 【0042】 操縦部2には、オーガ9を旋回及び昇降するための操作指令を指示するレバー式の操作部20が設けられている。この機体側の操作部20について説明を加えれば、図7に示すように、中央位置に復帰するように付勢されて前後方向並びに左右方向夫々に十字揺動操作自在な操作レバー20Aが備えられ、操作レバー20Aを前方側に倒した状態では上昇指令スイッチS1がオン作動して上昇指令が指令され、操作レバー20Aを手前側に倒した状態では下降指令スイッチS2がオン作動して下降指令が指令され、操作レバー20Aを左側に倒した状態では右旋回指令スイッチS3がオン作動して右旋回指令が指令され、操作レバー20Aを右側に倒した状態では左旋回指令スイッチS4がオン作動して左旋回指令が指令される(図10参照)。又、上記操作レバー20Aを中央位置に復帰させた状態では、オーガ9の旋回操作を停止させるための旋回停止指令と、オーガ9の昇降操作を停止させるための昇降停止指令が指令される。 【0043】 又、図2、図10に示すように、前記機体側の操作部20の近くには、オーガ9を自動的に格納位置または目標排出位置に移動させるための自動スイッチ21と、移動中においてオーガ9を停止させるための停止スイッチ22と、上記目標排出位置を設定するための排出位置設定ボリューム23と、前記排出クラッチ13を入り切りするためのクラッチ入切スイッチ24と、オーガ9を伸長させるための伸長スイッチ25、オーガ9を短縮させるための短縮スイッチ26とが設けられている。 【0044】 そして、このコンバインでは、前記オーガ9の旋回操作、昇降操作、及び、穀粒排出状態と排出停止状態との切り換え操作を指令する手動操作式の指令手段として、旋回操作、昇降操作、伸縮操作、及び、排出クラッチ13の切り換え操作の夫々を無線信号にて指令する無線式の指令手段としての無線式操作装置42が備えられている。この無線式操作装置42は、運搬車両への穀粒排出作業を行っているときに、運搬車両の近くにいる作業者が操作する場合に主に利用するものである。 【0045】 詳述すると、図8、図9に示すように、無線式操作装置42は、作業者が容易に持ち運び可能なように小型軽量の装置として構成され、又、互いに異なる周波数の電波を上記各操作の夫々に対応する無線信号として送信するように構成されており、このオーガ9の上昇を指令する上昇指令スイッチ43、オーガ9の下降を指令する下降指令スイッチ44、オーガ9を左方向に移動するように旋回させる左旋回指令スイッチ45、オーガ9を右方向に移動するように旋回させる右旋回指令スイッチ46、オーガ9を自動的に格納位置または目標排出位置に移動させるための自動スイッチ47、移動中においてオーガ9を停止させるための移動停止スイッチ48、前記排出クラッチ13をクラッチ入り状態にさせるための排出スイッチ49、前記排出クラッチ13をクラッチ切り状態にさせるための排出停止スイッチ50、オーガ9を伸長させるための伸長指令スイッチ51、オーガ9を短縮させるための短縮指令スイッチ52が夫々設けられている。 これらの各スイッチは、指で押し操作するとオンして指を離すとオフするようにオフ状態に復帰付勢される構成となっている。 【0046】 又、前記無線式操作装置42には、指令用の各スイッチの操作に対応させて、スイッチがオンすると、各スイッチ毎に異ならせて対応して設定された特定の周波数の信号を発振してその信号を一定出力の電波として送信する信号送信回路53及び送信アンテナ54と、それらに電力を供給するバッテリー55とが備えられている。尚、バッテリー55からの各部への電力供給の入切を行うためのスライド操作式の電源スイッチ56が設けられ、操作しないとき電源スイッチ56を切にしておくことで、誤操作によって意思に反して不測にオーガ9が作動することが無いようにしている。 【0047】 つまり、上昇指令スイッチ43を指で押し操作してオンすると、上昇指令に対応した上昇操作用の周波数の無線信号が送信されることで上昇操作の開始が指令され、上昇指令スイッチ43から指を離してオフすると、前記上昇操作用の周波数の無線信号の送信が終了して上昇操作の停止が指令されることになる。 下降指令スイッチ44を指で押し操作してオンすると、下降指令に対応した下降操作用の周波数の無線信号が送信されて下降操作の開始が指令され、下降指令スイッチ44から指を離してオフすると、下降操作用の周波数の無線信号の送信が終了して下降操作の停止が指令される。 従って、上昇指令スイッチ43と下降指令スイッチ44とにより昇降操作用の指令操作具を構成する。 【0048】 左旋回指令スイッチ45を指で押し操作してオンすると、左旋回指令に対応した左旋回操作用の周波数の無線信号が送信されることで左旋回操作の開始が指令され、左旋回指令スイッチ45から指を離してオフすると、前記左旋回操作用の周波数の無線信号の送信が終了して左旋回操作の停止が指令されることになる。 右旋回指令スイッチ46を指で押し操作してオンすると、右旋回指令に対応した右旋回操作用の周波数の無線信号が送信されて右旋回操作の開始が指令され、右旋回指令スイッチ46から指を離してオフすると、右旋回操作用の周波数の無線信号の送信が終了して右旋回操作の停止が指令される。 従って、左旋回指令スイッチ45と右旋回指令スイッチ46とにより旋回操作用の指令操作具を構成する。 【0049】 伸長指令スイッチ51を指で押し操作してオンすると、伸長指令に対応した伸長操作用の周波数の無線信号が送信されることで伸長操作の開始が指令され、伸長指令スイッチ51から指を離してオフすると、前記伸長操作用の周波数の無線信号の送信が終了して伸長操作の停止が指令されることになる。 短縮指令スイッチ52を指で押し操作してオンすると、短縮指令に対応した短縮操作用の周波数の無線信号が送信されて短縮操作の開始が指令され、短縮指令スイッチ52から指を離してオフすると、短縮操作用の周波数の無線信号の送信が終了して短縮操作の停止が指令される。 従って、伸長指令スイッチ51と短縮指令スイッチ52とにより伸縮操作用の指令操作具を構成する。 【0050】 排出スイッチ49を指で押し操作してオンすると、排出指令に対応した排出用の周波数の無線信号が送信されることで排出用操作の開始が指令され、排出スイッチ49から指を離してオフすると、前記排出用の周波数の無線信号の送信が終了して排出用操作の停止が指令されることになる。 排出停止スイッチ50を指で押し操作してオンすると、排出停止指令に対応した排出停止用の周波数の無線信号が送信されて排出停止用操作の開始が指令され、排出停止スイッチ50から指を離してオフすると、排出停止用の周波数の無線信号の送信が終了して排出停止用操作の停止が指令される。 従って、排出スイッチ49と排出停止スイッチ50とにより切り換え操作用の指令操作具を構成する。 【0051】 尚、自動スイッチ47については、指で押し操作してオンすると、目標旋回位置に向けてオーガ9を自動で移動させる操作の開始が指令されるが、指を離してオフしても、オーガ9が目標旋回位置に移動するまでは自動移動操作の停止が指令されることはない。その移動中に移動停止させるときは、移動停止スイッチ48を指で押し操作してオンすることによって停止させることになる。 【0052】 そして、機体側には、前記無線式操作装置42から送信される電波による無線信号を受信する受信アンテナ57及び受信器58が備えられるとともに、受信した信号をその受信周波数に応じていずれの指令情報であるかを判別して、その指令情報に対応する制御用信号に変換する信号処理装置59が備えられている。 又、前記受信アンテナ57及び受信器58は、図1、図2に示すように、オーガ9の先端部における穀粒排出口10の近傍に備えられている。このように受信アンテナ57が穀粒排出口10の近傍に備えられることから、前記無線式操作装置42を用いて、例えば運搬車両等の穀粒排出用の対象箇所の近くにいる作業者がオーガの穀粒排出位置を調整する作業を行う場合、無線式操作装置42と受信アンテナ57とが互いに近づくことになり、しかも、それらの間に他物が存在せず、電波による無線信号が他物により遮られて通信が途切れるおそれが少なく良好に通信を行えることになる。 【0053】 図10に示すように、マイクロコンピュータ利用の制御装置Hが設けられ、その制御装置Hに、前記旋回位置検出センサRy、前記上限スイッチ14、前記機体側の操作部20の各指令スイッチSU1,SD1,SL1,SR1、前記自動スイッチ21、前記停止スイッチ22、前記排出位置設定ボリューム23、及び前記クラッチ入切スイッチ24の各信号が電線を通して入力され、前記各指令スイッチの操作に対応する制御を実行するように構成されている。 【0054】 そして、制御装置Hには、無線式操作装置42から送信される指令情報が信号処理装置59を介して入力される構成となっており、制御装置Hは、無線式操作装置42からの指令に基づいて制御する場合に、旋回操作の開始に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると旋回モータM3の動作を開始させ、前記旋回操作の停止に対応する信号が、前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、旋回モータM3の動作を停止させるように構成されている。 又、前記制御装置Hは、昇降操作の開始に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると昇降用油圧シリンダ15の動作を開始させ、前記昇降操作の停止に対応する信号が、前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、昇降用油圧シリンダ15の動作を停止させるように構成されている。 更に、伸縮操作の開始に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されると伸縮モータM1の動作を開始させ、前記伸縮操作の停止に対応する信号が、前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、伸縮モータM1の動作を停止させるように構成されている。 又、排出クラッチ13の切り換え操作の開始に対応する信号が動作開始用の設定時間以上継続して入力されるとクラッチモータM2の動作を開始させ、前記切り換え作の停止に対応する信号が、前記動作開始用の設定時間よりも長い時間として設定された動作停止用の設定時間以上継続して入力されると、クラッチモータM2の動作を停止させるように構成されている。 【0055】 以下、前記無線式操作装置42からの指令に基づく旋回操作、昇降操作、伸縮操作、及び、排出クラッチ13の切り換え操作についての制御装置Hの動作について具体的に説明する。 すなわち、制御装置Hは、前記信号処理装置59から入力される制御用信号に基づいて、無線式操作装置42に備えられる各スイッチの夫々について、図11に示すような状態判定処理を実行して、各スイッチの操作状態を判別する。このような状態判定処理は設定短時間(例えば、数msec)毎に繰り返し行われることになる。 【0056】 この状態判定処理について説明すると、該当するスイッチの操作に対応する周波数の信号が入力されているか否かを判別し(ステップ1)、前記信号が入力されていることが判別され、しかも、計時用のカウンタをカウントアップして、カウンタのカウント値が40msec以上になり、スイッチの操作に対応する周波数の信号が入力されている状態が40msec以上継続していれば、このスイッチはオンであると判別すると共に、計時用のカウンタをカウント値が240msecに対応する値になるようにセットする(ステップ2〜5)。 そして、前記信号が入力されていないことが判別されると、カウンタのカウント値が「0」でなければ、カウンタをカウントダウンして、カウント値が40msecより小さい値になると、スイッチがオフであると判別する(ステップ6〜9)。尚、初期状態等のようにカウント値が「0」であればカウントダウンすることなく、スイッチがオフであると判別することになる。 【0057】 そして、制御装置Hは、前記各スイッチの状態判定処理の判別結果に基づいて、その判別結果に対応する動作を実行する。 すなわち、上昇指令スイッチ43がオンであると判別すると昇降用油圧シリンダ15によるオーガ9の上昇操作を実行し、上昇指令スイッチ43がオフであると判別すると昇降用油圧シリンダ15による上昇操作を停止させ、下降指令スイッチ44がオンであると判別すると昇降用油圧シリンダ15によるオーガ9の下降操作を実行し、下降指令スイッチ44がオフであると判別すると昇降用油圧シリンダ15による下降操作を停止させる。 右旋回指令スイッチ46がオンであると判別すると旋回モータM3によるオーガの右旋回操作を実行し、右旋回指令スイッチ46がオフであると判別すると旋回モータM3による右旋回操作を停止させ、左旋回指令スイッチ45がオンであると判別すると旋回モータM3によるオーガの左旋回操作を実行し、左旋回指令スイッチ45がオフであると判別すると旋回モータM3による左旋回操作を停止させる。 【0058】 又、伸長指令スイッチ51がオンであると判別すると伸縮モータM1によるオーガ9の伸長操作を実行し、伸長指令スイッチ51がオフであると判別すると伸縮モータM1による伸長操作を停止させ、短縮指令スイッチ52がオンであると判別すると伸縮モータM1によるオーガ9の短縮操作を実行し、短縮指令スイッチ52がオフであると判別すると伸縮モータM1による短縮操作を停止させる。 そして、排出スイッチ49がオンであると判別するとクラッチモータM2による排出クラッチ13の入り状態への切り換え操作を実行し、排出スイッチ49がオフであると判別するとクラッチモータM2による排出クラッチ13の入り状態への切り換え操作を停止させ、排出停止スイッチ50がオンであると判別するとクラッチモータM2による排出クラッチ13の切り状態への切り換え操作を実行し、排出停止スイッチ51がオフであると判別するとクラッチモータM2による排出クラッチ13の切り状態への切り換え操作を停止させる。 【0059】 しかも、上記したような状態判定処理を実行することで、例えば、スイッチがオン操作されるときには、制御装置Hは、信号入力状態が40msec以上継続すると、スイッチがオンであると判別する。そして、スイッチがオフ操作されるときには、制御装置Hは、その信号が入力されない状態が約200msec以上継続すると、スイッチがオフであると判別することになる。従って、40msecが動作開始用の設定時間t1に対応し、200msecが動作停止用の設定時間t2に対応する。尚、このような40msec、200msecという数値は例示であって、動作開始用の設定時間t1及び動作停止用の設定時間t2としては、このような数値に限定されるものではない。 【0060】 その結果、図12に示すように、例えば右旋回指令スイッチ46がオン操作され、旋回モータM3が右旋回操作を実行しているときに、無線式操作装置42から送信される電波が一時的に途切れて入力信号が途絶える異常部分Gがあっても、それが200msec以上継続することがなければ、制御装置Hはスイッチがオフであると判別することはないので、作業者が右旋回指令スイッチ46を押し操作しているにもかかわらず、旋回モータM3が途中で停止する等のおそれがない。尚、図12では、右旋回指令スイッチ46だけを示しているが、他のスイッチの操作についても同様に、電波が一時的に途切れることがあっても、制御装置Hはスイッチがオフであると判別することはない。 【0061】 〔別実施形態〕 以下、別実施形態を列記する。 【0062】 (1)上記実施形態では、前記受信アンテナが、前記穀粒排出用オーガの穀粒排出口の近傍に備えられる構成と、前記動作停止用の設定時間として前記動作開始用の設定時間よりも長い時間を設定する構成とを共に備えるようにしたが、このような構成に代えて、次の(イ)、(ロ)に記載するような構成としてもよい。 (イ)前記受信アンテナが前記穀粒排出用オーガの穀粒排出口の近傍に備えられる構成として、前記動作停止用の設定時間として前記動作開始用の設定時間と同じ時間(例えば40msec)を設定する構成してもよい。 (ロ)上記実施形態と同様にして前記動作停止用の設定時間として前記動作開始用の設定時間よりも長い時間を設定する構成としながら、前記受信アンテナが、前記穀粒排出用オーガの穀粒排出口の近傍ではない箇所、例えば機体側の操縦部の近くや脱穀装置の外壁部等に備える構成としてもよい。 【0063】 (2)上記実施形態では、前記穀粒排出用オーガが、伸縮用アクチュエータとしての伸縮モータにより伸縮操作自在に構成され、無線式の指令手段が、穀粒排出用オーガの伸縮操作を無線信号にて指令するように構成されたものを例示したが、このような構成に代えて、伸縮用アクチュエータを備えない構成としてもよい。 【0064】 (3)上記実施形態では、旋回用アクチュエータ、伸縮用アクチュエータ、排出用アクチュエータを夫々電動モータにて構成し、昇降用アクチュエータを油圧シリンダにて構成したが、これに限るものではなく、例えば、旋回用アクチュエータ、伸縮用アクチュエータ、及び、排出用アクチュエータとして油圧モータを用いたり、昇降用アクチュエータとして電動モータや電動シリンダ等を用いる構成としてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0065】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】コンバインの全体平面図 【図3】オーガ先端側の縦断側面図 【図4】オーガの縦断正面図 【図5】オーガの旋回及び昇降の操作構成を示す要部拡大側面図 【図6】機体側の操作部の平面図 【図7】無線式操作装置の斜視図 【図8】無線式操作装置のブロック図 【図9】制御ブロック図 【図10】制御動作のフローチャート 【図11】タイミングチャート 【符号の説明】 【0066】 9 オーガ 15 昇降用アクチュエータ 42 指令手段 43、44 昇降操作用の指令操作具 45、46 旋回操作用の指令操作具 49、50 切り換え操作用の指令操作具 57 受信アンテナ H 制御手段 M1 伸縮用アクチュエータ M2 排出用アクチュエータ M3 旋回用アクチュエータ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成18年6月16日(2006.6.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−238897(P2006−238897A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−167606(P2006−167606) |
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