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【発明の名称】 コンバインの穀粒排出装置
【発明者】 【氏名】泉 浩二
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】里路 久幸
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】穀粒貯留タンク内の貯留穀粒を、機外へ移送排出する穀粒移送排出筒装置の始動、停止、及び旋回、旋回停止操作を容易にしようとするものである。

【解決手段】穀粒貯留タンク6内の貯留穀粒を機外へ移送排出する、上下方向所定位置で折り畳み自在で、一方側の側方外側へ回動自在な上部・下部移送筒10,9と、排穀口11aを有する排出筒11等よりなる穀粒移送排出筒装置8等を設け、該穀粒移送排出筒装置8で穀粒排出のときに操作するクラッチレバー18aと、旋回させるときに操作するロックレバー18bとを、一体に構成した操作ボックスケース18を設けると共に、装着位置を変更可能に設けた構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台2の上側へ載置して穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機5と、脱穀済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク6と、該穀粒貯留タンク6の後側には、貯留穀粒を機外へ排出する上下方向所定位置で折り畳み自在で、一方側の側方外側へ回動自在な上部移送筒10と、下部移送筒9と、上部移送筒10の移送終端部へ装着して穀粒を機外へ排出する排穀口11aを設けた排出筒11等よりなる穀粒移送排出筒装置8等とを設けたコンバインにおいて、前記穀粒移送排出筒装置8で穀粒を機外へ排出開始、及び排出停止させるとき操作するクラッチレバー18aと、旋回開始、及び旋回停止させるときに操作するロックレバー18bとを、一体に構成した操作ボックスケース18を穀粒移送排出筒装置8へ装着すると共に、該操作ボックスケース18の装着位置を変更可能に設けたことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置。
【請求項2】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)を同外径に形成し、操作ボックスケース18を摺動自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀粒排出装置。
【請求項3】
前記上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)へ装着した、操作ボックスケース18を円周にわたって回動自在に設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀粒排出装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
穀粒貯留タンク内の穀粒を機外へ移送排出する、上下方向所定位置で折り畳み自在で、一方側の側方外側へ回動自在な上部・下部移送筒と、排穀口を有する排出筒等よりなる穀粒移送排出筒装置を設け、該穀粒移送排出筒装置で穀粒の排出、及び排出停止操作するクラッチレバーと、旋回、及び旋回停止操作するロックレバーとを一体に構成した操作ボックスケースを設けると共に、装置位置を変更可能に設けた技術であり、コンバインの穀粒排出装置として利用できる。
【背景技術】
【0002】
例えば、コンバインの立毛穀稈の収穫作業は、刈取りされて脱穀された脱穀済み穀粒は、走行車台の上側へ載置した貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
前記貯留タンク内へ貯留した穀粒を、機外への排出は、この貯留タンクの後側へ設けた穀粒移送オーガ装置で移送されて機外へ排出される。
【0003】
前記貯留タンクは、実開昭63−53231号公報で示す如く、例えば、この貯留タンクを前方の運転席下部まで延長して、上側面へ運転席を装着して設けると共に、これら貯留タンクと、運転席とは、機外の外側方へ倒伏するように起倒自在に設けている。又、穀粒を機外へ排出する穀粒移送オーガ装置は、油圧方式の回動用シリンダで回動傾斜移動制御されると共に、油圧方式の伸張用シリンダで伸張移動制御されて、所定の左右方向位置、及び所定の上下方向位置へ移動されて、穀粒は機外の所定位置へ排出される。
【特許文献1】実開昭63−53231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
穀粒を機外へ排出する穀粒移送排出オーガを所定の上下方向位置、及び所定の左右方向位置への移動は、油圧方向の伸張用シリンダと、回動用シリンダとにより、自動で調節移動制御されることにより、手動調節移動操作に対して大巾なコストアップであったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2の上側へ載置して穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機5と、脱穀済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク6と、該穀粒貯留タンク6の後側には、貯留穀粒を機外へ排出する上下方向所定位置で折り畳み自在で、一方側の側方外側へ回動自在な上部移送筒10と、下部移送筒9と、上部移送筒10の移送終端部へ装着して穀粒を機外へ排出する排穀口11aを設けた排出筒11等よりなる穀粒移送排出筒装置8等とを設けたコンバインにおいて、前記穀粒移送排出筒装置8で穀粒を機外へ排出開始、及び排出停止させるとき操作するクラッチレバー18aと、旋回開始、及び旋回停止させるときに操作するロックレバー18bとを、一体に構成した操作ボックスケース18を穀粒移送排出筒装置8へ装着すると共に、該操作ボックスケース18の装着位置を変更可能に設けたことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置としたものである。
【0006】
例えば、コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、走行装置2の上側へ載置した脱穀機5へ刈取り穀稈の供給を受け、この脱穀機5内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、揚送されて、穀粒貯留タンク6内へ供給され、一時貯留される。
【0007】
前記コンバインの穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を機外への排出作業を行うときには、この穀粒貯留タンク6の後側へ設けて、貯留穀粒を機外へ移送排出する穀粒移送排出筒装置8の下部移送筒9の上側で、上下方向所定位置で、折り畳み自在に設けた上側部の上部移送筒10を略垂直状態へ調節操作し、この穀粒移送排出筒装置8の基部を回動中心として、例えば、右側外方外側へ回動移動操作し、上部移送筒10の移送終端部へ設けて、穀粒を機外へ排出する排出筒11を、排出位置の近傍部へ操作し、この排出筒11の排穀口11aから機外へ穀粒を排出する。
【0008】
上述の穀粒を機外へ排出するときは、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を排出作業状態へ伸張操作し、その後に、穀粒移送排出筒装置8を所定位置へ旋回操作するロックレバー18bと、排出作業を開始するクラッチレバー18aとを一体に構成した操作ボックスケース18を、穀粒移送排出筒装置8へ装着位置変更可能に設け、これら各レバー18a,18bを操作し、この穀粒移送排出筒装置8を所定位置へ旋回移動、及び始動させて、穀粒を機外へ排出する。又、排出作業が終了すると、穀粒移送排出筒装置8をクラッチレバー18aの操作で停止させると共に、ロックレバー18bの操作でもとの位置へ復元させて、その後に、上部移送筒10を収納位置へ折り畳み操作する。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)を同外径に形成し、操作ボックスケース18を摺動自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀粒排出装置としたものである。
【0010】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)を同外径に形成し、クラッチレバー18aと、ロックレバー18bとを一体に構成した操作ボックスケース18を、上部・下部移送筒10,9のいずれかへ装着すると共に、摺動移動自在に設けて、上部・下部移送筒10,9のいずれかへ装着した状態にして、これら各レバー18a,18bを操作する。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、前記上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)へ装着した、操作ボックスケース18を円周にわたって回動自在に設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀粒排出装置としたものである。
【0012】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)部へ装着した。クラッチレバー18aと、ロックレバー18bとを一体に構成した操作ボックスケース18は、円周にわたって回動自在に設け、いずれの位置からでもこれら各レバー18a,18bを操作できる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明においては、穀粒貯留タンク6内の穀粒を、機外へ排出する下部移送筒9の上側で、折り畳み自在な上部移送筒10と、この上部移送筒10の移送終端部へ設けた、排穀口11aを有する排出筒11等とよりなる穀粒移送排出筒装置8を設け、この穀粒移送排出筒装置8には、この穀粒移送排出筒装置8を始動、排出停止操作するクラッチレバー18aと、旋回、旋回停止操作するロックレバー18bとを、一体に構成した操作ボックスケース18を設けると共に、装着位置を変更可能に設けたことにより、穀粒を機外へ排出のときの適応性が拡大する。又、特に籾袋で受けるときには、籾袋を動かしやすく作業能率が向上する。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)を同外径に形成し、操作ボックスケース18を摺動自在に設けたことにより、穀粒を機外へ排出のときの適応性が拡大する。又、特にコンテナへ排出作業では、下側へ各レバー18a,18bがある必要が発生するが、これを解決することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)部へ装着した、操作ボックスケース18を円周にわたって回動自在に設けたことにより、穀粒を機外へ排出のときの適応性が拡大する。又、特にコンテナへ排出作業では、下側へ各レバー18a,18bがある必要が発生するが、これを解決することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前方部には、立毛穀稈が刈取りする刈取機4を設けると共に、上側面には、刈取り穀稈を受けて脱穀する脱穀機5と、脱穀済みで選別済み穀粒を受けて、貯留する穀粒貯留タンク6とを設けた構成である。この穀粒貯留タンク6の後側には、貯留穀粒を機外へ移送排出する穀粒移送排出筒装置8を設けた構成である。この穀粒移送排出筒装置8は、下部移送筒9と、穀粒を排出する排穀口11aを設けた排出筒11を装着した上部移送筒10等とよりなる構成である。該上部移送筒10は折り畳み自在であり、又、穀粒移送排出筒装置8は、一方側の外方外側へ下部移送筒9の基部を回動中心(イ)として、回動移動自在な構成である。穀粒移送排出筒装置8を始動、及び停止操作するクラッチレバー18aと、旋回始動、及び旋回停止操作するロックレバー18bとを、一体に構成した操作ボックスケース18を穀粒移送排出筒装置8へ装着すると共に、装着位置を変更可能に設けた構成である。これら穀粒移送排出筒装置8、及び操作ボックスケース18等とを主に図示して説明する。
【0017】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図6で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面には、脱穀機5を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機4で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機4で後方上部へ移送され、脱穀機5のフィードチェン7aと、挟持杆7bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、揚穀筒5aで揚送されて、脱穀機5の右横側に配設し、前後方向へタンク移送螺旋6aを底部へ軸支内装した。穀粒貯留タンク6内へ供給されて、一時貯留される。
【0018】
前記走行車台2の前方部には、図6で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド12a、及び各分草体12bと、立毛穀稈を引起す各引起装置12cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置13の各掻込装置13aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置12dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機5のフィードチェン7aと、挟持杆7bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置13の根元・穂先移送装置14a・14b等からなる刈取機4を設けている。該刈取機4は、油圧駆動による伸縮シリンダ15により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0019】
前記刈取機4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆16aの上端部には、左右方向に支持パイプ杆16bを設け、この支持パイプ杆16bを走行車台2の上側面に設けた支持装置16cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ15の作動により、刈取機4は支持パイプ杆16bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0020】
前記刈取機4の穀稈掻込移送装置13によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機5へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けた構成である。
【0021】
前記穀粒貯留タンク6側の前部には、図6で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う制御装置17aと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席17bとを設け、この操縦席17bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン15aを載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク6を配設する。これら走行装置3と、刈取機4と、脱穀機5と、エンジン15a等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0022】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース19内の伝動機構19aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ19bを設けた構成である。
【0023】
前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した貯留穀粒を機外へ排出する。この穀粒貯留タンク6の後側には、図1〜図5で示す如くこの穀粒貯留タンク6内の前後方向へ軸支内装したタンク移送螺旋6aの移送終端側の後端部を軸支する後支持メタル6cは、穀粒貯留タンク6の後側板6bの外側面へ装着して設けた構成である。前端部は前側板6dへ設けた前支持メタル6eで軸支した構成である。
【0024】
前記後支持メタル6cには、図3〜図5で示す如く下部移送螺旋9aを回転自在に軸支内装した下部移送筒9と、上部移送螺旋10aを回転自在に軸支内装した上部移送筒10とよりなる穀粒移送排出筒装置8を設け、この下部移送筒9の基部である。下端へ装着した回動メタル9bを、回動中心(イ)として、回動自在に装着して設けた構成である。これら回動メタル9bと、下部・上部移送筒9,10等よりなる穀粒移送排出筒装置8とは、一体で、例えば、コンバイン1の機体1aの右側方外側へ回動移動自在な構成であり、手動操作により、回動移動する構成である。
【0025】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の移送終端部側には、図1、図3、及び図4で示す如く開口部10cを設け、この開口部10cで、上部移送筒10の外径部には、移送されて来る穀粒を、機外へ排出する排穀口11aを下部へ設けた排出筒11を固着して設けた構成である。
【0026】
前記穀粒移送排出筒装置8は、上下方向所定位置で分割した構成であり、下部移送筒9の移送終端の上端部と、上部移送筒10の移送始端の下端部との位置で折り畳みする構成である。これら下部・上部移送筒9,10を係合状態、又は下部移送筒9に対して、上部移送筒10を折り畳み状態にする各係合具9cは、上部・下部移送筒10,9の下端部と、上端部とへ装着して設けると共に、各係合具9c部を、回動自在に支持する支持軸10bを挿入して、装着して設けた構成である。これら各係合具9cと、支持軸10bとにより、上部移送筒10を折り畳み自在に操作できる構成である。又、この係合具9cは、上部移送筒10が係合状態のときは、ロック状態になる構成である。折り畳みのときには、ロック状態を解除して行う構成である。
【0027】
前記穀粒移送排出筒装置8の下部・上部移送筒9,10へ軸支内装した上部・下部移送螺旋9a,10aの係合部には、各クラッチ爪(図示せず)設けて、上部移送筒10を折り畳み時に、噛合、及び離脱を容易にした構成である。
【0028】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、下部移送筒9に対して、収納状態の折り畳み状態に手動により、回動移動操作すると、上部移送筒10は、図3、及び図4で示す如くコンバイン1の機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、収納された状態になる構成である。又、上部移送筒10の穀粒移送終端部である排出筒11の天井部は、水平より下方へ位置するように設けた構成である。
【0029】
脱穀済みで前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を、機外へ排出する上下方向所定位置である。下部移送筒9の上側の上部移送筒10を有する穀粒移送排出筒装置8のこの上部移送筒10を収納状態へ折り畳み操作したときは、図3、及び図4で示す如くこの上部移送筒10は、コンバイン1の機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、又、上部移送筒10の移送終端部は、水平より下方へ位置させて収納すべく設け、これにより、この穀粒移送排出筒装置8の操作性の向上を図ることができる。又、機体1aへ収納が容易である。更に、簡単な構成で機体1aの右側方外側へ穀粒を排出することができる。穀粒移送排出筒装置8の全長を、規定範囲内の最長の長さにすることができる構成である。
【0030】
前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を、穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9で引継ぎ移送して、排出筒11の排穀口11aより、機外へ排出するときには、穀粒貯留タンク6と、上部・下部移送筒10,9とに軸支内装した、タンク移送螺旋6aと、上部・下部移送螺旋10a,9aとを回転駆動を開始させて、穀粒を機外へ排出開始、及び回転駆動を停止させて、排出を停止させるときに操作するクラッチレバー18aと、穀粒移送排出筒装置8の下部移送筒9の基部の回動メタル9bと、後支持メタル6cの接合部より、この下部移送筒9を旋回させて、穀粒移送排出筒装置8全体を螺回開始、及び旋回停止させるときに操作するロックレバー18bとを一体に構成した操作ボックスケース18を、図1、及び図2で示す如く穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9のいずれか一方側へ装着して設けると共に、この操作ボックスケース18は装着位置を変更可能に設けた構成である。
【0031】
前記操作ボックスケース18は、図1、及び図2で示す如くコ字形状の取付板18cの前後両側には、箱形状の前・後レバーケース18d,18eを固着して設け、この前レバーケース18d内には、クラッチレバー18aを支持軸18fで回動自在に軸支して設けた構成である。又、後レバーケース18e内には、ロックレバー18bを支持軸18fで回動自在に軸支して設けた構成である。操作ボックスケース18の取付板18cを上部・下部移送筒10,9のいずれか一方側へ挿入し、この取付板18cを取付ボルト18hとナット18jとにより、装着して設けた構成である。クラッチレバー18aと、エンジン15aへ軸支したプーリと、脱穀機5へ軸支したプーリとに掛け渡したベルトを「入」−「切」するテンション装置とは、クラッチワイヤ25aを設けて接続し、クラッチレバー18aの「入」−「切」操作により、穀粒移送排出筒装置8を始動、及び停止させる構成である。
【0032】
又、前記ロックレバー18bと、回動板22aとは、ロックワイヤ25bを設けて接続し、ロックレバー18bの「入」−「切」操作により、穀粒移送排出筒装置8を旋回、及び旋回停止させる構成である。
【0033】
前記穀粒貯留タンク6内の穀粒を、機外へ排出する下部移送筒9の上側で、折り畳み自在な上部移送筒10と、この上部移送筒10の移送終端部へ設けた排穀口11aを有する排出筒11等とよりなる穀粒移送排出筒装置8を設け、この穀粒移送排出筒装置8には、この穀粒移送排出筒装置8を始動、及び停止操作するクラッチレバー18aと、旋回、及び旋回停止操作するロックレバー18bとを、一体に構成した操作ボックスケース18を設けると共に、装着位置を変更可能に設けたことにより、穀粒を機外へ排出のときに、排出位置の適応性が拡大する。又、特に穀粒を籾袋で受けるときは、各レバー18a,18bが上方へ向けて設けていることにより、籾袋の移動が容易であり、作業能率が向上する。
【0034】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の各外径(D1)と、下部移送筒11の外径(D2)とを同外径に形成して設けた構成であり、操作ボックスケース18を、図1、及び図2で示す如く上部・下部移送筒10,9のいずれか一方へ装着し、操作ボックスケース18の取付板18cへ設けた、取付ボルト18hのナット18jをゆるめることにより、上部・下部移送筒10,9の外径(D1),(D2)部を摺動自在に設けた構成である。
【0035】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)を同外径に形成し、操作ボックスケース18を摺動自在に設けたことにより、穀粒を機外へ排出のときに、排出位置の適応性が拡大する。又、特にコンテナへ排出作業では、下側へ各レバー18a,18bがある必要が発生するが、これを解決することができる。
【0036】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9のいずれか一方の各外径(D1),(D2)部へ装着した、操作ボックスケース18を、図2で示す如く円周方向全周にわたって回動自在に設けた構成である。
【0037】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部・下部移送筒10,9の各外径(D1),(D2)部へ装着した、操作ボックスケース18を円周にわたって回動自在に設けたことにより、穀粒を機外へ排出のときに、排出位置の適応性が拡大する。又、特にコンテナへ排出作業では、下側へ各レバー18a,18bがある必要が発生するが、これを解決することができる。
【0038】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の移送終端部へ設けた、排出筒11の上側には、図7で示す如く操作ボックスケース18を設け、この操作ボックスケース18へ設けたクラッチレバー18aの「入」の操作により、「ON」−「OFF」スイッチ方式の検出スイッチ26が「ON」され、この「ON」に連動して、伸張装置27の正逆回転するモータ27cが正回転制御され、モータ軸27bへ装着したスクリュー27aが正回転駆動されて、このスクリュー27aと噛合する。排出筒11のシュータ24へ設けた支持軸24bが下方へ下降移動制御され、シュータ24は下方へ伸張制御される構成である。これにより、穀粒移送排出筒装置8を手動により、所定位置へ下降操作後に、モータ27cを「ON」操作して、シュータ24を籾袋の最適位置へ伸張調節制御する構成である。又、クラッチレバー18aの「切」操作により、モータ27cは、「OFF」制御されて、シュータ24は、元の短縮位置へ制御される構成である。
【0039】
これにより、前記籾袋を動かしやすくなり、作業能率の向上を図ることができる。
前記穀粒移送排出筒装置8の排出筒11の上側には、図8で示す如く操作ボックスケース18を設け、この操作ボックスケース18へ設けたクラッチレバー18aの「入」操作に連動して、穀粒貯留タンク6の後側板6dへ設けた回動用モータ28が正回転始動制御され、この回動用モータ28の回動用ギャー28aで、回動メタル9bへ設けた回動メタルギャー9dが正回転制御され、穀粒移送排出筒装置8が下降制御され、排出筒11のシュータ24へ設けたセンサ29が、籾袋の上端部と所定距離(H)重合状態になったと検出されると、穀粒移送排出筒装置8の下降制御が停止される構成である。
【0040】
又、前記クラッチレバー18aの「切」操作により、回動用モータ28が逆回転始動制御され、この回動用モータ28の回動用ギャー28aで、回動メタルギャー9dが逆回転制御され、穀粒移送排出筒装置8が上昇制御され、排出筒11のシュータ24へ設けたセンサ29が、籾袋の上端部を検出しなくなると、穀粒移送排出筒装置8の上昇制御が停止される構成である。
【0041】
これにより、前記籾袋を動かしやすくなり、作業能率の向上を図ることができる。
前記上部・下部移送筒10,9の接合部は、図9、及び図10で示す如く略45度上方へ傾斜させた位置で各係合具9と、支持軸10bとにより、接合した構成であり、上部移送筒10の自然に開くことを防止した構成である。
【0042】
これにより、作業中の穀粒もれ防止、及び安全確保が向上する。
前記排出筒11の下端部には、開閉自在にシュータ24を、図11で示す如く設け、このシュータ24を排出筒11に設けた開閉モータ30により、開閉制御する構成である。又、穀粒移送排出筒装置8を作業状態、及び収納状態に制御する回動用モータ28を、図8で示す如く設け、この回動用モータ28の始動により、穀粒移送排出筒装置8を収納状態へ作動制御により、この作動制御に連動して、開閉モータ30が始動制御され、シュータ24を収納状態に制御する構成である。
【0043】
これにより、前記シュータ24の開閉を操縦席17bで操作することにより、作業状態の変更が可能である。又、自動で穀粒移送排出筒装置8と、シュータ24とを同時に制御することにより、便利である。
【0044】
前記排出筒11の下端部にシュータケース24cを設け、このシュータケース24cには、シュータ24を、図12で示す如く設けた構成において、これらシュータケース24cと、排出筒11との間にわたって内部には、回転羽根31を羽根軸31aで軸支して設けた構成である。上部移送筒10へ内装した上部移送螺旋10aの螺旋軸10dを延長して設け、外側へプーリ10eを軸支して設けた構成である。又、羽根軸31aの外側には、羽根用プーリ31bを軸支して設け、これら羽根用プーリ31bと、プーリ10eとには、ベルト31cを掛け渡して、回転羽根31を回転駆動する構成である。
【0045】
これにより、前記シュータ24が水平状態になったときであっても、穀粒の詰まりを防止できる。又、簡単な構成で回転駆動ができる。
前記排出筒11の上部には、操作ボックスケース18を設け、この操作ボックスケース18には、図13で示す如くクラッチレバー18aを「入」−「切」自在に設け、このクラッチレバー18aの「切」操作により、「ON」−「OFF」方式のスイッチ32が「ON」され、このスイッチ32の「ON」に連動して、図8で示す如く開閉モータ30が逆回転作動制御され、開閉自在に設けたシュータ24が収納状態の閉状態へ回動制御される構成である。又、クラッチレバー18aの「入」操作に連動して、シュータ24を作業状態の開状態へ回動制御される構成である。
【0046】
これにより、自動で前記シュータ24が開閉状態に制御されることにより、便利である。
前記穀粒貯留タンク6の後側の後支持メタル6cと、穀粒移送排出筒装置8の下部移送筒9の回動メタル9bとには、図5で示す如くブレーキ装置20を設けた構成である。
【0047】
前記ブレーキ装置20は、図5で示す如く後支持メタル6cの外周部へ取付板21aを固着して設け、この取付板21aには、支持ピン21bを固着して設けた構成である。
又、前記回動メタル9bには、図5で示す如く長孔22bを設けた回動板22aを装着して設け、この回動板22aの長孔22b部を、取付板21aの支持ピン21bへ挿入し、回動板22aの外側面で、支持ピン21bには、複数個のブレーキ板23aを挿入すると共に、この各ブレーキ板23aの外側で、支持ピン21bには、各ナット23bを螺挿入した構成である。この各ナット23bの螺挿入位置により、ブレーキ力の調節ができる構成である。
【0048】
前記穀粒移送排出筒装置8は、右側方外側の所定高さ位置へ回動移動操作しても、ブレーキ装置20によって、穀粒移送排出筒装置8は、所定の調節位置で保持される構成である。
【0049】
前記穀粒移送排出筒装置8の下部・上部移送筒9,10とを設けた各係合具9cと、支持軸10bとは、図3、及び図4で示す如く上部移送筒10を収納状態位置へ折り畳み操作すると、この収納状態である最下降位置で、ロック位置(図示せず)でロック可能な構成である。この上部移送筒10が最下降位置で、穀粒移送排出筒装置8の下部・上部移送筒9,10、及び排出筒11等を一体で、右側方外側へ回動移動操作可能な構成である。
【0050】
これにより、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、地面に近い状態で、右側方外側へ回動移動操作することにより、安全な回動移動の作業ができる構成である。
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の移送終端部に設けた排出筒11の下端部には、図1、及び図3で示す如くフレキシブル方式で、弾性材よりなるシュータ24を装着して設けた構成である。このシュータ24は、穀粒の排出位置を変形操作することにより、変更可能な構成であり、又、変更した変更形状を保持できる構成である。更に、折り畳み時に把持して操作する把持具8aを上部移送筒10へ設けた構成である。
【0051】
前記穀粒貯留タンク6内の貯留穀粒を、機外へ移送排出する上下方向所定位置で、折り畳み自在で、一方側(右側)側方外側へ回動移動自在な穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の移送終端部に設けた排出筒11の下端部には、フレキシブル方式で、弾性材よりなり、穀粒排出位置を変更可能で、又、変更した位置での変更形状を保持する構成としたことにより、トラック等へ穀粒を排出のときには、排出方向の変更、及び保持が容易である。又、排出変更の構成が簡単で、容易に変更することができる。
【0052】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の先端近傍部には、シュータ24を収納状態へ操作したときに、図3で示す如くこのシュータ24を収納状態へ保持する収納用フック24aを設けた構成である。シュータ24へ収納用フック24aを係合させて、所定位置へ収納する構成である。又、シュータ24の収納は、上部移送筒10の先端部を前方下部へ斜め状態へ折り畳み操作した時に形成される。この上部移送筒10の上部側の所定角度(θ)の三角形状(ロ)部内へ収納して、収納状態にする構成である。
【0053】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の先端近傍部へ設けた収納用フック24aを、シュータ24へ係合させて収納するが、この収納は、上部移送筒10の移送終端の先端部を、前方下部へ斜め状態へ折り畳み操作したときに、この上部移送筒10の上側へ形成される。三角形状(ロ)部内へ収納することにより、このシュータ24をコンパクトに収納することができる。又、収納が容易な構成である。
【0054】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を折り畳み状態で、収納状態に操作したときには、図4で示す如く支持装置33で受けて、支持する構成である。この支持装置33は、脱穀機5の揚穀筒5a設けた主柱33aの先端部へ逆山形状の受板33bを装着して設けた構成であり、この受板33bで受けて、支持する構成である。
【0055】
前記穀粒貯留タンク6の後側には、穀粒移送排出筒装置8を設け、この穀粒移送排出筒装置8の後側には、脱穀済み排藁の供給を受けて、切断するカッタ装置34を設けた構成において、このカッタ装置34の右側で、走行車台2の上側には、図14で示す如くバッテリー15bを載置して設けた構成である。又、カッタ装置34の下側には、ガイド板34aを設けた構成である。
【0056】
前記カッタ装置34の下部には、ガイド板34aを設け、このカッタ装置34を右外側へ開状態に操作したときに、ガイド板34aを折り畳み自在に設けた構成であり、カッタ装置34の下部のメンテナンスを容易にした構成である。
【0057】
これにより、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】穀粒移送排出筒装置部の拡大背面図
【図2】操作ボックスケースの拡大正面図
【図3】穀粒移送排出筒装置部の拡大背面図
【図4】穀粒移送排出筒装置部の拡大平面図
【図5】ブレーキ装置部の拡大側面斜視図
【図6】コンバインの左側全体側面図
【図7】他の実施例を示す図で、穀粒移送排出筒装置の拡大背面図
【図8】他の実施例を示す図で、穀粒移送排出筒装置の拡大背面図
【図9】他の実施例を示す図で、穀粒移送排出筒装置の拡大背面図
【図10】他の実施例を示す図で、図9のA−A拡大断面図
【図11】他の実施例を示す図で、穀粒移送排出筒装置の拡大背面図
【図12】他の実施例を示す図で、穀粒移送排出筒装置の拡大背面図
【図13】他の実施例を示す図で、穀粒移送排出筒装置の拡大背面図
【図14】他の実施例を示す図で、バッテリーの取付部拡大平面図
【符号の説明】
【0059】
2 走行車台
5 脱穀機
6 穀粒貯留タンク
8 穀粒移送排出筒装置
9 下部移送筒
10 上部移送筒
11 排出筒
11a 排穀口
18 操作ボックスケース
18a クラッチレバー
18b ロックレバー
D1 外径
D2 外径

【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成16年11月30日(2004.11.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−149322(P2006−149322A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2004−347848(P2004−347848)