| 【発明の名称】 |
コンバインの穀粒搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松谷 俊一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】渡部 高広 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】細木 俊男 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】栗栖 明 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町605番地 菱農エンジニアリング株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】穀粒排出螺旋の終端部に立設させた縦搬送筒に揚上螺旋を内装してなるコンバインの穀粒搬送装置において、穀粒排出螺旋の回転を停止させた時、揚上螺旋から零れ落ちる穀粒が穀粒排出螺旋と揚上螺旋の受継部の下部に滞留することを防止する。
【解決手段】穀粒排出螺旋21の終端部に穀粒を撥ね上げて揚上螺旋35に受継する撥ね出し板38,38を設けると共に、穀粒排出螺旋21の回転停止に伴って揚上螺旋35から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板38,38で受け止め可能に、当該撥ね出し板38,38の停止位置を規制する規制手段42,Eを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒タンク(13)の下部に穀粒排出螺旋(21)を備え、且つ該穀粒排出螺旋(21)の終端部に立設させた縦搬送筒(34)に揚上螺旋(35)を内装してなるコンバイン(10)の穀粒搬送装置において、前記穀粒排出螺旋(21)の終端部に穀粒を撥ね上げて揚上螺旋(35)に受継する撥ね出し板(38,38)を設けると共に、穀粒排出螺旋(21)の回転停止に伴って揚上螺旋(35)から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板(38,38)で受け止め可能に、当該撥ね出し板(38,38)の停止位置を規制する規制手段(42,E)を設けたことを特徴とするコンバインの穀粒搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、穀粒タンク内に貯留した穀粒を機外に排出する穀粒搬送装置の改良に関する。 【背景技術】 【0002】 従来のコンバインにおいては、穀粒タンクの下部に穀粒排出螺旋を備えており、この穀粒排出螺旋によって該穀粒排出螺旋の終端部まで穀粒を搬送すると共に、当該終端部に立設させた縦搬送筒に内装してなる揚上螺旋との受継部に、粒排出螺旋から穀粒を撥ね上げて揚上螺旋に受継するプレート状の撥ね出し板(羽板)を設けた穀粒搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2003−47325号公報(第2−3頁、図2) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、上述した従来の穀粒搬送装置では、穀粒を撥ね上げて受継するプレート状の撥ね出し板が穀粒排出螺旋の螺旋軸の径方向に対向して固設されており、穀粒排出螺旋の回転を停止させた時は撥ね出し板の螺旋軸方向における停止角度は常に一定ではなく、それにより当該撥ね出し板が螺旋軸方向に対し傾斜して停止した場合は、揚上螺旋から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板で受け止めることができず、該撥ね出し板から落下する穀粒が穀粒排出螺旋と揚上螺旋の受継部の下部に滞留し、この滞留した穀粒による詰まりの発生によって、穀粒の搬送不良や穀粒排出螺旋の起動トルクが増大するといった不具合を有していた。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、穀粒タンクの下部に穀粒排出螺旋を備え、且つ該穀粒排出螺旋の終端部に立設させた縦搬送筒に揚上螺旋を内装してなるコンバインの穀粒搬送装置において、前記穀粒排出螺旋の終端部に穀粒を撥ね上げて揚上螺旋に受継する撥ね出し板を設けると共に、穀粒排出螺旋の回転停止に伴って揚上螺旋から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板で受け止め可能に、当該撥ね出し板の停止位置を規制する規制手段を設けたことを特徴としている。 【発明の効果】 【0005】 本発明によれば、穀粒排出螺旋の終端部に穀粒を揚上螺旋に受継する撥ね出し板を設けると共に、穀粒排出螺旋の回転停止に伴って揚上螺旋から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板で受け止め可能に、当該受継板の停止位置を規制する規制手段を設けたので、穀粒排出螺旋の回転停止に伴って揚上螺旋から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板で受け止めることができるようになり、穀粒排出螺旋と揚上螺旋の受継部の下部に穀粒が滞留して詰まりが発生することが抑制され、それによって穀粒の搬送不良や穀粒排出螺旋の起動トルクが増大するといった従来の不具合を改善できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、コンバイン10の側面図であって、該コンバイン10は、穀稈を刈取る前処理部11と、刈取った穀稈から穀粒を脱穀し、この穀粒を選別する脱穀部12と、選別済みの穀粒を一時的に貯留する穀粒タンク13と、脱穀済みの排稈を排出処理する後処理部14と、オペレーターが着座する運転席15と各種の操作具とを備える操縦部16と、左右一対のクローラ走行装置17を走行方向に沿わせて配設した機体フレーム18を有している。 【0007】 また、図2は、穀粒タンク13の下部を示す一部を省略した側断面図であって、穀粒タンク13の下部には、該穀粒タンク13内に貯留された穀粒を後方一側に搬送するための機体の前後方向に沿う穀粒排出螺旋21を設けている。そして、穀粒排出螺旋21の螺旋軸21aは、その始端側をボールベアリング23を内装したベアリングホルダ24を介して穀粒タンク13の前側板25に支持されると共に、この前側板24から当該螺旋軸21aの先端側を突出させて図示しないエンジンの動力が入力される入力プーリ26を固設している。 【0008】 一方、螺旋軸22の終端側(搬送終端側)の先端部分には、ベベルギヤ31を嵌入すると共にボールベアリング32を介してギヤケース33に支持している。そして、ギヤケース33の上部に縦搬送筒34を固設すると共に、この縦搬送筒34に内装した揚上螺旋35の螺旋軸35aの下端部に、前記ベベルギヤ31に噛合するベベルギヤ36を嵌入すると共にボールベアリング37を介してギヤケース33に支持している。 【0009】 また、穀粒排出螺旋21の終端部には、該穀粒排出螺旋21の螺旋板21bにより搬送される穀粒を撥ね上げて揚上螺旋35にスムーズに受継すべく、図3に示すように、一対の平板状の撥ね出し板38,38を螺旋軸21aの径方向に対向して固設してある。 【0010】 尚、穀粒タンク13の下部は、前記螺旋板21bの回転軌跡に対して所定の隙間を有する樋状に形成されている。そして、縦搬送筒34の上端には、該縦搬送筒34と一体的に水平回動可能且つ上下方向に起伏可能(上下昇降可能)な穀粒排出筒41を連結してあって、縦搬送筒34の揚上螺旋35によって揚上された穀粒は穀粒排出筒41を経由して機外に排出できるようになっている。即ち、上述した穀粒排出螺旋21、縦搬送筒34、及び穀粒排出筒41等から穀粒搬送装置が構成されている。 【0011】 また、エンジンの動力が入力される穀粒排出螺旋21の入力プーリ26の外側外周部には、上述の如く形成した撥ね出し板38,38の停止位置を規制する規制手段としての錘42を固設している。即ち、この錘42は、穀粒排出螺旋21の回転停止に伴って撥ね出し板38,38の図示B面が常に上向きとなるように、当該B面とは反対側(C面側)の入力プーリ26の外側外周部に固設してあり、それによって穀粒排出螺旋21の回転停止に伴って揚上螺旋35から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板38,38で受け止めることができるようになり、穀粒排出螺旋21と揚上螺旋35の受継部の下部に穀粒が滞留して詰まりが発生することが抑制され、従来の穀粒の搬送不良や穀粒排出螺旋21の起動トルクが増大するといった不具合を改善できる。 【0012】 また、図4及び図5に示すように、穀粒排出クラッチ45は、操縦部16の一側に設けられている穀粒排出クラッチレバー46を図示矢印の如く「切」状態から「入」状態へ回動操作することによって、エンジンの動力が伝達される中間プーリ47と、前記入力プーリ26に巻き掛けたベルト48を緊緩させるテンションクラッチ方式を採用している。 【0013】 詳述すると、上述した穀粒排出クラッチ45は、アーム51、引張スプリング52、及び第一のワイヤ53を介しP1を回動支点として回動操作されるクラッチアーム54と、該クラッチアーム54の先端に設けたテンションプーリ55で構成している。 【0014】 更に、引張スプリング52に係止する第二のワイヤ56を介しP2を回動支点として回動操作されるアーム57を穀粒タンク13の前側板25に取り付けると共に、当該アーム57の略中間部に設けた長孔57aに係入してパイプ体61に案内されながら上下動するピン62を設けている。 【0015】 即ち、前記ピン62は、穀粒排出クラッチレバー46を「入」状態へ回動操作した時はパイプ体61に案内されながら上動し、一方「切」状態へ回動操作した時は図示しない付勢手段を介してパイプ体61に案内されながら下動する。この時、入力プーリ26のボス部外周に設けた二つの溝26a,26aの一方にピン62の先端が係入すると、穀粒排出螺旋21の回転が強制的に停止されるようになっている。 【0016】 したがって、上述の如く穀粒排出螺旋21が強制的に停止される際、穀粒排出螺旋21の終端部に固設した撥ね出し板38,38が常に上向き、即ち穀粒排出螺旋21の回転停止に伴って揚上螺旋35から零れ落ちる穀粒を撥ね出し板38,38が受け止める姿勢で停止されるように、当該撥ね出し板38,38と入力プーリ26のボス部外周に設ける二つの溝26a,26aを同期させればよく、この構造によっても撥ね出し板38,38の停止位置を規制する規制手段Eを構成することができる。 【0017】 ところで、縦搬送筒34の始端部においては、該縦搬送筒34の内径と揚上螺旋35の外周との隙間から穀粒が零れ落ち易いので、ギヤケース33に強固に支持されて振動の少ない揚上螺旋35の螺旋板35bの外径D2を、図6(a)に示すように、従来の外径D1よりも大きく形成することによって、縦搬送筒34の内径Dと揚上螺旋35の外周(外径D2)との隙間を狭めてもよい。 【0018】 同じく、図6(b)に示すように、縦搬送筒34の始端部に別の筒65を内挿して固設することによって、実質的な縦搬送筒34の内径D3と揚上螺旋35の外周との隙間を狭めてもよい。また、図6(c)に示すように、縦搬送筒34の始端部を絞り成形することによって当該始端部の内径D4を狭めてもよい。 【0019】 また、図7に示すように、穀粒排出螺旋21を構成する螺旋板21bの外周部には、該螺旋板21bの磨耗の進行状態を容易に視認できるように基準線66を設けている。この基準線66は、切削加工や塗装により構成できるが、スポット的にプレス成形した点状の凹凸であってもよく、当該基準線66によって螺旋板21bの磨耗による搬送不良が生じる前の適正なタイミングで穀粒排出螺旋21の交換が可能になる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】コンバインの側面図。 【図2】穀粒タンクの下部を示す一部を省略した側断面図。(第一実施例) 【図3】図2におけるA矢視図。 【図4】穀粒タンクの下部を示す一部を省略した側断面図。(第二実施例) 【図5】図4におけるD矢視図。 【図6】縦搬送筒の始端部断面図。 【図7】穀粒排出螺旋の斜視図。 【符号の説明】 【0021】 10 コンバイン 13 穀粒タンク 21 穀粒排出螺旋 35 揚上螺旋 38 受継板 42 停止位置規制手段(第一実施例) E 停止位置規制手段(第二実施例)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年11月15日(2004.11.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−136269(P2006−136269A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月1日(2006.6.1) |
| 【出願番号】 |
特願2004−330127(P2004−330127) |
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