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【発明の名称】 コンバインの穀粒搬出構造
【発明者】 【氏名】北野 達也
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】大森 美樹雄
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】冨永 俊夫
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】横折れ状態にロックされた横スクリューコンベアのロック解除操作を運転操縦部から容易に行うことのできるものを提供する。

【解決手段】貯留穀粒を機外に排出する穀粒排出口13cを備えた横スクリューコンベア13を横折れ自在に構成する。基端側横スクリューコンベア部13Aに対して穀粒排出口13cを備えた先端側横スクリューコンベア部13Bを支持させその支持状態をロックするロック機構Lを設ける。ロック機構Lのロック状態を解除することができる取手19を、ロック機構Lから運転操縦部6に向けて延出してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グレンタンク内の貯留穀粒を機外に排出する穀粒搬出装置を、穀粒排出口を備えた横搬送装置と、その横搬送装置を支持する縦搬送装置とを備えて構成し、前記横搬送装置を運転操縦部の上方位置で格納するとともに、前記格納状態から前記横搬送装置を前記縦搬送装置に対して昇降かつ旋回切り換え自在に構成し、前記横搬送装置を、前記縦搬送装置に連結支持された基端側横搬送装置部と、前記穀粒排出口を備えた先端側横搬送装置部とを備えて構成するとともに、前記先端側横搬送装置部を前記基端側横搬送装置部に横折れ自在に構成し、前記先端側横搬送装置部を横折れ状態にして前記基端側横搬送装置部に支持させその支持状態をロックするロック機構を設け、前記ロック機構のロック状態を解除することができる取手を、前記ロック機構から前記運転操縦部に向けて延出してあるコンバインの穀粒搬出構造。
【請求項2】
前記取手をロックする方向に付勢する付勢機構を設けるとともに、前記取手を押し下げ操作することによって、ロック解除可能に構成してある請求項1記載のコンバインの穀粒搬出構造。
【請求項3】
前記先端側横搬送装置部を前記基端側横搬送装置部に対して横折れ揺動自在に構成するとともに、前記先端側横搬送装置部を揺動させるための姿勢変更レバーを設けてある請求項1または2記載のコンバインの穀粒搬出構造。
【請求項4】
前記姿勢変更レバーを操作状態と格納状態とに切換可能に構成してある請求項3記載のコンバインの穀粒搬出構造。
【請求項5】
グレンタンク内の貯留穀粒を機外に排出する穀粒搬出装置を、穀粒排出口を備えた横搬送装置と、その横搬送装置を昇降かつ旋回自在に支持する縦搬送装置とで構成し、前記横搬送装置を運転操縦部の上方位置に載置保持するとともに、前記縦搬送装置に連結された基端側横搬送装置部の先端部に前記穀粒排出口を備えた先端側横搬送装置部を横折れ揺動自在に連結し、前記先端側横搬送装置部を横折れ状態にして前記基端側横搬送装置部に支持させその支持状態をロックするロック機構を設け、前記先端側横搬送装置部を揺動させるための姿勢変更レバーを設け、前記姿勢変更レバーに前記ロック機構を解除操作するロック解除レバーを併設してあるコンバインの穀粒搬出構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、グレンタンク内の貯留穀粒を機外に排出する穀粒搬出装置を、穀粒排出口を備えた横搬送装置と、その横搬送装置を支持する縦搬送装置とを備えて構成し、前記横搬送装置を、前記縦搬送装置に連結支持された基端側横搬送装置部と、前記穀粒排出口を備えた先端側横搬送装置部とを備えて構成するとともに、前記先端側横搬送装置部を前記基端側横搬送装置部に横折れ自在に構成し、前記先端側横搬送装置部を横折れ状態にして前記基端側横搬送装置部に支持させその支持状態をロックするロック機構を設けてあるコンバインの穀粒搬出構造に関する。
【背景技術】
【0002】
前記した先端側横搬送装置部を基端側横搬送装置部に横折れ自在に構成することによって、先端側横搬送装置部を基端側横搬送装置部の横方向に並べて支持することができる。このように、横搬送装置を横折れ自在に構成することによって、穀粒を機外に排出する際には、先端側横搬送装置部を基端側横搬送装置部の軸芯に一致させた伸長状態に設定して、排出位置をコンバインより十分離れたところに位置させることが出来るものでありながら、コンバインを運搬車の荷台に載せて運搬する際には前記した横折れ状態にして、コンパクトな状態で搬送を行うことができるようにしてある。
【0003】
このような横折れ構造を有する横搬送装置においては、先端側横搬送装置部を横折れ状態にして基端側横搬送装置部に支持させるのに、ロック機構を設けて横折れ状態を安定したものにしていた。つまり、ロック機構は、基端側横搬送装置部から横向きに延出され上下方向から先端側横搬送装置部を挟み込み支持する板バネ製のブラケットと、そのブラケットの上押え部材に設けた係合孔と、その係合孔に入り込み先端側横搬送装置部のブラケットからの抜出しを阻止するために先端側横搬送装置部の外面に形成された係合片とで構成してある(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−24号公報(段落番号〔0021〕〔0022〕、図10)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記構成においては、ロック機構で固定された先端側横搬送装置部を伸長状態に戻す為に、ロック機構を取り外す際には、運転者がロック位置まで出向いて、係合孔を備えた上部材を人為的に弾性変形させて係合片から取り外すことによって、ロック状態を解除していた。
【0006】
本発明の目的は、運転者がロック位置まで出向くことなく、運転操縦部においてロック解除操作を行うことのできるコンバインの穀粒搬出構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、グレンタンク内の貯留穀粒を機外に排出する穀粒搬出装置を、穀粒排出口を備えた横搬送装置と、その横搬送装置を支持する縦搬送装置とを備えて構成し、前記横搬送装置を運転操縦部の上方位置で格納するとともに、前記格納状態から前記横搬送装置を前記縦搬送装置に対して昇降かつ旋回切り換え自在に構成し、前記横搬送装置を、前記縦搬送装置に連結支持された基端側横搬送装置部と、前記穀粒排出口を備えた先端側横搬送装置部とを備えて構成するとともに、前記先端側横搬送装置部を前記基端側横搬送装置部に横折れ自在に構成し、前記先端側横搬送装置部を横折れ状態にして前記基端側横搬送装置部に支持させその支持状態をロックするロック機構を設け、前記ロック機構のロック状態を解除することができる取手を、前記ロック機構から前記運転操縦部に向けて延出してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0008】
〔作用〕
つまり、ロック機構に取手を取り付けることによって、取手を運転操縦部に向けて延出することができ、この延出された取手を握って、運転操縦部においてもロック機構を解除操作できる。
【0009】
〔発明の効果〕
したがって、運転者は降車してロック部位まで出向く必要はなく、ロック解除作業が容易に行える。
【0010】
〔構成〕
本発明のうちの請求項2記載の発明では、前記取手をロックする方向に付勢する付勢機構を設けるとともに、前記取手を押し下げ操作することによって、ロック解除可能に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0011】
〔作用効果〕
つまり、ロックを解除するために、取手を動かす方向が下向きに押し下げる方向に設定してあるので、押し上げる場合に比べて操作負担が軽減される。
【0012】
〔構成〕
本発明のうちの請求項3記載の発明では、前記先端側横搬送装置部を前記基端側横搬送装置部に対して横折れ揺動自在に構成するとともに、前記先端側横搬送装置部を揺動させるための姿勢変更レバーを設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0013】
〔作用効果〕
つまり、姿勢変更レバーによって先端側横搬送装置部を横折れ揺動自在に操作することができるので、先端側横搬送装置部に手を掛けて運転者がこの先端側横搬送装置部を揺動させる、というような操作形態を採る必要がない。
【0014】
〔構成〕
本発明のうちの請求項4記載の発明では、姿勢変更レバーを操作状態と格納状態とに切換可能に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0015】
〔作用効果〕
つまり、姿勢変更レバー自体の姿勢を操作状態と格納状態とに切換ることができるので、非使用時においては格納姿勢に切り換えることによって、不測に姿勢変更レバーが操作されることはなく、作業者の意に反して先端側横搬送装置部がロック機構のロック力に抗して元の伸長状態に戻る方向に揺動することはない。
【0016】
〔構成〕
本発明のうちの請求項5記載の発明では、グレンタンク内の貯留穀粒を機外に排出する穀粒搬出装置を、穀粒排出口を備えた横搬送装置と、その横搬送装置を昇降かつ旋回自在に支持する縦搬送装置とで構成し、前記横搬送装置を運転操縦部の上方位置に載置保持するとともに、前記縦搬送装置に連結された基端側横搬送装置部の先端部に前記穀粒排出口を備えた先端側横搬送装置部を横折れ揺動自在に連結し、前記先端側横搬送装置部を横折れ状態にして前記基端側横搬送装置部に支持させその支持状態をロックするロック機構を設け、前記先端側横搬送装置部を揺動させるための姿勢変更レバーを設け、前記姿勢変更レバーに前記ロック機構を解除操作するロック解除レバーを併設してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0017】
〔作用効果〕
つまり、姿勢変更レバーにロック解除レバーを設けているので、ロック解除操作と先端側横搬送装置部を横折れ揺動させる操作とを、一連の操作として行うことができるとともに、作業者がロック機構を解除する為の操作位置と、先端側横搬送装置部を揺動操作する為の操作位置とを、切換る必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
〔第1実施形態〕
図1に示すように、稲・ 麦などの植立穀稈を刈り取り条毎に分草具7で分草し、引起装置1によって引き起こし処理するとともにバリカン形の刈取装置2によって刈り取り処理し、刈取り穀稈を縦搬送装置3によって機体後方側に搬送する刈取部4を、クローラ式走行装置5、キャビン6A付きの運転操縦部6、運転席6aの下方に位置するエンジンEを備える走行機体に昇降操作自在に連結し、前記刈取部4からの刈取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置8、この脱穀装置8からの脱穀粒を揚穀装置38によって持ち上げ、グレンタンク9の上部開口部を通して送り込まれる穀粒を貯留するグレンタンク9を前記走行機体に設けるとともに、前記グレンタンク9の底部内に位置する底スクリュー11を備える穀粒搬出装置10によって、グレンタンク9から穀粒を取り出すように構成して、コンバインを構成してある。
【0019】
前記穀粒搬出装置10は、グレンタンク9の底部内に設けた機体前後向きの前記底スクリュー11と、この底スクリュー11の搬送終端側に搬送始端側が接続している機体上下向きの縦スクリユーコンベア(縦搬送装置の一例)12と、この縦スクリューコンベア12の搬送終端側に搬送始端側が接続している横スクリューコンベア(横搬送装置の一例)13とによって構成してある。縦スクリューコンベア12は、前記底スクリュー11の搬送終端側に下端部が連動している機体上下向きの縦スクリュー12aと、この縦スクリュー12aを回動自在に内装している縦搬送筒12bとによって構成してある。横スクリューコンベア13は、縦スクリューコンベア12の縦スクリュー12aの搬送終端側に搬送始端側が連動している横スクリュー13aと、この横スクリュー13aを回動自在に内装している横搬送筒13bとによって構成してある。
【0020】
図1及び図2に示すように、運転席6aの左後方に横スクリューコンベア13を支持して穀粒搬出装置10を格納するレストフレーム20を設けてある。このレストフレーム20に横スクリューコンベア13を支持させた格納状態から後記するように横スクリューコンベア13を僅かに持ち上げ操作すると、旋回操作も可能になる。つまり、横スクリューコンベア13の基端部を縦スクリューコンベア12の縦搬送筒12bの前記上端部分12cに対して水平方向の軸芯Xまわりでリフトシリンダ15によって回動操作することにより、横スクリューコンベア13を起伏操作するように構成してある。縦スクリューコンベア12における縦搬送筒12aの横スクリューコンベア13が連結している上端部分12cを、これよりも下端側の部分に対して旋回モータ14によって回動操作することにより、横スクリーコンベア13を縦スクリューコンベア12の機体上下向きの軸芯Yまわりで旋回操作するように構成してある。
【0021】
これにより、穀粒搬出装置10は、グレンタンク9の内部に貯留された脱穀粒を底スクリュー11によってグレンタンク9の後方側に取り出し、底スクリュー11からの脱穀粒を縦スクリューコンベア12によって揚送し、縦スクリューコンベア(縦搬送装置の一例)12からの脱穀粒を横スクリューコンベア(横搬送装置の一例)13によって横送りし、横スクリューコンベア13の搬送終端部に位置する穀粒排出口13cから排出する。
【0022】
穀粒搬出装置10の横スクリューコンベア13の横折れ構造について説明する。図1及び図2に示すように、横スクリューコンベア13を、縦スクリューコンベア12の上端部に連結支持された基端側横スクリューコンベア部13Aと、穀粒排出口13cを備えた先端側横スクリューコンベア部13B部とを備えて構成するとともに、先端側横スクリューコンベア部13Bを基端側横スクリューコンベア部13Aに軸芯を一致させた伸長状態と、先端側横スクリューコンベア部13Bを基端側横スクリューコンベア部13Aに沿った状態で連結支持する横折れ状態とに切り換え可能に構成してある。
【0023】
図3に示すように、基端側横スクリューコンベア部13Aの先端側横スクリューコンベア部13Bとの連結部位にフランジ状連結部13Cを設けるとともに、そのフランジ状連結部13Cから延出されたブラケット部に先端側横スクリューコンベア部13Aがその連結ブロック部13Dを介して縦軸芯Z周りで横折れ揺動自在に支持されている。図3に示すように、先端側横スクリューコンベア部13Bの連結ブロック部13Dの横側端には、連結用操作レバー16が取り付けてある。
【0024】
連結用操作レバー16は、連結ブロック部13Dの横側端に横スクリュー13aの軸芯と平行な軸芯周りで揺動自在に支持されており、連結用操作レバー16における連結ブロック部13Dを貫通した先端部16Aに作用するバネ17で突出する側に付勢され、先端部16Aとは反対側に突出させた部分16Cを屈曲形成した操作部16Bを備えている。基端側横スクリューコンベア13Aのフランジ状連結部13Cの横側端には、上向きに開放する係合凹部13eを形成してある。
【0025】
図8に示すように、先端側横スクリューコンベア13Bの連結ブロック部13Dを基端側横スクリューコンベア13Aのフランジ状連結部13Cに当接させて両スクリューコンベア13A、13Bの軸芯を一致させて伸長状態に連結する。この伸長状態で連結用操作レバー16の操作部16Bを上向きにした状態で前記突出させた部分16Cをフランジ状連結部13Cの係合凹部13eに係合させ、その係合させた状態で操作部16Bを下向きに回転させて姿勢変更することによって、両横スクリューコンベア部13A、13Bの連結状態をロックするように構成してある。
【0026】
図3及び図8に示すように、横スクリューコンベア13に収納されている横スクリュー13aも二分割されて、夫々先端側横スクリューコンベア部13Aに収納されている先端側横スクリュー部と基端側横スクリューコンベア部13Bに収納されている基端側横スクリュー部とに分割構成される。先端側横スクリュー部の後端部に係合ピン13hを突設させるとともに、基端側横スクリュー部の先端部に係合凹部13kを形成して、先端側横スクリューコンベア部13Bを基端側横スクリューコンベア部13Aに連結すると、係合ピン13hが係合凹部13kに自動的に係合し、先端側横スクリュー部を駆動可能に構成してある。
【0027】
次に、先端側横スクリューコンベア部13Bを基端側横スクリューコンベア部13Aに横折れ支持するロック機構Lについて説明する。図3〜図5に示すように、基端側横スクリューコンベア部13Aの横搬送筒13bから水平方向に向けてブラケット21を延出してある。ブラケット21は、縦向き姿勢の板状基端部21Aとその板状基端部21Aの先端に一定幅を有する円弧状先端部21Bを形成して、その円弧状先端部21B内に横折れして基端側横スクリューコンベア部13Aに併設される先端側横スクリューコンベア部13Bを受入支持するように構成されている。
【0028】
板状基端部21Aの先端に一定幅を有する状態で取り付けてある円弧状先端部21Bを、板状基端部21Aから先端側に片持ち状に延出して、延出端を外向きに拡開する状態に僅かに曲げ形成してある。これによって、片持ち状の延出板部が弾性的に外側に広がり易く先端側横スクリューコンベア部13Bの円弧状先端部21B内への入り込みが円滑に行える。
【0029】
図3〜図5に示すように、板状基端部21Aより横スクリュー13aに平行に第1支持ピン22Aを立設固定するとともに、この第1支持ピン22Aにボス22Bを遊嵌してある。ボス22BにはU字状の係合枠22Cを取り付けて一体で揺動可能に構成するとともに、第1支持ピン22Aと平行に第2支持ピン22Dを延出し、第2支持ピン22Dにトーションバネ18を取り付けて係合枠22Cを係合方向に付勢している。
【0030】
一方、横搬送筒13bの外周面に板状の被係合片13cを立設してあり、前記した係合枠22Cを被係合片13cに被せるように係合させることによって、ロック状態を現出するようになっている。
以上、係合枠22Cと被係合片13cとトーションバネ18とで、先端側横スクリューコンベア部13Bを基端側横スクリューコンベア部13Aに横折れ支持するロック機構Lを構成する。
【0031】
図3及び図5に示すように、第1支持ピン22Aに遊嵌したボス22Bから一体で板状基端部21Aに沿って取手19を延出してあり、図7に示すように、キャビン6Aのスライド窓6bを開放して、その開放窓から手を延ばした運転者が取手19を掴み易く操作し易い状態に延出してある。
図6に示すように、取手19は係合枠22Cを付勢するトーションバネ18によって略水平状態に維持されており、その状態から押し下げ操作されてロック機構Lのロック状態を解除すべく下向きに揺動する。
【0032】
次に、先端側横スクリューコンベア部13Bを揺動走査する操作具23について説明する。図2及び図9に示すように、先端側横スクリューコンベア部13Bの近傍に、先端側横スクリューコンベア部13Bを横折れ状態から伸長状態に引き戻す姿勢変更レバー23を揺動自在に支持してある。つまり、先端側横スクリューコンベア部13Bの後端部に設けた連結ブロック部13Dの近傍に縦向きのボス部13Eを取り付けるとともに、そのボス部13Eに姿勢変更レバー23の基端ロッド部23Aを差込保持して、姿勢変更レバー23をボス部13Eの縦向き軸芯P周りで左右揺動自在に構成してある。姿勢変更レバー23は基端ロッド部23Aに対して屈曲形成された先端ロッド部23Bを有しており、その先端ロッド部23Bの先端に握り部23bを設けてある。
【0033】
ボス部13Eには、図8及び図9に示すように、上端面から一定距離だけ下方に入り込む係合溝13dが180°対角位置に形成してある。姿勢変更レバー23の基端ロッド部23Aには左右に延出された係合ピン23a、23aを設けてあり、姿勢変更レバー23をボス部13E内に差込み装着すると、係合ピン23a、23aが係合溝13dに係合して、姿勢変更レバー23の揺動が規制される。姿勢変更レバー23の下端には延長ロッド23Cが設けてあり、姿勢変更レバー23をボス部13Eに差込むと、延長ロッド23Cが下方に突出し、その延長ロッド23Cに取り付けた座金24とボス部13Eとの間に付勢バネ25を介装させて、姿勢変更レバー23の係合状態を維持する構成を採っている。
【0034】
以上のような構成を採る姿勢変更レバー23の使用形態は次ぎのようになる。図3及び図4に示すように、先端側横スクリューコンベア部13Bを基端側横スクリューコンベア部13Aに横折れ状態にしてブラケット21に保持させた状態では、その先端側横スクリューコンベア部13Bと基端側横スクリューコンベア部13Aの間に位置するように、姿勢変更レバー23の姿勢を設定する。この場合には、姿勢変更レバー23の基端ロッド部23Aに形成された係合ピン23a、23aを、ボス部13Eの係合溝13dに係合させて、姿勢変更レバー23の基端ロッド部23Aの縦向き軸芯周りには回転しない状態にしてあり、かつ、付勢バネ25の引き下げ力によってボス部13Eからの抜出しを阻止する状態に維持されている。この状態を格納状態という。
【0035】
図4及び図9に示すように、格納状態から握り部23bを持って引き上げ、基端ロッド部23Aを中心に水平方向に180°回転させて、引き上げ力を解除すると、基端ロッド部23Aが下降して、係合ピン23a、23aが、ボス部13Eの係合溝13dに係合して、基端ロッド部23Aの軸芯周りの回動を阻止することができる。この状態では、図3に示すように、姿勢変更レバー23は基端側横スクリューコンベア部13Aのフランジ状連結部13Cより前方側に突出した状態にある。この姿勢変更レバー23の姿勢を操作状態と称する。
【0036】
図3及び図7に示すように、上記操作状態に設定された姿勢変更レバー23を、キャビン6Aのスライド窓6bを開放して、その開放した窓6bから手を延ばした運転者が掴み、姿勢変更レバー23を引きつけるように操作することによって、先端側横スクリューコンベア部13Bを縦軸芯Z回りで揺動させて、伸長状態に切り換えることができる。横折れ状態に戻すためには、姿勢変更レバー23を元の位置に戻すように逆回転させることによって、行うことができる。
【0037】
〔第2実施形態〕
この第2実施形態では、第1実施形態で示したロック機構Lを解除する取手19の代わりにロック解除レバー27を第2実施形態で示した姿勢変更レバー23に設置する点が異なっている。そこで、その異なる点だけを説明する。
図10及び図11に示すように、基端側横スクリューコンベア部13Aから横側方に延出した前記ブラケット21に第1支持ピン22Aを支持して設け、この第1支持ピン22Aにボス22Bを外嵌合し、このボス22Bに一体回転するアーム22Eを延出する。
図10及び図11に示すように、アーム22Eの先端に連係用のインナーワイヤ26a端を連結してある。アーム22Eの下方でブラケット21にアウターワイヤ26b端を取り付け固定してあり、インナーワイヤ26aとアウターワイヤ26bとでロック解除用のワイヤ機構26を構成してある。
【0038】
一方、姿勢変更レバー23の先端ロッド部23Bに支持ボス23Dを固着するとともに、支持ボス23Dにロック解除レバー27を、姿勢変更レバー23と同方向に揺動操作可能に支持させてある。ロック解除レバー27の支持ボス23Dに支持されたロッド部27Aとロッド部27Aの先端に設けてある握り部27Bとを備えてあり、握り部27Bと姿勢変更レバー23の握り部23bとを伴に握ってロック解除レバー27の引き付け操作が可能である。
【0039】
図10及び図11に示すように、ロック解除レバー27のロッド部27Aにブラケット27aを立設するとともに、前記アーム22Eの先端に連係されたインナーワイヤ26aの他端を連結してある。支持ボス23Dと姿勢変更レバー23を支持するボス13Eとの間でその姿勢変更レバー23の先端部23Bからブラケット23Eを延出し、そのブラケット23Eにインナーワイヤ26aを収納するアウタワイヤ26b端を固定してある。以上の構成により、ロック解除レバー27を握り操作すると、ロック機構Lのアーム22Eを下向きに揺動させて、ロックを解除できる。
【0040】
このように、ロック解除レバー27を姿勢変更レバー23に取り付けたことによって、ロック解除レバー27の握り部27Bと姿勢変更レバー23の握り部23bとをともに握って操作が可能であるので、ロック機構Lの解除操作と先端側横スクリューコンベア部13Bの回動操作を一連の操作で行うことができる。
【0041】
〔別実施形態〕
(1) 縦搬送装置12、横搬送装置13ともに、スクリュー型だけでなく、バケット型、スプリング型等の搬送形態を採用できる。
(2) 運転操縦部6としては、キャビン6Aを特に備えなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】先端側横スクリューコンベア部の横折れ状態を示し、ロック前の状態を示す平面図
【図4】先端側横スクリューコンベア部の横折れ状態を示し、ロック後の状態を示す平面図
【図5】先端側横スクリューコンベア部の横折れ状態を示し、ロック後の状態を示す斜視図
【図6】ロック機構を示す正面図
【図7】先端側横スクリューコンベア部の横折れ状態とキャビンとの位置関係を示す側面図
【図8】先端側横スクリューコンベア部を伸長状態にした状態を示す平面図
【図9】姿勢変更レバーを示し、(イ)は側面図、(ロ)は係合ピンと係合溝との関係を示す横断面図
【図10】姿勢変更レバーにロック操作レバーを併設した状態を示す平面図
【図11】図10に対応したロック機構を示す側面図
【符号の説明】
【0043】
6 運転操縦部
9 グレンタンク
10 穀粒搬出装置
12 縦搬送装置
13 横搬送装置
13A 基端側横搬送装置部
13B 先端側横搬送装置部
13c 穀粒排出口
18 付勢機構
19 取手
18 付勢機構
23 姿勢変更レバー
27 ロック解除レバー
L ロック機構
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成16年10月15日(2004.10.15)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【公開番号】 特開2006−109770(P2006−109770A)
【公開日】 平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願番号】 特願2004−301540(P2004−301540)