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【発明の名称】 コンバインの穀粒搬出構造
【発明者】 【氏名】中 珠喜
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】加藤 裕治
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】貯留量の確認操作を容易に行うことができるとともに、穀粒投入口近くの貯留具合も容易に確認できるコンバインを提供する。

【解決手段】穀粒排出装置10をコントロール装置によって運転操作すべく構成するとともにそのコントロール装置に対して穀粒搬出装置10に対する昇降操作及び旋回操作に対する運転指令を発するリモートコントロール装置Sを設ける。穀粒搬出装置10の穀粒排出部13cと走行運転操縦部6との夫々に、コントロール装置と電気的に接続されているコネクタ部18を設け、コネクタ部18にリモートコントロール装置Sを接続可能に構成してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀粒排出装置を制御手段によって運転操作すべく構成するとともにその制御手段に対して前記穀粒搬出装置に対する運転指令を発するリモートコントロール装置を設け、前記穀粒搬出装置の穀粒排出部と走行運転操縦部との夫々に、前記制御手段と電気的に接続されているコネクタ部を設け、前記コネクタ部に前記リモートコントロール装置を接続可能に構成してあるコンバインの穀粒搬出構造。
【請求項2】
前記穀粒排出装置の穀粒排出部と走行運転操縦部との夫々に設けられた前記コネクタ部は、同一のリモートコントロール装置を接続する同一仕様に構成されている請求項1記載のコンバインの穀粒搬出構造。
【請求項3】
前記穀粒排出装置の穀粒排出部と走行運転操縦部との夫々に設けられた両方のコネクタ部に前記リモートコントロール装置が接続されている場合には、前記穀粒排出部に設けられているコネクタ部からの信号を優先すべく前記制御手段が処理を行う構成となっている請求項1または2記載のコンバインの穀粒搬出構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒排出装置を制御手段によって運転操作すべく構成するとともにその制御手段に対して前記穀粒排出装置に対する運転指令を発するリモートコントロール装置を設けてあるコンバインの穀粒搬出構造に関する。
【背景技術】
【0002】
リモートコントロール装置は、穀粒搬出用オーガ装置の横送りスクリューコンベアの先端に形成された穀粒排出口近くに設置されており、作業者がその穀粒排出口近くに位置して、リモートコントロール装置を操作して、穀粒の排出作業を行うようになっていた。一方、走行運転操縦部の運転席の近くには、十字揺動式の操作具が取付固定されており、この操作具を操作することによって、穀粒排出用オーガ装置を運転することができるように構成してあった(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−284426号公報(段落番号〔0022〕〔0024〕、図1、2、5,6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成においては、運転席近傍に設けてある操作構造が、十字揺動式操作レバーを取付固定したものであるので、穀粒の排出状態を見ながら、排出口を左右上下に移動させることが難しい状態であった。つまり、十字揺動式操作レバーは運転席の左後方に設置されていたが、穀粒の排出位置は右後方に設定されることが多く、運転者は運転席に後向きに乗り上げて作業を行う窮屈な姿勢を強いられていた。
【0005】
本発明の目的は、穀粒排出部の近くだけでなく、走行運転操縦部の近傍においても容易に操作の行えるコンバインの穀粒搬出構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、穀粒排出装置を制御手段によって運転操作すべく構成するとともにその制御手段に対して前記穀粒搬出用オーガ装置に対する運転指令を発するリモートコントロール装置を設け、前記穀粒排出部と走行運転操縦部との夫々に、前記制御手段と電気的に接続されているコネクタ部を設け、前記コネクタ部に前記リモートコントロール装置を接続可能に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0007】
〔作用〕
つまり、走行運転操縦部においても穀粒排出部と同様に、リモートコントロール装置を接続するコネクタ部を設けてあるので、走行運転操縦部に居ながらリモートコントロール装置によって穀粒排出装置の運転操作が可能になった。
【0008】
〔発明の効果〕
従来のように、固定式の操作具を設けるのではなく、リモートコントロール装置のコネクタ部を設けるだけであるので、設置位置を従来と違って比較的任意に選定でき、走行運転操縦部において、作業者の姿勢が窮屈にならないでリモートコントロール装置を操縦できる部位を選定できる。そのために、走行運転操縦部であっても、作業者は楽な姿勢で操作を行うことが可能である。
【0009】
〔構成〕
本発明のうちの請求項2記載の発明では、前記穀粒搬出用オーガ装置の穀粒排出部と走行運転操縦部との夫々に設けられた前記コネクタ部は、同一のリモートコントロール装置を接続する同一仕様に構成されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0010】
〔作用効果〕
つまり、穀粒排出部と走行運転操縦部との夫々に設けられた前記コネクタ部は、同一のリモートコントロール装置を接続する同一仕様に構成されているところから、リモートコントロール装置の接続箇所を穀粒排出部や走行運転操縦部のいずれをも選択できる。したがって、リモートコントロール装置を操作する作業者は、操作する位置が穀粒排出部側だけに制限されることはなく、排出作業形態を目視し易い任意の操作位置を選定することができる。
しかも、同一のリモートコントロール装置を接続することができるので、リモートコントロール装置の兼用化が可能である。
【0011】
〔構成〕
本発明のうちの請求項3記載の発明では、前記穀粒排出装置の穀粒排出部と運転操縦部との夫々に設けられた両方のコネクタ部に前記リモートコントロール装置が接続されている場合には、前記穀粒排出部に設けられているコネクタ部からの信号を優先すべく前記制御手段が処理を行う構成となっている点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0012】
〔作用効果〕
つまり、前記穀粒排出装置の穀粒排出部に設けたコネクタ部を使用してリモートコントロール装置を操作している場合に、他の作業者が走行運転操縦部のコネクタ部を使用してリモートコントロール装置を操作する場合には、両方のコネクタ部から相反する信号が出力されることがあり、穀粒排出装置の作動方向が急激に変化することになり、動作が不安定になり、制御の安定性が確保できない。
そこで、穀粒排出部に設けたコネクタ部からの信号を優先して運転を行うことにすることによって、穀粒搬出用オーガ装置の作動方向が急激に変化する運転は未然に回避できることになる。
一方、穀粒排出部のコネクタ部を利用して行っている作業者は、運転操作に連動して上下左右に移動する穀粒排出部の近くに位置しているので、例えば、走行運転操縦部のコネクタ部から信号を優先する場合に見られる自己の操作意志に反した方向への穀粒排出部の移動を未然に阻止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1に示すように、稲・ 麦などの植立穀稈を刈り取り条毎に分草具7で分草し、引起装置1によって引き起こし処理するとともにバリカン形の刈取装置2によって刈り取り処理し、刈取り穀稈を搬送装置3によって機体後方側に搬送する刈取部4を、クローラ式走行装置5、走行運転操縦部6、運転席6aの下方に位置するエンジンEを備える走行機体に昇降操作自在に連結し、前記刈取部4からの刈取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置8、この脱穀装置8からの脱穀粒を揚穀装置38によって持ち上げ、グレンタンク9の上部開口部を通して送り込まれる穀粒を貯留するグレンタンク9を前記走行機体に設けるとともに、前記グレンタンク9の底部内に位置する底スクリュー11を備える穀粒排出装置10によって、グレンタンク9から穀粒を取り出すように構成して、コンバインを構成してある。
【0014】
前記穀粒排出装置10は、グレンタンク9の底部内に設けた機体前後向きの前記底スクリュー11と、この底スクリュー11の搬送終端側に搬送始端側が接続している機体上下向きの縦スクリユーコンベア12と、この縦スクリューコンベア12の搬送終端側に搬送始端側が接続している横スクリューコンベア13とによって構成してある。縦スクリューコンベア12は、前記底スクリュー11の搬送終端側に下端部が連動している機体上下向きの縦スクリュー12aと、この縦スクリュー12aを回動自在に内装している縦搬送筒12bとによって構成してある。横スクリューコンベア13は、縦スクリューコンベア12の縦スクリュー12aの搬送終端側に搬送始端側が連動している横スクリュー13aと、この横スクリュー13aを回動自在に内装している横搬送筒13bとによって構成してある。
【0015】
縦スクリューコンベア12における縦搬送筒12aの横スクリューコンベア13が連結している上端部分12cを、これよりも下端側の部分に対して旋回モータ14によって回動操作することにより、横スクリーコンベア13を縦スクリューコンベア12の機体上下向きの軸芯Xまわりで旋回操作するように構成してある。横スクリューコンベア13の基端部を縦スクリューコンベア12の縦搬送筒12bの前記上端部分12cに対して水平方向の軸芯Yまわりでリフトシリンダ15によって回動操作することにより、横スクリューコンベア13を起伏操作するように構成してある。
【0016】
これにより、穀粒排出装置10は、グレンタンク9の内部に貯留された脱穀粒を底スクリュー11によってグレンタンク9の後方側に取り出し、底スクリュー11からの脱穀粒を縦スクリューコンベア12によって揚送し、縦スクリューコンベア12からの脱穀粒を横スクリューコンベア13によって横送りし、横スクリューコンベア12の搬送終端部に位置する吐出筒13cから排出する。
【0017】
図1、図3などに示すように、グレンタンク9から機体前方側に突出している前記底スクリュー11のスクリュー軸11aの軸端部分に一体回動自在に取付けた底スクリュー駆動プーリ21と、この底スクリュー駆動プーリ21よりも機体内側に前記エンジンEの出力軸に連動させた状態で設けた駆動プーリ(図示せず)とにわたって伝動ベルト23を巻回する。グレンタンク9の運転席6aに向かう前壁9Aにテンションアーム25を取付け軸26によって天秤揺動自在に取り付けるとともに、テンションアーム25の一端にテンションプーリ22を取り付ける。さらに、グレンタンク9の前壁9Aとテンションアーム25とにわたって切り付勢する付勢スプリング27を取付けて、ベルトテンション形式の排出クラッチ28を構成してある。すなわち、エンジンEからの回転駆動力を、排出クラッチ28を介して穀粒排出装置10の底スクリュー11に伝達するように構成することにより、穀粒排出装置10の駆動を可能にするとともに、排出クラッチ28を切り換え操作することによって穀粒排出装置10を駆動、停止操作できるようにしてある。
【0018】
図3に示すように、テンションアーム25を天秤式に揺動するものに構成し、テンションプーリ22を取り付けた一端部とは反対側の端部に、排出クラッチ28を入切駆動する排出クラッチ用モータ24を連係してある。排出クラッチ用モータ24からは第1駆動アーム29Aが垂下されており、第1駆動アーム29Aの下端部に第2駆動アーム29Bをボルト連結してあり、第2駆動アーム29Bの下端部に振動吸収用のバネ29Cを取付け、このバネ29Cをテンションアーム25の反対側の端部に連係してある。振動吸収用のバネ29Cは、テンションアーム25のテンション力による振動作動を排出クラッチ用モータ24に伝達しない働きをする。
【0019】
以上のような構成により、排出クラッチ28を自動操作することについて説明する。つまり、付勢スプリング27によって伝動ベルト23から離間させる方向にテンションプーリ22を揺動させて伝動切り状態に設定するとともに、図3に示すように、排出クラッチ用モータ24によって第1,第2駆動アーム29A、29Bを引き上げて、テンションプーリ22を付勢スプリング27の付勢力に抗して伝動ベルト23に圧接させることで、伝動状態に切り換えることができる。第1、第2駆動アーム29A、29Bを引き下げ作動させると、付勢スプリング27の付勢力でテンションプーリ22が伝動ベルト23から離間し、伝動切り状態に戻る。
クラッチ用モータ24に対する作動指令を発する構造について説明する。図4に示すように、後記するリモートコントロール装置Sからの指令に基づいてクラッチ用モータ24は作動する。
【0020】
排出クラッチ28を手動操作する機構について説明する。図3に示すように、前壁9Aの左右中央位置で、縦長状確認窓20Aと横長状確認窓20Bとの近傍にクラッチ操作レバー30を設け、このクラッチ操作レバー30を第3駆動アーム32Aに固着するとともに、第3駆動アーム32Aの先端に第4駆動アーム32Bを相対揺動自在に連結し、この第4駆動アーム32Bを垂下して、その下端部を前壁9Aにボルト止めしてある。
【0021】
排出クラッチ28を手動操作する機構について説明する。図3に示す状態から、第4駆動アーム32Bの下端部を前壁9Aから取外すとともに、クラッチ用モータ24に連係されている第1駆動アーム29Aと、テンションアーム25に連係されている第2駆動アーム29Bとの連係を解除して、この第2駆動アーム29Bの上端部と第4駆動アーム32Bの下端部とを連結する。この連結によって、クラッチ操作レバー30を操作することによって、第3駆動アーム32A、第4駆動アーム32B、第2駆動アーム29B、振動吸収用のバネ29Cを介してテンションアーム25を駆動し、排出クラッチ28を入切操作可能である。
【0022】
底スクリュー11の保護構造について説明する。図1及び図3に示すように、底スクリュー11の上方に貯留穀粒を受け止める略山型状を呈する受止板33を架設してある。この受止板33はグレンタンク9の前壁9Aと後壁9Bとに渡って架設してあり、受止板33を取り付けている軸33Aを前壁9Aと後壁9Bとに回転自在に支持させて、受止板33を左右揺動可能に構成してある。一方、前壁9Aにおけるクラッチ操作レバー30に隣接して受止板操作レバー34を設けてあり、この受止板操作レバー34を前壁9Aに枢支した揺動駆動アーム35Aに取付固定してある。この揺動駆動アーム35Aの先端部に連動アーム35Bを取り付けて下向きに延出してある。前記した受止板33を取り付けている軸33Aを前壁9Aより前方に突出させて、軸33Aの突出部に受動アーム35Cを取付け、この受動アーム35Cと前記した連動アーム35Bの下端部とを相対揺動可能に連係してある。
【0023】
前記穀粒排出装置10に対する運転指令を発するリモートコントロール装置Sについて説明する。図4及び図5に示すように、リモートコントロール装置Sは、作業者が手元操作可能な大きさに形成されており、表面に穀粒排出装置10に対する操作部を設けてある。この操作部には、横スクリューコンベア13を縦スクリューコンベア12に対して昇降駆動するリフトシリンダ15の昇降駆動を司どる上昇指令スイッチ16Aと下降指令スイッチ16Bとを備えるとともに、横スクリューコンベア13を縦スクリューコンベア12に対して旋回駆動する旋回モータ14の旋回駆動を司る左旋回指令スイッチ16Cと右旋回指令スイッチ16Dとを備え、これらのスイッチ16A、16B、16C、16Dを、図5に示すように、自由揺動する押込式操作具16Eを介して手指で選択操作するように構成してある。
【0024】
押込式操作具16Eの下方には、排出クラッチ28の入切操作用の排出クラッチ用モータ24の作動を司るクラッチ入指令スイッチ16Fとクラッチ切指令スイッチ16Gとを備え、これらのスイッチ16F、16Gを、左右一対の押込式操作ボタン16Hを介して手指で選択操作するように構成してある。
以上、図5に示すように、リモートコントロール装置Sに備えた押込式操作具16Eと押込式操作ボタン16Hとを操作することによって、作業者は穀粒排出作業を行わせることができる。
【0025】
リモートコントロール装置Sの設置位置について説明する。図5に示すように、横搬送筒13bの先端における穀粒排出部としての吐出口13cの近傍に、リモートコントロール装置Sを載置する取付座17を設けてある。取付座17は、横搬送筒13bに取付られているベースフレームの下端部17aと左右両端部17b,17bを折り返した箱状に形成されており、リモートコントロール装置Sを収納保持可能に構成されている。
【0026】
取付座17より更に先端側に第1コネクタ部18が設けてあり、このコネクタ部18にリモートコントロール装置Sから延出された制御コード19先端の接続用プラグ19Aが接続されるようになっている。この構成によって、リモートコントロール装置Sからの指令は、第1コネクタ部18を介して制御手段としてのコントロール装置40に投入される。
【0027】
以上のような構成によって、リモートコントロール装置Sを任意に取付取り外しが可能である。
尚、吐出口13cの先端部には照明灯13dが設けられている。これに伴って、左右引起装置1,1の前面に、左右の照明灯1a,1aを設けて、コンバイン前方を広範囲に亘って、照明できるように構成してある。
【0028】
リモートコントロール装置Sを走行運転操縦部6においても使用可能にする構成について説明する。図1及び図6に示すように、運転席6aとその後方のグレンタンク9との間に、制御手段としてのマイコン等を備えた制御ボックス37を配置するとともに、制御ボックス37の側面に第2コネクタ部39を配置してある。制御ボックス37の近傍には、横搬送筒13bの先端に形成した取付座17を形成することも可能であるが、取付座17は設けられていない。その取付座17を設ける代わりに、キャビン側面やその他の金属部分にマグネットを介して取り付けることとしてある。このように、専用の取付座17を設けていないので、他の作業の邪魔になることがなく、リモートコントロール装置Sを使用した穀粒排出作業の利便性は確保できる。
【0029】
図6に示すように、走行運転操縦部6に設けてある第2コネクタ部39は、横搬送筒13bに取付られている第1コネクタ部18と同一仕様に構成されており、横搬送筒13b側で使用されるリモートコントロール装置Sを走行運転操縦部6側でも兼用使用できる。
したがって、単一のリモートコントロール装置Sであっても、取付部位として走行運転操縦部6と横搬送筒13bとのいずれかを作業者が選択して、走行運転操縦部6と横搬送筒13bとのいずれか一方にリモートコントロール装置Sを取り付けて、作業形態に応じた使い分けができる。
【0030】
次に、リモートコントロール装置Sとともに、横スクリューコンベア13の昇降旋回を司る操作具について説明する。図1及び図2に示すように、走行運転操縦部6における運転席6aに自由揺動式の操作レバー31を設けてある。この操作レバー31に対して、操作状態を検出するスイッチが設けてある。つまり、上昇指令スイッチ31A、下降指令スイッチ31B、左旋回スイッチ31C、右旋回スイッチ31Dが設けてある。
【0031】
走行運転操縦部6に設けられた操作レバー31と各コネクタ部18,39に装着されたリモートコントロール装置Sでの操作を行った場合の横スクリューコンベア13の旋回・昇降速度に違いを持たせている点を説明する。図1及び図2に示すように、昇降速度については、自由揺動式の操作レバー31では高速であり、リモートコントロール装置Sではいずれのコネクタ部18,39でも微速である。一方、旋回速度については、自由揺動式の操作レバー31とリモートコントロール装置Sでは同速であるか、または、リモートコントロール装置Sでの作動速度が低速に設定されており、かつ、いずれのコネクタ部18,39にリモートコントロール装置Sを装着して操作しても同速に設定されている。
【0032】
以上のように、自由揺動式の操作レバー31とリモートコントロール装置Sでの操作によって、横スクリューコンベア10aの昇降・旋回作動速度が異なっているので、次ぎのような操作形態を採る。つまり、目標位置まで離れている場合には、高速で移動させることのできる自由揺動式の操作レバー31で操作を行って目標位置に対しておおまかな位置決めを行う。そして、細かな位置調節をリモートコントロール装置Sで行う。従って、例えば、運転車の荷台に穀粒を放出する場合には、穀粒が一定の高さまで堆積された場合には、穀粒排出口13c近傍に位置する作業者がリモートコントロール装置Sを操作して、穀粒排出口13を堆積された部分の横側方に移動させることによって、放出位置の変更操作を行うことができる。
【0033】
〔別実施形態〕
(1) 制御ボックス37の側面に第2コネクタ部39とともに、リモートコントロール装置Sの取付座を設けてもよい。
(2) 前記した実施例では、一人作業を前提として話しを進めているが、二人作業を行う場合は、リモートコントロール装置Sを二個用意して、走行運転操縦部6と横搬送筒12とのいずれのコネクタ部18,39にも夫々リモートコントロール装置Sの制御コード19を接続して、使用することが可能である。この場合に、同時に両リモートコントロール装置Sから制御信号が制御手段40に投入された場合には、横搬送筒12に取り付けたリモートコントロール装置Sからの信号を優先させて、穀粒排出装置10を運転操作するように構成してある。
(3) コネクタ部18,39としては、走行運転操縦部6と横搬送筒12とに取付られているいずれのものも同一仕様のものを使用しているが、異なる仕様のものであってもよく、それに伴って、リモートコントロール装置Sとしても、操作具の形態が十字揺動式のスティック等を使用する異なる仕様のものであってもよい。
(4) リモートコントロール装置Sとしては、制御コード19を備えているものを示したが、リモートコントロール装置Sの本体から直接コネクタ部18,39に接続可能なプラグが延出されて、制御コード19を備えないものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】グレンタンク前壁に設けた排出クラッチ構造を示す正面図
【図4】リモートコントロール装置、制御手段、アクチュエータとの連係を示す制御構成図
【図5】リモートコントロール装置を横スクリューコンベアに取り付ける状態を示す斜視図
【図6】リモートコントロール装置を運転席後方の制御ボックスに取り付ける状態を示す斜視図
【符号の説明】
【0035】
6 走行運転操縦部
10 穀粒排出装置
13c 穀粒排出部
18、39 コネクター部
40 制御手段
S リモートコントロール部
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成16年10月13日(2004.10.13)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【公開番号】 特開2006−109736(P2006−109736A)
【公開日】 平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願番号】 特願2004−299225(P2004−299225)