| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 高広 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】大本 啓一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】グレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガを備え、該排出オーガが、前記グレンタンク内の穀粒を横方向に搬送する横ラセンと、該横ラセンからの穀粒を上方に搬送する縦ラセンとを有し、両ラセンが動力伝達装置により連動されてなるコンバインにおいて、前記排出オーガを駆動する駆動装置内のメンテナンスを良好に行えて作業性を向上させると共に、前記排出オーガの動力伝達部への駆動装置の連結が正確容易に行える。
【解決手段】排出オーガを駆動する駆動装置を備え、該駆動装置は、排出モータと縦ラセンに動力伝達する伝達軸と伝動装置とを有し、これらをケースに回転自在に支持してユニット構造とし、該一体の駆動装置を機体フレームの下方から取付けて、伝達軸の突出部を縦ラセンに連動する連結部に連結してなる。また、縦ラセンの下部の引継ぎケースがその下方に支持ボスを有し、前記駆動装置の突出部が前記支持ボスの内周面に嵌合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グレンタンクと、該グレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガと、を備え、 更に該排出オーガが、前記グレンタンク内の穀粒を横方向に搬送する横ラセンと、該横ラセンからの穀粒を上方に搬送する縦ラセンと、を有し、前記縦ラセンと横ラセンが動力伝達装置により連動されてなる、コンバインにおいて、 前記排出オーガを駆動する駆動装置を備え、 該駆動装置は、排出モータと、前記縦ラセンに動力伝達する伝達軸と、前記排出モータと伝達軸とを連動する伝動装置と、を有し、前記伝動装置及び伝達軸をケースに回転自在に支持して収納すると共に、該ケースに前記排出モータを一体に取付けてユニット構造とし、 該一体の駆動装置を機体フレームの下方から取付けて、前記伝達軸の突出部を前記縦ラセンに連動する連結部に連結してなる、 ことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 前記縦ラセンの下部は、前記横ラセンと連動する前記動力伝達装置を収納する引継ぎケースとなっており、該引継ぎケースは、その下方に前記機体フレームに取付けられる支持ボスを有し、 前記駆動装置のケースは、前記伝達軸を囲むように突出ボス部を有し、 前記支持ボスの内周面に前記突出ボス部を嵌合して、前記伝達軸の突出部と前記連結部と連結してなる、 請求項1記載のコンバイン。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインに係り、詳しくはグレンタンク型コンバインの穀粒排出装置の駆動構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のコンバインにおいては、グレンタンク内の穀粒を排出オーガを駆動して機外に排出するように構成されているが、その排出オーガへの動力伝達に当たり、グレンタンクの前部側で、該グレンタンクの底部に設けた横ラセン先端の機外プーリに、別途の油圧モータからの動力を駆動ケースを介して入力し、上記横ラセンの末端部にて縦ラセン側へ伝達して行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特開平10−271909号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、前記特許文献1に記載のものでは、前記駆動ケースをグレンタンクの前部側で走行フレーム上に配置しているため、上記駆動ケース内のメンテナンスが必要な場合には、機体側部で直後にある大きなグレンタンクを、その後方にある頑丈な縦ラセン筒を中心に機体の外側に開閉せねばならず、その際、横ラセン始端部のプーリに掛け渡されているベルト(チェン)等もその都度脱着操作する必要があり、そのための操作が煩わしく作業性が悪かった。 【0005】 そこで、本発明は、上記従来の課題を解消し、排出オーガを駆動する駆動装置内のメンテナンスを良好に行えて作業性を向上させると共に、上記排出オーガの動力伝達部への駆動装置の連結が正確容易に行えるコンバインを提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1に係る本発明は、グレンタンク(3)と、該グレンタンク(3)内の穀粒を排出する排出オーガ(4)と、を備え、更に該排出オーガ(4)が、前記グレンタンク(3)内の穀粒を横方向に搬送する横ラセン(11)と、該横ラセン(11)からの穀粒を上方に搬送する縦ラセン(14)と、を有し、前記縦ラセン(14)と横ラセン(11)が動力伝達装置(6)により連動されてなる、コンバインにおいて、 前記排出オーガ(4)を駆動する駆動装置(7)を備え、 該駆動装置(7)は、排出モータ(26)と、前記縦ラセン(14)に動力伝達する伝達軸(30)と、前記排出モータ(26)と伝達軸(30)とを連動する伝動装置(31)と、を有し、前記伝動装置(31)及び伝達軸(30)をケース(21)に回転自在に支持して収納すると共に、該ケース(21)に前記排出モータ(26)を一体に取付けてユニット構造とし、 該一体の駆動装置(7)を機体フレーム(2)の下方から取付けて、前記伝達軸(30)の突出部(30A)を前記縦ラセン(14)に連動する連結部(16)に連結してなる、 ことを第1の特徴とするコンバインにある。 【0007】 また、請求項2に係る発明は、前記縦ラセン(14)の下部は、前記横ラセン(11)と連動する前記動力伝達装置(6)を収納する引継ぎケース(10)となっており、該引継ぎケース(10)は、その下方に前記機体フレーム(2)に取付けられる支持ボス(20)を有し、 前記駆動装置(7)のケース(21)は、前記伝達軸(30)を囲むように突出ボス部(21A)を有し、 前記支持ボス(20)の内周面に前記突出ボス部(21A)を嵌合して、前記伝達軸(30)の突出部(30A)と前記連結部(16)と連結してなる、 ことを第2の特徴とするコンバインにある。 【0008】 なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。 【発明の効果】 【0009】 請求項1に係る本発明によると、排出モータを有する駆動装置からの動力を縦ラセンに連動することにより排出オーガを駆動するので、グレンタンクを開閉する際にベルトを脱着する等の面倒な作業を行う必要がなく、作業性を向上することができる。 【0010】 また、駆動装置は、ケースにより一体に構成され、機体フレームの下方から容易に取付け、取外しができるので、駆動装置のメンテナンス等に際して、グレンタンクをオープンすることなく容易に行うことができる。 【0011】 請求項2に係る本発明によると、引継ぎケースの支持ボス内周面にケースの突出ボス部を嵌合して駆動装置を取付けるので、伝達軸と縦ラセンの連結部との芯合せを正確かつ容易に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下図面に沿って本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1〜2はコンバイン要部の概略図であって、図1は左側面図、図2は後面図である。即ち、コンバイン機体1の機体フレーム2上の右側部には機体の進行方向に長い大きなグレンタンク3が搭載されており、該グレンタンク3の下部側後部には、上記グレンタンク3内の穀粒を機外に排出する排出オーガ4の一部を構成する頑丈な縦ラセン筒5の下部とを連結する動力伝達装置6があり、後述するように、該動力伝達装置6内で横方向と縦方向の動力が連動される構成となっている。そして、上記縦ラセン筒5の下部側は、上記動力伝達装置6を収納する引継ぎケース10となっている。 【0013】 更に、上記動力伝達装置6の下方には、上記排出オーガ4駆動用の後述する駆動装置7が装着される。更にまた、上記機体フレーム2の下方には、クローラよりなる左右一対の走行装置8,8が備えられている。 【0014】 なお、図1の符号9は上記グレンタンク3の上部側を上記縦ラセン筒5に支持する支持杆で、グレンタンク3の裏面側のメンテナンス等を行なうために、グレンタンク3部分を開閉する時には、上記縦ラセン筒5を中心に上記グレンタンク3がコンバイン機体1の外側に開閉出来るように、下部側の引継ぎケース10部分と共に、縦ラセン筒5に回動自在に装着されるものである。 【0015】 また、上記グレンタンク3の下部側3A部分は、図2の後面視で明白なように、下方に向かうにつれて両側より漏斗状となる形状となっていて、グレンタンク3内に貯留された穀粒が、常に下部側3A部分より徐々に充填され、該下部側3A部分の底部3Bに設けられた後述する横ラセン11によって末端の上記動力伝達装置6部分に集められ、動力伝達装置6によってその搬送方向を縦方向に変更されて継送されるものである。 【0016】 次に、図3は上記動力伝達装置6周辺の側断面図であって、上記横ラセン11は、回転する横ラセン軸11Aの周囲に複数のラセン羽根12・・・を有していて、該回転するラセン羽根12・・・により上記グレンタンク3内の穀粒を動力伝達装置6側に搬送する。 【0017】 そして、上記横ラセン軸11Aの末端部には掬取羽根13が備えられていて、上記横ラセン11の末端貯留部Tに溜まった穀粒を掬い取って、図の矢印方向に継送するものである。 【0018】 一方、上記縦ラセン筒5の内部には、上方に長い縦ラセン14があり、これは、縦ラセン軸14Aの周囲に複数のラセン羽根15・・・を有して構成されていて、搬送穀粒が上記縦ラセン軸14Aの回転により、前記横ラセン11より引継がれて縦方向上方に揚上搬送されるものである。 【0019】 そして、上記縦ラセン軸14Aへの回転動力は、後述するように下方の前記駆動装置7より取り出されて、連結部16を介して、上下一対のベアリング17,17で支承された中間継手軸18から、更にその上方の中間継手軸19を介して伝達される。 【0020】 ここで、前記引継ぎケース10は、その下方に前記機体フレーム2に取付けられる支持ボス20を有していて、内部に位置する上記連結部16の動力駆動源との連結の際の軸芯合わせが正確に行われるようになっている。 【0021】 即ち、上記支持ボス20の外径が上記縦ラセン筒5下端の内径に合致する寸法となっているものであり、一方、後述する駆動装置7の動力を伝動するケース21は、後述する伝達軸30を囲むように突出ボス部21Aを有し、該突出ボス部21Aの外径は、上記支持ボス20の内径に合致する寸法となっており、これらにより上記支持ボス20の上下に連結する縦ラセン筒5と伝動ケース21の突出ボス部21Aとの位置決めが容易になされて、動力駆動源である駆動装置7と引継ぎケース10との嵌合が円滑となるように構成されている。 【0022】 また、上記横ラセン軸11Aへの回転動力は、上記上方の中間継手軸19の中間部に嵌入させたベベルギヤ22と横ラセン軸11Aの末端部に嵌入させたベベルギヤ23との噛合によって行なわれ、横ラセン軸11Aへの動力伝達が通常装置の場合とは逆に、末端側で入力部を構成している。 【0023】 次に、上記排出オーガ4の動力駆動装置たる前記駆動装置7の構造について、図4の全体斜視図及び図5の全体縦断面図を基に説明するに、高圧油を両パイプ25,25より排出モータ26内に注入排出させることにより動力を発生させ、下方に向けた出力軸27(図5参照)を回転させて、伝動装置31たる駆動ギヤ28及び従動ギヤ29に伝達されて、前記縦ラセン14に動力伝達する伝達軸30に伝達されるものである。そして、上記伝動装置31及び伝達軸30は上記ケース21に回転自在に支持して収納されると共に、該ケース21に上記排出モータ26を一体に取付けてユニット構造としている。 【0024】 そして、上記出力軸27や伝達軸30、両ギヤ28,29を収納する伝動用のケース21は、上下のケースを合わせて形成されており、周面の適所には、図4に記載の如く、弾性体32・・・とワッシャ又は弾性体33・・・とを介して機体フレーム2への取付ボルト34・・・が取付けられていると共に、図面の右側には上記ケース21内への注油口35が設けられている。 【0025】 そして、本発明のものは、上記一体の駆動装置7を図1〜3に記載の如く、機体フレーム2の下方より挿入して、前記伝達軸30の突出部30Aを前記縦ラセン14に連動する連結部16に連結して、図6の要部後面斜視図の如く組付ける。即ち、コンバイン機体1の振動が直接駆動装置7に伝わらないように弾性体32・・・を介して機体フレーム2に装着し、上方の複数箇所よりワッシャ又は弾性体33・・・を挿通した取付ボルト34・・・を挿入して上記ケース21の周面部分を締付けて取付け、穀粒を搬送する縦,横の両ラセン14,11側にその動力を伝達するようにしたものであるが、上記ケース21より大きく上方に突出している排出モータ26部分は、前記縦ラセン14に対して前記機体フレーム2の内側に位置するように取付けているので、上記横ラセン11から縦ラセン14への引継ぎ部の掃除窓36(図6参照)等の既存部品を変更することなくそのまま利用出来る。 【0026】 また、上記駆動装置7は、上記ケース21により一体に構成されており、機体フレーム2の下方より容易に取付け、取外しができるので、これら内部の出力軸27や伝達軸30、両ギヤ28,29等のメンテナンスの際にも、大きなグレンタンク3をいちいち開閉する必要はなくなる。 【0027】 なお、本実施例においては、排出モータ26を油圧で説明したが、これを電動モータとしても良く、また、排出モータ装置7の水平方向の伝動装置31を駆動ギヤ28とこれに噛合する従動ギヤ29とで構成したが、これをチェン若しくはベルト等に変えても良いものである。 【0028】 次に、本願発明の作用について説明するに、駆動装置7の排出モータ26からの動力は、出力軸27,両ギヤ28,29,伝達軸30を経て、連結部16,上下の中間継手軸18,19を介して縦ラセン14に伝達される一方、上記上方の中間継手軸19の中途部に設けたベベルギヤ22より横ラセン11端部のベベルギヤ23に伝達されて、グレンタンク3内の貯留穀粒を、底部3Bに設けた横ラセン11により、動力伝達装置6側の貯留部Tに搬送し、該貯留部Tの穀粒を掬取羽根13の回転により横搬送から縦搬送に継送して、縦ラセン14にて上方側に搬送するようにしたものである。 【0029】 そして、グレンタンク3の裏面等のメンテナンスが必要な際には、グレンタンク3を後部の縦ラセン筒5を支点として、外側に回動してグレンタンク3の位置していた裏側を開放し、所要の作業を行い、その作業が完了してからグレンタンク3を元の位置に戻せば良い。 【0030】 また、駆動装置7内のメンテナンスが必要な際には、取付ボルト34・・・を緩めて、機体フレーム2から駆動装置7部分のみを単体で取外して、内部を整備点検等すれば良く、これの整備点検作業終了後には、引継ぎケース10の支持ボス20の内周面に前記ケース21の突出ボス部21Aを合わせて嵌合し、再び取付ボルト34・・・で締めつければ良い。 【0031】 従って、本発明によれば、排出モータ26からの動力を縦ラセン14に連動することにより排出オーガ4を駆動するので、グレンタンク3を開閉する際に、従来装置の如く、その度毎に伝動用のベルト(又はチェン)をいちいち脱着する等の面倒な作業を行う必要がなくなり、簡単にグレンタンク3の回動が出来て作業性を向上することができる。 【0032】 また、駆動装置7は、ケース21により一体的に構成されており、機体フレーム2の下方から容易に取付けや取外しが出来て、駆動装置7のメンテナンス等を行うような際にも、グレンタンク3を開閉するような操作は不要となる。 【0033】 更に、引継ぎケース10の支持ボス20内周面にケース21の突出ボス部21Aを嵌合して駆動装置7を取付けるので、駆動装置7の伝達軸30と縦ラセン14の連結部16との軸芯合せを正確且つ容易に行える効果がある。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】コンバイン要部の概略図を示す左側面図である。 【図2】同上後面図である。 【図3】連結部周辺の側断面図である。 【図4】排出モータ装置の全体斜視図である。 【図5】同上全体縦断面図である。 【図6】コンバイン要部の後面斜視図である。 【符号の説明】 【0035】 1 コンバイン機体 2 機体フレーム 3 グレンタンク 4 排出オーガ 5 縦ラセン筒 6 動力伝達装置 7 駆動装置 10 引継ぎケース 11 横ラセン 14 縦ラセン 16 連結部 20 支持ボス 21(伝動用)ケース 26 排出モータ 30 伝達軸 31 伝動装置 T 貯留部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
|
| 【出願日】 |
平成16年7月8日(2004.7.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
|
| 【公開番号】 |
特開2006−20573(P2006−20573A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月26日(2006.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願2004−201781(P2004−201781) |
|