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【発明の名称】 草刈機
【発明者】 【氏名】惣宇利 直紀
【住所又は居所】埼玉県川越市南台1−9 小松ゼノア株式会社農林機器事業部内

【氏名】吉野 潤一
【住所又は居所】埼玉県川越市南台1−9 小松ゼノア株式会社農林機器事業部内

【要約】 【課題】車体に設けられたボディカバーの撓みを防止でき、乗車時の安定性をも確保できる草刈機を提供すること。

【解決手段】ボディカバー20および車体10には、ステップ254をそれぞれ支持する位置にブッシュが設けられるとともに、これらのブッシュの間には、互いに係合する鉤状部およびC字状部材が設けられているため、乗車時にステップ254に大きな荷重が掛かっても、鉤状部およびC字状部材にはあまり大きな力が作用せず、鉤状部およびC字状部材が外れない。このため、車体10の略全体を覆うように一体に形成されたボディカバー20が採用された構造であって、しかもボディカバーが車体10に対して開閉自在とされた構造であるにも関わらず、乗車時にボディカバー20が撓みにくく、踏み込まれた側と反対側のステップ254での浮き上がりを防止できる。よって、乗車時の安定性を確保できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル操作により走行方向が可変な乗用式の草刈機であって、
前記ハンドルに連結されたハンドル軸を覆うハンドルカバーを有して車体全体を覆うように一体に形成されたボディカバーを備え、
前記ボディカバーは、前記ハンドル軸の近傍に設けられる回動軸を中心に開閉自在とされ、
前記車体には、ボディカバーの両側のステップと対応する位置で車幅方向に沿って板状部材が設けられ、
前記板状部材の両端には、ステップを支持する支点である突起がそれぞれ設けられているとともに、これらの突起の間には、前記ボディカバー側の係合部と係合する被係合部が設けられている
ことを特徴とする草刈機。
【請求項2】
請求項1に記載の草刈機において、
前記突起は、ラバー製のブッシュとされる
ことを特徴とする草刈機。
【請求項3】
ハンドル操作により走行方向が可変な乗用式の草刈機であって、
前記ハンドルに連結されたハンドル軸を覆うハンドルカバーを有して車体全体を覆うように一体に形成されたボディカバーを備え、
前記ボディカバーは、前記ハンドル軸の近傍に設けられる回動軸を中心に開閉自在とされ、
前記車体には、前記ボディカバー側の係合部と係合する被係合部が設けられ、
これら係合部および被係合部は、前記ボディカバーのステップの位置に対応して車幅方向の両側に設けられている
ことを特徴とする草刈機。
【請求項4】
請求項3に記載の草刈機において、
前記ボディカバーには、補強用のフレームが設けられ、
前記フレームには、回動自在に支持されたシャフトが設けられ、
前記シャフトの軸方向途中には、前記ボディカバーの外部から操作されるレバーが設けられ、
前記係合部は、前記シャフトの両端にそれぞれ設けられ、前記レバーの操作により前記被係合部との係合が解除される
ことを特徴とする草刈機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、草刈機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、果樹園、山林、庭、公園などで、雑草や下草、あるいは芝などを刈るために、刈刃、エンジン、座席、ハンドル等を備え、エンジンで刈刃を駆動しながら車輪走行可能な、乗用草刈機(芝刈機を含む)が使用されている。
このような草刈機には、エンジン周りや、座席シート周り、およびハンドル軸周りなどが一体成形されたボディカバーで覆われているものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平5−76228号公報(図1、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1でもそうであるように、ボディカバーは合成樹脂などで一体成形されることが多く、乗車時に踏み込まれた際などの荷重によって撓みがちであった。すなわち、車体の一方の側から座席に乗り込もうとすると反対側でボディカバーが車体から浮き上がり、乗車するのに不便であった。
特に、ボディカバーが車体の広い範囲を覆う場合で、かつ車体に対して開閉自在とされている場合には、ボディカバーを車体に恒久的に固定できない分だけ、このような問題が特に顕著となる。
【0005】
ここで、本発明の目的は、車体に設けられたボディカバーの撓みを防止でき、乗車時の安定性をも確保できる草刈機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の草刈機は、ハンドル操作により走行方向が可変な乗用式の草刈機であって、前記ハンドルに連結されたハンドル軸を覆うハンドルカバーを有して車体全体を覆うように一体に形成されたボディカバーを備え、前記ボディカバーは、前記ハンドル軸の近傍に設けられる回動軸を中心に開閉自在とされ、前記車体には、ボディカバーの両側のステップと対応する位置で車幅方向に沿って板状部材が設けられ、前記板状部材の両端には、ステップを支持する支点である突起がそれぞれ設けられているとともに、これらの突起の間には、前記ボディカバー側の係合部と係合する被係合部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に記載の草刈機は、前記突起は、ラバー製のブッシュとされることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に記載の草刈機は、ハンドル操作により走行方向が可変な乗用式の草刈機であって、前記ハンドルに連結されたハンドル軸を覆うハンドルカバーを有して車体全体を覆うように一体に形成されたボディカバーを備え、前記ボディカバーは、前記ハンドル軸の近傍に設けられる回動軸を中心に開閉自在とされ、前記車体には、前記ボディカバー側の係合部と係合する被係合部が設けられ、これら係合部および被係合部は、前記ボディカバーのステップの位置に対応して車幅方向の両側に設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に記載の草刈機は、前記ボディカバーには、補強用のフレームが設けられ、前記フレームには、回動自在に支持されたシャフトが設けられ、前記シャフトの軸方向途中には、前記ボディカバーの外部から操作されるレバーが設けられ、前記係合部は、前記シャフトの両端にそれぞれ設けられ、前記レバーの操作により前記被係合部との係合が解除されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の草刈機によれば、ボディカバーのステップと対応する位置で車幅方向に沿って設けられた板状部材の両端部に突起がそれぞれ設けられるとともに、これらの突起の間に被係合部が設けられていることにより、車体の側方から片側のステップが踏み込まれた際に、ステップの支点として突起が機能し、力のモーメントにおいて、踏み込まれたステップにおける荷重よりも、被係合部および係合部に作用する荷重、ないし反対側のステップに作用する荷重を小さくできる。このため、係合部および被係合部が外れることなく、ボディカバーは車体に強固に係止されるから、車体全体を覆うような一体形成のボディカバーが採用された構造であって、しかもボディカバーが車体に対して回動し開閉自在とされた構造であるにも関わらず、乗車時などの荷重によってボディカバーが撓むことを防止できる。すなわち、荷重を受けた側と反対側でのボディカバーの浮き上がりが防止されるから、乗車時の安定性を確保できる。また、耐衝撃性も向上させることができる。
【0011】
なお、ボディカバーが回動し車体に対して起立することで、車体上面が開放されるため、刈刃を覆うデッキとボディカバーとの間に溜まった刈り草などの清掃や、エンジンの点検、整備などを容易に実施することができ、メンテナンス性を飛躍的に改善できる。
【0012】
請求項2に記載の草刈機によれば、突起の材質がラバーであることにより、ボディカバーのステップが踏み込まれた際の衝撃が吸収され、静かに乗車することができる。
【0013】
請求項3に記載の草刈機によれば、ボディカバー側に係合部が、そして車体側に被係合部が、ボディカバーのステップの位置に対応して車幅方向の両側にそれぞれ設けられため、車体全体を覆うような一体形成のボディカバーが採用された構造であって、しかもボディカバーが車体に対して回動し開閉自在とされた構造であるにも関わらず、ボディカバーと車体とが強固に、かつバランス良く固定される。
これにより、ボディカバーのステップを踏み込んだ際などの荷重によってもボディカバーが撓みにくくなり、荷重を受けた側と反対側でのボディカバーの浮き上がりが防止されるから、乗車時の安定性を確保できる。また、耐衝撃性も向上させることができる。
【0014】
請求項4に記載の草刈機によれば、レバー操作によりシャフトを所定方向に回動させることで係合部が被係合部に係合し、また、レバー操作によってシャフトを逆方向に回動させることで、その係合が解除されるため、取扱性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔草刈機の外観構造〕
図1は、草刈機1の外観図である。
草刈機1は、エンジン15や刈刃が搭載された車体10と、この車体10の略全体を覆うボディカバー20とを備え、一対の前輪110および一対の後輪120で走行可能に構成された乗用タイプである。つまり、ボディカバー20の略中央に一体に組み付けられた座席シート21に腰掛け、走行ペダル18を踏み込むことで走行可能であるとともに、ハンドル17の操作によって方向転換可能である。
【0016】
〔車体の説明〕
まず、車体10の内部構造について簡単に説明する。
図2に、ボディカバー20を取り外した状態で車体10を示した。
車体10は、車体フレーム13と、車体フレーム13の後方(図2中の右側)に設けられるエンジン15と、刈刃デッキ19に覆われた状態でエンジン15により駆動される回転式の刈刃と、エンジン15の下方に設けられる図示しない油圧式変速機(HST:Hydrostatic transmission)とを備えて構成されている。
【0017】
車体フレーム13は、パイプ部材131を折り曲げて形成され、この車体フレーム13の前方に設けられたプレート132には、車幅方向に貫通した孔133Aを有するブラケット133が設けられている。
そして、車体フレーム13の右側には、刈刃を昇降するための刈刃昇降レバー156とが設けられ、左側には、変速機の変速操作に関する走行変速レバー157が設けられている。
また、両側の車体フレーム13には、板状部材137が架設され、この板状部材137の両端部には、硬質ラバーあるいは金属製のブッシュ138がそれぞれ配設されている。
【0018】
エンジン15は、空冷式の単気筒2サイクルまたは4サイクルエンジンであり、エンジン15の周囲には、燃料タンク153やエンジンスタータ用のバッテリー154などが設けられている。
このエンジン15の出力軸は下側に突出し、この出力軸には、図示しない2つのプーリが設けられるとともに、一方のプーリと、刈刃デッキ19上に配置されて刈刃の回転軸に固定されたプーリ151とにベルト152が巻回され、他方のプーリと、図示しない変速機の入力軸に固定されたプーリとにもベルトが巻回されている。このことにより、エンジン15の駆動力は刈刃と変速機との両方に伝達されることになる。
【0019】
〔ボディカバーの説明〕
図1に戻り、ボディカバー20について説明する。
ボディカバー20は、一体成形品であるカバー本体22と、ハンドルカバー23とが一体化されたものであり、小径の前輪110側から大径の後輪120側にかけて隆起するように形成されている。
ボディカバー20のカバー本体22において、座席シート21よりも前側で、バンパー部24が設けられた部分までは、フロア25を構成し、このフロア25の前方側には、乗員の足載せ用の一対のフット部251が形成されている。また、フロア25の両側は、座席シート21に乗り込む際に足を掛けるための平坦なステップ254となっている。
【0020】
そして、カバー本体22の略中央には、座席シート21が配置される凹部26(図3も参照)が形成され、この凹部26の後側では、カバー本体22は座席シート21の背もたれ部212に倣ってカーブを描くように形成されている。
また、カバー本体22の後方端部には、燃料油を燃料タンク153に供給するための燃料供給用開口27が形成されている。
【0021】
ハンドルカバー23は、ハンドル17に設けられるハンドル軸16の前側にあって、フロア25の前方でカバー本体22に取り付けられている。なお、このハンドルカバー23の上端部には、ハンドル軸16が挿通される挿通孔253が形成されている。
また、ハンドルカバー23には、エンジン15の回転数を調整するための調整ダイアル155が設けられている。
【0022】
このようなカバー本体22およびハンドルカバー23には、図3に実線で示すように、カバー本体22の曲面形状に倣って前方から後方に向かって延びる金属製のフレーム40と、ハンドル軸16に沿って延びるハンドルフレーム48とがそれぞれ設けられている。
【0023】
ハンドルフレーム48は、ハンドルカバー23の上端側で折り曲げられハンドル軸16の前方で両側に沿って延びるパイプ部材であり、フレーム40に沿って曲げられた基端部481でフレーム40にボルト止めされている。また、ハンドルフレーム48の前側2箇所には、ボルト挿通孔を有するステー482が架設され、このステー482に対してハンドルカバー23がボルト止めされている。
【0024】
フレーム40は、前側で折り曲げ形成されて座席シート21の両サイドに沿って延びるパイプ部材43と、車幅方向の外方に延びてボディカバー20のステップ254をそれぞれ支持するプレート44と、座席シート21の座面部211を支持する座板部45と、背もたれ部212の位置でパイプ部材43の両端に架設される背板部46とを含んで構成されている。このフレーム40は、適宜な位置でカバー本体22の裏面側にボルト止めされている。
また、このフレーム40において、ハンドルカバー23の立ち上がり部分の両側に対応した位置には、一対のU字状の取付部41が取り付けられるとともに、座板部45の前側には、ラッチ機構47が設けられている。
【0025】
取付部41は、車体フレーム13に設けられたブラケット133(図2)に回動自在に取り付けられる。
つまり、ボルトやピンなどの軸状部材411がブラケット133の孔133Aおよび取付部41に挿通されることにより、この軸状部材411を回動軸として、図4、図5に示すように、ボディカバー20を車体10に対して前側にチルトアップ(開閉)させることが可能である。これによって、車体10に対してボディカバー20が起立して車体10上面が大きく開放されるため、刈り草などの清掃やエンジン15の点検、整備などを容易に実施することができる。
【0026】
一方、ラッチ機構47は、パイプ部材43に架設されるシャフト471と、このシャフト471の両端を回動可能に支持するシャフト支持部472と、一端側が略L字状に折り曲げられ鉤状部473とされてボディカバー20に形成された開口29から突出するレバー474とを有して構成されている。
【0027】
図6に、ラッチ機構47と、フレーム40に架設された板状部材137とを示した。この図に示すように、鉤状部473が板状部材137に設けられたC字状部材136に係合することにより、車体10にボディカバー20が係止される。
なお、ボディカバー20をチルトさせる際には、レバー474を引き上げることにより、鉤状部473をC字状部材136から外せばよい。
【0028】
ここで、車体10にボディカバー20が係止された状態では、図7に模式的に示すように、板状部材137に設けられたブッシュ138がプレート44を支持する支点となるが、このとき、ブッシュ138はプレート44の中央よりも外側でプレート44を支持し(図6)、なおかつ、ブッシュ138から鉤状部473が係合されるC字状部材136までの距離D1はブッシュ138からプレート44の端縁までの距離D2よりも大きい。このため、車体10の側方から乗車する際に片側のステップ254(図1)が踏み込まれてプレート44が傾いても、力のモーメントにおいて、プレート44外側の端部に加わる荷重と比べてC字状部材136および鉤状部473に掛かる荷重は小さいものとなる。したがって、勢い良く乗車した際などに大きな荷重を受けても、鉤状部473とC字状部材136とが外れず、これらの鉤状部473およびC字状部材136によってボディカバー20の撓みが防止されるため、乗車側と反対側のステップ254でのボディカバー20の浮き上がりをも防止できる。
【0029】
ところで、本実施形態では、ボディカバー20のチルト動作に伴って、図5に示すように、ハンドル軸16が屈折(中折れ)する構造となっている。
ここで、ハンドル軸16は、図2に示すように、自在継手161を介してギアボックス119に取り付けられている。
自在継手161は、車幅方向に沿った回動軸161Aを有し、この回動軸161Aを中心にハンドル軸16が屈折する。
【0030】
そして、ハンドル軸16がボディカバー20に挿通される挿通孔253の内側には、図8に示すように、筒体253Aを介在させた状態で球面軸受(スヘリカルブッシュ)255が設けられ、ハンドル軸16が屈折する際、この球面軸受255によってハンドル軸16は摺動および揺動自在に保持される。
【0031】
球面軸受255は、外周面が凸状球面であるインナーガイド255Aと、このインナーガイド255Aの外周面に凹状球面である内周面が対向して接触するアウターガイド255Bとを有し、筒体253A内に形成された底部253Bとリング253Cとの間に保持されている。
このような球面軸受255がハンドル軸16の姿勢に追従し、かつハンドル軸16を摺動および揺動自在に安定的に保持するため、ボディカバー20をチルトさせる際にハンドル軸16の回動軌跡とボディカバー20の回動軌跡とがずれていても、このずれを球面軸受の各ガイド255A,255B間の動きと、インナーガイド255Aに対するハンドル軸16の摺動および揺動とにより吸収でき、ボディカバー20をハンドル軸16に拘束されずに開閉できる。
なお、ハンドルカバー23はハンドルフレーム48で補強されているため、ボディカバー20をチルトさせる際のがたつきを防止できる。
【0032】
以上説明した本実施形態の草刈機1によれば、次のような効果がある。
すなわち、車幅方向に沿って設けられた板状部材137にC字状部材136およびブッシュ138が設けられ、乗車時にステップ254が踏み込まれた際、ステップ254の下方に設けられたプレート44の支点としてブッシュ138が機能し、踏み込まれた際の荷重の大きさに比べてC字状部材136および鉤状部473に掛かる荷重を小さくすることができるため、C字状部材136および鉤状部473の係合が外れることなく、ボディカバー20は車体10に強固に係止される。このため、一体に形成されたボディカバー20が採用された構造であって、しかもボディカバー20が車体10に対して開閉自在とされて車体フレーム13とボディカバー20側のフレーム40とが別体とされた構造であるにも関わらず、座席シート21に勢い良く乗り込んだ際にステップ254に掛かる荷重などによってもボディカバー20が撓みにくくなり、乗車時の安定性を確保できるとともに、耐衝撃性も向上させることができる。
【0033】
さらに、レバー474を倒し、シャフト471を所定方向に回動させることによって鉤状部473がピン135に係合し、逆に、レバー474を引き上げ、シャフト471を逆方向に回動させることによってその係合が解除されるため、取扱性を向上させることができる。
【0034】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形および改良を加えることができるものである。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0035】
図9〜図11は、本発明の変形例における草刈機2を示している。
図9は、草刈機2の外観図であり、図10は、車体10の内部構造を示す図である。また、図11は、ボディカバー28の斜視図である。
前記実施形態における草刈機1(図1)では、ボディカバー20がカバー本体22およびハンドルカバー23を有して構成されていたが、本変形例のように、ハンドルカバー252とカバー本体22とが射出成形により一体成形されたボディカバー28を採用することもできる。
【0036】
また、本変形例は、ボディカバー28と車体10とを互いに係合させる構造として、ラッチ機構49を有する。
ラッチ機構49は、図11に示すように、パイプ部材43に架設されるシャフト471と、このシャフト471の両端を回動可能に支持するシャフト支持部472と、シャフト471の両端に設けられる一対の鉤状部材493と、シャフト471の略中央に設けられてボディカバー20に形成された開口29から突出するレバー474とを有して構成されている。
【0037】
そして、両側の鉤状部材493が車体フレーム13に設けられたピン135(図10)にそれぞれ係合することにより、車体フレーム13にボディカバー28が係止される。すなわち、ボディカバー28は車幅方向における両側で車体フレーム13にバランス良く係止されているため、乗車時に片側のステップ254が踏み込まれても、反対側のステップ254側での浮き上がりを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、草刈機として利用できるほか、刈刃を他の作業機に積み替えることによって、各種の作業車両として構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態における草刈機の斜視図。
【図2】前記実施形態における車体を示す斜視図。
【図3】前記実施形態におけるボディカバーの斜視図。
【図4】前記実施形態の草刈機においてボディカバーをチルトアップさせた状態を示す図。
【図5】前記実施形態の草刈機におけるボディカバーのチルト動作を示す側面図。
【図6】前記実施形態におけるボディカバーの撓み防止を図る構造を示す斜視図。
【図7】前記実施形態におけるボディカバーの撓み防止について、その作用を説明するための模式図。
【図8】前記実施形態における球面軸受を示す断面図。
【図9】本発明の変形例における草刈機の斜視図。
【図10】前記変形例における車体を示す斜視図。
【図11】前記変形例におけるボディカバーの斜視図。
【符号の説明】
【0040】
1、2・・・草刈機、10・・・車体、16・・・ハンドル軸、17・・・ハンドル、20、28・・・ボディカバー、23・・・ハンドルカバー、40・・・フレーム、135・・・ピン(被係合部)、136・・・C字状部材(被係合部)、137・・・板状部材、138・・・ブッシュ(突起)、254・・・ステップ、411・・・軸状部材(回動軸)、471・・・シャフト、473・・・鉤状部(係合部)、493・・・鉤状部材(係合部)、レバー・・・474。
【出願人】 【識別番号】000184632
【氏名又は名称】小松ゼノア株式会社
【住所又は居所】埼玉県川越市南台1丁目9番
【出願日】 平成17年6月20日(2005.6.20)
【代理人】 【識別番号】100079083
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三

【識別番号】100094075
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 寛二

【識別番号】100106390
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 剛

【公開番号】 特開2006−345823(P2006−345823A)
【公開日】 平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願番号】 特願2005−179069(P2005−179069)