| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】長井 敏郎 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】穀稈搬送への悪影響、引起装置上動高さに制約(限界)があり、メンテナンスも容易でない。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 最前方位置に左右に複数並設した分草装置8と、該分草装置8の後方に複数並設した穀稈を引き起こすラグ式引起装置9と、該引起装置9の後方に設けた穀稈を切断する刈刃10と、該刈刃10の後方に設けた搬送装置11とを有する刈取部4を機体前部に設け、該刈取部4は、刈取部4のうち少なくとも前記分草装置8と前記引起装置9を、刈取フレーム18の刈取下側フレーム19の左右両側の側部フレーム27、28の上部に設けた上側伝動ケース41から吊り下げて該上側伝動ケース41の軸心を中心として上方回動するように構成し、前記刈取フレーム18の刈取下側フレーム19内に設けたエンジンからの回転が伝達される下側伝達軸51の回転を、前記左右側部フレーム27、28のうちの左側部フレーム27内に設けた側部伝達軸52を介して前記引起装置9に伝達するように構成したコンバイン。 【請求項2】 請求項1において、前記左右両側の側部フレーム27、28のうちの左側部フレーム27は、その上下中間部に中央側に突き出る屈曲部60を設け、正面視「く」の字形状に形成したコンバイン。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記刈取下側フレーム19から前記引起装置9までの伝動経路中には、エンジンからの駆動回転は伝達するが、上側伝動ケース41内の上側伝達軸54の逆転を許容するワンウエイクラッチ61を設けたコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、分草装置と引起装置を、刈刃(搬送装置)に対して移動させて畦際の穀稈の刈取を可能にするコンバインに係るものである。 【背景技術】 【0002】 従来、最前方位置に左右に複数並設した分草具の後方に、穀稈を引き起こすラグ式引起装置を複数並設し、引起装置の後側に刈刃を設け、分草具と引起装置とは、側面視四角形状の移動フレームにより、フレームの基部を中心に通常の使用位置に対して上側斜め後方に退避させた後退位置とに切替自在に構成して、畦に近い穀稈の刈取りができるようにする技術が開示されている(特許文献1) 【特許文献1】特開平6−327336号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 前記公知例は、正面視一対の引起装置の上部を移動フレームにより連結し、各引起装置の後側に前後方向の動力伝動筒を設けているから、移動フレーム周辺および引起装置の後側の動力伝動筒周辺の空間が狭くなり、穀稈の搬送が円滑に行えないという課題がある。 また、移動フレームおよび引起装置並びに動力伝動筒の上動させるための作動用スペースが広く必要となり、また、動力伝動筒の取付構成の制約により、引起装置を上動させる高さに限界がある。 また、単に、一対の引起装置と分草体とを連結している構成のため、移動フレームの強度が不足し、上方回動させると、引起装置と移動フレームが変形するという課題があり、この点でも、引起装置を上動させる高さに限界があり、少し高い畦際だと、穀稈に刈刃を接近させられないことがある。 また、単に、引起装置を上動させるだけであるから、分草装置や引起装置のみならず、引起装置の後側に配置される掻き込み装置や穀稈搬送装置のメンテナンスも容易でない。 本願は、簡単な構成で、分草装置と引起装置の上昇限界高さを高くし、円滑に上昇できるようにすると共に、安定した状態で作業できるように工夫したものである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、最前方位置に左右に複数並設した分草装置8と、該分草装置8の後方に複数並設した穀稈を引き起こすラグ式引起装置9と、該引起装置9の後方に設けた穀稈を切断する刈刃10と、該刈刃10の後方に設けた搬送装置11とを有する刈取部4を機体前部に設け、該刈取部4は、刈取部4のうち少なくとも前記分草装置8と前記引起装置9を、刈取フレーム18の刈取下側フレーム19の左右両側の側部フレーム27、28の上部に設けた上側伝動ケース41から吊り下げて該上側伝動ケース41の軸心を中心として上方回動するように構成し、前記刈取フレーム18の刈取下側フレーム19内に設けたエンジンからの回転が伝達される下側伝達軸51の回転を、前記左右側部フレーム27、28のうちの左側部フレーム27内に設けた側部伝達軸52を介して前記引起装置9に伝達するように構成したコンバインとしたものであり、エンジンの回転が縦支持フレーム20内のエンジン回転伝達軸49に伝達され、エンジン回転伝達軸49の回転がベベルギヤ50を介して刈取下側フレーム19内の下側伝達軸51に伝達される。下側伝達軸51の回転は、ベベルギヤ53を介して左側部フレーム27内の側部伝達軸52に伝達され、側部伝達軸52の回転がベベルギヤ55を介して上側伝動ケース41内の上側伝達軸54に伝達され、上側伝達軸54の回転がベベルギヤ56を介して各伝動筒40内に設けた引起伝動軸57に伝達される。引起伝動軸57に伝達された回転が引起装置9の横軸33に伝達されて駆動歯車34を回転させ、引起装置9の引起ラグ36を作動させる。 そして、畦から離れた箇所では、引起装置9の引起ラグ36を作動させながらコンバインを前進させて、分草装置8で分草して引起装置9で引起し、その後刈刃10で穀稈の根本側を切断し、切断した穀稈を穀稈搬送装置11で搬送するようにして穀稈を刈取る。 畦際では、分草装置8と引起装置9を、上方回動させ、刈刃10を穀稈の根本側に直接接近させて切断し、切断した穀稈を穀稈搬送装置11で搬送するようにして穀稈刈取る。 本発明は、前記左右両側の側部フレーム27、28のうちの左側部フレーム27は、その上下中間部に中央側に突き出る屈曲部60を設け、正面視「く」の字形状に形成したコンバインとしたものであり、左側部フレーム27は正面視「く」の字形状に形成しているので、穀稈搬送装置11との干渉を防止する。 本発明は、前記刈取下側フレーム19から前記引起装置9までの伝動経路中には、エンジンからの駆動回転は伝達するが、上側伝動ケース41内の上側伝達軸54の逆転を許容するワンウエイクラッチ61を設けたコンバインとしたものであり、畦から離れた箇所では、ワンウエイクラッチ61は刈取下側フレーム19内の下側伝達軸51の回転を、上側伝動ケース41内の上側伝達軸54に伝達して引起装置9の引起ラグ36を作動させ、分草装置8が分草した穀稈を引起す。 そして、分草装置8と引起装置9を上方回動させるとき、上側伝達軸54が逆回転しても、ワンウエイクラッチ61は上側伝達軸54の逆回転を下側伝達軸51に伝達しないから、引起装置9の伝動経路のメカロックを防止する。 【発明の効果】 【0005】 請求項1の発明では、畦際の穀稈に可及的に接近させて刈取作業が行え、畦越えの作業も圃場に突っ込まずに行え、引起装置9への回転伝達も確実に行える。 請求項2の発明では、左側部フレーム27を直線状に形成した場合に比し「く」の字形状に形成することで、穀稈搬送装置11との干渉を防止する。 請求項3の発明では、引起装置9の伝動経路を、ベベルギヤ56と軸との組合せにより構成して回転伝達効率を向上させ、しかも、分草装置8と引起装置9を上方回動させるときのメカロックの発生を防止して引起ラグの破損を防止できる。 【実施例1】 【0006】 本発明の実施例を図により説明すると、2は走行装置、3は走行装置2の上方位置に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に設けた刈取部、5はグレンタンク、6はグレンタンク5内の穀粒を排出する排出オーガ、7は操縦部である。 前記刈取部4は、最先端位置に分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置8が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後側には刈刃10を設け、刈刃10の上方から後側には刈刃10によって刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置11を設ける。 穀稈搬送装置11の構成は任意であるが、一例を示すと、刈刃10の後側に刈り取った穀稈を搬送するラグ式の前側搬送装置12を設け、前側搬送装置12の終端部下方に前側搬送装置12より宙吊り状態にスターホイル形状の掻込装置13を設け、前側搬送装置12と掻込装置13の後側に、前側搬送装置12と掻込装置13が搬送した穀稈を搬送する後側搬送装置14および該後側搬送装置14の上方に設けた穂先搬送装置15を設けて構成している。 【0007】 また、前記後側搬送装置14は、その始端部を上下自在に構成して扱深さ調節用搬送装置を兼用し、また、後側搬送装置14の終端部を穀稈供給搬送装置16の始端部に臨ませて、穀稈供給搬送装置16に穀稈を引き継ぐ引継搬送装置を兼用しているが、別途扱深さ調節用搬送装置や引継搬送装置を設けてもよい。 また、前記穀稈搬送装置11には、扱深さ調節用搬送装置や引継搬送装置を含めてもよく、また、掻込装置13を穀稈搬送装置11より除外してもよく、名称等によって限定されない。 【0008】 しかして、前記刈取部4は、刈取フレーム18の刈取下側フレーム19を縦支持フレーム20の先端に取付け、縦支持フレーム20の基部は機体側に設けた支持台に回動自在に取付ける。前記縦支持フレーム20には刈取上下シリンダの先端を取付け、刈取上下シリンダの基部を機体側に取付け、刈取上下シリンダを伸縮させて刈取部4を上下させる。 この場合、刈取フレーム18は縦支持フレーム20側に設けた固定フレーム24と該固定フレーム24に対して移動する移動フレーム25とに分割形成し、前記移動フレーム25側に少なくとも分草装置8および引起装置9を設けて引起ユニット26を構成し、引起ユニット26(移動フレーム25)は固定フレーム24の上部任意固定部に設けた回動中心を支点に通常作業位置に対して一体で前側上方回動するように構成して(図8)、畦際(枕地)まで刈刃10を直接近づけて穀稈の刈り残しの無い刈り取りを可能にする。 【0009】 しかして、前記刈取フレーム18の刈取下側フレーム19の左右中間位置に前記縦支持フレーム20の先端を固定状態に取付ける。刈取下側フレーム19の左右両側に左右側部フレーム27、28の下部を夫々固定状態に取付ける。 また、刈取下側フレーム19の前側には刈刃フレーム30を設け(図4)、刈刃フレーム30に前記刈刃10を摺動自在に取付ける(なお、刈刃10の取付けおよび左右摺動する構成は公知であり、詳細は省略する)。 固定フレーム24は、前記刈取下側フレーム19と左右側部フレーム27、28とにより構成する。 【0010】 しかして、前記各分草装置8は前後方向の軸棒形状により形成した分草杆31の先端に設け、各分草装置8は公知のものであり、側面視後方に至るに従い高くなる傾斜面を有して形成している。分草杆31の後部は刈取下側フレーム19に任意の構成により着脱自在に取付ける。 また、前記引起装置9は公知の構成でよく、一例を示すと、引起装置9の引起フレーム32の上部に前後方向の横軸33により駆動歯車34を設け、駆動歯車34とローラ35との間に引起ラグ36を複数起伏自在に取付けたチエン37を掛け回し、引起フレーム32の前側を引起ケース38により包囲して構成する。引起ラグ36は引起ケース38の下方位置で起立して穀稈を引起し、引起ケース38の上部所定位置で引起ケース38内に格納されて下降し、これを反復して穀稈を引き起こすように構成している。 【0011】 前記各引起装置9の引起フレーム32の下部は前記分草杆31に取付け、引起フレーム32の上部には上側に突き出す伝動筒40の先端を固定し、各伝動筒40の基部(上部)は上側伝動ケース41に固定状態に取付け、上側伝動ケース41の左右両側は左右側部フレーム27、28の上部に夫々回転自在に取付ける。 したがって、前記移動フレーム25(引起ユニット26)は少なくとも引起フレーム32と上側伝動ケース41を有して構成するが、上側伝動ケース41は左右側部フレーム27、28を連結する固定フレーム24も兼用する構成となっており、左右方向の上側伝動ケース41の軸心を回動中心として分草装置8および引起装置9が上方回動して、刈刃10の前側を開放するように構成する。 【0012】 しかして、上側伝動ケース41と左右側部フレーム27、28の取付部分には移動フレーム25を移動(回動)させる移動機構43を設ける。移動機構43の移動用駆動手段44をモータにより構成し、移動用駆動手段44の歯車45は上側伝動ケース41外周に設けた受動歯車46に噛み合わせる。この場合、移動機構43の移動用駆動手段44をブレーキ機構付きモータにより構成すると、移動用駆動手段44に通電していないときには移動機構43により上側伝動ケース41の回転(回動)をロックできて好適である。 【0013】 しかして、前記縦支持フレーム20内には、エンジンからの回転を伝達するエンジン回転伝達軸49を設け、エンジン回転伝達軸49の回転はベベルギヤ50を介して前記刈取下側フレーム19内に設けた下側伝達軸51に伝達する。前記左右側部フレーム27、28のうちの左側部フレーム27内には側部伝達軸52を設け、側部伝達軸52にはベベルギヤ53を介して前記下側伝達軸51の回転を伝達する。上側伝動ケース41内には上側伝達軸54を設け、上側伝達軸54にはベベルギヤ55を介して前記側部伝達軸52の回転を伝達する。前記上側伝達軸54にはベベルギヤ56を設け、ベベルギヤ56を介して各伝動筒40内に設けた引起伝動軸57に回転伝達する。 したがって、刈取下側フレーム19と上側伝動ケース41との軸間距離を長くしても、確実に回転は伝動されるので、長穀稈用に上側伝動ケース41の位置を高くすることができる。 また、刈取下側フレーム19から引起装置9まで伝動機構をフレーム内に収納したので、伝動機構と穀稈等との接触が防止でき、この点でも、回転伝動は確実になる。 【0014】 しかして、刈取下側フレーム19の左側に設けた左側部フレーム27は、上下中間部に中央側に突き出る屈曲部60を設け、正面視「く」の字形状に形成する(図2、図4、図5)。左側部フレーム27は、直線状に形成した場合に比し「く」の字形状に形成することで、穀稈搬送装置11との干渉を防止する。 また、左側部フレーム27は、側面視においても上下中間部の屈曲部60を前側に位置させて「く」の字形状に形成しているので、穀稈搬送装置11の側方空間を広くし、また、機体全長もコンパクトに納めることができる。 【0015】 しかして、刈取下側フレーム19から引起装置9までの伝動経路中に、ワンウエイクラッチ61を設ける。ワンウエイクラッチ61は、エンジンからの駆動回転は伝達するが、上側伝動ケース41内の上側伝達軸54の逆転を許容するように構成する。 即ち、引起装置9の伝動経路は、全て、ベベルギヤと軸との組合せにより構成しているため、引起装置9のラグを回さずに、引起ユニット26を上方回動させると、上側伝達軸54は下側伝達軸51に対して逆転することになって、ラグがメカロックして破損の原因となるが、ワンウエイクラッチ61を設けているので、ラグのメカロックを防止する。 実施例では、上側伝達軸54に設けたベベルギヤ55と上側伝達軸54との間にワンウエイクラッチ61を設けている。 【0016】 しかして、上側伝動ケース41の上側伝達軸54の端部は、左側部フレーム27の上部に固定のメタル65に軸装する。該メタル65にはひらき防止プレート66を設け、ひらき防止プレート66とメタル65との間に、上側伝動ケース41の端部に設けた受動歯車46を位置させる。 引起ユニット26を上方回動させると、左側部フレーム27のメタル65が外側に逃げるように荷重が掛かるが、受動歯車46の側方にひらき防止プレート66が位置するので、外れが防止される。 【0017】 しかして、刈取下側フレーム19には、右側伝動ケース68を設け、右側伝動ケース68にラグ69式の右前側搬送装置12を設ける。70は右前側搬送装置12の駆動軸、71はフレーム、72はカバー、73は案内体である。左右の前側搬送装置12は、フレーム71に設けた歯車にチエンを掛け回し、チエンにラグ69を起伏自在に取付けて構成している。右前側搬送装置12の下方の掻込装置13に、左前側搬送装置12の下方の掻込装置13を噛み合わせて、右前側搬送装置12の回転を左前側搬送装置12に伝達して駆動している。 左右前側搬送装置12は、搬送ラグ69により穀稈を搬送する構成のため、倒伏した穀稈の場合、引起ユニット26を上方回動させて引起装置9が無いときでも、前側搬送装置12の搬送ラグ69により穀稈を掻き込むので、確実に枕刈りができる。 【0018】 しかして、前記穀稈搬送装置11の内の前側搬送装置12を設けた場合、前側搬送装置12の搬送搬送ラグ69に相対峙させて穀稈を案内しつつ前側搬送装置12と共に穀稈を挟持搬送するガイド74を設ける(図5、図12)。このガイド74は固定フレーム24側に設け、引起ユニット26(移動フレーム25)が上方回動しても固定フレーム24側に残るように構成する。 即ち、ガイド74と前側搬送装置12の搬送ラグ69により穀稈を挟持して搬送し、この状態で刈刃10が切断するため、稈こぼれが無く、刈取および搬送が円滑になる。 また、通常作業では引起装置9が引き起こした穀稈を前側搬送装置12に向けて案内し、ガイド74を固定フレーム24側に取付けることで、通常作業および枕地刈り作業の両方にとって有利に作用し、合理的な構成となる。 【0019】 実施例では、ガイド74は、軸棒部材により形成し、基部(後端)を刈取下側フレーム19の任意部分に固定する。ガイド74は中間屈曲部75に向かって斜め上方に位置し、中間屈曲部75は前側搬送装置12の搬送ラグ69の先端と略同じ高さに位置させ、中間屈曲部75より先の先端部76は後側に屈曲させ、側面視において通常作業の引起装置9の後側に位置させる。 また、ガイド74は、複数の軸棒部材により箒状に形成して、穀稈を前側搬送装置12に向けて案内するように構成してもよい。 【0020】 しかして、前記移動機構43は、上側伝動ケース41の左側端部と、左側部フレーム27との間に設ける。 即ち、右側部フレーム28より左側部フレーム27の強度を確保して、左側部フレーム27内に側部伝達軸52を設けると共に、移動機構43の移動用駆動手段44を左側部フレーム27に取付けているので、移動用駆動手段44を確実に保持する。 また、左右側部フレーム27、28の内の一方の左側部フレーム27の強度を向上させたので、刈取部4全体の軽量化も図れる。 【0021】 (実施例の作用) 走行装置2により圃場を走行すると、刈取部4の分草装置8が圃場の穀稈を分草し、分草された穀稈は引起装置9により引き起こされ、引き起こされた穀稈が刈刃10により切断され、穀稈搬送装置11により穀稈供給搬送装置16に穀稈を搬送し、穀稈供給搬送装置16により脱穀室に穀稈が供給されて脱穀される。 刈取部4は、刈取フレーム18に分草装置8と引起装置9と刈刃10と穀稈搬送装置11を設けて構成し、刈取フレーム18は縦支持フレーム20の先端に取付けられ、縦支持フレーム20の基部は機体側に設けた支持台に回動自在に取付けているから、刈取上下シリンダを伸縮させると、刈取部4を上下させることができ、これにより刈取部4全体を上下させて刈高さを調節して前進して作業を行う。 【0022】 しかして、刈取部4の刈取フレーム18には少なくとも分草装置8と引起装置9と刈刃10と穀稈搬送装置11を設け、刈取フレーム18全体が機体側に対して上下するが、更に、刈取フレーム18は縦支持フレーム20側に設けた固定フレーム24と該固定フレーム24に対して移動する移動フレーム25とに分割形成し、移動フレーム25側には少なくとも分草装置8および引起装置9を設けて引起ユニット26を構成すると共に、移動フレーム25(引起ユニット26)は刈取部4の上部任意固定部に設けた回動中心を支点として移動フレーム25(引起ユニット26)の伝動筒40の先端が上側伝動ケース41の軸心より上方に位置するまで前側上方回動するように構成しているから、刈刃10の前方に位置する刈取部4の前側部分(引起ユニット26)を刈刃10に対して上方移動させた分当初位置まで刈刃10が前進でき、畦際の穀稈に刈刃10を可及的に接近して手作業によらずに畦際(枕地)の穀稈の機械刈りが可能となる。 【0023】 また、伝動筒40の先端が上側伝動ケース41の軸心より上方に位置するまで前側上方回動させると、刈取部4を含めた機体重心が後寄りとなって、圃場入口や畦越え後の前傾姿勢や、機体重心位置が極端に前側に位置するような場合でも、移動フレーム25(引起ユニット26)および機体の重心位置安定させた状態で、作業が行える。 また、刈刃10の前側の引起ユニット26が上動しているので、分草装置8および引起装置9の下部が圃場に突っ込むのを防止する。 この場合、複数並設した分草装置8と引起装置9は一体的に引起ユニット26に構成しているから、引起ユニット26は、刈刃10の前方全体を一度に開放し、開放作業を容易にする。 【0024】 また、分草装置8および引起装置9は、移動フレーム25(引起ユニット26)ごと移動させるから、操縦部7にいる作業者は畦際の穀稈まで直接近づいて切断する刈取作業を、刈刃10およびその前側上方周辺から視認でき、作業性および操作性を向上させ、好適である。 この場合、刈刃10の上方から後側に穀稈搬送装置11が存在し、穀稈搬送装置11は刈刃10と共に固定フレーム24に位置固定に設けるだけでなく、引起ユニット26を移動させた後も駆動可能であるから、刈刃10により刈り取った穀稈は穀稈搬送装置11により穀稈供給搬送装置16に搬送され、穀稈供給搬送装置16により脱穀室に供給される。 【0025】 しかして、移動用駆動手段44に通電して歯車45を回転させると、歯車45の回転により受動歯車46が回転し受動歯車46は上側伝動ケース41を回転させ、上側伝動ケース41は移動フレーム25(引起ユニット26)全体を上側伝動ケース41の軸心を回動中心として上方回動させて、刈刃10の前側を開放するから、上側伝動ケース41の左右両側を支点として一体的に上方移動させることができ、移動フレーム25の変形を抑制できる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】コンバインの側面図。 【図2】刈取部の側面図(分草体は省略)。 【図3】刈取部の側面図(分草体は省略)。 【図4】前側搬送装置および掻込装置部分の側面図。 【図5】同平面図。 【図6】固定側フレームおよび伝動機構の概略正面図。 【図7】引起装置部分の正面図。 【図8】引起ユニットを所定高さに上動させた側面図。 【図9】移動機構部分の縦断正面図。 【図10】刈取部の側面図(分草体は省略)。 【図11】引起装置の一部正面図。 【図12】刈刃の一部部分の平面図。 【図13】引起ユニットを上動させた作業状態側面図。 【符号の説明】 【0027】 1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取部4、5…グレンタンク、6…排出オーガ、7…操縦部、8…分草装置、引起装置9…引起装置、10…刈刃、11…穀稈搬送装置、12…前側搬送装置、13…掻込装置、14…後側搬送装置、15…穂先搬送装置、16…穀稈供給搬送装置、18…刈取フレーム、19…刈取下側フレーム、20…縦支持フレーム、…支持台、24…固定フレーム、25…移動フレーム、26…引起ユニット、27…左側部フレーム、28…右側部フレーム、30…刈刃フレーム、31…分草杆、32…引起フレーム、33…横軸、34…駆動歯車、35…ローラ、36…引起ラグ、37…チエン、38…引起ケース、40…伝動筒、41…上側伝動ケース、49…エンジン回転伝達軸、50…ベベルギヤ、51…下側伝達軸、52…側部伝達軸、53…ベベルギヤ、54…上側伝達軸、57…引起伝動軸、56…ベベルギヤ、55…ベベルギヤ、60…屈曲部、61…ワンウエイクラッチ、65…メタル、66…ひらき防止プレート、68…右側伝動ケース、69…搬送ラグ、70…駆動軸、71…フレーム、72…カバー、74…ガイド、75…中間屈曲部、76…先端部。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成17年5月20日(2005.5.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089934 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 淳一郎
【識別番号】100092945 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 千秋
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| 【公開番号】 |
特開2006−320279(P2006−320279A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月30日(2006.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2005−148089(P2005−148089) |
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