| 【発明の名称】 |
刈払機 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 敏行 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士重工業株式会社内
【氏名】吉田 賢一 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士重工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】刈払機をその使用環境に応じてエンジンと電動モータのいずれをも動力源として駆動し得るようにする。
【解決手段】刈払機本体としての操作アーム10内に回転自在に装着された従動軸の先端にはカッター13が連結され、他端にはエンジン出力軸の駆動側連結部とモータ出力軸の駆動側連結部の何れも選択的に連結される従動側連結部が設けられている。操作アーム10の他端に設けられる従動側ジョイント16にはエンジン17のエンジン出力側ジョイント34と電動モータ18のモータ出力側ジョイント38の何れもが選択的に着脱自在に装着され、それぞれのジョイント34,38は従動側ジョイント16に揺動自在に設けられた締結レバー33がエンジン17あるいは電動モータ18に設けられるラッチに係合することにより従動側ジョイント16に締結される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端にカッターが連結され他端に従動側連結部が設けられる従動軸を回転自在に刈払機本体に装着し、 エンジンの出力軸に設けられ前記従動側連結部に連結される駆動側連結部が組み込まれたエンジン出力側ジョイントと、電動モータの出力軸に設けられ前記従動側連結部に連結される駆動側連結部が組み込まれたモータ出力側ジョイントとのいずれもが選択的に着脱自在に装着される従動側ジョイントを前記刈払機本体に設け、 前記エンジンに設けられるラッチと前記電動モータに設けられるラッチとのいずれにも選択的に係合し、前記エンジン出力側ジョイントと前記モータ出力側ジョイントとのいずれをも選択的に前記従動側ジョイントに締結する締結レバーを前記従動側ジョイントに揺動自在に設けたことを特徴とする刈払機。 【請求項2】 請求項1記載の刈払機において、長手方向中央部に作業者により把持されるハンドルが設けられた中空棒からなる操作アームにより前記刈払機本体を形成することを特徴とする刈払機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はエンジンと電動モータのいずれをも動力源としてカッターを駆動し得るようにした刈払機に関する。 【背景技術】 【0002】 田畑の畦道の雑草、山林などの下草や牧草などを刈り取るために草刈機とも言われる刈払機が使用されている。刈払機には、操作アームの先端にカッターを取り付け、後端に動力源を取り付けるようにしたアーム連結タイプと、動力源の出力軸に直接カッターを取り付けるようにした直動タイプとがあり、動力源としてはエンジンを使用する場合と電動モータを使用する場合とがある。 【0003】 電動モータを動力源とする刈払機としては、例えば特許文献1に記載されるように、操作アームの先端に電動モータを装着し、電動モータのシャフトにカッターを直接取り付けるようにした直動タイプが多い。また、エンジンを動力源とする刈払機としては、例えば特許文献2に記載されるように、操作アームの先端側にカッターを配置し他端側にエンジンを配置するようにしたアーム連結タイプが多い。 【0004】 操作アームの先端側にカッターを取り付け、他端側にエンジンを取り付けるようにしたアーム連結タイプには、エンジンを背負い架台に搭載するようにした背負い式、操作アームに取り付けられたループ状のベルトを肩に掛けるようにした肩掛け式、および操作アームに取り付けられたハンドルを手に持って操作するようにしたハンドル式等があり、ハンドルにはループハンドルと両手ハンドルがある。 【特許文献1】実開平5−2620号公報 【特許文献2】特開2004−8054号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 電動モータを動力源とする刈払機には、電源コネクタを商用電源端子に接続して使用される電源接続式と、バッテリを搭載するバッテリ搭載式とがあり、電源接続式のものでは使用場所から比較的近い箇所に商用電源端子が存在する場合に使用することができるが、電源端子が存在しない場所ではそのまま使用することができず、使用するには発電機が必要となる。一方、バッテリ搭載式の刈払機ではバッテリ容量に限りがあるので、バッテリを交換あるいは充電する作業が必要である。これに対し、エンジンを動力源とする刈払機は、使用場所から比較的近い箇所に商用電源端子が存在しない場合にも使用することができ、また、燃料を補充することにより長時間作業することができるという利点があるが、作業時のエンジン騒音がモータ駆動の場合よりも大きくなる。 【0006】 このように、電動モータ式の刈払機は、大きな騒音を発生することはないが、商用電源を使用する場合には使用場所が制限され、バッテリを使用する場合にはこれを交換または充電する作業が必要となる。これに対し、エンジン式の刈払機は、山林の下草や牧草を刈り取る際のように電源端子が近くにない場合にも長時間の使用が可能であるが、家屋密集地域における雑草刈り取り作業を行う際には近隣の居住者にも騒音が伝わることになる。刈払機の使用者は使用環境に応じて電動式とエンジン式のいずれかを選択しているが、駆動源によって使用環境が制限されることになる。 【0007】 本発明の目的は、刈払機をその使用環境に応じてエンジンと電動モータのいずれをも動力源として駆動し得るようにすることにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明の刈払機は、一端にカッターが連結され他端に従動側連結部が設けられる従動軸を回転自在に刈払機本体に装着し、エンジンの出力軸に設けられ前記従動側連結部に連結される駆動側連結部が組み込まれたエンジン出力側ジョイントと、電動モータの出力軸に設けられ前記従動側連結部に連結される駆動側連結部が組み込まれたモータ出力側ジョイントとのいずれもが選択的に着脱自在に装着される従動側ジョイントを前記刈払機本体に設け、前記エンジンに設けられるラッチと前記電動モータに設けられるラッチとのいずれにも選択的に係合し、前記エンジン出力側ジョイントと前記モータ出力側ジョイントとのいずれをも選択的に前記従動側ジョイントに締結する締結レバーを前記従動側ジョイントに揺動自在に設けたことを特徴とする。 【0009】 本発明の刈払機は、長手方向中央部に作業者により把持されるハンドルが設けられた中空棒からなる操作アームにより前記刈払機本体を形成することを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、刈払機本体にエンジンと電動モータとのいずれかを選択的に装着することができるので、刈払機のカッターをエンジンで駆動することができるとともに電動モータにより駆動することができる。したがって、それぞれアタッチメントとしてのエンジンと電動モータとを用意しておくことにより、刈り取り作業の使用環境に応じて刈払機をエンジン駆動式とモータ駆動式とのいずれとしても使用することができる。また、刈払機本体とエンジンまたは電動モータとをセットとして購入した使用者は、付加的に電動モータまたはエンジンを購入することにより刈払機を電動式からエンジン駆動式またはエンジン駆動式から電動式に切り換えることができる。 【0011】 刈払機本体をハンドルが設けられた操作アームとすることにより、作業者が操作アームを手動操作して刈り取り作業を行うことができる。刈払機としては、背負い式または肩掛け式とすることもできる。 【0012】 また、本発明によれば、従動側ジョイントに設けられる締結レバーを操作することにより、エンジン出力側ジョイントやモータ出力側ジョイントを従動側ジョイントに容易に締結することができるので、刈払機本体へのエンジンや電動モータの脱着作業を容易にすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である刈払機を示す斜視図であり、図1(A)は刈払機本体にエンジンを装着した状態を示し、図1(B)は刈払機本体に電動モータを装着した状態を示す。図2は図1(A)に示す刈払機の一部を示す拡大断面図であり、図3は図1(B)に示す刈払機の一部を示す拡大断面図である。 【0014】 図1に示す刈払機はアーム連結タイプであり、刈払機本体としての操作アーム10を有し、操作アーム10は中空棒状の部材により構成されており、内部には図2、図3に示すように従動軸11が回転自在に装着されている。操作アーム10の先端にはホルダ12が取り付けられ、このホルダ12には外周面に多数の鋸刃状の刃部が形成された円板状の金属製のカッター13が回転自在に取り付けられており、カッター13は従動軸11の先端に傘歯車対(図示省略)を介して連結されている。操作アーム10の先端部にはカッター13の一部を覆うようにカバー14が取り付けられ、作業の安全が図られている。なお、カッター13としては、図示する円板状の金属製のものに代えて、回転中心から放射状に延びる複数本の紐からなるカッターを用いるようにしても良い。 【0015】 操作アーム10の長手方向中央部分には2つのハンドル15が取り付けられており、作業者はハンドル15を両手で把持することにより、草の刈り取り作業を行うことができる。なお、図示する場合には操作アーム10に2つのハンドル15を取り付けることにより刈払機は両手ハンドル式となっているが、これに代えてループハンドル式としても良く、操作アーム10にループ状の肩掛け用のベルトを取り付けて刈払機を肩掛け式としても良い。 【0016】 操作アーム10の後端には刈払機側のジョイントつまり従動側ジョイント16が取り付けられており、操作アーム10は従動側ジョイント16の部分で、図1(A)に示すようにエンジン17と、図1(B)に示すように電動モータ18とのいずれもが選択的に着脱自在に装着されるようになっている。 【0017】 図4はエンジンの詳細を示す正面図であり、図5は電動モータの詳細を示す正面図である。 【0018】 図4に示すように、エンジン17としては4サイクルの単気筒ガソリンエンジンが用いられ、エンジンカバー21内には図2に示すクランク軸からなるエンジン出力軸22を回転自在に支持するクランクケース、およびクランクケースに取り付けられピストンが往復動自在に装着されるシリンダ等のエンジン構成部材(図示省略)が組み込まれており、燃料タンク23内のガソリンを燃料としてエンジン出力軸22が回転駆動される。図2に示すように、出力軸22には冷却ファン24が取り付けられており、エンジン17が作動するとエンジン17を冷却する冷却風が発生する。出力軸22を手動で回転させてエンジン17を始動させるためにリコイルスタータが設けられており、図1(A)に示すようにリコイルノブ25を引っ張ることによりエンジン17を始動させることができる。 【0019】 図5に示すように、電動モータ18は略六角柱形状のモータケース26を有し、このモータケース26には図3に示すアマチュアシャフトからなるモータ出力軸27が回転自在に支持され、モータケース26内にはモータ出力軸27に固定されるアーマチュアやアーマチュアに対向するマグネット等のモータ構成部材(図示省略)が組み込まれている。また、電動モータ18の外周部にはバッテリ28が装着されており、このバッテリ28は例えばリチウムイオン電池などの充電式となっており、電動モータ18はこのバッテリ28から供給される電力により駆動される。なお、バッテリ28は出力軸27の軸方向にスライド式に着脱自在に装着されており、充電する際にはバッテリ28は電動モータ18から取り外されて図示しない充電器により充電される。 【0020】 図6(A)は従動側ジョイントの詳細を示す側面図であり、図6(B)は同図(A)に示す従動側ジョイントの正面図であり、図7は締結用溝と締結レバーとの締結構造を示す断面図である。 【0021】 図6に示すように、従動側ジョイント16は操作アーム10よりも大径のカップ状に形成され、操作アーム10の後端部に固定されている。図6(B)に示すように、従動側ジョイント16の内部には従動側連結部としてのクラッチドラム31が組み込まれており、図2に示すように、このクラッチドラム31は従動軸11に固定され、クラッチドラム31が回転すると従動軸11も回転する。また、従動側ジョイント16の開口端には正方形状のフランジ部16aが設けられており、このフランジ部16aの両側部にはピン32により揺動自在に一対の締結レバー33が装着され、これらの締結レバー33は作業者により操作されるレバー部33aと、レバー部33aに対して外側にずれるとともにピン32に対してレバー部33aとは反対側に突出する締結アーム部33bとを有している。 【0022】 一方、図4に示すように、エンジンカバー21には、従動側ジョイント16に着脱自在に装着されるエンジン出力側ジョイント34が設けられており、このエンジン出力側ジョイント34には円筒状に凹む係合凹部34aが設けられ、従動側ジョイント16は、その開口端に設けられた円筒形状のインロー16bにおいて係合凹部34aに嵌合するようになっている。また、エンジンカバー21には、エンジン出力側ジョイント34の両側に位置して一対の締結用溝35が形成されており、図7に示すように、これらの締結用溝35は開口部からL字状に曲げて形成されており、エンジンカバー21の裏面側の部分は係合面35aとなっている。 【0023】 従動側ジョイント16にエンジン出力側ジョイント34を装着すると、図7中一点鎖線で示すように、解除位置にある締結レバー33の締結アーム部33bは締結用溝35内に突出し、この状態から図中実線で示す締結位置まで締結レバー33を図中時計回り方向に回転させると、締結アーム部33bは締結用溝35の係合面35aに係合する。また、締結用溝35の内部にはラッチ36が設けられており、締結アーム部33bが係合面35aに係合すると、締結アーム部33bの背面にラッチ36が係合し、これにより、締結アーム部33bは係合面35aと係合した状態に保持される。つまり、従動側ジョイント16に設けられる締結レバー33をエンジンカバー21に設けられるラッチ36に係合させることにより、締結レバー33を締結位置にロックして、エンジン出力側ジョイント34を従動側ジョイント16に締結することができる。 【0024】 エンジンカバー21にはロック解除ボタン37が設けられており、このロック解除ボタン37が押されるとラッチ36は締結用溝35の外部へ移動し、これによりラッチ36による締結アーム部33bのロックが解除される。したがって、ロック解除ボタン37を押した状態のもとで締結レバー33を戻し操作することにより、締結アーム部33bと係合面35aとの係合を解除して、従動側ジョイント16からエンジン出力側ジョイント34を取り外すことができる。 【0025】 図5に示すように、電動モータ18には、そのモータケース26に従動側ジョイント16に着脱自在に装着されるモータ出力側ジョイント38が設けられており、このモータ出力側ジョイント38には円筒状に凹む係合凹部38aが設けられ、従動側ジョイント16はインロー16bにおいて係合凹部38aに係合するようになっている。また、モータケース26には、モータ出力側ジョイント38の両側に位置して、エンジンカバー21に形成されるのと同様の形状、サイズの締結用溝35が形成されており、これらの締結用溝35にはエンジンカバー21に設けられるのと同様な係合面35aとラッチ36とが設けられている。したがって、従動側ジョイント16にモータ出力側ジョイント38を装着した状態のもとで、従動側ジョイント16の締結レバー33を操作することにより、締結レバー33の締結アーム部33bを締結用溝35の係合面35aに係合させるとともに締結アーム部33bの背面にラッチ36を係合させて、モータ出力側ジョイント38を従動側ジョイント16に締結することができる。また、モータケース26に設けられたロック解除ボタン37を押した状態のもとで締結レバー33を戻し操作することにより、締結アーム部33bと係合面35aとの係合を解除して、従動側ジョイント16からモータ出力側ジョイント38を取り外すことができる。つまり、従動側ジョイント16に設けられる締結レバー33は、エンジン出力側ジョイント34に設けられるラッチ36とモータ出力側ジョイント38に設けられるラッチ36とのいずれにも選択的に係合し、これにより、エンジン出力側ジョイント34とモータ出力側ジョイント38とのいずれをも選択的に従動側ジョイント16に締結することができる。 【0026】 このように、この刈払機では、従動側ジョイント16に設けられる締結レバー33を操作することにより、エンジン出力側ジョイント34やモータ出力側ジョイント38を従動側ジョイント16に容易に締結することができるので、刈払機本体としての操作アーム10へのエンジン17や電動モータ18の脱着作業を容易にすることができる。 【0027】 図8は図2における横断面図であり、エンジン出力軸22の先端部には駆動側連結部としての一対のクラッチシュー41が設けられ、これらのクラッチシュー41はエンジン出力側ジョイント34に組み込まれており、図2に示すように、従動側ジョイント16がエンジン出力側ジョイント34に締結されたときには、これらのクラッチシュー41がクラッチドラム31に組み付けられて従動軸11とエンジン出力軸22との間に遠心クラッチ42が構成される。図8に示すように、エンジン出力側ジョイント34にはエンジン出力軸22に固定される円盤状の回転板43が設けられ、クラッチシュー41は回転板43にピン44により揺動自在に装着されており、それぞれのクラッチシュー41の間には引っ張りコイルばね45が装着され、この引っ張りコイルばね45によりクラッチシュー41には摩擦接触部41aがクラッチドラム31の内周面から離れる方向のばね力が加えられている。エンジン17の回転数が上昇すると、クラッチシュー41は遠心力により引っ張りコイルばね45のばね力に抗して拡開し、クラッチドラム31の内周面に押し付けられてクラッチドラム31と連結される。これにより、エンジン出力軸22は遠心クラッチ42を介して従動軸11と直結状態とされる。リコイルノブ25を引っ張ってエンジン17を始動させるときには、遠心クラッチ42は開放状態となっているので、リコイルノブ25には大きな抵抗力が加わることなく、容易にエンジン17を始動させることができる。 【0028】 このように、操作アーム10に設けられる従動側ジョイント16をエンジン17に設けられるエンジン出力側ジョイント34に締結すると、図1(A)に示すように刈払機本体としての操作アーム10にエンジン17を装着することができる。また、従動側ジョイント16をエンジン出力側ジョイント34に締結すると、エンジン出力軸22はクラッチドラム31とクラッチシュー41とを備えた遠心クラッチ42を介して従動軸11と連結されるので、刈払機はエンジン17を動力源としてカッター13を回転駆動して草を刈り取ることができる。 【0029】 図5に示すように、モータ出力軸27の先端部には駆動側連結部としての一対のクラッチシュー46が設けられ、これらのクラッチシュー46はモータ出力側ジョイント38に組み込まれており、図3に示すように、従動側ジョイント16がモータ出力側ジョイント38に締結されたときには、これらのクラッチシュー46がクラッチドラム31に組み付けられて従動軸11とモータ出力軸27との間に遠心クラッチ47が構成される。モータ出力側ジョイント38に設けられるクラッチシュー46は、モータ出力軸27に固定される回転板48にピン(図示省略)により揺動自在に装着され、それぞれのクラッチシュー46の間には引っ張りコイルばね51が装着され、この引っ張りコイルばね51によりクラッチシュー46には摩擦接触部46aがクラッチドラム31の内周面から離れる方向のばね力が加えられている。電動モータ18の回転数が上昇すると、クラッチシュー46は遠心力により引っ張りコイルばね51のばね力に抗して拡開し、クラッチドラム31の内周面に押し付けられてクラッチドラム31と連結される。これにより、モータ出力軸27は遠心クラッチ47を介して従動軸11と直結状態とされる。カッター13とカバー14との間に草が絡まってバッテリ28から駆動電流が供給された状態のまま電動モータ18の回転数が低下したときには、クラッチドラム31に対するクラッチシュー46の係合が解除され、電動モータ18に過電流が流れることが防止される。 【0030】 このように、従動側ジョイント16をモータ出力側ジョイント38に締結すると、図1(B)に示すように刈払機本体としての操作アーム10に電動モータ18を装着することができる。また、従動側ジョイント16をモータ出力側ジョイント38に締結すると、モータ出力軸27はクラッチドラム31とクラッチシュー46とを備えた遠心クラッチ47を介して従動軸11と連結されるので、刈払機は電動モータ18を動力源としてカッター13を回転駆動して草を刈り取ることができる。なお、図2、図3に示す符号52はゴム製のシール部材である。 【0031】 このような構成により、本発明の刈払機は、1つの操作アーム10に対して、エンジン17と電動モータ18のいずれをも作業者が選択的に装着することができるので、刈払機本体つまり操作アーム10と、それぞれアタッチメントとしてのエンジン17と電動モータ18とを用意しておくことにより、刈り取り作業の使用環境に応じて刈払機をエンジン駆動式とモータ駆動式とのいずれとしても使用することができる。例えば、静粛性が要求されない場所ではエンジン17を駆動源として刈り取り作業を行うことができ、静粛性が要求される場所では電動モータ18を駆動源として刈り取り作業を行うことができ、使用者は使用環境に応じて駆動源を選択することができる。また、操作アーム10とエンジン17とをセットとして購入した使用者は、付加的に電動モータ18を購入することにより刈払機を電動式に切り換えることができる。 【0032】 図9は図4に示すエンジン回転数調整器の詳細を示す斜視図であり、図10は図5に示すモータ回転数調整器の詳細を示す斜視図であり、図11は図10に示すモータ回転数調整器に設けられる可変抵抗器の回路図である。 【0033】 図4に示すように、エンジン17の回転数を調整するために、エンジン17にはエンジン回転数調整器53が設けられている。このエンジン回転数調整器53はケーブルユニット54を介してエンジン17に接続されており、図1(A)に示すように、操作アーム10にエンジン17が装着されたときには、操作アーム10の一方のハンドル15に着脱自在に装着される。 【0034】 図9に示すように、エンジン回転数調整器53はホルダ55とホルダ55に支持ピン56により揺動自在に支持されるレバー57とを有し、ケーブルユニット54は可撓性を有するチューブ54aとチューブ54aに移動自在に収容されるケーブル54bとを有しており、ケーブル54bの一端はレバー57に接続され、他端はエンジン17のスロットル(図示省略)に接続されている。また、チューブ54aの一端はホルダ55に固定され、他端はエンジンカバー21に固定されており、これにより、ホルダ55とエンジン17との間におけるケーブル54bの移動経路長はチューブ54aにより所定の長さに規定されている。したがって、レバー57を操作することにより、ケーブル54bを介してスロットルを開閉操作して、エンジン17の回転数を調整することができる。 【0035】 ホルダ55には断面略C字形の装着バンド部55aが一体に形成され、装着バンド部55aの切り欠き部分はボルト58とナット59とにより連結されており、装着バンド部55aをハンドル15に配置してボルト58とナット59とを締め付けることにより、ホルダ55つまりエンジン回転数調整器53を操作アーム10のハンドル15に着脱自在に装着することができる。ホルダ55をハンドル15に装着すると、レバー57はハンドル15のグリップ部分に配置されるので、作業者はハンドル15のグリップ部分を握ったままレバー57を操作してエンジン17の回転数を調整することができる。 【0036】 一方、図5に示すように、電動モータ18の回転数を調整するために、電動モータ18にはモータ回転数調整器61が設けられている。このモータ回転数調整器61は電気コード62を介して電動モータ18に接続されており、図1(B)に示すように、操作アーム10に電動モータ18が装着されたときには、操作アーム10の一方のハンドル15に着脱自在に装着される。 【0037】 図10に示すように、モータ回転数調整器61はホルダ63とホルダ63に支持ピン64により移動自在つまり回転自在に支持される操作部材としての調整ダイアル65とを有しており、ホルダ63には、図11に示すような可変抵抗器66が設けられている。可変抵抗器66は電気コード62を介して電動モータ18に設けられる制御装置(図示省略)に接続されており、バッテリ28から電源電圧が印加される抵抗67と電動モータ18に接続される移動端子68とを有し、移動端子68は調整ダイアル65に固定されるとともに抵抗67に移動自在に接触している。したがって、調整ダイアル65を回転操作することにより、移動端子68の抵抗67との接触位置を変化させることができ、これにより、バッテリ28から電動モータ18へ供給される駆動電流を変化させて、電動モータ18の回転数を調整することができる。 【0038】 ホルダ63には、エンジン回転数調整器53のホルダ55と同様な断面略C字形の装着バンド部63aが一体に形成されており、ホルダ63つまりモータ回転数調整器61はこの装着バンド部63aにおいて操作アーム10のハンドル15に着脱自在に装着される。ホルダ63をハンドル15に装着すると、作業者はハンドル15のグリップ部分を握ったまま調整ダイアル65を操作して電動モータ18の回転数を調整することができる。 【0039】 本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、特許文献1に記載されるように、操作アーム10つまり操作桿の先端に駆動源とこれにより駆動されるカッターとを装着するようにした直動タイプの刈払機にもこの発明を適用することができ、その場合には操作アーム10の先端に取り付けられたハウジングの中にエンジンと電動モータとを選択して装着することになる。さらに、走行台車に駆動源とカッターとを装着するようにしたタイプの刈払機に対しても同様にして、この発明を適用することができる。 【0040】 また、本実施の形態においては、ラッチ36は締結用溝35内に設けられて、締結用溝35の係合面35aに係合した締結レバー33をロックする構造となっているが、これに限らず、締結レバー33に係合して従動側ジョイント16をエンジン出力側ジョイント34とモータ出力側ジョイント38とのいずれにも選択的に締結することができる構造であればよい。 【0041】 さらに、駆動側連結部と従動側連結部との連結構造としては、遠心クラッチに限らず、例えば噛み合い式クラッチ等を用いるようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】本発明の一実施の形態である刈払機を示す斜視図であり、(A)は刈払機本体にエンジンを装着した状態を示し、(B)は刈払機本体に電動モータを装着した状態を示す。 【図2】図1(A)に示す刈払機の一部を示す拡大断面図である。 【図3】図1(B)に示す刈払機の一部を示す拡大断面図である。 【図4】エンジンの詳細を示す正面図である。 【図5】電動モータの詳細を示す正面図である。 【図6】(A)は従動側ジョイントの詳細を示す側面図であり、(B)は同図(A)に示す従動側ジョイントの正面図である。 【図7】締結用溝と締結レバーとの締結構造を示す断面図である。 【図8】図2における横断面図である。 【図9】図4に示すエンジン回転数調整器の詳細を示す斜視図である。 【図10】図5に示すモータ回転数調整器の詳細を示す斜視図である。 【図11】図10に示すモータ回転数調整器に設けられる可変抵抗器の回路図である。 【符号の説明】 【0043】 10 操作アーム(刈払機本体) 11 従動軸 13 カッター 15 ハンドル 16 従動側ジョイント 17 エンジン 18 電動モータ 22 エンジン出力軸 27 モータ出力軸 31 クラッチドラム(従動側連結部) 33 締結レバー 34 エンジン出力側ジョイント 36 ラッチ 38 モータ出力側ジョイント 41,46 クラッチシュー(駆動側連結部)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005348 【氏名又は名称】富士重工業株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号
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| 【出願日】 |
平成17年5月11日(2005.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080001 【弁理士】 【氏名又は名称】筒井 大和
【識別番号】100093023 【弁理士】 【氏名又は名称】小塚 善高
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| 【公開番号】 |
特開2006−314227(P2006−314227A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月24日(2006.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2005−138561(P2005−138561) |
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