| 【発明の名称】 |
リール式芝刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤本 浩行 【住所又は居所】兵庫県小野市大島町743番地 金星園芸工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】後ローラの高さを調節しても集草容器の高さ位置に不具合を生じることがないようにしたリール式芝刈機を提供すること。
【解決手段】左右の芝刈機本体に軸支した前ホイール2と、この前ホイールの回転によって芝刈機本体3の間で回転する回転刃4と、この芝刈機本体3から後側に延設し、上下方向に揺動可能に支持した支持フレーム12と、この支持フレーム12の後部に支持した後ローラ11と、この支持フレーム12の揺動に連動して前記回転刃4と刃先が接した状態で移動する固定刃17で芝mの刈り高さを調節する刈り高さ調節機構と、この回転刃4で刈った芝mを、芝刈機本体3の前部に保持した集草容器6に集める案内カバー21とを備え、前記支持フレーム12を揺動させて刈り高さH1を高く調節する操作に連動して、前記集草容器6の前部を上向きに移動させる連結アーム23を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の芝刈機本体に軸支した前ホイールと、 該前ホイールの回転によって芝刈機本体の間で回転する回転刃と、 該芝刈機本体から後側に延設し、上下方向に揺動可能に支持した支持フレームと、 該支持フレームの後部に支持した後ローラと、 該支持フレームの揺動に連動して前記回転刃と刃先が接した状態で移動する固定刃で芝の刈り高さを調節する刈り高さ調節機構と、 該回転刃で刈った芝を、芝刈機本体の前部に保持した集草容器に集める案内カバーとを備え、 前記支持フレームを揺動させて刈り高さを高く調節する操作に連動して、前記集草容器の前部を上向きに移動させる連結アームを設けたリール式芝刈機。 【請求項2】 前記集草容器を保持する保持部材を左右の芝刈機本体に設け、該保持部材の下部を芝刈機本体に軸支し、該保持部材の上部と前記支持フレームの支持軸とを前記連結アームで連結した請求項1記載のリール式芝刈機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本願発明は、芝の刈り高さを大きな範囲で調節することができるリール式芝刈機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、リール式芝刈機として、例えば、図4の斜視図と図5の中央縦断面図に示すようなリール式芝刈機がある。このリール式芝刈機51は、左右に芝刈機本体53が設けられ、これら芝刈機本体53の外側に前ホイール52が軸58で回動自在に軸支されている。左右の芝刈機本体53の前部は、集草容器56を引っ掛けて保持するために固定された保持フレーム57で連結されている。また、芝刈機本体53の間には、回転刃54を支持する回転軸55が軸受(図示略)を介して設けられている。この回転刃54は、前ホイール52が回転することによって内蔵したインターナルギヤで前記回転軸55に連結されたピニオンギヤを回転させる歯車機構59で回転させられる。 【0003】 一方、芝刈機本体53の後部には本体フレーム60が固定されている。この本体フレーム60は、左右の芝刈機本体53からそれぞれ後方に向けて延びるように設けられている。そして、これら左右の本体フレーム60の間には、後ローラ61を回転自在に支持する支持フレーム62を左右に備えた支持軸63が設けられている。左右の支持フレーム62の上部には、支持軸63を中心に複数の凹部64が形成されており、本体フレーム60に設けられた高さ固定バー65が係合している。 【0004】 また、支持軸63には固定刃取付フレーム66が設けられており、この固定刃取付フレーム66の先端に固定刃67が取付けられている。固定刃取付フレーム66は、支持軸63を中心に回動可能に構成されており、刃調整ナット68によって位置調整ができるように構成されている。 【0005】 さらに、左右の本体フレーム60には、後方に延びるハンドル70が設けられており、このハンドル70を作業者が持って前ホイール52を前進させれば、回転刃54と固定刃67との間で芝mを刈り取ることができる。この刈り取った芝mは、案内カバー71によって前方の集草容器56に集められる。 【0006】 このようなリール式芝刈機51の場合、支持軸63を中心に支持フレーム62を揺動させて選択した凹部64に高さ固定バー65を係合させることにより固定刃67の高さを調節することができ、この調節により、回転刃54との間で芝を刈り取る刈り高さH1を調節することができる。例えば、図5に実線で示す低い刈り高さH1の設定と、二点鎖線で示す高い刈り高さH2の設定との間で数段階の調節が可能なように構成されている。この刈り高さの調節は、刈り取る芝の長さに応じて設定される。 【0007】 この種の従来技術として、刈り高さの調節ができるようにしたリール式芝刈機がある(例えば、特許文献1,2参照。)。 【特許文献1】特開平8−37870号公報 【特許文献2】特開平9−154304号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 ところで、前記したようにリール式芝刈機51では、後ローラ61側で刈り高さを変更するように構成されているが、後ローラ61側を高くして芝刈機51の後側を上げると、前ホイール52の前部に設けられた集草容器56が下がる構造となっている。すなわち、後ローラ61によって刈り高さを高くすると芝刈機本体53が前向きに回動し、これにより集草容器56の保持フレーム57も回動して前向きに傾くので、この保持フレーム57で保持している集草容器56の前部が下方に下がってしまう。つまり、接地している前ホイール52を支点として、後ローラ61側を上げると集草容器56の前部が下がり、逆に後ローラ61側を下げると集草容器56の前部が上がる、シーソー状の構成となっている。 【0009】 そのため、このようなリール式芝刈機51では、後ローラ61側を高くして高い刈り高さH2とした場合、集草容器56の前部が下がり、この集草容器56の前部が刈り取る前の長い芝mに当たってスムーズな刈り取り作業を行うことができなくなる。 【0010】 このようなことから、従来より、長い芝m(例えば、100mmを超えるような芝)を刈り取る場合、予めリール式芝刈機による刈り取り作業に支障のない長さ(例えば、50mm程度)まで他の草刈機等で芝mを短く刈り、その後、リール式芝刈機で仕上げるような方法で刈り取られている。 【0011】 しかしながら、この方法の場合には他の草刈機等が必要になるとともに、機械を交換して行う作業に時間を要する。そのため、リール式芝刈機によって長い芝を直接刈り取りたい、という要望がある。 【0012】 なお、前記特許文献1,2は、本願発明が対象とするリール式芝刈機とは構造が異なり、前記したように後ローラ61の高さ調節によって集草容器56が下がって刈り取り作業に不具合を生じる、という課題を生じないとともに解決できるものでもない。 【0013】 そこで、本願発明は、後ローラの高さを高く調節しても集草容器の高さ位置に不具合を生じることがないようにしたリール式芝刈機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0014】 前記目的を達成するために、本願発明は、左右の芝刈機本体に軸支した前ホイールと、該前ホイールの回転によって芝刈機本体の間で回転する回転刃と、該芝刈機本体から後側に延設し、上下方向に揺動可能に支持した支持フレームと、該支持フレームの後部に支持した後ローラと、該支持フレームの揺動に連動して前記回転刃と刃先が接した状態で移動する固定刃で芝の刈り高さを調節する刈り高さ調節機構と、該回転刃で刈った芝を、芝刈機本体の前部に保持した集草容器に集める案内カバーとを備え、前記支持フレームを揺動させて刈り高さを高く調節する操作に連動して、前記集草容器の前部を上向きに移動させる連結アームを設けている。このように刈り高さを調節する後ローラの揺動に連動して集草容器の前部を上向きに移動させることにより、刈り高さを高くする調節に連動して集草容器の前部が下がらないように自動的に位置調節ができ、長い芝でも安定した刈り取り作業を行うことが可能となる。 【0015】 また、前記集草容器を保持する保持部材を左右の芝刈機本体に設け、該保持部材の下部を芝刈機本体に軸支し、該保持部材の上部と前記支持フレームの支持軸とを前記連結アームで連結すれば、簡単な構成で後ローラによる高さ調節に連動して集草容器の前部を上向きに移動させることができる。 【発明の効果】 【0016】 本願発明は、以上説明したような手段により、刈り高さを高くするために後ローラの高さを調節しても集草容器の前部が大きく下がらないので、高い刈り高さで安定した刈り取りができるリール式芝刈機を提供することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本願発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の一実施の形態に係るリール式芝刈機の中央縦断面図である。図ではねじれた回転刃の一部を二点鎖線で示し、回転刃と芝刈機本体との間の構成を明確に示している。また、刈り高さを最も低い刈り高さH1とした状態を示している。 【0018】 図示するように、この実施の形態のリール式芝刈機1は、左右(紙面と直交する方向)に芝刈機本体3が設けられ、これら芝刈機本体3の外側に前ホイール2が軸8で軸支されている。左右の芝刈機本体3の前部は、芝刈機1の前部に集草容器6を引っ掛けて保持する保持部材たる保持ブラケット7で連結されている。また、芝刈機本体3の間には、回転刃4(リール刃)を支持する回転軸5が設けられている。左右の芝刈機本体3の内部には、前ホイール2が回転することによって内蔵したインターナルギヤで前記回転軸5に連結されたピニオンギヤを回転させる歯車機構9が内蔵されている。回転軸5は、ワンウエイクラッチ(図示略)によって一方向にのみ回転するように構成されている。従って、前ホイール2を回転させれば、芝刈機本体3の間で回転刃4を刈取り方向に回転させることができる。 【0019】 一方、前記芝刈機本体3の後部には本体フレーム10が固定されている。この本体フレーム10は、左右の芝刈機本体3からそれぞれ後方に向けて延びるように設けられている。そして、これら左右の本体フレーム10の間には、後ローラ11を回転自在に支持する支持フレーム12を左右に備えた支持軸13が設けられている。この支持軸13により、支持フレーム12は上下方向に揺動可能に構成されている。この実施の形態では、支持フレーム12を、芝刈機本体3から後方に延設して固定された本体フレーム10に設けている。 【0020】 また、左右の支持フレーム12の上部には、支持軸13を中心に複数の凹部14が形成されている。そして、前記本体フレーム10間には、この凹部14と係合する高さ固定バー15が設けられている。この高さ固定バー15は、支持軸13に向けて付勢(例えば、バネ等で付勢。)されており、所定の凹部14と係合した状態を保つように構成されている。 【0021】 さらに、支持軸13には、本体フレーム10の間に延びる固定刃取付フレーム16が軸支されている。この固定刃取付フレーム16の先端に固定刃17(ナイフ)が取付けられている。固定刃取付フレーム16は、支持軸13を中心に回動可能に構成されており、本体フレーム10に設けられた刃調整ナット18によって固定刃17の位置を調整できるように構成されている。この刃調整ナット18は、スプリング19によって固定刃取付フレーム16を弾力的に支持している。 【0022】 従って、支持軸13を中心に支持フレーム12を揺動させて選択した凹部14に高さ固定バー15を係合させることにより、支持フレーム12の位置を移動させて固定刃17の高さを調節することができるように構成されている。このように、支持フレーム12に設けた高さ固定バー15を係合させる凹部14の位置調節により、回転刃4と固定刃17との接する部分で芝mを刈り取る刈り高さH1を調節することができる。これが刈り高さ調節機構である。 【0023】 また、左右の本体フレーム10には、後方に延びるハンドル20が設けられている。このハンドル20は、作業者が持って本体フレーム10とともに前ホイール2を前進させれば、この前ホイール2が回転して回転刃4を回転させ、この回転する回転刃4と前記固定刃17との間で芝mを刈り取ることができる。この刈り取った芝mは、案内カバー21によって前方の集草容器6に集められる。 【0024】 そして、このように構成された芝刈機1において、前記集草容器6を引っ掛けて保持するための保持ブラケット7の下部が芝刈機本体3に支持軸22で軸支され、上部が揺動可能に構成されるとともに、この揺動可能な保持ブラケット7の上部が、前記支持フレーム12と連結アーム23(リンク)で連結されている。従って、支持フレーム12の揺動に連動して、この連結アーム23が保持ブラケット7の上部を揺動させるように構成されている。 【0025】 この連結アーム23で連結する位置としては、この実施の形態では、後ローラ11を支持する支持フレーム12の揺動軸である支持軸13の上部としている。この支持軸13の上部とすることにより、後ローラ11により刈り高さを高く調節する時に支持フレーム12が支持軸13を中心に図示する反時計方向に回動するので、連結アーム23の支持部が後ローラ側に移動して集草容器6の保持ブラケットの上部を後ローラ11側に移動させる。 【0026】 これにより、後ローラ11によって刈り高さを高くしたときに本体フレーム10の位置が上部に移動して芝刈機本体3が前向きに回動し、これにより集草容器6の保持ブラケット7も回動して位置が変化したとしても、この保持ブラケット7の上部は連結アーム23によって後ローラ11側に揺動させられるので、保持ブラケット7が前向きに傾くのを防止して集草容器6の前部が下がらないようにできる。 【0027】 この実施の形態では、後ローラ11を支持する支持フレーム12の支持軸13に近接した上部と保持ブラケット7の上部とを連結アーム23で連結して保持ブラケット上部を後ローラ11側に移動させるようにしているが、この連結アーム23の連結位置としては、支持フレーム12を回動させて刈り高さを高くしたときに集草容器6の前部が下がらないような構成であればよい。 【0028】 図2は、図1に示すリール式芝刈機の刈り高さ調節時の中央縦断面図であり、図3は、図1の状態から図2の状態に移行する途中の連結アームを示す参考図である。 【0029】 図2に示す状態は支持フレーム12の最も高い位置の凹部14に高さ固定バー15を係合させた状態を示しており、この状態が刈り高さを最も高い刈り高さH3とした状態である。このように後ローラ11を支持している支持フレーム12を回動させて刈り高さH3の最も高い位置に調節したとしても、連結アーム23によって集草容器6を保持している保持ブラケット7の上部が支持軸22を支点として後ローラ11側に揺動させられるので、芝刈機本体3が回動して保持ブラケット7の位置は変化するが、保持ブラケット7の角度は集草容器6の前部が下がらないような角度に変更することができる。従って、集草容器6の前部は下がることなく、芝刈機1を前進させて行う芝mの刈り取り作業を安定して行うことができる。 【0030】 また、この図2に示す最も高い刈り高さH3の状態と、図1に示す最も低い刈り高さH1の状態との間でも、支持フレーム12に設けられた凹部14の位置を任意に変更することによって刈り高さを変更することは可能であり、この場合でも、図3に示すように、支持フレーム12の回動によって連結アーム23が集草容器6の保持ブラケット7の上部を、支持軸22を中心に後ローラ11側へ移動させるので、集草容器6の前部が下がるのを防止して、芝mの刈り取り作業を安定して行うことができる。 【0031】 従って、このリール式芝刈機1によれば、支持フレーム12を回動させることによって後ローラ11の高さ位置を調節することにより、この調節に連動して刈り高さを調節することができるとともに、連結アーム23で集草容器6の前部が下がらないように保持ブラケット7の上部を後ローラ11側へ揺動させることができるので、1つの調節で刈り高さH3(H1)に応じた集草容器6の角度調節もすることができる。 【0032】 しかも、この刈り高さH3(H1)の調節に連動して集草容器6の角度(位置)を、刈り取り時に集草容器6の前部が芝mに当たって支障を来たさない状態とすることができるので、長い芝mをリール式芝刈機1で直接刈り取ることができる。また、芝mを刈るときに一度で刈取れる長さはある程度決まっているので、刈り高さH3とした高い状態(例えば、図2の状態)から段階的に刈り高さを低く(例えば、図1の状態まで)変更して複数回の刈り取り作業を行うことにより、従来のように草刈機等による予備的な刈り取り作業を行うことなく、リール式芝刈機1のみで長い芝mを短い芝mまで段階的に刈り取ることが可能となり、芝刈り作業の作業性向上や迅速化も可能となる。 【0033】 なお、前述した実施の形態は一例を示しており、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は前述した実施の形態に限定されるものではない。 【産業上の利用可能性】 【0034】 本願発明に係るリール式芝刈機は、刈り高さを高くして長い芝を刈り取りたい場合に好適に利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】本願発明の一実施の形態に係るリール式芝刈機の中央縦断面図である。 【図2】図1に示すリール式芝刈機の刈り高さ調節時の中央縦断面図である。 【図3】図1の状態から図2の状態に移行する途中の連結アームを示す参考図である。 【図4】従来より使用されているリール式芝刈機の全体を示す斜視図である。 【図5】図4に示す従来のリール式芝刈機の中央縦断面図である。 【符号の説明】 【0036】 1…芝刈機 2…前ホイール 3…芝刈機本体 4…回転刃 5…回転軸 6…集草容器 7…保持ブラケット 8…軸 9…歯車機構 10…本体フレーム 11…後ローラ 12…支持フレーム 13…支持軸 14…凹部 15…高さ固定バー 16…固定刃取付フレーム 17…固定刃 18…刃調整ナット 20…ハンドル 21…案内カバー 22…支持軸 23…連結アーム H1,H3…刈り高さ m…芝
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| 【出願人】 |
【識別番号】000164070 【氏名又は名称】金星園芸工業株式会社 【住所又は居所】兵庫県小野市大島町743番地
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| 【出願日】 |
平成17年4月26日(2005.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065868 【弁理士】 【氏名又は名称】角田 嘉宏
【識別番号】100106242 【弁理士】 【氏名又は名称】古川 安航
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| 【公開番号】 |
特開2006−304618(P2006−304618A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月9日(2006.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2005−127809(P2005−127809) |
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