| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】瀬川 卓二 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】田中 祐二 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】斎藤 成徳 【住所又は居所】山形県酒田市両羽町332番地 株式会社斎藤農機製作所内
【氏名】奥田 史郎 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】フィーダの前端に刈取り部を連結し、刈取り部に導入した作物を刈取り装置で刈取った後、刈取り作物をオーガで横送り合流してフィーダの始端に供給し、フィーダに内装した掻上げコンベアよって後方に搬送した作物を脱穀装置に投入するよう構成したコンバインにおいて、刈取り作物の横送りからフィーダへの送込みを停滞なく円滑に行えるようにする。
【解決手段】オーガ13におけるスクリュー27の横送り終端部の左右方向位置と、オーガ13に備えられた掻込みフィンガー28群のうちの最横外端で作動する掻込みフィンガー28の左右方向位置と、フィーダ7に内装された掻上げコンベア18における搬送バー23の両端の左右方向位置とを略一致させてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に搭載した脱穀装置から前方にフィーダを延出するとともに、このフィーダの前端に刈取り部を連結し、刈取り部に導入した作物を刈取り装置で刈取った後、刈取り作物をオーガで横送り合流して前記フィーダの始端に供給し、フィーダに内装した掻上げコンベアよって後方に搬送した作物を前記脱穀装置に投入するよう構成したコンバインにおいて、 前記掻上げコンベアを、フィーダの作物入口から作物出口に亘って巻回されて回動される搬送チェーンに搬送バーを横架装着したものに構成するとともに、前記オーガを、大径ドラムの外周に横送り用のスクリューを設けるとともに前記作物入口に対向するオーガ部分における周方向複数個所にドラム回転に伴って出退する掻込みフィンガーを装備したものに構成し、 前記スクリューの横送り終端部の左右方向位置と、前記掻込みフィンガー群のうちの最横外端で作動する掻込みフィンガーの左右方向位置と、前記掻上げコンベアにおける搬送バーの両端の左右方向位置とを略一致させてあることを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 前記オーガにおける大径ドラムの外周に、前記スクリューによる横送り作用域で作動する補助掻込みフィンガーを配備してある請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記フィーダの基端部に前記搬送チェーンの駆動スプロケットを備えたフィーダ駆動軸を横架支承し、左右の前記駆動スプロケットの間に大径筒を配備してある請求項1または2記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、走行機体に搭載した脱穀装置から前方にフィーダ延出するとともに、このフィーダの前端に刈取り部を連結し、刈取り部に導入した作物を刈取り装置で刈取った後、刈取り作物をオーガで横送り合流して前記フィーダの始端に供給し、フィーダに内装した掻上げコンベアよって後方に搬送した作物を前記脱穀装置に投入するよう構成したコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、フィーダに内装された掻上げコンベアは、例えば、特許文献1に開示されているように、フィーダの作物入口から作物出口に亘って巻回されて回動される搬送チェーンに搬送バーを横架装着したものに構成され、オーガは、ドラムの外周に横送り用のスクリューを設けて、作物入口に対向するオーガ部分における周方向複数個所にドラム回転に伴って出退する掻込みフィンガーを装備したものに構成されている。そして、スクリューの横送り終端部の左右方向位置がフィーダの作物入口の左右開口端に略一致され、掻込みフィンガー群のうちの最横外端で作動する掻込みフィンガーの左右方向位置がスクリューの横送り終端部の左右方向位置よりも作物入口の中心側に位置され、かつ、掻上げコンベアにおける搬送バーの両端の左右方向位置が作物入口の左右開口幅よりも幅広に構成されていた。 【特許文献1】特開平9−131118号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記従来構造においては、スクリューの終端部と最横外端で作動する掻込みフィンガーとが左右方向に離れているので、オーガで横送りされた作物は作物入口の開口端に対応する位置まで強制的に送られた後、後続の作物に押されてさらに作物入口の中心側に移動してから掻込みフィンガーによる掻き込み作用を受けて作物入口に送り込まれることになり、スクリューの終端部と最横外端の掻込みフィンガーとの間の作物は、掻込みフィンガーで掻き込まれる作物による引きずり作用を受ける程度となって作物入口への送り込みが緩慢なものとなる。従って、搬送量が多い場合にはスクリューの終端部と最横外端の掻込みフィンガーとの間の作物が停滞気味となり、円滑な搬送に支障をきたすおそれがある。 【0004】 また、掻込みフィンガーの掻き込み作用によって作物入口に向けて送られた作物は掻上げコンベアにおける搬送バーの掻き入れ作用を受けることになるが、この搬送バーが作物入口の開口横幅よりも幅広となっているので、作物入口における左右開口端の陰に隠れた搬送バーの両端近くは作物の掻き入れ作用を発揮しないものとなる。 【0005】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、刈取り作物の横送りからフィーダへの送込みを停滞なく円滑に行えるようにすることを主たる目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明は、走行機体に搭載した脱穀装置から前方にフィーダを延出するとともに、このフィーダの前端に刈取り部を連結し、刈取り部に導入した作物を刈取り装置で刈取った後、刈取り作物をオーガで横送り合流して前記フィーダの始端に供給し、フィーダに内装した掻上げコンベアよって後方に搬送した作物を前記脱穀装置に投入するよう構成したコンバインにおいて、 前記掻上げコンベアを、フィーダの作物入口から作物出口に亘って巻回されて回動される搬送チェーンに搬送バーを横架装着したものに構成するとともに、前記オーガを、大径ドラムの外周に横送り用のスクリューを設けるとともに前記作物入口に対向するオーガ部分における周方向複数個所にドラム回転に伴って出退する掻込みフィンガーを装備したものに構成し、 前記スクリューの横送り終端部の左右方向位置と、前記掻込みフィンガー群のうちの最横外端で作動する掻込みフィンガーの左右方向位置と、前記掻上げコンベアにおける搬送バーの両端の左右方向位置とを略一致させてあることを特徴とする。 【0007】 上記構成によると、スクリューで横送りされた作物は、直ちに掻込みフィンガーの掻き込み作用を受けて作物入口に送り込まれ、さらに、作物入口に送込まれた作物は掻上げコンベアにおける搬送バーの全長で掻き入れられることになり、作物入口での停滞や引っ掛かりの発生なく確実かつ円滑に掻上げコンベアで洩れなく掻き上げ搬送されてゆく。 【0008】 従って、第1の発明によると、オーガによる横送り合流からフィーダの作物入口への送り込みが円滑確実なものとなり、停滞や詰まりの無い良好な搬送が可能となる。 【0009】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記オーガにおける大径ドラムの外周に、前記スクリューによる横送り作用域で作動する補助掻込みフィンガーを配備してあるものである。 【0010】 上記構成によると、フィーダの作物入口から横方向に離れた箇所においてオーガの前方で搬送デッキ上に倒れ込んだ作物は補助掻込みフィンガーによってスクリューの横送り作用域にまで掻き込まれ、スクリューの横送り作用を受けて掻込みフィンガー群の作用域に送られることになり、短い刈取り作物や腰の弱い軟弱な刈り取り作物でも確実にフィーダに送り込むことができる。 【0011】 第3の発明は、上記第1または2の発明において、 前記フィーダの基端部に前記搬送チェーンの駆動スプロケットを備えたフィーダ駆動軸を横架支承し、左右の前記駆動スプロケットの間に大径筒を配備してあるものである。 【0012】 上記構成によると、大径筒がフィーダ駆動軸への作物やワラ屑の巻き付きを防止する機能を発揮し、掻上げコンベア終端での詰まりの発生を防止し、脱穀装置への投入機能を確実に発揮させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 図1に、本発明に係るコンバインの全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2にキャビン付きの運転部3、全稈投入式に構成された軸流型の脱穀装置4、および、スクリュー式のアンローダ5を備えた穀粒タンク6が搭載されるとともに、脱穀装置4の前部に支点p周りに上下揺動自在に連結された刈取り作物搬送用のフィーダ7が配備され、このフィーダ7の前端に機体横幅と略同幅の刈幅を有する刈取り部8が左端側に片寄って連結され、また、前記運転部3における下方にエンジン9が横向きに配備された構造となっている。 【0014】 前記刈取り部8は、縦壁状に構成された左右一対の分草フレーム11に亘って刈取り装置12と、刈り取った作物を横送りして前記フィーダ7の始端部に送り込むオーガ13が架設された構造となっており、フィーダ7と走行機体2との間に架設された油圧シリンダ14の伸縮作動によって刈取り部8がフィーダ7と一体に昇降されるようになっている。また、刈取り部8の前部上方に、植立した作物を後方に掻き込む掻込みリール15が装備されている。 【0015】 また、刈取り部8における右側の分草フレーム11の前端部内側に方向制御用の接触センサがSが装備されている。この接触センサSは、刈幅内に導入される植立作物の右端の株元に接触追従して縦支点周りに揺動するようになっており、その揺動位置がポテンショメータなどで検出されることで植立作物と刈取り部8との相対横方向位置が電気的に検知され、この検出情報に基づいて図示されていない操向制御装置が作動されて左右のクローラ走行装置1に速度差が与えられ、植立作物に追従して走行する方向制御が行われるようになっている。 【0016】 次に、前記フィーダ7および刈取り部8における各部の構造について説明する。 【0017】 図6,7に示すように、前記フィーダ7は、前後に貫通した筒形の搬送ケース17の内部に掻上げコンベア18を収容して構成されている。この掻上げコンベア18は、ケース基部に前記支点pと同心に貫通支架されたフィーダ駆動軸19の駆動スプロケット20とケース前端に回転自在に横架支承した遊転ドラム21に亘って左右一対の搬送チェーン22を巻回張設するとともに、左右の搬送チェーン22に亘って搬送バー23を架設して構成されたものであり、ケース前端の作物入口aに供給された作物を搬送チェーン22の下側経路において搬送バー23で掻き上げ搬送してケース基端の作物出口bから搬出して脱穀装置4の扱室始端に投入するように構成されている。 【0018】 なお、図7中に示すように、フィーダ駆動軸19に連結された左右の駆動スプロケット20の間には大径筒24が介在されており、フィーダ駆動軸19へのワラ屑や雑草の巻き付きが防止されている。 【0019】 前記刈取り装置12はバリカン型に構成されており、その可動刃を往復駆動する刈刃ケース25が左側の分草フレーム11に装着されている。 【0020】 図6に示すように、前記オーガ13は、前方から下方に向かう一定方向に回転駆動される大径ドラム26の外周に、刈取り作物をフィーダ7の作物入口a側に向けて横送りするスクリュー27が設けられるとともに、前記作物入口aに対向するドラム外周部分の周方向4箇所に、ドラム回転に伴って出退作動する掻込みフィンガー28が左右2本づつ装備された構造となっており、幅広く刈り取られた作物を横送り合流してフィーダ7の作物入口aに強制的に掻き込み供給するよう構成されている。 【0021】 ここで、前記スクリュー27の横送り終端部の左右方向位置と、前記掻き込みフィンガー28群のうちの最横外端で作動する掻き込みフィンガー28の左右方向位置と、前記掻上げコンベア18における搬送バー23の両端の左右方向位置とが略一致しており、これによって、スクリュー27で横送りされた後、掻込みフィンガー28で後方に掻き出された作物が円滑に作物入口aに送り込まれるとともに、作物入口aでの停滞や引っ掛かりの発生なく確実かつ円滑に掻上げコンベア18に受け渡されるようになっている。 【0022】 また、前記大径ドラム26の外周には、スクリュー27による横送り作用域で作動する補助掻込みフィンガー28aが別途装備されており、フィーダ7の作物入口aから横方向に離れた箇所においてオーガ13の前方で搬送デッキ上に倒れ込んだ作物は補助掻込みフィンガー28aによってスクリュー27の横送り作用域にまで掻き込まれ、スクリュー27の横送り作用を受けて掻込みフィンガー28群の作用域に送られるようになっている。 【0023】 図4に示すように、前記掻込みリール15は、支点c周りに上下揺動自在な左右一対の支持アーム30の前部に支持ブラケット31を介して支架されており、油圧シリンダ32によって支持アーム30を上下揺動することで掻込みリール15の掻込み作用高さを変更することができるとともに、支持ブラケット31を支持アーム30に沿ってスライド調節することで掻込み作用位置を前後に調節することが可能となっている。なお、支持アーム30の基部には直流電動モータM(ワイパーモータ)で伸縮作動する電動シリンダ33によって支点d周りに前後に揺動駆動される操作アーム34が装備されるとともに、この操作アーム34と前記支持ブラケット31が操作ロッド35により連動連結されており、操作アーム34を前後に駆動揺動することで支持ブラケット31を所定の範囲に亘って前後にスライド調節するよう構成されている。 【0024】 掻込みリール15は、左右の支持アーム30に支持ブラケット31を介して水平に支架されたリール駆動軸36、このリール駆動軸36の左右に連結固定された正六角形状のリールフレーム37、左右のリールフレーム37の六箇所の頂部に亘って自転回動可能に水平支架された回転支軸38、回転支軸38に左右方向に並列装着された多数本のタイン39、リールフレーム37の駆動軸心eに対して後方にずれた偏心軸心fを中心にして回動自在に支持された正六角形状の補助リールフレーム40を備えるとともに、各回転支軸38の端部から後方に向けて固定延出されたアーム38aの先端部が前記補助リールフレーム40の各頂部に枢支連結された構造となっており、リールフレーム37が駆動軸心eを中心にして回動(公転)されると、これに連動して補助リールフレーム40が偏芯軸心fを中心にして同方向に同調回動し、これによって各回転支軸38がリールフレーム37に対して逆方向に自転回動され、もって、各回転支軸38のタイン39が常に下向き姿勢に維持したままで公転移動して掻き込み作用を発揮するように構成されているのである。 【0025】 ここで、刈取り部8における左右分草フレーム11の前部には先細り形状の分草具41が装着されるとともに、各分草具41の外側および内側には、斜め後方に向かう棒状のガイド部材42,43が設けられており、未刈り作物と刈幅内に導入される刈取り対象の作物とを円滑に押し分けるよう構成されている。そして、図8に示すように、内側のガイド部材43における後端の左右方向位置は、掻込みリール15におけるリールフレーム37の左右方向位置よりも内側に位置し、かつ、最も横外側方のタイン39の左右方向位置よりも外側に位置している。これによって、分草具41の内側面に近い位置の植立作物をガイド部材43で刈幅内方に押しやることで、この作物が掻込みリール15におけるリールフレーム37と分草フレーム11との間に挟み込まれるのを回避するとともに、ガイド部材43によって刈幅内方に押しやられた作物をガイド部材43に干渉することなく回動するタイン39で確実に掻き込むことができるようになっている。 【0026】 また、前記掻込みリール15を最も下降させた状態では、タイン39の下端回動軌跡が地面近くに位置し、掻込みリール15を最も前方に調節した状態では、分草具41の前端よりも掻込みリール15が前方に出ないように、掻込みリール15の前方移動限界が設定されている。 【0027】 次に、各部への伝動構造について説明する。 【0028】 図3に示すように、エンジン9からの動力は走行系と作業系に分けられ、走行系の動力は静油圧式無段変速装置(HST)45に入力されて変速された後、ミッションケース46を介して左右のクローラ走行装置1に伝達される。また、作業系の動力は2系統に分けられ、その一方の分岐動力は脱穀装置4のカウンター軸47にテンション式の脱穀クラッチC1を介してベルト伝達され、他方の分岐動力で油圧ポンプ48、空調用のコンプレッサ49、および、穀粒タンク6の搬出用底スクリュー6aおよびアンローダ5が駆動される。 【0029】 脱穀装置4のカウンター軸47に伝達された動力はさらに2系統に分けられ、その分岐動力の一方はカウンター軸47を経て脱穀装置4の各作動部に伝達されるとともに、他方の分岐動力がフィーダ7および刈取り部8の駆動用に利用される。 【0030】 つまり、前記カウンター軸47と前記フィーダ駆動軸19の右側(エンジン側)端部とがテンション式の刈取りクラッチC2を介してベルト連動され、フィーダ駆動軸19に入力された動力で先ずフィーダ7の掻上げコンベア18が駆動される。そして、フィーダ駆動軸19の機体左側への突出端部から取り出された動力で、フィーダ7および刈取り部8の左外側面に沿って配備された巻掛け式の伝動機構50を介して刈取り部8の刈取り装置12、オーガ13、および、掻込みリール15が以下のように駆動されるようになっている。 【0031】 刈取り部8の左外側には、刈取り部カウンター軸51、リール用伝動軸52、オーガ支軸53、等が配備されており、前記フィーダ駆動軸19の左端部と前記刈取り部カウンター軸51とがチェーン54を介し連動連結されるとともに、このチェーン54の巻回径路途中で前記リール用伝動軸52が巻き掛け連動されている。そして、刈取り部カウンター軸51とオーガ支軸53とがチェーン55を介して連動連結されるとともに、前記刈刃駆動ケース25に備えられた入力軸56と刈取り部カウンター軸51とがベルト57を介して連動連結されている。 【0032】 前記リール用伝動軸52はベルト式の無段変速装置58の入力軸となっており、無段変速装置58の出力軸59から取り出された変速出力がチェーン60を介して中継軸61に減速伝達された後、チェーン62を介して前記リール駆動軸36に減速伝達されるようになっている。 【0033】 図5に示すように、中継軸61には無段変速装置58の変速出力がチェーン60を介して減速伝達される大径スプロケット63が遊嵌支持されるとともに、チェーン62を介してリール駆動軸36へ動力伝達する小径スプロケット64が中継軸61の端部に固着され、大径スプロケット63から中継軸61への動力伝達を断続するクラッチC3が装備されている。このクラッチC3は、中継軸61にシフト可能にスプライン外嵌された可動クラッチ部材66を大径スプロケット63に軸心方向から爪咬合させるよう構成されたものであり、可動クラッチ部材66はバネ67によって爪咬合方向に付勢されている。従って、可動クラッチ部材66が大径スプロケット63に咬合されることで大径スプロケット63から可動クラッチ部材66への動力伝達がなされて中継軸61と小径スプロケット64が駆動回転され、また、可動クラッチ部材66がバネ67に抗して後退シフトされることで上記動力伝達が断たれるようになっている。 【0034】 前記可動クラッチ部材66には、縦向きの支点g周りに横揺動されるシフトフォーク68が係合作用しており、シフトフォーク68から延出された操作レバー69を左右に操作してレバーガイド70のU形溝70aの一端に選択係止しておくことで、可動クラッチ部材66をクラッチ入り位置とクラッチ切り位置に切換えシフトすることができるようになっている。このようにしてクラッチC3を切った状態では掻込みリール15を手回しで正逆転させることができ、掻込みリール15の詰まり除去やタイン39の交換作業などに便利に利用できる。 【0035】 ここで、大径スプロケット63に設けられた係合爪71および可動クラッチ部材66の係合爪72にはそれぞれ伝動用係合面saと乗り上がり傾斜面sbが形成され、伝動用係合面sa同士が係合することで上記動力伝達が行われるようになっており、乗り上がり傾斜面sbの乗り上がり作用によって、従動側となる可動クラッチ部材66が駆動側の大径スプロケット63に対してリール駆動方向Fに先行回転することが可能となっている。つまり、前記クラッチC3は、従動側が正規のリール駆動方向に先行回転することができる一方向クラッチとしても構成されているのである。 【0036】 従って、掻込みリール15を掻き込み駆動している状態において刈取りクラッチC2を切ると、無段変速装置58が停止されることで大径スプロケット63が停止するが、掻込みリール15に連動連結されている中継軸61は掻込みリール15の大きい回転慣性を受けてリール駆動方向Fに逆駆動されることになり、この逆駆動力を受けた可動クラッチ部材66が乗り上がり傾斜面sbの乗り上がり作用によってバネ67に抗して咬合離脱方向に自力で後退し、掻込みリール15の慣性回転が持続される。これによって、回転慣性の大きい掻込みリール15が急激に停止されることが抑制されて、無段変速装置58より伝動下手におけるチェーン伝動系での伝動部材の損傷やチェーン62の外れなどが未然に回避されるのである。なお、シフトフォーク68がクラッチ入り位置にある状態でも可動クラッチ部材66が上記のように自力でクラッチ切り位置まで乗り上がり退避できるように、可動クラッチ部材66のフォーク溝66aは退避余裕をもって広く形成されている。 【0037】 なお、図4中に示すように、前記無段変速装置58は、駆動側の可変径プーリ75と従動側の可変径プーリ76に亘ってベルト77を巻回して構成されており、詳細な構造の説明は省略するが、各可変径プーリ75,76の中心に組み込んだ図示されない回動カム機構を、電動モータ78によって正逆にネジ送り操作される押し引きロッド79で操作することで両可変径プーリ75,76の巻掛け径を背反的に変更して伝動比を無段に変更するように構成されている。そして、前記電動モータ78は運転部3からのスイッチ操作で遠隔操作可能となっており、作業状況を見ながら掻込みリール15の駆動速度を任意に変更調節することが可能となっている。 【0038】 また、無段変速装置58の変速出力を掻込みリール15に伝達するチェーン62の弛み側経路には、掻込みリール15の大きい前後位置変更に対応してチェーン62の緩みを自動吸収するテンション機構80が備えられている。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】コンバイン全体の左側面図 【図2】コンバイン全体の平面図 【図3】伝動系統図 【図4】刈取り部の左側面図 【図5】掻込みリール用クラッチの一部切欠き正面図 【図6】オーガおよびフィーダ始端部の平面図 【図7】フィーダ終端部の横断平面図 【図8】刈取り部における左側前端部を示す正面図 【符号の説明】 【0040】 2 走行機体 4 脱穀装置 7 フィーダ 8 刈取り部 12 刈取り装置 13 オーガ 18 掻上げコンベア 19 フィーダ駆動軸 20 駆動スプロケット 22 搬送チェーン 23 搬送バー 24 大径筒 26 大径ドラム 27 スクリュー 28 掻込みフィンガー 28a 補助掻込みフィンガー a 作物入口 b 作物出口
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成17年3月25日(2005.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−262872(P2006−262872A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月5日(2006.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2005−89876(P2005−89876) |
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