| 【発明の名称】 |
刈払機 |
| 【発明者】 |
【氏名】仁田 真也
【氏名】野村 鉄也
【氏名】中野 丹
【氏名】石川 文武
【氏名】菊池 豊
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| 【要約】 |
【課題】握り部におけるX、Y、Zの3方向の振動を簡易にかつ効果的に低減することができる刈払機を提供する。
【解決手段】エンジンに主杆が取り付けられ、この主杆にハンドル15が取り付けられ、このハンドル15は主杆1に固定されている水平部16とこの水平部16から屈曲して立ち上がる立ち上り部17とを備え、立ち上り部17に握り部30が設けられている刈払機において、主杆には、取付位置を変更可能な主杆ウェイトが設けられ、ハンドル15の水平部16に補強用パイプ26が設けられて剛性が増大され、握り部30には、立ち上り部17に固定された第1シャフト32と、この第1シャフト32に固定された第1ウェイト33と、この第1ウェイト33に固定された第2シャフト34と、この第2シャフト34に固定された第2ウェイト35とが、立ち上り部17の中心線O方向に連ねられて設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原動機(2)に主杆(1)が取り付けられ、この主杆(1)にハンドル(15)が取り付けられ、このハンドル(15)は主杆(1)に固定されている水平部(16)とこの水平部(16)から屈曲して立ち上がる立ち上り部(17)とを備え、このハンドル(15)の前記立ち上り部(17)に握り部(30)が設けられている刈払機において、 前記主杆(1)には、取付位置を変更可能な主杆ウェイト(9)が設けられ、 前記ハンドル(15)の前記水平部(16)の前記主杆(1)への取付部の剛性が補強手段(26)により増大され、 前記握り部(30)には、前記ハンドル(15)の前記立ち上り部(17)に固定された第1シャフト(32)と、この第1シャフト(32)に固定された第1ウェイト(33)と、この第1ウェイト(33)に固定された第2シャフト(34)と、この第2シャフト(34)に固定された第2ウェイト(35)とが、前記立ち上り部(17)の中心線(O)方向に連ねられて設けられている、 ことを特徴とする刈払機。 【請求項2】 前記主杆(1)には、前記主杆ウェイト(9)の位置決め用の目盛り(12)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の刈払機。 【請求項3】 前記第2シャフト(34)および第2ウェイト(35)がグリップパイプ(37)内に挿入されているとともに、前記第2シャフト(34)に前記第2ウェイト(35)がネジ(36)により取付位置を変更可能に固定されている一方、前記グリップパイプ(37)には長穴(38)が設けられており、この長穴(38)を通して前記ネジ(36)を操作可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刈払機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、作業者の手に伝わる振動を低減可能な刈払機に関する。 【背景技術】 【0002】 主杆の一端部および他端部にそれぞれエンジン(原動機)および刈刃が取り付けられ、主杆に取り付けられたU字状のハンドルのグリップを握って、草等の刈払い作業を行う刈払機においては、従来、エンジンと主杆との連結部や主杆とハンドルとの連結部に防振ゴムを介在させて、エンジンからの振動が作業者の手に伝わるのを軽減している。 【0003】 また、特許文献1には、第1の棒状バネ−第1の質量−第2の棒状バネ−第2の質量からなる防振機構をそれぞれ、ハンドルの第1の(水平)部分とこの水平部から屈曲させた第2の(屈曲)部分の握り部とに設け、振動の節を調整することにより作業者の手に伝わる振動を軽減することが提案されている。 【0004】 【特許文献1】実公平7−27257号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、実用化されている前者のような刈払機にあっては、作業者の手に伝わる振動が軽減されているとは言えない。 一方、特許文献1で提案されている防振技術は、構造が複雑である。 【0006】 本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、握り部におけるX、Y、Zの3方向の振動を簡易にかつ効果的に低減することができる刈払機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 前記目的を達成するために、請求項1に記載の刈払機は、原動機(2)に主杆(1)が取り付けられ、この主杆(1)にハンドル(15)が取り付けられ、このハンドル(15)は主杆(1)に固定されている水平部(16)とこの水平部(16)から屈曲して立ち上がる立ち上り部(17)とを備え、このハンドル(15)の前記立ち上り部(17)に握り部(30)が設けられている刈払機において、 前記主杆(1)には、取付位置を変更可能な主杆ウェイト(9)が設けられ、 前記ハンドル(15)の前記水平部(16)の前記主杆(1)への取付部の剛性が補強手段(26)により増大され、 前記握り部(30)には、前記ハンドル(15)の前記立ち上り部(17)に固定された第1シャフト(32)と、この第1シャフト(32)に固定された第1ウェイト(33)と、この第1ウェイト(33)に固定された第2シャフト(34)と、この第2シャフト(34)に固定された第2ウェイト(35)とが、前記立ち上り部(17)の中心線(O)方向に連ねられて設けられている、 ことを特徴とする。 【0008】 請求項1に記載の発明においては、主杆ウェイトの位置を調整して、主杆の振動の節(振幅が最小になる点)がハンドルの取付部近傍に位置するように主杆に固定することにより、主杆の振動が低減される。 また、ハンドルの水平部の主杆への取付部の剛性が増大されているので、ハンドルのY方向の振動が低減される。 また、握り部に、第1シャフト、第1ウェイト、第2シャフトおよび第2ウェイトからなる防振機構が設けられているので、これらの第1シャフト、第1ウェイト、第2シャフトおよび第2ウェイトを振動させて、握り部の中心部近傍に振動の節が位置するようにして、握り部のX方向およびZ方向の振動が低減される。この場合、第1シャフトおよび第2シャフトは、棒状ばね(ばね)として機能している。 このように、この刈払機では、握り部におけるX、Y、Zの3方向の振動を簡易にかつ効果的に低減される。 【0009】 請求項2に記載の刈払機は、請求項1に記載の発明において、前記主杆(1)には、前記主杆ウェイト(9)の位置決め用の目盛り(12)が設けられていることを特徴とする。 【0010】 請求項2に記載の発明においては、主杆の振動の節がハンドルの取付部近傍に位置するように、主杆ウェイトの位置を調整する際に、目盛りを見て、容易に主杆ウェイトの位置を把握することができる。このように、この目盛りは、主杆ウェイトの位置を把握するための目印として機能している。 【0011】 請求項3に記載の刈払機は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記第2シャフト(34)および第2ウェイト(35)がグリップパイプ(37)内に挿入されているとともに、前記第2シャフト(34)に前記第2ウェイト(35)がネジ(36)により取付位置を変更可能に固定されている一方、前記グリップパイプ(37)には長穴(38)が設けられており、この長穴(38)を通して前記ネジ(36)を操作可能とされていることを特徴とする。 【0012】 請求項3に記載の発明においては、グリップパイプの外側からネジを操作して、握り部の中心部近傍に振動の節が位置するように、第2ウェイトを第2シャフトの最適な位置に容易に調整することができる。 【0013】 なお、上記における括弧内の符号は、図面において対応する要素を便宜的に表記したものであり、したがって本発明は図面上の記載に限定されるものではない。これは、「特許請求の範囲」の記載についても同様である。 【発明の効果】 【0014】 本発明の刈払機によれば、握り部におけるX、Y、Zの3方向の振動を簡易にかつ効果的に低減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 図1ないし図3は、本発明の実施形態に係る刈払機を示す図であって、図1は全体の側面図であり、図2は主杆ウェイトを示す図であり、ハンドルおよびグリップを示す図である。なお、図1において、一方のハンドルは図示を省略している。 【0016】 この刈払機は、アルミニウム合金製のパイプからなる主杆1を備えている。なお、主杆1は、カーボン繊維製、鉄製またはチタン合金製等のパイプにより適宜、構成することができる。この主杆1の一端部は、エンジン(原動機)2のケース2aの筒部に挿入され、ボルト3により締め付けられることにより、エンジン2に連結されている。主杆1の外周面とエンジン2のケース2aとの間には、防振ゴム(図示せず)を介在されており、エンジン2から主杆1に伝達されるエンジン2の振動が低減されている。 【0017】 エンジン2の出力軸(図示せず)には、遠心クラッチ(図示せず)を介して伝動軸4の一端部が接続されており、この伝動軸4は、主杆1内を軸受5により回転自在に支持されて延びている。この伝動軸4の他端部は、主杆1の他端部に固定されたギヤケース6内のギヤ(図示せず)を介して、刈刃7に接続されている。前記ギヤにより、伝動軸4の回転方向および回転速度が変更されて刈刃7に伝達される。主杆1には、刈刃7の近傍に飛散防護カバー8が取り付けられている。 【0018】 また、主杆1には、主杆ウェイト9が取り付けられている。この主杆ウェイト9は、2つの半割り片10、10が円環状に組み合わされてなるものである。この主杆ウェイト9は、2つの半割り片10、10で主杆1を挟み、締付ボルト11を締め込むことにより、主杆1の外周に装着されている。主杆ウェイト9は、締付ボル11を緩めることにより、主杆1との間に隙間ができて、主杆1に沿って移動し、取付位置を変更できるようになっている。主杆1の外周面には、主杆1に沿って目盛り12が設けられており、この目盛りを目印に主杆ウェイト9の取付位置を決めることができるようになっている。 【0019】 また、主杆1には、アルミニウム合金製のパイプからなる左右のハンドル15、15が取り付けられている。各ハンドル15は、水平部16と、この水平部16から屈曲して立ち上がる立ち上り部17とを備えており、左右のハンドル15によりいわゆるU字型のハンドル部18が形成されている。片方のハンドル15には、スロットルレバー21が取り付けられており、このスロットルレバー21によりスロットワイヤー22を介してエンジン2の回転数を調整するようになっている。左右のハンドル15,15は、主杆1の外周に固定された取付部材23に、左右のハンドル15、15の各基端部が左右から挿入され、締付ボルト24で締め付けられることにより、主杆1に取り付けられている。ハンドル15の水平部16の基端部分の内側には、補強用のパイプ(補強手段)26が嵌入されて、二重パイプ構造とされており、これにより水平部16の基端部分の剛性が増大されている。 【0020】 ハンドル15の立ち上り部17の先端側には握り部30が設けられている。すなわち、ハンドル15の立ち上り部17の先端部の内側には、ホルダー31が固定されており、このホルダー31の内部には、第1シャフト32が立ち上り部17と同軸に固定されている。第1シャフト32の先端部は、立ち上り部17から外方に突出しており、この先端部の外側には、第1ウェイト33が固定されている。 【0021】 この第1ウェイト33の内部には、第2シャフト34の基端部が固定されており、この第2シャフト34と第1シャフト32とは一直線状に配置されている。第2シャフト34の外側には、第2ウェイト35がネジ36により取り付けられている。すなわち、第2ウェイト35の雌ネジ35aにネジ36が螺合され、ネジ36の先端部を第2シャフト34に押し付けられることにより、第2シャフトに第2ウェイトが固定されている。この第2ウェイト35は、ネジ36を緩めると第2シャフト34に沿って移動できるようになっており、第2シャフト34に対する取付位置を変更できるようになっている。 【0022】 また、第ウェイト33の外側には、グリップパイプ37が嵌め込まれて固定されている。このグリップパイプ37は、第2シャフト34および第2ウェイト35を包囲するようにして、かつ、その中心線を立ち上り部17の中心線Oと一致させて延びている。このグリップパイプ37には、その長手方向に沿う長穴38が形成されており、この長穴38を通してネジ36を操作できるようになっている。グリップパイプ37の外側には、軟質合成樹脂等の軟質の材料からなるグリップ部材39が嵌め込まれている。 【0023】 また、主杆1には、吊り下げバンドを取り付けるための吊り金具41、および刈払機を持ち運ぶための主杆グリップ42が設けられている。 【0024】 このように構成された刈払機においては、エンジン2を駆動すると、動力が伝動軸4を介して刈刃7に伝わり、草刈り作業等を行うことができる。 ところで、エンジン2の振動は、エンジン2と主杆1との間に介在された防振ゴムによりある程度低減される。しかし、エンジン2の振動とは別に、刈刃7の回転運動や伝動軸4の回転運動によっても、主杆1に振動が発生する。 この刈払機においては、主杆1の振動が、まず、主杆ウェイト9により低減される。すなわち、図4に示すように、主杆1の振動の節(振幅が最小になる点)がハンドル15の取付部材23近傍に位置するように、主杆ウェイト9の位置を調整して主杆1に固定する。図4において、実線Bが主杆ウェイト9取付時の簡易振動モデルを示し、一方破線Cが主杆ウェイト9が無い場合の簡易振動モデルを示している。主杆ウェイト9の位置を調整する際に、主杆1に設けられた目盛り12を用いると調整が容易になる。この場合、この目盛りは、主杆ウェイト9の位置を把握するための目印として機能している。 【0025】 また、ハンドル15の水平部16の基端部分に補強用パイプ26が設けられ、剛性が増大されているので、図5に示すように、ハンドル15のY方向の振動が低減される。図5において、実線Dが補強用パイプ26取付時の簡易振動モデルを示し、一方破線Eが補強用パイプ26が無い場合の簡易振動モデルを示している。 なお、ハンドル15の水平部16の基端部分の剛性を高めるための補強手段として、補強用パイプ26を用いる代わりに、図6に示すように、水平部16の基端部分の径を拡大するなど、適宜、他の手段を採用することが可能である。 このようにしてハンドル15の水平部16の剛性を増大させても、刈払機の大きな重量の増大にはならない。 【0026】 また、図3に示すように、ハンドル15の立ち上り部17のホルダー31に固定された第1シャフト32と、この第1シャフト32に固定された第1ウェイト33と、この第1ウェイト33に固定された第2シャフト34と、この第2シャフト34に固定された第2ウェイト35とが、立ち上り部17の中心線O方向に連ねられて設けられて成る防振機構により、握り部30は、X方向およびZ方向の振動を低減される。 【0027】 この防振機構は、振動の節を活用したものであり、図7に振動簡易モデルで示すように、この防振機構を設けていない従来の握り部においては、(a)に示すように、握り部の中心部で振幅wであるのに対し、この防振機構を設けている握り部30においては、(b)に示すように、第1シャフト32、第1ウェイト33、第2シャフト34および第2ウェイト35を振動させて、握り部30の中心部に振動の節が位置するようにして、X方向およびZ方向の振動を低減している。この場合、第1シャフト32および第2シャフト34は、棒状ばね(ばね)として機能している。 なお、第2ウェイト35は、第2シャフト34の軸方向に移動させて、第2シャフト34に対する取付位置を変更できるようになっているおり、これにより振動の節の位置を容易に調整できる。 【0028】 上記のような刈払機にあっては、主杆1に設けられた主杆ウェイト9、ハンドル15の水平部16に設けられた剛性を増大するための補強用パイプ26、並びに握り部30に設けられた第1シャフト32、第1ウェイト33、第2シャフト34および第2ウェイト35からなる防振機構により、握り部30におけるX、Y、Zの3方向の振動を簡易にかつ効果的に低減することができる。 【0029】 また、主杆1に主杆ウェイト9の位置決め用の目盛り12が設けられているので、主杆1の振動の節がハンドル15の取付部材23近傍に位置するように、主杆ウェイト9の位置を調整するときに、容易に主杆ウェイト9の位置を把握することができる。 また、第2シャフト34に第2ウェイト35がネジ36により取付位置を変更可能に固定されているとともに、グリップパイプ37に長穴38が設けられており、この長穴38を通してネジ36を操作できるようになっているので、グリップ部材39を取り外せば、グリップパイプ37の外側からネジ36を操作して、第2ウェイト35を最適な位置に容易に調整することができる。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】本発明の実施形態に係る刈払機を示す側面図である。 【図2】主杆ウェイとを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 【図3】ハンドルおよび握り部を示す図であって、(a)は側断面図、(b)はグリップ部材のみを断面で表したA矢視図である。 【図4】主杆の簡易振動モデルを示す図である。 【図5】ハンドルの水平部の簡易振動モデルを示す図である。 【図6】ハンドルの水平部の剛性を増大する他の手段の例を示す図であって、径を拡大された水平部の側断面図である。 【図7】握り部の簡易振動モデルを示す図である。 【符号の説明】 【0031】 1 主杆 2 エンジン(原動機) 9 主杆ウェイト 12 目盛り 15 ハンドル 16 水平部 17 立ち上り部 26 補強用パイプ(補強手段) 30 握り部 32 第1シャフト 33 第1ウェイト 34 第2シャフト 35 第2ウェイト 37 グリップパイプ 38 長穴
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141174 【氏名又は名称】株式会社丸山製作所 【識別番号】501203344 【氏名又は名称】独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
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| 【出願日】 |
平成17年3月25日(2005.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104547 【弁理士】 【氏名又は名称】栗林 三男
【識別番号】100102967 【弁理士】 【氏名又は名称】大畑 進
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| 【公開番号】 |
特開2006−262859(P2006−262859A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月5日(2006.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2005−89553(P2005−89553) |
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