| 【発明の名称】 |
コンバインの刈取装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 桂一 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】作業者が作業者一人でも容易に刈取ユニットを固定することができるようにする。
【解決手段】左右一対の分草板41・41と、該分草板41・41の後方に配設する搬送装置42と、該搬送装置42の下方に配設する刈刃44とを備える刈取ユニット40を、取付フレーム46に対して上下方向に回動可能に支持するコンバインの刈取装置5において、前記刈取ユニット40の分草板41と搬送装置42とを支持する搬送フレーム54の前部に刈取ユニット40を上方へ回動した状態に固定するロック部材100を設け、取付フレーム46にロック部材100の受部材102を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対の分草板と、該分草板の後方に配設する搬送装置と、該搬送装置の下方に配設する刈刃とを備える刈取ユニットを、取付フレームに対して上下方向に回動可能に支持するコンバインの刈取装置において、前記刈取ユニットの前部に刈取ユニットを上方へ回動した状態に固定するロック部材を設け、取付フレームにロック部材の受部材を設けたことを特徴とするコンバインの刈取装置。 【請求項2】 左右一対の分草板と、該分草板の後方に配設する搬送装置と、該搬送装置の下方に配設する刈刃とを備える刈取ユニットを、取付フレームに対して上下方向に回動可能に支持するコンバインの刈取装置において、前記刈取ユニットの前部に刈取ユニットを下方へ回動した状態に固定するロック部材を設け、取付フレームにロック部材の受部材を設けたことを特徴とするコンバインの刈取装置。 【請求項3】 前記ロック部材を搬送フレームに上下方向に回動可能に支持し、該搬送フレームにロック部材の受部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバインの刈取装置。 【請求項4】 前記ロック部材を伸縮可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコンバインの刈取装置。 【請求項5】 前記ロック部材を分草板を搬送フレームに支持する支点軸で支持したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のコンバインの刈取装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、複数の刈取ユニットを備えてコンバインの前部に設けられる刈取装置の構成に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、コンバインにおいては、機体前部に掻込リールと刈刃などからなる刈取装置の代わりに、大豆などを刈り取るロークロップヘッダ装置として複数の刈取ユニットからなる刈取装置を装着する構成が公知となっている。刈取装置の各刈取ユニットは、左右一対の分草板や、分草板の後方に配設する搬送装置、搬送装置の下方に配設する刈刃などからなり、分草板で分草された穀稈を搬送装置で後方に搬送し、該穀稈の搬送過程において刈刃で切断した後、該穀稈を脱穀装置にフィーダハウスを介して連通するプラットホーム内まで搬送するように構成されている。 【0003】 このような刈取ユニットはプラットホームに取り付けられた取付フレームに上下方向に回動可能に支持されている。そして、取付フレームにロック部材が設けられる一方、刈取ユニットの分草板や搬送装置を支持する搬送フレームの後部にロック部材の受部が設けられ、刈取ユニットの前部を取付フレームに対し上方に回動した状態で、取付フレームのロック部材を搬送フレームの受部材に固定することで、刈取ユニットが上方に回動した状態に保持されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2004−24023号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、従来のようなコンバインの刈取装置において、分草板や搬送装置を上方へ回動した状態に保持する場合、作業者は刈取ユニットを上方へ回動したままの状態でロック部材を操作する必要があるが、ロック部材が刈取ユニットの後側に設けられていたため、手が届き難く、一人で作業を行うことが困難となっていた。さらに、ロック部材が刈取ユニットの搬送装置付近まで上方へ突出されていたので、穀稈の刈取作業時に搬送装置にて搬送される穀稈がロック部材に引っ掛かることがあった。また、刈取ユニットを固定する際には、かならず上方へ回動した状態にする必要があり、作業性が悪くなっていた。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0006】 即ち、請求項1においては、左右一対の分草板と、該分草板の後方に配設する搬送装置と、該搬送装置の下方に配設する刈刃とを備える刈取ユニットを、取付フレームに対して上下方向に回動可能に支持するコンバインの刈取装置において、前記刈取ユニットの前部に刈取ユニットを上方へ回動した状態に固定するロック部材を設け、取付フレームにロック部材の受部材を設けたものである。 【0007】 請求項2においては、左右一対の分草板と、該分草板の後方に配設する搬送装置と、該搬送装置の下方に配設する刈刃とを備える刈取ユニットを、取付フレームに対して上下方向に回動可能に支持するコンバインの刈取装置において、前記刈取ユニットの前部に刈取ユニットを下方へ回動した状態に固定するロック部材を設け、取付フレームにロック部材の受部材を設けたものである。 【0008】 請求項3においては、前記ロック部材を搬送フレームに上下方向に回動可能に支持し、該搬送フレームにロック部材の受部材を設けたものである。 【0009】 請求項4においては、前記ロック部材を伸縮可能に構成したものである。 【0010】 請求項5においては、前記ロック部材を分草板を搬送フレームに支持する支点軸で支持したものである。 【発明の効果】 【0011】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0012】 請求項1においては、刈取ユニットをロック部材にて簡単な作業で、上方に回動した状態に固定することができる。また、刈取ユニットの前側にロック部材が配置されることになるため、刈取ユニットをロック部材にて上方に回動した状態に固定する際に、作業者は刈取ユニットを持ち上げながらでもロック部材を操作しやすくなり、一人でも容易に刈取ユニットを固定することができる。 【0013】 請求項2においては、刈取ユニットをロック部材にて簡単な作業で、上方に回動した状態に固定することができる。また、作業者が刈取ユニットを持ち上げることなくロック部材のみの操作で固定することが可能となる。そのため、刈取ユニットの固定作業時の労力を軽減して、作業性の向上を図ることができる。 【0014】 請求項3においては、前記ロック部材を搬送フレームの直下方に配置した状態に固定することができる。したがって、ロック部材が搬送装置によって搬送される穀稈の搬送経路に突出することがなくなり、穀稈のロック部材への引っ掛かりを防止することができる。 【0015】 請求項4においては、ロック部材の全長を調節して、刈取ユニットを任意の高さにまで移動して固定することができる。よって、刈取ユニットの固定状態の確実性を高めることが可能となる。 【0016】 請求項5においては、前記ロック部材を簡単な構造で刈取ユニットに設けることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 図1は本発明の一実施例に係る刈取装置を装着したコンバインの側面図、図2は同じく平面図、図3は刈取ユニットの構成を示した側面図、図4は刈取ユニットを固定した状態を示す側面図、図5は別実施例の刈取ユニットの構成を示した側面図、図6は別実施例の刈取ユニットを固定した状態を示す側面図である。 【0018】 まず、本発明に係る刈取装置を装着したコンバインの全体構成について説明する。なお、本実施例においては、大豆用コンバインを用いて説明する。 【0019】 図1、図2に示すように、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2が戴置され、該機体フレーム2上に脱穀装置3及び選別装置4が設けられている。そして、脱穀装置3の前方に刈取装置5が設けられて、コンバインはクローラ式走行装置1で圃場を走行移動しながら穀稈を刈取装置5で連続的に刈り取り、刈取後の穀稈を脱穀装置3で脱穀することができるように構成されている。 【0020】 そしてさらに、前記脱穀装置3及び選別装置4の側方に脱穀装置3から選別装置4を経て選別された穀粒を揚穀コンベア6を介して貯溜する穀物タンク7が設けられ、該穀物タンク7の後方及び上方に穀粒排出装置8が設けられて、コンバインは穀物タンク7内の穀粒を穀粒排出装置8で機体外部に搬出することができるように構成されている。また、穀物タンク7の前方に各装置を操作するための操作手段を備えるキャビン9が設けられている。 【0021】 次に、前記刈取装置5について説明する。 【0022】 図1、図2に示すように、刈取装置5には、複数の(本実施例では二つの)刈取ユニット40・40、プラットホーム31、横送りオーガ32、フィーダハウス33などが備えられ、前記脱穀装置3に連通されたフィーダハウス33の前端にプラットホーム31が固設され、該プラットホーム31の前端に取り付けられた取付フレーム46に刈取ユニット40・40が上下方向に回動可能に支持されている。 【0023】 そして、前記プラットホーム31内に横送りオーガ32が横設され、該横送りオーガ32によって刈取ユニット40・40で刈り取られ且つ後方に搬送された穀稈が後方へ送り出され、フィーダハウス33に内装された搬送コンベア35により脱穀装置3へ搬送されるように構成されている。また、フィーダハウス33と機体フレーム2との間にはシリンダ36が介装され、該シリンダ36の伸縮作動によって刈取りユニット40・40を含む刈取装置5が昇降可能とされている。 【0024】 前記刈取ユニット40は、図3に示すように、分草板支持フレーム72の前端に平面視「V」字状に分草杆を備える分草板41や、分草板41で分草された穀稈の葉茎部を後上方に搬送する搬送装置42、搬送装置42により搬送される穀稈の茎部を搬送始端部側の地面近くにおいて切断する、前方下方に傾斜した円盤型の刈刃44、これらの対地高さを一定に保持するゲージホイル43などから構成されている。 【0025】 前記刈取ユニット40においては、プラットホーム31に連結された取付フレーム46上の左右両側に支持部47・47が立設され、該支持部体47・47に駆動軸48及び搬送用駆動軸49が横架され、該搬送用駆動軸49を外嵌する伝動パイプ50が支持部47・47に対し回動自在に枢支されている。そして、伝動パイプ50の中途部に適宜間隔をあけてギヤケース51・51が設けられ、該ギヤケース51・51から上方に伝動軸を内装した駆動ケース52・52が立設されて、該駆動ケース52・52及び取付フレーム46から立設された支持フレーム53・53の上端に搬送フレーム54・54が固設されている。 【0026】 前記搬送フレーム54・54上には搬送装置42が前低後高となるように設けられている。搬送装置42は、左右一対の搬送体55・55から構成されている。左右の各搬送体55は無端帯の搬送用ベルト56を搬送体55の後端部で軸支された駆動プーリと、前端部で軸支された従動プーリとで巻回支持して構成され、搬送カバー59で覆われている。 【0027】 各搬送用ベルト56には、一定長さの突起56aが前後方向に所定間隔ごとに付設され、搬送用ベルト56の搬送面に上下二列となるように配置されている。そして、これらの左右の搬送用ベルト56・56が搬送用駆動軸49から伝動軸を介して駆動力を得て互いに向かい合って反対方向に回転され、搬送装置42前端の突起56a・56a・・・で刈取前の穀稈を引き込み、搬送用ベルト56・56間で挟持して、搬送用ベルト56・56の間に構成される搬送経路に沿って後方へ搬送するように構成されている。 【0028】 また、左右の各搬送フレーム54の前部には支持ステー70が支点軸71で回動自在に支持され、該支持ステー70に分草板支持フレーム72の中途部が固設されている。該分草板支持フレーム72の前端に分草板41が固設されて、分草板41が支点軸71を支点として上下方向に回動可能とされている。またさらに、搬送フレーム54の前部に支持ロッド73の基部が支点軸74で回動自在に支持され、該支持ロッド73に分草板支持フレーム72の後端に設けられた摺動体75が外嵌されている。そして、該摺動体75が支持ロッド73の下部に設けられたバネで付勢されて、分草板41の下方への回動が規制されている。 【0029】 また、前記ギヤケース51・51の一側には搬送用駆動軸49と平行に刈取駆動軸67が軸支され、該刈取駆動軸67に駆動ケース68の後端部が支持され、該駆動ケース68の先端部が前下方へ延設されている。該駆動ケース68の先端部上面には前上方へ突出するように刈刃軸69が回転自在に支承され、該刈刃軸69に刈刃44が固設されている。そして、該刈刃44が搬送装置42の前部下方で前下方に傾斜するように配置され、刈取駆動軸67から駆動ケース68内の動力伝達機構を介して駆動力を得て回転するように構成されている。 【0030】 このようにして、刈取ユニット40・40は分草板41で案内された穀稈が搬送装置42の先端に達すると、左右の各搬送用ベルト56に付設された突起56a・56a・・・・により後方へ取り込まれて、搬送装置42の搬送経路に沿って搬送され、その途中で刈刃44により切断された後、穀稈が更に後方へ搬送されて、搬送装置42の後端から該搬送装置42の後方に配設されたプラットホーム31内の横送りオーガ32に搬送されるように構成されている。 【0031】 また、各刈取ユニット40においては、搬送装置42の左右一側で搬送フレーム54の前部にL字状のアーム80の一側端部が支点軸81にて上下方向に回動可能に支持され、該アーム80の他側端部にゲージホイル43が回転自在に支持されている。また、搬送フレーム54の前後中央部に左右一側に突出するように支持フレーム82が設けられ、該支持フレーム82に上方に突出するようにブラケット83が設けられている。そして、前記アーム80の中央部とブラケット83との間にシリンダ84が介装され、該シリンダ84の伸縮動作によりアーム80が支点軸81を中心として回動されて、ゲージホイル43の上下位置が調節可能とされている。 【0032】 そして、ゲージホイル43の上下動しながら畝と畝との間の地面上を転動する際に、搬送フレーム54が搬送用駆動軸49を支点として上下方向に回動されて、穀稈の刈取作業時には刈取ユニット40の分草板41や搬送装置42、刈刃44がゲージホイル43によって畝と畝との間の地面の高さに追従して昇降され、その対地高さが一定に保持されるように構成されている。 【0033】 さらに、前記支持部47・47の一側にロッド86の基部が枢支され、該ロッド86の中途部に摺動体87が外嵌されて、該摺動体87に突設されたピン88が搬送フレーム54の後部に枢結されている。そして、摺動体87がロッド86の先端部に設けたバネ89で付勢されて、搬送フレーム54の前部が搬送用駆動軸49を支点として上方へ回動され、前記ゲージホイル43の接地荷重が軽減されている。このようにして、ゲージホイル43が接地面の凹凸に敏感に反応するように構成されて、刈取ユニット40の地面に対する追従性の向上が図られている。 【0034】 また、前記刈取ユニット40は、搬送フレーム54が下方へ回動するときに支持フレーム82に下方へ突出するように設けられた規制部材90が取付フレーム46の前端部に設けられた規制部材90の受部46aに当接することで、その下方への回動が規制されるように構成されている。 【0035】 そしてさらに、図3、図4に示すように、前記刈取ユニット40の前側にロック部材100が設けられて、刈取ユニット40を固定するロック機構が設けられている。つまり、刈取ユニット40の前部にオペレーターが位置したときに手の届く範囲にロック部材100が配置されて、持ち上げて固定する際の操作が容易にできるようにしている。該ロック部材100は棒状に構成され、その基部(前上部)が搬送フレーム54の前部に前記支持ロッド73を軸支する支点軸74で回動自在に支持される一方、後方に延設した先端部に側面視コ字状の係合部100aが形成されている。そして、搬送フレーム54の前後中途部に設けられた支持フレーム82に下方へ突出するようにロック部材100の受部材101が設けられ、該受部材101はフック状に構成されて上部が枢支されて、該受部材101を回動してロック部材100を持ち上げた状態で、該受部材101にロック部材100の先端側(後部)が係止可能とされている。言い換えれば、刈取ユニット40の上下回動支点となる搬送用駆動軸49よりも前方にロック部材100と受部材101が配置されて、ロック部材100は受部材101よりも更に前上方に配置されている。 【0036】 また、搬送フレーム54の下方に配置される前記取付フレーム46の前端にピン状のロック部材100の受部材102が設けられ、該受部材102にロック部材100の係合部100aが係合可能とされている。ここで、該受部材102とロック部材100の左右方向の位置は略一致させて配置し、前記ロック部材100の全長は刈取ユニット40を搬送用駆動軸49を支点として所定の高さまで上方へ回動した状態で、ロック部材100を支点軸74を支点として下方へ回動して係合部100aを取付フレーム46の受部材102に係合できる長さとされている。 【0037】 このような構成において、刈取作業が行われるときには、図3に示すように、刈取ユニット40が前述のように規制部材90にて規制されるまで下方へ回動された状態で、ロック部材100が先端側で搬送フレーム54側の受部材101に係止されて、搬送フレーム54の直下方に配置された状態に固定される。つまり、ロック部材100は解除位置に保持されている。このようにロック部材100が搬送装置42によって搬送される穀稈の搬送経路に突出しないように配置されて、穀稈のロック部材100への引っ掛かりが防止される。 【0038】 また、コンバインを輸送するときなどで、刈刃44等が痛まないように刈取ユニット40を持ち上げた状態で固定する必要がある場合には、図4に示すように、刈取ユニット40が所定の高さまで上方へ回動された後、ロック部材100が回動されてその係合部100aが取付フレーム46側の受部材102に係合される。こうして、搬送フレーム54と取付フレーム46との間にロック部材100が介装されて、刈取ユニット40が上方へ回動した状態に固定される。 【0039】 つまり具体的操作として、刈取ユニット40を持ち上げた状態で固定する場合は、ロック部材100を搬送フレーム54側の受部材101から取り外して下方へ回動して受部材102に当接させた状態とする。そして、刈取ユニット40を規制部材90で規制される位置まで下方へ回動した状態から上方へ回動させる。こうすることで、ロック部材100の係合部100aが取付フレーム46側の受部材102に係合されて、該ロック部材100が刈取ユニット40と取付フレーム46との間で突っ張るようになる。なお、受部材102の上側のプレートを下側より長くすることで、容易に係合することができる。そして、もしもうまく係合できなくても、刈取ユニット40の前端からロック部材100までの距離はオペレーターの手が届く範囲に設定しておくことで、容易にロック部材100の操作ができるのである。よって、このように刈取ユニット40を持ち上げるという簡単な作業で、刈取ユニット40を容易に固定することができる。逆に、ロックを解除する場合には、ロック状態から刈取ユニット40を若干持ち上げて、ロック部材100を上方へ回動することで、ロック部材100の係合部100aと取付フレーム46側の受部材102との係合を解除することができ、該ロック部材100を更に上方へ回動することで、その先端側は搬送フレーム54に設けた受部材101に係止することができる。そして、刈取ユニット40を規制部材90で規制される位置まで下方へ回動させるという簡単な作業で、刈取ユニット40の固定を容易に解除することができる。 【0040】 また、前述のように刈取ユニット40を取付フレーム46に対し上方へ回動した状態に固定する際、作業者は刈取ユニット40を持ち上げながらロック部材100を操作する必要があるが、ロック部材100が刈取ユニット40の後側に設けられた従来とは異なり、刈取ユニットの前側搬送フレームの前側に設けられているため、ロック部材100を操作しやすくなり、一人で容易に刈取ユニット40の固定作業を行うことができる。 【0041】 さらに、ロック部材100を刈取ユニット40の分草板41を搬送フレーム54に支持する支点軸74で支持する構成としているため、従来の構成と比べて部品点数が増えるここともなく、ロック部材100を簡単な構造で刈取ユニット40に設けることができる。 【0042】 また、刈取ユニット40を固定するロック機構は次のように構成することもできる。 【0043】 図5、図6に示すように、前記刈取ユニット40の前側にロック部材120が設けられて、刈取ユニット40を固定するロック機構が設けられている。ロック部材120は棒状に構成され、その基部が搬送フレーム54の前部に前記支持ロッド73を軸支する支点軸74で回動自在に支持される一方、先端部にJ字形状の係合部120aが形成されている。そして、搬送フレーム54の前後中途部に設けられ支持フレーム82に下方へ突出するようにロック部材120の受部材121が設けられ、該受部材121にロック部材120の係合部120aが係止可能とされている。 【0044】 また、搬送フレーム54の下方に配置される前記取付フレーム46の前端にピン状のロック部材120の受部材122が設けられ、該受部材122にロック部材120の係合部120aが係合可能とされている。ここで、前記ロック部材120の全長は刈取ユニット40は搬送用駆動軸49を支点として規制部材90で規制されるまで下方へ回動した状態で、ロック部材120を支点軸74を支点として回動して係合部120aを取付フレーム46の受部材122に係合できる長さとされている。 【0045】 そしてさらに、本実施例では、前記ロック部材120が伸縮可能に構成されて、その全長が調節可能とされている。例えば、ロック部材120が中央部で分割され、その間にターンバックル125が設けられる。そして、筒状のターンバックル125の一側にロック部材120の基部側に設けられたネジ部が螺入される一方、ターンバックル125の他側にロック部材120の先端部側に設けられたネジ部が螺入され、ターンバックル125の回転によりターンバックル125内でのロック部材120の両側のネジ部の位置が調整されて、ロック部材120が伸縮可能とされている。こうして、ロック部材120の全長が容易に調節可能とされている。 【0046】 このような構成において、刈取作業が行われるときには、前記同様に刈取ユニットが規制部材にて規制されるまで下方へ回動された状態で、図5に示すように、ロック部材120が回動されてその係合部120aが搬送フレーム54側の受部材121に係止されて、搬送フレーム54の直下方に配置された状態に固定される。このようにロック部材120が搬送装置42によって搬送される穀稈の搬送経路に突出しないように配置されて、穀稈のロック部材120への引っ掛かりが防止される。 【0047】 また、コンバインを輸送するときなどに刈取ユニット40を固定する必要がある場合には、図6に示すように、刈取ユニット40が規制部材90で規制されるまで下方へ回動された状態で、ロック部材120が回動されてその係合部120aが取付フレーム46側の受部材122に係合される。この状態を保ちたい場合には、ターンバックル125を回動してロック部材120の全長が短くなるように締め付ける。こうして、搬送フレーム54と取付フレーム46との間にロック部材120が介装されて、刈取ユニット40が下方へ回動した状態に固定される。 【0048】 つまり、刈取ユニット40を上方へ回動することなく、規制部材90で規制されるまで下方へ回動した状態のまま、ロック部材120を搬送側の受部材121から取り外して、ロック部材120の係合部120aを取付フレーム46側の受部材122に係合させるだけの簡単な作業で、刈取ユニット40を容易に固定することができる。逆に、刈取ユニット40をロック部材120にて固定した状態では、ロック部材120を上方へ回動し、ロック部材120の係合部120aと取付フレーム46側の受部材102との係合を解除して、該係合部120aを搬送フレーム54側の受部材121に係止するという簡単な作業で、刈取ユニット40の固定状態の解除を行うことができる。 【0049】 このように、作業者は刈取ユニット40の固定状態を、刈取ユニット40を持ち上げずにロック部材120のみを操作して変更することができる。したがって、作業時の労力を軽減して、作業性の向上を図ることができる。 【0050】 また、前述のように刈取ユニット40を固定したときに、ターンバックル125でロック部材120の全長を調節することで、刈取ユニット40を任意の高さにまで移動して固定することができる。そのため、刈取ユニット40の固定状態の確実性を高めることが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】本発明の一実施例に係る刈取装置を装着したコンバインの側面図。 【図2】同じく平面図。 【図3】刈取ユニットの構成を示した側面図。 【図4】刈取ユニットを固定した状態を示す側面図。 【図5】別実施例の刈取ユニットの構成を示した側面図。 【図6】別実施例の刈取ユニットを固定した状態を示す側面図。 【符号の説明】 【0052】 5 刈取装置 40 刈取ユニット 41 分草板 42 搬送装置 44 刈刃 46 取付フレーム 54 搬送フレーム 74 支点軸 100 ロック部材 101 受部材 102 受部材 120 ロック部材 121 受部材 122 受部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成17年3月16日(2005.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−254772(P2006−254772A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−75971(P2005−75971) |
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