トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 乗用型草刈機
【発明者】 【氏名】多田 浩之
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】山下 信行
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】宮口 和朋
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】永井 宏樹
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】草刈り装置10の刈り草排出筒11から草を能率よく除去作業することができ、かつ、コンパクトに得られる乗用型草刈機を提供する。

【解決手段】刈り草排出筒11の底板16を上下揺動自在に支持させてある。底板16を揺動操作するように底板16に連動された操作ロッド18aを、草刈り装置10から自走車体の後部に延出してある。操作ロッド18aは、車体側面視でダクト30の上下幅内を通った状態で配置してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走車体の前後輪間に設けた草刈り装置、自走車体の後部に集草状態と草排出状態に切り換え自在に支持された集草容器、前記草刈り装置の刈り草排出筒からの刈り草を前記集草容器に供給するように前記自走車体の左右後輪の間を通して配置されたダクトを備えた乗用型草刈機であって、
前記刈り草排出筒の底板を上下揺動自在に支持させ、
前記底板を揺動操作するように底板に連動された操作ロッドを、前記草刈り装置から車体側面視で前記ダクトの上下幅内を通った状態で自走車体の後部に延出してある乗用型草刈機。
【請求項2】
前記集草容器を、前記ダクトの後端側が開口した壁体と、この壁体に対して開閉自在な容器本体とを備えて構成してある請求項1記載の乗用型草刈機。
【請求項3】
前記操作ロッドを、前記ダクトに沿った状態に配置してある請求項1又は2記載の乗用型草刈機。
【請求項4】
前記ダクトが脱着自在に支持されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用型草刈機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、自走車体の前後輪間に設けた草刈り装置、自走車体の後部に集草状態と草排出状態に切り換え自在に支持された集草容器、前記草刈り装置の刈り草排出筒からの刈り草を前記集草容器に供給するように前記自走車体の左右後輪の間を通して配置されたダクトを備えた乗用型草刈機に関する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本第1発明にあっては、自走車体の前後輪間に設けた草刈り装置、自走車体の後部に集草状態と草排出状態に切り換え自在に支持された集草容器、前記草刈り装置の刈り草排出筒からの刈り草を前記集草容器に供給するように前記自走車体の左右後輪の間を通して配置されたダクトを備えた乗用型草刈機において、
前記刈り草排出筒の底板を上下揺動自在に支持させ、
前記底板を揺動操作するように底板に連動された操作ロッドを、前記草刈り装置から車体側面視で前記ダクトの上下幅内を通った状態で自走車体の後部に延出してある。
【0003】
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記集草容器を、前記ダクトの後端側が開口した壁体と、この壁体に対して開閉自在な容器本体とを備えて構成してある。
【0004】
本第3発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、前記操作ロッドを、前記ダクトに沿った状態に配置してある。
【0005】
本第4発明にあっては、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記ダクトが脱着自在に支持されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1,2に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1、及び、左右一対の駆動自在な後車輪2を備え、かつ、車体前端部に前後輪1,2などに動力伝達するように設けたエンジン3などを有した原動部、及び、左右後輪2の間の上方に位置する運転座席4などを有した運転部を備えた自走車体の車体フレーム5の前後輪間に、リンク機構6を介して草刈り装置10を連結するとともに、前記エンジン3から草刈り装置10に動力伝達するように構成し、前記自走車体の後部の後車輪2の後方近くに集草容器20を設けるとともに、草刈り装置10の刈り草排出筒11を、前記左右後輪1,2の間を自走車体の前後方向に通るように配置したダクト30を介して前記集草容器20に連通させて、乗用型の草刈り機を構成してある。
【0007】
この草刈り機は、芝や草の刈り込み作業を行なうものであり、リンク機構6に連動された油圧式の昇降シリンダ(図示せず)を伸縮操作すると、この昇降シリンダがリンク機構6を車体フレーム5に対して揺動昇降操作することにより、草刈り装置10を接地ゲージ輪12が地面に接地した下降作業状態と、接地ゲージ輪12が地面から上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。草刈り装置10を下降作業状態にして自走車体を走行させると、草刈り装置10は、刈り刃ハウジング13の内部に自走車体横方向に並んで位置する駆動回動自在なブレード形の刈り刃14によって芝や草を切断し、刈り芝や刈り草(以下、単に刈り草と呼称する。)を、刈り刃14の回転によって発生する搬送風によって刈り刃ハウジング13の前記刈り草排出筒11から排出し、前記ダクト30によって左右後輪2,2の間を通して車体後方向きに搬送して集草容器20に供給する。集草容器20は、ダクト30からの刈り草を回収して貯留していく。
【0008】
図4に示すように、集草容器20は、車体フレーム5から後方向きに延出する支フレーム5aを介して車体フレーム5の後部に支持された車体前後方向視では矩形で、車体側面視では車体上下方向に沿った縦板状の壁体21と、この壁体21の後方側に位置する容器本体22とを備えて構成してある。
【0009】
容器本体22は、丸パイプ材で構成された容器フレーム23、及び、この容器フレーム23に連結された左右一対の横壁板24、底板、天板、後壁板によって箱形に構成してある。容器本体22の前端側に、前記容器フレーム23によって形成されている開口25を設けてある。
【0010】
容器本体22の内部に設けた左右一対の取り付けブラケット26を、前記壁体21から車体後方向きに延出され、かつ、容器本体22の内部に入り込むように配置された左右一対の支持アーム27の延出端部に各別に脱着及び回動自在に連結してあり、容器本体22は、図3(イ)の如く前記支持アーム27の先端部に位置する走行車体横向きの軸芯Xまわりで壁体21に対して上下に揺動開閉するように、かつ、図3(ロ)の如く取り付けブラケット26と支持アーム27の間で脱着することができるように壁体21に支持されている。
【0011】
図4,5などに示すように、前記ダクト30の後端部が前記壁体21のダクト孔Aに位置しており、ダクト30の後端側の開口が集草容器20の刈り草投入口32になっている。
【0012】
つまり、草刈り作業を行なう場合、集草容器20の容器本体22の天板に固定されているハンドル45や、容器本体22の天板から上方に突出しているハンドル46によって容器本体22を軸芯Xまわりで下降側に揺動操作し、容器本体22の開口25が車体前方向きになって壁体21によって閉じられた状態にして、集草容器20を集草用閉じ状態にする。集草容器20が集草用閉じ状態になると、壁体21の下端側の左右端部に上下揺動自在に設けてある閉じフック28(図4参照)を前記容器フレーム23に係合させて、集草容器20を集草用閉じ状態にロックし、この状態で作業走行する。すると、ダクト30は、このダクト30の前端側で草刈り装置10の刈り草排出筒11から刈り草を受け継いで草刈り装置10からの搬送風によって車体後方向きに搬送し、ダクト30の後端側で刈り草投入口32から集草容器20に送り込み、集草容器20は、ダクト30から刈り草と共に入り込んだ搬送風を横壁板24が備えている排風孔から集草容器外に排出しながら刈り草を壁体21と容器本体22とによって集草容器内に回収して貯留していく。
【0013】
集草容器20が満杯になった場合など、前記左右一対の閉じフック28の一方に連結された操作ロッド29(図4参照)を上昇操作し、この操作ロッド29が連結している閉じフック28を容器フレーム23から外れたロック解除状態に切換え操作するとともに、左右一対の閉じフック28を連結している一本の回転支軸28aの連動作用によって他方の閉じフック28もロック解除状態に操作して、閉じフック28による集草容器20の閉じロックを解除し、前記ハンドル45や46を操作して容器本体22を軸芯Xまわりで上昇側に揺動操作して容器本体22の開口25が壁体21から後方側に離れて車体下方向きに開口した上昇開き状態にする。すると、集草容器20が排出開口状態になり、集草容器内に貯留された刈り草を容器本体22の開口25から落下させて排出することができる。
【0014】
図5,7などに示すように、前記壁体21の前記ダクト孔Aのダクト30よりも集草容器上下方向での下側に位置する部分A1のための板金製の蓋体40を、この蓋体40の集草容器横方向での一端側に位置する集草容器上下方向での軸芯Yまわりで揺動開閉できるように構成して前記壁体21の車体後方側での側面がわ、すなわち集草容器内部側の側面がわに設け、前記蓋体21に、揺動センサ52及び検出スイッチ51を備えた貯留量検出装置50を設けてある。
【0015】
前記貯留量検出装置50は、集草容器20に貯留された刈り草が満杯などの設定量になると、これを検出するとともに運転部に位置する報知装置(図示せず)を作動させるように検出結果を検出スイッチ51によって出力するものであり、詳しくは、次の如く構成してある。
【0016】
図6,7に示すように、貯留量検出装置50は、前記蓋体40の裏面側に支持された検出装置取り付け体41の支持板部42に支軸53を介して取り付け基部52aが回動自在に連結された前記揺動センサ52、前記支持板部42に支持された前記検出スイッチ51、揺動センサ52の前記取り付け基部52aから延出しているスプリング支持アーム52dに連結されたコイル形のスプリング61を備えて構成してある。
【0017】
揺動センサ52には、前記取り付け基部52aから前記蓋体40のセンサ孔43を通って集草容器20の内部に延出して、前記刈り草投入口32の下方付近に位置しているとともに第1感圧面54及び第2感圧面55を有した感圧部52cを備えてある。揺動センサ52は、取り付け基部52a、スイッチ操作部52b、感圧部52c、スプリング支持アーム52dを樹脂材によって一体部品に作製した樹脂センサになっている。揺動センサ52の前記感圧部52cは、前記支軸53の軸芯Zに沿う方向視で前記第1感圧面54と前記第2感圧面55を直交又はほぼ直交し合った状態で備えるように、かつ、第1感圧面54を有する棒状体54aと、第2感圧面55を有する棒状体55aとが交差し合った状態で連結して成る屈曲杆状態になるように作製してある。
【0018】
すなわち、揺動センサ52は、感圧部52cが集草容器20の内部で前記支軸53の集草容器横向きの軸芯Zまわりで上下揺動する状態に支持されており、集草容器20内の刈り草が揺動センサ52の感圧部52cに加圧作用しない状態では、揺動センサ52は、スプリング61の重量と、揺動センサ52の重量との釣り合いにより、揺動センサ52のスプリング支持アーム52dがストッパー56に当接した上昇非検出姿勢になるようになっている。揺動センサ52が上昇非検出姿勢になった状態では、揺動センサ52の第1感圧面55が集草容器上下方向での上向き面となり、揺動センサ52の第2感圧面55が前記センサ揺動軸芯Zに沿う方向視で車体後方向きの横向き面となり、揺動センサ52のスイッチ操作部52bが検出スイッチ51の操作部51aから離れて検出スイッチ51をオフ操作するようになっている。集草容器20内の刈り草が揺動センサ52の感圧部52cに加圧作用すると、この加圧作用のために揺動センサ52の感圧部52cが前記軸芯Zまわりで下降揺動するとともにスイッチ操作部52bが軸芯Zまわりで前方側に揺動し、刈り草による加圧力が設定力になると、揺動センサ52は、スイッチ操作部52bが検出スイッチ51の操作部51aに当接した下降検出姿勢になるようになっている。下降検出姿勢になった揺動センサ52は、スイッチ操作部52bによって検出スイッチ51をオン操作するようになっている。
【0019】
図6に示すように、揺動センサ52に連結している前記スプリング61、このスプリング61の揺動センサ52に連結している側とは反対側の端部が連結されているスプリング支持杆に兼用の感度調節体62などを備えさせて、揺動センサ52のための感度調節手段60を構成してある。
【0020】
図6,7に示すように、感度調節体62の基端側は、前記検出装置取り付け体41に固定のブラケット63に装着されたボルトで成る支軸64に回動自在に支持され、感度調節体62の先端側は、前記検出装置取り付け体41に固定の調節ガイド体65に支持されており、感度調節体62の中間部に設けたスプリング掛けに兼用の操作部66が昇降操作されることにより、感度調節体62が前記支軸64の軸芯まわりで、図8の如き前記調節ガイド体65の集草容器上下方向のガイド溝67に沿わせて揺動昇降操作されるようになっている。感度調節体62がガイド溝67の上端側に上昇操作され、ガイド溝67に連通した調節ガイド体65の位置決め凹部68aに入り込ませて位置保持されると、感度調節体62は、敏感位置Bに操作されるとともに保持され、揺動センサ52が上昇非検出姿勢にある状態においてスプリング61が自由状態になるようにスプリング61を緩め状態に操作するようになっている。感度調節体62がガイド溝67の下端側に下降操作され、ガイド溝67に連通した調節ガイド体65の位置決め凹部68bに入り込ませて位置保持されると、感度調節体62は、鈍感位置Cに操作されるとともに保持され、揺動センサ52が上昇非検出姿勢から下降するに伴ってスプリリング61が弾性変形操作される状態になるようにスプリング61を引っ張り操作するようになっている。
【0021】
これにより、感度調節体62が敏感位置Bに操作されると、感度調節手段60は、揺動センサ52が下降揺動してもスプリング61がほとんど弾性変形されてなくて揺動センサ52の下降揺動にスプリング61によって抵抗を与えることがほとんどなく、揺動センサ52が刈り草による比較的弱い加圧作用にも反応して揺動するように、揺動センサ52の刈り草の加圧作用に対する感度を敏感な状態に調節する。これに対し、感度調節体62が鈍感位置Cに操作されると、感度調節手段60は、揺動センサ52が下降揺動するに伴ってスプリング61が弾性変形されて揺動センサ52の下降揺動にスプリング61によって抵抗を与え、揺動センサ52が刈り草による比較的弱い加圧作用には反応して揺動することがないように、揺動センサ52の刈り草の加圧作用に対する感度を鈍感な状態に調節する。
【0022】
図7などに示すように、前記検出装置支持体41を前記蓋体40に締め付け固定する連結ねじ71、前記連結ねじ71が装着されるように前記検出装置支持体41に設けたボルト孔72により、揺動センサ52のための設定高さ調節手段70を構成してある。
【0023】
すなわち、前記ボルト孔72は、集草容器20の上下方向に沿った長孔になっており、検出装置取り付け体41が前記ボルト孔72や、蓋体40の長孔形のねじ孔40aに沿わせて蓋体40に対して昇降操作されることにより、揺動センサ52が蓋体40の長孔形のセンサ孔43に沿って蓋体40に対して昇降し、かつ、検出スイッチ51及び感度調節手段60も揺動センサ52と共に蓋体40に対して昇降することにより、設定高さ調節手段70は、揺動センサ52を集草容器20に対して集草容器20の上下方向に位置変更し、かつ、検出スイッチ51及び感度調節手段60も揺動センサ52と共に位置変更する。
【0024】
これにより、貯留量検出装置50は、次の如く作動する。
すなわち、刈り草が乾燥しているなどによって軽い場合、図9(イ)に示す如く集草容器20に送り込まれた刈り草は、集草容器内を飛散して拡散しながら落下し、容器内の全体にわたってほぼ均一な堆積高さで堆積して貯留される傾向にある。この場合、揺動センサ52の上方に貯まった刈り草が揺動センサ52の第1感圧面54に加圧作用する。すなわち、揺動センサ52は、揺動センサ52の集草容器上下方向での上方から刈り草の加圧作用を受ける。これにより、揺動センサ52よりも上方での刈り草の堆積高さが低くて揺動センサ52に加圧作用する刈り草の重量が比較的小であっても、その刈り草重量の割には揺動センサ52が刈り草によって効率よく下降揺動操作される。このため、集草容器20に刈り草が貯留されるに伴い、刈り草貯留量が揺動センサ52の配置高さによって決まる設定量と大きく相違しないうちに、かつ、刈り草が刈り草投入口32の付近に堆積しないうちに揺動センサ52が下降検出姿勢に下降揺動して検出スイッチ51をオン操作し、検出スイッチ51が揺動センサ52の下降検出姿勢への揺動を検出し、これによって刈り草貯留量が設定量になったと検出してこの検出結果を電気信号にして出力する。
【0025】
これに対し、刈り草が濡れているなど重い場合、図9(ロ)に示す如く集草容器20に送り込まれた刈り草は、集草容器内に拡散しないで落下し、刈り草投入口32に近い箇所よりも刈り草投入口32から遠い箇所での堆積高さが高くなった状態で貯留されていく傾向にある。この場合、揺動センサ52の上方に刈り草があまり貯まっていなくても、揺動センサ52のセンサ揺動軸芯方向視での横側方に貯まった刈り芝が揺動センサ52の第2感圧面55に加圧作用する。すなわち、揺動センサ52はセンサ横側方から刈り草の加圧作用を受ける。これにより、集草容器20に刈り草が貯留されるに伴い、刈り草貯留量が揺動センサ52の配置高さによって決まる設定量と大きく相違しないうちに、かつ、刈り草が刈り草投入口32の付近に堆積しないうちに揺動センサ52が下降検出姿勢に下降揺動して検出スイッチ51をオン操作し、検出スイッチ51が揺動センサ52の下降検出姿勢への揺動を検出し、これによって刈り草貯留量が設定量になったと検出してこの検出結果を電気信号にして出力する。
【0026】
さらに、軽い刈り草の場合、また、重い刈り草であっても、刈り草が長くて密集密度の薄くなった状態で堆積し、堆積量の割には揺動センサ52に対する加圧作用が弱くなる刈り草の場合、設置高さ調節手段70によって揺動センサ52を集草容器20に対して下降側に調節し、重い刈り草の場合、設置高さ調節手段70によって揺動センサ52を集草容器20に対して上昇側に調節することにより、軽い刈り草の場合も重い刈り草の場合も、検出スイッチ51が検出作動する際の刈り草の堆積高さが同一またはほぼ同一になるように調節することができる。また、刈り草の重さに変化がなくても、設置高さ調節手段70によって揺動センサ52を集草容器20に対して昇降調節することにより、検出スイッチ51が検出作動する際の刈り草の堆積高さが調節操作前よりも低くなるように調節したり、検出スイッチ51が検出作動する際の刈り草の堆積高さが調節操作前よりも高くなるように調節したりすることができるようになっている。
【0027】
さらに、たとえば、軽い刈り草の場合、また、重い刈り草であっても、刈り草が長くて密集密度の薄くなった状態で堆積し、堆積量の割には揺動センサ52に対する加圧作用が弱くなる刈り草の場合、重い刈り草の場合に比べ、刈り草の貯留量が多くても、刈り草の揺動センサ52に対する加圧作用が小になって揺動センサ52が下降揺動しにくくなり、重い刈り草の場合、軽い刈り草の場合に比べ、刈り草の貯留量が少なくても、刈り草の揺動センサ52に対する加圧作用が大になって揺動センサ52が下降揺動しやすくなる。このため、軽い刈り草の場合、感度調節手段60により、揺動センサ52の刈り草の加圧作用に対する感度を敏感な状態に調節し、刈り草の貯留量が設定量又はほぼ設定量になっておれば、揺動センサ52が刈り草による加圧作用で十分に下降揺動操作されて検出スイッチが検出作動するように調節することができる。また、重い刈り草の場合、感度調節手段60により、揺動センサ52の刈り草の加圧作用に対する感度を鈍感に調節し、刈り草の貯留量が設定量又はほぼ設定量になっていないと、揺動センサ52が刈り草の加圧作用を受けていても十分に下降揺動操作されなくて検出スイッチ51が検出作動しないように調節することができるようになっている。
【0028】
図4,10に示すように、前記ハンドル46の握り部46aを、前記ハンドル46のうちの集草容器本体22内に固定された筒体46bに対してねじ部46cによって脱着自在に連結し、前記筒体46bに抜き差し自在な清掃棒47を前記握り部46aに連結してある。
すなわち、作業時などにおいては、清掃棒47を紛失や持参忘れしないようにハンドル46の筒体46b内に収容しておくことができ、集草容器20の内部に付着した刈り草を清掃する際、清掃棒47をハンドル46aの筒体46bから取り出して使用することができるようになっている。
【0029】
図11は、別の実施形態を備えた草刈り機の草刈り装置10を示し、この草刈り装置10にあっては、刈り刃ハウジング13の前記刈り草排出筒11に刈り草をダクト30に案内するように位置しているガイド底板16を、このガイド底板16の後端側に位置する回転支軸17を介して刈り刃ハウジング13に上下揺動自在に支持させ、前記回転支軸17の一端側に一体回動自在に連結している操作アーム18に連結されたリターンスプリング19により、ガイド底板16を下降ガイド姿勢に揺動付勢してある。
【0030】
すなわち、刈り刃ハウジング13の刈り草排出筒11に刈り草の詰まりや付着が発生した場合、集草容器20の容器本体22を取り外すとともにダクト30を取り外し、前記操作アーム18から車体後方向きに延出された操作ロッド18aを車体前後方向に移動操作してガイド底板16を回転支軸17の軸芯まわりで上下に揺動操作することにより、ガイド底板16を清掃手段にし、詰まったり付着したりした刈り草を刈り草排出筒11から車体後方側に排出して清掃することを可能にしてある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】乗用型草刈り機全体の側面図
【図2】乗用型草刈り機全体の平面図
【図3】(イ)は、集草容器の刈り草排出状態での側面図、(ロ)は、自走車体後部の容器本体取り外し状態での側面図
【図4】集草容器の縦断側面図
【図5】集草容器の壁体の後面図
【図6】貯留量検出装置の側面図
【図7】貯留量検出装置の斜視図
【図8】調節ガイド体の正面図
【図9】(イ)は、軽い刈り草の堆積状態を示す説明図、(ロ)は、重い刈り草の堆積状態を示す説明図
【図10】清掃棒の収納状態を示す断面図
【図11】別の実施形態を備えた草刈り装置の刈り草排出筒配設部の側面図
【符号の説明】
【0032】
2 後車輪
10 草刈り装置
11 刈り草排出筒
16 底板
18a 操作ロッド
20 集草容器
21 壁体
22 容器本体
30 ダクト
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成17年7月15日(2005.7.15)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【公開番号】 特開2006−246880(P2006−246880A)
【公開日】 平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願番号】 特願2005−206775(P2005−206775)