| 【発明の名称】 |
サイドディスチャージモーア |
| 【発明者】 |
【氏名】鮫島 和夫 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】戸越 義和 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】山口 正敏 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】刈草の細断処理と搬送排出処理とをバランス良く行える作業性に優れたサイドディスチャージモーアを提供する。
【解決手段】天井面16Aが扁平なフラットデッキ型のモーアデッキ16の内部に、縦軸心P1周りに回転駆動される複数の回転ブレード17を並列配備し、モーアデッキ16の内部後側に、各回転ブレード17の先端が描く回転軌跡Kの後部側に沿うように形成したバキュームプレート18を装備し、モーアデッキ16の左右一側端に排出口16Bを形成したサイドディスチャージモーアにおいて、排出方向上手側の縦軸心P1の近傍から排出方向下手側の近隣に位置する縦軸心P1の前方に向けて延出する第1案内部20Aと、バキュームプレート18から隣り合う縦軸心P1,P1の中間を通って前方に向けて延出する第2案内部20Bとを有する固定式のバッフルプレート20を装備してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井面が扁平に形成されたフラットデッキ型のモーアデッキの内部に、縦軸心周りに回転駆動される複数の回転ブレードを並列配備し、前記モーアデッキの内部後側に、各回転ブレードの先端が描く回転軌跡の後部側に沿うように形成したバキュームプレートを装備し、前記モーアデッキの左右一側端に排出口を形成してあるサイドディスチャージモーアであって、 排出方向上手側の縦軸心の近傍から排出方向下手側の近隣に位置する縦軸心の前方に向けて延出する第1案内部と、前記バキュームプレートから隣り合う縦軸心の中間を通って前方に向けて延出する第2案内部とを有するように形成した固定式のバッフルプレートを装備してあるサイドディスチャージモーア。 【請求項2】 前記第2案内部を、その排出方向下手側の近隣に位置する回転ブレードの先端が描く回転軌跡に沿うように湾曲させてある請求項1に記載のサイドディスチャージモーア。 【請求項3】 排出方向最下手側の縦軸心の近傍から前記排出口に向けて延出するとともに、前記排出口の開度調節が可能に構成された可動式のバッフルプレートを装備してある請求項1又は2に記載のサイドディスチャージモーア。 【請求項4】 前記バッフルプレートを、その前記バキュームプレート側が前記縦軸心側よりも、前記モーアデッキからの垂下長さが長くなるように形成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載のサイドディスチャージモーア。 【請求項5】 前記モーアデッキの左右他側端に、その左右他側端から前記モーアデッキの前端側に向けて、排出方向最上手側の回転ブレードの先端が描く回転軌跡に沿って延出するガイドプレートを装備してある請求項1〜4のいずれか一つに記載のサイドディスチャージモーア。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、天井面が扁平に形成されたフラットデッキ型のモーアデッキの内部に、縦軸心周りに回転駆動される複数の回転ブレードを並列配備し、前記モーアデッキの内部後側に、各回転ブレードの先端が描く回転軌跡の後部側に沿うように形成したバキュームプレートを装備し、前記モーアデッキの左右一側端に排出口を形成してあるサイドディスチャージモーアに関する。 【背景技術】 【0002】 サイドディスチャージモーアとしては、モーアデッキにおける天井面の前部を上方に向けて膨出させて、その前部に、左右一側端に形成した排出口に連なる刈草排出経路を備えたもの(例えば特許文献1参照)や、天井面が扁平に形成されたフラットデッキ型のモーアデッキの内部に、回転ブレードの先端が描く回動軌跡の前部側に沿うように形成したバッフルプレートを備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。 【特許文献1】特開平8−280225号公報 【特許文献2】特開2004−41060号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 刈草排出経路を備えたサイドディスチャージモーアにおいては、刈草が刈草排出経路に到達すると、回転ブレードによる持ち回りから開放されて、刈草排出経路に沿って速やかに搬送排出されるため、排出口から刈草を排出する搬送排出処理を良好に行えるものの、回転ブレードによる刈草の持ち回りが少なくなり、その持ち回りによる適切な細断処理を行えないことから、刈草を細断して排出口から均平に拡散排出することで排出後の刈草を目立たなくする、といったことが行えず、結果、刈草を回収する必要が生じることになる。 【0004】 一方、回動軌跡の前部側に沿うバッフルプレートを備えたサイドディスチャージモーアにおいては、バッフルプレートの作用で、回転ブレードによる刈草の持ち回りが多くなることから、刈草に対する細断処理を効果的に行えるようになり、又、それによって、刈草を排出口から均平に拡散排出し易くなることから、排出後の刈草を目立たなくすることができる反面、長い草が密集するような作業条件では、回転ブレードによる刈草の持ち回り量が多くなり過ぎて、刈り取り性能に悪影響を及ぼすことがあり、この場合には、適切な細断処理を行えないだけでなく草丈が不揃いになることから、排出後の刈草を目立たなくする、といったことが行えない上に作業精度の低下を招くことになる。 【0005】 本発明の目的は、刈草の細断処理と搬送排出処理とをバランス良く行える作業性に優れたサイドディスチャージモーアを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明のうちの請求項1に記載の発明では、天井面が扁平に形成されたフラットデッキ型のモーアデッキの内部に、縦軸心周りに回転駆動される複数の回転ブレードを並列配備し、前記モーアデッキの内部後側に、各回転ブレードの先端が描く回転軌跡の後部側に沿うように形成したバキュームプレートを装備し、前記モーアデッキの左右一側端に排出口を形成してあるサイドディスチャージモーアにおいて、排出方向上手側の縦軸心の近傍から排出方向下手側の近隣に位置する縦軸心の前方に向けて延出する第1案内部と、前記バキュームプレートから隣り合う縦軸心の中間を通って前方に向けて延出する第2案内部とを有するように形成した固定式のバッフルプレートを装備してある。 【0007】 この構成によると、モーアデッキをフラットデッキ型とすることで、刈草排出経路を膨出形成する場合に比較して、回転ブレードの回転に伴って発生する刈草の搬送排出が抑制され、回転ブレードによる刈草の持ち回りが促進された状態になるが、第1案内部と第2案内部とを有するバッフルプレートを備えたことで、刈草は、回転ブレードによる持ち回り作用を受けながらバッフルプレートによる案内作用を受けることが可能になる。そのため、浮上し難い長い刈草は、その多くがバッフルプレートの第1案内部による案内作用を受けずに回転ブレードによる持ち回り作用を受けることで細断処理されることになり、浮上し易い短い刈草は、その殆どが回転ブレードによる持ち回り作用を受けながら第1案内部による案内作用を受けることで排出口に向けて搬送されることになる。 【0008】 そして、バッフルプレートの第2案内部による案内作用で、排出方向下手側の回転ブレードで刈り取られた刈草が、排出方向上手側の回転ブレードの持ち回り領域に流入することを効果的に抑制でき、その流入に起因した排出方向上手側での持ち回り量の増大や持ち回り速度の低下を回避でき、又、バッフルプレートの第1案内部による案内作用で、排出方向上手側の刈草が、排出方向下手側の第1案内部による案内領域に案内され、排出方向下手側の刈草とともに流速を失うことなく排出口に向けて速やかに搬送されることになる。 【0009】 しかも、バッフルプレートの第1案内部が、排出方向上手側の縦軸心の近傍から排出方向下手側の近隣に位置する縦軸心の前方に向けて延出することで、回転ブレードの追い刈り領域では、車体の走行に伴って回転ブレードから逃げる状態となる刈草を第1案内部で受けることができ、回転ブレードによる追い刈りを良好に行える。 【0010】 従って、追い刈り領域においても良好な刈り取りを行える上に、排出方向の上手側と下手側とにかかわらず、長い刈草に対しては適切な細断処理を、又、短い刈草に対しては速やかな搬送排出処理を施すことができて、長い草が密集するような作業条件であっても、回転ブレードによる刈草の持ち回り量が過剰になって刈り取り性能に悪影響を及ぼす虞や動力が低下する虞を回避できるとともに、刈草を排出口から均平に拡散排出して排出後の刈草を目立たなくすることができ、結果、刈り取り性能の向上を図れる上に、刈草の細断処理と搬送排出処理とをバランス良く良好に行える作業性に優れたものにできる。 【0011】 本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記第2案内部を、その排出方向下手側の近隣に位置する回転ブレードの先端が描く回転軌跡に沿うように湾曲させてある。 【0012】 この構成によると、排出方向上手側のバッフルプレートの第2案内部による案内作用で、排出方向下手側の回転ブレードで刈り取られて細断された刈草を、排出方向上手側の回転ブレードの持ち回り領域に流入することを効果的に抑制しながら、排出方向下手側の第1案内部による案内領域に、より速やかに排出口に向かわせることのできる方向性を持たせた状態で案内でき、もって、排出方向上手側の刈草とともに排出口に向けてより速やかに搬送することができる。 【0013】 従って、各回転ブレードで細断した刈草を排出口に向けて搬送する搬送排出処理能力の向上を図れる。 【0014】 本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、排出方向最下手側の縦軸心の近傍から前記排出口に向けて延出するとともに、前記排出口の開度調節が可能に構成された可動式のバッフルプレートを装備してある。 【0015】 この構成によると、モーアデッキの排出方向最下手側においても、刈草は、回転ブレードによる持ち回り作用を受けながらバッフルプレートによる案内作用を受けることが可能になる。そのため、浮上し難い長い刈草は、その殆どがバッフルプレートの案内作用を受けずに回転ブレードによる持ち回り作用を受けることで細断処理されることになり、浮上し易い短い刈草は、その多くが回転ブレードによる持ち回り作用を受けながらバッフルプレートの案内作用を受けることで排出口に向けて搬送されることになる。 【0016】 又、バッフルプレートが、排出方向最下手側の縦軸心の近傍から排出口に向けて延出することで、排出方向最下手側の回転ブレードの追い刈り領域では、車体の走行に伴って回転ブレードから逃げる状態となる刈草をバッフルプレートで受けることができ、排出方向最下手側の回転ブレードによる追い刈りを良好に行える。 【0017】 しかも、可動式のバッフルプレートによって排出口の開度を大きくすると、排出口からの刈草の排出が促進されて各回転ブレードによる刈草の持ち回り量が減少することになり、逆に、可動式のバッフルプレートによって排出口の開度を小さくすると、排出口からの刈草の排出が抑制され、各回転ブレードによる刈草の持ち回り量が増大して細断が促進されることになる。 【0018】 これによって、例えば、濡れ気味の重い草を刈り取る場合には、可動式のバッフルプレートによって排出口の開度を大きくすれば、浮上し難い重い刈草であっても、排出口から速やかに搬出することができ、各回転ブレードによる刈草の持ち回り量を減少させることができる。 【0019】 逆に、例えば、乾き気味の軽い草を刈り取る場合には、可動式のバッフルプレートによって排出口の開度を小さくすれば、浮上し易い軽い刈草であっても、排出口からの排出を抑制でき、各回転ブレードの持ち回りによる細断を良好に行える。 【0020】 従って、排出方向最下手側の回転ブレードによっても、その追い刈り領域での刈り取りを良好に行える上に、長い刈草に対しては適切な細断処理を、又、短い刈草に対しては速やかな搬送排出処理を施すことができて、長い草が密集するような作業条件であっても、排出方向最下手側の回転ブレードによる刈草の持ち回り量が過剰になって刈り取り性能に悪影響を及ぼす虞や動力が低下する虞を回避でき、更に、刈り取る草の濡れ具合などに応じて排出口の開度を調節することで、刈り取る草の濡れ具合などを考慮した刈草の細断処理と搬送排出処理との適切なバランス状態を容易に現出でき、結果、排出方向最下手側の回転ブレードにおいても、刈り取り性能の向上を図れる上に、刈草の細断処理と搬送排出処理とをバランス良く良好に行うことができ、しかも、刈り取る草の濡れ具合などにかかわらず刈り取り排出作業を良好に行えるより作業性に優れたものにできる。 【0021】 本発明のうちの請求項4に記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記バッフルプレートを、その前記バキュームプレート側が前記縦軸心側よりも、前記モーアデッキからの垂下長さが長くなるように形成してある。 【0022】 この構成によると、バッフルプレートの縦軸心側においては、回転ブレードによる刈草の持ち回りと排出口に向けた刈草の搬送排出とを良好に行えるようにしながら、バッフルプレートのバキュームプレート側においては、排出方向下手側の回転ブレードで刈り取られた刈草が、排出方向上手側の回転ブレードの持ち回り領域に流入することをより効果的に抑制でき、その流入に起因した排出方向上手側での持ち回り量の過剰や持ち回り速度の低下をより確実に回避できる。 【0023】 従って、回転ブレードによる刈草の持ち回り量が過剰になることに起因した刈り取り性能や細断処理能力の低下などをより確実に回避できて、より良好に排出後の刈草を目立たなくすることができる作業精度の向上が図られたものにできる。 【0024】 本発明のうちの請求項5に記載の発明では、上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記モーアデッキの左右他側端に、その左右他側端から前記モーアデッキの前端側に向けて、排出方向最上手側の回転ブレードの先端が描く回転軌跡に沿って延出するガイドプレートを装備してある。 【0025】 この構成によると、ガイドプレートによって、排出方向最上手側の回転ブレードで刈り取った草を、モーアデッキの左右他側端からモーアデッキの前端側に向けて、その左右他側端の前側コーナー部に刈草を滞留させることなく円滑に案内することができ、結果、排出方向最上手側の回転ブレードによる刈草の持ち回りと排出口に向けた刈草の搬送排出とを良好に行える。 【0026】 従って、排出方向最上手側の回転ブレードによる刈草の細断処理と搬送排出処理とを良好に行えるより作業性に優れたものにできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0027】 図1には草刈り作業を行う作業機の一例であるフロントモーアの全体側面が、又、図2にはその全体平面がそれぞれ示されており、このフロントモーアは、走行車体1の前部に、油圧シリンダ(図示せず)の作動で昇降揺動するリンク機構2を介して、モーア3を駆動昇降可能に連結して構成されている。 【0028】 走行車体1は、その後部に搭載した水冷式のエンジン4からの動力を、その前部に配備した変速装置5に伝達し、その変速装置5による変速後の走行用動力を、左右一対の前輪6及び後輪7に伝達する4輪駆動型に構成され、その後部には、エンジン4やその前部に装備された冷却ファン8、及び、冷却ファン8の前方に立設されたラジエータ9などを上方から覆うボンネット10が、後部支点周りに上下方向に開閉揺動可能に配備され、その前部には、左右の後輪7に操舵連係されたステアリングホイール11や運転座席12などを備える搭乗運転部13が形成され、エンジン4からの動力による冷却ファン8の作動で、搭乗運転部13側の外気をボンネット10の内部に吸引してラジエータ9やエンジン4に供給する。 【0029】 尚、符号14は、冷却ファン8の吸引によるボンネット10の内部への刈草などの流入を防止する箱状に形成された防塵網であり、符号15は、運転座席12の後部に立設されたアーチ状の保護フレームである。 【0030】 図1〜6に示すように、モーア3は、天井面16Aが扁平に形成されたフラットデッキ型のモーアデッキ16の内部に、縦軸心P1周りに回転可能な3枚の回転ブレード17を左右に並列配備し、モーアデッキ16の内部後側に、各回転ブレード17の先端が描く回転軌跡Kの後部側に沿うように波状に形成したバキュームプレート18を装備し、モーアデッキ16の右端に排出口16Bを形成したサイドディスチャージ式に構成され、変速装置5からの作業用動力が、モーアデッキ16の上部に配備した動力分配部19を介して各回転ブレード17に伝達されることで、各回転ブレード17が縦軸心P1周りに回転駆動されるようになっている。 【0031】 尚、3枚の回転ブレード17は、左右中央の回転ブレード17が左右の回転ブレード17よりも前寄りに位置する山形状で、隣り合う回転ブレード17の先端が描く回転軌跡Kの一部が重複するように配置設定されている。 【0032】 図3〜6に示すように、各回転ブレード17は、その左右両端部における回転方向下手側となる前縁部には刈刃17Aを、その左右両端部における回転方向上手側となる後縁部には起風翼17Bを備え、その回転に伴う刈刃17Aと起風翼17Bとの作用で、草を刈り取る刈取処理と、刈り取った草を持ち回って細断する細断処理と、細断した刈草を排出口16Bに向けて搬送して排出口16Bから均平に拡散排出する搬送排出処理とを行うように形成されている。 【0033】 図3〜7に示すように、モーアデッキ16の内部において、その天井面16Aと左端の回転ブレード17との間、及び、その天井面16Aと左右中央の回転ブレード17との間には、それぞれ、排出方向上手側に位置する回転ブレード17の縦軸心P1の近傍から、排出方向下手側の隣に位置する回転ブレード17の縦軸心P1の前方に向けて延出する第1案内部20Aと、バキュームプレート18における前方向きの膨出部18Aから、隣り合う縦軸心P1、P1の中間を通って前方に向けて延出する第2案内部20Bとを有するように形成した固定式のバッフルプレート20が配備されいる。又、その天井面16Aと右端の回転ブレード17との間には、その排出方向最下手側に位置する回転ブレード17の縦軸心P1の近傍から排出口16Bに向けて延出する案内部21Aと、バキュームプレート18に内接する内接部21Bとを有するように形成されるとともに、その縦軸心P1寄りの位置に設定した支点P2周りに前後揺動可能に装備され、その前後揺動で排出口16Bの開度を調節する可動式のバッフルプレート21が配備されている。 【0034】 固定式の各バッフルプレート20と可動式のバッフルプレート21のそれぞれは、そのバキュームプレート18側となる後側部位20a,21aにおけるモーアデッキ16の天井面16Aからの垂下長さL1が、その縦軸心P1側となる前側部位20b,21bにおけるモーアデッキ16の天井面16Aからの垂下長さL2よりも長くなるように形成されている。 【0035】 固定式の各バッフルプレート20において、第1案内部20Aは、縦軸心P1の近傍で回転ブレード17の回転軌跡Kに略沿って湾曲する上手側案内部位20cと、モーアデッキ16の前壁16Cに沿って湾曲する下手側案内部位20dとを有するように形成され、第2案内部20Bは、排出方向下手側の隣に位置する回転ブレード17の回転軌跡Kに沿って湾曲するように形成されている。 【0036】 可動式のバッフルプレート21は、その内接部21Bに、バキュームプレート18におけるバッフルプレート21との接合箇所に形成した前後向きの長孔18aに挿通されるボルト21Cが固着されるとともに、このボルト21Cに螺合するナット21Dなどが備えられ、そのボルト21Cに対するナット21Dの螺合で任意の前後揺動姿勢にて固定保持できる。 【0037】 モーアデッキ16の内部における左前側のコーナー部には、その左端から前端側に向けて、排出方向最上手側となる左端の回転ブレード17の先端が描く回転軌跡Kに沿って延出するガイドプレート22が装備されている。 【0038】 以上の構成から、モーアデッキ16としてフラットデッキ型のものを採用することで、モーアデッキ16の前部に刈草排出経路を膨出形成する場合に比較して、各回転ブレード17の回転に伴って発生する刈草の搬送排出が大幅に抑制され、かつ、各回転ブレード17による刈草の持ち回りが大幅に促進された状態にしながらも、前述した固定式のバッフルプレート20と可動式のバッフルプレート21とを備えたことで、刈草は、各回転ブレード17による持ち回り作用を受けながら各バッフルプレート20,21による案内作用を受けることになり、もって、浮上し難い長い刈草は、その殆どがバッフルプレート20の第1案内部20Aやバッフルプレート21による案内作用を受けずに各回転ブレード17による持ち回り作用を受けることで細断処理されることになり、浮上し易い短い刈草は、その殆どが各回転ブレード17による持ち回り作用を受けながら、バッフルプレート20の第1案内部20Aやバッフルプレート21による案内作用を受けて排出口16Bに向けて搬送されることになる。 【0039】 そして、排出方向最上手側に位置する左側の回転ブレード17で細断された刈草は、左側に位置するバッフルプレート20の第1案内部20Aやガイドプレート22による案内作用を受けて、排出方向下手側に位置する左右中央のバッフルプレート20の第1案内部20Aによる案内領域に速やかに案内される。左右中央の回転ブレード17で細断された刈草は、左側に位置するバッフルプレート20の第2案内部20Bによる案内作用を受けて、左側の回転ブレード17の持ち回り領域への流入が効果的に抑制されるとともに、左右中央に位置するバッフルプレート20の第1案内部20Aによる案内領域に、排出口16Bに向かう方向性を有する状態で速やかに案内され、排出方向上手側の刈草とともに、左右中央に位置するバッフルプレート20の第1案内部20Aによる案内作用を受けて、排出方向下手側に位置するバッフルプレート21による案内領域に速やかに案内される。排出方向最下手側に位置する右側の回転ブレード17で細断された刈草は、左右中央に位置するバッフルプレート20の第2案内部20Bによる案内作用を受けて、左右中央の回転ブレード17の持ち回り領域への流入が効果的に抑制されるとともに、バッフルプレート21による案内領域に、排出口16Bに向かう方向性を有する状態で速やかに案内され、排出方向上手側の刈草とともに、バッフルプレート21による案内作用を受けて、排出口16Bに向けて速やかに案内される。 【0040】 又、可動式のバッフルプレート21によって排出口16Bの開度を大きくすれば、排出口16Bからの刈草の排出が促進されて、各回転ブレード17による刈草の持ち回り量が減少することになり、逆に、排出口16Bの開度を小さくすれば、排出口16Bからの刈草の排出量が抑制され、右側の回転ブレード17による刈草の持ち回り量が増大して細断が促進されるようになることから、例えば、濡れ気味の重い草を刈り取る場合には、可動式のバッフルプレート21によって排出口16Bの開度を大きくすれば、浮上し難い重い刈草であっても、排出口16Bから速やかに排出することができ、各回転ブレード17による刈草の持ち回り量を減少させることができ、逆に、例えば、乾き気味の軽い草を刈り取る場合には、可動式のバッフルプレート21によって排出口16Bの開度を小さくすれば、浮上し易い軽い刈草であっても、排出口16Bからの排出を抑制でき、各回転ブレード17の持ち回りによる細断を良好に行える。 【0041】 しかも、バッフルプレート20の第1案内部20Aが、排出方向上手側に位置する回転ブレード17の縦軸心P1の近傍から排出方向下手側の隣に位置する回転ブレード17の縦軸心P1の前方に向けて延出し、又、バッフルプレート21が、排出方向最下手側に位置する回転ブレード17の縦軸心P1の近傍から排出口16Bに向けて延出することで、各回転ブレード17の追い刈り領域では、車体の走行に伴って各回転ブレード17から逃げる状態となる刈草を第1案内部20Aやバッフルプレート21で受けることができ、各回転ブレード17による追い刈りを良好に行える。 【0042】 つまり、各回転ブレード17の追い刈り領域においても良好な刈り取りを行える上に、各回転ブレード17によって、長い刈草に対しては適切な細断処理を、又、短い刈草に対しては速やかな搬送排出処理を施すことができて、長い草が密集するような作業条件であっても、各回転ブレード17による刈草の持ち回り量が過剰になって刈り取り性能に悪影響を及ぼす虞や動力が低下する虞を回避できるとともに、刈草を排出口16Bから均平に拡散排出して排出後の刈草を目立たなくすることができ、結果、刈り取り性能の向上を図れる上に、刈草の細断処理と搬送排出処理とをバランス良く良好に行える。 【0043】 〔別実施例〕 以下、本発明の別実施例を列記する。 〔1〕作業機としては、走行機体1の前輪6と後輪7との間にモーア3を配備したミッドモーアや、フロントローダ及びバックホーとともにモーア3を備えた複合作業機などであってもよい。 【0044】 〔2〕モーア3としては、天井面16Aが扁平に形成されたフラットデッキ型のモーアデッキ16の内部に、縦軸心P1周りに回転駆動される2枚の回転ブレード17を左右に並列配備するものであってもよく、又、4枚以上の回転ブレード17を左右に並列配備するものであってもよい。 【0045】 〔3〕可動式のバッフルプレート21としては、任意の前後揺動姿勢にて摩擦保持されるように構成したものであってもよく、搭乗運転部13からの前後揺動操作が可能となるように、搭乗運転部13に備えた操作具に操作連係されたものであってもよい。 【0046】 〔4〕各バッフルプレート20,21を、そのバキュームプレート18側と縦軸心P1側とに関係なく、モーアデッキ16の天井面16Aからの垂下長さが同じになるように形成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0047】 【図1】フロントモーアの全体側面図 【図2】フロントモーアの全体平面図 【図3】モーアの底面図 【図4】図3におけるA−A断面図 【図5】図3におけるB−B断面図 【図6】モーアにおける底面側の斜視図 【図7】固定式のバッフルプレートの形状を示す斜視図 【符号の説明】 【0048】 16 モーアデッキ 16A 天井面 16B 排出口 17 回転ブレード 18 バキュームプレート 20 固定式のバッフルプレート 20A 第1案内部 20B 第2案内部 21 可動式のバッフルプレート 22 ガイドプレート K 回転軌跡 P1 縦軸心
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成17年3月9日(2005.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−246749(P2006−246749A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月21日(2006.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2005−65765(P2005−65765) |
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