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【発明の名称】 乗用芝刈機
【発明者】 【氏名】榎本 和加雄
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】本多 春義
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】岡元 傑
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】後藤 廉史
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】乗用芝刈機の前輪と後輪間に設けたモアーをジャッキを必要とせずに楽に持ち上げる。

【解決手段】左右の遊転自在の前輪6,6を具備する前部フレーム2と駆動用の後輪7,7を具備する後部フレーム3とを左右方向の軸4により枢支連結し、前部フレーム2の前輪6,6の後方にはモアー19を昇降自在に支持する。そして、後部フレーム3に対して前部フレーム2の前側部を上方に回動し、モアー19を持ち上げる傾斜姿勢とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の前輪(6,6)を具備する前部フレーム(2)と駆動用の後輪(7,7)を具備する後部フレーム(3)とを左右方向の軸(4)により枢支連結し、前記前部フレーム(2)の前輪(6,6)の後方にはモアー(19)を昇降自在に取り付け、前記後部フレーム(3)に対して前部フレーム(2)の前側部を上方に回動しモアー(19)を持ち上げることを特徴とする乗用芝刈機。
【請求項2】
前部フレーム(2)の前側端部には左右方向に幅広のバンパ兼用の把手(27)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の乗用芝刈機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用芝刈機に係り、特にモアーの持ち上げ装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
乗用芝刈機において、前輪を遊転自在に支持する前輪支持フレームの中間部を、車体フレームに対して前後方向の軸心回りに回動自在に連結し、車体フレームの前輪の後方にモアーを昇降自在に支持し、前輪支持フレームをジャッキ装置により車体フレームに対して回動操作し、車体フレームを後輪の車軸回りに回動して車体フレームの前側部を持ち上げ姿勢とするものは公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−342040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術にあっては、車体フレームに対して前輪支持フレームをジャッキ装置により回動操作し、前後方向に長い車体フレームを後輪の車軸回りに回動して車体フレームの前側部を上方に回動し、モアーを持ち上げ姿勢とするものであり、持ち上げ荷重が重くジャッキを必要としていた。
【0004】
そこで、この発明は車体フレームを前部フレームと後部フレームとに分割構成し、後部フレームに対してモアーの取り付けられている前部フレームの前側部を上方に回動してモアーを持ち上げ姿勢にし、ジャッキ装置を必要とせずにモアーを楽に持ち上げしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、左右の前輪6,6を具備する前部フレーム2と駆動用の後輪7,7を具備する後部フレーム3とを左右方向の軸4により枢支連結し、前記前部フレーム2の前輪6,6の後方にはモアー19を昇降自在に取り付け、前記後部フレーム3に対して前部フレーム2の前側部を上方に回動しモアー19を持ち上げることを特徴とする乗用芝刈機とする。
【0006】
前記構成によると、後部フレーム3に対して軸4を支点として前部フレーム2の前側部を上方に回動すると、後部フレーム3をそのままの姿勢としながら前部フレーム2だけを上方に回動し、モアー19を持ち上げ姿勢とすることができる。
【0007】
請求項2の発明は、前部フレーム2の前側端部には左右方向に幅広のバンパ兼用の把手27を備えたことを特徴とする請求項1に記載の乗用芝刈機とする。
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、後部フレーム3に対して軸4を支点として前部フレーム2の前側部を上方に回動するにあたり、前部フレーム2の前側端部に設けられている左右方向に幅広のバンパ兼用の把手27を握って前部フレーム2の前側部を持ち上げ、モアー19を持ち上げ姿勢とすることができる。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明は、後部フレーム3をそのままの姿勢としながら前部フレーム2だけを上方に回動しモアー19を持ち上げ姿勢とするので、ジャッキを必要とせずにオペレータが手動でモアー19を持ち上げることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1発明の前記効果に加えて、前部フレーム2の前側端部に設けたバンパ兼用の把手27を利用することにより、前部フレーム2を楽に上方に回動しモアー19を持ち上げ姿勢とすることが、また、機体前部の構成をシンプルなものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1〜図3には本発明を具備する乗用芝刈機1が図示されている。走行車体を前部フレーム2と後部フレーム3とに分割構成し、前部フレーム2と後部フレーム3とを左右方向の軸4により枢支連結し、上下方向に回動自在に構成している。前部フレーム2の前端側には左右一対の遊転自在の前輪6,6を備え、後部フレーム3の前後方向中間部には駆動用の左右一対の後輪7,7を備え、後部フレーム3後部における後輪7,7の上方に位置するようにエンジン8を設けている。
【0011】
前記エンジン8は後部フレーム3に防振具を介して弾性的に支持されていて、エンジン8は側面視で後輪7,7の車軸7a,7aよりも後方に位置し、エンジン8の上方にマフラー(図示省略)及びエアークリーナ(図示省略)を配設し、エンジン8の後方に冷却ファン(図示省略)、ラジエータ9及びオイルクーラ11を配設している。
【0012】
そして、エンジン8、冷却ファン(図示省略)、ラジエータ9及びオイルクーラ11の外周部を箱型のボンネット12で覆い、ボンネット12は後側下部に設けた支点回りに前側部を大きく開放できるように構成している。ボンネット12の後側面にはスリット状の外気取入口12aを設け、この外気取入口12aからボンネット12内に冷気を取り込みエンジン8、マフラー(図示省略)やエアクリーナ(図示省略)の補機類を冷却するように構成している。
【0013】
また、エンジン8の前方には伝動ケース13を設け、エンジン8の動力を自在継手軸(図示省略)を介して伝動ケース13に伝達している。伝動ケース13の左右一側には一対のHST(油圧式無段変速装置)の可変容量式の油圧ポンプ14L、14Rが回転軸心一致状態で前後に並べて設けられていて、エンジン8の作動中は伝動ケース13内のギヤ群からなる駆動機構により油圧ポンプ14L,14Rが常時駆動されるように構成されている。
【0014】
また、HSTの油圧モータ(図示省略)は左右の後輪7,7の軸支部近傍に設けられていて後輪7,7を駆動し、一対のHSTの油圧ポンプ14L,14Rの斜板(図示省略)の角度を調節することにより、油圧モータ(図示省略)の回転数及び回転方向が変わるように構成されている。そして、シート16の前側に左右一対の操向レバー17L,17Rを設け、操向レバー17Lを前後方向に操作することにより、油圧ポンプ14Lの斜板が調節される構成であり、操向レバー17Rを前後方向に操作することにより、HSTの油圧ポンプ14Rの斜板が調節される構成である。
【0015】
後部フレーム3にはシート16の後方に位置するようにロプス15を設けている。
なお、図面は省略したが、左右の操向レバー17L,17Rを中立位置において前後の操作方向に対して直交する左右外側に回動できるように構成し、左右外側に回動すると左右の操向レバー17L,17Rの間隔が広がり、オペレータが操向レバー17L,17Rの間を通り容易に乗降できるように構成されている。
【0016】
前記前部フレーム2の上部は搭乗者のステップ49が形成され、ブレーキペダル74やこのブレーキペダル74を制動状態で保持し又は解除する駐車レバー75等を備えている。また、前記シート16を支持する支持機構部や側面カバー76は後部フレーム3側に支持される構成である。
【0017】
また、前輪6,6及び後輪7,7間にモアー19を設け、伝動ケース13の前側部にはPTO軸18を前側に突出するように軸架し、このPTO軸18とモアー19の入力軸との間を自在継手軸22を介して伝動が伝達される。モアー19のデッキ19a内には例えば左右方向に3枚の刈刃(図示省略)を備えており、ギヤケース19bからベルト伝動装置(図示省略)を介して平面視で時計方向に回転するように構成されていて、芝草類を刈り取りデッキ19aの右側から排出するように構成している。また、前部フレーム2に取り付けたリンク機構24を介してモアー19は昇降自在に支持されていて、昇降シリンダ(図示省略)により昇降される構成である。
【0018】
次に、図4及び図5に基づきモアー19の持ち上げ構成について説明する。
前部フレーム2と後部フレーム3とを左右方向の軸4により枢支連結し、前部フレーム2の前側端部に左右一対の前輪6,6を取り付け、前部フレーム2の前輪6,6の後側にはリンク機構24を介してモアー19を昇降自在に支持している。しかして、後部フレーム3に対して軸4を支点として前部フレーム2を上方に回動すると、前部フレーム2の前側部が急傾斜で上方に回動し、モアー19を高く引き上げることができる。
【0019】
上記の軸4支点の上方回動操作の際には、前記軸4の近傍に設けた伸縮自在のアウトリガ77を備えて、後部フレーム3を後輪と当該アウトリガ77とで支持する構成としている。アウトリガ77は、左右一対の油圧伸縮シリンダ機構によって構成され、図外操作スイッチによって伸縮または退避動させることができる構成である。また、モアー19を駆動するPTO軸78からモアー19内部に渡って自在継手軸79で連動連結する構成であるが、自在継手軸79はその前後で分離できる構成としておくことにより、軸4支点に上方回動操作の際には、自在継手軸79を切り離しておくことができるため、上昇回動に支障がない。
【0020】
また、図6に示すように、前部フレーム2と後部フレーム3との間には、前部フレーム2を上方に回動しがちに付勢するバランススプリング26を連結し、前部フレーム2の回動荷重を低減するように構成している。
【0021】
前記のように、モアー19を持ち上げるにあたり、後部フレーム3に対して前側フレーム2だけを回動するので回動荷重を軽減することができ、オペレータが手動で前側フレーム2を容易に回動することができ、モアー19を持ち上げることができる。
【0022】
従来装置にあっては、前部フレームと後部フレームとを一体的に構成し、機体フレームの前端側に左右一対の前輪6,6を取り付け、機体フレームの後部に後輪7,7を取り付け、前輪6,6と後輪7,7の間にモアー19を昇降自在に支持する構成である。従って、モアー19の持ち上げに際し、機体全体の前輪分担荷重を持ち上げる必要があり、ジャッキを必要としていた。しかし、前記実施例にあっては、ジャッキを用いることなくオペレータが手動でモアー19を持ち上げることができる。
【0023】
また、図7に示すように、前部フレーム2と後部フレーム3との間に調節ハンドル56を取り付けて、前部フレーム2を回動するように構成してもよい。即ち、前部フレーム2の支持体57により調節ハンドル56を前後方向に沿わせた状態で回転自在に支持し、調節ハンドル56の後側の雄螺子部56aと後部フレーム3の前側部に設けた雌螺子体58とを螺子嵌合する。しかして、調節ハンドル56を回転操作することにより、前部フレーム2を楽に上方に回動させることができる。
【0024】
また、図8のように構成してもよい。即ち、前部フレーム2と後部フレーム3とを左右方向の軸4により枢支連結し、前部フレーム2の前端側に左右一対の前輪6,6を取り付け、前部フレーム2の前輪6,6の後側にはリンク機構24を介してモアー19を昇降自在に支持し、前部フレーム2と後部フレーム3との間に前部フレーム2を上方に回動しがちに付勢するバランススプリング26を介装し、前部フレーム2の回動加重を低減するように構成している。
【0025】
そして、前部フレーム2の前側端部に把手27をピン27aで上下回動自在に軸支し、把手27を前方に突出するようにし、前部フレーム2と後部フレーム3との枢支連結部には、ロックアーム28a、固定プレート28bの円周上に配置された複数のロック凹部28c,28c…からなるロック装置28を設けている。
【0026】
また、把手27とロック装置28のロックアーム28aとの間を伸縮調節可能なロッド29を介して連動連結し、把手27を下方に回動すると、ロック装置28のロックアーム28aとロック凹部28cが係合し、把手27を上方に回動すると、ロックアーム28aとロック凹部28cが離脱するように構成している。
【0027】
しかして、把手27を上方に回動して持ち上げることによりロック装置28が離脱し、前部フレーム2の前側部を上方に回動することができ、モアー19の傾斜角度を大きくしながら手動操作で楽に持ち上げることができる。なお、ロックアーム28aは常時はばねでロック凹部28cに係合しがちに付勢されている。
【0028】
また、前部フレーム2の前側端部に把手27を取り付けるにあたり、把手27がバンパを兼ねるように構成してもよい。即ち、前部フレーム2の前側端部に把手27を前方に突出させて且つ中央部から左右両側に沿うように幅広に構成する。しかして、把手27がバンパを兼ねることができ、前部フレーム2を楽に持ち上げるものでありながら、機体前部の構成をシンプルにすることができる。
【0029】
また、前記ボンネット12を図9〜図12に示すように構成してもよい。即ち、ボンネット12の後面部12a、及び、後面部12aの前側に隣接する後上面部12bを吸気ネット31により構成して吸気面積を大きくし、ボンネット12の後部一側に排風用の側部ネット33を配設している。そして、エンジン8の後方に配置されている冷却ファン32の後方に設けられているラジエータ9及びオイルクーラ11の周囲に吸気ネット31が対向するように構成している。
【0030】
しかして、ボンネット12の後面部12a及び後上面部12bを吸気ネット31で構成し吸気面積を広くしたので、塵埃類の発生源であるモアー19から離れた位置から清浄な空気を吸入し、エンジン8のラジエータ9やオイルクーラ11等の補機類を有効に冷却することができる。
【0031】
また、図13及び図14に示すように、ボンネット12の後面部12aの吸気ネット31部には清掃装置を設けてもよい。即ち、吸気ネット31に構成したボンネット12の後面部12aには、その後側面に対向して左右揺動自在のクリーナワイパー36を設け、このクリーナワイパー36のアーム部36aとモアー19を昇降するリンク機構24との間をケーブル37により連結し、リンク機構24の上昇時にケーブル37を介してクリーナワイパー36を一側に回動し、また、リンク機構24の下降時にはスプリング38によりクリーナワイパー36を他側に復帰回動させて、吸気ネット31部を清掃するように構成している。
【0032】
しかして、リンク機構24によるモアー19の昇降時にクリーナワイパー36が関連的に作動されて吸気ネット31部を清掃するので、清掃忘れを防止しながら適切なタイミングで清掃することができ、エンジン8や補機類を継続的に冷却することができる。
【0033】
なお、リンク機構24に代えて操作レバー等にケーブル37を連結して、操作レバーの操作時に関連してクリーナワイパー36を作動し清掃するように構成してもよく、また、他の吸気ネット31部にクリーナワイパー36を設けてもよい。
【0034】
次に、図15及び図16に基づきシート16の他の実施例について説明する。
この実施例は、シート16を支持するシート台座42をブラケット41を介してフレームに左右方向のピン43で回動自在に支持すると共に、シート台座42に対してシート16単体を左右方向のピン44で回動自在に支持し、シート16の反転角度を大小に選択しながら反転可能に構成したものである。
【0035】
フレームに対してブラケット41を介してシート台座42を左右方向のピン43により軸支し、シート16を着座部16aと背当て部16bと肘掛部16cにより構成し、シート台座42の前側端部にシート16の着座部16a前側端部を左右方向のピン44で軸支している。また、シート16とシート台座部16aの間にはシート16を固定する固定具46を設けると共に、シート16を前側に反転回動した状態で支持するストッパケーブル47を設けている。
【0036】
また、シート台座42を下方に回動した状態でボルト48によりフレームに固定し、シート台座42とシート16を一体状態でブラケット41を介して前側に反転回動すると、シート16の肘掛部16c端部が前部フレーム2を被覆するフロアフレーム49に当接支持され、シート16の着座部16a及び背当て部16bが下向きの反転状態で支持される構成である。
【0037】
しかして、図15の仮想線で示すように、シート16単体で前方に反転回動し、ストッパケーブル47で支持すると、シート16の背当て部16bを下向き状態に反転回動させることができ、シート16の着座面が雨や日光に当たりにくく耐久性を高めることができる。
【0038】
また、シート台座42及びシート16を一体状態で前側に反転回動し、シート16の肘掛部16cで支持する状態とすると、シート16を低くしながら反転させることができ、シート16の調整作業を容易に行なうことができる。
【0039】
なお、固定具46は図16に示すように、シート16側に軸支されているフック46aと、フック46aを回動操作するレバー46bと、シート台座42に設けられているロックピン46cと、ロックピン46cに係合するフック46a側の係合凹部46dにより構成されている。
【0040】
次に、図17及び図18に基づき操向レバー17L,17Rの他の実施例について説明する。
シート16の前側には左右一対の操向レバー17L,17Rが設けられていて、操向レバー17L,17Rの下端部はフレームに左右方向の軸51及び前後方向の軸51aにより前後方向及び左右方向に回動自在に軸支されている。左右の操向レバー17,17と左右のHST14,14の油圧ポンプ14a,14aの斜板作動用のトラニオン(図示省略)とを連動ロッド52,52により連動連結し、中立位置Nから前側の前進位置F及び後側の後進位置Rに回動する構成である。
【0041】
また、操向レバー17L,17Rの例えば基部には左右方向に幅広の作動片53,53を取り付け、また、作動片53,53の近傍には中立位置感知用の左右のリミットスイッチ54,54を設けている。そして、操向レバー17L,17Rが中立位置に回動した状態で、軸51aを支点として左右一側に回動すると、前記幅広の作動片53,53がストッパ55に当接するまでの間に、作動片53,53がリミットスイッチ54,54の検出片54a,54aを押圧作動するように構成している。なお、図面には右側の操向レバー17Lのみを図示している。
【0042】
そして、作動片53,53がリミットスイッチ54,54の検出片54a,54aを押圧しリミットスイッチ54,54がONすると、例えば、HST14,14の油圧ポンプ14a,14aから油圧モータ(図示省略)に流れる回路に設けられているバルブ(図示省略)が開作動し、油圧ポンプ14a,14aの斜板が完全に中立位置に復帰していない場合に例え少量の圧油が吐出していても油圧モータ(図示省略)の回転を阻止し後輪7,7の回転を防止するように構成している。
【0043】
前記のように、操向レバー17L,17Rには左右方向に幅広の作動片53,53が設けられていて、中立位置の操向レバー17L,17Rが左右一側へのストッパ55に当接するまでの回動に関連してリミットスイッチ54,54の検出作動をするように構成したので、乗用芝刈機1の停止状態での操向レバー17,17の中立位置検出を確実なものとし、機体を確実に停止させることができる。
【0044】
また、図19及び図20に示すようにステップ49を構成してもよい。前部フレーム2の前側端部には前ヒッチ59を前方に突出するように取り付け、前ヒッチ59にはジャッキ支持体61を固着している。前部フレーム2の前側部に取り付けた正面視門型の取付体66に、フロアフレーム49の前側部の上り傾斜部49aを取り付け、取付体66の上部に取り付けたフロアステー62に左右方向のピン64によりフロアカバー63のアーム部63aを軸支し、フロアカバー63の下方に回動した閉鎖時には前ヒッチ59を上方から被覆するように構成している。なお、71は前ヒッチ59の上部に取り付けた取付ケース71で、例えばジャッキ等の工具を収納するものであり、24はリンク機構である。
【0045】
そして、フロアカバー63のアーム部63aの中途部にはロックピン67を取り付け、フロアステー62側に開放保持具68及び取付体66側に閉鎖保持具69を設けて、開放状態のフロアカバー63のロックピン67を開放保持具68により係合支持し、また、閉鎖状態のフロアカバー63のロックピン67を閉鎖保持具69により係合支持するように構成している。しかして、フロアカバー63を開閉状態でロックすることができて、工具等の出し入れが容易となり、フロアカバー63の変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図。
【図2】乗用芝刈機の前部の側面図。
【図3】走行車体後部の側面図。
【図4】乗用芝刈機の全体側面図。
【図5】乗用芝刈機の全体側面図。
【図6】前部フレームと後部フレームの連結部の側面図。
【図7】前部フレームと後部フレームの連結部の側面図。
【図8】前部フレームと後部フレームの連結部の側面図。
【図9】(A)ボンネットの斜視図。 (B)ボンネットの側面図。
【図10】ボンネットの側面図。
【図11】ボンネットの正面図。
【図12】ボンネットの平面図。
【図13】乗用芝刈機の正面図。
【図14】乗用芝刈機の側面図。
【図15】乗用芝刈機のシートの側面図。
【図16】(A)シート部の側面図。 (B)シート部の背面図。
【図17】(A)操向レバー部の側面図。 (B)操向レバー部の背面図。
【図18】操向レバー案内部の平面図。
【図19】前部フレームの側面図。
【図20】前部フレームの平面図。
【符号の説明】
【0047】
1 乗用芝刈機
2 前部フレーム
3 後部フレーム
4 軸
6 前輪
7 後輪
19 モアー
27 バンパ兼用の把手
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成17年2月28日(2005.2.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−230361(P2006−230361A)
【公開日】 平成18年9月7日(2006.9.7)
【出願番号】 特願2005−53665(P2005−53665)