| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】土井 義典 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】吉邨 文夫 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】伊藤 孝司 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】大崎 正美 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】旋回走行中の機体の姿勢および挙動の不安定化。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対のクローラ(3)を少なくともローリング手段(L)を介して機体フレーム(1)に取付けて走行装置(2)を構成し、該走行装置(2)は、前記ローリング手段(L)により傾斜センサが検出した走行面の傾斜に対して機体を水平にする機体水平制御するようにし、前記走行装置(2)の走行速度を操作する主変速レバーが高速側に位置するときに、機体進行方向の向きを操作する操向手段(32)を左右両方向の何れかに操作したときは、前記機体水平制御を中止し、機体フレーム(1)に対して左右のクローラ(3)が同じ高さとなるようにする機体平行制御するように、前記ローリング手段(L)を作動させる制御出力を行うように構成したコンバイン。 【請求項2】 左右一対のクローラ(3)を少なくともローリング手段(L)を介して機体フレーム(1)に取付けて走行装置(2)を構成し、該走行装置(2)は、前記ローリング手段(L)により傾斜センサが検出した走行面の傾斜に対して機体を水平にする機体水平制御するようにし、前記走行装置(2)の走行速度を検知する車速センサ(34)を機体所望位置に設け、該車速センサ(34)が一定以上の高速走行と検知したときに、機体進行方向の向きを操作する操向操作具(32)を左右何れかに傾倒操作したときは、前記機体水平制御を中止し、機体フレーム(1)に対して左右のクローラ(3)が同じ高さとなるようにする機体平行制御するように、前記ローリング手段(L)を作動させる制御出力を行うように構成したコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ローリング手段を介して設けた走行装置の制御に係るものである。 【背景技術】 【0002】 従来、左右一対のクローラをローリング手段を介して機体フレームに取付けて走行装置を構成し、該走行装置は、前記ローリング手段により走行面の傾斜に対して機体を水平にする機体水平制御するようにしたものにおいて、機体を旋回させる旋回操作すると、機体水平制御を中止し、このときの機体フレームと左右のクローラの高さ位置を基準に旋回方向の内側を外側に対して下げるようにした走行装置は公知である(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】実開平7−13110号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 前記公知例は、走行速度とは無関係に、単に、旋回方向の内側を外側に対して下げるだけであるから、低速走行のときには、無駄にローリング手段を作動をさせてしまうという課題がある。 また、コンバインの作業では、旋回中であっても、脱穀装置は選別中なため、旋回内側を下げると、選別作業に悪影響を与えるという課題がある。 また、湿田走行の場合、旋回内側を下げても、機体には遠心力が作用するので、余り意味がない。 本願は、走行状態における遠心力に応じて、旋回制御内容を変更させたものである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、左右一対のクローラ3を少なくともローリング手段Lを介して機体フレーム1に取付けて走行装置2を構成し、該走行装置2は、前記ローリング手段Lにより傾斜センサが検出した走行面の傾斜に対して機体を水平にする機体水平制御するようにし、前記走行装置2の走行速度を操作する主変速レバーが高速側に位置するときに、機体進行方向の向きを操作する操向手段32を左右両方向の何れかに操作したときは、前記機体水平制御を中止し、機体フレーム1に対して左右のクローラ3が同じ高さとなるようにする機体平行制御するように、前記ローリング手段Lを作動させる制御出力を行うように構成したコンバインとしたものであり、通常走行では、左右のクローラ3のうち一方が沈下して、機体フレーム1が傾斜するので、沈下したクローラ3に対して機体フレーム1をローリング手段Lにより上動させて、機体フレーム1を水平にするように構成し、ローリング手段Lの構成は任意であるが、左右のクローラ3をリンク機構を介して機体フレーム1に対して上下自在に取付け、前記リンク機構をローリングシリンダにより作動させて、機体フレーム1の水平状態を保持する機体水平制御する。 主変速レバーが高速側にあるときに、操向手段32を左右何れかに傾倒操作したときは、機体水平制御を中止し、このときの機体フレーム1に対して左右のクローラ3が同じ高さとなるようにする機体平行制御とするように、制御出力してローリング手段Lを作動させる。 本発明は、左右一対のクローラ3を少なくともローリング手段Lを介して機体フレーム1に取付けて走行装置2を構成し、該走行装置2は、前記ローリング手段Lにより傾斜センサが検出した走行面の傾斜に対して機体を水平にする機体水平制御するようにし、前記走行装置2の走行速度を検知する車速センサ34を機体所望位置に設け、該車速センサ34が一定以上の高速走行と検知したときに、機体進行方向の向きを操作する操向操作具32を左右何れかに傾倒操作したときは、前記機体水平制御を中止し、機体フレーム1に対して左右のクローラ3が同じ高さとなるようにする機体平行制御するように、前記ローリング手段Lを作動させる制御出力を行うように構成したコンバインとしたものであり、車速センサ34が所定以上の高速走行を感知した状態で、操向手段32を左右何れかに傾倒操作したときは、機体水平制御を中止し、このときの機体フレーム1に対して左右のクローラ3が同じ高さとなるようにする機体平行制御とするように、制御出力してローリング手段Lを作動させる。 【発明の効果】 【0005】 請求項1では、旋回中は遠心力などによって傾斜センサの誤検出による水平制御の誤作動を防止できる。 請求項2の発明では、特に、高速旋回中の遠心力の影響で傾斜センサ33が誤感知してローリング手段Lを誤作動させるのを防止する。 【実施例1】 【0006】 本発明の一実施例を、コンバイン等の作業機において図により説明すると、1は機体フレーム、2は機体フレーム1の下方に設けた左右一対のクローラ3により構成するコンバイン等の作業機の走行装置であり、該走行装置2は、左右一対の走行フレーム4に前後に所定の間隔を置いて転輪5を複数軸装し、走行フレーム4の前側には駆動輪6を、走行フレーム4の後側にはアイドルローラ7を夫々配置し、左右の走行フレーム4に設けた前記転輪5と駆動輪駆動輪6とアイドルローラ7の夫々の外周にはクローラ3を夫々掛け回して構成している。 【0007】 しかして、走行装置2と機体フレーム1との間には、ローリング手段Lやピッチング手段Pからなる機体水平手段Sを設けており、10はローリング手段Lの前後のリンク機構、11はローリング手段Lの左右一対のローリングシリンダ、12はピッチングシリンダ、13はピッチング手段Pのリンク機構である。 15は走行装置2にエンジンの回転を伝達するミッションケースであり、ミッションケース15の構成は任意であるが、一例を示すと、ミッションケース15の上部にエンジンからの回転を無段階に変速する走行用油圧式主変速装置(ハイドロスタチックトランスミッション)16を設ける。17はエンジンからの回転を走行用油圧式主変速装置16に入力する入力プーリ、18は走行用油圧式主変速装置16の出力軸であるが、ミッションケース1の入力軸となる。19は副変速軸、20は中間軸、21はサイドクラッチ軸、22はサイドクラッチ軸21に設けた左右のサイドクラッチである。 【0008】 サイドクラッチ軸21の近傍には差動機構23を設け、差動機構23はその左右差動出力軸24に相互の回転数を変更して出力する。 差動機構23は、ケース25の回転を変更することにより、旋回内側となる車軸26を旋回外側の車軸26より遅く駆動回転させて行なう緩旋回と、旋回内側となる車軸26を停止させて行なうブレーキターンと、旋回内側となる車軸26を旋回外側の車軸26と反対に駆動回転させて行なうスピンターンとを行ように構成している。 差動機構23の近傍には、前記ケース25に回転を伝達する旋回用伝達装置28を設ける。旋回用伝達装置28には、直進用クラッチ29を設ける。直進用クラッチ29は入りになると、前記センターギヤ27の回転をケース25に伝達する。旋回用伝達装置28は、左右サイドクラッチ22が入りのとき、直進用クラッチ29を入りにして、差動機構23から伝達する回転を、サイドクラッチ22から伝達される回転と同じにしてメカロックしないようにして、機体を直進させる。 【0009】 また、旋回用伝達装置28には、旋回用クラッチ30を設ける。旋回用クラッチ30は、直進用クラッチ29(サイドクラッチ22)が切りになると「入り」にして、左右のうちの「切り」にしたサイドクラッチ22に対応する車軸26に旋回用の回転を伝達させて、機体を旋回させる。 即ち、直進用クラッチ29と旋回用クラッチ30は何れか一方が切りになると何れか他方が入りになるように、夫々のディスクの移動方向に並設し、直進用クラッチ29と旋回用クラッチ30の夫々のディスクが移動して、直進用クラッチ29を切りにすると、旋回用クラッチ30を入りにする。 この場合、旋回用クラッチ30は、ディスクの接触圧力を変更し、回転伝達「0」の切り状態(直進用クラッチ29が入りで接触圧力が「0」)から入り状態へ無段階に伝達するようにし、これにより、前記差動機構23のケース25の回転を、前記したように、緩旋回と、ブレーキターンと、スピンターンとをできるように変速する。 したがって、旋回用伝達装置28には、差動機構23を旋回用に作動させるための回転の伝達を継脱させる旋回用クラッチ30と、差動機構23を直進用に作動させるために回転伝達を継脱させる直進用クラッチ29とを設けている。 【0010】 しかして、機体の操縦部(図示省略)には操向レバー(パワステレバー)32を設け、操向手段32の傾倒操作により、走行方向を変更する(図4)。 しかして、走行装置2と機体フレーム1との間には、少なくとも、ローリング手段Lからなる機体水平手段を設け、機体所望位置に設けた傾斜センサ33が機体の傾斜を感知すると、機体フレーム1が圃場(地面)に対して水平となるように構成する。 即ち、通常は、左右のクローラ3のうち一方が沈下して、機体フレーム1が傾斜するので、沈下したクローラ3に対して機体フレーム1をローリング手段Lにより上動させて、機体フレーム1を水平にするように構成する。 【0011】 ローリング手段Lの構成は任意であるが、左右のクローラ3をリンク機構10を介して機体フレーム1に対して上下自在に取付け、前記リンク機構10をローリングシリンダ11により作動させて、機体フレーム1を水平状態に保持する機体水平制御を行うように構成する。 そして、走行速度を変更操作する主変速レバーが高速側にあるときに、操向手段32を左右何れかに傾倒操作したときは(図4)、機体水平制御を中止し、機体フレーム1に対して左右のクローラ3が同じ高さとなるようにする機体平行制御とするように、前記ローリング手段Lを作動させる制御出力を行うように構成する(図5)。 【0012】 図6のように、機体が、高速で旋回すると、旋回外側方向に遠心力Eが作用し、遠心力の影響で傾斜センサ33内の液面が傾いて機体が旋回内側に傾斜していると誤感知してしまい、その結果、図7のように旋回外側へ機体が傾斜してしまう。そこで、平行となるように(図6の機体フレーム1とクローラ3の関係)、機体平行制御を行う。 この場合、旋回外側方向に遠心力で高くなるので、旋回内側のクローラ3を下げて旋回外側のクローラ3を上げて、左右のクローラ3を同じ高さに機体平行制御とすると、旋回が円滑に行われて好適である。 また、図8のように低速走行のときには遠心力の影響が小さいので、機体平行制御に切替えない。 【0013】 また、前記機体平行制御を行うにあたり、機体所望位置に車速センサ34を設け、車速センサ34により所定以上高速走行のときには、水平制御から機体平行となるように制御してもよい。 また、高速走行中で、操向手段32を左右何れかに傾倒させる操作がなされたときには、一旦、機体水平制御を中止して、操向手段32の倒し角と主変速レバーの位置に応じた機体角度になるように制御するように構成する。 即ち、図9のように、走行装置2に対して機体フレーム1を角度H分傾斜させて、遠心力に対して補正するとしたとき、図10のように、走行速度および操向手段32の傾倒角が大きくなるほど、補正角Hが大となるように構成する。 そのため、旋回時に遠心力で水平制御手段が誤作動するのを防止する。また、旋回中心側に機体を傾けることによって機体重心を移動させ、旋回を円滑にする。 【0014】 また、低速時には、遠心力の影響が小さいので、図10のように補正量を小さくする。 この場合も、主変速レバーの位置を車速センサ34により検出した車速に置き換え、走行速度および操向手段32の傾倒角が大きくなるほど、補正角Hが大となるように構成してもよい(図11)。 【0015】 しかして、傾斜センサ33の感知精度は、不感帯域を変更可能にすることにより、変更可能に構成する(図12)。 即ち、一定領域(角)F1以上傾斜したときの傾斜センサ33の検出値になったとき、機体が傾斜した設定し、傾斜センサ33が傾斜を感知したことになるから、この一定領域(不感帯)F1の領域を更に一定領域(不感帯)F2に狭くすると、傾斜センサ33の感知精度は上がり、この一定領域(不感帯)を広げると、傾斜センサ33の感知精度は下がる。 この前提において、前記左右水平制御用のソレノイド出力回路には、他の制御の出力回路に比し、高速応答用の回路を用いるように構成し、不感帯近傍域における制御精度を向上するようにしている。 つまり、左右水平制御のときは、他の制御に比し、傾斜センサ33の不感帯を狭くして、高速応答用の回路にするのである。 したがって、単に、不感帯幅を狭くすると、出力がオーバーシュートしてハンチングするが、出力回路を高速応答用にすることで、不感帯を狭くしても、オーバーシュートせず、制御精度を向上させられる。 【0016】 図13において、40は前記ローリング手段Lのうち左ローリングシリンダ11を上下伸縮させるソレノイド、41は前記ローリング手段Lのうち右ローリングシリンダを上下伸縮させるソレノイド、42は制御部である。 また、倒伏穀稈の刈取の場合は、左右水平制御の出力ディレーを短くして、機体の姿勢制御を迅速に行うように構成すると、穀稈の刈取を良好にでき、好適である。 即ち、左右水平制御の出力を頻繁に行うと、その分、機体姿勢の変化の頻度が多くなり、乗り心地が低下するので、本来、出力するまでに所定時間を要するようにして、乗り心地を安定させるが、倒伏穀稈の刈取の場合は、左右水平制御を優先して行うため、出力ディレーを短くして機体の姿勢制御を迅速に行う。 【0017】 また、倒伏穀稈の刈取の場合は、左右水平制御の傾斜センサ33の不感帯域を狭くして、機体の姿勢制御を迅速に行うように構成すると、穀稈の刈取を良好にでき、好適である。 即ち、左右水平制御の出力を頻繁に行うと、その分、機体姿勢の変化の頻度が多くなり、乗り心地が低下するので、本来、傾斜センサ33の不感帯域を所定領域確保して、左右水平制御の出力回数を減少させて、乗り心地を安定させるが、倒伏穀稈の刈取の場合は、左右水平制御を優先して行うため、傾斜センサ33の不感帯域を狭くすることにより、少しの機体傾斜を修正するようにして機体の姿勢制御を迅速に行う。 【0018】 しかして、前記ローリング手段Lの左右ローリングシリンダ11を伸縮させる左右ソレノイド40、41を設けた油圧回路中に比例流量弁43を設け、前記傾斜センサ33の不感帯近傍では比例流量弁43への流量を絞るように構成する(図14)。 即ち、単に、不感帯幅を狭くすると、出力がオーバーシュートしてハンチングするが、水平近傍では比例流量弁43への流量を絞ることで、不感帯を狭くしても、オーバーシュートせず、制御精度を向上させられる。 【0019】 しかして、前記ミッションケース15の左右のサイドクラッチ22から車軸26へ伝達される回転を検出する回転センサ(図示省略)を設け、一方、機体の直進や旋回の各モードにおける設計上得た回転数の設計値と、前記回転センサによる実測値とを照合し、所定の回転が得られていない場合、エンジンの回転数を操作するアクセル(図示省略)を任意の回転数からアイドリングまで徐々にエンジン回転を落とすように操作すると共に、コントローラから操作部の液晶表示部やブザー等の報知手段44により異常を作業者に伝達する(図14)。 旋回時、サイドクラッチ22が抜けていない場合、操向手段32を一杯に倒すと、比例弁からの昇圧で二重駆動となり、走行用油圧式主変速装置16のリリーフ作動するか、操向手段32が戻されて旋回できないために、車軸26までの伝動系に異常な力が掛かる。また、サイドクラッチ22が戻らずに、中立になると、機体が停止したり、または旋回する筈の機体が直進したりする不具合が生じる。 【0020】 機体の直進や旋回の各モードにおける設計上の回転数の設計値と、回転センサによる実測値とを照合して、所定回転で実際に走行していないときには、エンジン回転を落とすことで、各部のダメージや危険を回避する。 また、作業者に異常部位を知らせ、迅速な対処が可能になるようにしている。 また、特定の低速時に脱穀クラッチ50を切りにしたときで、サイドクラッチ22を切ったとき、サイドクラッチ22のセンタギヤ51のクラッチ爪52とサイドクラッチ22のクラッチ爪53との間に、周速差が生じるように、サイドクラッチ22と直進用クラッチ29と旋回用クラッチ30との夫々を入り切りさせる比例弁(図示省略)の圧力制御を行う(図15、図16)。 旋回時にサイドクラッチ22が抜け、直進用クラッチ29と旋回用クラッチ30を入り切りさせて緩旋回からスピンターンまで旋回モードを変更して旋回するが、低速旋回の場合、一旦切りにしたサイドクラッチ22を入りにするとき、サイドクラッチ22のクラッチ爪53とセンタギヤ51のクラッチ爪52との収束差が少なく(無い)ため、互いに噛み合いにくい不具合が生じることがあるが、低速旋回の場合でも、サイドクラッチ22を切ったとき、サイドクラッチ22のセンタギヤセンタギヤ51のクラッチ爪52とサイドクラッチ22のクラッチ爪53との間に、周速差が生じるようにしているので、サイドクラッチ22の戻り(入り)は円滑・確実に行われる。 【0021】 しかして、前記旋回モードを、スピンターンはせずに、旋回内側のクローラ3の回転に制動を掛けて行うブレーキターンにより旋回する標準モードを選択する。また、湿田走行において後進操作したとき、自動的に、ピッチング手段により機体前側を上昇させ、しかも、車高を最大にする制御を行うスイッチを入りにし、脱穀クラッチ50が「入り」、刈取部から脱穀装置の搬送穀稈を検出する穀稈センサが「ON」になると、制御部は、自動的に、旋回モードを前記「標準モード」から「湿田モード」に切替える。 この制御を前提とし、更に、前記穀稈センサが「OFF」になっても、前記脱穀クラッチが「切り」するまで、「湿田モード」を維持するように構成する(図15)。 圃場がどの程度軟弱なのかをオペレータが的確に判断することは容易でないので、オペレータがブレーキターンによる旋回である標準モードを選択していても、所定条件に適合すると、自動的に、「湿田モード」に切替える。 【0022】 この場合、「湿田モード」では、「標準モード」よりも直進用クラッチ29と旋回用クラッチ30の比例弁の圧力上昇を緩やかとなるように制御し、クローラ3が圃場を掘り返して嵌るような事態を回避する。 しかして、旋回モードを、湿田モードを選択し、脱穀クラッチを「切り」にし、グレンタンクの穀粒を排出する排出クラッチを「入りに」にし、この状態で、操向手段32を一杯に傾倒させたときには、直進用クラッチ29と旋回用クラッチ30の比例弁の圧力を「標準モード」のブレーキターンするまで昇圧するように制御する。 また、「切り」にしていた脱穀クラッチを再び「入り」にしたときは、一定以上の車速に達するまで、「標準モード」のブレーキターンするまで昇圧するという前記制御を続行する。 【0023】 即ち、湿田モードのまま、圃場の出入りや路上移動すると、旋回半径が大きくなり、また、湿田圃場内の回り刈りのときで、極低速時はブレーキ圧は高めの方が操作フィーリングがよい場合があるが、一々、湿田モードと標準モードとを選択操作するのは面倒であるが、前記のように制御することにより、走行安定性を向上させ、操作性を向上させられる。 しかして、前記走行装置2の複数ある転輪5は、前記走行フレーム4に位置固定状態または可動状態に取付けるが、このうち固定状態に転輪5を設ける場合、転輪5の転輪軸56を走行フレーム4に設けた角チューブ57に軸装して取付ける(図17)。 また、走行フレーム4には前記クローラ3を案内するクローラガイド58を設ける。クローラガイド58は中央部分に対して前後両側が高くなるように屈曲形成し、中央部をクローラ3の芯金59に嵌合させる(図18)。 【0024】 前記クローラガイド58と別途に、クローラ3が走行フレーム4に接触するのを防止する接触防止ガイド60を設ける。接触防止ガイド60は前記クローラガイド58より上方で、走行フレーム4の内側側面に固定状態に取付ける。接触防止ガイド60は断面丸棒形状で中央部分に対して前後両側が高くなるように屈曲形成している。 【0025】 しかして、図17の実施例では、複数の転輪5のうち中央部に上下動可能な可動転輪5またはイコライザ転輪5を配置し、前記複数の固定転輪5の角チューブ57を覆うように接触防止ガイド60を設ける。また、前記可動転輪5またはイコライザ転輪5の前後で前記クローラガイド58および接触防止ガイド60を分割する。接触防止ガイド60はプレート61に複数の取付孔62を形成し、取付孔62に前記転輪軸56を軸装する。 この場合、複数の取付孔62のうち一方は小判形状等の異径孔に形成し、前記転輪軸56も小判形状等の異径形状に形成して、転輪軸56が回転しないように構成し、転輪5を走行フレーム4に取付ける際の回り止めを兼用するように構成する。 そのため、接触防止ガイド60を転輪5と簡単に共締めにすることが可能となる。 【0026】 しかして、前記接触防止ガイド60の前後両端は、夫々側面視において走行フレーム4と重なるように配置する。 そのため、クローラ3の内側部分が折れ曲がっても、接触防止ガイド60の先端と走行フレーム4との間でクローラ3の端縁が挟まれることがなく、クローラ3の損傷を防止する。 また、接触防止ガイド60は走行フレーム4の内側面と略平行となるように配置すると、接触防止ガイド60の先端と走行フレーム4との間でクローラ3の端縁が挟まれることがなく、駆動輪駆動輪6に向かってクローラ3を移動させ、クローラ3の損傷を防止する。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】作業機の走行装置の側面図。 【図2】ミッションケースの展開状態の縦断面略図。 【図3】ミッションケースの展開状態の旋回用クラッチ部分の縦断面略図。 【図4】操向レバーの操作状態図。 【図5】フロー図。 【図6】旋回時の遠心力を示した模式図。 【図7】旋回時の機体の傾斜を示した模式図。 【図8】低速旋回時の機体の傾斜を示した模式図。 【図9】旋回時の機体の傾斜を補正する角度を示した模式図。 【図10】旋回時の機体の傾斜補正角度の条件を表示したグラフ図。 【図11】他の実施例の旋回時の機体の傾斜補正角度の条件を表示したグラフ図。 【図12】傾斜センサの不感帯域を変更する実施例の模式図。 【図13】ブロック図。 【図14】ブロック図。 【図15】ブロック図。 【図16】再読ラッチ部分の断面図。 【図17】走行装置の側面図。 【図18】クローラ部分の正面図。 【図19】クローラ部分を省略した走行装置の側面図。 【図20】走行装置の正面図。 【図21】走行装置の正面図。 【符号の説明】 【0028】 1…機体フレーム、2…走行装置、3…クローラ、4…走行フレーム、5…転輪、6…駆動輪、7…アイドルローラ、10…リンク機構、11…ローリングシリンダ、12…ピッチングシリンダ、13…リンク機構、15…ミッションケース、16…走行用油圧式主変速装置、21…サイドクラッチ軸、22…サイドクラッチ、23…差動機構、24…差動出力軸、25…ケース、26…車軸、28…旋回用伝達装置、29…直進用クラッチ、30…旋回用クラッチ、32…操向操作手段、…主変速レバー、33…傾斜センサ、34…車速センサ、40…ソレノイド、41…ソレノイド、42…制御部、50…脱穀クラッチ、51…センタギヤ、52…クラッチ爪、53…クラッチ爪、56…転輪軸、57…角チューブ、58…クローラガイド、59…芯金、60…接触防止ガイド、61…プレート、62…取付孔。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成17年2月24日(2005.2.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089934 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 淳一郎
【識別番号】100092945 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 千秋
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| 【公開番号】 |
特開2006−230291(P2006−230291A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月7日(2006.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2005−49813(P2005−49813) |
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