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【発明の名称】 手押式刈払機
【発明者】 【氏名】菱田 匡
【住所又は居所】大阪府堺市土師町3丁32番37号 ブイアイブイエンジニアリング株式会社内

【要約】 【課題】地面を転動する球体と半球殻状受部材との間に入り込んだ草片や泥等を容易に外部へ除去することができる手押式刈払機を提供することを目的とする。

【解決手段】エンジンを取り付けるフレームと、車輪と、歩きながら作業者が手で握るハンドルと、エンジンにて回転駆動される刈り刃と、を備えた手押式刈払機である。かつ、地面Gを転動する球体100 と、球体100 の上半部との間に収納室部34を形成する半球殻状受部材102 と、収納室部34内に収納されて球体100 を転動自在に保持する多数の小球101 と、を備えるものである。さらに、半球殻状受部材102 の頂部付近に収納室部34内へ給水するための給水口30を形成したものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(1)を取り付けるフレーム(2)と、車輪(3)と、歩きながら作業者が手で握るハンドル(4)と、上記エンジン(1)にて回転駆動される刈り刃(5)と、を備えた手押式刈払機に於て、
地面(G)を転動する球体(100) と、該球体(100) の上半部との間に収納室部(34)を形成する半球殻状受部材(102) と、上記収納室部(34)内に収納されて上記球体(100) を転動自在に保持する多数の小球(101) と、を備え、該半球殻状受部材(102) の頂部付近に上記収納室部(34)内へ給水するための給水口(30)を形成したことを特徴とする手押式刈払機。
【請求項2】
エンジン(1)を取り付けるフレーム(2)と、車輪(3)と、歩きながら作業者が手で握るハンドル(4)と、上記エンジン(1)にて回転駆動される刈り刃(5)と、を備えた手押式刈払機に於て、
地面(G)を転動する球体(100) と、該球体(100) の上半部との間に収納室部(34)を形成する半球殻状受部材(102) と、上記収納室部(34)内に収納されて上記球体(100) を転動自在に保持する多数の小球(101) と、を備え、該半球殻状受部材(102) の頂部付近に上記収納室部(34)内へ給水するための給水口(30)を形成し、さらに、上記半球殻状受部材(102) の頂部付近の下面側に上記給水口(30)から送られる水を一旦貯めると共にその貯めた水を上記球体(100) の表面に沿って 360°全周方向に膜状に噴出させる包囲壁(31)を付設したことを特徴とする手押式刈払機。
【請求項3】
エンジン(1)を取り付けるフレーム(2)と、車輪(3)と、歩きながら作業者が手で握るハンドル(4)と、上記エンジン(1)にて回転駆動される刈り刃(5)と、を備えた手押式刈払機に於て、
上記車輪(3)の表面を押圧して該車輪(3)を制動する板バネ片(32)と、さらに、該板バネ片(32)の押圧力を調節する操作部(33)と、を備えたことを特徴とする手押式刈払機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、手押式刈払機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の手押式刈払機としては、エンジンを保持するフレームと、フレームの下端に設けられた車輪と、フレームの上端に設けられたハンドルと、エンジンにて回転する刈り刃と、を備えたものがあり、さらに、図9に示すように、刈り刃を一定の高さに保ちながらスムースに左右に振って幅広刈りを行うために、地面Gを転動する球体100 と、球体100 の上半部との間に収納室部34を形成する半球殻状受部材102 と、収納室部34内に収納されて球体100 を転動自在に保持する多数の小球101 と、を備えたものが公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−289710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、刈った草片や泥等は、地面を転動する球体100 に付着し、さらに、球体100 に付着した草片や泥等は、半球殻状受部材102 との間の収納室部34内に入り込んで小球101 にも付着する。このことによって、従来の手押式刈払機では、球体100 や小球101 が転動しにくくなり、刈払機をスムースに移動させることが困難になるという問題があった。
そして、収納室部34内に入り込んだ草片や泥等を取り出すには、球体100 、小球101 、半球殻状受部材102 等を分解しなければならず、非常に手間のかかる作業が必要であった。
【0004】
また、従来の手押式刈払機の車輪の径は小さく、窪地に車輪が嵌まり易く、嵌まった場合は脱出しにくい欠点があったが、この欠点を解消するために、車輪の径を大きくした。 しかし、このことにより、斜面を下りながら草刈り作業を行う際は、刈払機の前進する(下る)速度が速くなり、手で刈払機の自走速度を抑えながら作業を行わなければならないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、地面を転動する球体と半球殻状受部材との間に入り込んだ草片や泥等を容易に外部へ除去することができ、さらに、斜面を下りながら草刈り作業する際に、自走する速度を抑えることができる手押式刈払機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る手押式刈払機は、エンジンを取り付けるフレームと、車輪と、歩きながら作業者が手で握るハンドルと、上記エンジンにて回転駆動される刈り刃と、を備えた手押式刈払機に於て、地面を転動する球体と、該球体の上半部との間に収納室部を形成する半球殻状受部材と、上記収納室部内に収納されて上記球体を転動自在に保持する多数の小球と、を備え、該半球殻状受部材の頂部付近に上記収納室部内へ給水するための給水口を形成したものである。
【0007】
また、エンジンを取り付けるフレームと、車輪と、歩きながら作業者が手で握るハンドルと、上記エンジンにて回転駆動される刈り刃と、を備えた手押式刈払機に於て、地面を転動する球体と、該球体の上半部との間に収納室部を形成する半球殻状受部材と、上記収納室部内に収納されて上記球体を転動自在に保持する多数の小球と、を備え、該半球殻状受部材の頂部付近に上記収納室部内へ給水するための給水口を形成し、さらに、上記半球殻状受部材の頂部付近の下面側に上記給水口から送られる水を一旦貯めると共にその貯めた水を上記球体の表面に沿って 360°全周方向に膜状に噴出させる包囲壁を付設したものである。
【0008】
また、エンジンを取り付けるフレームと、車輪と、歩きながら作業者が手で握るハンドルと、上記エンジンにて回転駆動される刈り刃と、を備えた手押式刈払機に於て、上記車輪の表面を押圧して該車輪を制動する板バネ片と、さらに、該板バネ片の押圧力を調節する操作部と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る手押式刈払機によれば、収納室部内に入り込んだ草片や泥等を外部へ容易に除去できる。
また、斜面を下りながら草刈り作業をする場合であっても、手で手押式刈払機の自走(前進)を抑える必要はなくなり、楽に作業をすることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1〜図8は、本発明の実施の形態を示す図である。図1及び図2に示すように、本発明に係る手押式刈払機は、エンジン1を保持するフレーム2と、フレーム2の下端に設けられた車輪3と、フレーム2の後方位置の上端に設けられたハンドル4と、車輪3の前方に設けられてエンジン1にて回転する刈り刃5と、を備えている。刈り刃5は、プラスチックの紐状体から成り、保持杆15の先端に回転盤49に径方向外方へ突出状に2本取り付けられている。また、回転盤49は、エンジン1から前方下傾状に設けられた保持杆15の先端に回転自在に取り付けられている。
【0011】
図1及び図3に示すように、保持杆15には、刈り刃5の高さを調整する刃高調整具38が付設されている。刃高調整具38は、地面Gを転動する球体100 と、球体100 の上半部との間に収納室部34を形成する半球殻状受部材102 と、収納室部34内に収納されて球体100 を転動自在に保持する多数の小球101 と、を備えている。半球殻状受部材102 の頂部付近には収納室部34内へ給水するための給水口30が形成されている。給水口30は、半球殻状受部材102 の上面から下面へ貫設された孔部であり、半球殻状受部材102 の上面の給水口30の形成位置には、給水口30へと水を導く注水管35が突設されている。注水管35は短い管状の部材を直角に折曲げて形成され、水平に配設された先端部の外周面には、水を送るホース37を取り付けた(外嵌した)場合に、ホース37を抜けにくくするための環状の抜け止め部36が2個突設されている。
また、注水管35を備えず、ホース37の先端を直接給水口30へ差し込むようにしても自由である。なお、ホース37は手押式刈払機に備えられているものでなくてもよい。
【0012】
さらに、半球殻状受部材102 の頂部付近の下面側に、給水口30から送られる水を一旦貯めると共にその貯めた水を球体100 の表面に沿って 360°全周(図3及び図4に示す矢印Z)方向に膜状に噴出させる環状の包囲壁31が付設されている。環状の包囲壁31の内方に給水口30が配置され、包囲壁31とその下方の球体100 との間には隙間Sが形成されている。
言い換えれば、包囲壁31と、半球殻状受部材102 の頂部付近の下面部と、球体100 の上面部にて、給水口30から送られる水を一旦貯める貯水室部51が形成されている。
【0013】
また、103 は、球体100 を所定位置に保持すると共に小球101 が落下するのを防止するために、半球殻状受部材102 の下端に付設された外れ止め用リングを示す。この外れ止め用リング103 と球体100 との間には、収納室部34内の草片や泥等を外部に除去できる程度の隙間を有している。
【0014】
また、図3と図4に於て、半球殻状受部材102 の上面には、2個の取着部41,41を有し、取着部41,41にはスライド孔42が形成されている。この取着部41,41は、保持杆15の中間部とその下方に設けられた突片部43とを挟むようにして取り付けられ、ボルト部材44が一方の取着部41のスライド孔42から突片部43を貫通して他方の取着部41のスライド孔42へ挿入され、突出したボルト部材44の先端にナット部材45が締結されている。刃高調整具38は、スライド孔42内をボルト部材44が摺動する(刃高調整具38が保持杆15に沿って前後に移動する)ことによって、刈り刃5の地面Gからの高さを調整するものであり、スライド孔42は保持杆15と平行に形成されている。
【0015】
フレーム2は、パイプ体を折曲げて形成されたフレーム本体部6と、帯板状の部材をコの字状に折曲げて形成した脚部7と、から成っている。図2に示すように、フレーム本体部6は、前方に配置された平面視略C字状の湾曲部8と、湾曲部8の両端部から後方へ延びる支持杆9,9と、を有し、湾曲部8は前方上傾状に配置され、支持杆9,9は前方下傾状に配置されている。言い換えれば、フレーム本体部6は、平面視に於て略匙型に折曲げられたパイプ体を、側面視V字状に折曲げて形成されている。
また、脚部7は、支持杆9,9の前端(下端)部に付設され、脚部7の両下端部を繋ぐように付設された水平状の車軸10には、車輪3が回転自在に取り付けられている(図8参照)。
【0016】
図6と図7に於て、フレーム本体部6の支持杆9,9の下方には、車輪3の上面部を押圧して車輪3を制動する矩形の板バネ片32が設けられ、板バネ片32の上方には、板バネ片32の押圧力を調節する操作部33が備えられている。
2本の支持杆9,9の下面側に取付片17が取り付けられており、取付片17の下面には板バネ片32の後端部が取り付けられている。
操作部33は、円盤状の操作盤23と、操作盤23から下方に突出する雄ネジ部21と、を有し、雄ネジ部21の下端部が板バネ片32の上面を押圧することによって、板バネ片32の押圧力を調整可能となっている。
なお、板バネ片32の前端部は、操作部33の雄ネジ部21から押圧力を受けていない状態でも、車輪3の上面部に接触している。
【0017】
操作盤23と板バネ片32の間には螺着具19が配設され、螺着具19は、板状部24を有している。板状部24の後端部は取付片17の上面に取り付けられ、前端部には雌ネジ部25を有する。また、螺着具19は2本の支持杆9,9の間に配設されている。そして、螺着具19の雌ネジ部25に操作部33の雄ネジ部21が螺進退可能に取り付けられている。
また、螺着具19の基端部上面には、板部材をZ字状乃至S字状に折曲げて形成された支持部材20が取り付けられており、支持部材20の上端部には操作部33を回転しないように固定する固定具18が取着されている。固定具18は、その上端から下端へ摘まみ部26と、雄ネジ部27と、係止棒部28と、を順次有し、雄ネジ部27は支持部材20の上端部に有する雌ネジ部40に螺着されている。操作盤23の上面の周縁部には、多数の孔部22が円周状に並んで形成され、そして、固定具18の係止棒部28は、操作盤23の上方から対応する孔部22に挿入されている。なお、係止棒部28の長さ寸法は、操作部33の雄ネジ部21が最下位置まで螺進した場合でも、孔部22内に挿入可能な長さ寸法に設定されている。
【0018】
また、車輪3の直径Dは、板バネ片32の押圧力を調節し易いように、手押式刈払機の高さ寸法Hの50%よりも大きくなるように設定されている(図1参照)。
また、車輪3は、小回りが効き刈り刃5を左右に振り易くするために樽型に成形されており、車輪3の上面部と当接する板バネ片32の前端部の形状を、樽型の湾曲面に対応して湾曲状に形成してもよい。
【0019】
また、フレーム本体部6の湾曲部8には取付板12が付設され、取付板12の後面側にはエンジン1が螺着具等にて固定されている。さらに、取付板12の前面側にはクラッチケース14が付設され、保持杆15の基端がクラッチケース14に連結されている。保持杆15の先端にはギアケース16が設けられ、エンジン1とギアケース16内のギアは、保持杆15の内部に回転自在に有する駆動シャフトにて連動連結されている。
【0020】
また、図1に示すように、クラッチケース14の上下には、保持杆15を強固にクラッチケース14に連結するための補強手段11を備えている。この補強手段11は、クラッチケース14の上下対称に配設された金属製の補強部材46と、補強部材46の前端部と保持杆15との間に介在するゴム製又は軟性の樹脂製の挟着部材47と、から成っている。挟着部材47は、例えば、筒状の部材にその軸心方向にスリットを形成したものであり、このスリットを開くようにして保持杆15に挟んで取り付けられている。金属製の補強部材46の前端部は上下互いにボルトとナット等で締結され、後端部はヒンジ機構を介して取付板12に揺動可能に取り付けられている。
【0021】
ハンドル4の前端部は、角度調整機構29を介して支持杆9,9の後端部(フレーム2の後方位置の上端部)に上下に揺動可能に取り付けられている。角度調整機構29はボルト部とナット部を有し、このボルト部とナット部による締緩手段によって、ハンドル4を上下所望の傾斜角度のところで位置固定できる。即ち、ハンドル4の上下傾斜角度を調整することにより、ハンドル4の後端に有する握り部50,50を所望の上下高さに調整できる。
【0022】
図8に示すように、脚部7の左右両下端部には直角に折曲げられた板バネ部材52,52が取り付けられ、それぞれの板バネ部材52の水平部の先端部(自由端部)に補助車輪13,13が設けられている。また、板バネ部材52の垂直部の上端部は、調節摘まみ53にて脚部7の下端部に締付固定されている。さらに、調節摘まみ53を緩めると、板バネ部材52は、垂直部の上端部を中心に前後に揺動可能となっている。図1に於て、補助車輪13は地面Gに接しているが、板バネ部材52を揺動させて所望位置に固定すれば、補助車輪13を地面Gから浮かせた状体に保つことができる。刈り刃5を左右に振る際に補助車輪13が邪魔になる場合は、補助車輪13を地面から浮かして設置した方が好ましい。
【0023】
また、回転盤49(刈り刃5)と刃高調整具38との間には、刈草飛散防止板48を備え、草刈飛散防止板48の上端部は保持杆15に付設されている。また、フレーム本体部6の湾曲部8の下端にはバッテリ54が付設されている。
【0024】
また、本発明の手押式刈払機は設計変更自由であり、半球殻状受部材102 の下面に付着した草片や泥等を除去するために、包囲壁31に図示省略の縦(垂直)方向の複数のスリットを形成してもよい。
さらに、板バネ片32は車輪3の上面部を押圧するのでなく、板バネ片32が車輪3の側面部を押圧して制動するようにし、操作部33が板バネ片32を側外方から押圧するように配設してもよい。また、板バネ片32を車輪3の左右に2個設け、車輪3の左右両側面を押圧するようにしても自由である。
また、フレーム2に図示省略のフックを付設し、このフックに給水口30へ水を送るホース37を掛けるようにしてもよい。
【0025】
上述した本発明である手押式刈払機の使用方法(作用)について説明する。
まず、エンジン1を始動させ刈り刃5を回転させる。次に、ハンドル4の握り部50を持って、前進しながら回転する刈り刃5を左右に振って草を刈っていく。
そして、斜面を下りながら作業する際に手押式刈払機の前進(自走)する速度が速い場合は、以下のようにして手押式刈払機の前進速度を抑える。
【0026】
図6と図7に於て、固定具18が上方へ移動(螺退)するように摘まみ部26を回し、操作盤23の孔部22から係止棒部28を引き抜く。固定具18による係止を解除された操作盤23は回転可能となり、次に、操作部33の雄ネジ部21が下方へ突出するように操作盤23を回転させる。そして、操作盤23を回転に伴って下方へ螺進する雄ネジ部21の下端部は、板バネ片32の上面に当接して押圧する。さらに、操作盤23を回転させると、雄ネジ部21の押圧力を受けた板バネ片32は、下方へ突状に湾曲すると共に、その前端部が車輪3の上面部に与える押圧力(制動力)が大きくなる。そして、所望の押圧力になると操作盤23の回転を止め、固定具18が下方へ移動(螺進)するように摘まみ部26を回し、対応する操作盤23の孔部22に係止棒部28を挿入して操作盤23を固定する。
【0027】
草刈り作業を終えて、収納室部34内に入り込んだ草片や泥等を外部に除去する場合について説明する。
エンジン1を停止後、ホース37の一端を水道の蛇口等に取り付け、図3に示すように、他端を半球殻状受部材102 の頂部付近の注水管35に取り付ける。水道から水を送ると、その水は、ホース37内、注水管35内を順次通過し、給水口30から半球殻状受部材102 と球体100 の間に注入される。給水口30から注入された水は、球体100 の上部の貯水室部51内に一旦貯められ、そして、包囲壁31と球体100 との間の隙間Sから球体100 の表面に沿って360 °全周(図3及び図4に示す矢印Z)方向に膜状に噴出する。この時、球体100 の表面を流れる水は、収納室部34内の草片や泥K等と一緒に球体100 と外れ止め用リング103 との隙間から外部へ排出(除去)される(図5参照)。
【0028】
以上のように、本発明である手押式刈払機は、エンジン1を取り付けるフレーム2と、車輪3と、歩きながら作業者が手で握るハンドル4と、エンジン1にて回転駆動される刈り刃5と、を備えた手押式刈払機に於て、地面Gを転動する球体100 と、球体100 の上半部との間に収納室部34を形成する半球殻状受部材102 と、収納室部34内に収納されて球体100 を転動自在に保持する多数の小球101 と、を備え、半球殻状受部材102 の頂部付近に収納室部34内へ給水するための給水口30を形成したので、収納室部34内に入り込んだ草片や泥等を外部へ容易に除去できる。
言い換えれば、収納室部34内の草片や泥等を除去するために、給水口30から水を送るだけでよく、球体100 、小球101 、半球殻状受部材102 等を分解するといったような手間のかかる作業は必要はなくなる。
そして、収納室部34内の草片や泥等の除去が容易になって、頻繁に収納室部34内の洗浄を行えるので、球体100 や小球101 に草片等が付着して転動しにくくなる問題はなくなり、手押式刈払機を常にスムースに移動・運搬可能となって、作業能率も上がる。
【0029】
また、エンジン1を取り付けるフレーム2と、車輪3と、歩きながら作業者が手で握るハンドル4と、エンジン1にて回転駆動される刈り刃5と、を備えた手押式刈払機に於て、地面Gを転動する球体100 と、球体100 の上半部との間に収納室部34を形成する半球殻状受部材102 と、収納室部34内に収納されて球体100 を転動自在に保持する多数の小球101 と、を備え、半球殻状受部材102 の頂部付近に収納室部34内へ給水するための給水口30を形成し、さらに、半球殻状受部材102 の頂部付近の下面側に給水口30から送られる水を一旦貯めると共にその貯めた水を球体100 の表面に沿って 360°全周方向に膜状に噴出させる包囲壁31を付設したので、収納室部34内に入り込んだ草片や泥等を外部へ容易に除去できる。
言い換えれば、収納室部34内の草片や泥等を除去するために、給水口30から水を送るだけでよく、球体100 、小球101 、半球殻状受部材102 等を分解するといったような手間のかかる作業は必要はなくなる。
そして、収納室部34内の草片や泥等の除去が容易になって、頻繁に収納室部34内の洗浄を行えるので、球体100 や小球101 に草片等が付着して転動しにくくなる問題はなくなり、手押式刈払機を常にスムースに移動・運搬可能となって、作業能率も上がる。
さらに、半球殻状受部材102 の頂部付近の下面側に包囲壁31を付設したので、膜状に噴出される水により収納室部34内に入り込んだ草片や泥等を一層効率良く外部へ除去できる。また、この包囲壁31の存在により(高価な)多数の小球101 の必要個数を減少できる利点もある。
【0030】
また、エンジン1を取り付けるフレーム2と、車輪3と、歩きながら作業者が手で握るハンドル4と、エンジン1にて回転駆動される刈り刃5と、を備えた手押式刈払機に於て、車輪3の表面を押圧して車輪3を制動する板バネ片32と、さらに、板バネ片32の押圧力を調節する操作部33と、を備えたので、手押式刈払機の前進する速度を抑え、その速度を調節することができる。このことにより、特に、斜面を下りながら草刈り作業をする場合であっても、手で手押式刈払機の自走(前進)速度を抑える必要はなくなり、楽に作業をすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図。
【図2】平面図である。
【図3】要部断面図である。
【図4】要部平面図である。
【図5】説明用の要部拡大断面図である。
【図6】要部側面図である。
【図7】要部平面図である。
【図8】背面図である。
【図9】従来の手押式刈払機を示す要部断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 エンジン
2 フレーム
3 車輪
4 ハンドル
5 刈り刃
30 給水口
31 包囲壁
32 板バネ片
33 操作部
34 収納室部
100 球体
101 小球
102 半球殻状受部材
G 地面
【出願人】 【識別番号】000112934
【氏名又は名称】ブイアイブイエンジニアリング株式会社
【住所又は居所】大阪府堺市中区土師町3丁32番37号
【出願日】 平成17年1月25日(2005.1.25)
【代理人】 【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣

【公開番号】 特開2006−204111(P2006−204111A)
【公開日】 平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願番号】 特願2005−16375(P2005−16375)