| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】空調機器の動力不足を無くすようにエンジン動力を用いるコンバインを提供すること。
【解決手段】操縦席20の前方にエンジン21により駆動する油圧ポンプ23と斜板付きの可変容量モータ26を有する油圧装置と、該油圧装置により駆動する送風装置22を設け、該送風装置22の送風方向を刈取装置6の方向又は操縦席20の方向に変更でき、また送風ファン駆動レバー31と可変容量モータ26の斜板操作レバー32を操縦席20の近傍に配置したのでオペレータは送風方向を変えることができる。斜板26a付きの可変容量モータ26は、送風ファン27の回転方向を正転と逆転可能にしているので送風だけでなく吸引もできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン21で駆動される走行装置3上に植立穀稈を刈り取る刈取装置6と刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置15を含む装置を設け、これら装置を操作する操縦席20を備えたコンバインにおいて、 操縦席20の前方にエンジン21で駆動される油圧ポンプ23と油圧モータ26を有する油圧装置と、該油圧装置により駆動される送風装置22を設け、該送風装置22の送風方向を刈取装置6の方向又は操縦席20の方向に変更できる構成を備えたことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 油圧モータ26を斜板付きの可変容量モータ26としたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 送風ファン駆動レバー31と可変容量モータ26の斜板操作レバー32を操縦席20の近傍に配置することを特徴とする請求項1又は2記載のコンバイン。 【請求項4】 斜板付きの可変容量モータ26は、送風装置22に設けられた送風ファン27の回転方向を正転と逆転に変更可能にしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、圃場において穀類の収穫作業を行うコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 キャビンを持たない操縦席を備えたコンバインは、藁屑や塵埃、または暑気や寒気の悪環境からオペレータを守るために操縦席の近傍に簡易型の送風機器を取り付けている場合がある。 【特許文献1】特開2000−318437号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記従来技術の送風機器は電動式であり、送風機器をオプションで装着した場合にはコンバイン本体の発電容量が不足し、バッテリーが容量不足になりやすいだけでなく、長時間送風機器を使用することができない。また、バッテリーの電力では大きな動力を空調機器に伝達できないために送風量が不足する場合がある。 本発明の課題は、送風機器の動力不足を無くしたコンバインを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。 請求項1記載の発明は、エンジン21で駆動される走行装置3上に植立穀稈を刈り取る刈取装置6と刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置15を含む装置を設けこれら装置を操作する操縦席20を備えたコンバインにおいて、操縦席20の前方にエンジン21で駆動される油圧ポンプ23と油圧モータ26を有する油圧装置と、該油圧装置により駆動される送風装置22を設け、該送風装置22の送風方向を刈取装置6の方向又は操縦席20の方向に変更できる構成を備えたコンバインである。 【0005】 請求項2記載の発明は、油圧モータ26を斜板付きの可変容量モータ26とした請求項1記載のコンバインである。 【0006】 請求項3記載の発明は、送風ファン駆動レバー31と可変容量モータ26の斜板操作レバー32を操縦席20の近傍に配置した請求項1又は2記載のコンバインである。 【0007】 請求項4記載の発明は、斜板付きの可変容量モータ26は、送風装置22に設けられた送風ファン27の回転方向を正転と逆転に変更可能にした請求項1ないし3のいずれかに記載のコンバインである。 【発明の効果】 【0008】 請求項1記載の発明によれば、操縦席20の前方に油圧装置により駆動する送風装置22を設けたので、電動送風機に比較して動力不足になることが無く、また送風装置22の送風方向を刈取装置6の方向又は操縦席20の方向に変更できるので、送風装置22の送風方向を刈取装置6側に向けると刈取装置6で発生した埃を操縦席20とは反対方向に送風し、オペレータ側に埃が飛来することを防止できる。また、埃の発生が無い条件又は高温下での作業時にはオペレータ方向に送風するように送風装置22の送風方向を向けるとオペレータの操作環境が良好となる。 【0009】 請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、油圧モータ26を斜板付きの可変容量モータ26としたので送風力を斜板26aの傾斜角度で調整できる。 【0010】 請求項3の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、送風ファン駆動レバー31と斜板操作レバー32を操縦席20の近傍に配置することで、オペレータは操縦席20から容易に送風装置22の操作を行うことができる。 【0011】 請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、斜板付きの可変容量モータ26は、送風装置22に設けられた送風ファン27の回転方向を正転と逆転に変更可能であるので送風だけでなく、吸引もできる。そのため、吸引時は送風ファン22で操縦席20の周辺の埃を吸引して操縦席20から離れた場所で埃を排出することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。 図1は本発明の実施の形態の圃場に植立した穀稈の収穫作業を行うコンバインの右側面図を示し、図2は図1のコンバインの刈取装置と脱穀装置の駆動部の略図を含む平面略図を示し、図3は図1のコンバインのエンジンからの動力を送風ファンへ伝達する動力機構図を示す。 【0013】 図1などに示すコンバインの走行フレーム2の下部には、駆動輪1にゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部にはエンジン21(図2)ならびに脱穀装置15、操縦席20およびグレンタンク30などを搭載する。 【0014】 刈取装置6は、図示しない刈取昇降シリンダの伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈取ることができる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その背後に前方下位、後方上位にした穀稈引起し装置5を、その後方底部には刈刃5aを配置している。該刈刃5aと脱穀装置15のフィードチェーンの始端部との間に、前部搬送装置11と穂先搬送ラグ8と株元搬送チェーン9からなる供給搬送装置などを、順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置している。 【0015】 コンバインの刈取装置6の作動は次のように行われる。 まず、エンジン21を始動してパワステレバー12を前側に傾動し、刈取装置6を所定作業位置に下げてセットする。次に刈取・脱穀クラッチを入として、刈取装置6と脱穀装置15を駆動させ、変速走行レバー10を操作して前進走行を始め、同時に刈取・脱穀作業を開始する。また、パワステレバー12を左右方向に傾動することで左右の旋回方向を決定する。 【0016】 圃場に植立する穀稈は刈取装置6の前端下部にある分草具7によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置5の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃5aに達して刈取られ、前部搬送装置11に掻込まれて後方に搬送され、穂先搬送ラグ8と株元搬送チェーン9からなる供給搬送装置に受け継がれて扱深さが調節され、順次連続状態で後部上方に搬送される。 【0017】 穀稈は供給搬送装置から脱穀装置15の脱穀部である扱室66に挿入される。該扱室66に軸架された扱胴69は、その表面に多数の扱歯69aが設けられており、図示しない駆動機構によりエンジン21からの動力で回転する。扱室66に挿入された穀粒の付いた穀稈は脱穀され、脱穀された被処理物は下方の選別室に落下し、揺動棚の揺動作用と唐箕からの選別風で選別され、選別後の一番物(穀粒)は、グレンタンク30へ搬送投入される。該グレンタンク30に貯留された穀粒は、満杯になるとオーガ18、19を経由してコンバインの外部へ搬送される。 【0018】 上記構成からなる本実施例のコンバインは、簡易送風装置22を操縦席20の前方に配置しており、該送風装置22がエンジン動力により駆動する構成を備えている。図3には、エンジン21からの駆動力を油圧ポンプ23を介して油圧モータユニット24の送風装置オンオフ切換バルブ25と可変容量モータ26に伝達し、可変容量モータ26の動力を送風装置22に伝達する構成を示す。該可変容量モータ26の斜板26aの傾斜角度に応じて吐油量を変えて送風装置22の送風動力を調整する。 【0019】 油圧モータユニット24は前記送風装置22と送風装置オンオフ切換バルブ25と可変容量モータ26を備え、操縦席20の前方に取り付けられており、送風装置22と油圧モータユニット24が隣接位置にあるので送風装置22への動力伝達系が比較的簡素に構成できる。また、送風装置22はエンジン動力により油圧で駆動されるので、電動式送風機に比べ大きな駆動動力を得ることができる。 【0020】 さらに、送風装置22は刈取装置6と操縦席20の各方向に送風方向を切り替えることができる支持部に取り付けられているので、送風装置22の送風方向を刈取装置6側に向けると刈取装置6で発生した埃を操縦席20とは反対方向に送風し、オペレータ側に埃が飛来することを防止できる。また、埃の発生が無い条件又は高温下での作業時にはオペレータ方向に送風するように送風装置22を向けるとオペレータの操作環境が良好となる。 【0021】 図2に示すように、油圧モータユニット24の送風装置オンオフ切換バルブ25と可変容量モータ26を送風装置22と一体的に設け、送風ファン駆動レバー31と斜板操作レバー32をそれぞれ切換バルブ25と可変容量モータ26に設けておくと、オペレータは操縦席20から容易に送風装置22の操作を行うことができる。また、送風ファン駆動レバー31により送風装置オンオフ切換バルブ25を操縦席20から作動できるので、エンジン21を停止することなく操縦席20から容易に送風ファン27の入り、切りができる。 【0022】 また、前記油圧モータユニット24と送風装置22を一体的にユニット構成にすることで、油圧部品を安価に制作できると共に、オプション部品として、コンバインへの装着が容易にできる。さらに、本実施例の送風装置22はエンジン動力を利用して送風ファン27を駆動する構成であるので、電動ファンに比べてコンバイン本機の発電容量が不足するおそれもなく、エンジンの大きな駆動動力により長時間使用できる。 【0023】 また、図3に示すように油圧ポンプ23をエンジン21に取り付けることで、エンジン21を駆動させるだけで、送風ファン27も駆動可能となる。 【0024】 また、斜板操作レバー32により可変容量モータ26の斜板26aを操作することで送風ファン27の動力の強さを調整できるが、さらに斜板操作により送風ファン27の回転方向を変えることができるので送風ファン27は送風だけでなく吸引機能を発揮することができる。例えば送風ファン27を送風とは逆方向に回転させることにより操縦席20の周辺の埃を吸引して操縦席20から離れた場所で埃を排出することができる。 【産業上の利用可能性】 【0025】 本発明によれば、送風機器の動力不足を無くすようにエンジン動力を用いるコンバインを提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明の実施の形態のコンバインの右側面図を示す。 【図2】図1のコンバインの刈取装置と脱穀装置の駆動部の略図を含む平面略図を示す。 【図3】図1のコンバインのエンジンからの動力を送風ファンへ伝達する動力機構図を示す。 【符号の説明】 【0027】 1 駆動輪 2 走行フレーム 3 走行装置 4 クローラ 5 穀稈引起し装置 5a 刈刃 6 刈取装置 7 分草具 8 穂先搬送ラグ 9 株元搬送チェーン 10 走行変速レバー 11 前部搬送装置 12 パワステレバー 15 脱穀装置 18、19 オーガ 20 操縦席 21 エンジン 22 送風装置 23 油圧ポンプ 24 油圧モータユニット 25 送風装置オンオフ切換バルブ 26 可変容量モータ 26a 斜板 27 送風ファン 30 グレンタンク 31 送風ファン駆動レバー 32 斜板操作レバー 66 扱室 69 扱胴 69a 扱歯
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成16年11月30日(2004.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開2006−149303(P2006−149303A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月15日(2006.6.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−345992(P2004−345992) |
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