| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 太 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】幸 宣夫 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】中 珠喜 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】加藤 裕治 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】走行装置及び刈取り前処理装置に動力伝達される伝動状態を現出する走行作業状態76aと、走行装置に動力伝達されないで刈取り前処理装置に動力伝達される伝動状態を現出する停止作業状態76bと切り換え自在な伝動切り換え手段76を備えたコンバインにおいて、停止作業用の伝動状態から走行作業用の伝動状態に発進ショックが出にくいように切り換えことができるようにする。
【解決手段】指令手段100による走行作業指令や停止作業指令を基に、制御手段92が伝動切り換え手段76を切り換え操作する。制御手段92は、走行変速装置が中立状態又は設定低速伝動状態にあると、指令手段100による指令が停止作業指令から走行作業指令に変化しても、変速センサ93による検出情報を基に、伝動切り換え手段76を走行作業指令に優先して停止作業状態76bに操作する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン駆動力が走行装置及び刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する走行作業状態と、エンジン駆動力が走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する停止作業状態とに切り換え操作自在な伝動切り換え手段を備えたコンバインであって、 前記伝動切り換え手段を切り換え操作する電動アクチュエータを備え、 前記伝動切り換え手段を停止作業状態に切り換える停止作業指令、及び、前記伝動切り換え手段を走行作業状態に切り換える走行作業指令を出力する指令手段を備え、 前記伝動切り換え手段が前記指令手段による指令に対応した操作状態に切り換え操作されるように前記指令手段による指令を基に前記電動アクチュエータを操作する制御手段を備え、 前記走行装置を変速駆動する走行変速装置が中立状態、又は、中立状態及び設定低速伝動状態にあることを検出する変速センサを備え、 前記走行変速装置が中立状態、又は、中立状態及び設定低速伝動状態にあれば、前記指令手段による指令が前記停止作業指令から前記走行作業指令に変化すると、前記伝動切り換え手段を前記停止作業状態から前記走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が指令手段による走行作業指令及び変速センサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作し、前記走行変速装置が伝動入り状態にあれば、前記指令手段による指令が前記停止作業指令から前記走行作業指令に変化しても、前記伝動切り換え手段を前記停止作業状態に保持させるように、前記制御手段が指令手段による走行作業指令に優先して前記変速センサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してあるコンバイン。 【請求項2】 前記指令手段が前記走行作業指令を出力すると、前記走行変速装置を中立状態、又は、中立状態及び設定低速状態に変速操作する変速指令が出力されてからの経過時間を計測し、この計測経過時間が設定経過時間に達した後に前記伝動切り換え手段を前記走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が前記経過時間の計測結果を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してある請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 駐車ブレーキの入り状態を検出する駐車ブレーキセンサを備え、駐車ブレーキが入り状態に切り換えられると、前記指令手段による停止作業指令に優先して前記伝動切り換え手段を走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が前記駐車ブレーキセンサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してある請求項1又は2記載のコンバイン。 【請求項4】 前記駐車ブレーキが入り状態にあると、前記指令手段による停止作業指令に優先して前記伝動切り換え手段を前記走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が前記駐車ブレーキセンサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してある請求項3記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、エンジン駆動力が走行装置及び刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する走行作業状態と、エンジン駆動力が走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する停止作業状態とに切り換え操作自在な伝動切り換え手段を備えたコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 上記コンバインとして、従来、例えば特許文献1に示されるように、旋回制御弁31の排油路35に設けられた開閉弁36(伝動切り換え手段に相当)を備え、この開閉弁36が開き状態(走行作業状態に相当)に切り換え操作されると、ポンプ30から旋回制御弁31に供給された圧油が排油路35から排出されてサイドクラッチFCが入り状態に操作され、主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が刈取り伝動機構Aを介して刈取部43(刈取り前処理装置に相当)に伝達され、これとともに主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が変速装置44、第1出力ギヤ7、サイドクラッチFCを介して走行装置4に伝達される伝動状態が現出される。開閉弁36が閉じ状態(停止作業状態に相当)に切り換え操作されると、ポンプ30から旋回制御弁31に供給される圧油が油圧シリンダ29に供給されてサイドクラッチFCが切り状態に操作され、主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が刈取り伝動機構Aを介して刈取部43(刈取り前処理装置に相当)に伝達されるが、主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が走行装置4に伝達されない伝動状態が現出されるものがあった。 【0003】 この種のコンバインは、畦際において走行停止させながら穀稈を刈り取るとともに刈取り穀稈を搬送する刈り取り作業を行なうことができるように、走行装置を停止させながら刈取り前処理装置を駆動することができるようになったものである。 【0004】 【特許文献1】特開2001−54314号公報(段落〔0021〕,〔0022〕、図1,2) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 この種のコンバインにあっては、上記した走行停止での刈り取り作業を終えると、走行装置に動力伝達される伝動状態が現出されて走行することができるように、伝動切り換え手段を停止作業状態から走行作業状態に切り換え操作される。このとき、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わるに伴って直ちに走行装置に動力伝達されると、伝達動力の速度によっては、発進ショックのために刈取り前処理装置において穀稈がずれ動いたり脱落したりする事態が発生しやすくなる。 【0006】 本発明の目的は、走行停止での刈り取り作業を終えた際の上記トラブルの発生を回避しやすいとともに構造簡単に得ることができるコンバインを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本第1発明にあっては、エンジン駆動力が走行装置及び刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する走行作業状態と、エンジン駆動力が走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する停止作業状態とに切り換え操作自在な伝動切り換え手段を備えたコンバインにおいて、 前記伝動切り換え手段を切り換え操作する電動アクチュエータを備え、 前記伝動切り換え手段を停止作業状態に切り換える停止作業指令、及び、前記伝動切り換え手段を走行作業状態に切り換える走行作業指令を出力する指令手段を備え、 前記伝動切り換え手段が前記指令手段による指令に対応した操作状態に切り換え操作されるように前記指令手段による指令を基に前記電動アクチュエータを操作する制御手段を備え、 前記走行装置を変速駆動する走行変速装置が中立状態、又は、中立状態及び設定低速伝動状態にあることを検出する変速センサを備え、 前記走行変速装置が中立状態、又は、中立状態及び設定低速伝動状態にあれば、前記指令手段による指令が前記停止作業指令から前記走行作業指令に変化すると、前記伝動切り換え手段を前記停止作業状態から前記走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が指令手段による走行作業指令及び変速センサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作し、前記走行変速装置が伝動入り状態にあれば、前記指令手段による指令が前記停止作業指令から前記走行作業指令を変化しても、前記伝動切り換え手段を前記停止作業状態に保持させるように、前記制御手段が指令手段による走行作業指令に優先して前記変速センサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してある。 【0008】 すなわち、指令手段を操作して停止作業指令を出力すると、制御手段が停止作業指令を基に伝動切り換え手段を停止作業状態に切り換え操作する。これにより、エンジン駆動力が走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出し、走行装置を停止させながら刈取り前処理装置を駆動して刈取り作業を行なうことができるようになる。この刈取り作業を終えて走行するには、指令手段を操作して停止作業指令に替えて走行作業指令を出力する。このとき、走行変速装置が伝動入り状態になっており、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わると、走行装置が高速動力で駆動されて機体に発進ショックが出やすい状態になっている場合、制御手段が指令手段による走行作業指令に優先して伝動切り換え手段を停止作業状態に操作させるべく電動アクチュエータを操作し、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換えられないで停止作業状態に保持される。しかし、走行変速装置が中立状態又は設定低速伝動状態に操作されると、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わっても走行装置に動力伝達されないで機体が発進しない状態、又は、動力伝達されても走行装置が低速でしか駆動されなくて機体に発進ショックが差ほど出ない状態になるため、制御手段が指令手段による走行作業指令、変速センサによる検出情報を基に伝動切り換え手段を走行作業状態に切り換え操作させるべく電動アクチュエータを操作し、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換え操作される。 【0009】 従って、本第1発明によれば、走行変速装置を中立状態又は設定低速状態に操作しない限り、指令手段を操作して停止作業指令に替えて走行作業指令を出力しても伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わらないのであり、走行停止させながらの刈取り作業を終えて走行される際、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わった後、走行変速装置を中立状態又は設定低速状態から変速操作して発進ショックを出にくくしながら発進し、穀稈のずれ動きや脱落を回避しながら走行されるようになる。 【0010】 本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記指令手段が前記走行作業指令を出力すると、前記走行変速装置を中立状態、又は、中立状態及び設定低速状態に変速操作する変速指令が出力されてからの経過時間を計測し、この計測経過時間が設定経過時間に達した後に前記伝動切り換え手段を前記走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が前記経過時間の計測結果を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してある。 【0011】 たとえば、走行変速装置をアクチュエータによって変速操作されるように構成するとともに変速レバーの操作位置を検出する変速センサ、この変速センサによる検出情報に基づいてアクチュエータを操作する制御手段を備えさせて変速操作装置を構成した場合など、変速レバーを操作して走行変速装置を中立状態又は設定低速状態に変速する変速指令が出力されて走行変速装置が変速指令に対応する中立状態や低速状態に切り換え操作される際、変速指令が出力されてから変速所要時間を経過した後に走行変速装置が変速指令に対応する変速状態に切り換わるようになることがある。この場合、変速操作手段を操作して走行変速装置を中立状態又は設定低速状態に切り換えるべき変速指令が出力され、かつ、指令手段を操作して走行作業指令が出力されると、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わったとき、走行変速装置がまだ中立状態や設定低速状態に切り換わっていなくて走行装置に高速駆動力が伝達されて発進ショックが出ることがある。 【0012】 これに対し、本第2発明にあっては、前記設定経過時間を適切に設定すれば、走行変速装置を中立状態又は設定低速状態に切り換えるべき変速指令が出力され、かつ、指令手段を操作して走行作業指令が出力されて伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わったときには走行変速装置が既に中立状態又は設定低速状態に切り換わっており、伝動切り換え手段が走行作業状態に切り換わるに伴って走行装置に高速駆動力が伝達される事態が発生しないタイミングで伝動切り換え手段及び走行変速装置が切り換え操作されるようにすることができる。 【0013】 従って、本第2発明によれば、変速指令が出力されてから走行変速装置が変速指令に対応する変速状態に切り換わるまでに時間が掛かるものの場合でも、走行停止しながらの刈取り作業を終えた後、変速所要時間に起因する発進ショックも発生しにくくてこの面からも穀稈のずれ動きや脱落を回避しながら走行を開始することができる。 【0014】 本第3発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、駐車ブレーキの入り状態を検出する駐車ブレーキセンサを備え、駐車ブレーキが入り状態に切り換えられると、前記指令手段による停止作業指令に優先して前記伝動切り換え手段を走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が前記駐車ブレーキセンサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してある。 【0015】 すなわち、駐車ブレーキが入り状態に切り換えられると、制御手段が駐車ブレーキセンサによる検出情報を基に、指令手段による停止作業指令に優先して電動アクチュエータを操作することによって伝動切り換え手段を走行作業状態に切り換え操作するものであるから、伝動切り換え手段が停止作業状態になっていても、駐車ブレーキが入り状態に操作されると、伝動切り換え手段が走行作業状態に強制的に切り換え操作される。 【0016】 従って、本第3発明によれば、駐車ブレーキが走行装置用の伝動系に作用するものなど駐車ブレーキの配置構成によっては、伝動切り換え手段が停止作業状態に切り換えられると、走行装置に駐車ブレーキが効かなくなることがあるが、このものの場合でも、駐車ブレーキを伝動切り換え手段に優先して使用して駐車ブレーキを掛けることができる。 【0017】 本第4発明にあっては、本第3発明の構成において、前記駐車ブレーキが入り状態にあると、前記指令手段による停止作業指令に優先して前記伝動切り換え手段を前記走行作業状態に切り換え操作させるように、前記制御手段が前記駐車ブレーキセンサによる検出情報を基に前記電動アクチュエータを操作するように構成してある。 【0018】 すなわち、駐車ブレーキが入り状態になっていると、制御手段が駐車ブレーキセンサによる検出情報を基に、指令手段による停止作業指令に優先して電動アクチュエータを操作することによって伝動切り換え手段を走行作業状態に切り換え操作するものであるから、伝駐車ブレーキが入り状態に操作されていると、指令手段を操作して停止作業指令が出力されても、伝動切り換え手段が停止作業状態に切り換えられないで走行作業状態に保持される。 【0019】 従って、本第4発明によれば、駐車ブレーキが走行装置用の伝動系に作用するものなど駐車ブレーキの配置構成によっては、伝動切り換え手段が停止作業状態に切り換えられると、走行装置に駐車ブレーキが効かなくなることがあるが、このものの場合でも、駐車ブレーキを伝動切り換え手段に優先して使用して駐車ブレーキを掛けることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1L,1R、運転座席2aが装備された運転部2、運転座席2aの下方に配置されたエンジン3(図2参照)が装備された原動部を備えた自走機体の機体フレーム4の前部に、刈取り前処理装置5の前処理フレーム5aの基部を回動自在に連結するとともに、前処理フレーム5aにリフトシリンダ6を連動させ、前記機体フレーム4の後部側に脱穀装置7を設けて、稲や麦などを収穫するようにコンバインを構成してある。 【0021】 すなわち、リフトシリンダ6を伸縮操作すると、このリフトシリンダ6が前処理フレーム5aを機体フレーム4に対して上下に揺動操作することにより、刈取り前処理装置5を分草具5bなどが地面上近くに位置した下降作業状態と、分草具5bなどが地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。刈取り前処理装置5を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理装置5は、分草具5bによって植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象とに分草し、分草具5bからの刈取り対象の植立穀稈を引き起こし装置5cによって引き起こし処理するとともにバリカン形の刈取り装置5dによって刈取り処理し、刈取り穀稈を株元側に作用する挟持搬送装置と穂先側に作用する係止搬送装置とで成る搬送装置5eによって機体後方向きに搬送して脱穀装置7の脱穀フィードチェーン7aの始端部に供給する。脱穀装置7は、脱穀フィードチェーン7aによって刈取穀稈の株元側を後方向きに挟持搬送することにより、その刈取穀稈の穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理する。 【0022】 前記エンジン3の駆動力が走行装置1L,1R、刈取り前処理装置5、脱穀装置7に伝達される伝動構造を、図2に示す如く構成してある。 【0023】 すなわち、エンジン3の出力軸3aの駆動力が、伝動ベルト利用の伝動機構10を介して脱穀駆動軸11に伝達され、この脱穀駆動軸11から脱穀装置7の脱穀フィードチェーン7a、扱胴(図示せず)や選別装置(図示せず)などに伝達される。 【0024】 エンジン3の出力軸3aの駆動力が、伝動ベルト利用の伝動機構12を介して走行主変速装置13の入力軸13aに伝達され、ミッションケース14の内部において走行主変速装置13の出力軸13bの出力ギヤ13cから刈取り出力軸15の入力ギヤ15aに伝達され、この刈取り出力軸15のミッションケース14外に位置する端部から、伝動ベルト利用の伝動機構17を介して前処理駆動軸18に伝達され、この前処理駆動軸18から刈取り前処理装置5の引起し装置5c、刈取り装置5d、搬送装置5eなどに伝達される。走行主変速装置13は、前記入力軸13aによって駆動される可変容量形でアキシャルプランジャ形の油圧ポンプPと、この油圧ポンプPからの圧油によって駆動されて前記出力軸13bから出力するアキシャルプランジャ形の油圧モータMとを備えて成る静油圧式の無段変速装置によって構成されている。前記刈取り出力軸15とこれの入力ギヤ15aとの間にワンウエイクラッチ16を設けてある。このワンウエイクラッチ16は、走行用主変速装置13が後進駆動力を出力した際、その駆動力が刈取り前処理装置4に伝達されることを阻止する。 【0025】 前記走行主変速装置13の前記出力軸13bから出力される駆動力が、この出力軸13bの出力ギヤ13cから走行ミッションSMの入力ギヤ21に伝達され、この走行ミッションSMの前記ミッションケース14の下部に位置する左右一対の出力軸25L,25Rのうちの左出力軸25Lから左走行装置1Lのクローラ駆動輪体1aに、右出力軸25Rから右走行装置1Rのクローラ駆動輪体1aにそれぞれ伝達される。 【0026】 図2に示すように、前記走行ミッションSMは、前記入力ギヤ21を有した副変速装置20、この副変速装置20の出力ギヤ22に噛合ったセンタギヤ26、このセンタギヤ26の中心部の両横側に設けた操向クラッチ30L,30R、前記一対の操向クラッチ30L、30Rのうちの左操向クラッチ30Lの出力を前記左出力軸25Lの駆動ギヤ27Lに伝達する左走行伝動ギヤ29L、前記一対の操向クラッチ30L、30Rのうちの右操向クラッチ30Rの出力を前記右出力軸25Rの駆動ギヤ27Rに伝達する右走行伝動ギヤ29R、前記センタギヤ26を中央部で支持する支軸28の一端側に設けた左旋回補助クラッチ40L、前記支軸28の他端側に設けた右旋回補助クラッチ40R、前記副変速装置20の出力ギヤ22が連結された入力軸51を有した旋回伝動ミッション50、この旋回伝動ミッション50の左右一対の出力軸52それぞれの一端部に設けた旋回ブレーキ60などを備えて構成してある。 【0027】 前記副変速装置20は、1個のシフトギヤ体23がシフト操作されることにより、前記入力ギヤ21に導入されたエンジン駆動力を高・中・低の3段階に変速して前記出力ギヤ22から前記センタギヤ26に伝達する。 【0028】 図2,3,4に示すように、前記左操向クラッチ30Lは、前記センタギヤ26の中心部に設けた出力ギヤ31、及び、前記支軸28に相対回転自在及び摺動自在に支持されるとともに前記左走行伝動ギヤ29Lに噛合ったクラッチギヤ32を備えて構成してある。 【0029】 前記クラッチギヤ32にシフトアーム33の先端部が相対回転自在に係合されているとともにクラッチギヤ32の端部に入り付勢バネ34が作用しており、前記シフトアーム33の回転支軸35のミッションケース14外に位置する端部に一体回動自在に連結された操作アーム36が回転支軸35の軸芯まわりで揺動操作され、これにより、シフトアーム33が回転支軸35の軸芯まわりでセンタギヤ26の方に揺動操作されてクラッチギヤ32を入り付勢バネ34の操作力によってセンタギヤ26の方に摺動操作させてクラッチギヤ32の端部をセンタギヤ26の出力ギヤ31に噛合い操作すると、左操向クラッチ30Lは、センタギヤ26の駆動力をクラッチギヤ32を介して左走行伝動ギヤ29Lに伝達することによって左走行装置1Lのクローラ駆動輪体1aに伝達するように入り状態になる。シフトアーム33が回転支軸35の軸芯まわりで左旋回補助クラッチ40Lの方に揺動操作されてクラッチギヤ32を入り付勢バネ34に抗してセンタギヤ26から離れる方向に摺動操作してクラッチギヤ32の端部をセンタギヤ26の出力ギヤ31から離脱操作すると、左操向クラッチ30Lは、センタギヤ26から左走行伝動ギヤ29Lに対する伝動を解除することによって左走行装置1Lのクローラ駆動輪体1aに対する伝動を絶つように切り状態になる。 【0030】 図2,3,4に示すように、前記右操向クラッチ30Rは、左操向クラッチ30Lと同様に構成してあり、前記センタギヤ26の中心部に設けた出力ギヤ31、及び、前記支軸28に相対回転自在及び摺動自在に支持されるとともに前記右走行伝動ギヤ29Rに噛合ったクラッチギヤ32を備えて構成してある。 【0031】 ミッションケース14外に位置する操作アーム36が回転支軸35の軸芯まわりで揺動操作され、これにより、シフトアーム33が回転支軸35の軸芯まわりでセンタギヤ26の方に揺動操作されてクラッチギヤ32を入り付勢バネ34の操作力によってセンタギヤ26の方に摺動操作させてクラッチギヤ32の端部をセンタギヤ26の出力ギヤ31に噛合い操作すると、右操向クラッチ30Rは、センタギヤ26の駆動力をクラッチギヤ32を介して右走行伝動ギヤ29Rに伝達することによって右走行装置1Rのクローラ駆動輪体1aに伝達するように入り状態になる。シフトアーム33が回転支軸35の軸芯まわりで右旋回補助クラッチ40Rの方に揺動操作されてクラッチギヤ32を入り付勢バネ34に抗してセンタギヤ26から離れる方向に摺動操作してクラッチギヤ32の端部をセンタギヤ26の出力ギヤ31から離脱操作すると、右操向クラッチ30Rは、センタギヤ26から右走行伝動ギヤ29Rに対する伝動を解除することによって右走行装置1Rのクローラ駆動輪体1aに対する伝動を絶つように切り状態になる。 【0032】 図2,3に示すように、前記旋回伝動ミッション50は、副変速装置20の出力ギヤ22が一体回転自在に連結している前記入力軸51、この入力軸51の左側端部に一体回動自在に設けられた左出力ギヤ53と前記左旋回補助クラッチ40Lの入力ギヤ41との間に設けた左逆転伝動ギヤ対54a,54b、前記入力軸51の右側端部に一体回動自在に設けられた右出力ギヤ55と前記右旋回補助クラッチ40Rの入力ギヤ41の間の設けた右逆転伝動ギヤ対56a,56bを備えて構成してある。 【0033】 前記入力軸51は、副変速装置20の前記出力ギヤ22及び変速ギヤ24に対してスプライン係合によって一体回動及び摺動自在に係合しており、入力軸51の前記右出力ギヤ55に係合している操作部材57によって入力軸51がミッションケース14の右側にスライド操作されて右出力ギヤ55を右逆転伝動ギヤ56aに、左出力ギヤ53を左逆転伝動ギヤ54aにそれぞれ噛合い操作すると、旋回伝動ミッション50は、副変速装置20の出力ギヤ22や変速ギヤ24から入力軸51に導入した駆動力を左逆転伝動ギヤ対54a,54bを介して左旋回補助クラッチ40Lの入力ギヤ41に、右逆転伝動ギヤ対56a,56bを介して右旋回補助クラッチ40Rの入力ギヤ41にそれぞれ伝達するとともに、左旋回補助クラッチ40L及び右旋回補助クラッチ40Rの入力ギヤ41をセンタギヤ26の回動方向とは逆の回動方向に駆動するように逆転伝動状態になる。 【0034】 入力軸51がミッションケース14の左側にシフト操作されて右出力ギヤ55を右旋回補助クラッチ40Rの入力ギヤ41に、左出力ギヤ53を左旋回補助クラッチ40Lの入力ギヤ41にそれぞれ噛合い操作すると、旋回伝動ミッション50は、副変速装置20の出力ギヤ22や変速ギヤ24から入力軸51に導入した駆動力を左出力ギヤ53を介して左旋回補助クラッチ40Lに、右出力ギヤ55を介して右旋回補助クラッチ40Rにそれぞれ伝達するとともに、左旋回補助クラッチ40L及び右旋回補助クラッチ40Rの入力ギヤ41をセンタギヤ26の回動方向と同一の回動方向に、センタギヤ26よりも低速で駆動するように減速伝動状態になる。 【0035】 図2,3に示すように、前記各旋回ブレーキ60は、左逆転伝動ギヤ対54a,54bや右逆転伝動ギヤ対56a,56bの回転支軸54c,56cに一体回転自在に設けた可動側ブレーキ体61、ミッションケース14に固定された固定側ブレーキ体62を備えて構成してある。 【0036】 可動側ブレーキ体61は回転支軸54c,56cに摺動自在に支持されており、可動側ブレーキ体61が固定側ブレーキ体62の方にシフト操作されて可動側ブレーキ体61の外周部に位置する歯部が固体側ブレーキ体62の内部に設けてある歯部に入り込んで係合することにより、旋回ブレーキ60は、固定側ブレーキ体62によって可動側ブレーキ体61を回動不能に固定し、回転支軸54c,56cを介して旋回補助クラッチ40L,40Rに制動力を付与するように入り状態になる。可動側ブレーキ体61が固定側ブレーキ体62から離れる方向にシフト操作されて可動側ブレーキ体61の歯部が固定側ブレーキ体62の歯部から抜け外れることにより、旋回ブレーキ60は、旋回補助クラッチ40L,40Rに対する制動力付与を解除するように切り状態になる。 【0037】 図2,3に示すように、左旋回補助クラッチ40L及び右旋回補助クラッチ40Rは、前記入力ギヤ41を備えた入力側回転体42、前記操向クラッチ30L,30Rのクラッチギヤ32、このクラッチギヤ32と前記入力側回転体42の間に設けた複数枚の摩擦プレート43を備えて構成してある。 【0038】 すなわち、前記クラッチギヤ32がセンタギヤ26から離れる方向に摺動操作されて左操向クラッチ30Lや右操向クラッチ30Rを切り状態に切り換えた後にさらにセンタギヤ26から離れる方向に摺動操作され、これによってクラッチギヤ32の操作部32aが摩擦プレート43を入力側回転体42の支持部42aに圧接操作すると、左旋回補助クラッチ40Lや右旋回補助クラッチ40Rは、旋回伝動ミッション50の駆動力や、旋回ブレーキ60の制動力を入力側回転体42、摩擦プレート43、クラッチギヤ32を介して左走行伝動ギヤ29Lや右走行伝動ギヤ29Rに伝達や付与することによって左走行装置1Lや右走行装置1Rに伝達や付与するように入り状態になる。 クラッチギヤ32がセンタギヤ26の方に摺動操作されて摩擦プレート43の前記支持部42aに対する圧接を解除すると、左旋回補助クラッチ40Lや右旋回補助クラッチ40Rは、入力側回転体42とクラッチギヤ32の相対回転を許容することによって旋回伝動ミッション50から左走行装置1Lや右走行装置1Rへの伝動を絶つように、旋回ブレーキ60による左走行装置1Lや右走行装置1Rの制動を解除するように切り状態になる。 【0039】 図4に示すように、前記ミッションケース14の外面側に設けたシリンダブロック70が有する一対の油圧ピストン71L,71Rの一方の左油圧ピストン71Lによって前記左操向クラッチ30Lの前記操作アーム36を操作し、他方の右油圧ピストン71Rによって前記右操向クラッチ30Rの前記操作アーム36を操作するように構成し、前記左油圧ピストン71Lを操作する油室、及び、前記右油圧ピストン71Rを操作する油室に操作油路72を介して接続された一つの操向バルブ73に、油圧ポンプ74を備えた給油路75、及び、クラッチバルブ76を備えた排油路77を接続し、左油圧ピストン71L及び右油圧ピストン71Rの油室に、可変リリーブバルブ78を備えたドレン油路79を接続してある。 【0040】 ドレン油路79は、左油圧ピストン71Lの油室に対しても、右油圧ピストン71Rの油室に対しても次の如く構成して接続してある。 すなわち、左油圧ピストン71Lが操向バルブ73からの圧油によって操作されて左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lを切り状態に操作した操作位置になると、左油圧ピストン71Lの油室に開口してこの油室を介して左油圧ピストン71Lの前記操作油路72に連通し、この後左油圧ピストン71Lがさらに操作されて左旋回補助クラッチ40Lを入り状態にした操作位置になってからも、油室を介して左油圧ピストン71Lの操作油路72に連通した状態になるように構成して左油圧ピストン71Lの油室に接続してある。また、右油圧ピストン71Rが操向バルブ73からの圧油によって操作されて右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作した操作位置になると、右油圧ピストン71Rの油室に開口してこの油室を介して右油圧ピストン71Rの前記操作油路72に連通し、この後右油圧ピストン71Rがさらに操作されて右旋回補助クラッチ40Rを入り状態にした操作位置になってからも、油室を介して右油圧ピストン71Rの操作油路72に連通した状態になるように構成して右油圧ピストン71Rの油室に接続してある。 【0041】 可変リリーフバルブ78は、低リリーフ圧状態に操作されると、左油圧ピストン71Lや右油圧ピストン71Rが左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lや、右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作する操作位置になると、この後、左油圧ピストン71Lや右油圧ピストン71Rをその操作位置に保持するように、操向バルブ73から供給される圧油をドレン油路79に排出するようになる。高圧リリーフ圧に操作された可変リリーフバルブ78は、左油圧ピストン71Lや右油圧ピストン71Rが左操向クラッチ30Lや右操向クラッチ30Rを切り状態に操作した後において、操向バルブ73からの圧油が左油圧ピストン71Lや右油圧ピストン71Rをさらに作用し、左油圧ピストン71Lや右油圧ピストン71Rがさらに操作されて左旋回補助クラッチ40Lや右旋回補助クラッチ40Rを入り状態に操作することを可能にするようになっている。 【0042】 操向バルブ73及び可変リリーフバルブ78が連動機構80によって1本の操向レバー81に連動されており、操向レバー81が機体横方向に揺動操作されて中立位置N、左第1旋回位置L1、左第2旋回位置L2、右第1旋回位置R1、右第2旋回位置R2に操作されると、操向バルブ73及び可変リリーフ弁78が連動機構80の連動作用によって次の如き操作状態になって、左油圧ピストン71Lが左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lを、右油圧ピストン71Rが右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rをそれぞれ次の如く操作するようになっている。 【0043】 すなわち、操向レバー81が中立位置Nに操作されると、操向バルブ73が油圧ポンプ74からの圧油を排油路77に排油するように中立状態になり、左油圧ピストン71Lが左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lを切り状態に操作し、右油圧ピストン71Rが右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作する。 【0044】 操向レバー81が左第1旋回位置L1に操作されると、操向バルブ73が油圧ポンプ74からの圧油を左油圧ピストン71Lに供給し、右油圧ピストン71Rから排油路77に排油するように左旋回状態になり、可変リリーフ弁78が低リリーフ圧状態になり、左油圧ピストン71Lが左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lを切り状態に操作し、右油圧ピストン71Rが右操向クラッチ30Rを入り状態で右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作する。 【0045】 操向レバー81が左第2旋回位置L2に操作されると、操向バルブ73が油圧ポンプ74からの圧油を左油圧ピストン71Lに供給し、右油圧ピストン71Rから排油路77に排油するように左旋回状態になり、可変リリーフ弁78が高リリーフ圧状態になり、左油圧ピストン71Lが左操向クラッチ30Lを切り状態で左旋回補助クラッチ40Lを入り状態に操作し、右油圧ピストン71Rが右操向クラッチ30Rを入り状態で右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作する。 【0046】 操向レバー81が右第1旋回位置R1に操作されると、操向バルブ73が油圧ポンプ74からの圧油を右油圧ピストン71Rに供給し、左油圧ピストン71Lから排油路77に排油するように右旋回状態になり、可変リリーフ弁78が低リリーフ圧状態になり、左油圧ピストン71Lが左操向クラッチ30Lを入り状態で左旋回補助クラッチ40lを切り状態に操作し、右油圧ピストン71Rが右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作する。 【0047】 操向レバー81が右第2旋回位置R2に操作されると、操向バルブ73が油圧ポンプ74からの圧油を右油圧ピストン71Rに供給し、左油圧ピストン71Lから排油路77に排油するように右旋回状態になり、可変リリーフ弁78が高リリーフ圧状態になり、左油圧ピストン71Lが左操向クラッチ30Lを入り状態で左旋回補助クラッチ40Lを切り状態に操作し、右油圧ピストン71Rが右操向クラッチ30Rを切り状態で右旋回補助クラッチ40Rを入り状態に操作する。 【0048】 旋回伝動ミッション50の前記入力軸51をシフト操作する前記操作部材57、及び、前記一対の旋回ブレーキ60の前記可動側ブレーキ体61をシフト操作する操作部材(図示せず)が連動機構82によって1本の旋回選択レバー83に連動連結されており、旋回選択レバー82が揺動操作されて緩旋回位置K、ブレーキ旋回位置B、信地旋回位置Sに操作されると、連動機構82の作用によって旋回伝動ミッション50及び各旋回ブレーキ60が次の如く操作されるようになっている。 【0049】 すなわち、旋回選択レバー83が緩旋回位置Kに操作されると、旋回伝動ミッション50が前記減速伝動状態に操作され、各旋回ブレーキ60が切り状態に操作される。 旋回選択レバー83がブレーキ旋回位置Bに操作されると、旋回伝動ミッション50の入力軸51が左出力ギヤ53を左逆転伝動ギヤ対54a,54bのいずれのギヤからも外し、右出力ギヤ55を右逆転伝動ギヤ対56a,56bのいずれのギヤからも外すように操作されて、旋回伝動ミッション50が左旋回補助クラッチ40L及び右旋回補助クラッチ40Rに対する伝動を絶つように中立状態に操作され、各旋回ブレーキ60が入り状態に操作される。 旋回選択レバー83が信地旋回位置Sに操作されると、旋回伝動ミッション50が前記逆転伝動状態に操作され、各旋回ブレーキ60が切り状態に操作される。 【0050】 図4に示すように、クラッチバルブ76は、開き状態と閉じ状態に切り換え操作自在なバルブになっており、開き状態に切り換え操作されると、操向バルブ73の排油ポートがタンクTに連通するように排油路77を開き操作して、中立状態に操作された操向バルブ73による左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの入り状態への操作を可能にし、閉じ状態に切り換え操作されると、操向バルブ73の排油ポートのタンクTに対する連通を絶つように排油路77を閉じ操作して、操向バルブ73が中立状態にあっても、油圧ポンプ74からの圧油が左油圧ピストン71L及び右油圧ピストン71Rに供給されて左操向クラッチ30Lも右操向クラッチ30Rも切り状態に操作される状態を現出する。 【0051】 これにより、クラッチバルブ76は、開き状態に切り換え操作されると、中立状態にある操向バルブ73による左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの入り状態への操作を可能にすることにより、走行主変速装置13の出力軸13bによってミッションケース14に伝達されたエンジン駆動力が刈取り前処理装置5及び左右走行装置1L,1Rに伝達される伝動状態を現出するように走行作業状態76aになる。閉じ状態に切り換え操作されたクラッチバルブ76は、中立状態にある操向バルブ73による左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの切り状態への操作を可能にすることにより、走行主変速装置13の出力軸13bによってミッションケース14に伝達されたエンジン駆動力が左右走行装置1L,1Rに伝達されないで刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態を現出するように停止作業状態76bになる。 【0052】 図2に示すように、前記ミッションケース14の横側部に駐車ブレーキ85を設けてある。この駐車ブレーキ85は、前記旋回伝動ミッション50の前記入力軸51に制動作用するようになっており、この入力軸51、副変速装置20の前記出力ギヤ22、前記センタギヤ26、前記左操向クラッチ30Lを介して左走行装置1Lにブレーキを掛け、前記入力軸51、前記出力ギヤ22、センタギヤ26、右操向クラッチ30Rを介して右走行装置1Rにブレーキを掛ける。 【0053】 図5に示すように、前記走行主変速装置13の変速操作軸13dに一体回動自在に連結された扇形ギヤ90に出力ギヤ91aが噛合い連動した電動モータで成る変速モータ91を走行主変速装置13の外部に装着し、この変速モータ91によって走行主変速装置13を変速操作するように構成してある。図6に示すように、前記変速モータ91を制御手段92に連係させるとともに、この制御手段92を変速センサ93及び変速装置センサ94に連係させてある。 【0054】 変速センサ93は、変速レバー95に回転操作部が連動されたポテンショメータで成り、変速レバー95が操作されると、変速指令を制御手段92に出力し、かつ、変速レバー95の操作位置を検出してこの検出結果を電気信号にして制御手段92に出力する。変速装置センサ94は、走行主変速装置13の変速操作軸13dに回転操作部が連動されたポテンショメータで成り、走行主変速装置13の変速状態を変速操作軸13dの操作位置に基づいて検出してこの検出結果を電気信号にして制御手段92に出力する。 【0055】 制御手段92は、マイクロコンピュータを利用して構成してあり、変速レバー95が中立位置ST、前進域Fや後進域Rに操作されると、変速センサ93による変速指令及び検出情報に基づいて変速モータ91を駆動操作し、変速装置センサ94による検出情報に基づいて走行主変速装置13が制御目標の変速状態になったか否かを判断して走行主変速装置13が制御目標の変速状態になると変速モータ91を停止操作することにより、走行主変速装置13を変速レバー95の操作位置に対応する中立状態、前進側や後進側の伝動状態に変速操作する。 【0056】 図4に示すように、前記クラッチバルブ76を、このクラッチバルブ76に装備された電磁ソレノイドで成るバルブソレノイド97によって切り換え操作されるように電磁バルブに構成してある。図6に示すように、バルブソレノイド97を前記制御手段92に連係させるとともに、この制御手段92を、指令手段100の指令スイッチ101、及び、駐車ブレーキセンサ105に連係させてある。 【0057】 図6に示すように、前記指令手段100は、運転部2に設けた伝動切り換えペダル102、及び、検出スイッチで成る前記指令スイッチ101を備えて構成してあり、伝動切り換えペダル102が非操作状態にあると、指令スイッチ101が伝動切り換えペダル102による押圧操作を解除されてオフになり、クラッチバルブ76を走行作業状態76aに切り換え操作させるための走行作業指令を制御手段92に出力し、伝動切り換えペダル102が踏み込み操作されると、指令スイッチ101が伝動切り換えペダル102によって押圧操作されてオンになり、クラッチバルブ76を停止作業状態76bに切り換え操作させるための停止作業指令を制御手段92に出力する。 【0058】 駐車ブレーキセンサ105は、運転部2に設けた駐車ブレーキペダル106によってオン・オフ操作される検出スイッチで成り、駐車ブレーキペダル106が操作状態と非操作状態のいずれにあるかを検出してこの検出結果を電気信号にして制御手段92に出力する。駐車ブレーキペダル106は、前記駐車ブレーキ85の操作アーム86(図3参照)に連動ロッドなど利用の連動機構(図示せず)によって連結されていて駐車ブレーキ85を切り換え操作するようになっており、駐車ブレーキセンサ105による検出情報を知ることにより、駐車ブレーキ106が入り状態と切り状態のいずれにあるかを判断することができる。 【0059】 制御手段92は、図7,11に示す如く指令手段100による指令、駐車ブレーキセンサ105及び変速センサ93による検出情報に基づいてクラッチバルブ76を切り換え操作する伝動制御を実行する。 すなわち、指令手段100の指令スイッチ101から入力した指令が走行作業指令と停止作業指令のいずれであるかを判断し、走行作業指令であると判断すると、バルブソレノイド97にクラッチバルブ76を走行作業状態76aに操作させる信号を出力してクラッチバルブ76を走行作業状態76aに切り換え操作する(ステップ1,2)。指令手段100の指令スイッチ101からの指令が停止作業指令であると判断すると、駐車ブレーキセンサ105による検出情報を基に駐車ブレーキ85が入り状態にあるか否かを判断し、駐車ブレーキ85が入り状態にあると判断した場合、駐車ブレーキ85が切り状態になるまで、バルブソレノイド97にクラッチバルブ76を走行作業状態76aに操作させる信号を出力してクラッチバルブ76を走行作業状態76aに保持する(ステップ3,2)。駐車ブレーキ85が入り状態にないと判断した場合(駐車ブレーキ85が切り状態にある場合)、バルブソレノイド97にクラッチバルブ76を停止作業状態76bに操作させる信号を出力してクラッチバルブ76を停止作業状態76bに切り換え操作する(ステップ3,4)。 【0060】 また、制御手段92は、図8,10に示す如く指令手段100の指令スイッチ101による指令、変速センサ93による検出情報に基づいてクラッチバルブ76の切り換えを制限するバルブ切り換え制限制御を実行する。 すなわち、伝動切り換えペダル102の踏み込み操作が解除されると指令手段100による指令が変化することから、指令手段100からの情報に基づいて指令手段100による指令が停止作業指令から走行作業指令に変化したか否かを判断し、変化したと判断した場合、変速センサ93による検出情報を基に、走行主変速装置13が中立状態又は設定低速状態にあるか否かを判断する(ステップ11,12)。走行主変速装置13が中立状態又は設定低速状態にないと判断した場合、指令手段100による走行作業指令に優先して、バルブソレノイド97にクラッチバルブ76を停止作業状態76bに操作させる信号を出力してクラッチバルブ76を停止作業状態76bに保持する(ステップ12,13)。走行主変速装置13が中立状態又は設定低速状態にあると判断した場合、走行主変速装置13を中立状態又は設定低速状態に変速する変速指令が変速センサ93によって出力されてからの経過時間tを計測し、この計測経過時間tが予め入力してある設定経過時間t0になるまでは、バルブソレノイド97にクラッチバルブ76を停止作業状態76bに操作させる信号を出力してクラッチバルブ76を停止作業状態76bに保持し、計測経過時間tが設定経過時間t0に達すると、バルブソレノイド97にクラッチバルブ76を走行作業状態76aに操作させる信号を出力してクラッチバルブ76を走行作業状態76aに切り換え操作する(ステップ14,15,16) 前記設定低速状態として、走行装置1L,1Rが駆動開始されても、刈取り前処理装置5に穀稈のずれ動きや脱落が発生するに至る発進ショックが出にくい状態で機体が発進する低速の伝動状態を設定してある。 前記設定経過時間t0として、変速レバー95が中立位置STやその付近の低速位置に操作されて変速センサ93が変速指令を出力し、これに伴って走行変速装置13がその変速指令に対応する中立状態や低速状態に切り換え操作される際、変速指令が出力されてから走行変速装置13がその中立状態や低速状態に実際に切り換わるまでに掛かる所要時間を設定してある。 【0061】 また、制御手段92は、図9,11に示す如く駐車ブレーキセンサ105による検出情報、指令手段100による情報に基づいて駐車ブレーキ85の入り操作を優先させるブレーキ優先制御を実行する。 すなわち、駐車ブレーキセンサ105による検出情報を基に駐車ブレーキ85の入り操作が行なわれた否かを判断し、入り操作が行なわれたと判断すると、指令手段100による指令に基づいてクラッチバルブ76が停止作業状態76bにあるか否かを判断し、クラッチバルブ76が停止作業状態76bにあると判断した場合、指令手段100による停止作業指令に優先して、バルブソレノイド97にクラッチバルブ76を走行作業状態76aに操作させる信号を出力してクラッチバルブ76を走行作業状態76aに操作する。 【0062】 つまり、機体を走行させながら刈取りする作業を行なう場合、伝動切り換えペダル102を操作しないでクラッチバルブ76を走行作業状態76aにして、エンジン駆動力が刈取り前処理装置5にも走行装置1L,1Rにも伝達される伝動状態を現出される状態にしておいて、変速レバー95を前進域Fに操作する。すると、走行主変速装置13が前進側の伝動状態になり、エンジン3から走行主変速装置13に伝達されてこの走行主変速装置13によって変速レバー95の操作位置に対応する速度の前進駆動力に変速して出力軸13bから出力された駆動力が刈取り出力軸15及び伝動機構17を介して前処理駆動軸18に伝達されて、刈取り前処理装置5の引起し装置5c、刈取装置5d、搬送装置5eを駆動することができる。これとともに、走行主変速装置13の出力軸13bから出力された前進駆動力が走行ミッションSMを介して左走行装置1L及び右走行装置1Rのクローラ駆動輪体1aに伝達され、左右の走行装置1L,1Rを前進側に駆動して機体を前進走行させることができる。 【0063】 このとき、操向レバー81を中立位置Nにすると、操向バルブ73が中立状態になって左操向クラッチ30Lも右操向クラッチ30Rも入り状態に操作されて左右の走行装置1L,1Rを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び操向クラッチ30L,30Rを介して伝達される駆動力によって同一の駆動速度で駆動することができ、機体が直進走行する。 【0064】 操向レバー81を中立位置Nから機体左側に揺動操作して左第1旋回位置L1にすると、操向バルブ73が左旋回状態になって左操向クラッチ30Lが切り状態に、右操向クラッチ30Rが入り状態に、右旋回補助クラッチ40Rが切り状態にそれぞれ操作され、これとともにリリーフバルブ78が低リリーフ圧に設定操作されて左旋回補助クラッチ40Lが切り状態に維持され、左走行装置1Lを停止させながら、右走行装置1Rを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び右操向クラッチ30Rを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が左向きに旋回走行する。 【0065】 操向レバー81をさらに機体左側に揺動操作して左第2旋回位置L2にすると、操向バルブ73が左旋回状態にあって左操向クラッチ30Lが切り状態に、右操向クラッチ30Rが入り状態に、右旋回補助クラッチ40Rが切り状態にそれぞれ操作される。これとともにリリーフバルブ78が高リリーフ圧に設定操作されて左旋回補助クラッチ40Lが入り状態に操作されることから、旋回選択レバー83を緩旋回位置Kに操作してある場合、旋回伝動ミッション50が減速伝動状態になって各旋回ブレーキ60が切り状態になり、左走行装置1Lを走行主変速装置13から旋回伝動ミッション50及び左旋回補助クラッチ40Lを介して伝達される駆動力によって右走行装置1Rよりも低速で駆動しながら、右走行装置1Rを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び右操向クラッチ30Rを介して伝達される駆動力によって左走行装置1Lよりも高速で駆動することができ、機体が左向きに緩旋回走行する。また、旋回選択レバー83を信地旋回位置Sに操作してある場合、旋回伝動ミッション50が逆転伝動状態になって各旋回ブレーキ60が切り状態になり、左走行装置1Lを走行主変速装置13から旋回伝動ミッション50及び左旋回補助クラッチ40Lを介して伝達される駆動力によって右走行装置1Rとは逆回転方向に駆動しながら、右走行装置1Rを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び右操向クラッチ30Rを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が左向きに信地旋回する。また、旋回選択レバー83をブレーキ旋回位置Bに操作してあると、旋回伝動ミッション50が切り状態になって各旋回ブレーキ60が入り状態になり、左走行装置1Lに左旋回補助クラッチ40Lを介して旋回ブレーキ60によってブレーキを掛けながら、右走行装置1Rを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び右操向クラッチ30Rを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が左向きにブレーキ旋回する。 【0066】 操向レバー81を中立位置Nから機体右側に揺動操作して右第1旋回位置R1にすると、操向バルブ73が右旋回状態になって右操向クラッチ30Rが切り状態に、左操向クラッチ30Lが入り状態に、左旋回補助クラッチ40Lが切り状態にそれぞれ操作され、これとともにリリーフバルブ78が低リリーフ圧に設定操作されて右旋回補助クラッチ40Rが切り状態に維持され、右走行装置1Rを停止させながら、左走行装置1Lを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び左操向クラッチ30Lを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が右向きに旋回走行する。 【0067】 操向レバー81をさらに機体右側に揺動操作して右第2旋回位置R2にすると、操向バルブ73が右旋回状態にあって右操向クラッチ30Rが切り状態に、左操向クラッチ30Lが入り状態に、右旋回補助クラッチ40Rが切り状態にそれぞれ操作される。これとともにリリーフバルブ78が高リリーフ圧に設定操作されて左旋回補助クラッチ40Lが入り状態に操作されることから、旋回選択レバー83を緩旋回位置Kに操作してある場合、旋回伝動ミッション50が減速伝動状態になって各旋回ブレーキ60が切り状態になり、右走行装置1Rを走行主変速装置13から旋回伝動ミッション50及び右旋回補助クラッチ40Rを介して伝達される駆動力によって左走行装置1Lよりも低速で駆動しながら、左走行装置1Lを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び左操向クラッチ30Lを介して伝達される駆動力によって右走行装置1Rよりも高速で駆動することができ、機体が右向きに緩旋回走行する。また、旋回選択レバー83を信地旋回位置Sに操作してある場合、旋回伝動ミッション50が逆転伝動状態になって各旋回ブレーキ60が切り状態になり、右走行装置1Rを走行主変速装置13から旋回伝動ミッション50及び右旋回補助クラッチ40Rを介して伝達される駆動力によって左走行装置1Lとは逆回転方向に駆動しながら、左走行装置1Lを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び左操向クラッチ30Lを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が右向きに信地旋回する。また、旋回選択レバー83をブレーキ旋回位置Bに操作してあると、旋回伝動ミッション50が切り状態になって各旋回ブレーキ60が入り状態になり、右走行装置1Rに右旋回補助クラッチ40Rを介して旋回ブレーキ60によってブレーキを掛けながら、左走行装置1Lを走行主変速装置13からセンタギヤ26及び左操向クラッチ30Lを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が右向きにブレーキ旋回する。 【0068】 畦際で刈取りするなど、機体を停止させながら機械刈りする作業を行なう場合、操向レバー81を中立位置Nに操作し、操向バルブ73が中立状態になって左操向クラッチ30Lの左油圧ピストン71Lにも、右操向クラッチ30Rの右油圧ピストン71Rにも圧油供給することができる状態を現出しておき、伝動切り換えペダル102を踏み込み操作して指令スイッチ101から停止作業指令を出力する。このとき、駐車ブレーキ85が入り状態になっていると、制御手段92が停止作業指令に優先してクラッチバルブ76を走行作業状態76aに操作するので、駐車ブレーキ85を切り状態に操作してから伝動切り換えペダル102を再度、踏み込み操作する。すると、制御手段92が指令手段100からの停止作業指令を基にバルブソレノイド97を操作してクラッチバルブ76を停止作業状態76bに切り換え操作する。するとエンジン駆動力が左右の走行装置1L,1Rに伝達されないで刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態が現出される状態になるので、変速レバー95を前進域Fに操作する。すると、制御手段92が変速センサ93からの変速指令に基づいて走行主変速装置13を変速レバー95の操作位置に対応する速度状態の前進側の伝動入り状態に変速操作し、エンジン3から走行主変速装置13に伝達されてこの走行主変速装置13によって変速レバー95の操作位置に対応する速度の前進駆動力に変速して出力軸13bから出力された駆動力が刈取り出力軸15及び伝動機構17を介して前処理駆動軸5に伝達されるのに対し、走行主変速装置13の出力軸13bから出力された前進駆動力が走行ミッションSMのセンタギヤ26まで伝達されるが、左右操向クラッチ30L,30Rの切り状態のために左右左走行装置1L,1Rのクローラ駆動輪体1aには伝達されず、左右の走行装置1L,1Rを停止させながら、刈取り前処理装置5の引起し装置5c、刈取装置5d、搬送装置5eを駆動して植立穀稈の刈取り、及び、刈取穀稈の搬送を行なうことができる。 【0069】 左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rが切り状態になっていると、駐車ブレーキ85が入り状態になっても、走行装置1L,1Rにブレーキがかからないのであるが、駐車ブレーキ85を入り状態に操作した場合、クラッチバルブ76が停止作業状態76bになっていても、制御手段92が駐車ブレーキセンサ105による検出情報を基に、指令手段100による停止作業指令に優先してバルブソレノイド97を操作してクラッチバルブ76を走行作業状態76aに切り換え操作する。これにより、クラッチバルブ76を走行作業状態76aに切り換える操作手間をかけなくとも、左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rが入り状態に切り換わって走行装置1L,1Rに駐車ブレーキがかかるようになる。 【0070】 機体停止させての機械刈り作業を終えて走行する際、伝動切り換えペダル102の踏み込み操作を解除して指令スイッチ101から走行作業指令を出力する。このとき、走行主変速装置13が前記設定低速状態よりも高速の伝動入り状態にしたままであると、制御手段92が変速センサ93による検出情報を基に、指令手段100による走行作業指令に優先してクラッチバルブ76を停止作業状態76bに保持操作するので、変速レバー95を中立状態又はその付近の低速位置に操作して変速センサ93によって変速指令を出力してから伝動切り換えペダル102を再度、踏み込み操作する。すると、制御手段92が指令手段100からの走行作業指令を基にバルブソレノイド97を操作してクラッチバルブ76を走行作業状態76aに切り換え操作する。このとき、制御手段92は、クラッチバルブ76が走行作業状態76aに切り換わって操向クラッチ30L,30Rが入り状態に切り換わったとき、走行主変速装置13がまだ中立状態又は設定低速状態に切り換わっていなくて走行装置1L,1Rに高速動力が伝達される事態が発生しないように、変速センサ93が変速指令を出力してから前記設定経過時間t0が経過した後にクラッチバルブ76が走行作業状態76aに切り換わるようにしてクラッチバルブ76を走行作業状態76aに切り換え操作する。これにより、クラッチバルブ76が走行作業状態76aに切り換わってから変速レバー95を中立位置ST又はその付近の低速位置から前進域Fや後進域Rに操作して走行主変速装置13を前進側や後進側の伝動入り状態に変速操作し、走行装置1L,1Rを停止状態や低速状態から徐々に増速するように駆動して機体を発進ショックが出にくいように静かに発進させることができる。 【0071】 〔別実施形態〕 上記実施形態では、変速装置13が中立状態にある場合、及び、変速装置13が設定低速状態にある場合には、停止作業指令に替えて走行作業指令が出力されると、クラッチバルブ76が走行作業状態76aに切り換え操作されるように構成したが、変速装置13が中立状態にある場合にのみ、停止作業指令に替えて走行作業指令が出力されると、クラッチバルブ76が走行作業状態76aに切り換え操作されるように構成して実施してもよい。この場合も本発明の目的を達成することができる。 【0072】 上記実施形態のクラッチバルブ76に替え、走行変速装置13の出力軸13bから走行装置1L,1Rに対する伝動を入り切りする伝動切り換えクラッチを操向クラッチ30L,30Rとは別に設け、この伝動切り換えクラッチの切り換えにより、エンジン駆動力が走行装置1L,1R及び刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態と、エンジン駆動力が走行装置1L,1Rに伝達されないで刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態とが切り換えて現出されるように構成して実施したものにおいても本発明は適用することができる。 また、伝動切り換えクラッチを採用した場合、電動モータなどを利用して切り換え操作するように構成しても本発明の目的は達成できる。 従って、クラッチバルブ76、伝動切り換えクラッチなどを総称して伝動切り換え手段76と呼称し、電磁ソレノイド97、電動モータなどを総称して電動アクチュエータ97と呼称する。 【図面の簡単な説明】 【0073】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】伝動構造の概略図 【図3】操向クラッチ、旋回補助クラッチ、旋回ブレーキ、旋回伝動ミッションの断面図 【図4】油圧回路図 【図5】走行主変速装置の操作部の正面図 【図6】ブロック図 【図7】伝動制御のフロー図 【図8】バルブ切り換え制限制御のフロー図 【図9】ブレーキ優先制御のフロー図 【図10】バルブ切り換え制限制御の説明図 【図11】ブレーキ優先制御の説明図 【符号の説明】 【0074】 1L 左走行装置 1R 右走行装置 5 刈取り前処理装置 13 走行変速装置 76 伝動切り換え手段 76a 伝動切り換え手段の走行作業状態 76b 伝動切り換え手段の停止作業状態 85 駐車ブレーキ 93 変速センサ 97 電動アクチュエータ 100 指令手段 105 駐車ブレーキセンサ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年10月27日(2004.10.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−121939(P2006−121939A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月18日(2006.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−312425(P2004−312425) |
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