| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】長野 文男 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】尾崎 徳宗 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】上北 千春 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】奥山 天 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】吉田 有作 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】伝動切り換えペダル95によって、伝動系をエンジン駆動力が走行装置及び刈取り前処理装置に伝達される状態と、走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される状態とに切り換えるコンバインにおいて、伝動切り換えペダル95を運転部の障害物になりにくいように配置しても、伝動切り換えペダル95の操作性悪化を防止しながら、伝動切り換えペダル95の横側方に足を楽に載置することができるようにする。
【解決手段】運転部床94の伝動切り換えペダル95の横側方に、運転部所の上面よりも上方に突出した足載せ台171,172を設けてある。非踏み込み状態にある伝動切り換えペダル95の操作部95aが足載せ台171,172の足載せ面171a,172aよりも高い配置高さになる状態に設定してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン駆動力が走行装置及び刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する走行作業状態と、エンジン駆動力が走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する停止作業状態とに切り換え自在な伝動切り換え手段を備えるとともに、前記伝動切り換え手段の切り換え操作のための伝動切り換えペダルを運転部に設けたコンバインであって、 運転部床の前記伝動切り換えペダルの横側方に、前記運転部床の上面よりも上方に突出した足載せ台を設けるとともに、前記伝動切り換えペダルの非踏み込み状態において、前記伝動切り換えペダルの操作部が前記足載せ台の足載せ面よりも高い配置高さになる状態に設定してあるコンバイン。 【請求項2】 前記足載せ台が前記伝動切り換えペダルの両横側方に位置している請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記左右一対の足載せ台のうち、前記伝動切り換えペダルに対して運転部乗降口が位置する側に配置の足載せ台の機体後方側端が、他方の足載せ台の機体後方側端よりも機体前方側に位置している請求項2記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、エンジン駆動力が走行装置及び刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する走行作業状態と、エンジン駆動力が走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する停止作業状態とに切り換え自在な伝動切り換え手段を備えるとともに、前記伝動切り換え手段の切り換え操作のための伝動切り換えペダルを運転部に設けたコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 上記コンバインとして、従来、例えば特許文献1に示されるように、旋回制御弁31の排油路35に設けられた開閉弁36(伝動切り換え手段に相当)、この開閉弁35を操作する刈取掻き込みペダル40(伝動切り換えペダルに相当)を備え、開閉弁36が開き状態(走行作業状態に相当)に切り換え操作されると、ポンプ30から旋回制御弁31に供給された圧油が排油路35から排出されてサイドクラッチFCが入り状態に操作され、主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が刈取り伝動機構Aを介して刈取部43(刈取り前処理装置に相当)に伝達され、これとともに主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が変速装置44、第1出力ギヤ7、サイドクラッチFCを介して走行装置4に伝達される伝動状態が現出される。開閉弁36が閉じ状態(停止作業状態に相当)に切り換え操作されると、ポンプ30から旋回制御弁31に供給される圧油が油圧シリンダ29に供給されてサイドクラッチFCが切り状態に操作され、主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が刈取り伝動機構Aを介して刈取部43(刈取り前処理装置に相当)に伝達されるが、主変速装置Mの出力軸1から出力されるエンジン駆動力が走行装置4に伝達されない伝動状態が現出されるものがあった。 【0003】 この種のコンバインは、畦際において走行停止させながら穀稈を刈り取るとともに刈取り穀稈を搬送する作業を行なうことができるように、走行装置を停止させながら刈取り前処理装置を駆動することができるようになったものである。 【0004】 【特許文献1】特開2001−54314号公報(段落〔0021〕,〔0021〕、図1−3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 この種のコンバインにおいて、伝動切り換えペダルを運転座席から前方に比較的離れて位置するように配置すると、伝動切り換えペダルが運転部床上の障害物になりにくくなる。ところが、この場合、運転座席に着座した状態では伝動切り換えペダルの横側方での運転部床上面に足が届きにくくなり、運転部内スペースが使用しにくくなる。 【0006】 本発明の目的は、伝動切り換えペダルが障害物になりにくくなるようにしても、伝動切り換えペダルの操作面に問題が発生しないようにしながら、運転部内スペースの使用に関する問題が生じないようにすることができるコンバインを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本第1発明にあっては、エンジン駆動力が走行装置及び刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する走行作業状態と、エンジン駆動力が走行装置に伝達されないで刈取り前処理装置に伝達される伝動状態を現出する停止作業状態とに切り換え自在な伝動切り換え手段を備えるとともに、前記伝動切り換え手段の切り換え操作のための伝動切り換えペダルを運転部に設けたコンバインにおいて、 運転部床の前記伝動切り換えペダルの横側方に、前記運転部床の上面よりも上方に突出した足載せ台を設けるとともに、前記伝動切り換えペダルの非踏み込み状態において、前記伝動切り換えペダルの操作部が前記足載せ台の足載せ面よりも高い配置高さになる状態に設定してある。 【0008】 すなわち、伝動切り換えペダルを運転部床上の障害物になりにくいように運転部床の前端側に寄せて配置した結果、伝動切り換えペダルの横側方での運転部床面上の運転座席からの距離が長くなっても、伝動切り換えペダルの横側方に設けた足載せ台を利用することにより、足が伝動切り換えペダルの横側方での足載せ台に楽に届いて載った状態にして運転座席に着座することができるものである。 【0009】 足を足載せ台に載せている場合、足を足載せ台の足載せ面に沿わせて横移動させると、非踏み込み状態にある伝動切り換えペダルの操作部が足載せ台の足載せ面よりも高い配置高さになっていることから、足が足載せ台よりも上方に突出しているペダル部分に当接し、これによって伝動切り換えペダルを容易に認識して操作することができる。 【0010】 従って、本第1発明によれば、伝動切り換えペダルを運転部床上の障害物になりにくいように配置した場合でも、伝動切り換えペダルの横側方を足置き場として容易に使用するように運転部内スペースを無駄なく使用することができる。しかも、足載せ台を使用している場合でも、足を横移動させることによって伝動切り換えペダルを容易に認識して伝動切り換えペダルの操作がスムーズに行なえるように操作性の良いものになる。 【0011】 本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記足載せ台が前記伝動切り換えペダルの両横側方に位置している。 【0012】 すなわち、伝動切り換えペダルの両横側方のいずれにも、足載せ台を利用して足を楽に置くことができるものである。 【0013】 従って、本第2発明によれば、伝動切り換えペダルの両横側方のいずれもを足置き場として使用するように運転部内スペースをより無駄なく使用することができる。 【0014】 本第3発明にあっては、本第2発明の構成において、前記左右一対の足載せ台のうち、前記伝動切り換えペダルに対して運転部乗降口が位置する側に配置の足載せ台の機体後方側端が、他方の足載せ台の機体後方側端よりも機体前方側に位置している。 【0015】 すなわち、伝動切り換えペダルに対して運転部乗降口が位置する側に配置の足載せ台の機体後方側端が、他方の足載せ台の機体後方側端よりも機体前方側に位置しており、運転部に対する乗り降りの際、足載せ台が障害物になりにくくなるようにしながら、伝動切り換えペダルの両横側方のいずれもを足置き場として使用することができる。 【0016】 従って、本第3発明によれば、伝動切り換えペダルの両横側方のいずれもを足置き場として使用するように運転部内スペースをより無駄なく使用することができるものでありながら、運転部に対する乗り降りの際、足載せ台が障害物になりにくいようにしてスムーズに乗り降りすることが可能になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1L,1R、運転座席2aが装備された運転部2、運転座席2aの下方に配置されたエンジン3(図2参照)が装備された原動部を備えた自走機体の機体フレーム4の前部に、刈取り前処理装置5の前処理フレーム5aの基部を回動自在に連結するとともに、前処理フレーム5aにリフトシリンダ6を連動させ、前記機体フレーム4の後部側に脱穀装置7及び穀粒タンク8を設けて、稲や麦などを収穫するようにコンバインを構成してある。 【0018】 すなわち、リフトシリンダ6を伸縮操作すると、このリフトシリンダ6が前処理フレーム5aを機体フレーム4に対して上下に揺動操作することにより、刈取り前処理装置5を分草具5bなどが地面上近くに位置した下降作業状態と、分草具5bなどが地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。刈取り前処理装置5を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理装置5は、分草具5bによって植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象とに分草し、分草具5bからの刈取り対象の植立穀稈を引き起こし装置5cによって引き起こし処理するとともにバリカン形の刈取り装置5dによって刈取り処理し、刈取り穀稈を株元側に作用する挟持搬送装置と穂先側に作用する係止搬送装置とで成る搬送装置5eによって機体後方向きに搬送して脱穀装置7の脱穀フィードチェーン7aの始端部に供給する。脱穀装置7は、脱穀フィードチェーン7aによって刈取穀稈の株元側を後方向きに挟持搬送することにより、その刈取穀稈の穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理する。穀粒タンク8は、脱穀装置7から搬送された脱穀粒を回収して貯留していく。 【0019】 前記エンジン3の駆動力が走行装置1L,1R、刈取り前処理装置5、脱穀装置7に伝達される伝動構造を、図2に示す如く構成してある。 【0020】 すなわち、エンジン3の出力軸3aの駆動力が、伝動ベルト利用の伝動機構10を介して脱穀駆動軸11に伝達され、この脱穀駆動軸11から脱穀装置7の脱穀フィードチェーン7a、扱胴(図示せず)や選別装置(図示せず)などに伝達される。 【0021】 エンジン3の出力軸3aの駆動力が、伝動ベルト利用の伝動機構12を介して走行主変速装置13の入力軸13aに伝達され、ミッションケース14の内部において走行主変速装置13の出力軸13bの出力ギヤ13cから中間軸15の入力ギヤ15aに伝達され、この中間軸15のミッションケース14外に位置する端部に装着されたワンウエイクラッチ16から、伝動ベルト利用の伝動機構17を介して前処理駆動軸18に伝達され、この前処理駆動軸18から刈取り前処理装置5の引起し装置5c、刈取り装置5d、搬送装置5eなどに伝達される。走行主変速装置13は、前記入力軸13aによって駆動される可変容量形でアキシャルプランジャ形の油圧ポンプPと、この油圧ポンプPからの圧油によって駆動されて前記出力軸13bから出力するアキシャルプランジャ形の油圧モータMとを備えて成る静油圧式の無段変速装置によって構成されている。ワンウエイクラッチ16は、走行用主変速装置13が後進駆動力を出力した際のその駆動力が刈取り前処理装置4に伝達されることを阻止する。 【0022】 前記中間軸15に伝達されたエンジン駆動力が、この中間軸15の出力ギヤ15bから走行用ミッションSMの入力ギヤ21に伝達され、この走行用ミッションSMの前記ミッションケース14の下部に位置する左右一対の出力軸25L,25Rのうちの左出力軸25Lから左走行装置1Lのクローラ駆動輪体1aに、右出力軸25Rから右走行装置2Rのクローラ駆動輪体1aにそれぞれ伝達される。 【0023】 図2に示すように、前記走行用ミッションSMは、前記入力ギヤ21を有した副変速装置20、この副変速装置20の出力ギヤ22に噛合ったセンタギヤ26、このセンタギヤ26の中心部と前記左出力軸25Lの駆動ギヤ27Lとの間に設けた左操向クラッチ30L、前記センタギヤ26の中心部と前記右出力軸25Rの駆動ギヤ27Rとの間に設けた右操向クラッチ30R、前記センタギヤ26を中央部で支持する支軸28の一端側に設けた左旋回補助クラッチ40L、前記支軸28の他端側に設けた右旋回補助クラッチ40R、前記センタギヤ26の一側面がわに一体回動自在に設けられた出力ギヤ26a(図3参照)に噛合った入力ギヤ51を有した旋回伝動ミッション50、この旋回伝動ミッション50の出力軸52の一端部に設けた旋回ブレーキ60などを備えて構成してある。 【0024】 前記副変速装置20は、2個のシフター23がシフト操作されることにより、前記入力ギヤ21によって導入したエンジン駆動力を高・中・低の3段階に変速して前記出力ギヤ22から前記センタギヤ26に伝達する。 【0025】 図3,4に示すように、前記左操向クラッチ30Lは、前記センタギヤ26の中心部に設けられた内歯ギヤ26b、及び、前記支軸28に相対回転自在及び摺動自在に支持されるとともに前記左出力軸駆動ギヤ27Lに噛合ったクラッチギヤ31、このクラッチギヤ31の内周側に一体形成した油圧ピストン32、この油圧ピストン32に一端側が当接されたコイルバネで成る入り付勢バネ33を備えて構成してあり、油圧ピストン32から圧油排出されることにより、クラッチギヤ31が入り付勢バネ33によってセンタギヤ26の内歯ギヤ26bに噛合い操作されて、センタギヤ26に伝達されたエンジン駆動力を左走行装置1Lに伝達するように入り状態になり、油圧ピストン32に圧油供給されることにより、クラッチギヤ31が油圧ピストン32によってセンタギヤ26の内歯ギヤ26bから離脱操作されて、センタギヤ26から左走行装置1Lに対する伝動を絶つように切り状態になる。そして、入り付勢バネ33によって入り状態に付勢されている。 【0026】 すなわち、クラッチギヤ31の前記油圧ピストン32と、前記支軸28の段部とによって油圧ピストン32の操作のための油室34が形成され、この油室34から圧油が排出されることにより、油圧ピストン32から圧油が排出されて油圧ピストン32が入り付勢バネ33によってセンタギヤ26の方に摺動操作されてクラッチギヤ31をセンタギヤ26の内歯ギヤ26bに噛合い操作し、センタギヤ26の駆動力をクラッチギヤ31を介して左出力軸25Lの駆動ギヤ27Lに伝達する。前記油室34に支軸28の内部に位置する油路71aから圧油が供給されることにより、油圧ピストン32に圧油が供給されて油圧ピストン32が圧油によって入り付勢バネ33に抗してセンタギヤ26から離れる方向に摺動操作されてクラッチギヤ31をセンタギヤ26の内歯ギヤ26bから離脱させ、センタギヤ26と左出力軸駆動ギヤ27Lの相対回動を可能にする。 【0027】 図3,4に示すように、前記右操向クラッチ30Rは、左操向クラッチ30Lと同様に構成してあり、前記センタギヤ26の前記内歯ギヤ26b、及び、前記支軸28に相対回転自在及び摺動自在に支持されるとともに右出力軸駆動ギヤ27Rに噛合ったクラッチギヤ31、このクラッチギヤ31の内周側に一体形成した油圧ピストン32、この油圧ピストン32に一端側が当接されたコイルバネで成る入り付勢バネ33を備えて構成してあり、油圧ピストン32から圧油排出されることにより、クラッチギヤ31が入り付勢バネ33によってセンタギヤ26の内歯ギヤ26bに噛合い操作されて、センタギヤ26に伝達されたエンジン駆動力を右走行装置1Rに伝達するように入り状態になり、油圧ピストン32に圧油供給されることにより、クラッチギヤ31が油圧ピストン32によってセンタギヤ26の内歯ギヤ26bから離脱操作されて、センタギヤ26から右走行装置1Rに対する伝動を絶つように切り状態になる。そして、入り付勢バネ33によって入り状態に付勢されている。 【0028】 すなわち、クラッチギヤ31の前記油圧ピストン32と、前記支軸28の段部とによって油圧ピストン32の操作のための油室34が形成され、この油室34から圧油が排出されることにより、油圧ピストン32から圧油が排出されて油圧ピストン32が入り付勢バネ33によってセンタギヤ26の方に摺動操作されてクラッチギヤ31をセンタギヤ26の内歯ギヤ26bに噛合い操作し、センタギヤ26の駆動力をクラッチギヤ31を介して右出力軸25Rの駆動ギヤ27Rに伝達する。前記油室34に支軸28の内部に位置する油路72aから圧油が供給されることにより、油圧ピストン32に圧油が供給されて油圧ピストン32が圧油によって入り付勢バネ33に抗してセンタギヤ26から離れる方向に摺動操作されてクラッチギヤ31をセンタギヤ26の内歯ギヤ26bから離脱させ、センタギヤ26と右出力軸駆動ギヤ27Rの相対回動を可能にする。 【0029】 図2,3,4に示すように、前記旋回伝動ミッション50は、前記センタギヤ26の前記出力ギヤ26aに噛合った前記入力ギヤ51、この入力ギヤ51を相対回転自在に支持する前記出力軸52、この出力軸52と前記入力ギヤ51の間に設けた減速伝動クラッチ55、出力軸52の両端側に一体回動自在に設けられた出力ギヤ53,54を備えて構成してある。 【0030】 減速伝動クラッチ55は、クラッチボディ56の内部に位置する油圧ピストン57に前記出力軸52の内部に位置する油路78aから圧油供給されて油圧ピストン57がクラッチボディ56と入力ギヤ51の間に位置する複数枚の摩擦クラッチ板58を圧接操作することにより、入力ギヤ51と出力軸52を一体回動自在に摩擦連動させるように入り状態になり、油圧ピストン57から排油されて油圧ピストン57が前記摩擦クラッチ板58の圧接操作を解除することにより、入力ギヤ51と出力軸52を相対回動させるように切り状態になる。 【0031】 図2,3に示すように、前記旋回ブレーキ60は、ミッションケース14に固定された固定体61、この固定体61と旋回伝動ミッション50の前記出力軸52の一端側との間に設けた複数枚の摩擦ブレーキ板62、ミッションケース14の壁部に設けた油圧ピストン63、前記固定体61の内部に設けた切り付勢バネ64を備えて構成してあり、前記油圧ピストン63にミッションケース14の壁部内に位置する油路79aから圧油供給されて油圧ピストン63が切り付勢バネ64に抗して摺動操作されて摩擦ブレーキ板62を圧接操作すると、旋回伝動ミッション50の出力軸52に摩擦ブレーキを掛けるように入り状態になり、油圧ピストン63から排油されて油圧ピストン63が切り付勢バネ64による押し操作のために摩擦ブレーキ板62の圧接操作を解除すると、旋回伝動ミッション50の出力軸52に対する制動作用を解除するように切り状態になる。 【0032】 これにより、旋回ブレーキ60が切り状態に、減速伝動クラッチ55が入り状態にそれぞれ操作されると、旋回伝動ミッション50は、センタギヤ26に伝達されたエンジン駆動力を、センタギヤ26の出力ギヤ26aと、旋回伝動ミッション50の入力ギヤ51とによってセンタギヤ26の回転速度の約1/2の回転速度に減速し、減速伝動クラッチ55を介して出力軸52に伝達して一対の出力ギヤ53,54から出力する。旋回ブレーキ60が入り状態に、減速伝動クラッチ55が切り状態にそれぞれ操作されると、旋回伝動ミッション50の一対の出力ギヤ53,54に旋回ブレーキ60によって摩擦ブレーキが掛けられるようになっている。 【0033】 図2,3,4に示すように、前記左旋回補助クラッチ40Lは、旋回伝動ミッション50の前記左出力ギヤ53に噛合った状態で前記支軸28に相対回転自在に支持されている伝動ギヤ41と、前記左操向クラッチ40Lの前記クラッチギヤ31の端部との間に設けた複数枚の摩擦クラッチ板42、前記伝動ギヤ41の内部に設けた油圧ピストン43を備え構成してある。 【0034】 前記油圧ピストン43に支軸28の内部に位置する油路71bから圧油供給されて油圧ピストン43が摩擦クラッチ板42を支持板44に押圧操作すると、左旋回補助クラッチ40Lは、伝動ギヤ41とクラッチギヤ31を一体回動自在に摩擦連動させて、旋回伝動ミッション50の左出力ギヤ53の減速駆動力を伝動ギヤ41、摩擦クラッチ板42、クラッチギヤ31を介して左出力軸駆動ギヤ27Lに伝達するように、あるいは、旋回ブレーキ60による摩擦ブレーキを伝動ギヤ41、摩擦クラッチ板42、クラッチギヤ31を介して左出力軸駆動ギヤ27Lに掛けるように入り状態になる。油圧ピストン43から排油されて油圧ピストン43が摩擦クラッチ板42の支持板44に対する押圧を解除すると、左旋回補助クラッチ40Lは、伝動ギヤ41とクラッチギヤ31の摩擦連動を解除し、旋回伝動ミッション50から左出力軸駆動ギヤ27Lに対する伝動を解除するように、あるいは、旋回ブレーキ60による左出力軸駆動ギヤ27Lの制動を解除するように切り状態になる。 【0035】 図2,3に示すように、前記右旋回補助クラッチ40Rは、左旋回補助クラッチ40Lと同様に構成してあり、旋回伝動ミッション50の前記右出力ギヤ54に噛合った状態で前記支軸28に相対回転自在に支持されている伝動ギヤ41と、前記右操向クラッチ30Rの前記クラッチギヤ31の端部との間に設けた複数枚の摩擦クラッチ板42、伝動ギヤ41の内部に設けた油圧ピストン43を備え構成してある。 【0036】 前記油圧ピストン43に支軸28の内部に位置する油路72bから圧油供給されて油圧ピストン43が摩擦クラッチ板42を支持板44に押圧操作すると、右旋回補助クラッチ40Rは、伝動ギヤ41とクラッチギヤ31を一体回動自在に摩擦連動させて、旋回伝動ミッション50の右出力ギヤ54の減速駆動力を伝動ギヤ41、摩擦クラッチ板42、クラッチギヤ31を介して右出力軸駆動ギヤ27Rに伝達するように、あるいは、旋回ブレーキ60による摩擦ブレーキを伝動ギヤ41、摩擦クラッチ板42、クラッチギヤ31を介して右出力軸駆動ギヤ27Rに掛けるように入り状態になる。油圧ピストン43から排油されると油圧ピストン43が摩擦クラッチ板42の支持板44に対する押圧を解除すると、右旋回補助クラッチ40Rは、伝動ギヤ41とクラッチギヤ31の摩擦連動を解除し、旋回伝動ミッション50から右出力軸駆動ギヤ27Rに対する伝動を解除するように、あるいは、旋回ブレーキ60による右出力軸駆動ギヤ27Rの制動を解除するように切り状態になる。 【0037】 左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rのクラッチギヤ31は、センタギヤ26の内歯ギヤ26bに対して係合した場合も、離脱した場合も、左出力軸駆動ギヤ27Lや右出力軸駆動ギヤ27Rに対して係合した状態、及び、左旋回補助クラッチ40Lや右旋回補助クラッチ40Rの摩擦クラッチ板42に対して係合した状態を維持するようになっている。 【0038】 図5に示すように、前記左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lの油圧ピストン32,43に前記軸内油路71a,71bを備えたクラッチ操作油路71を介して一方の出力ポートが接続され、前記右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rの油圧ピストン32,43に前記軸内油路72a,72bを備えたクラッチ操作油路72を介して他方の出力ポートが接続された一つの操向バルブ73の入力ポートに、油圧ポンプ74が備えられた給油路75を接続し、前記操向バルブ73の排油ポート73aに、クラッチバルブ76が設けられた排油路77を接続してある。前記減速伝動クラッチ55の油圧ピストン57に前記軸内油路78aを備えたクラッチ操作油路78を介して一方の出力ポートが、前記旋回ブレーキ60の油圧ピストン63に前記ミッションケース内油路79aを備えたブレーキ操作油路79を介して他方の出力ポートがそれぞれ接続されたモード切り換えバルブ80の入力ポートを、シーケンスバルブ81が設けられた連係操作油路82を介して前記左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの前記油室34に接続し、前記連係操作油路82の前記シーケンスバルブ81と前記モード切り換えバルブ80の間に、可変リリーフバルブ83が設けられたリリーフ油路84を接続してある。 【0039】 前記操向バルブ73は、中立状態73Nと左旋回状態73Lと右旋回状態73Rとに切り換え自在なバルブに構成してある。 【0040】 中立状態73Nに切り換え操作された操向バルブ73は、左操向クラッチ30L、左旋回補助クラッチ40L、右操向クラッチ30R、右旋回補助クラッチ40Rそれぞれの油圧ピストン32,43から排油路77に排油して、左操向クラッチ30Lを入り状態で、左旋回補助クラッチ40Lを切り状態に操作し、右操向クラッチ30Rを入り状態で、右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作する。 【0041】 左旋回状態73Lに切り換え操作された操向バルブ73は、左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lの油圧ピストン32,43に油圧ポンプ74からの圧油を供給し、右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rの油圧ピストン32,43から排油路77に排油して、左操向クラッチ30Lを切り状態で、左旋回補助クラッチ40Lを入り状態に操作し、右操向クラッチ30Rを入り状態で、右旋回補助クラッチ40Rを切り状態に操作する。 【0042】 右旋回状態73Rに切り換え操作された操向バルブ73は、左操向クラッチ30L及び左旋回補助クラッチ40Lの油圧ピストン32,43から排油路77に排油し、右操向クラッチ30R及び右旋回補助クラッチ40Rの油圧ピストン32,43に油圧ポンプ74からの圧油を供給して、左操向クラッチ30Lを入り状態で、左旋回補助クラッチ40Lを切り状態に操作し、右操向クラッチ30Rを切り状態で、右旋回補助クラッチ40Rを入り状態に操作する。 【0043】 操向バルブ73は、運転部2に設けた操向レバー90の機体横方向での揺動操作によって前記3種の操作状態に切り換え操作されるように前記操向レバー90に連動されている。 【0044】 連係操作油路82の左操向クラッチ30Lに対応する前記軸内油路82Lも、右操向クラッチ30Rに対応する前記軸内油路82Rも、油圧ピストン32が摺動操作されて左操向クラッチ30Lや右操向クラッチ30Rが切り状態になると左操向クラッチ30Lや右操向クラッチ30Rの油室34に開口して前記クラッチ操作油路71,72に連通するように配置して支軸28の内部に設けてあり、連係操作油路82は、操向バルブ73から左操向クラッチ30Lや右操向クラッチ30Rの油室34に供給された圧油を、左操向クラッチ30Lや右操向クラッチ30Rが入り状態から切り状態に切り換わった後に油室34から導入してモード切り換えバルブ80を介して減速伝動クラッチ57や旋回ブレーキ60の油圧ピストン57,63に供給する。 【0045】 シーケンスバルブ81は、図15に示す如く前記ミッションケース14が有するバルブブロック81aに設けられた組み付け孔に装着されたポペット81bを有したバルブに構成されている。このシーケンスバルブ81には、左操向クラッチ30Lと右操向クラッチ30Rの切り作動抵抗差が発生しても、両操向クラッチ30L,30Rが切り状態に切り換わるに足る油路抵抗を連係操作油路81に付与するように設定された作動圧を備えてある。 すなわち、クラッチバルブ76が停止作業状態76aに切り換えられても、左操向クラッチ30Lと右操向クラッチ30Rの一方の切り作動抵抗が他方の切り作動抵抗よりも大になっていた場合、連係操作油路82に前記シーケンスバルブ81の前記設定作動圧による油路抵抗がかかっていないと、切り作動抵抗の小さい方の操向クラッチ30L,30Rが切り作動抵抗の大きい方向の操向クラッチ30R,30Lよりも先に切り状態になってこの操向クラッチ30L,30Rの方で連係操作油路82の軸内油路82L,82Rが操向バルブ73に連通した状態になると、操向バルブ73からの圧油が切り状態になった操向クラッチ30L,30Rの油室34から連係操作油路82に流出して、切り作動抵抗が大になっている方の操向クラッチ30R,30Lが切り状態に切り換わらなくなったり切り換わりにくくなったりする。ところが、左操向クラッチ30Lと右操向クラッチ30Rのいずれか一方が他方よりも先に切り状態に切り換わってこの操向クラッチ30L,30Rの方で連係操作油路82が操向バルブ73に連通した状態になっても、シーケンスバルブ81の前記設定作動圧による油路抵抗が連係操作油路82にかかって切り作動抵抗が大きい方向の操向クラッチ30L,30Rの油圧ピストン32に必要な圧の油圧が作用し、左操向クラッチ30Lと右操向クラッチ30Rの切り作動抵抗差の発生にかかわらず、左右いずれの操向クラッチ30L,30Rも切り状態に切り換わるようになる。 【0046】 可変リリーフバルブ83は、前記操向レバー90の揺動操作によってリリーフ圧の変更操作が行なわれるように操向レバー90に連動されている。すなわち、操向レバー87が左第1旋回位置L1や右第1旋回位置R2に操作された状態において、低リリーフ圧に設定操作され、操向バルブ73から左操向クラッチ30Lや右操向クラッチ30Rの油室34を介して連係操作油路82に供給された圧油が減速伝動クラッチ55や旋回ブレーキ60を入り状態に操作しないように、連係操作油路82の圧油をリリーフ油路84からリリーフしやすくする。操向レバー90が左第2旋回位置L2や右第2旋回位置R2に操作された状態において、高リリーフ圧に設定操作され、連係操作油路82に供給された圧油が減速伝動クラッチ55や旋回ブレーキ60の油圧ピストン57,63に供給されて減速伝動クラッチ55や旋回ブレーキ60が入り状態に切り換え操作されることを可能にする。 【0047】 モード切り換えバルブ80は、ソフト旋回状態80aとブレーキ旋回状態80bとに切り換え自在なバルブであり、ソフト旋回状態80aに切り換え操作されると、連係操作油路82からの圧油を減速伝動クラッチ55の油圧ピストン57に供給するとともに旋回ブレーキ60の油圧ピストン63から排油して、減速伝動クラッチ55を入り状態に操作し、旋回ブレーキ60を切り状態に操作する。ブレーキ旋回状態80bに切り換え操作されたモード切り換えバルブ80は、連係操作油路82からの圧油を旋回ブレーキ60の油圧ピストン63に供給するとともに減速伝動クラッチ55の油圧ピストン57から排油して、旋回ブレーキ60を入り状態に操作し、減速伝動クラッチ55を切り状態に操作する。 【0048】 図10,12に示すように、クラッチバルブ76は、前記ミッションケース14の上部内に組み込まれたロータリバルブで成り、ミッションケース14の外部に揺動自在に配置されたアーム式の操作部材76cが揺動操作されることによって開き状態76bと閉じ状態76a(図5参照)に切り換わるようになっている。 【0049】 このクラッチバルブ76は、開き状態76bに切り換え操作されると、操向バルブ73の排油ポート73aがタンクTに連通するように排油路77を開き操作して、中立状態73Nに操作された操向バルブ73による左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの入り状態への操作を可能にし、閉じ状態76aに切り換え操作されると、操向バルブ73の排油ポート73aのタンクTに対する連通を絶つように排油路77を閉じ操作して、操向バルブ73が中立状態73Nにあっても、油圧ポンプ74からの圧油が左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの油圧ピストン32に供給されて左操向クラッチ30Lも右操向クラッチ30Rも切り状態に操作される状態を現出する。 【0050】 これにより、クラッチバルブ76は、開き状態76bに切り換え操作されると、中立状態73Nにある操向バルブ73による左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの入り状態への操作を可能にすることにより、走行主変速装置13の出力軸13bによってミッションケース14に伝達されたエンジン駆動力が刈取り前処理装置5及び左右走行装置1L,1Rに伝達される伝動状態を現出するように走行作業状態になる。閉じ状態76aに切り換え操作されたクラッチバルブ76は、中立状態73Nにある操向バルブ73による左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rの切り状態への操作を可能にすることにより、走行主変速装置13の出力軸13bによってミッションケース14に伝達されたエンジン駆動力が左右走行装置1L,1Rに伝達されないで刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態を現出するように停止作業状態になる。 【0051】 図2に示すように、前記ミッションケース14の横側部の内部に駐車ブレーキ91を設けてある。この駐車ブレーキ91は、前記副変速装置20の前記出力軸24に制動作用するようになっており、この出力軸24の前記出力ギヤ22、前記センタギヤ26、前記左操向クラッチ30Lを介して左走行装置1Lにブレーキを掛け、前記出力ギヤ22、センタギヤ26、右操向クラッチ30Rを介して右走行装置1Rにブレーキを掛ける。 【0052】 前記走行主変速装置13、前記クラッチバルブ76、前記駐車ブレーキ91、は、図17に示す如く運転部2のサイド操縦塔92に設けた変速レバー93、運転部床94の前端部に設けた伝動切り換えペダル95、運転部床94の横一端部に設けた駐車ブレーキペダル96を備えた走行操作装置によって操作するようになっており、この走行操作装置について、次に詳述する。 【0053】 図7,8に示すように、変速レバー93の取り付け部93aが支点軸100を介してレバー支持部101aに回動自在に連結されている中継体101を、前記サイド操縦塔92にブラケット102を介して固定された支軸103に回動自在に支持させてあり、変速レバー93は、図8(ロ)の如きサイド操縦塔92の天板で成るレバーガイド104のガイド溝105に沿わせて機体前後方向に揺動操作するようになっている。 【0054】 変速レバー93が機体前後方向に揺動操作されると、変速レバー93の途中部分が中継体101の前記レバー支持部101aの切欠き101bに入り込んで中継体101に係合していることによって中継体101が変速レバー93と共に支軸103の軸芯まわりで回動し、中継体101の操作アーム部101cが操作ケーブル利用の連動機構106を介して走行主変速装置13の操作部(図示せず)を操作する。変速レバー93が図8(ロ)に示す前進域Fや後進域Rに操作されて走行主変速装置13が前進側や後進側の伝動状態になった場合、前記支軸103の端部に設けてある摩擦機構107が中継体101に摩擦抵抗を付与して変速レバー93に制動作用することにより、変速レバー93が任意の操作位置に保持され、これによって走行主変速装置13が変速レバー93の操作位置に対応する変速伝動状態に保持される。 【0055】 図9,10に示すように、前記伝動切り換えペダル95の回転支軸110を運転部床94の下方で回動自在に支持させ、伝動切り換えペダル95の前記回転支軸110から一体回動自在に延出された出力アーム111の先端部に位置するアウターホルダー112に一端側が保持されたアウターケーブル113aを有した操作ケーブル113、及び、この操作ケーブル113のインナーケーブル113bの一端側をクラッチバルブ76の前記操作部材76cに連結しているコイルスプリング114を備えて成る連動機構115によって、伝動切り換えペダル95とクラッチバルブ76の操作部材76cとを連動連結してある。前記アウターケーブル113aの前記出力アーム111に保持されている側とは反対側の端部は、ミッションケース14に固定されたホルダー116に保持させ、前記インナーケーブル113bの前記操作部材76cに連結している側とは反対側の端部は、伝動切り換えペダル95の下方で機体部分に固定されたホルダー116に連結してある。 【0056】 すなわち、伝動切り換えペダル95は、回転支軸110の機体横向きの軸芯まわりで上下揺動するようになっており、伝動切り換えペダル95が操作部95aによって踏み込み操作されると、伝動切り換えペダル95の出力アーム111が機体後方向きに揺動操作されて操作ケーブル113のアウターケーブル113aの一端側を機体後方向きに移動操作することにより、この操作ケーブル113のインナーケーブル113bが引っ張り操作されて操作部材76cをバルブリターンバネ118に抗して閉位置CL(図10参照)に揺動操作する。 【0057】 伝動切り換えペダル95の踏み込み操作が解除されると、伝動切り換えペダル95の前記出力アーム111に連結されたリターンバネ119(図9参照)のために伝動切り換えペダル95が上昇揺動して非踏み込み状態に復帰し、出力アーム111がアウターケーブル113aの一端側を機体前方向きに移動操作してペダル踏み込み前の元の位置に戻ることにより、操作ケーブル113のインナーケーブル113bが緩め操作されて操作部材76cをバルブリターンバネ118の操作力によって開位置OP(図10参照)に揺動操作する。 【0058】 図9に示すように、駐車ブレーキペダル96の回転支軸120が運転部床94の下方に回動自在に支持されており、駐車ブレーキペダル96は、回転支軸120の機体横向きの軸芯まわりで上下揺動するようになっている。駐車ブレーキペダル96が踏み込み操作されたり、リターンバネ(図示せず)によって復帰揺動操作されると、回転支軸120から一体回動自在に延出された出力アーム121が揺動操作されて連動ロッド利用の連動機構122を介して前記駐車ブレーキ91の図2に示す揺動アーム形の操作部91aを揺動操作する。 【0059】 図12に示す如く前記ミッションケース14の前記クラッチバルブ76の近くに位置する部分に設けたピン形牽制体131及び操作軸132が装備されて成るバルブ操作牽制機構130を前記走行操作装置に設けてある。 【0060】 図12,14に示すように、前記牽制体131は、前記ミッションケース14に摺動自在に支持されており、操作軸132は、前記ミッションケース14に回動自在に支持されている。操作軸132のミッションケース内に位置する端部に、牽制体131の基端側に位置する凹入部131aに入り込んだ操作突起133を一体回動自在に備えさせてあり、操作軸132のミッションケース外に位置する端部に一体回動自在に備えられた操作アーム134が操作軸132の軸芯まわりで揺動操作されると、操作軸132が回動操作されて操作軸132と共に操作軸132の軸芯まわりで回動する前記操作突起133によって牽制体131を摺動操作するように構成してある。 【0061】 すなわち、図12(イ)、図13に示すように、操作アーム134がロック域RONに操作されると、牽制体131は、この牽制体131の先端部がクラッチバルブ76の前記操作部材76cの移動経路RTに進入した取り付け状態に操作され、操作部材76cの開位置OPと閉位置CLの一方から他方への揺動作動を阻止するように操作部材76cに対して牽制体先端部によってストップ作用する状態になる。 図12(ロ)に示すように、操作アーム134がロック解除位置ROFに操作されると、牽制体131は、この牽制体先端部がクラッチバルブ76の前記操作部材76cの移動経路RTから退避した取り付け状態に操作され、操作部材76cの開位置OPと閉位置CLの一方から他方への揺動作動を許容するように操作部材76cに対する牽制体先端部によるストップ作用を解除した状態になる。 【0062】 図6,12に示すように、前記操作アーム134をリターンバネ141によってロック解除位置ROFに切り換え付勢されるように構成し、操作アーム134に一端側が連動連結されたインナーケーブル142aを有した操作ケーブル142、前記インナーケーブル142aの他端側に連動連結された屈伸リンク143、この屈伸リンク143と前記変速レバー93とを連動させる連動機構150を備えて成る機械式の連係機構140により、牽制体131と変速レバー93とを連係させてある。 【0063】 図7、図8(イ)に示すように、屈伸リンク143は、前記インナーケーブル142aに一端側が連動されたケーブル側リンク143aと、前記サイド操縦塔92に固定された前記ブラケット102に支軸144を介して一端側が回動自在に支持されたレバー側リンク143bとを備えて構成してある。 【0064】 図7、図8(イ)に示すように、前記連動機構150は、前記中継体101、この中継体101に一体回動自在に設けた操作アーム151、この操作アーム151が備える長孔152に相対回動及び摺動自在に入り込むように構成して屈伸リンク143の前記レバー側リンク143bに固定された連動ピン153を備えて構成してある。屈伸リンク143の前記ケーブル側リンク143aの操作ケーブル142に連結している側の端部が、サイド操縦塔92の支点軸155から揺動自在に延出された揺動リンク156の遊端側に、ケーブル側リンク143aとインナーケーブル142aの連結用に兼用した連結ピン157を介して相対回動自在に支持されており、揺動リンク156は、屈伸リンク143を伸展状態に操作する側に伸展バネ158によって揺動付勢されている。これにより、連動機構150は、変速レバー93と屈伸リンク143を次の如く連動させている。 【0065】 すなわち、変速レバー93が中位位置Nに操作されると、このレバー操作のために屈伸リンク143が伸展状態に操作されて操作ケーブル142のインナーケーブル142aを緩め操作する。変速レバー93が前進域Fに操作された場合と後進域Rに操作された場合とでは、操作アーム151の揺動方向が異なることに起因して屈伸リンク143の屈曲向きが異なるが、変速レバー93が前進域Fに操作された場合も後進域Rに操作された場合も、このレバー操作のために屈伸リンク143が伸展バネ158に抗して屈曲状態に操作されて操作ケーブル142のインナーケーブル142aを引っ張り操作するように、変速レバー93と屈伸リンク143を連動させている。 【0066】 これにより、変速レバー93が中立位置Nに操作されて走行主変速装置13が伝動停止するように中立状態になると、操作アーム134がロック域RONに切り換え操作されるため、バルブ操作牽制機構130は、クラッチバルブ76が走行作業状態76bから停止作業状態76aに切り換え操作されることを牽制体131によって牽制するように、クラッチバルブ76が停止作業状態76aから走行作業状態76bに切り換え操作されることを牽制体131によって牽制するように牽制作用状態になる。変速レバー93が前進域Fに操作されて走行主変速装置13が前進駆動力を伝達するように前進伝動状態になった場合、及び、変速レバー93が後進域Rに操作されて走行主変速装置13が後進駆動力を伝達するように後進伝動状態になった場合、操作アーム134がロック解除位置ROFに切り換え操作され、バルブ操作牽制機構130は、クラッチバルブ76の走行作業状態76bから停止作業状態76aへの切り換わりも、停止作業状態76aから走行作業状態76bへの切り換わりも許容するように牽制解除状態になる。 【0067】 従って、走行主変速装置13と牽制体131とは、前記連係機構140によって次の如く連係されている。 すなわち、走行主変速装置13が前進側の伝動入り状態にある場合、牽制体131が停止牽制手段になってクラッチバルブ76の走行作業状態76bから停止作業状態76aへの切り換わりを牽制するように牽制状態になり、走行主変速装置13が後進側の伝動入り状態にある場合、牽制体131が走行牽制手段になってクラッチバルブ76の停止作業状態76aから走行作業状態76bへの切り換わりを牽制するように牽制状態になるように、走行主変速装置13が伝動切りの中立状態にあると、牽制体131が牽制解除状態になるように連係されている。 【0068】 図11に示すように、前記駐車ブレーキペダル96のペダルアーム96aに固定されたストッパー式の牽制手段161と、前記伝動切り換えペダル95の回転支軸110に一体回動自在に設けた被牽制部材162とを備えて成る停止牽制機構160を、駐車ブレーキペダル96と伝動切り換えペダル95との間に設けてある。 【0069】 図11に二点鎖線で示される前記牽制手段161は、駐車ブレーキペダル96が非踏み込み状態にある場合での牽制手段を示し、図11に実線で示される前記牽制手段161は、駐車ブレーキペダル96がブレーキ入りの踏み込み状態にある場合での牽制手段を示すように、駐車ブレーキペダル96が踏み込み操作されると、牽制手段161が非操作位置にある伝動切り換えペダル95に対してストッパー作用するように前記被牽制部材162に当接した状態又はこれに近い状態になって伝動切り換えペダル95が踏み込み操作されることを阻止するように牽制作用状態になり、駐車ブレーキペダル96が非踏み込み状態にあると、牽制手段161が伝動切り換えペダル95に対するストッパー作用を解除するように前記被牽制部材162から離間した状態になって伝動切り換えペダル95が踏み込み操作されることを許容するように牽制解除状態になる。 【0070】 これにより、駐車ブレーキ91が入り状態に操作されていると、停止牽制機構160は、牽制手段161の伝動切り換えペダル95に対するストッパー作用によってクラッチバルブ76の停止作業状態76aへの切り換え操作を牽制するように牽制作用状態になり、駐車ブレーキ91が切り状態になっていると、停止牽制機構160は、牽制手段161の伝動切り換えペダル95に対するストッパー作用の解除によってクラッチバルブ76の停止作業状態76aへの切り換え操作を許容するように牽制解除状態になる。 【0071】 また、伝動切り換えペダル95が踏み込み操作状態にある場合、駐車ブレーキペダル96が踏み込み操作されると、牽制手段161が操作面161aのカム作用によって被牽制部材162に当接して伝動切り換えペダル95を押し上げ上昇操作するべく作用するように構成してあり、停止牽制機構160は、クラッチバルブ76が停止作業状態76aに在る状態で駐車ブレーキ96を掛けようと操作された際、クラッチバルブ76を走行作業状態76bに戻し操作するべく作動する。 【0072】 つまり、機体を走行させながら刈取りする作業を行なう場合、クラッチペダル95を操作しないでクラッチバルブ76を走行作業状態76bにして、エンジン駆動力が刈取り前処理装置5にも走行装置1L,1Rにも伝達される伝動状態を現出される状態にしておいて、変速レバー93を前進域Fに操作する。すると、走行主変速装置13が前進側の伝動状態になり、エンジン3から走行主変速装置13に伝達されてこの走行主変速装置13によって変速レバー93の操作位置に対応する速度の前進駆動力に変速して出力軸13bから出力された駆動力が中間軸15及び伝動機構17を介して前処理駆動軸18に伝達されて、刈取り前処理装置5の引起し装置5c、刈取装置5d、搬送装置5eを駆動することができる。これとともに、走行主変速装置13の出力軸13bから出力された前進駆動力が中間軸15及び走行ミッションSMを介して左走行装置1L及び右走行装置1Rのクローラ駆動輪体1aに伝達され、左右の走行装置1L,1Rを前進側に駆動して機体を前進走行させることができる。 【0073】 このとき、操向レバー90を中立位置Sにすると、操向バルブ73が中立状態73Nになって左操向クラッチ30Lも右操向クラッチ30Rも入り状態に操作されて左右の走行装置1L,1Rをセンタギヤ26から操向クラッチ30L,30Rを介して伝達される駆動力によって同一の駆動速度で駆動することができ、機体が直進走行する。 操向レバー90を中立位置Sから機体左側に揺動操作して左第1旋回位置L1にすると、操向バルブ73が左旋回状態73Lになって左操向クラッチ30Lが切り状態に、右操向クラッチ30Rが入り状態にそれぞれ操作され、これとともにリリーフバルブ83が低リリーフ圧に設定操作されて減速伝動クラッチ55も旋回ブレーキ60も切り状態に維持されて左走行装置1Lを停止させながら、右走行装置1Rをセンタギヤ26から右操向クラッチ30Rを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が左向きに緩旋回走行する。 【0074】 操向レバー90をさらに機体左側に揺動操作して左第2旋回位置L2にすると、操向バルブ73が左旋回状態73Lにあって左操向クラッチ30Lが切り状態に、左旋回補助クラッチ40Lが入り状態に、右操向クラッチ30Rが入り状態にそれぞれ操作される。これとともにリリーフバルブ83が高リリーフ圧に設定操作されることから、モード切り換えバルブ80をソフト旋回状態80aに切り換えてある場合、減速伝動クラッチ55が入り状態に操作され、左走行装置1Lをセンタギヤ26から旋回伝動ミッション50及び左旋回補助クラッチ40Lを介して伝達される駆動力によって右走行装置1Rよりも低速で駆動しながら、右走行装置1Rをセンタギヤ26から右操向クラッチ30Rを介して伝達される駆動力によって左走行装置1Lよりも高速で駆動することができ、機体が左向きに大回り旋回走行する。また、モード切り換えバルブ80をブレーキ旋回状態80bに切り換えてある場合には、旋回ブレーキ60が入り状態に操作され、左走行装置1Lに左旋回補助クラッチ30Lを介して旋回ブレーキ60による摩擦制動を作用させながら、右走行装置1Rをセンタギヤ26から右操向クラッチ30Rを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が左向きにブレーキ旋回走行する。 操向レバー90を中立位置Sから機体右側に揺動操作して右第1旋回位置R1にすると、操向バルブ73が右旋回状態73Rになって左操向クラッチ30Lが入り状態に、右操向クラッチ30Rが切り状態にそれぞれ操作され、これとともにリリーフバルブ83が低リリーフ圧に設定操作されて減速伝動クラッチ55も旋回ブレーキ60も切り状態に維持されて右走行装置1Rを停止させながら、左走行装置1Lをセンタギヤ26から左操向クラッチ30Lを介して伝達される駆動力で駆動することができ、機体が右向きに緩旋回走行する。 【0075】 操向レバー90をさらに機体右側に揺動操作して右第2旋回位置R2にすると、操向バルブ73が右旋回状態73Rにあって右操向クラッチ30Rが切り状態に、右旋回補助クラッチ40Rが入り状態に、左操向クラッチ30Lが入り状態にそれぞれ操作される。これとともにリリーフバルブ83が高リリーフ圧に設定操作されることから、モード切り換えバルブ80をソフト旋回状態80aに切り換えてある場合、減速伝動クラッチ55が入り状態に操作され、右走行装置1Rをセンタギヤ26から旋回伝動ミッション50及び右旋回補助クラッチ40Rを介して伝達される駆動力によって左走行装置1Lよりも低速で駆動しながら、左走行装置1Lをセンタギヤ26から左操向クラッチ30Lを介して伝達される駆動力によって右走行装置1Rよりも高速で駆動することができ、機体が右向きに大回り旋回走行する。また、モード切り換えバルブ80をブレーキ旋回状態80bに切り換えてある場合には、旋回ブレーキ60が入り状態に操作され、右走行装置1Rに右旋回補助クラッチ40Rを介して旋回ブレーキ60による摩擦制動を作用させながら、左走行装置1Lをセンタギヤ26から左操向クラッチ30Lを介して伝達される駆動力によって駆動することができ、機体が右向きにブレーキ旋回走行する。 【0076】 畦際で刈取りするなど、機体を停止させながら機械刈りする作業を行なう場合、操向レバー90を中立位置Sに操作し、操向バルブ73が中立状態73Nになって左操向クラッチ30Lの油圧ピストン32にも、右操向クラッチ30Rの油圧ピストン32にも圧油供給することができる状態を現出しておき、変速レバー93を中立位置Nに操作してバルブ操作牽制機構130の牽制体131を牽制解除状態に操作しながら、伝動切り換えペダル95を踏み込み操作する。変速レバー93を前進域Fや後進域Rに位置させたままで伝動切り換えペダル95を操作しても、牽制体131が牽制状態にあってクラッチバルブ76の操作部材76cにストップ作用してコイルバネ114が伸張側に弾性変形して、操作ケーブル113が伸びるなど連動機構115が破損や変形することを回避しやすくなる。また、コイルバネ114の伸張のために伝動切り換えペダル95が下降揺動するが、牽制体131が牽制状態にあってクラッチバブル76が走行作業状態76bから停止作業状態76aに切り換わらないため、変速レバー93を中立位置Nに操作して牽制体131を牽制解除状態に操作しながら伝動切り換えペダル95を再度、踏み込み操作する。伝動切り換えペダル95の踏み込み操作によってクラッチバルブ76が停止作業状態76aに切り換わり、エンジン駆動力が左右の走行装置1L,1Rに伝達されないで刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態を現出される状態になると、変速レバー93を前進域Fに操作する。すると、走行主変速装置13が前進側の伝動状態になり、エンジン3から走行主変速装置13に伝達されてこの走行主変速装置13によって変速レバー93の操作位置に対応する速度の前進駆動力に変速して出力軸13bから出力された駆動力が中間軸15及び伝動機構17を介して前処理駆動軸5に伝達されるのに対し、走行主変速装置13の出力軸13bから出力された前進駆動力が中間軸15を介して走行ミッションSMのセンタギヤ26まで伝達されるが、左右操向クラッチ30L,30Rの切り状態のために左右左走行装置1L,1Rのクローラ駆動輪体1aには伝達されず、左右の走行装置1L,1Rを停止させながら、刈取り前処理装置5の引起し装置5c、刈取装置5d、搬送装置5eを駆動することができる。 【0077】 また、クラッチバルブ76を停止作業状態76aに切り換え操作する際、駐車ブレーキ96が入り状態に操作されていると、停止牽制機構160の牽制手段161が牽制状態になっており、伝動切り換えペダル95を操作しても、伝動切り換えペダル95が下降揺動しなくてクラッチバルブ76を停止作業状態76aに切り換え操作することができなくなっている。 すなわち、駐車ブレーキ91が入り状態になっていても、左操向クラッチ30L及び右操向クラッチ30Rが切り状態に操作されて左右走行装置1L,1Rが停止されると、駐車ブレーキ91が走行装置1L,1Rに効かなくなるため、この事態の発生を回避するようになっている。 【0078】 機体停止させながら機械刈りする作業を行なう間、変速レバー93を前進域Fに操作しておくことから、牽制体131が牽制状態に操作されており、この牽制体131は、クラッチバルブ76の閉位置CLにある操作部材76cに対してストップ作用してクラッチバルブ76を停止作業状態76aにリターンバネ118に抗して保持する。これにより、クラッチバルブ76を停止作業状態76に保持するように伝動切り換えペダル95を踏み込み状態に維持する操作を行なわなくとも楽に作業を行なうことができる。 【0079】 機体停止させての機械刈り作業を終えた際、クラッチバルブ76を走行作業状態76bに切り換えて走行装置1L,1Rの駆動を可能にするのであるが、この場合、変速レバー93を前進域Fにしてあって走行主変速装置13が伝動状態になったままであると、バルブ操作牽制機構130の牽制体131が牽制状態になっていて操作部材76cにストップ作用することから、クラッチバルブ76を走行作業状態76bに切り換え操作することができない。このため、変速レバー93を中立位置Nに操作して走行主変速装置13を中立状態にしてからクラッチバルブ76を走行作業状態76bに切り換える。また、このとき、主変速レバー93を中立位置Nに操作すると、牽制体131が牽制状態から牽制解除状態に切り換わってクラッチバルブ76の操作部材76cに対するストップ作用を解除することから、クラッチバルブ76は、バルブリターンバネ118、及び、伝動切り換えペダル95のリターンバネ119のために走行作業状態76bに自ずと復帰する。 【0080】 図17,18に示すように、運転部床94の前記伝動切り換えペダル95の両横側方に、運転部床94の上面よりも上方に突出した足載せ台171,172を設けてある。図9,16に示す如く伝動切り換えペダル95が非踏み込み状態にある場合において、伝動切り換えペダル95の操作部95aが前記両足載せ台171,172の足載せ面171a,172aよりも若干高い配置高さに位置する状態に、かつ、図17,18の如く前記一対の足載せ台171,172のうち、伝動切り換えペダル95に対して運転部乗降口173が位置する側に配置されている足載せ台172の機体後方側端172bが、他方の足載せ台171の機体後方側端171bよりも機体前方側に位置する状態に両足載せ台171,172を構成してある。両足載せ台171,172は、両足載せ台171,172の前端側が連結部によって連結された状態の単一の部材になっている。 【0081】 すなわち、伝動切り換えペダル95を運転部床上の障害物になりにくいように運転座席2aから前方に比較的離れて位置するように配置すると、着座状態では伝動切り換えペダル95の横側方での運転部床上面に足が届きにくくなるが、伝動切り換えペダル95の両横側方には、運転部床上面よりも高い配置高さに位置した足載せ面171a,172aが存在していることにより、楽に足を置くことができるようになっている。また、足載せ台171,172に載せた足を足載せ面171a、172aに沿わせてペダル側に移動させると、足載せ面171a、172aよりも上方に突出しているペダル部分に足が当接し、これによって伝動切り換えペダル95の位置を容易に認識して伝動切り換えペダル95を操作しやすくなっている。運転部2に対する乗り降りを行なう際、運転部乗降口173に近い方の足載せ台172の後端172bが他方の足載せ台171の後端171bよりも機体前方側に位置していて、この乗降口側の足載せ台172が障害物になりにくくなる。 【0082】 図19は、別の実施形態を備えたクラッチバルブ操作装置を示し、このクラッチバルブ操作装置にあっては、クラッチバルブ76の操作部材76cにリターンバネを作用させず、この操作部材76cに一端側が連結され、他端側が伝動切り換えペダル95の出力アーム111に連結されたインナーケーブル175aを有したプッシュプル形の操作ケーブル175を介して、クラッチバルブ76と伝動切り換えペダル95とを連動連結してある。 【0083】 これにより、伝動切り換えペダル95を踏み込み操作してクラッチバルブ76の操作部材76cが閉位置CLになってクラッチバルブ76が停止作業状態76aに切り換わり、牽制体131が閉位置CLになった操作部材76cに対してストッパー作用した状態になると、伝動切り換えペダル95は、操作ケーブル175の押し作用により、出力アーム111に作用するリターンバネ119に抗して踏み込み操作状態の姿勢に保持されることになる。従って、伝動切り換えペダル95が踏み込み操作状態の姿勢になっていることを知ることにより、クラッチバルブ76が停止作業状態76aになっていると判断することができる。 【0084】 〔別実施形態〕 上記実施形態では、走行主変速装置13が伝動切り状態にあると、牽制体131が牽制状態になってクラッチバルブ76を停止作業状態76aと走行作業状態76bの一方から他方に切り換え操作できないように牽制されるように構成して実施してあるが、走行主変速装置13が伝動切り状態にある場合に牽制体131が牽制状態にされるようにするのみならず、走行主変速装置13が前進側や後進側の伝動状態にあっても低速の伝動状態であって、走行装置1L,1Rが伝動状態になっても発進や停止ショックが発生しないものとして設定した設定低速伝動状態に走行主変速装置13がある場合にも、牽制体131が牽制状態にされるように構成して実施してもよい。 【0085】 上記実施形態のクラッチバルブ76に替え、前記中間軸15から走行装置1L,1Rに対する伝動を入り切りする伝動切り換えクラッチを操向クラッチ30L,30Rとは別に設け、この伝動切り換えクラッチの切り換えにより、エンジン駆動力が走行装置1L,1R及び刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態と、エンジン駆動力が走行装置1L,1Rに伝達されないで刈取り前処理装置5に伝達される伝動状態とが切り換えて現出されるように構成して実施したものにおいても本発明は適用することができる。従って、クラッチバルブ76、伝動切り換えクラッチなどを総称して伝動切り換え手段76と呼称する。 【図面の簡単な説明】 【0086】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】伝動系の概略図 【図3】操向クラッチ、旋回伝動ミッション、操向ブレーキの断面図 【図4】操向ブレーキ、旋回補助クラッチ、減速伝動クラッチの断面図 【図5】油圧回路図 【図6】変速レバーとバルブ操作牽制機構の連係機構の側面図 【図7】変速レバー及び屈伸リンクの配設部の側面図 【図8】(イ)は、変速レバー配設部の断面図、(ロ)は、変速レバーの操作位置の平面図 【図9】伝動切り換えペダルとクラッチバルブの連係構造の側面図 【図10】クラッチバルブ配設部の側面図 【図11】伝動切り換えペダル、駐車ブレーキペダル、停止牽制機構の側面図 【図12】(イ)は、バルブ操作牽制機構の牽制作用状態での側面図、(ロ)は、バルブ操作牽制機構の牽制解除状態での側面図 【図13】(イ)は、バルブ操作牽制機構の牽制体の牽制作用状態、及び、クラッチバルブ操作部材の開位置での側面図、(ロ)は、バルブ操作牽制機構の牽制体の牽制作用状態、及び、クラッチバルブ操作部材の閉位置での側面図 【図14】バルブ操作牽制機構の牽制体と操作軸の連動状態を示す平面図 【図15】シーケンスバルブの断面図 【図16】運転部の側面図 【図17】運転部の平面図 【図18】伝動切り換えペダル及び足載せ台の斜視図 【図19】別の実施形態を備えたクラッチバルブ操作装置の側面図 【符号の説明】 【0087】 1L 左走行装置 1R 右走行装置 2 運転部 5 刈取り前処理装置 76 伝動切り換え手段 76a 伝動切り換え手段の停止作業状態 76b 伝動切り換え手段の走行作業状態 94 運転部床 95 伝動切り換えペダル 95a 伝動切り換えペダルの操作部 171,172 足載せ台 171a,171b 足載せ台の足載せ面 171b、172b 足載せ台の後端 173 運転部乗降口
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年10月20日(2004.10.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−115740(P2006−115740A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月11日(2006.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−305757(P2004−305757) |
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