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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】大原 一志
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】松井 正実
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】里路 久幸
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】武方 毅
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】防塵カバーの前面に作業灯を設けて穀稈の引起状態を見やすくすると共に、操縦席から容易に引起変速レバーを操作することのできるものとしてコンバインの作業能率を向上させる。

【解決手段】車体(1)に対して昇降可能な刈取装置(2)の上部から後方に向けて防塵カバー(7)を設けるにあたり、該防塵カバ−(7)の前面に作業灯(47)を設けて該作業灯(47)によって前方を照射できるように構成すると共に該防塵カバー(7)の後部を前記刈取装置(2)側に取付けたカバー支持フレーム(10)によって支持し、前記刈取装置(2)における穀稈引起装置(3)の引起ラグ(11)の速度を変更操作する引起変速レバー(12)を前記防塵カバー(7)の後部を支持するカバー支持フレーム(10)における操縦部(17)側の部分に回動可能に取り付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体(1)に対して昇降可能な刈取装置(2)の上部から後方に向けて防塵カバー(7)を設けるにあたり、該防塵カバ−(7)の前面に作業灯(47)を設けて該作業灯(47)によって前方を照射できるように構成すると共に該防塵カバー(7)の後部を前記刈取装置(2)側に取付けたカバー支持フレーム(10)によって支持し、前記刈取装置(2)における穀稈引起装置(3)の引起ラグ(11)の速度を変更操作する引起変速レバー(12)を前記防塵カバー(7)の後部を支持するカバー支持フレーム(10)における操縦部(17)側の部分に回動可能に取り付けたことを特徴とするコンバイン。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のコンバインには、刈取装置の穀稈引起装置と脱穀装置の穀稈供給口部との間に亘って穀稈搬送装置部の上方を防塵カバーで覆う形態のものがある。(例えば、特許文献1,2参照。)
【特許文献1】実願平01−052104号(実開平02−142117号)のマイクロフィルム
【特許文献2】特開平06−133627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述のように、刈取装置の穀稈引起装置と脱穀装置の穀稈供給口部との間に亘って、穀稈搬送装置部の上方を防塵カバーで覆う形態のコンバインでは、穀稈引起装置の引起ラグの変速を変更操作する引起変速レバーの設置位置が難しい。防塵カバーの下側に隠れると操作が行い難く、前方の穀稈引起装置の上部に直接設置すると、操縦者の手の届き難い状態となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、車体(1)に対して昇降可能な刈取装置(2)の上部から後方に向けて防塵カバー(7)を設けるにあたり、該防塵カバ−(7)の前面に作業灯(47)を設けて該作業灯(47)によって前方を照射できるように構成すると共に該防塵カバー(7)の後部を前記刈取装置(2)側に取付けたカバー支持フレーム(10)によって支持し、前記刈取装置(2)における穀稈引起装置(3)の引起ラグ(11)の速度を変更操作する引起変速レバー(12)を前記防塵カバー(7)の後部を支持するカバー支持フレーム(10)における操縦部(17)側の部分に回動可能に取り付けたことを特徴とするコンバインの構成とする。
【発明の効果】
【0005】
この発明によると、防塵カバ−7の前面に設けた作業灯47からの照射によって前方を見やすくすることができる。
また、防塵カバー7の後部をカバー支持フレーム10によって支持できると共に、引起変速レバー12が、この防塵カバー7の後部を支持するカバー支持フレーム10における操縦部17側の部分に取り付けられているために、操縦席から横側に手を伸ばせば引起変速レバー12を把持することができ、操作性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
コンバインは自脱形態で、クローラ走行装置15を有する車体1の前部に刈取装置2をリフトシリンダ16の伸縮で昇降可能にして支架し、この後方に脱穀装置5を搭載し、又、これら刈取装置2及び脱穀装置5の横側に、前部の操縦台(操縦部)17、操縦席14、及びエンジン等を搭載し、後部にグレンタンク18及び排穀オーガ19等を搭載している。
【0007】
刈取装置2で刈取られる穀稈は、穀稈搬送装置4で、脱穀装置5の穀稈供給口部6へ搬送して、フィードチエン20と挾扼杆21との間に挾持させて、後方へ搬送させながら穂部を脱穀室内へ供給して脱穀選別する。この脱穀された穀粒は揚穀機で横側のグレンタンク18に収容され、又、満杯になると排穀オーガ19によって機外へ排出できる。
【0008】
前記刈取装置2の刈取フレーム9は、後端部を車体1前部の支持ブラケット22上に昇降軸23の回りに昇降回動されるもので、この刈取フレーム9に、穀稈引起装置3、穀稈掻込装置、刈刃装置24、穀稈搬送装置4、及び前部防塵カバー(防塵カバ−)7等が装着されて、前記リフトシリンダ16の油圧伸縮で昇降調節される。
【0009】
前記穀稈引起装置3は、刈取フレーム9の前部から立設される引起ピラー25の上端部門形の引起伝動ケース26と、分草杆27前端の分草体28部との間に亘って連結される引起ケース29を有し、この引起ケース29内には引起ラグ11を配設する引起チエン30を上下のスプロケット31間に掛け渡して、ラグガイドに摺接案内させて回転することにより、引起ラグ11を横側の穀稈引起通路Aに突出させて穀稈を掻き上げながら一定の姿勢に起立させて、刈取の行われ易い姿勢とするものである。
【0010】
前記引起ピラー25の上部には、前記刈取フレーム9内の伝動軸から連動される伝動軸32と、引起伝動ケース26内の各伝動軸33,34へ連動する伝動軸35との間に、変速シフター36により切替えられる変速ギヤ37が設けられて、引起変速レバー12の操作で変速シフター36を操作して、変速ギヤ37を切替えることによって、伝動軸32の回転を高、低に切替えて伝動軸35へ伝動し、各引起ケース29の引起ラグ11の回転を変速伝動できる。
【0011】
前記刈取装置2の穀稈搬送装置4の上方には、穀稈引起装置3の上端部の引起伝動ケース26部上を覆う伝動カバー45部と、後方の脱穀装置5前端の穀稈供給口部6との間に亘って、正断面視で門形状の前部防塵カバー7と後部防塵カバー8とを設けて、この後部防塵カバー8は前後方向へ移動させて開閉することができる。
【0012】
これら前部防塵カバー(防塵カバ−)7は、前記刈取フレーム9に一体に取付けられるカバー支持フレーム10によって一定位置に支持され、後部防塵カバー8は、前記昇降軸23の回りに前後回動される下部を穂先側へL字状に屈曲されたカバー支持アーム38に後端部をヒンジ41で支持されて、後部防塵カバー8の前端部は、前部防塵カバー7の上面に沿うように支持案内される。カバー支持フレーム10の左右両側部から前部防塵カバー7の外側にガイドロール39を配置支持し、このガイドロール39に後部防塵カバー8のレール40を支持させて前後に摺動案内させる。42はハンドルである。43は刈取装置2の横外側部を覆うサイドカバーである。
【0013】
前記カバー支持フレーム10の操縦台17側の一部44を、前部防塵カバー7の横端から外側へ突出させて、この突出部44に引起変速レバー12を前後に切替回動できるように取り付ける。この変速レバー12の取付位置は防塵カバー7の内側に位置するもよいが、この場合でも先端の把持部13は、これら前・後部防塵カバー7,8よりも横外側に露出されて、操縦席14から操縦者が把持しやすい状態とする。この引起変速レバー12と前記引起装置3の変速シフター36とを、これら前部防塵カバー7や伝動カバー45内の連動機構46を経て連動し、この引起変速レバー12を前後に回動して変速ギヤ36を切替できる。前・後防塵カバー7,8の横端と操縦台17の横端との対向面には、適宜の間隔部Bが形成される。
【0014】
前記前部防塵カバー7の前面には作業灯47を設けている。前記後部防塵カバー8を前側へ移動させて開いた状態では、この後部防塵カバー8の前端部が該作業灯47上側を前方に張り出す張出部48が反射面となって、作業灯47の照射、域が前方だけでなく、引起ケース29の直前に近い部分をも照射してL1(図8)、後部防塵カバー8が後退しているときの照射域L2よりも広くなり、穀稈の引起状態を見やすくする。
【0015】
前記脱穀装置5の前側の穀稈供給口部6には、フィードチエン20の始端部上に引継ぎガイド49が、この穀稈供給口部6上側の脱穀装置5のフレーム部のヒンジ50の回りに上下回動することができ(図9)、後部防塵カバー8を開いた状態で引継ぎガイド49を上方へ回動して、これら後部防塵カバー8後部と引継ぎガイド49との間の穀稈供給間隔Cを開けて、手刈り穀稈Dをこの間隔Cからフィードチエン20と挾扼杆21との間に挾扼供給することができる。これらフィードチエン20や挾扼杆21、及び引継ガイド49等は、後部防塵カバー8の株元側外側に沿って設けられる。
【0016】
前記排穀オーガ19は、後部の縦排穀オーガ部の回りに前端の排穀口51部を上下左右に旋回移動させて、排穀位置を選択できるが、この排穀オーガ19の排穀口51を有する先端部52は、前記前部防塵カバー7部の中央部上部でヒンジ53の回りに回動させて折畳むことができ、これら折畳まれたオーガ19及び先端部52の開口部54,55を前部防塵カバー7上に位置させて、これらの開口部54,55から漏下する排穀物をカバー7上面から圃場面に落下案内させる。この前部防塵カバー7の上面を正断面円弧状に形成している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】コンバインの防塵カバー部の平面図。
【図2】その側面図。
【図3】その作用を示す側面図、及び平面図。
【図4】その一部の正断面図。
【図5】穀稈引起装置の伝動機構部の正面図。
【図6】コンバインの側面図。
【図7】その正面図。
【図8】作業灯部の作用を示す側面図。
【図9】後部防塵カバー部の作用を示す側面図。
【図10】排穀オーガ部の作用を示す平面図。
【符号の説明】
【0018】
1 車体
2 刈取装置
3 穀稈引起装置
7 前部防塵カバー(防塵カバ−)
9 刈取フレーム
10 カバー支持フレーム
11 引起ラグ
12 引起変速レバー
47 作業灯
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成18年1月23日(2006.1.23)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−109849(P2006−109849A)
【公開日】 平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願番号】 特願2006−13844(P2006−13844)