トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 芝刈機
【発明者】 【氏名】トミー プロラブエ

【氏名】ドミニク ブージェ

【氏名】シィリル ペロタン

【氏名】武石 正憲

【要約】 【課題】フランジ部に複数の補強リブを形成したのでは、カッタハウジングの長手方向の曲げ剛性には大きく寄与することはできない点を解決することで、カッタハウジングの長手方向の剛性の向上を図ることことを可能にする。

【解決手段】カッタハウジング12が、樹脂材にて成形した部材であるとともにカッタハウジング12に、スクロール部33の左右外方に側部ガード部145,146(146は図10参照)を備え、側部ガード部145に、スクロール部33の側壁193下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁194と、この略水平ガード壁194から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁195と、側壁193及び略水平ガード壁194を繋ぐ前後に延ばした接続リブ196と、を備え、側壁193、略水平ガード壁194及び接続リブ196で、側壁193下端近傍に中空パイプ状の補強部191を構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カッタハウジングの上部に動力源を取付け、カッタハウジング内に動力源の出力軸を略鉛直に突出させ、この出力軸の先端にカッタブレードを取付けることで、このカッタブレードをカッタハウジングのスクロール部で略水平に回転させる形式の芝刈機において、
前記カッタハウジングは、樹脂材にて成形した部材であるととも前記スクロール部の左右外方に側部ガード部を備え、
前記側部ガード部は、前記スクロール部の側壁下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁と、この略水平ガード壁から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁と、前記側壁及び前記略水平ガード壁を繋ぐ前後に延ばした接続リブと、からなり、
前記側壁、略水平ガード壁及び接続リブで、前記側壁下端近傍に中空パイプ状の補強部を構成したことを特徴とする芝刈機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製のカッタハウジングを採用し、このカッタハウジング内でカッタブレードを回転させ、このカッタブレードで芝草面を刈ることができる芝刈機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
芝刈機として、樹脂製のカッタハウジングにカッタブレードを回転自在に取付け、このカッタブレードで芝草面を刈るものが実用に供されている。
実用の芝刈機は、樹脂製のカッタハウジングに補強リブを形成し、カッタハウジングに必要な剛性を確保すれば実用上十分であった。
【0003】
このような芝刈機として、樹脂製のカッタハウジングの左右の外周面に補強リブを形成し、カッタハウジングの剛性を向上させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実公平4−40433号公報(第3頁、第3図)
【0004】
図14は従来の芝刈機の基本構成を説明する図であり、図15は従来のカッタハウジングの基本構成を説明する図である。
芝刈機250は、カッタハウジング251の上部にエンジン252を取付け、このエンジン252の出力軸253(図15参照)にカッタブレード254を取付け、カッタハウジング251から後方にハンドル255を延出し、カッタハウジング255に前輪256,256(図15参照)及び後輪257,257を取付け、これらの前輪256,256及び後輪257,257で走行させつつ、カッタブレード254で芝草面で刈るようにしたものであり、カッタハウジング251の側方にそれぞれフランジ部258,258を形成し、これらのフランジ部258,258に複数の補強リブ259・・・(・・・は複数個を示す)を形成し、カッタハウジング251の左右側面の耐衝撃性の向上を図ったものである。
【0005】
しかし、芝刈機250では、フランジ部258,258に複数の補強リブ259・・・を形成したものなので、カッタハウジング251の側方からの耐衝撃性の向上を図ることができるものの、カッタハウジング251の長手方向の曲げ剛性には大きく寄与することはできないという欠点があった。
また、芝刈機250では、フランジ部258,258に複数の補強リブ259・・・を形成したものなので、これらの補強リブ259・・・の間に泥や刈草が侵入し、芝刈作業のたびに泥や刈草を削除しなければならず、芝刈機250のメンテナンス性の悪化を招くということもあった。
【0006】
すなわち、カッタハウジングの長手方向の曲げ剛性を向上することができるとともに、カッタハウジングの側方からの耐衝撃性の向上を図ることができる芝刈機が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、フランジ部に複数の補強リブを形成したのでは、カッタハウジングの長手方向の曲げ剛性には大きく寄与することはできない点を解決し、カッタハウジングの長手方向の剛性の向上を図ることができる芝刈機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、カッタハウジングの上部に動力源を取付け、カッタハウジング内に動力源の出力軸を略鉛直に突出させ、この出力軸の先端にカッタブレードを取付けることで、このカッタブレードをカッタハウジングのスクロール部で略水平に回転させる形式の芝刈機において、カッタハウジングが、樹脂材にて成形した部材であるとともにカッタハウジングに、スクロール部の左右外方に側部ガード部を備え、側部ガード部に、スクロール部の側壁下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁と、この略水平ガード壁から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁と、側壁及び略水平ガード壁を繋ぐ前後に延ばした接続リブと、を備え、側壁、略水平ガード壁及び接続リブで、側壁下端近傍に中空パイプ状の補強部を構成したことを特徴とする。
【0009】
例えば、カッタハウジングの側方からの耐衝撃性の向上を図るときに、カッタハウジングの長手方向の曲げ剛性にも寄与させることができるとすれば、芝刈機の全体的な剛性の向上を図ることができるので好ましいことである。
【0010】
そこで、側壁、略水平ガード壁及び接続リブで、側壁下端近傍に前後方向に延ばした中空パイプ状の補強部を形成した。
【0011】
すなわち、カッタハウジングが、樹脂材にて成形した部材であるとともにカッタハウジングに、スクロール部の左右外方に側部ガード部を備え、側部ガード部に、スクロール部の側壁下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁と、この略水平ガード壁から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁と、側壁及び略水平ガード壁を繋ぐ前後に延ばした接続リブと、を備え、側壁、略水平ガード壁及び接続リブで、側壁下端近傍に中空パイプ状の補強部を構成した。これにより、カッタハウジングの側方からの耐衝撃性の向上を図るとともに、カッタハウジングの長手方向の曲げ剛性も向上させる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明では、カッタハウジングが、樹脂材にて成形した部材であるとともにカッタハウジングに、スクロール部の左右外方にそれぞれ側部ガード部を備え、この側部ガード部に、スクロール部の側壁下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁と、この略水平ガード壁から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁と、側壁及び略水平ガード壁を繋ぐ前後に延ばした接続リブと、を備えたので、側壁、略水平ガード壁及び接続リブで、側壁下端近傍に中空パイプ状の補強部を構成することができる。
すなわち、カッタハウジングの側方からの耐衝撃性の向上を図ることができるとともに、カッタハウジングの長手方向の曲げ剛性も向上させることがきる。この結果、芝刈機の全体的な剛性の向上を図ることができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る芝刈機の斜視図であり、芝刈機10は、動力源としてのエンジン13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14で芝草面を刈り、刈った刈草をカッタハウジング(カッタデッキ)12から搬送風とともに刈草収集装置(グラスバッグ)24に搬送し、この刈草収集装置24に刈草を収集する芝刈機であるとともに、エンジン13の回転を後輪17に伝達し、エンジン13で後輪17を駆動するようにした自走式の芝刈機でもある。以下、その詳細を説明する。
【0014】
図中、11は機体、16は前輪、18はハンドルステー、19はハンドル、21はハンドル19の横方向に渡したハンドルカバー、22は後輪17,17にエンジン13の動力を伝達する若しくは非伝達にする走行用クラッチレバー、23はディスチャージガード(グラスカバー)、25はカッタブレード14を回転させる若しくは停止させるクラッチレバー(第1の操作レバー若しくは主操作部)、26はロックレバー(第2の操作レバー若しくは副操作部)、27はヘッドカバー、60はロック機構を示す。
【0015】
なお、クラッチレバー25は、カッタブレード14を停止させるときにカッタブレード14にブレーキを掛ける操作を同時に行うレバーであり、ブレード・ブレーキ・クラッチ(BBC)を操作するBBC用操作レバーと呼ぶこともある。
【0016】
図2は本発明に係る芝刈機の側面図であり、芝刈機10は、カッタハウジング12の上部にエンジン13を搭載し、このエンジン13の出力軸(駆動軸)28にクラッチ機構40を介してカッタブレード14を取付け、カッタハウジング12の前部側面に前輪16,16(一方の16は不図示)を取付け、カッタハウジング12の後部側面に後輪17,17(一方の17は不図示)を取付け、カッタハウジング12の後部側面にハンドルステー18,18を(一方の18は不図示)取付け、このハンドルステー18,18から後方にハンドル19を延ばし、このハンドル19にクラッチ機構40を操作するクラッチレバー25を設け、クラッチレバー25の前方にクラッチレバーの接続機能を封じるロックレバー26を設け、カッタハウジング12の後部壁面31に刈草収集装置(グラスバッグ)24を着脱自在に取付け、カッタハウジング12の後部壁面31上部にディスチャージガード23をスイング自在に取付けたものである。
【0017】
なお、刈草収集装置(グラスバッグ)24は刈草を通過させることなく、搬送風のみを通過させることのできる通気孔(不図示)を有して通気性の素材にて形成したものである。
【0018】
図3は本発明に係る芝刈機の平面図であり、芝刈機10は、エンジン13(図1参照)を始動させた状態でロックレバー26を機体11の前方に倒し、クラッチレバー25をハンドル19側に倒し、2モーションでクラッチ機構40を切離し状態から接続状態に移行させ、カッタブレード14を回転させ、走行用クラッチレバー22をハンドル19側に倒し、後輪17,17を回転させ、機体11を自走させつつカッタブレード14で芝草面を刈るようにした自走式の芝刈機である。
【0019】
カッタブレード14は、白抜き矢印A,Aで示す回転方向に対して前側に位置する部位に刈刃部38,38を備え、これらの刈刃部38,38から回転方向に対して後側に位置する部位にかけて上方へ湾曲させたエアリフト部39,39を形成したもである。
【0020】
すなわち、芝刈機10は、カッタブレード14を回転させることで、エアリフト部39,39の下面に生ずる負圧で地表の芝草を立上げ、刈刃部38,38で芝草を刈取り、刈取った刈草(刈芝)をエアリフト部39,39の上面でヒットし、カッタブレード14の回転で起きる旋回流に載せ、この旋回流を搬送風として作用させ、この搬送風とともに刈草を白抜き矢印Bのように刈草搬送通路(刈芝搬送通路)32から刈草収集装置(グラスバッグ)24に送るものである。
【0021】
図4は図1の4矢視図であり、芝刈機10の底面を示す。すなわち、芝刈機10は、エンジン13(図1参照)でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設け、この刈草搬送通路32に刈草を溜める刈草収集装置24(図1参照)を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させて刈草収集装置24に搬送し、この刈草収集装置24に刈草を収集するものである。
【0022】
なお、29は動力伝達部品(ベルト)、33はカッタハウジング12に設けることでカッタフレード14を回転可能に収納するスクロール部、52はドライブプーリ、34は走行用クラッチ、35は後輪用車軸であり、芝刈機10は、出力軸28のドライブプーリ52から動力伝達部品(ベルト)29を介してドリブンプーリ29aにエンジン13(図1参照)の出力を伝達し、ドリブンプーリ29aからは走行用クラッチ34を介して後輪用車軸35にエンジン13の出力を伝達し、後輪17,17(図1参照)を駆動するものである。
【0023】
図5は本発明に係る芝刈機のマルチング作業状態を示すの側面図であり、マルチング作業(マルチングモード)とは、カッタハウジング内に2枚のカッタブレードを備え、これらのカッタブレードで芝草面を刈り、この芝草面に細かく裁断した刈芝を目立たさないように拡散する作業形態を言う。なお、マルチング作業は、後述するディスチャージ作業の一形態であるとも言える。
【0024】
また、ディスチャージ作業(ディスチャージモード)とは、1枚のカッタブレードで芝草面を刈り、刈った刈草を刈草搬送通路を経由させディスチャージカバーから外部に刈草を放出する作業形態を言う。
さらに、バギング作業(バギングモード)とは、1枚のカッタブレードで芝草面を刈り、刈った刈草を刈草搬送通路を経由させ、刈草収集装置に収集する作業形態を言う。
【0025】
すなわち、芝刈機10は、マルチング作業、ディスチャージ作業及びバギング作業(図2参照)に対応した芝刈機であり、マルチング作業をする場合には、エンジン13の出力軸にマルチング作業用の上部カッタブレード15を取付けるとともに、ディスチャージ作業用及びバギング作業用のカッタブレード14(ここでは、「上部カッタブレード14」と記載する)を取付け、刈草搬送通路32(図4参照)に蓋部材(不図示)を被せ、作業を遂行するものである。
【0026】
図6は本発明に係る芝刈機のカッタハウジングの分解斜視図であり、天地を裏返した状態のカッタハウジング12を示す。
カッタハウジング12は、樹脂材にて成形した部材であって、カッタブレード14を収納するハウジング本体131と、このハウジング本体131に取付けることで刈草搬送通路32(図4参照)を形成する底部材132と、ハウジング本体131に取付けることでスクロール部33を形成するスクロールガイド部材133と、からなる。
【0027】
134,135はハウジング本体131に底部材132を取付ける取付ねじ、136,136はカッタハウジング12にエンジン13(図1参照)を取付けるとともにハウジング本体131にスクロールガイド部材133を共締めする取付ねじ、137,137はカッタハウジング12にエンジン13を取付ける取付ねじである。
【0028】
ハウジング本体131は、主に刈草搬送通路32(図4参照)及びスクロール部33を形成するハウジング凹部141と、このハウジング凹部141の前方に形成する前部ガード部142と、ハウジング凹部141の後方に形成する後部壁面31と、ハウジング凹部141の側方に形成する左右の側部ガード部145,146と、ハウジング凹部141の中央に形成することでエンジン13(図1参照)の出力軸28及びクラッチ機構40を挿入する上部開口147と、この上部開口147の廻りに形成したエンジン13を取付けるエンジンマウント部148と、このエンジンマウント部148の設けたエンジン13を取付ける取付孔149・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)と、ハウジング凹部141に形成することで底部材132を取付ける内取付ボス151と、右の側部ガード部145に形成することで底部材132を取付ける外取付ボス152と、後部壁面31の左に形成することで刈草収集装置24(図1参照)の内圧を抑制するための内圧抑制孔153・・・と、後部壁面31の右に形成した刈草搬送通路出口(出口側開口)154と、後部壁面31の右に形成した底部材132を係止する係止孔155,155と、を主要構成とする部材である。
【0029】
底部材132は、刈草搬送通路32(図4参照)の底を形成する本体部161と、この本体部の前方に形成することでスクロール部33の円弧状のフランジを形成するとともに刈草搬送通路入口162(図7参照)を構成する入口側補強部163と、この入口側補強部163の内端部に形成することで内取付ボス151の取付ける内取付部165と、入口側補強部163の外端部に形成することで内取付ボス152の取付ける外取付部166と、本体部の前方に形成することで後部壁面31の係止孔155,155に嵌合させる突片167,167と、を形成したものである。
なお、入口側補強部163は、スクロール部33の見切り(縦壁)としての機能お有する。
【0030】
スクロールガイド部材133は、スクロール部33を構成する略U字を連続させた円弧状のスクロール溝171と、このスクロール溝171の内周に形成することでハウジング本体131のエンジン13とともに共締めする共締め部172,172と、スクロール溝171の外周に形成することでスクロール部33の円弧状のフランジを形成するフランジ部173と、このフランジ部173の一端176に形成することで底部材132の内取付部165に嵌合(圧入)するボス部174と、スクロール溝171の一端176に形成することで刈草搬送通路32の側面の一部を形成する搬送通路側面部175と、からなる。 図中、177はフランジ部173の他端を示す。
【0031】
また、スクロールガイド部材133は、理想的な(所望の)スクロール部33の形状を得るために、刈草搬送通路32の入口(刈草搬送通路入口)162を最低位とするとともに、カッタハウジング12の最大幅付近でハウジング本体131と連続させる形状に形成したものである。
【0032】
図7は本発明に係る芝刈機のカッタハウジングの斜視図であり、天地を裏返した状態のカッタハウジング12を示す。
図4に示す芝刈機10は、カッタハウジング12内でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14で芝草を刈り、刈った刈草をカッタハウジング12のスクロール部33からカッタハウジング12の刈草搬送通路32を経由させて搬送する形式の芝刈機において、カッタハウジング12を、カッタブレード14を収納するハウジング本体131と、このハウジング本体131に取付けることで刈草搬送通路32を形成する底部材132と、ハウジング本体131に取付けることでスクロール部33を形成するスクロールガイド部材133と、に分割構成し、底部材132の刈草搬送通路出口154側をハウジング本体に係合させるとともに、底部材132の刈草搬送通路入口162側をハウジング本体131に取付け且つスクロールガイド部材133を係合させ、スクロールガイド部材133を、ハウジング本体131内でカッタブレード14を回転させる図2に示すエンジン(動力源)13と共締めしたものと言える。
【0033】
図8は図7の8−8線断面図であり、底部材132の内取付部165は、取付ねじ134を貫通させる貫通孔168と、スクロールガイド部材133のボス部174を嵌合させる嵌合筒部169と、を備えたことを示し、底部材132の刈草搬送通路入口162側をハウジング本体131に取付け且つスクロールガイド部材133を係合させることで、底部材132及びスクロールガイド部材133の組付け性の向上を図ることができる。
【0034】
図9は図7の9矢視図であり、カッタハウジング12は、ハウジング本体131の内取付ボス151に底部材132の内取付部165を取付け、この内取付部165の嵌合筒部169(図8参照)にスクロールガイド部材133のボス部174を嵌合(圧入)することで、1本の内取付ボス151に底部材132及びスクロールガイド部材133の2部材を支持させることができるとともに、底部材132の入口側補強部163及びスクロールガイド部材133のフランジ部173をカッタブレード14(図4参照)の回転を許容する連続させた円弧状に組立てることができるようにしたものである。
【0035】
図10は本発明に係る芝刈機のカッタハウジングのハウジング本体の底面図であり、カッタハウジング12は、前部に前輪16,16を支持する前輪支持部198,198を形成するとともに後部に後輪17,17を支持する後輪支持部199,199を形成したものであり、これらの前輪支持部198,198及び後輪支持部199,199がカッタハウジング12の剛性の向上に寄与する。一般的に、芝刈機10(図2参照)の取回し性(刈取り性)を高めるために、機体11幅を狭めるようにする。従って、スクロール部33の側壁193,193部分にはカッタハウジング12の剛性に寄与する部分が少なく、カッタハウジング12の補強部分若しくは保護部分が少ない。従って、側部ガード部145,146を機体11幅を広げることなく、カッタハウジング12の剛性の向上を図ることが望まれる。
【0036】
そこで、左の側部ガード部145は、ガスインジェクションを利用することで、中空パイプ状の補強部191を、機体11(図1参照)の前後方向に形成し、カッタハウジング12の側方からの耐衝撃性の向上を図るようにするとともに、カッタハウジング12の長手方向の曲げ剛性も向上させるようにした。すなわち、カッタハウジング12の長手方向の曲げ剛性も向上させることで、芝刈作業中に機体11(図2参照)をターンさせる場合に、ハンドル19を下方に下げて後輪17を支点として前輪16を上方に持上げるような操作を行った場合にも、カッタはウジング12の撓みを最小に抑えることができる。
【0037】
図中、197,197はガスインジェクションのためのガス注入孔を示す。また、右の側部ガード部146は、左の側部ガード部145に略対称形状の中空パイプ状の補強部192を備えたものであり、詳細な説明は省略する。
【0038】
図11は図10の11−11線断面図であり、左の側部ガード部145は、スクロール部33の側壁193下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁194と、この略水平ガード壁194から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁195と、側壁193及び略水平ガード壁194を繋ぐ前後に延ばした接続リブ196と、からなる。
中空パイプ状の補強部191は、側壁193下端近傍に側壁193、略水平ガード壁194及び接続リブ195で形成し、且つ側壁193(図10に示すカッタハウジング12)の前後方向に沿わせて形成したものである。
【0039】
図12は図10の12−12線断面図であり、中空パイプ状の補強部191を、垂直ガード壁195を含めて構成したことを示す。
中空パイプ状の補強部191を、垂直ガード壁195を含めて構成することで、側部ガード部145の張出しを小さくすることができる。この結果、カッタハウジング12(図10参照)をスリムに構成することができ、芝刈機10(図1参照)の横幅を小さくすることができる。
【0040】
図13は本発明に係る芝刈機のカッタハウジングのハウジング本体の要部拡大図であり、図4に示す芝刈機10は、カッタハウジング12の上部にエンジン13(図2参照)を取付け、カッタハウジング12内にエンジン(動力源)13の出力軸28を略鉛直に突出させ、この出力軸28の先端にカッタブレード14を取付けることで、このカッタブレード14をカッタハウジング12のスクロール部33で略水平に回転させる形式の芝刈機において、カッタハウジング12が、樹脂材にて成形した部材であるとともにカッタハウジング12に、スクロール部33の左右外方に側部ガード部145,146(146は図10参照)を備え、側部ガード部145に、スクロール部33の側壁193下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁194と、この略水平ガード壁194から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁195と、側壁193及び略水平ガード壁194を繋ぐ前後に延ばした接続リブ196と、を備え、側壁193、略水平ガード壁194及び接続リブ196で、側壁193下端近傍に中空パイプ状の補強部191を構成したものと言える。
【0041】
例えば、カッタハウジングの側方からの耐衝撃性の向上を図るときに、カッタハウジングの長手方向の曲げ剛性にも寄与させることができるとすれば、芝刈機の全体的な剛性の向上を図ることができるので好ましいことである。
【0042】
そこで、カッタハウジング12が、樹脂材にて成形した部材であるとともにカッタハウジング12に、スクロール部33の左右外方に側部ガード部145,146(146は図10参照)を備え、側部ガード部145に、スクロール部33の側壁193下端近傍から外方に且つ前後に延ばした略水平ガード壁194と、この略水平ガード壁194から下方に且つ前後に延ばした垂直ガード壁195と、側壁193及び略水平ガード壁194を繋ぐ前後に延ばした接続リブ196と、を備え、側壁193、略水平ガード壁194及び接続リブ196で、側壁193下端近傍に中空パイプ状の補強部191を構成した。
【0043】
従って、カッタハウジング12の側方からの耐衝撃性の向上を図ることができるとともに、カッタハウジング12の長手方向の曲げ剛性も向上させることがきる。この結果、芝刈機の全体的な剛性の向上を図ることができる。
【0044】
尚、本発明に係る芝刈機は、図10に示すように、カッタハウジング12に、スクロール部33の左右外方に中空パイプ状の補強部191,192を形成したが、これに限るものではなく、中空パイプ状の補強部をカッタハウジングの前部若しくは後部に形成したものであってもよい。また、中空パイプ状の補強部をカッタハウジングの全周に渡って連続的に形成したものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明に係る芝刈機は、動力源としてエンジンを搭載し、このエンジンに回転を後輪に伝達する自走式の芝刈機に採用するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る芝刈機の斜視図である。
【図2】本発明に係る芝刈機の側面図である。
【図3】本発明に係る芝刈機の平面図である。
【図4】図1の4矢視図である。
【図5】本発明に係る芝刈機のマルチング作業状態を示すの側面図である。
【図6】本発明に係る芝刈機のカッタハウジングの分解斜視図である。
【図7】本発明に係る芝刈機のカッタハウジングの斜視図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図7の9矢視図である。
【図10】本発明に係る芝刈機のカッタハウジングのハウジング本体の底面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図10の12−12線断面図である。
【図13】本発明に係る芝刈機のカッタハウジングのハウジング本体の要部拡大図である。
【図14】従来の芝刈機の基本構成を説明する図である。
【図15】従来のカッタハウジングの基本構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0047】
10…芝刈機、12…カッタハウジング、13…動力源(エンジン)、28…出力軸、33…スクロール部、145,146…側部ガード部、191,192…補強部、193…側壁、194…略水平ガード壁、195…垂直ガード壁、196…接続リブ。
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【出願日】 平成16年9月2日(2004.9.2)
【代理人】 【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎

【識別番号】100094020
【弁理士】
【氏名又は名称】田宮 寛祉

【公開番号】 特開2006−67919(P2006−67919A)
【公開日】 平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願番号】 特願2004−256004(P2004−256004)