| 【発明の名称】 |
コンバインのサイドデバイダ |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋田 耕治郎 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】中原 剛 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】池田 直哉 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】支持手段21の占める左右方向スペースを比較的小さくなす上に、前側分草杆19及び後側分草杆20の機体からの横張り出し量を運転操作部から簡易な遠隔操作機構34を介して簡便に変化させる。
【解決手段】支持手段21が機台2に前後向き支点軸25回りの揺動可能に装着された支持台26と、該支持台26に第1縦軸27回りの揺動可能に装着された第1アーム28と、該第1アーム28の先部から第2縦軸29回りの揺動自在に延出され先部が少なくとも前記前側分草杆19又は前記後側分草杆20の何れか一方に枢着されているコンバインのサイドデバイダ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取部(3)の未刈穀稈側に配置され前端を前記刈取部(3)に揺動変位自在に支持された前側分草杆(19)と、前記刈取部(3)の後側に位置された機台(2)の未刈穀稈側に配置され後端を前記機台(2)に揺動変位自在に係着された後側分草杆(20)とを具備し、且つ、前記機台(2)の前部に形成され前記前側分草杆(19)の後端部と前記後側分草杆(20)の前端部とを位置変更可能に支持する支持手段(21)を具備してなるコンバインのサイドデバイダ(18)において、前記支持手段(21)が第1縦軸(27)回りの揺動可能に装着された第1アーム(28)と、該第1アーム(28)の先部から第2縦軸(29)回りの揺動自在に延出され先部が前記前側分草杆(19)又は前記後側分草杆(20)の少なくとも一方に枢着された第2アーム(30)とから構成されていることを特徴とするコンバインのサイドデバイダ。 【請求項2】 前記第2アーム(30)の先端部を支持接続部(30a)となし、該支持接続部(30a)の前部に前記前側分草杆(19)の後端部を第3縦軸(32)回りの揺動自在に枢着し、また該支持接続部(30a)の後部に前記後側分草杆(20)の前端部を第4縦軸(33)回りの揺動自在に枢着したことを特徴とする請求項1記載のコンバインのサイドデバイダ。 【請求項3】 前記第1アーム(28)が前記第2アーム(30)よりも長くなされていて、前記第1縦軸(27)回りの機台(2)横外方へ向かう角度位置から前記第1縦軸(27)回りの機台(2)後方へ向かう角度位置との間で揺動変位されることを特徴とする請求項1又は2記載のコンバインのサイドデバイダ。 【請求項4】 前記第1アーム(28)が前記機台(2)上の運転操作部(4)近傍に設けられた操作部材(35)と連動連結されていて、該操作部材(35)の操作により前記第1縦軸(27)回りの任意な特定角度位置に変位される構成であることを特徴とする請求項2又は3記載のコンバインのサイドデバイダ。 【請求項5】 前記第1アーム(28)を前記機台(2)後方へ向かう角度に揺動変位させたときに、前記第1アーム(28)及び第2アーム(30)が前記機台(2)上の脱穀部(5)の未刈穀稈側の外側縁部の下側に入り込む構成となされていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のコンバインのサイドデバイダ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はコンバインの未刈穀稈側に形成されたサイドデバイダに関する。 【背景技術】 【0002】 刈取部の未刈穀稈側に配置され前端を前記刈取部に揺動変位自在に支持された前側分草杆と、前記刈取部の後側に位置された機台の未刈穀稈側に配置され後端を前記機台に揺動変位自在に係着された後側分草杆とを具備し、且つ、前記前側分草杆の後端部と前記後側分草杆の前端部とを位置変更可能に支持するための支持手段を具備し、該支持手段が機台に対し左右方向直線上での伸縮変位可能となされ且つ前後向き軸回りの揺動変位可能となされているコンバインのサイドデバイダは既に存在している(特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特開平11−235117号公報 【特許文献2】特開2003−125632号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記した在来のサイドデバイダでは、前記支持手段が機台に対し左右方向の直線上で伸縮変位されることに関連して、前記前側分草杆及び前記後側分草杆の機体からの横張り出し量が変化する構成であるため、前記支持手段の機台上で占める左右方向スペースが比較的大きくなるのである。 【0005】 本発明は、前記支持手段の占める左右方向スペースを比較的小さくなす上に、前記前側分草杆及び前記後側分草杆の機体からの横張り出し量を運転操作部から簡易な遠隔操作機構を介して簡便に変化させることを可能としたコンバインのサイドデバイダを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するため、本発明は、請求項1に記載したように、刈取部の未刈穀稈側に配置され前端を前記刈取部に揺動変位自在に支持された前側分草杆と、前記刈取部の後側に位置された機台の未刈穀稈側に配置され後端を前記機台に揺動変位自在に係着された後側分草杆とを備え、且つ、前記機台の前部に形成され前記前側分草杆の後端部と前記後側分草杆の前端部とを位置変更可能に支持する支持手段を備えたコンバインのサイドデバイダにおいて、前記支持手段が第1縦軸回りの揺動可能に装着された第1アームと、該第1アームの先部から第2縦軸回りの揺動自在に延出され先部が前記前側分草杆又は前記後側分草杆の少なくとも一方に枢着された第2アームとから構成されているものである。 【0007】 本発明は次のように具体化する。 即ち、請求項2に記載したように、前記第2アームの先端部を支持接続部となし、該支持接続部の前部に前記前側分草杆の後端部を第3縦軸回りの揺動自在に枢着し、また該支持接続部の後部に前記後側分草杆の前端部を第4縦軸回りの揺動自在に枢着した構成となす。 【0008】 また請求項3に記載したように、前記第1アームが前記第2アームよりも長くなされていて、前記第1縦軸回りの機体横外方へ向かう角度位置から前記第1縦軸回りの機体後方へ向かう角度位置との間で揺動変位される構成となす。 【0009】 また請求項4に記載したように、前記第1アームが前記機台上の運転操作部近傍に設けられた操作部材と連動連結されていて、該操作部材の操作により前記第1縦軸回りの任意な特定角度位置に変位される構成となす。 【0010】 さらには請求項5に記載したように、前記第1アームを前記機台後方へ向かう角度に揺動変位させたときに、前記第1アーム及び第2アームが前記機台上の脱穀部の未刈穀稈側の外側縁部の下側に入り込む構成となす。 【発明の効果】 【0011】 本発明によれば次のような効果が得られる。 即ち、請求項1記載のものによれば、第1アームが第1縦軸回りの横外方へ向かう角度位置と、第1縦軸回りの後方へ向かう角度位置との間範囲内で揺動されることにより、前側分草杆及び後側分草杆の機台に対する横外方への張り出し量が大小に変更されるものとなり、従って左右方向の直線上で伸縮変位する従来の支持手段の場合に較べ、支持手段の機台上で占める左右方向スペースを比較的小さくなすことができると共に、前側分草杆及び後側分草杆の機台に対する横外方への張り出し量を運転操作部から遠隔操作により大小に変化させるための遠隔操作機構を、操作ワイヤ及びこれを引張するための操作部材などで比較的簡易に形成することができるものである。 【0012】 請求項2記載のものによれば、前側分草杆の後端部、或いは、後側分草杆の前端部とを単一部材からなる支持接続部により安定的に支持することができる。即ち、例えば図7に示すように、第2アーム30の先端部を後側分草杆20の前端部に縦軸33a回りの揺動自在に枢着し且つ、前側分草杆19の後端部と後側分草杆20の前端部とを別途に縦軸32a回りの揺動自在に結合した構造となした場合に較べて、前側分草杆19の後端部のガタツキを小さくなすことができ、また図示はしていないが、第2アーム30の先端部を前側分草杆19の後端部に縦軸回りの揺動自在に枢着し且つ、前側分草杆19の後端部と後側分草杆20の前端部とを別途に縦軸32a回りの揺動自在に結合した構造となした場合に較べて、後側分草杆20の前端部のガタツキを小さくなすことができる。 【0013】 請求項3記載のものによれば、機台上で支持手段の占める左右方向スペースを小さくなすことができると共に既存のコンバインの機台前部一側の空きスペースを有効に利用することができるのであり、また支持手段が刈取部側へ張り出さないものとなって、刈取部の保守点検の障害にならないものとなり、さらに第1アームが第2アームより長いことが、これらの長さ関係が逆の場合に較べて、第1アームの同じ揺動変位に対しサイドデバイダの機台横外方への張り出し量をより大きく変位させることができると共に、第2アームの左右向き縦面に沿う傾斜遊動に起因した前側分草杆及び後側分草杆の上下のガタツキをより小さくなすことができる。 【0014】 請求項4記載のものによれば、運転操作部から操作部材を操作することにより前側分草杆及び後側分草杆の横外方への張り出し量を任意に変化させることができるのであり、また操作部材と第1アームとを操作ワイヤなどの簡易な手段により連動させることができるものである。 【0015】 請求項5に記載したものによれば、後側分草杆を脱穀部の未刈穀稈側の外側縁部近傍に沿わせた状態に位置させることができ、また脱穀部の未刈穀稈側の外側縁部の下側に従来より存在している空きスペースを有効に利用することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 図1〜図7は本発明に係るコンバインに関するもので、図1は平面図、図2は側面図、図3は正面図、図4は要部を示す平面図、図5は図4のx−x部を示す図、図6は操作部材及び係止案内板を示す平面図、図7は変形例のコンバインを示す平面図である。図8は 図1〜図3に示すように、本発明に係るコンバインは、左右一対の走行クローラ1a、1bからなる走行部1、該走行部1に支持された機台2、そして、該機台2の前部に設けられた刈取部3を備えている。機台2上には運転席4aを具備した運転操作部4、下部に選別部を具備した脱穀部5、機体後部の排藁処理部6、及び、下部から穀粒を流下させて袋詰めできるようになされた穀粒タンク7などが設けてある。 【0017】 刈取部3は分草板8、引起こし装置9、掻込み装置10、刈刃装置11及び縦搬送部12を備えており、これら全体が、機台2に支持された刈取主フレーム13a及び刈取フレーム13bを介し横向き支点軸14回りへの上下揺動可能となされ、また分草板8、引起こし装置9、掻込み装置10及び刈刃装置11は一体状に結合されていている。 【0018】 この際、各引起こし装置9は、後上り斜め方向へ配列され圃場に植立した各穀稈条列に対し作用するタイン9a群により穀稈を引き起こすものとなされている。掻込み装置10は刈刃装置11で刈り取られた穀稈を刈刃装置11の左右巾中央へ掻き集めて縦搬送部12へ送り込むもので、左右一対のベルト掻込み部10a、10aと、左右一対のスターホイール10b、10bからなる。縦搬送部12は刈刃装置11で刈り取られた刈取穀稈の株元部をフィードチェーン5aへ向けて挟持搬送する株元側挟持搬送部12aと、その刈取穀稈の穂先部を扱室入り口5bへ向けて係止搬送する穂先側係止搬送部12bとを具備したものとなされる。15は扱胴、16は供給ガイド、17は排藁カッタである。 【0019】 上記のように形成されたコンバインは、走行部1の作動により走行し、機体の前進中に分草板8が植立穀稈の条列間を移動して隣接した条列穀稈の絡みを解し、引起こし装置9がタイン9aの上方への移動によりその対応した条列穀稈を引き起こし、刈刃装置11がこのように引き起こされた穀稈の株元を切断し、次に縦搬送部12がこうして刈り取られた刈取穀稈を後斜め上方へ搬送して脱穀部5に送り込み、脱穀部5がこの送り込まれた刈取穀稈を脱穀し、続いてこの脱穀により得られた穀粒や藁片の混合物を選別し、選りだした穀粒を穀粒タンク7へ向けて送り出し、一方では排藁処理部6が前記脱穀で生成された排藁を送り込まれ該排藁を寸断する等の処理を行うように作動する。穀粒タンク7内の穀粒はこれの下方に用意された籾袋内に落下される。 【0020】 上記したコンバインについてさらに詳細に説明すると、機体の未刈穀稈側(左側)の側部にはサイドデバイダ18が設けてある。該サイドデバイダ18は刈取部3の側部に設けられた前側分草杆19と、機台2の側部に設けられた後側分草杆20と、機台2前部から横外方へ張り出し状に設けられ前記前側分草杆19の後端部と前記後側分草杆20の前端部とを支持する支持手段21とを備えている。 【0021】 前側分草杆19は刈取部3に未刈穀稈が絡み付くのを防止するためのもので、刈取部3の左側の概ね前端下部から脱穀部5へ向けて斜め上りの横外方張り出し状に延出されると共に、自身の前端部を任意方向への傾斜自在に支持するための位置支持手段22で特定位置に支持されている。 【0022】 該前側分草杆19は金属管からなる単一条部材からなっており、前側傾斜部a1と後側傾斜部a2とを有し、前端部がこれに固着された縦向き軸部材a3と、該縦向き軸部材a3を挿通され前後向き軸回りの揺動自在となされた板部材a4とを介して刈取フレーム13bに支持され、後端には円形結合部材a5を固着され、該円形結合部材a5に縦向きの透孔を形成されている。 【0023】 後側分草杆20は前進時には走行部1と脱穀部5など、後進時には走行部1、脱穀部5及び刈取部3などに未刈穀稈が絡み付くのを防止するためのもので金属管からなる単一条部材からなっている。該後側分草杆20は機台2の未刈穀稈側に設けられており、後端部を走行部1の後端近傍となる機台2個所に形成された位置支持手段23を介して係着され、該係着個所から前方へ向け略水平状に且つ機台2横外方への張り出し状に延出されたものとなされている。位置支持手段23は、機台2の側部に平面視コ字形の支持片23aを固着して、該支持片23aの前後の外方突出部間に前後向きの支持棒部材23bを架設し、一方では後側分草杆20の後端に環状部材b1を固着し、該環状部材b1を支持棒部材23bに遊嵌させた構成としている。該後側分草杆20の前端部には円形結合部材b2が固着されており、該円形結合部材b2に縦向きの透孔が形成されている。 【0024】 図4及び図5などに示すように、支持手段21は機台2の未刈穀稈側の前端部に固定された左右向き固定板24と、該左右向き固定板24に前後向き支点軸25回りの揺動可能に装着された支持台26と、該支持台26に第1縦軸27回りの揺動自在に装着された第1アーム28と、該第1アーム28の先部から第2縦軸29回りの揺動自在に延出された第2アーム30とを備えたものとなされている。 【0025】 支持台26は水平面部26aと垂直面部26bとを具備しており、垂直面部26bの後面は左右向き固定板24の前面に当接され、垂直面部26bと左右向き固定板24とは前後向き支点軸25を介して該支点軸25回りの揺動変位自在に結合されており、一方では前後向き支点軸25から前記機台2の外方側へ離れた垂直面部26b個所に前後向きボルト31が固定され、該ボルト31に対応した左右向き固定板24個所に、前後向き支点軸25を曲率中心とした円弧形状の透孔24aが形成され、該透孔24aに前後向きボルト31が挿通されており、左右向き固定板24の後側となる前後向きボルト31個所に座金c1、c2を介して圧縮スプリングc3が外嵌状に装着されており、左右向き固定板24と支持台26とは支持台26に特定大きさ以上の前後向き支点軸25回りの外力が作用したとき、支持台26が圧縮スプリングの弾力による摩擦力に抗して前後向き支点軸25回りへ揺動変位され、前記外力が除去されたとき支持台26が圧縮スプリングc3の弾力による摩擦力で左右向き固定板24に固定されるようになされている。 【0026】 第2アーム30の先端部は正面視コ字形の支持接続部30aとなされており、該支持接続部30aの先端縁d1は平面視において図4に示すように第2アーム上の特定直線m1に合致されていて、該第2アーム30が図4中で実線で示すように揺動された状態と仮想線で示すように揺動された状態との間の任意位置において出来るだけ穀稈が引っ掛からないような傾斜が得られるようになされている。支持接続部30aの前部の内方空間には前側分草杆19の後端の円形結合部材a5が挿入され、該円形結合部材a5の透孔に挿通された第3縦軸32を介して支持接続部30aの前部に枢着されており、また支持接続部30aの後部の内方空間には後側分草杆20の前端の円形結合部材b2が挿入され、該円形結合部材b2の透孔に挿通された第4縦軸33を介して接続部30aの後部に枢着されている。 【0027】 従って、第1アーム28が第1縦軸27回りへ揺動されることにより第2アーム30が前側分草杆19の位置規制作用との関連で第2縦軸29回りへ揺動され、該揺動に関連して前側分草杆19の後端部及び後側分草杆20の前端部がそれぞれの位置支持手段22、23を略々変位中心として機台2内外方へ揺動変位される。この際、第1アーム28が第2アーム30よりも長いことは、第1アーム28が第2アーム30よりも短い場合に較べて、第1アーム28の同一の揺動変位に基づいて前側分草杆19の後端部及び後側分草杆20の前端部が比較的大きく左右へ変位されるようになると共に、第1アーム28と第2アーム30との第2縦軸29による結合個所の遊隙に起因して生じる左右向き縦面に沿う第2アームの傾斜変位により生じる接続部30aの上下方向の遊動量を少なくする上で寄与する。 【0028】 第1アーム28は運転操作部4から遠隔操作手段34を介して第1縦軸27回りへ揺動変位されるようになされている。該遠隔操作手段34は運転操作部4近傍のサイドコラム4b上部に設けられた操作部材35と、第1アーム28の基端から張り出させた前側板片28aとを案内用アウター36に案内される操作ワイヤ37で連結すると共に、操作部材35近傍にこれの揺動位置を規制するための係止案内板38を設けるほか、第1アーム28の基端から張り出させた後側板片28bにスプリング39による引き力を付与したものとなされている。 【0029】 図1及び図6に示すように、係止案内板38は操作部材35を案内する前後向きの案内溝gを有しており、該案内溝gはこれの後端位置がサイドデバイダ18の機台2横外方の張り出し量e1を最小にする収納位置p1となされ、また前側を張り出し位置P2となされており、該張り出し位置P2の前後方向上の複数個所には、操作部材35を係入され操作部材35の前後揺動を規制するものとした係止凹み部g1、g2、g3が形成されており、これら複数の係止凹み部g1、g2、g3は前側のものほど、サイドデバイダ18の張り出し量e1を大きくするものとなされている。 【0030】 操作部材35は自由状態のとき、スプリング39の引き力により、収納位置p1に位置され、このとき、第1アーム28、第2アーム30、前側分草杆19及び後側分草杆20が図1中に実線で示すような収納状態となり、一方、操作部材35をスプリング39の引き力に抗して張り出し位置p2に位置させたときは、操作部材35の変位が操作ワイヤ37を介して第1アーム28に伝達され、第1アーム28、第2アーム30、前側分草杆19及び後側分草杆20が図1中に仮想線kで示すような張り出し状態となる。 【0031】 なお図1〜図3に示すように、機体の既刈り穀稈側(右側)の側部にもサイドデバイダ40が設けてある。該サイドデバイダ40は刈取部3に未刈穀稈が絡み付くのを防止するためのもので、直状の単一条部材からなる分草杆41を備えており、該分草杆41の後端部を機体中心側へ屈曲されている。該分草杆41は刈取部3の右側の概ね前端下部から運転操作部4へ向けて後上がり横外方へ張り出し状に延出され、自身の前端部を位置支持手段42を介して任意方向の傾斜変位自在に支持されており、その後端部は運転操作部4下方の機台2部分に下方への張り出し状に固定されたU字形棒部材43の内方側の空所内に任意方向への傾斜変位自在に且つ該分草杆41の長手方向への相対変位自在に挿通されている。 【0032】 次に上記サイドデバイダ18の使用例及び作用などについて説明する。 植立穀稈wを機体の左側に位置させて通常の刈取を行うときは、作業者は運転席4aに座った状態で、操作部材35を前側へ揺動操作して張り出し位置p2に位置させ、係止案内板38の係止凹み部g1、g2、g3の任意な1つに掛け止める。ここでは例示的に符号g2の個所に掛け止めるものとする。これにより、第1アーム28が操作ワイヤ37を介して第1縦軸27回りの張り出し側へ揺動され、サイドデバイダ18は図1に仮想線kで示すような張り出し状態となる。この際、植立穀稈wの各条列は刈取部3に対し図1中の符号p1で示す位置に対応させる。この状態の下で、機体を進行させると、最左方の分草板8は未刈穀稈を左右に掻き分けてこれを刈取側と非刈取側とに分草するのであり、このように分草された未刈穀稈は機体の進行に伴って刈取部3の側部を後方へ向けて相対移動する。この移動中、前側分草杆19の前側傾斜部a1及び後側傾斜部a2は漸次高くなりつつ未刈穀稈に当接し、これら穀稈を次第に大きく機体の横外方へ押し寄せるように作用する。一方、後側傾斜部a2の内方側では、縦搬送装置12が刈取穀稈を起立姿勢から左右向き姿勢に変化させてその株元をフィードチェーン5aの搬送始端部に送り込むのであり、この際、後側傾斜部a2が大きく張出されていることから、刈取穀稈の株元は前側分草杆19や非刈取側の未刈穀稈と干渉することはない。 【0033】 未刈穀稈が支持接続部30aを過ぎて後側分草杆20に達すると、以後は後側分草杆20に横外方へ押されつつ後方へ相対移動する。後側分草杆20は未刈穀稈の概ね機台2高さ位置を横外方に押すように作用するのであり、これにより未刈穀稈は走行部1で踏み倒されたり走行部1や機台2などに絡み付いて傷められるのを防止される。後側分草杆20の機台2外方への張り出し量は機体の後側へ向けて漸次減少するため、後側分草杆20で横外方へ押された未刈穀稈はこの状態を保持されつつ機体の後側へ移動するに伴って自身の弾力で次第に起き上がる。未刈穀稈が後側分草杆20の後端部に達したとき、該未刈穀稈に対する後側分草杆20の案内作用は終了し、未刈穀稈は自由状態で立ち上がった状態に戻る。このとき走行部1や機台2は既にこの起き上がった未刈穀稈よりも前方に位置しているため、該未刈穀稈が走行部1や機台2などに絡み付くことは生じない。 【0034】 このような刈取進行中、機体を後進させることが必要となることがあるが、この場合はサイドデバイダ18は未刈穀稈を前進時とは逆順に案内するのであり、即ち、未刈穀稈は先ず後側分草杆20に当接して前方へ相対移動しつつ横外方へ次第に大きく押し寄せられ、やがて支持接続部30aに達する。この後、前側分草杆19が該未刈穀稈を順次に機体前方へ案内し、この案内過程では、前側分草杆19の刈取部3外方への張り出し量が機体の前側へ向けて漸次減少するため、未刈穀稈は徐々に機体に近接し、遂には刈取部3から機体前方へ離れるものとなる。従って、この後進の場合も未刈穀稈は走行部1や刈取部3に踏み倒されたり絡み付くことによって傷められるのを防止される。 【0035】 上記のようなサイドデバイダ18の使用中、同じ圃場内であっても、未刈穀稈の倒伏の度合いなどに応じて、サイドデバイダ18の張り出し量e1や支持接続部30a近傍の地上高さe2を変更しなければならないことがある。特に張り出し量e1を変更する処理は穀稈の殻長の大小によって縦搬送装置12やフィードチェーン5aから株元の出代が異なるため未刈穀稈との干渉をさける目的で実際上比較的多く行われるが、このとき作業者は運転席4aに座したままで操作部材35を揺動操作し係止案内板38を介して適当な揺動位置に係止させる。例えばサイドデバイダ18の張り出し量e1を増大させたいときには操作部材35をスプリング39の引き力に抗して一層前側へ揺動変位させて係止凹み部g1に係止させるのであり、これにより前側分草杆19の後端部及び後側分草杆20の前端部の機台2横外方への張り出し量が増大する。逆にサイドデバイダ18の張り出し量e1を減少させたいときには操作部材35を一層後側へ揺動変位させて係止凹み部g3に係止させるのであり、これにより前側分草杆19の後端部及び後側分草杆20の前端部の機台2横外方への張り出し量が減少する。またサイドデバイダ18の地上高さe2を変更するときは前側分草杆19、後側分草杆20又は支持接続部30a或いは、第1アーム28又は第2アーム30などを手で持ってこれに特定大きさ以上の操作力を付与して上下変位させるのであり、これにより第1アーム28及び第2アーム30はスプリングc3の弾力に基づく摩擦抵抗に抗して支持台26と一緒に前後向き支点軸25回りへ揺動され、前側分草杆19の後端部及び後側分草杆20の前端部の地上高さが変化する。サイドデバイダ18の地上高さe2が希望する大きさとなったとき、サイドデバイダ18への操作力の付与を除去するのであり、これにより支持台26、第1アーム28及び第2アーム30の前後向き支点軸25回りの変位はスプリングc3の弾力に基づく摩擦抵抗で係止された状態となる。 【0036】 上記した張り出し量e1の変更と地上高さe2の変更とを組み合わせて行うと、サイドデバイダ18は任意な地上高さe2での任意な張り出し量e1に設定されるものとなるのであり、また第1アーム28などが左右方向へ傾斜された状態の下で、操作部材35が揺動操作されると、サイドデバイダ18は第1アーム28の揺動変位のみにより張り出し量e1と地上高さe2とを同時に変更されるものとなる。 【0037】 また植立穀稈を中割り状に刈り取るときは次のように行う。 即ち、機体左右のサイドデバイダ18、40は図3に示す状態となし、また植立穀稈wの各条列は刈取部3に対し図1中の符号p2で示す位置に対応させるように機体位置を調整するのであり、この状態で各部を刈取作動させる。この際、機体左側のサイドデバイダ18は上述と同様に作用し、最左方の分草板8は未刈穀稈を左右に掻き分けてこれを刈取側と非刈取側とに分草し、さらに機体右側のサイドデバイダ40は、機体の前進に伴って非刈取側の未刈穀稈を横外方へ徐々に大きく押し寄せ、未刈穀稈がサイドデバイダ40を過ぎた後は機体自身がサイドデバイダ40から受け継いだ未刈穀稈を同様に横外方への押し寄せた状態を維持するのであり、これにより非刈取側の未刈穀稈は走行部1に踏み倒されたり接触して傷つけられるのを防止されるものとなる。 【0038】 上記した実施形態は次のように変形できる。 図7に示すように、前側分草杆19の後端部と後側分草杆20の前端部とを縦軸32a回りの揺動変位自在に枢結し、一方では第2アーム30の先部を後側分草杆20の前端部に縦軸33a回りの揺動変位自在に枢着するか或いは、図示はしていないが第2アーム30の先部を前側分草杆19の後端部に縦軸回りの揺動変位自在に枢着する。これによっても先の実施形態に準じた効用が得られる。 【参考例】 【0039】 図8はサイドデバイダ18の異なる形態を示すものである。以下の説明において、先の実施形態と実質的に同一部位には同一の符号を用いるものとする。 前側分草杆19と後側分草杆20のそれぞれは共に前端部19a、20a及び後端部19b、20bを金属などの硬質材で形成され、比較的長い中央部分19c、20cを弾性伸縮変形自在なゴム質材で形成されている。そして、前側分草杆19の前端部19aは刈取部3の特定個所に、そして後側分草杆20の後端部20bは機台2後部の特定個所に任意方向への傾斜変位可能に枢着されており、また前側分草杆19の後端部19bと後側分草杆20の前端部20aは一体状に結合され、該結合個所hから機台2側へ向け硬質材からなる支持アーム30bが延出され、この支持アーム30bが機台2に支持されて左右方向の外方へ直線状に出入り変位可能となされ且つ前記前後向き支点軸25回りへ揺動変位可能となされている。 【0040】 このように形成されたサイドデバイダ18は、使用時には、支持アーム30bが実線で示すように機台2外方まで張り出され、このとき各中央部分19c、20cが伸長されて緊張された状態となるのであり、不使用時には、点線jで示すように、支持アーム30bが機台2側へ変位され、各中央部分19c、20cが短縮され弛緩した状態となる。また張り出し量e1を変化させるには支持アーム30bの左右位置を変化させ、一方、地上高さe2を変化させるには支持アーム30bを前記前後向き支点軸25回りへ傾斜変位させる。 【0041】 このサイドデバイダ18における支持アーム30bを除去し、先の実施形態の支持手段21における第2アーム30の先端部を前側分草杆19の後端部又は後側分草杆20の前端部の少なくとも何れか一方に縦軸回りの揺動自在に枢着するようになすことも可能であり、これによっても先の実施形態に準じた効用が得られる。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】本発明に係るコンバインの平面図である。 【図2】上記コンバインの側面図である。 【図3】上記コンバインの正面図である。 【図4】上記コンバインの要部を示す平面図である。 【図5】図4のx−x部を示す図である。 【図6】上記コンバインの操作部材及び係止案内板を示す平面図である。 【図7】上記コンバインの変形例を示す図である。 【図8】参考例のコンバインを示す平面図である。 【符号の説明】 【0043】 2 機台 3 刈取部 4 運転操作部 18 サイドデバイダ 19 前側分草杆 20 後側分草杆 21 支持手段 25 前後向き支点軸 26 支持台 27 第1縦軸 28 第1アーム 29 第2縦軸 30 第2アーム 30a 支持接続部 32 第3縦軸 33 第4縦軸 35 操作部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成16年8月3日(2004.8.3) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−42650(P2006−42650A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月16日(2006.2.16) |
| 【出願番号】 |
特願2004−226296(P2004−226296) |
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