| 【発明の名称】 |
刈取収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】河瀬 宗之 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】片山 靖彦 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】征矢 保 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】川村 学司 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】刈取収穫機において、刈取部の前方を広い範囲に亘って照射することができるように構成する。
【解決手段】刈取部2の右及び左側部に右及び左のライト20を備え、右のライト20の照射範囲の左側部分と左のライト20の照射範囲の右側部分とが、刈取部2の前方で重なり合うように、右及び左のライト20の照射範囲を設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の前部に刈取部を備えて、前記刈取部の右及び左側部に右及び左のライトを備え、前記右及び左のライトの照射範囲を左右に亘る幅広に設定すると共に、 前記右のライトの照射範囲の左側部分と左のライトの照射範囲の右側部分とが、前記刈取部の前方で重なり合うように、前記右及び左のライトの照射範囲を設定してある刈取収穫機。 【請求項2】 刈り取った収穫物を排出可能な排出装置を備え、前記収穫物を排出する作業位置及び刈取部の上方に位置する格納位置に、前記排出装置を位置変更自在に構成すると共に、 前記排出装置にライトを備え、前記排出装置の格納位置において排出装置のライトにより刈取部の前方を照射するように、前記排出装置のライトの照射範囲を設定してある請求項1に記載の刈取収穫機。 【請求項3】 機体の右又は左側部に運転部を備え、前記右又は左のライトのうちの運転部とは反対側のライトの位置を、前記右又は左のライトのうちの運転部側のライトの位置よりも高いものに設定してある請求項1又は2に記載の刈取収穫機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、刈取収穫機に備えられるライトの構造に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバイン等の刈取収穫機では夕暮れ時や夜間でも刈取作業を行うことが増えてきており、例えば特許文献1に開示されているように、刈取部にライト(特許文献1の第1,2,3図の1)を備えたものがある。 【0003】 【特許文献1】実開昭63−23143号公報(第1,2,3図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 特に大型の刈取収穫機では、刈取部の横幅が大きなものになるので、刈取部の前方を広い範囲に亘って照射すると言う面で改善の余地がある。 本発明は刈取収穫機において、刈取部の前方を広い範囲に亘って照射することができるように構成することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 [I] (構成) 本発明の第1特徴は、刈取収穫機において次のように構成することにある。 機体の前部に刈取部を備えて、刈取部の右及び左側部に右及び左のライトを備え、右及び左のライトの照射範囲を左右に亘る幅広に設定する。右のライトの照射範囲の左側部分と左のライトの照射範囲の右側部分とが、刈取部の前方で重なり合うように、右及び左のライトの照射範囲を設定する。 【0006】 (作用) 本発明の第1特徴によると、左右に亘る幅広の照射範囲を備えたライトを、刈取部の右及び左側部と言うように、右及び左のライトを互いに離して刈取部に備えることよって、刈取部の右及び左の前方横側、刈取部の中央前方の広い範囲に亘って照射されるようになる。 この場合、本発明の第1特徴によると、右のライトの照射範囲の左側部分と左のライトの照射範囲の右側部分とが、刈取部の前方で重なり合っているので、刈取部の中央前方が特に明るいものとなっている。 【0007】 (発明の効果) 本発明の第1特徴によると、刈取収穫機において、刈取部の右及び左の前方横側、刈取部の中央前方の広い範囲に亘って照射されるようになる点、並びに、刈取部の中央前方が特に明るいものとなっている点により、夕暮れ時や夜間に運転者にとって見え難い部分を少なくすることができて、刈取作業の作業性及び路上での走行性を向上させることができた。 【0008】 [II] (構成) 本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の刈取収穫機において次のように構成することにある。 刈り取った収穫物を排出可能な排出装置を備え、収穫物を排出する作業位置及び刈取部の上方に位置する格納位置に、排出装置を位置変更自在に構成する。排出装置にライトを備え、排出装置の格納位置において排出装置のライトにより刈取部の前方を照射するように、排出装置のライトの照射範囲を設定する。 【0009】 (作用) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 前項[I]に記載のように、右のライトの照射範囲の左側部分と左のライトの照射範囲の右側部分とが刈取部の前方で重なり合うように、右及び左のライトの照射範囲を設定した場合、刈取部の中央直前(前述の重なり合う部分と刈取部との間の付近)が少し暗くなることが考えられる。 【0010】 刈取収穫機では一般に、刈り取った収穫物を排出可能な排出装置を備えたものがあり、収穫物を排出する作業位置及び刈取部の上方に位置する格納位置に、排出装置を位置変更自在に構成したものが多くある。 本発明の第2特徴によると、排出装置にライトを備え、排出装置の格納位置において排出装置のライトにより刈取部の前方を照射するように構成しているので、前述の刈取部の中央直前(前述の重なり合う部分と刈取部との間の付近)を、排出装置のライトが上方から照射するような状態を得ることができる。 【0011】 この場合、排出装置の格納位置において、排出装置は刈取部から前方に出るような状態になることが多く、排出装置にライトを備えると、刈取部の中央直前(前述の重なり合う部分と刈取部との間の付近)の上方に、排出装置のライトが位置する状態になることが多いので、刈取部の中央直前(前述の重なり合う部分と刈取部との間の付近)を、排出装置のライトによって適切に照射することができる。 【0012】 (発明の効果) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第2特徴によると、刈取部の中央直前(前述の重なり合う部分と刈取部との間の付近)が少し暗くなるような状態が生じても、刈取部の中央直前(前述の重なり合う部分と刈取部との間の付近)を適切に照射することができるようになり、夕暮れ時や夜間に運転者にとって見え難い部分を少なくすることができて、刈取作業の作業性及び路上での走行性を向上させることができた。 【0013】 [III] (構成) 本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の刈取収穫機において次のように構成することにある。 機体の右又は左側部に運転部を備え、右又は左のライトのうちの運転部とは反対側のライトの位置を、右又は左のライトのうちの運転部側のライトの位置よりも高いものに設定する。 【0014】 (作用) 本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 刈取収穫機において機体の右又は左側部に運転部を備えた場合、刈取作業では一般に、刈取部の運転部とは反対側が未刈り側(作物がまだ刈り取られていない側)となり、刈取部の運転部側が既刈り側(作物が既に刈り取られた側)となる。 【0015】 本発明の第3特徴によると、右又は左のライトのうちの運転部とは反対側のライトの位置を、右又は左のライトのうちの運転部側のライトの位置よりも高いものに設定しているので、前述のように刈取部の運転部とは反対側が未刈り側である場合、右又は左のライトのうちの運転部とは反対側のライトが作物よりも低い位置になるような状態を少なくすることができる。 本発明の第3特徴によると、前述のように刈取部の運転部側が既刈り側である場合に、右又は左のライトのうちの運転部側のライトの位置が比較的低いものになるので、地面を照射し易い。特に未刈り側の作物における既刈り側の端部の列の地面付近を照射することが、比較的容易に行えるようになる。 【0016】 (発明の効果) 本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第3特徴によると、右又は左のライトのうちの運転部とは反対側のライトが作物よりも低い位置になるような状態を少なくすることができる点、並びに、右又は左のライトのうちの運転部側のライトにより地面を照射し易く、未刈り側の作物における既刈り側の端部の列の地面付近を照射することが比較的容易に行える点により、刈取作業の作業性を向上させることができた。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 図1及び図2に示すように、右及び左のクローラ式の走行装置1で支持された機体の前部に刈取部2を備えて、機体の前部の右側部に運転部3、機体の後部の左側部に脱穀装置4、機体の後部の右側部にグレンタンク5を備えて、刈取収穫機の一例であるコンバインが構成されている。これにより、圃場の作物が刈取部2によって刈り取られ、刈り取られた作物が脱穀装置4に送られて脱穀処理され、脱穀処理されて単粒化した作物が収穫物としてグレンタンク5に貯留される。 【0018】 図1及び図2に示すように、機体に上下揺動自在に支持された主フレーム6に、刈取部2の全体が支持されており、主フレーム6を昇降駆動する昇降シリンダ7が備えられている。図1,2,3,4に示すように、刈取部2は5個のデバイダ8,9,10,11、引き起し爪13aを多数備えた4組の引き起し装置13、バリカン型式の刈取装置14及び搬送装置15を備えて、4条刈り型式に構成されている。 【0019】 図1及び図2に示すように、グレンタンク5の後部にアンローダ12(排出装置に相当)が備えられている。アンローダ12は内部にスクリュー(図示せず)を備えており、スクリューが回転駆動されることにより、グレンタンク5の収穫物が搬送され、アンローダ12の吐出口12aから排出される。アンローダ12は横軸芯P1周りに上下に昇降駆動自在に構成され、縦軸芯P2周りに旋回駆動自在に構成されている。図1及び図2に示す状態は、運転部3の後部に備えられた受け台17にアンローダ12を乗せた状態であり、アンローダ12を格納位置に配置した状態である。アンローダ12を格納位置から上昇駆動し、横外側に旋回駆動することにより、トラック(図示せず)の荷台にグレンタンク5の収穫物を排出する(アンローダ12の作業位置に相当)。 【0020】 図1,2,3,4に示すように、刈取部2の右及び左側部の上部にカバー16が備えられて、右及び左のカバー16に右及び左のライト20が備えられている。右及び左のライト20は、上及び下のバルブ22,23、上及び下のバルブ22,23に対するリフレクタ(反射板)24,25、これらを覆う透明のカバー21等を備えて構成されている。 【0021】 図3及び図4に示すように、右及び左のカバー16の前部16a及び横部16bに亘る角部に開口部が形成されて、右及び左のカバー16の開口部に右及び左のライト20が嵌め込まれるように固定されている。カバー21の前面が右及び左のカバー16の前部16a及び引き起し装置13の前面と略同一面(又はカバー21の前面が右及び左のカバー16の前部16a及び引き起し装置13の前面よりも少し後側)に位置するように構成されており、カバー21の横面が右及び左のカバー16の横部16bと略同一面に位置するように構成されている。 【0022】 右のライト20において、リフレクタ24は上のバルブ22の光を左斜め前方及び右横方に反射し、前方に反射するように構成されており、リフレクタ25は下のバルブ25の光を左斜め前方及び右横方に反射し、斜め前方下方に反射するように構成されている。これにより、刈取部2を地面に位置させている状態において、右のライト20の照射範囲RDは図5(a)及び図6に示すような状態となるのであり、右のライト20において、下のバルブ23によりデバイダ8が照射されている。 【0023】 左のライト20において、リフレクタ24は上のバルブ22の光を右斜め前方及び左横方に反射し、前方に反射するように構成されており、リフレクタ25は下のバルブ25の光を右斜め前方及び左横方に反射し、斜め前方下方に反射するように構成されている。これにより、刈取部2を地面に位置させている状態において、左のライト20の照射範囲LDは図5(a)及び図6に示すような状態となるのであり、左のライト20において、下のバルブ23によりデバイダ10が照射されている。 【0024】 図6に示すように、刈取部2を地面に位置させている状態において、右のライト20の照射範囲RDの左側部分と左のライト20の照射範囲LDの右側部分とが、刈取部2の前方で重なり合うように、右及び左のライト20の照射範囲RD,LDが設定されている。この場合、右のライト20の照射範囲RDの左側部分と左のライト20の照射範囲LDの右側部分とが刈取部2の前方で重なり合う部分ADが、刈取部2の中央の所定の近距離(例えば2メートル程度)から前方に位置する状態となる。図5(a)に示すように、刈取部2を地面に位置させている状態において、右及び左のライト20の照射範囲RD,LDは斜め前方下方に向いている。 【0025】 図5(b)に示すように、刈取部2を上限位置まで上昇駆動すると、右及び左のライト20の照射範囲RD,LDは略前方を向く状態となる。この場合、右のライト20の照射範囲RDの左側部分と左のライト20の照射範囲LDの右側部分とが刈取部2の前方で重なり合う部分ADが、刈取部2の中央の所定の遠距離(例えば8メートル程度)から前方に位置する状態となる。 【0026】 図1,2,6に示すように、受け台17にアンローダ12を乗せた状態(アンローダ12を格納位置に配置した状態)において、アンローダ12の吐出口12aがデバイダ10の前方上方の付近に位置しており、アンローダ12の吐出口12aの右横側部にライト18が取り付けられている。これにより、刈取部2の中央直前の範囲SD(右のライト20の照射範囲RDの左側部分と左のライト20の照射範囲LDの右側部分とが刈取部2の前方で重なり合う部分ADと、刈取部2との間の付近)が、アンローダ12のライト18によって照射される。 【0027】 図7に示すように、運転部3にライトスイッチ19が備えられている。ライトスイッチ19をON2位置に操作すると、右及び左のライト20の上及び下のバルブ22,23が点灯し、アンローダ12のライト18が点灯する。ライトスイッチ19をON1位置に操作すると、右及び左のライト20の下のバルブ23が点灯して、右及び左のライト20の上のバルブ22が消灯し、アンローダ12のライト18が点灯する。ライトスイッチ19をOFF位置に操作すると、右及び左のライト20の上及び下のバルブ22,23が消灯し、アンローダ12のライト18が消灯する。 【0028】 [発明の実施の第1別形態] 前述の[発明を実施するための最良の形態]において、図8に示すように、右のライト20(デバイダ8側、運転部3側)をカバー16の低い位置に備え、左のライト20(デバイダ10側、運転部3とは反対側)をカバー16の高い位置に備えるように構成してもよい。 【0029】 コンバインでは例えば図9に示すように、刈取部2の運転部3とは反対側が未刈り側A1(作物がまだ刈り取られていない側)となり、刈取部2の運転部3側が既刈り側A2(作物が既に刈り取られた側)となる。この場合、デバイダ9,10,11は作物の株元付近に位置し作物よって隠れている状態で、運転部3からデバイダ9,10,11を目視できない状態である。これに対して、未刈り側A1の作物における既刈り側A2の端部の列B1の横外側にデバイダ8が位置しており、運転部3からデバイダ8を目視することができるのであり、未刈り側A1の作物における既刈り側A2の端部の列B1とデバイダ8との位置関係を目視しながら、運転部3の操縦者はコンバインの運転を行う。 【0030】 [発明の実施の第2別形態] 前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、機体の前部に刈取部2を備え、機体の前部の左側部に運転部3を備えるように構成してもよい。このように構成すると、右のライト20(デバイダ8側、運転部3とは反対側)をカバー16の高い位置に備え、左のライト20(デバイダ10側、運転部3側)をカバー16の低い位置に備えるように構成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】コンバインの全体平面図 【図3】刈取部の正面図 【図4】刈取部の斜視図 【図5】刈取部を地面に位置させている状態及び刈取部を上限位置まで上昇駆動した状態での刈取部の付近の側面図 【図6】右及び左のライトの照射範囲を示す平面図 【図7】ライトスイッチの平面図 【図8】発明の実施の第1別形態の刈取部の正面図 【図9】発明の実施の第1別形態の刈取作業の状態を示す平面図 【符号の説明】 【0032】 2 刈取部 3 運転部 12 排出装置 18 排出装置のライト 20 ライト RD 右のライトの照射範囲 LD 左のライトの照射範囲
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年7月14日(2004.7.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−25666(P2006−25666A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月2日(2006.2.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−207410(P2004−207410) |
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