| 【発明の名称】 |
角度可変伝動操作桿装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 一男
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| 【要約】 |
【課題】可撓性伝動軸が高速回転しても被操作体が激しく振動することのない、角度可変伝動操作桿装置を提供する。
【解決手段】操作桿5の前端部5fに角度可変伝動機構17を介して被操作体7が連結されている角度可変伝動操作桿装置3であって、前記操作桿5側に固定されるとともに前記角度可変伝動機構17の側方に位置するブラケット24,24と、前記被操作体7側に固定されるとともに前記ブラケット24,24に相対回動自在に枢支されたレバー部材26,26と、前記操作桿5側から前記レバー部材26,26を揺動操作するための操作装置31と、を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操作桿(5)の前端部(5f)に角度可変伝動機構(17)を介して被操作体(7)が連結されている角度可変伝動操作桿装置(3)であって、前記操作桿(5)側に固定されるとともに前記角度可変伝動機構(17)の側方に位置するブラケット(24,24)と、前記被操作体(7)側に固定されるとともに前記ブラケット(24,24)に相対回動自在に枢支されたレバー部材(26,26)と、前記操作桿(5)側から前記レバー部材(26,26)を揺動操作するための操作装置(31)と、を備えている、角度可変伝動操作桿装置。 【請求項2】 前記操作装置(31)は、前記操作桿(5)に取着された第一のハンドルグリップ(10)と、前記操作桿(5)に取着された第二のハンドルグリップ(11)と、前記第一のハンドルグリップ(10)の所定の操作により前記レバー部材(26,26)が揺動駆動されるように前記第一のハンドルグリップ(10)と前記レバー部材(26,26)とを作動上連結する伝動機構(32)と、前記第二のハンドルグリップ(11)の所定の操作により前記レバー部材(26,26)を任意の揺動操作位置に固定する固定状態とその解除状態とに制御自在なロック機構(33)と、を備えている、請求項1に記載の角度可変伝動操作桿装置。 【請求項3】 前記第一のハンドルグリップ(10)と前記第二のハンドルグリップ(11)とが前記操作桿(5)に対して取付位置変更自在とされ、且つ、前記操作桿(5)に対する前記第一のハンドルグリップ(10)の取付位置の変更に伴い、前記伝動機構(32)も調整自在とされている、請求項2に記載の角度可変伝動操作桿装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、角度可変伝動操作桿装置に関するものであり、詳しくは、例えば、動力刈払機等、操作桿と被操作体とが角度変更可能に連結されるとともに、前記操作桿側から前記被操作体側へと回転駆動力を伝達可能な、角度可変伝動操作桿装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 動力刈払機の一種として、操作桿の前端部に、角度可変伝動機構を介して被操作体としての刈刃支持ブラケットを連結し、前記操作桿に取着した操作グリップを作業者が回動操作することにより、前記操作桿に沿って配設したケーブルあるいはロッドを介して、前記操作桿に対する前記刈刃支持ブラケットの角度を調整操作できるようにせしめた刈払機が知られている(特許文献1参照)。 【0003】 また、前記角度可変伝動機構として、前記特許文献1の第2図及び同第2頁右上欄第2〜6行目に記載されているように、べベルギアを組み合わせたものやユニバーサルジョイントを用いたものが提案されており、その他、可撓性伝動軸を用いたものも公知となっている(特許文献2参照)。 【特許文献1】特開昭54−146724号公報 【特許文献2】実公平3−17619号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、前記従来の構成では、前記刈刃支持ブラケットの支持安定性が不十分であり、伝動される回転の速度が高速になると、前記刈刃支持ブラケットが激しく振動等する場合があった。 【0005】 また、前記特許文献1のものでは、その第2頁右上欄第13〜17行に記載されているように、前記刈刃支持ブラケットを所望の角度に固定するため、前記操作グリップが締付けナットにより任意の回動位置に固定可能とされているが、該締付けナットの回動操作のために作業者が少なくとも一方の手を前記操作桿から離す必要があるので、該操作桿の支持安定性が損なわれるほか、前記締付けナットの回動操作も行いにくい等の不都合があった。 【0006】 本発明は、前記の如き事情に鑑みてなされたもので、操作桿側から被操作体側へと高速回転が伝達される場合でも被操作体が激しく振動等することのない、前記被操作体の支持安定性に優れた角度可変伝動操作桿装置を提供しようとするものである。 【0007】 また、本発明は、前記被操作体の角度固定操作を、前記操作桿の支持安定性を損なうことなく円滑に行うことができる、角度可変伝動操作桿装置を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記課題を解決するため、本発明に係る角度可変伝動操作桿装置は、操作桿の前端部に角度可変伝動機構を介して被操作体が連結されている角度可変伝動操作桿装置であって、前記操作桿側に固定されるとともに前記角度可変伝動機構の側方に位置するブラケットと、前記被操作体側に固定されるとともに前記ブラケットに相対回動自在に枢支されたレバー部材と、前記操作桿側から前記レバー部材を揺動操作するための操作装置と、を備えたものである(請求項1)。 【0009】 前記構成において、前記操作装置により前記操作桿側から前記レバー部材を揺動操作すると、前記角度可変伝動機構を介して前記操作桿に対する前記被操作体の角度が変更される。本発明によれば、前記被操作体が、前記角度可変伝動機構の側方に位置する前記ブラケットと、前記レバー部材と、を介して前記操作桿に支持されているので、前記被操作体の支持安定性に優れている。このため、前記操作桿側から前記被操作体側へと前記角度可変伝動機構を介して高速回転が伝達される場合でも、前記被操作体が激しく振動等することがない。 【0010】 好適な実施の一形態として、前記操作装置は、前記操作桿に取着された第一のハンドルグリップと、前記操作桿に取着された第二のハンドルグリップと、前記第一のハンドルグリップの所定の操作により前記レバー部材が揺動駆動されるように前記第一のハンドルグリップと前記レバー部材とを作動上連結する伝動機構と、前記第二のハンドルグリップの所定の操作により前記レバー部材を任意の揺動操作位置に固定する固定状態とその解除状態とに制御自在なロック機構と、を備えたものである(請求項2)。 【0011】 作業者は、前記第一のハンドルグリップと前記第二のハンドルグリップをそれぞれの手で握って、前記操作桿を操作する。作業者が、前記第一のハンドルグリップに所定の操作を加えると、前記伝動機構を介して前記レバー部材が揺動駆動され、前記操作桿に対する前記被操作体の角度が変更される。その状態で前記第二のハンドルグリップに所定の操作を加えると、前記ロック機構により、前記レバー部材が任意の揺動操作位置に固定され、前記被操作体が任意の角度に固定される。 【0012】 前記操作装置によれば、作業者は、前記第一及び第二のハンドグリップを握ったままの状態で、前記被操作体の角度変更操作及び角度固定操作を行うことができる。よって、前記操作桿の支持安定性を損なうことなく、前記被操作体の角度変更操作及び角度固定操作を円滑に行うことができて、好適である。 【0013】 好適な実施の一形態として、前記第一のハンドルグリップと前記第二のハンドルグリップとが前記操作桿に対して取付位置変更自在とされ、且つ、前記操作桿に対する前記第一のハンドルグリップの取付位置の変更に伴い、前記伝動機構も調整自在とされたものとすることもできる(請求項3)。この場合、個々の作業者の好みに応じて、前記操作桿に対する前記第一のハンドルグリップ及び前記第二のハンドルグリップの取付位置を変更することにより、誰にとっても使い勝手のよいものとなり、好適である。前記伝動機構も調整自在であるので、前記操作桿に対する前記第一のハンドルグリップの取付位置を変更しても、前記伝動機構の作用が損なわれることはない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。 【0015】 図1は、本発明の一実施の形態に係る角度可変伝動操作桿装置を含む作業機としての携帯式動力刈払機の全体斜視図、図2は、図1の要部の一部破断側面図、図3は、図2のIII−III矢視断面図、図4は、図1のIV−IV矢視断面図、図5は、本発明の他の実施の形態の要部側面図である。 【0016】 図1に示すように、携帯式動力刈払機1は、動力源部2と、該動力源部2と作動上連結された、本実施の形態に係る角度可変伝動操作桿装置3と、を備えている。前記動力源部2は、動力源として、小型空冷二サイクル内燃エンジン4を含んでいる。該内燃エンジン4に代えて、電動モータを動力源とすることもできる。 【0017】 前記角度可変伝動操作桿装置3は、前後方向に真っ直ぐに延びた所定長さの操作桿5と、該操作桿5の操作によって位置制御可能な作業部材としての回転式の刈刃6と、を備えている。該刈刃6は、前記操作桿5によって操作される被操作体としての刈刃支持ユニット7に回転自在に支持され、前記操作桿5の後端部5rに連結された前記内燃エンジン4と駆動上連結されている。 【0018】 前記操作桿5には、U字状の操作ハンドル8が、ハンドル取付具9によって直交状に取着されている。前記操作ハンドル8は、その右上端部に、第一のハンドルグリップとしての右手ハンドルグリップ10を備え、反対側の左上端部に、第二のハンドルグリップとしての左手ハンドルグリップ11を備えている。また、前記右手ハンドルグリップ10には、前記内燃エンジン4の出力を制御するためのスロットルレバー12が配設されている。 【0019】 前記操作桿5の前記動力源部2に近い部分には、図示しない肩掛けベルトを接続するための吊金具13が取り付けてある。作業者は、前記肩掛けベルトで前記刈払機1を保持し、前記左右一対のハンドルグリップ10,11をそれぞれ手で握って、前記操作桿5で前記刈刃6を左右に揺動させながら、草刈作業を行うことができる。前記刈刃支持ユニット7に固着された刈刃カバー14が前記刈刃6の後方を覆うことにより、前記操作桿5を保持した作業者側へ向けての刈草や小石等の飛散が防止される。 【0020】 前記内燃エンジン4から前記刈刃6への回転駆動力の伝達系は、筒状の前記操作桿5の内部に挿通されて回動自在に支持されるとともに前記内燃エンジン4の出力軸に遠心クラッチ15を介して連結された剛性主伝動軸16と、該主伝動軸16と作動上連結されるとともに前記操作桿5の前端部5fと前記刈刃支持ユニット7との間に配設された、角度可変伝動機構としての可撓性伝動ユニット17と、前記刈刃支持ユニット7の内部で前記可撓性伝動ユニット17と前記刈刃6とを駆動上連結する傘歯車伝動装置18と、を備えている。 【0021】 前記可撓性伝動ユニット17は、可撓性チューブ19と、該可撓性チューブ19内に挿通されて回転自在に支持された可撓性伝動軸20と、を備えている。前記可撓性伝動ユニット17の屈曲により、前記操作桿5に対する一直線状態からの前記刈刃支持ユニット7の上下の角度変更が可能となり、これにより、前記操作桿5に対する前記刈刃6の作業姿勢が上下に変更可能となる。前記可撓性伝動ユニット17に代えて、べベルギアを組み合わせたものやユニバーサルジョイント等を、前記角度可変伝動機構として採用することもできる。 【0022】 次に、図2〜図4を参照して、前記角度可変伝動操作桿装置3の要部について説明する。 【0023】 既に述べたように、前記操作桿5の前記前端部5fと前記刈刃支持ユニット7との間には、前記可撓性伝動ユニット17が配設されている。具体的には、図2に示すように、前記可撓性伝動ユニット17を構成する前記可撓性チューブ19の一端部である後端部19rは、前記操作桿5の前記前端部5f内において、軸線X方向に所定量だけ移動自在、且つ、図示しない回り止めにより回動不能に保持されている。また、前記可撓性チューブ19とともに前記可撓性伝動ユニット17を構成する前記可撓性伝動軸20の一端部である後端部20rは、前記操作桿5の前記前端部5f内で、前記主伝動軸16の前端部16fと連結されている。 【0024】 一方、前記可撓性チューブ19の前端部19fは、前記刈刃支持ユニット7の後部に形成された筒状の可撓性伝動ユニット受入部21に挿通されて回動不能に固定されている。また、前記可撓性伝動軸20の前端部20fは、前記刈刃支持ユニット7内で回転自在に支持された状態で該刈刃支持ユニット7の軸線Y(図2に実線で示す自然状態においては、軸線Xの延長線)に沿って前方へ真っ直ぐに延び、前記刈刃支持ユニット7の前部に形成されたギアケース22内の前記傘歯車伝動装置18を介して、前記刈刃6を支持する刈刃駆動軸23に作動上連結されている。本実施の形態では、前記刈刃支持ユニット7において、前記操作桿5を作業者が自然に立って草刈姿勢で構えた時に、前記刈刃6がほぼ水平になる様に、該刈刃6の回転面と前記可撓性伝動ユニット受入部21の軸線Yとの間の角度αが30度に設定されている。 【0025】 図2に加えて図3を参照すると明らかなように、前記操作桿5の前記前端部5fの左右両側方において、左右一対のブラケット24,24の後半部24rがそれぞれ重合固定されている。該左右一対のブラケット24,24は、前記可撓性伝動ユニット17の左右両側方に沿って、該可撓性伝動ユニット17の長さ方向の中間部位置まで前方へ延びている。前記左右一対のブラケット24,24のそれぞれの前端部24f,24fには、角度可変伝動機構としての前記可撓性伝動軸20の長さ方向中央に位置せしめられた屈曲中心軸線Z上に位置する水平な左右一対のレバー枢支軸25,25を介して、左右一対のレバー部材26,26のそれぞれの屈曲部27,27が相対回動自在に連結されている。 【0026】 前記左右一対のレバー部材26,26は、前記可撓性伝動ユニット17の左右各側方に沿って前方へ延びる左右一対の第一のレバー腕28,28と、前記屈曲部27,27のそれぞれから下向きに延びる左右一対の第二のレバー腕29,29とを有し、前記左右一対の第一のレバー腕28,28のそれぞれの前部が、前記刈刃支持ユニット7の後部の左右両側、すなわち、前記可撓性伝動ユニット受入部21の左右両側方において重合固定されている。一方、前記左右一対のレバー部材26,26の前記左右一対の第二のレバー腕29,29の下端部29a,29aは、前記左右一対のレバー枢支軸25,25と平行に延びるレバー連結ピン30で互いに連結され、該レバー連結ピン30は、前記操作桿5側から前記左右一対のレバー部材26,26を前記軸線Zを中心として揺動操作するための操作装置31に作動上連結されている。 【0027】 図4に示すように、前記操作装置31は、前記右手ハンドルグリップ10と、前記左手ハンドルグリップ11と、前記右手ハンドルグリップ10の所定の操作により前記左右一対のレバー部材26,26が前記軸線Zを中心として揺動駆動されるように前記右手ハンドルグリップ10と前記左右一対のレバー部材26,26とを作動上連結する伝動機構32と、前記左手ハンドルグリップ11の所定の操作により前記左右一対のレバー部材26,26を任意の揺動操作位置に固定する固定状態とその解除状態とに制御自在なロック機構33と、を備えている。 【0028】 前記右手ハンドルグリップ10は、U字状の前記操作ハンドル8の右半部を構成する筒状の右手ハンドル桿34の上端部34aに、右グリップ軸線Rを中心として相対回動自在に連結されている。同様に、前記左手ハンドルグリップ11は、前記操作ハンドル8の左半部を構成する筒状の左手ハンドル桿35の上端部35aに、左グリップ軸線Lを中心として相対回動自在に連結されている。前記右手ハンドル桿34と前記左手ハンドル桿35は、いずれも、その下端部34b,35bを、前記ハンドル取付具9の左右両側面に形成されたハンドル取付穴36,37に挿通されて固定されている。 【0029】 前記ハンドル取付具9は、前記操作桿5に対して取付位置変更自在とされている。具体的には、前記ハンドル取付具9は、取付具本体38と、該取付具本体38の上面に対して着脱自在な蓋体39と、を備え、前記取付具本体38と前記蓋体39とにそれぞれ形成された半円筒状の凹部38a,39aで前記操作桿5を上下から挟み、取外し可能な固定具としてのボルト40を前記取付具本体38と前記蓋体39とに跨ってねじ込むことによって、前記操作桿5に取り付けられている。したがって、前記ボルト40を緩めれば、前記操作桿5の長さ方向における前記ハンドル取付具9の取付位置を自在に変更することができる。 【0030】 前記右手ハンドル桿34内には、前記伝動機構32を構成するレバー駆動用フレキシブルシャフト41が回動操作自在に挿通されている。該レバー駆動用フレキシブルシャフト41の一端部41aは、前記右手ハンドルグリップ10に常に一体回動し得るように連結され、前記レバー駆動用フレキシブルシャフト41の他端部41bは、前記ハンドル取付具9の下部に相対回動自在に支持された左右方向に延びるアーム軸42の右端部42aに連結されている。 【0031】 前記レバー駆動用フレキシブルシャフト41とともに前記伝動機構32を構成する前記アーム軸42には、下向きに延びる左右一対のアーム43,43が固着されていて、該左右一対のアーム43,43間には、前記操作桿5に沿って延びるように配設された連結筒44が固着されている。 【0032】 図2に示すように、該連結筒44には、前記操作桿5の長さ方向に沿って前方へと延びるように該操作桿5の真下に配設された押し引き力伝達部材としてのロッド45の後部45r側が挿通されている。そして、前記ロッド45は、前記連結筒44を半径方向に貫通するねじ孔に螺合する解除操作自在な固定手段としての押しねじ46で、前記連結筒44に対して固定されている。このため、前記押しねじ44を緩めることにより、前記伝動機構32を構成する前記ロッド45の長さ方向に対する前記連結筒44の固定位置を変更し、前記操作ハンドル8の取付位置変更に合わせて、前記伝動機構32を自在に調整して、前記左右一対のレバー部材26,26の揺動操作に支障を与えないようにすることができる。 【0033】 前記ロッド45の前端部45fは二股ブラケット45aとなっていて、前記左右一対のレバー部材26,26の前記左右一対の第二のレバー腕29,29同士の間に配設された前記レバー連結ピン30に、相対回動自在に連結されている。 【0034】 前記構成において、作業者が、前記右手ハンドルグリップ10の前記所定の操作として、前記右手ハンドルグリップ10を前記右グリップ軸線Rを中心として左右に回動操作すると、それぞれが前記伝動機構32を構成する、前記レバー駆動用フレキシブルシャフト41、前記アーム軸42、前記連結筒44及び前記ロッド45を介して、前記左右一対のレバー部材26,26の前記左右一対の第二のレバー腕29,29が前後方向に押し引き駆動される。これにより、前記左右一対のレバー部材26,26が、前記左右一対のレバー枢支軸25,25を中心として上下に揺動し、前記可撓性伝動ユニット17の屈曲によって、前記刈刃支持ユニット7が上下に揺動する。このため、作業者は、草刈現場の地形の変化に応じて、前記操作桿5に対する前記刈刃6の角度を、作業し易い適切な大きさに変更しながら、草刈作業を行うことができる。 【0035】 次に、前記操作桿5に対する前記刈刃支持ユニット7の角度を所望の角度に固定するための前記ロック機構33について説明する。 【0036】 図4に示すように、前記左手ハンドル桿35内には、前記ロック機構33を構成するロック操作用フレキシブルシャフト47が回動操作自在に挿通されている。該ロック操作用フレキシブルシャフト47の一端部47aは、前記左手ハンドルグリップ11に、所定量だけ軸線L方向へ移動可能、且つ、前記左手ハンドルグリップ11と常時一体回動可能に連結されている。一方、前記ロック操作用フレキシブルシャフト47の他端部47bには、軸線を一致させてねじ軸48が固着されている。前記ロック機構33を構成する前記ねじ軸48は、前記ハンドル取付具9の前記左ハンドル取付穴37の奥部に回動不能に収容されたナット状部材49にねじ結合している。前記ねじ軸48は、前記ロック機構33を構成する前記ナット状部材49へのねじ込み操作によって前記アーム軸42に近づく方向へと進出し、該アーム軸42の左端部42bを強固に押圧して、前記アーム軸42を回動不能となるように拘束する。また、前記ねじ軸48は、前記ナット状部材49から抜け出す方向への回動操作によって後退し、前記アーム軸42から離れる。 【0037】 前記構成において、作業者が、前記左手ハンドルグリップ11の前記所定の操作として、前記左手ハンドルグリップ11を前記左グリップ軸線Lを中心として左右に回動操作すると、前記ロック操作用フレキシブルシャフト47を介して前記ねじ軸48が回動駆動され、該ねじ軸48が、回動不能な前記ナット状部材49を介して、前記アーム軸42に対して軸線方向に進退移動する。これにより、前記伝動機構32を構成する前記アーム軸42に対して前記ねじ軸48が押圧された状態と、その押圧が解除された状態と、に前記ロック機構33が操作され、これに対応して、前記左右一対のレバー部材26,26が、任意の揺動操作位置に固定された固定状態と、その固定状態が解除された解除状態と、に制御される。その結果、前記操作桿5に対する前記刈刃支持ユニット7の角度を所望の角度に固定したり、その固定状態を解除したりすることができる。 【0038】 本実施の形態に係る前記角度可変伝動操作桿装置3によれば、前記操作装置31により前記操作桿5側から前記左右一対のレバー部材26,26を揺動操作すると、前記可撓性伝動ユニット17を介して前記操作桿5に対する前記刈刃支持ユニット7の角度が上下に変更され、前記刈刃6の角度が上下に変更される。前記刈刃支持ユニット7が、前記可撓性伝動ユニット17の左右両側に位置する前記左右一対のブラケット24,24と、前記左右一対のレバー部材26,26と、を介して前記操作桿5の前記前端部5fに支持されているので、前記刈刃支持ユニット7の支持安定性、及び前記可撓性伝動ユニット17の保護性に優れている。なお、前記可撓性伝動軸20の長さ方向中央に前記屈曲中心軸線Zが位置せしめられているので、屈曲度を比較的緩やかにすることができ、前記操作桿5側から前記刈刃支持ユニット7側へと前記可撓性伝動ユニット17を介して高速回転が伝達される場合でも、前記刈刃支持ユニット7が激しく振動等することがなく、耐久性を高めることができる。 【0039】 また、本実施の形態では、前記操作装置31において、作業者は、前記右手ハンドグリップ10及び前記左手ハンドルグリップ11の双方を握ったままの、通常の刈払作業時と同じ状態で、前記刈刃支持ユニット7の角度変更操作及び角度固定操作を行うことができる。よって、前記操作桿5の支持安定性を損なうことなく、前記刈刃支持ユニット7の角度変更操作を円滑に行うことができる。 【0040】 さらに、本実施の形態では、前記ハンドル取付具9が、前記操作桿5に対して取付位置変更自在とされているので、前記操作桿5に対する前記ハンドル取付具9の取付位置を変更することにより、前記操作桿5の長さ方向における前記右手ハンドルグリップ10と前記左手ハンドルグリップ11の位置を、個々の作業者の好みに応じて、使い勝手のよいものに変更することができる。この変更に合わせて前記伝動機構32が調整自在であるので、前記操作桿5に対する前記ハンドル取付具9の取付位置(すなわち、前記操作桿5に対する前記操作ハンドル8の取付位置)を変更しても、前記伝動機構32の作用が損なわれることはない。 【0041】 他の実施の形態として、図5に示すように、図2における前記ロッド45と同一の機能を有するロッド50を、前記操作桿5の長さ方向に沿って、該操作桿5の真上に配設したものとすることもできる。この場合には、図2における前記左右一対のレバー部材26,26を、前記左右一対の第二のレバー腕29,29が前記屈曲部27,27から上方へ延び出した形状の、図5に示す左右一対のレバー部材51,51に変更するとともに、図4における前記ハンドル取付具9を上下逆向きにして使用する等、図2のものに適宜必要な変更を加えて実施すればよい。 【0042】 図5に示した実施の形態によれば、前記ロッド50が前記操作桿5の上方に位置するので、前記ロッド50に草が絡みついたりしにくくなり、好適である。 【0043】 他の実施の形態として、より軽量化するとともに、作業中の草の絡みつきを防止したりするため、草刈り側(通常は上から見て左側)の前記ブラケット24及び前記レバー部材26を取り除いた構成とすることもできる。この場合でも、前記ブラケット24及び前記レバー部材26を前記角度可変伝動機構17の側方に位置せしめ、前記可撓性伝動軸20の長さ方向中央に前記屈曲中心軸線Zを配することにより、前記可撓性伝動軸20の変形がごく僅かにおさえられ、前記刈刃支持ユニット7の支持安定性も維持できる。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明の一実施の形態に係る角度可変伝動操作桿装置を含む作業機としての携帯式動力刈払機の全体斜視図である。 【図2】図1の要部の一部破断側面図である。 【図3】図2のIII−III矢視拡大断面図である。 【図4】図1のIV−IV矢視断面図である。 【図5】本発明の他の実施の形態の要部側面図である。 【符号の説明】 【0045】 3 角度可変伝動操作桿装置 5 操作桿 5f 前端部 7 被操作体(刈刃支持ユニット) 10 第一のハンドルグリップ(右手ハンドルグリップ) 11 第二のハンドルグリップ(左手ハンドルグリップ) 17 角度可変伝動機構(可撓性伝動ユニット) 24,24 ブラケット 26,26 レバー部材 31 操作装置 32 伝動機構 33 ロック機構
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141990 【氏名又は名称】株式会社共立
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| 【出願日】 |
平成16年7月9日(2004.7.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067677 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 彰司
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| 【公開番号】 |
特開2006−20596(P2006−20596A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月26日(2006.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願2004−203336(P2004−203336) |
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