| 【発明の名称】 |
作業車輌 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 健治 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】今村 英一 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】山本 昌一 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】里路 久幸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】中井 正司 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】岡崎 秀範 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】廣田 幹司 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】水本 俊彦 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】無端帯式走行装置を対地浮上させて駆動することによって泥土を落とすに、機体を支持する支持部材を、機体の支持状態が崩れにくいものとしながらも安価に提供できるものとする。
【解決手段】第1の手段として、支持部材26,26を、機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍において、下方へ張り出す作用位置と機体1側へ収納される非作用位置とに高さ変更自在に機体1側に装備する。第2の手段として、更に、作用位置に高さ変更した支持部材26,26の接地面の高さよりも、最下降位置における無端帯式走行装置3,3の接地面の高さのほうが所定高さだけ低位となるように構成する。第3の手段として、支持部材26,26を作用位置に高さ変更した場合に、泥土を積極的に除去する泥土除去装置31,31が無端帯式走行装置3,3の無端帯2,2に作用するように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に昇降させて該機体1の対地高さを変更可能に構成した作業車輌において、前記機体1の左右両側に設ける支持部材26,26を、該機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍において、下方へ張り出す作用位置と機体1側へ収納される非作用位置とに高さ変更自在に機体1側に装備して設けたことを特徴とする作業車輌。 【請求項2】 左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に昇降させて該機体1の対地高さを変更可能に構成した作業車輌において、前記機体1の左右両側に設ける支持部材26,26を、該機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍において、下方へ張り出す作用位置と機体1側へ収納される非作用位置とに高さ変更自在に機体1側に装備して設けると共に、前記支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更した状態における該支持部材26,26の接地面の高さよりも、前記左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を最下降位置とした状態における該無端帯式走行装置3,3の接地面の高さのほうが所定高さだけ低位となるように構成したことを特徴とする作業車輌。 【請求項3】 左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に昇降させて該機体1の対地高さを変更可能に構成した作業車輌において、前記機体1の左右両側に設ける支持部材26,26を、該機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍において、下方へ張り出す作用位置と機体1側へ収納される非作用位置とに高さ変更自在に機体1側に装備して設けると共に、前記支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更した場合に、泥土を積極的に除去する泥土除去装置31,31が前記無端帯式走行装置3,3の無端帯2,2に作用する状態となるように構成したことを特徴とする作業車輌。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバイン等の作業車輌に係るものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、作業車輌においては、作業場での作業を終えて別の作業場へ移動する際に、走行装置に付着した大量の泥土が路面上に落ちて舗装路面を汚損する問題があった。このような問題は、特にコンバインの圃場間移動における問題として、近年とりざたされている。 【0003】 そこで、近年、舗装路面上に落ちる泥土を減らす技術が試みられている。 例えば、左右の無端帯式走行の接地面を機体に対して強制的に昇降させて該機体の対地高さを変更可能に構成した作業車輌において、機体の対地高さを上昇させた状態でこの機体を支持するスタンドを機体の下側に設置して機体を支持した後、左右の無端帯式走行装置の接地面を機体に対して強制的に上昇させて地面から浮上させて、この無端帯式走行装置に付着した泥土を除去しやすくするものがある(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】実公平7−18266号公報(実用新案登録請求の範囲の項、第1図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 前述の従来の技術においては、機体を支持するスタンドが機体側に装備されたものではなく、また、このスタンドが機体の重心位置に対してどのような位置に設置されるものか不明である。 【0005】 従って、無端帯式走行装置に付着した泥土を除去する作業を行う度に、スタンドを持参して設置せねばならず、作業能率が低くなる欠点がある。 また、このスタンドが機体の前後方向における重心位置から前後方向に外れた位置に配置された場合には、無端帯式走行装置の接地面を地面から浮上させ、この状態で該無端帯式走行装置を走行駆動して無端帯の駆動によって泥土を振り落とそうとすると、機体の振動によって機体がスタンドから脱落するおそれがある。また、この機体の振動に耐えうるように、このスタンドを強固なものに構成せねばならず、このスタンドの重量が大きくなって持ち運びしにくく作業能率が低下するうえに、安価に提供することができない欠点がある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。 すなわち、請求項1記載の発明においては、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に昇降させて該機体1の対地高さを変更可能に構成した作業車輌において、前記機体1の左右両側に設ける支持部材26,26を、該機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍において、下方へ張り出す作用位置と機体1側へ収納される非作用位置とに高さ変更自在に機体1側に装備して設けたことを特徴とする作業車輌としている。 【0007】 請求項1記載の発明によると、作業場での走行を終えて路上走行に移る前に、まず、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて機体1の車高を上げ、次に、機体1側に収納されていた左右の支持部材26,26を下方へ張り出させて固定し、この後、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に上昇させると、機体1が左右の支持部材26,26によって支持されたまま、左右の無端帯式走行装置3,3が対地浮上する。この状態で該左右の無端帯式走行装置3,3を走行駆動することによって無端帯に付着した泥土が振り落とされる。この泥土除去作業の終了後は、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて接地させ、更に下降させて機体1を支持する。そして、非接地状態となった左右の支持部材26,26を機体1側へ収納させ、路上走行に移る。 【0008】 請求項2記載の発明においては、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に昇降させて該機体1の対地高さを変更可能に構成した作業車輌において、前記機体1の左右両側に設ける支持部材26,26を、該機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍において、下方へ張り出す作用位置と機体1側へ収納される非作用位置とに高さ変更自在に機体1側に装備して設けると共に、前記支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更した状態における該支持部材26,26の接地面の高さよりも、前記左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を最下降位置とした状態における該無端帯式走行装置3,3の接地面の高さのほうが所定高さだけ低位となるように構成したことを特徴とする作業車輌としている。 【0009】 請求項2記載の発明によると、作業場での走行を終えて路上走行に移る前に、まず、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて機体1の車高を上げ、次に、機体1側に収納されていた左右の支持部材26,26を下方へ張り出させて固定し、この後、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に上昇させると、機体1が左右の支持部材26,26によって支持されたまま、左右の無端帯式走行装置3,3が対地浮上する。この状態で該左右の無端帯式走行装置3,3を走行駆動することによって無端帯に付着した泥土が振り落とされる。この泥土除去作業の終了後は、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて接地させ、更に下降させて機体1を支持する。この際、前記支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更した状態における該支持部材26,26の接地面の高さよりも、前記左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を最下降位置とした状態における該無端帯式走行装置3,3の接地面の高さのほうが所定高さだけ低位となるように構成されているため、支持部材26,26の接地面が軟弱な作業場の地面に或る程度沈下していても、無端帯式走行装置3,3を接地させることによって、該支持部材26,26の接地面が対地浮上する。そして、この対地浮上した左右の支持部材26,26を機体1側へ収納させ、路面上の走行に移る。 【0010】 請求項3記載の発明においては、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に昇降させて該機体1の対地高さを変更可能に構成した作業車輌において、前記機体1の左右両側に設ける支持部材26,26を、該機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍において、下方へ張り出す作用位置と機体1側へ収納される非作用位置とに高さ変更自在に機体1側に装備して設けると共に、前記支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更した場合に、泥土を積極的に除去する泥土除去装置31,31が前記無端帯式走行装置3,3の無端帯2,2に作用する状態となるように構成したことを特徴とする作業車輌としている。 【0011】 請求項3記載の発明によると、作業場での走行を終えて路上走行に移る前に、まず、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて機体1の車高を上げ、次に、機体1側に収納されていた左右の支持部材26,26を下方へ張り出させて固定し、この後、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に上昇させると、機体1が左右の支持部材26,26によって支持されたまま、左右の無端帯式走行装置3,3が対地浮上する。また、このように支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更させた場合に、泥土除去装置31,31が無端帯式走行装置3,3の無端帯2,2に作用する状態となり、左右の無端帯式走行装置3,3を対地浮上させたまま走行駆動することによって、無端帯2,2に付着していた泥土が泥土除去装置31,31によって積極的に除去される。この泥土除去作業の終了後は、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて接地させ、更に下降させて機体1を支持する。そして、非接地状態となった左右の支持部材26,26を機体1側へ収納させ、路上走行に移る。 【発明の効果】 【0012】 請求項1記載の発明においては、舗装道路などの路面上を走行して作業場間を移動する際、前の作業場での作業中に作業車輌の無端帯式走行装置3,3に付着した泥土を、路上走行に移る前に容易に除去して、この泥土が路面上に落ちて路面を汚損する問題を解消することができる。また、この無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業に要する支持部材26,26が機体1側に装備されたものであるために、泥土除去作業の度にわざわざスタンド等の支持部材を持ち運んで設置する必要がなく、泥土除去作業を能率よく行うことができる。また、支持部材26,26が機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍に設けられるために機体1の支持状態を安定させる上で強度的に有利に構成でき、該支持部材26,26によって機体1を支持して無端帯式走行装置3,3を対地浮上させて走行駆動しても、この走行駆動による振動等によって機体1の支持状態が崩れにくく、また、支持部材26,26を簡素な構成として安価に提供することができる。 【0013】 請求項2記載の発明においては、舗装道路などの路面上を走行して作業場間を移動する際、前の作業場での作業中に作業車輌の無端帯式走行装置3,3に付着した泥土を、路上走行に移る前に容易に除去して、この泥土が路面上に落ちて路面を汚損する問題を解消することができる。また、この無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業に要する支持部材26,26が機体1側に装備されたものであるために、泥土除去作業の度にわざわざスタンド等の支持部材を持ち運んで設置する必要がなく、泥土除去作業を能率よく行うことができる。また、支持部材26,26が機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍に設けられるために機体1の支持状態を安定させる上で強度的に有利に構成でき、該支持部材26,26によって機体1を支持して無端帯式走行装置3,3を対地浮上させて走行駆動しても、この走行駆動による振動等によって機体1の支持状態が崩れにくく、また、支持部材26,26を簡素な構成として安価に提供することができる。また、支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更した状態における該支持部材26,26の接地面の高さよりも、左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を最下降位置とした状態における該無端帯式走行装置3,3の接地面の高さのほうが所定高さだけ低位となるように構成されているため、支持部材26,26の接地面が軟弱な作業場の地面に或る程度沈下していても、無端帯式走行装置3,3を接地させることによって該支持部材26,26の接地面を対地浮上させることができ、該支持部材26,26を機体1側へ容易に収納して路上走行へ円滑に移行することができる。 【0014】 請求項3記載の発明においては、舗装道路などの路面上を走行して作業場間を移動する際、前の作業場での作業中に作業車輌の無端帯式走行装置3,3に付着した泥土を、路上走行に移る前に容易に除去して、この泥土が路面上に落ちて路面を汚損する問題を解消することができる。また、この無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業に要する支持部材26,26が機体1側に装備されたものであるために、泥土除去作業の度にわざわざスタンド等の支持部材を持ち運んで設置する必要がなく、泥土除去作業を能率よく行うことができる。また、支持部材26,26が機体1の前後方向における機体1の重心位置ないし重心位置近傍に設けられるために機体1の支持状態を安定させる上で強度的に有利に構成でき、該支持部材26,26によって機体1を支持して無端帯式走行装置3,3を対地浮上させて走行駆動しても、この走行駆動による振動等によって機体1の支持状態が崩れにくく、また、支持部材26,26を簡素な構成として安価に提供することができる。また、支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更させた場合に、泥土除去装置31,31が無端帯式走行装置3,3の無端帯2,2に作用する状態となるために、無端帯式走行装置3,3に付着した泥土を、より綺麗に且つ容易に除去することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 舗装道路等の走行路面を汚損することなく作業場間移動することのできる作業車輌を実現した。 【実施例1】 【0016】 本発明を実施する作業車輌として、コンバインを例示して説明する。 コンバインの機体1は、クロ−ラ形態の無端帯2を有した左右の無端帯式走行装置3,3の上方に機体フレ−ム4を設け、該機体フレ−ム4の上側に脱穀装置5と穀粒貯留装置6とを並設し、前記脱穀装置5の前側に刈取装置7を昇降自在に設けて構成する。 【0017】 前記無端帯式走行装置3,3は、ミッションケ−スから駆動される左右の駆動スプロケット8,8と、左右の転輪フレ−ム9,9に軸支した多数の転輪10,10とにわたって無端帯2,2を巻き掛けて構成する。そして、前記左右の転輪フレ−ム9,9と前記機体フレ−ム4との間に左右独立した平行リンク機構(図示せず。)を構成し、左右独立したロ−リングシリンダ(図示せず。)の伸縮作動によって機体フレ−ム4と左右の転輪フレ−ム9,9との上下間隔を左右独立して拡縮できるように構成する。この構成により、左右のロ−リングシリンダを同方向へ伸縮作動させて左右の転輪フレ−ム9,9を左右共に機体フレ−ム4に対して強制的に昇降させると、左右の無端帯式走行装置3,3の左右両側の接地面が機体フレ−ム4に対して相対的に昇降し、この結果、機体1の車高が変更される。尚、前記左右のロ−リングシリンダを互いに逆方向へ伸縮作動させると、左右一側の無端帯式走行装置3の接地面が機体フレ−ム4に対して下降すると共に、左右他側の無端帯式走行装置3の接地面が機体フレ−ム4に対して上昇して、機体1の左右傾斜姿勢が調節される。 【0018】 また、前記機体1の前部一側に設けた操縦部11には、座席12と、操向レバ−13びア−ムレスト14と、走行変速レバ−と、刈取クラッチレバ−及び脱穀クラッチレバ−と、穀粒排出オ−ガ旋回操作レバ−と、穀粒排出オ−ガ伸縮操作スイッチと、車高調節スイッチと、車体左右傾斜姿勢調節スイッチと、傾斜検出センサの検出結果に応じて左右のロ−リングシリンダを伸縮させて機体1の傾斜姿勢を設定姿勢に自動的に維持する自動傾斜制御装置を作動させる自動傾斜制御入り切りスイッチを設ける。また、前記座席12は、エンジンを内装するエンジンカバ−15の上面に取り付ける。16は、エンジン吸気用のエアクリ−ナに接続して吸気を濾過するプレクリ−ナである。 【0019】 前記脱穀装置5は、扱胴を内装した上側の扱室と、揺動棚、唐箕、一番螺旋、二番螺旋等を内装した下側の選別室とから構成し、前記脱穀クラッチレバ−の入り操作によって、エンジンの動力により駆動されるように構成する。 【0020】 前記穀粒貯留装置6は、箱型に構成し、底部に底部搬送螺旋を内装し、上部に前記脱穀装置5の一番螺旋に連通した一番揚穀筒を接続する。また、前記底部搬送螺旋に続く縦軸回動自在の揚穀部17と、該揚穀部17に続く横軸起伏回動自在の穀粒排出オ−ガ18とを設ける。前記穀粒排出オ−ガ18は、前記穀粒排出オ−ガ伸縮スイッチの操作によって作動する伸縮駆動機構19により、伸縮調節自在に構成する。 【0021】 前記刈取装置7は、前端部の分草体20と、該分草体20後側の引起し装置21と、該引起し装置21後側の刈刃22と、株元搬送装置及び穂先搬送装置とから構成する。23は、刈取装置7から脱穀装置5へ刈取穀稈を引継ぎ搬送する縦搬送装置の上側を覆う防塵カバ−であり、上面の膨出前面に前照灯Lを備える。 【0022】 前記脱穀装置5の後側には、該脱穀装置5によって脱穀処理された後の排藁を細断して放出する排藁カッタ−(排藁処理装置)24を設ける。 しかして、図5に示すように、前記機体1の前後方向における該機体1の重心位置ないしこの重心位置の近傍であって、機体フレ−ム4の左右両側部に、貫通穴を有したボス部25,25を構成し、該ボス部25,25に支持部材26,26を挿通する。該支持部材26,26の下端には前後方向に所定長を有し所定の接地面積を有する接地部27の中央部を取付けると共に、該支持部材26,26の上部には、該支持部材26,26を下方へ張り出した位置で固定することのできるピン孔28,28を形成する。該ピン孔28,28にロックピン29,29を挿し込み、該ロックピン29,29に抜け止めピン30,30を挿し込むことによって、支持部材26,26が下方へ張り出した位置で固定される構成である。また、前記抜け止めピン30,30を抜き外し、ロックピン29,29をピン孔28,28から抜き外すことにより、支持部材26,26を上方へ摺動させて機体1側に収納することができるものである。 【0023】 以上の構成により、図1〜図4に基づいて、無端帯式走行装置3,3の泥落とし作業について説明する。 圃場での刈取作業を終えて路上走行に移る前に、図1に示す通常の状態から、まず、左右のロ−リングシリンダを伸長作動させて左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて機体1の車高を上げ、次に、機体1側に収納されていた左右の支持部材26,26を下方へ摺動させて張り出させピン孔28,28にロックピン29,29を挿通して固定して図2及び図3に示す状態とする。この後、左右のロ−リングシリンダを短縮作動させて車高を下げると、まず左右の支持部材26,26の接地部27,27が接地し、更に左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に上昇させると、機体1が左右の支持部材26,26によって支持されたまま、左右の無端帯式走行装置3,3が対地浮上する。この状態で該左右の無端帯式走行装置3,3を走行駆動することによって無端帯2,2に付着した泥土が振り落とされる。この泥土除去作業の終了後は、左右のロ−リングシリンダを伸長作動させて左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を機体1に対して強制的に下降させて接地させ、更に下降させて機体1を支持する。そして、これによって対地浮上した左右の支持部材26,26のピン孔28,28からロックピン29,29を抜き、該支持部材26,26を上方へ摺動させて機体1側へ収納させて固定し、路上走行に移る。尚、前記支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更した状態における該支持部材26,26の接地部27,27の接地面の高さよりも、前記左右の無端帯式走行装置3,3の接地面を最下降位置とした状態における該無端帯式走行装置3,3の接地面の高さのほうが所定高さだけ低位となるように構成すれば、支持部材26,26の接地部27,27の接地面が軟弱な作業現場の地面に或る程度沈下していても、無端帯式走行装置3,3を接地させることによって該支持部材26,26の接地部27,27の接地面を対地浮上させることができ、該支持部材26,26を機体1側へ容易に収納操作して路上走行へ円滑に移行することができる。 【0024】 また、図6に示すように、左右の支持部材26,26に掃除用のブラシ(泥土除去装置)31,31を取付け、該左右の支持部材26,26を下方へ摺動させて張り出させ、上述と同様にして左右の無端帯式走行装置3,3を対地浮上させた状態において、該ブラシ31,31が左右の無端帯式走行装置3,3の無端帯2,2の内周部に接触するように構成するとよい。 【0025】 これにより、左右の無端帯式走行装置3,3を対地浮上させたまま走行駆動すると、ブラシ31,31によって無端帯2,2の内周部に付着していた泥土が掃き落とされる。このように、支持部材26,26を下方へ張り出す作用位置に高さ変更させた場合に、泥土除去装置であるブラシ31,31が無端帯式走行装置3,3の無端帯2,2に作用する状態となるために、無端帯式走行装置3,3に付着した泥土を、より綺麗に且つ容易に除去することができる。 【0026】 また、図7、図8に示すように、前記支持部材26,26に横軸回転自在の加振ロ−ラ(泥土除去装置)32,32を取付け、該左右の支持部材2,26を下方へ摺動させて張り出させ、上述と同様にして左右の無端帯式走行装置3,3を対地浮上させた状態において、該加振ロ−ラ32,32が左右の無端帯2,2の内周部に当接するように構成するとよい。 【0027】 これにより、左右の無端帯式走行装置3,3を対地浮上させたまま走行駆動すると、加振ロ−ラ32,32によって無端帯2,2が走行駆動しながら振動し、該無端帯2,2に付着していた泥土が振り落とされる。尚、前記加振ロ−ラ32,32の回転軸を偏心させると、より効果的に無端帯2,2を振動させることができる。また、加振ロ−ラ32,32を左右の無端帯2,2の外周のラグに当接させて、該ラグによる凹凸面上を加振ロ−ラ32,32が転動することによって該無端帯2,2を振動させるように構成してもよい。 【0028】 また、図9、図10に示すように、前記支持部材26,26の接地部27,27の下面に、傾斜状のスパイク板33,33を設けてもよい。 これにより、支持部材26,26を下方へ摺動させて張り出させ、上述と同様にして該支持部材26,26を接地させた場合、該支持部材26,26の接地部27,27の下面に設けたスパイク板33,33が地面に食い込んでこの地面を確実に捉え、例えこの地面が傾斜していても、機体1の支持状態を安定させることができ、無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業を円滑に行うことができる。 【0029】 また、図11、図12に示すように、前記支持部材26,26の接地部27,27の形状を、機体1の後方側ほど幅広となる形状にするとよい。 即ち、無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業は、圃場の出入口で行う場合が多く、この圃場の出入口付近は傾斜地となっている。従って、このような傾斜地において、傾斜地の傾斜方向に機体1を沿わせ、支持部材26,26を接地させて機体1を支持する場合、機体1の重量は後方側ほど大きくかかることになる。しかしながら、上記のように支持部材26,26の接地部27,27の形状を機体1の後方側ほど幅広となる形状にすることにより、機体1の重量によって支持部材26,26の接地部27,27にかかる面圧を均一化でき、機体1を安定して支持することができる。 【実施例2】 【0030】 上記実施例1の構成の一部を変更し、次のように構成してもよい。 即ち、左右の支持部材26,26を油圧シリンダによって上下摺動させるように構成し、ロ−リングシリンダを伸長作動させて機体1の車高が最高位置に達したことがリミットスイッチ又はポテンショメ−タによって検出されると、前記油圧シリンダによって左右の支持部材26,26が自動的に下降摺動を開始するように連繋する。尚、前記支持部材26,26の自動下降摺動中にブザ−を鳴らすように構成するとよい。 【0031】 これにより、無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業を安全且つ容易に行なうことができる。 更に、上記の構成に加えて、支持部材26,26が最低位置まで下降摺動したことがリミットスイッチ又はポテンショメ−タによって検出されると、コントロ−ラからの出力によって、左右のロ−リングシリンダが自動的に短縮作動を開始して左右の無端帯式走行装置3,3が自動的に上昇して対地浮上するように連繋してもよい。尚、前記左右の無端帯式走行装置3,3の自動上昇中にブザ−を鳴らすように構成するとよい。 【0032】 これにより、無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業を安全且つ容易に行うことができる。 また、左右の支持部材26,26によって機体1を支持して無端帯式走行装置3,3を対地浮上させた状態で、刈取装置7を下降させて該刈取装置7下部を接地させ、前記左右の支持部材26,26と刈取装置7下部との3点で機体1を支持するように構成してもよい。 【0033】 これにより、機体1の支持が安定し、無端帯式走行装置3,3の泥土除去作業を安全且つ容易に行うことができる。 また、左右の支持部材26,26を油圧シリンダによって強制的に昇降摺動させるように構成し、左右のロ−リングシリンダを伸長させて機体1の車高を最高位置まで上昇させて、この状態がリミットスイッチ又はポテンショメ−タによって検出されると、コントロ−ラからの出力により、前記油圧シリンダが伸長作動して左右の支持部材26,26が自動的に下降し、これと共に、刈取装置7昇降用の油圧シリンダが自動的に短縮作動して刈取装置7が自動的に下降して該刈取装置7の下部が接地するように連繋してもよい。 【0034】 また、左右の支持部材26,26が最低位置まで下降摺動したことがリミットスイッチ又はポテンショメ−タによって検出されると、コントロ−ラからの出力により、左右のロ−リングシリンダが自動的に短縮作動して左右の無端帯式走行装置3,3が対地浮上し、これと共に、刈取装置7昇降用の油圧シリンダが自動的に短縮作動して刈取装置7が自動的に下降して該刈取装置7の下部が接地するように連繋してもよい。なお、いずれの場合にも、刈取装置7の下部に設けた接地センサが接地状態を検出すると、該刈取装置7の自動下降が停止するように連繋する。 【0035】 これにより、無端帯式走行装置3,3を浮上させる操作が自動化でき、該無端帯式走行3,3のメンテナンスを容易に行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】コンバインの作用説明用側面図である。(実施例1) 【図2】コンバインの作用説明用側面図である。(実施例1) 【図3】コンバインの作用説明用背面図である。(実施例1) 【図4】コンバインの作用説明用側面図である。(実施例1) 【図5】支持部材の説明用側面図である。(実施例1) 【図6】支持部材の説明用背面図である。(実施例1) 【図7】支持部材の説明用背面図である。(実施例1) 【図8】支持部材の説明用側面図である。(実施例1) 【図9】支持部材の説明用側面図である。(実施例1) 【図10】支持部材の説明用側面図および底面図である。(実施例1) 【図11】支持部材の説明用側面図である。(実施例1) 【図12】支持部材の接地部の底面図である。(実施例1) 【符号の説明】 【0037】 1 機体 2 無端帯 3 無端帯式走行装置 26 支持部材 31 泥土除去装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成16年6月30日(2004.6.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−14603(P2006−14603A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月19日(2006.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願2004−192625(P2004−192625) |
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