| 【発明の名称】 |
草刈機の集草装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】多田 浩之 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】山下 信行 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】走行機体3に装備したモーア5からの刈草を、機体後部に配備した集草容器12に投入して回収するよう構成した草刈機の集草装置において、集草容器の脱着を簡単容易に行えるようにする。
【解決手段】機体後部に設けられた支持枠11に前記モーア5から延出されたダクト6を接続するとともに、前面が開放された前記集草容器12を前記支持枠11に脱着自在に取付け、支持枠11に設けた連結部に係脱可能な係合部材20と、この係合部材20が連結部から外れるのを阻止する係合ロック部材21とを集草容器12に備えるとともに、係合ロック部材21を解除操作する係合解除操作具37を、集草容器12の上面に設けた取っ39手の近傍に配備し、取っ手39と係合解除操作具37を共握り操作可能に構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に装備したモーアからの刈草を、機体後部に配備した集草容器に投入して回収するよう構成した草刈機の集草装置であって、 機体後部に設けられた支持枠に前記モーアから延出されたダクトを接続するとともに、前面が開放された前記集草容器を前記支持枠に脱着自在に取付け、 前記支持枠に設けた連結部に係脱可能な係合部材と、この係合部材が連結部から外れるのを阻止する係合ロック部材とを集草容器に備えるとともに、前記係合ロック部材を解除操作する係合解除操作具を、集草容器の上面に設けた取っ手の近傍に配備し、取っ手と係合解除操作具を共握り操作可能に構成してあることを特徴とする草刈機の集草装置。 【請求項2】 前記集草容器を前記支持枠の前記連結部に上下回動可能に支持し、容器前面が前記支持枠から離間して下向きに開放された刈草排出姿勢と、容器前面が前記支持枠に接続されて前記ダクトに連通する刈草回収姿勢とに切換え回動可能に構成するとともに、前記集草容器の下部に係合作用して前記刈草回収姿勢に固定するロック機構を備えてあることを特徴とする請求項1記載の草刈機の集草装置。 【請求項3】 前記連結部を横向き軸心の支軸で構成するとともに、前記係合部材を前記連結部に後方より係合する形状に構成してあることを特徴とする請求項2記載の草刈機の集草装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、走行機体に装備したモーアからの刈草を、機体後部に配備した集草容器に投入して回収するよう構成した草刈機の集草装置に関する。 【背景技術】 【0002】 草刈機の集草装置としては、例えば、特許文献1に示されているように、機体後部に設けられた支持枠にモーアから延出されたダクトを接続するとともに、前面が開放された集草容器を、人為操作によって上下回動可能に支持枠に支持して、容器前面が支持枠から離間して下向きに開放された刈草排出姿勢と、容器前面が支持枠に接続されてダクトに連通する刈草回収姿勢とに切換え回動可能に構成されたものが知られている。特許文献1では、集草容器の上面に上下スライド可能に突設した操作レバーを下方に落とし込みスライドさせると、操作レバーの下端部が支持枠に備えられたロック金具にかんぬき式に係合して集草容器が刈草回収姿勢に連結固定され、操作レバーを上方に引き上げるとレバー下端部がロック金具から抜き外されて集草容器が回動可能となり、このロック解除状態で操作レバーを揺動操作することで集草容器を刈草排出姿勢に回動することができる。 【0003】 また、特許文献2に示されているように、集草容器に備えたフック状のロック部材が支持枠に備えられた係止金具に付勢係合されることで集草容器が刈草回収姿勢に連結固定され、集草容器上部に備えた操作レバーを上方操作するとロック部材が係止金具から外されて集草容器が回動可能となり、このロック解除状態で集草容器を刈草排出姿勢に回動することができるように構成されたものも知られている。 【特許文献1】米国特許第4015406号明細書 【特許文献2】米国特許第4476668号明細書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 集草装置においては、集草容器を清掃したり、格納するために支持枠から取外す場合があり、上記した従来の集草装置では、集草容器を脱着するのに支持枠に対する回動支点を分解する必要があり、集草容器を脱着作業が煩雑なものになっていた。 【0005】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、集草容器の脱着を簡単容易に行えるようにすることを主たる目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明は、走行機体に装備したモーアからの刈草を、機体後部に配備した集草容器に投入して回収するよう構成した草刈機の集草装置であって、 機体後部に設けられた支持枠に前記モーアから延出されたダクトを接続するとともに、前面が開放された前記集草容器を前記支持枠に脱着自在に取付け、 前記支持枠に設けた連結部に係脱可能な係合部材と、この係合部材が連結部から外れるのを阻止する係合ロック部材とを集草容器に備えるとともに、前記係合ロック部材を解除操作する係合解除操作具を、集草容器の上面に設けた取っ手の近傍に配備し、取っ手と係合解除操作具を共握り操作可能に構成してあることを特徴とする。 【0007】 上記構成によると、集草容器を取外す場合、容器上面の取っ手と係合解除操作具を共握り操作して係合ロック部材を解除操作し、支持枠の連結部に対して係合部材が離脱可能な状態にする。この状態で係合部材が支持枠の連結部から外れるように集草容器を移動させることで支持枠から分離することができる。 【0008】 従って、第1の発明によると、容器上面の取っ手と係合解除操作具を共握り操作して一連の動作で集草容器を支持枠から取外すことができ、連結支点を分解するような煩わしい操作や操作具の持ち直しを要することなく、簡単容易に集草容器の脱着を行うことができるようになった。 【0009】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記集草容器を前記支持枠の前記連結部に上下回動可能に支持し、容器前面が前記支持枠から離間して下向きに開放された刈草排出姿勢と、容器前面が前記支持枠に接続されて前記ダクトに連通する刈草回収姿勢とに切換え回動可能に構成するとともに、前記集草容器の下部に係合作用して前記刈草回収姿勢に固定するロック機構を備えてあることを特徴とする。 【0010】 上記構成によると、通常の草刈作業においては、支持枠の連結部に上下回動可能に支持された集草容器を刈草回収姿勢に固定し、集草容器が満杯になるとロック機構の係合を解除操作した上で集草容器を刈草排出姿勢に回動させ、排出が完了すると集草容器を再び刈草回収姿勢に回動してロック機構で係合固定し、引続き草刈作業に移る。また、作業の終了後、集草容器を取外す際には、容器上面の取っ手と係合解除操作具を共握り操作して一連の動作で集草容器を支持枠から取外すことができ、集草容器を回動させての刈草の回収および排出、ならびに、集草容器を取外しての清掃、などの作業を容易に行うことができる。 【0011】 第3の発明は、上記第2の発明において、 前記連結部を横向き軸心の支軸で構成するとともに、前記係合部材を前記連結部に後方より係合する形状に構成してあることを特徴とする。 【0012】 上記構成によると、取っ手と係合解除操作具を共握り操作した後、取っ手を後方に動かすことで集草容器を容器下方のロック機構を中心にして揺動させて、支持枠の連結部から係合部材を外すことができ、その後、ロック機構における係合を外すことで集草容器を支持枠から分離することができ、集草容器の脱着作業を比較的小さい労力で軽快に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 図1に、本発明に係る集草装置を備えた草刈り機の全体側面図が、また、図2にその全体平面図がそれぞれ示されている。この草刈り機は、操向自在な前輪1および向き固定の後輪2がそれぞれ駆動される四輪駆動型に構成された乗用型の走行機体3の下部に、前リンク4aおよび後リンク4bからなるリンク機構4を介して3枚ブレード型のモーア5が昇降操作可能に吊り下げ連結されるとともに、モーア5で刈取った刈草を機体下部の右寄り箇所に配備したダクト6を介して機体後方に風力搬送して、機体後部に備えた集草装置7で回収するよう構成されている。 【0014】 前記集草装置7は、走行機体3の後端に連結固定された縦壁状の支持枠11と、これに回動自在かつ脱着自在に支持された集草容器12とから構成されており、図4に示すように、支持枠11の右寄り箇所に形成された連通口13に前記ダクト6の後端部が接続されている。 【0015】 支持枠11には、刈草搬出風を逃がすスリット状の通気孔14が連通口13の左右に位置して形成されるとともに、集草容器12を連結支持する左右一対の容器支持アーム15が後方上方に向けて片持ち状に延出されている。 【0016】 図6に示すように、前記集草容器12は、上面、背面、および底面を備えた容器主部12aと、この容器主部12aの左右に連結されるサイドカバー12bとで構成され、パイプ材を組み合わせ連結してなる内部フレーム16に容器主部12aとサイドカバー12bがそれぞれボルト連結されることで、容器全体が前面全体が開口された箱状に形成されている。そして、容器主部12aの後部に多数の細孔を並列形成した通気部17が形成されるとともに、サイドカバー12bにも多数の細孔を並列形成してなる通気部18が形成され、容器内に吹き込まれた刈草搬送風が集草容器12のこれら通気部17,18と支持枠11の通気孔14から抜け出すように構成されている。 【0017】 なお、前記容器主部12aは、ダクト6の後端から勢いよく飛び出てきた搬送物を直接に受止めるので、小石や枝などの硬質異物の衝突によって破損しないように板金構造で構成され、また、サイドカバー12bは硬質異物が勢いよくぶつかるおそれが少ないので、形状設定が容易な樹脂成形品として構成されている。そして、横幅の異なる複数種の容器主部12aに対して共通のサイドカバー12bを連結することで、容量の異なる複数仕様の集草容器を安価に製作することができるようになっている。 【0018】 前記集草容器12は容器支持アーム15に回動自在かつ脱着自在に連結支持されるようになっており、以下、その支持構造について説明する。 【0019】 図5,7に示すように、左右の前記容器支持アーム15の先端部には容器支持用の連結部として横向き軸心の支軸19が固設されるとともに、集草容器12における内部フレーム16の左右には前記支軸19に係合する係合部材20が固設され、かつ、この係合部材20には、係合部材20が支軸19から外れるのを阻止する係合ロック部材21が装備されている。前記係合部材20には前向きに開口した係合凹部20aが形成されており、この係合凹部20aを支軸19に後方から係脱することで集草容器を脱着することが可能となっている。また、前記係合ロック部材21には下向きに開口した係合凹部21aが形成されており、この係合ロック部材21を支軸19に係合しておくことで、係合部材20の係合凹部20aが塞がれて支軸19から係合部材20が後方に離脱することが阻止されるようになっている。 【0020】 このように係合部材20と係合ロック部材21とを用いて容器支持アーム15の支点部に連結支持された収用容器12は支軸19を中心に上下回動可能となっており、下方に回動することで容器前面が支持枠11に接続されてダクト6に連通する刈草回収姿勢(図7参照)となり、上方に回動することで容器前面が支持枠11から離間して下向きに開放された刈草排出姿勢(図9参照)になるように構成されている。 【0021】 前記支持11の下部には刈草回収姿勢の集草容器12を支持枠11に刈草回収姿勢で連結固定するロック機構23が設けられている。このロック機構23は、支持枠11に横架支承した横向きの支点軸24を介して一体に上下回動自在に枢支された左右一対のフック状のロック部材25と、集草容器12の内部フレーム16の前部下端に設けた左右のロック金具26とで構成されており、ロック金具26を支持枠11の下部に備えた受け金具27に載置支持させた状態で各ロック部材25をロック金具26に上方よりそれぞれ係合させることで、刈草回収姿勢の集草容器12を支持枠11に連結固定するようになっている。 【0022】 ここで、前記ロック部材25はバネ28によって下方、つまり、ロック方向に回動付勢されるとともに、支持枠11に上下スライド可能に貫通支持したロック解除用の操作部材としての操作ロッド29の下端に連結されており、操作ロッド29をバネ28に抗して上方に引き上げ操作することでロック部材25をロック解除方向に操作することができるようになっている。 【0023】 また、支持枠11の上部には、ロック解除操作された操作ロッド29をロック付勢力に抗してロック解除位置に保持するロック解除保持機構30が備えられている。図10,11に示すように、前記ロック解除保持機構30は、操作ロッド29に固着した係止金具31と、支持枠11に取付けた板バネ製の保持部材32とで構成されており、操作ロッド29をロック解除位置まで引き上げると、保持部材32が係止金具31に形成されている係合凹部31aに弾性係入して、操作ロッド29が下方に復帰移動するのを阻止し、ロック機構23がロック解除状態に保持されるようになっている。 【0024】 このように操作ロッド29を一旦引き上げ操作すれば操作ロッド29から手を放してもロック解除状態が保持されることになり、集草容器12の上面に突設された容器回動操作用のハンドル33を前方に倒し操作することで集草容器12を刈草排出姿勢に回動することができる。なお、前記ハンドル33は、内部フレーム16に備えられた縦向きのボス部34に上下スライド自在に挿通支持されており、通常はハンドル33を下方にスライド格納しておき、容器回動操作時に上方に引き出して長いハンドルとして使用することができるようになっている。 【0025】 上記のようにロック解除保持機構30を機能させて集草容器12を刈草排出姿勢に回動すると、ロック解除保持機構30のロック解除保持機能が自動的に解除されて再びロック機構23が機能する状態に復帰するようになっている。つまり、操作ロッド29を引き上げて保持させた状態で集草容器12を刈草排出方向に回動させると、図11(ロ),(ロ)に示すように、集草容器12の内部フレーム16に備えた操作片35が前記ロック解除保持機構30の保持部材32に形成した片持ち状の遊端部32aに接当作用して、保持部材32を係合解除方向に変形させ、ロック解除保持機構30の機能が解除さて操作ロッド29の下方移動が許容されることでロック部材25はバネ28によってロック状態にまで回動する。この状態で集草容器12を刈草回収姿勢に更に近づけると、ロック金具26がロック部材25の先端に形成した下向きの傾斜カム面25aに接当作用し、ロック部材25がバネ28に抗して押し上げ回動され、集草容器12が刈草回収姿勢に至った時点でロック部材25がロック金具26に自動的に係合される。なお、図11(イ)に示すように、集草容器12を刈草排出姿勢から刈草回収姿勢に回動する場合、操作片35は弾性復帰した保持部材32の遊端部32aに干渉することなく通過することになる。 【0026】 前記操作ロッド29およびハンドル33はそれぞれ集草装置7の右側に偏って配備されており、作業者は操作ロッド29の引き上げ操作と、ハンドル33を持っての集草容器回動操作を集草装置7の右側に立って行うことができる。 【0027】 上記のように回動操作可能に支持された集草容器12は、以下のようにして支持枠から脱着することもできる。つまり、集草容器12に備えられた左右の前記係合ロック部材21は、容器上面から上下操作可能に挿入されたアーチ形の係合解除操作具37の下端にそれぞれ連結されるとともに、係合解除操作具37の脚部に外嵌装着した圧縮コイルバネ38によって係合ロック部材21が常に下方にスライド付勢されている。また、集草容器12の上面には容器脱着用のアーチ形の取っ手39が固設され、この取っ手39と前記係合解除操作具37の操作部37aと共握り可能に配備されている。 【0028】 上記構成によると、集草容器12が刈草回収姿勢で支持枠11に連結された状態(図7参照)において、容器上面に突出された取っ手39を把持するともに係合解除操作具37の操作部37aを共握り操作して引き上げると、図12に示すように、係合ロック部材21が上方に移動して支軸19から離脱され、係合部材20の係合凹部20aが前方に開放された状態となる。この状態で取っ手39を後方に動かすことで集草容器12全体がロック機構23の係合部を支点に後方に回動して係合部材20が支軸19から離脱され、集草容器12は容器支持アーム15の支点部から分離される。その後、集草容器12を後方に引き動かしてロック金具26を受け金具27から離脱することで集草容器12を支持枠11か取外すことができる。なお、取外した集草容器12を支持枠11に連結する場合には、上記離脱操作を逆に行えばよい。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】草刈機の全体側面図 【図2】草刈機の全体側面図 【図3】集草装置における容器開放状態および容器取り外し状態を示す側面図 【図4】集草装置における支持枠を示す背面図 【図5】集草容器の縦断背面図 【図6】集草容器の分解斜視図 【図7】集草装置の縦断側面図 【図8】回動ロックが解除された状態の集草装置を示す縦断側面図 【図9】集草容器が開放回動された状態を示す縦断側面図 【図10】ロック解除保持機構の斜視図 【図11】ロック解除保持機構の作動を示す側面図 【図12】集草容器取り外しのためにロック解除された集草装置を示す縦断側面図 【図13】集草容器取り外し状態の縦断側面図 【図14】集草容器の回動支点部を示す分解斜視図 【符号の説明】 【0030】 3 走行機体 5 モーア 6 ダクト 11 支持枠 12 集草容器 19 支軸 20 係合部材 21 係合ロック部材 37 係合解除操作具 39 取っ手
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年6月25日(2004.6.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−6209(P2006−6209A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月12日(2006.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願2004−188313(P2004−188313) |
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