| 【発明の名称】 |
芝刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯田 哲生 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】長谷井 章司 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】島田 健三 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】天野 愛 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】騒音の低減や埃の低減を不十分である点を解決することで、騒音の低減や埃の低減を図り、作業環境の保全を図ることを可能にする。
【解決手段】グラスバッグ24は、略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部45を設け、この開口部45を刈草搬送通路32に臨ませ、略直方体の左・右側面77,78、後面79及び底面(底部材)48を非通気体にて形成することで、刈草を収拾する刈草収拾部42を形成するとともに、略直方体の上面に通気体の網状部材43を設け、この網状部材43の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44を被せることで、排風戻し通路33に臨ませる排風導通路51を形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 動力源でカッタブレードを回転させ、このカッタブレードをカッタハウジングで覆い、カッタハウジングに刈草を搬送する刈草搬送通路を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路設け、これらの刈草搬送通路及び排風戻し通路に刈草を溜めるグラスバッグを連通させ、カッタブレードのエアリフト部で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路を経由させてグラスバッグに搬送し、このグラスバッグから排風のみを排風戻し通路を経由させてカッタハウジングに戻す形式の芝刈機において、 前記グラスバッグは、略直方体形状を呈し、略直方体の前面に開口部を設け、この開口部を前記刈草搬送通路に臨ませ、前記略直方体の左・右側面、後面及び底面を非通気体にて形成することで、前記刈草を収拾する刈草収拾部を形成したものであるとともに、 前記略直方体の上面に通気体の網状部材を設け、この網状部材の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材を被せることで、前記排風戻し通路に臨ませる排風導通路を形成したものであることを特徴とする芝刈機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、カッタハウジングから搬送風とともにグラスバッグに刈草を搬送し、グラスバッグに刈草を収拾し、この刈草を搬送した搬送風(排風)をグラスバッグからからカッタハウジングに戻すことができる芝刈機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 芝刈機として、カッタブレードで芝草面を刈り、刈った刈草をカッタブレードで発生させる搬送風とともに刈草搬送通路からグラスバッグに搬送し、このグラスバッグから排風のみを排風戻し通路からカッタハウジングに戻すようにしたものが知られている。 【0003】 このような芝刈機として、グラスバッグからカッタハウジングの上部に排風を戻すようにして、騒音の低減や埃の低減を図ろうとするものがある(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】米国特許第4631909号公報(第1図) 【0004】 図12は従来の基本構成を説明する図であり、芝刈機320は、カッタハウジング321にカッタブレード322を回転自在に配置し、カッタハウジング321に刈草を搬送する刈草搬送通路323を設け、カッタハウジング321に排風を戻す排風戻し通路324を設け、これらの刈草搬送通路323の出口325及び排風戻し通路324の入口326に通気性の素材で形成したグラスバッグ327を臨ませた排風還流式の芝刈機である。 【0005】 しかし、芝刈機320では、刈草と搬送風(排風)を分離するためグラスバッグ327に通気性の素材を用いるものであり、搬送風の一部はグラスバッグ327の外へ排出し、搬送風の残部をカッタハウジング321に戻すものなので、搬送風の一部はグラスバッグ327の外へ排出するので、騒音の低減効果が十分に得ることができないという問題があった。 また、芝刈機320では、同様にグラスバッグ327から排出する排風とともに埃が排出され、埃の低減効果が十分でないという欠点があった。 【0006】 すなわち、騒音の低減や埃の低減を図り、環境保全を図ることができる芝刈機が望まれる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、騒音の低減や埃の低減を不十分である点を解決し、騒音の低減や埃の低減を図ることで作業環境の保全を図ることのできる芝刈機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 請求項1に係る発明は、動力源でカッタブレードを回転させ、このカッタブレードをカッタハウジングで覆い、カッタハウジングに刈草を搬送する刈草搬送通路を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路設け、これらの刈草搬送通路及び排風戻し通路に刈草を溜めるグラスバッグを連通させ、カッタブレードのエアリフト部で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路を経由させてグラスバッグに搬送し、このグラスバッグから排風のみを排風戻し通路を経由させてカッタハウジングに戻す形式の芝刈機において、グラスバッグを、略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部を設け、この開口部を刈草搬送通路に臨ませ、略直方体の左・右側面、後面及び底面を非通気体にて形成することで、刈草を収拾する刈草収拾部を形成するとともに、略直方体の上面に通気体の網状部材を設け、この網状部材の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材を被せることで、排風戻し通路に臨ませる排風導通路を形成したことを特徴とする。 【0009】 例えば、グラスバッグから排風を放出すると機体後部に騒音や埃が発生する。これらの騒音の低減や埃の低減を図ることができるとすれば、作業環境を良好に保つことができるので好ましいことである。 【0010】 すなわち、略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部を設け、この開口部を刈草搬送通路に臨ませて、この刈草搬送通路から搬送風で刈草をグラスバッグに搬送する。 また、略直方体の左・右側面、後面及び底面を非通気体にて形成することで、刈草を収拾する刈草収拾部を形成し、略直方体の左・右側面、後面及び底面から排風を外部に流出させないようにする。 【0011】 略直方体の上面に通気体の網状部材を設け、刈草及び排風(搬送風)を分離する。 網状部材の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材を被せることで、排風戻し通路に臨ませる排風導通路を形成し、この排風導通路を通じて排風を排風戻し通路に導く。 【発明の効果】 【0012】 請求項1に係る発明では、略直方体の左・右側面、後面及び底面を非通気体にて形成したので、略直方体の左・右側面、後面及び底面から排風を外部に流出させないようにすることができる。この結果、グラスバッグから排風を排出することによる騒音の低減を図ることができ、排風とともに排出される埃の低減を図ることができるという利点がある。 【0013】 網状部材の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材を被せ、排風戻し通路に臨ませる排風導通路を形成したので、この排風導通路を通じて排風を排風戻し通路に導くことができる。 一般的に、グラスバッグの上面の空間が余裕があり、網状部材の上部に空間を空けるとともに前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材を被せたので、排風導通路の通路断面積を十分にとることができる。この結果、排風をすべて排風戻し通路に導くことができるという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。 図1は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の斜視図であり、芝刈機10は、カッタハウジング(カッタデッキ)12から搬送風とともにグラスバッグ24に刈草を搬送し、グラスバッグ24に刈草を収拾し、この刈草を搬送した搬送風を排風としてグラスバッグ24からからカッタハウジング12に戻すようにした排風還流式(排気循環式)の芝刈機である。 【0015】 また、芝刈機10は、動力源としてのエンジン13でカッタブレード14を回転させ、芝草面を刈るとともに、エンジン13の回転を後輪17に伝達し、エンジン13で後輪17を駆動するようにした自走式の芝刈機でもある。以下、その詳細を説明する。 【0016】 図中、11は機体、15は前輪、18はハンドルステー、19はハンドル、23はディスチャージガード(グラスカバー)、25はカッタレバー、26は変速レバー、27はヘッドカバー、28はカッタブレード14の回転軸を示す。 【0017】 図2は図1の2−2線断面図であり、芝刈機10の側面断面を示す。なお、カッタレバー25(図1参照)、変速レバー26は省略する(以下同じ)。 カッタハウジング12は、カッタブレード14の回転を許容するとともにカッタブレード14を囲むスクロール部31と、このスクロール部31から延出することで刈草(刈芝)を搬送風とともにグラスバッグ24に搬送する刈草搬送通路(刈芝草搬送通路)32と、搬送した刈草のみをグラスバッグ24に残して排風(空気)のみをカッタハウジング12に戻す排風戻し通路(空気戻し通路)33と、この排風戻し通路33を臨ませる空洞部34と、排風を補助的にカッタハウジング12に戻すためにカッタハウジング12の後壁35に形成した補助排風戻し通路としての複数の貫通孔36・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)備える。なお、21はカッタハウジング12の後部上面、22はカッタハウジング12の後部下端、37はスクロール部31の後部エッジを示す。 【0018】 スクロール部31は、カッタブレード14で芝草(芝草面)を刈り、刈取った刈草をグラスバッグ24へ送るための囲いである。 刈草搬送通路32は、スクロール部31から機体11後方に延ばすとともに機体11の片方側に形成した通路であり、排風戻し通路33は、刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて形成した通路である。 【0019】 なお、42は刈草を収拾するグラスバッグ24の刈草収拾部、51はカバー部材44及びグラスバッグ24の網状部材43の上面の後部で形成する排風導通路を示す。また、52はディスチャージガード23及びグラスバッグ24の網状部材43の上面の前部で形成する接続通路であって、接続通路52は排風戻し通路33の延長にあり、排風戻し通路33の一部を担う通路である。 【0020】 また、67はカッタハウジング12の後部下端22(後壁35の下部)に設けることで、排風の逃げを防止するとともに、排風をカッタハウジング12に指向させる排風ガード(仕切り部材)である。芝刈機10は、カッタハウジング12の後部下端22に排風ガード67を設けることで、排風循環(排風還流)効率を向上することができる。この結果、十分な騒音の低減や埃の低減を図ることができ、作業環境の保全を図ることができる。 【0021】 図3は図1の3−3線断面図であり、芝刈機10の平面断面を示す。 カッタブレード14は、白抜き矢印A,Aで示す回転方向に対して前側に位置する部位に刃部38,38を備え、これらの刃部38,38から回転方向に対して後側に位置する部位にかけて上方へ湾曲させたエアリフト部39,39を形成したもである。 【0022】 すなわち、カッタブレード14を回転させることで、エアリフト部39,39の下面に生ずる負圧で地表の芝草を立上げ、刃部38,38で芝草を刈取り、刈取った刈り芝をエアリフト部39,39の上面でヒットし、カッタブレード14の回転で起きる旋回流に載せ、この旋回流を搬送風として作用させ、この搬送風とともに刈草を白抜き矢印Bのようにグラスバッグ24に送るものである。 【0023】 図4は図1の4矢視図であり、芝刈機10の底面を示す。すなわち、芝刈機10は、エンジン(動力源)13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路33を設け、これらの刈草搬送通路32及び排風戻し通路33に刈草を溜めるグラスバッグ24を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させてグラスバッグ24に搬送し、このグラスバッグ24から排風のみを排風戻し通路33を経由させてカッタハウジング12に戻す排風還流式の芝刈機である。 【0024】 なお、29はエンジン13から後輪17,17に動力を伝達する動力伝達部品である。 以下、ディスチャージガード23(図2参照)、グラスバッグ24、刈草搬送通路32及び排風戻し通路33の構成を詳細に説明する。 【0025】 図5は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路及び排風戻し通路を構成する主な部品の分解斜視図である。 ディスチャージガード23は、カッタハウジング12の後部上面21に(具体的には、排風戻し通路33の入口としての排風入口61にシャフト66を介して)開閉自在に取付けることで、排風戻し通路33の排風入口61の上部に位置する断面視U字状のカバーであって、カッタハウジング12にグラスバッグ24を取付けた状態ではグラスバッグ24から排風戻し通路33に排風を導く接続通路機能(後述する接続通路52)の役目をさせ、カッタハウジング12からグラスバッグ24を取外したときは排風戻し通路33の排風入口61を塞ぐ蓋機能の役目をさせる部材である。 【0026】 図中、68は、シャフト66に軸支させるとともに、排風戻し通路33とディスチャージガード23との間に介在させることで、排風戻し通路33の排風入口61を塞ぐ方向にディスチャージガード23を付勢するリターンばねであって、ディスチャージガード23のがたつき防止をするものである。 【0027】 また、グラスバッグ24は、カッタハウジング12後面へ引っ掛けるだけの簡易な構造を採用したものなので、リターンばね68は、グラスバッグ24のカッタハウジング12後面への保持を確実にするための機能、即ちグラスバッグ24のがた防止機能及び外れ防止機能も併せ持つ。 【0028】 後述するように、芝刈機10を刈り放し作業でも使用する場合(図11(b)参照)には、ディスチャージガード23に搬送風が直接当たる。すなわち、リターンばね68がない場合には搬送風でディスチャージガード23が持上げられたり、振動することがあるので、リターンばね68は、カッタハウジング12側にディスチャージガード23を押えるための不可欠のばねと言える。 【0029】 グラスバッグ24は、カッタハウジング12の後壁35に着脱可能に取付ける略直方体形状の部材であって、カッタハウジング12に取付けるフレーム体41と、このフレーム体41に取付けるとともに刈草を収拾するために非通気性の部材で形成した刈草収拾部42と、この刈草収拾部42の上面に設けた通気体の部材で形成した網状部材43と、網状部材43の上部に空間を空けるとともに前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44と、からなる。 【0030】 例えば、カッタハウジング12にグラスバッグ24を取付ける係合部分を設け、この係合部分に係合させるフック機能をグラスバッグ24に設けることで、グラスバッグ24をカッタハウジング12に着脱可能に取付けることが可能である。 【0031】 刈草収拾部42は、上面76、左・右側面77,78及び後面79をプラスチック(樹脂材)成形品、プラスチックシート若しくはプラスチックフィルムなどの非通気体で形成した本体部材47と、底を樹脂成形部材形成した底面としての底部材48と、カッタハウジング12の後壁35に当接させることで刈草搬送通路32に臨ます開口部45と、網状部材43を取付ける上部開口46と、を形成したものである。すなわち、刈草収拾部42は、刈草を底部材48側(下方)に残して搬送風を排風として網状部材43側(上方)に逃がすことで、刈草及び搬送風を分離することができる。 【0032】 カバー部材44は、刈草収拾部42の上部開口46の後部を(刈草収拾部42の上面後部)覆うことで、網状部材43とともに排風を排風戻し通路33に導く排風導通路51を形成する部材であり、ディスチャージガード23は、刈草収拾部42の上部開口46の前部(刈草収拾部42の上面前部)を覆うことで、網状部材43とともに排風を排風導通路51から排風戻し通路33に接続する接続通路52を形成する部材でもある。 【0033】 以上の通り、グラスバッグ24は、略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部45を設け、この開口部45を刈草搬送通路32に臨ませ、略直方体の左・右側面77,78、後面79及び底面(底部材)48を非通気体にて形成することで、刈草を収拾する刈草収拾部42を形成するとともに、略直方体の上面に通気体の網状部材43を設け、この網状部材43の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44を被せることで、排風戻し通路33に臨ませる排風導通路51を形成したものと言える。 【0034】 すなわち、グラスバッグ24を略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部45を設け、この開口部45を刈草搬送通路32に臨ませて、この刈草搬送通路32から搬送風で刈草をグラスバッグ24に搬送することができる。 また、略直方体の左・右側面77,78、後面79及び底面(底部材)48を非通気体にて形成し、刈草を収拾する刈草収拾部42を形成したので、略直方体の左・右側面77,78、後面79及び底部材48から排風を外部に流出させないようにすることができる。この結果、グラスバッグ24から排風を排出する場合に比べ騒音を低減することができ、排風とともに排出される埃の低減を図ることができる。 【0035】 略直方体の上面に通気体の網状部材43を設けたので、刈草及び排風(搬送風)を分離することができる。 網状部材42の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44を被せることで、排風戻し通路33に臨ませる排風導通路51を形成することができ、この排風導通路51を通じて排風を排風戻し通路33に導くことができる。 【0036】 一般的に、グラスバッグの上面の空間が余裕があり、網状部材43の上部に空間を空けるとともに前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44を被せたので、排風導通路51の通路断面積を十分にとることができる。この結果、排風をすべて排風戻し通路33に導くことができる。 【0037】 前述したように、刈草搬送通路32は、スクロール部31から機体11(図2参照)後方に延ばすとともに機体11の片方側に形成した通路であって、スクロール部31に形成した搬送風入口53と、後壁35に開けた搬送風出口54と、を備える。 【0038】 また、排風戻し通路33は、刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて形成した通路であって、詳細には、カッタハウジング12の空洞部34に差込む(臨ます)通路であり、カッタハウジング12の後部上面に左右のブラケット55,56を介して取付ける通路本体部57と、この通路本体部57に合わせることで筒状の通路を形成する補助部材58と、からなる。 【0039】 通路本体部57は、排風を取込む桝状の排風入口61と、この排風入口61に設けることでディスチャージガード23をシャフト66を介して回転自在に支持する支持部62,62と、補助部材58を取付ける支持壁63と、からなる。 補助部材58は、排風入口61を狭める排風規制開口(排風絞り開口)64と、排風を空洞部34に排出する出口としての排風出口65と、を形成した。 【0040】 排風戻し通路33を、通路本体部57と、この通路本体部57に合わせることで筒状の通路を形成する補助部材58と、から構成することで、排風戻し通路33の通路形状を任意に設定することができる。この結果、排風戻し通路33の設計の自由度を広げることができる。 【0041】 図6は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路の斜視図であり、刈草搬送通路32をカッタハウジング12の前後方向に略水平に設けるとともに、排風戻し通路33を刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて設けたことを示す。 また、刈草搬送通路32は、カッタハウジング12の左後方に形成した通路であることを示し、カッタハウジング12の後壁35に複数の貫通孔36・・・を形成したことを示す。 【0042】 図7は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の排風戻し通路の斜視図であり、排風戻し通路33の排風入口61にディスチャージガード23をスイング可能に取付け、このディスチャージガード23を跳ね上げ、網状部材43及び刈草収拾部42の上部開口46を露出させるとともに、排風戻し通路33の排風入口61及び補助部材58の排風規制開口64を露出させた状態を示す。 【0043】 すなわち、ディスチャージガード23を刈草収拾部42の上部開口46の前部に被せることで、網状部材43とともに排風を排風導通路51から排風戻し通路33に接続する接続通路52(図2参照)を形成できることを示す。 【0044】 図8は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図であり、芝刈機10は、カッタブレード14で刈取った刈草49を、搬送風とともに刈草搬送通路32からグラスバッグ24に送り、このグラスバッグ24で刈草49を収拾し、搬送風を排風として網状部材43から排風導通路51に導き、この排風導通路51から接続通路52を経由させて排風戻し通路33へ流し、カッタハウジング(カッタデッキ)12の空洞部34に放出し、この空洞部34に放出した排風をスクロール部31にて発生させる負圧によってスクロール部31(カッタハウジング12)内に引込むように排風を還流(循環)させる。 【0045】 すなわち、芝刈機10は、エンジン(動力源)13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路33を設け、これらの刈草搬送通路32及び排風戻し通路33に刈草を溜めるグラスバッグ24を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させてグラスバッグ24に搬送し、このグラスバッグ24から排風のみを排風戻し通路33を経由させてカッタハウジング12に戻す形式の芝刈機において、刈草搬送通路32をカッタハウジング12の前後方向に略水平に設けるとともに、排風戻し通路33を刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて設け、排風戻し通路33の排風入口(入口)61をカッタハウジング12の後部上面21に設定し、排風戻し通路33の排風出口(出口)65をカッタハウジング12の後部下端22(具体的には、カッタハウジング12のスクロール部31の後部エッジ37)に内側から臨ませたものと言える。 【0046】 例えば、グラスバッグから排風を放出すると機体後部に騒音や埃が発生する。これらの騒音の低減や埃の低減を図ることができるとすれば、作業環境を良好に保つことができるので好ましいことであり、芝刈機を小型にすることができるとすれば、機体の重量を軽くすることができ、持運びが便利になるので好都合である。 【0047】 そこで、排風戻し通路33を刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて設けることで、機体11の後方若しくは側方に排風戻し通路33の通路断面積を拡張することができる。この結果、排風戻し通路33の通路断面積を任意に設定することができ、十分な騒音の低減や埃の低減を期待することができる。 【0048】 排風戻し通路33の排風入口(入口)61をカッタハウジング12の後部上面21に設定することで、排風をグラスバッグ24の上面から排風戻し通路33に流すことができる。 【0049】 一般的にグラスバッグの上面は空間があるので、大量の排風を排風戻し通路33に還流させることができる。すなわち、カッタハウジング12からグラスバッグ24に流れる搬送風をすべて排風として戻すことができるので、グラスバッグ24から排風を放出する必要性を回避することができる。この結果、十分な騒音の低減や埃の低減を図ることができ、作業環境の保全を保つことができる。 【0050】 一般的に、芝刈り後のカッタハウジングの後部は芝草面が前部若しくは左右側部に比べて一段低い。また、カッタハウジングの内部は、カッタブレードのエアリフト部で搬送風を発生させるので負圧である。 【0051】 そこで、排風戻し通路33の排風出口(出口)65をカッタハウジング12の後部下端22に臨ませることで、カッタハウジング12の内部に(スクロール部31に)排風を引込ませることができる。 これにより、排風戻し通路33を短くすることができる。この結果、芝刈機10の重量を軽くすることができ、持運びなどの利便性の向上を図ることができる。 【0052】 ところで、芝刈機10は、搬送風及び刈草49をスクロール部31から斜め上がりに後方に向かって延ばした刈草搬送通路32を経由させて、斜め上がりに後方に向かって取付けたグラスバッグ24に搬送するように設計したものである。また、刈草49と搬送風である空気とを比べれば、刈草49は重く空気は軽い。従って、刈草49を刈草収拾部42の底部材48(図5参照)に落下させ、搬送風のみを上方に流すことができる。 【0053】 さらに、刈草収拾部42の上面に通気体の部材で形成した網状部材43を設けることで、搬送風と刈草49とを重力選別することが容易にできる。 搬送風とともに網状部材43にへばりついた刈草もカッタブレード14の回転を止めれば、自重で刈草収拾部42に落下させることができる。また、自重で刈草収拾部42に落下することができなかった刈草もグラスバッグ24を叩けば刈草収拾部42に収納することができる。 【0054】 すなわち、グラスバッグ24の左・右側面77,78(図5参照)及び後面79をプラスチック(樹脂材)成形品、プラスチックシート若しくはプラスチックフィルムなどの非通気体で形成したので、左・右側面77,78及び後面79に刈草49が引っ掛かることはなく、付着した刈草も容易に落すことができる。従って、グラスバッグ24は芝捨て性がよい(刈草の離型性がよい)ものと言え、刈草49の残存量を少なくすることができる。この結果、刈草49の廃棄を簡単にすることができる。 【0055】 図9(a),(b)は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す平面断面図である。 (a)において、先ず、カッタブレード14で芝草面を刈り、刈った刈草を搬送風とともにグラスバッグ24の刈草収拾部42に搬送し、この刈草収拾部42で刈草を収拾し、網状部材43から搬送風を排風として排風導通路51(図8参照)に流し、この排風導通路51から接続通路52を経由させて排風を排風戻し通路33に流し、この排風戻し通路33から排風を空洞部34に流し、この空洞部34に流れた排風を負圧を形成するスクロール部31に引込む。 【0056】 (b)において、白抜きU字部分Cは刈込み済みの芝草面を示し、黒点部分Bは刈込み前の芝草面を示す。また、黒点部分Dは刈込み前の芝草面なので、白抜きU字部分Cの刈込み済みの芝草面よりも高さがある。従って、芝刈り作業中においては、(a)に示すカッタハウジング12の前面、左・右側面は黒点部分Dの壁で囲まれ、カッタハウジング12の後面は白抜きU字部分Cの開口があるものと見なすことができる。 【0057】 すなわち、図8に示すように、カッタハウジング12の後部下端22に排風戻し通路33の排風出口65を臨ますことで、他の部分(カッタハウジング12の前面、左・右側面)に排風戻し通路33の排風出口65を臨ますよりも、スクロール部31の負圧による排風引込み作用を生かしやすいものと言える。この結果、排風の環流(循環)効率の促進を図ることができる。 【0058】 図10は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の作業開始時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 芝刈り開始当初の搬送風(排風)の流れを示し、芝刈り開始当初は刈草が刈草収拾部に堆積した状態ではないので、搬送風は刈草収拾部の後面に当たり、排風として刈草収拾部42の後壁35へ戻ることが多いことが実験的に観察することができた。そこで、カッタハウジング12の後壁35に、カッタハウジング12の後部下端22に排風を戻すための複数の貫通孔(補助排風戻し通路)36・・・を設けた。 【0059】 カッタハウジング12の後壁35に、カッタハウジング12の後部下端22に排風を戻すための複数の貫通孔(補助排風戻し通路)36・・・を設けることで、刈草収拾部42に刈草の堆積がない状態でも(排風戻し通路33に排風を戻しにくい状況が生じた場合にも)便宜的にカッタハウジング12に排風を還流させることができる。この結果、排風還流(循環)の促進を図ることができる。 【0060】 図11(a),(b)は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草放出作業時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。(a)はグラスバッグ24を装着した芝刈機10を示し、(b)はグラスバッグ24を取外した芝刈機10を示す。 例えば、芝刈面積が大きい面積に渡るとともに、刈草をグラスバッグ24(図2参照)に収拾してかたづける必要のない牧草地や草刈り場(フィールド)などでは、刈草を芝刈面に放置する刈り放し作業をすることが多い。 【0061】 そこで、排風還流式の芝刈機でありながら、刈り放し作業でも使用することができるようにすることは、芝刈作業の多様性のニーズに対応することができ、芝刈機の利便性を向上させることができるので好ましいことである。 【0062】 (a)に示すように、芝刈機10は、エンジン(動力源)13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路33を設け、これらの刈草搬送通路32及び排風戻し通路33に刈草を溜めるグラスバッグ24を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させてグラスバッグ24に搬送し、このグラスバッグ24から排風のみを排風戻し通路33を経由させてカッタハウジング12に戻す形式の芝刈機において、カッタハウジング12の前後方向に刈草搬送通路32を略水平に設けるとともに、この刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて排風戻し通路33を設け、この排風戻し通路33の排風入口(入口)61をカッタハウジング12の後部上面21に設定し、グラスバッグ24を取外して刈草を芝草面に放出する作業時には排風入口(入口)61を塞いで刈草を芝草面に案内するとともに、グラスバッグ24を装着してグラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す作業時にはグラスバッグ24の一部を覆ってグラスバッグ24から排風戻し通路33に排風を戻すディスチャージガード23を排風入口(入口)61の上端にスイング可能に取付けたものである。 【0063】 すなわち、芝刈機10は、グラスバッグ24を装着してグラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す作業時にはグラスバッグ24の一部を覆ってグラスバッグ24から排風戻し通路33に排風を戻すとともに、グラスバッグ24を取外して刈草を芝草面に放出する作業時には排風戻し通路33の排風入口61を塞いで刈草を芝草面に案内するディスチャージガード23を排風入口61の上端にスイング可能に取付けることで、(a)に示すグラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す作業時には、ディスチャージガード23を排風を戻す通路機能部材として機能させ、(b)に示すグラスバッグ24を取外して刈草を芝草面に放出する作業時には、ディスチャージガード23を排風戻し通路33の排風入口61を塞ぐ蓋機能部材として作用させるとともに、ディスチャージガード23を刈草を芝草面に案内する案内機能部材として機能させることができる。 【0064】 (b)に示すように、芝刈機10は、グラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す排風還流式の芝刈機10でありながら、刈り放し作業でも使用することができる芝刈機10を実現することができる。この結果、芝刈作業の多様性のニーズに対応することができ、芝刈機10の利便性を向上させることができる。 【0065】 なお、図5に示すように、排風戻し通路33とディスチャージガード23との間にリターンばね68介在させたので、刈り放し作業中にディスチャージガード23が持上げられたり、振動することはない。すなわち、良好に刈り放し作業を遂行することができる。 【0066】 尚、本発明に係る芝刈機10は、図2に示すように、動力源にエンジン13を用いたが、これに限るものではなく、動力源はバッテリ等で駆動する電動モータであってもよい。 【産業上の利用可能性】 【0067】 本発明に係る芝刈機は、動力源の動力を後輪に伝達する自走式の芝刈機に採用するのに好適である。 【図面の簡単な説明】 【0068】 【図1】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の斜視図である。 【図2】図1の2−2線断面図である。 【図3】図1の3−3線断面図である。 【図4】図1の4矢視図である。 【図5】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路及び排風戻し通路を構成する主な部品の分解斜視図である。 【図6】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路の斜視図である。 【図7】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の排風戻し通路の斜視図である。 【図8】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 【図9】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す平面断面図である。 【図10】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の作業開始時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 【図11】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草放出作業時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 【図12】従来の基本構成を説明する図である。 【符号の説明】 【0069】 10…芝刈機、12…カッタハウジング、13…動力源(エンジン)、14…カッタブレード、21…後部上面、22…後部下端、23…ディスチャージガード、24…グラスバッグ、32…刈草搬送通路、33…排風戻し通路、36…補助排風戻し通路(貫通孔)、39…エアリフト部、42…刈草収拾部、43…網状部材、44…カバー部材、45…開口部、48…底面(底部材)、51…排風導通路、61…入口(排風入口)、65…出口(排風出口)、76…上面、77…左側面、78…右側面、79…後面。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年6月25日(2004.6.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
【識別番号】100094020 【弁理士】 【氏名又は名称】田宮 寛祉
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| 【公開番号】 |
特開2006−6203(P2006−6203A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月12日(2006.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願2004−188216(P2004−188216) |
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