| 【発明の名称】 |
芝刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯田 哲生 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】島田 健三 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】長谷井 章司 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】吉原 良夫 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】騒音の低減や埃の低減を不十分である点を解決することで、騒音の低減や埃の低減し、作業環境の保全を図ることを可能にするとともに、動力源が大型になる点を解決することで、機体の重量を軽くすることを可能にする。
【解決手段】刈草搬送通路32をカッタハウジング12の前後方向に略水平に設けるとともに、排風戻し通路33を刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて設け、排風戻し通路33の排風入口(入口)61をカッタハウジング12の後部上面21に設定し、排風戻し通路33の排風出口(出口)65をカッタハウジング12の後部下端22(具体的には、カッタハウジング12のスクロール部31の後部エッジ37)に内側から臨ませたものと言える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 動力源でカッタブレードを回転させ、このカッタブレードをカッタハウジングで覆い、カッタハウジングに刈草を搬送する刈草搬送通路を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路を設け、これらの刈草搬送通路及び排風戻し通路に刈草を溜めるグラスバッグを連通させ、カッタブレードのエアリフト部で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路を経由させてグラスバッグに搬送し、このグラスバッグから排風のみを排風戻し通路を経由させてカッタハウジングに戻す形式の芝刈機において、 前記刈草搬送通路は、前記カッタハウジングの前後方向に略水平に設けるとともに、前記排風戻し通路は、前記刈草搬送通路に隣接させ且つ略直交させて設けたものであり、前記排風戻し通路の入口を前記カッタハウジングの後部上面に設定し、前記排風戻し通路の出口を前記カッタハウジングの後部下端に臨ませたことを特徴とする芝刈機。 【請求項2】 前記カッタハウジングの後壁側に、カッタハウジングの後部下端に排風を戻すための補助排風戻し通路を設けたことを特徴とする請求項1記載の芝刈機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、カッタハウジングから搬送風とともにグラスバッグに刈草を搬送し、グラスバッグに刈草を収拾し、この刈草を搬送した搬送風(排風)をグラスバッグからからカッタハウジングに戻すことができる芝刈機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 芝刈機として、カッタブレードで芝草面を刈り、刈った刈草をカッタブレードで発生させる搬送風とともに刈草搬送通路からグラスバッグに搬送し、このグラスバッグから排風のみを排風戻し通路からカッタハウジングに戻すようにしたものが知られている。 【0003】 このような芝刈機として、グラスバッグの後方上部からカッタハウジングの中心部に排風を戻すようにして、騒音の低減や埃の低減を図ろうとするものがある(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】実開昭61−125223号公報(第1図) 【0004】 図21は従来の基本構成を説明する図であり、芝刈機300は、カッタハウジング(カッタデッキ)301の上部に動力源302を取付け、この動力源302の軸303にカッタブレード304を取付け、カッタハウジング301に刈草を搬送する刈草搬送通路305を設け、この刈草搬送通路305の出口306に刈草を収拾するグラスバッグ307を取付け、このグラスバッグ307の後方上部からカッタハウジング301に排風を戻す還流パイプ308を延出し、この還流パイプ308の先端をカッタハウジング301の中心部に接続し、動力源302の軸303に還流パイプ308から空気を引込むファン309を取付けた排風還流式の芝刈機である。 【0005】 しかし、芝刈機300では、カッタハウジング301に排風を戻す還流パイプ308が細いので搬送風の全部を排風として戻すことはできない。すなわち、グラスバッグ307からカッタハウジング301に搬送風を排風として戻すことによって得ることができる騒音の低減や埃の低減を図ることが不十分であるという欠点があった。 【0006】 一方、芝刈機300では、騒音の低減や埃の低減を図るために、カッタハウジング301に排風を戻す還流パイプ308を太くしたのでは、芝刈機300の重量の増加を招くという問題があった。 【0007】 すなわち、騒音の低減や埃の低減を十分に図ることができるとともに、グラスバッグからカッタハウジングに搬送風を排風として戻すという排風還流(循環)式にすることにともなう重量の増加を最小限に抑えることができる芝刈機が望まれる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明は、騒音の低減や埃の低減を不十分である点を解決し、騒音の低減や埃の低減を図ることで作業環境の保全を図ることのできる芝刈機を提供するとともに、動力源が大型になる点を解決し、機体の重量を軽くすることができる芝刈機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1に係る発明は、動力源でカッタブレードを回転させ、このカッタブレードをカッタハウジングで覆い、カッタハウジングに刈草を搬送する刈草搬送通路を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路を設け、これらの刈草搬送通路及び排風戻し通路に刈草を溜めるグラスバッグを連通させ、カッタブレードのエアリフト部で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路を経由させてグラスバッグに搬送し、このグラスバッグから排風のみを排風戻し通路を経由させてカッタハウジングに戻す形式の芝刈機において、刈草搬送通路をカッタハウジングの前後方向に略水平に設けるとともに、排風戻し通路を刈草搬送通路に隣接させ且つ略直交させて設け、排風戻し通路の入口をカッタハウジングの後部上面に設定し、排風戻し通路の出口をカッタハウジングの後部下端に臨ませたことを特徴とする。 【0010】 例えば、グラスバッグから排風を放出すると機体後部に騒音や埃が発生する。これらの騒音の低減や埃の低減を図ることができるとすれば、作業環境を良好に保つことができるので好ましいことであり、芝刈機を小型にすることができるとすれば、機体の重量を軽くすることができ、持運びが便利になるので好都合である。 【0011】 そこで、排風戻し通路を刈草搬送通路に隣接させ且つ略直交させて設け、排風戻し通路の入口をカッタハウジングの後部上面に設定し、排風戻し通路の出口をカッタハウジングの後部下端に臨ませた。 【0012】 すなわち、排風戻し通路を刈草搬送通路に隣接させ且つ略直交させて設けることで、機体の後方若しくは側方に排風戻し通路の通路断面積を拡張する。 【0013】 排風戻し通路の入口をカッタハウジングの後部上面に設定することで、排風をグラスバッグの上面から排風戻し通路に流すことができる。一般的にグラスバッグの上面は空間があるので、大量の排風を排風戻し通路に還流させる。すなわち、カッタハウジングからグラスバッグに流れる搬送風をすべて排風として戻すことができるので、グラスバッグから排風を放出する必要性を回避することができる。 【0014】 一般的に、芝刈り後のカッタハウジングの後部は芝草面が前部若しくは左右側部に比べて一段低い。また、カッタハウジングの内部は、カッタブレードのエアリフト部で搬送風を発生させるので負圧である。そこで、排風戻し通路の出口をカッタハウジングの後部下端に臨ませることで、カッタハウジングの内部に排風を引込ませる。これにより、排風戻し通路を短くすることができる。 【0015】 請求項2に係る発明は、カッタハウジングの後壁に、カッタハウジングの後部下端に排風を戻すための補助排風戻し通路を設けたことを特徴とする。 カッタハウジングの後壁に、カッタハウジングの後部下端に排風を戻すための補助排風戻し通路を設けることで、排風戻し通路に排風を戻しにくい状況が生じた場合にも便宜的にカッタハウジングに排風を還流させる。 【発明の効果】 【0016】 請求項1に係る発明では、排風戻し通路を刈草搬送通路に隣接させ且つ略直交させて設けたので、排風戻し通路を機体の後方若しくは側方に排風戻し通路の通路断面積を拡張することができる。この結果、排風戻し通路の通路断面積を任意に設定することができ、十分な騒音の低減や埃の低減を期待することができるという利点がある。 【0017】 一般的にグラスバッグの上面は空間がある。従って、排風戻し通路の入口をカッタハウジングの後部上面に設定したので、カッタハウジングからグラスバッグに流れる搬送風をすべて排風として戻すことができる。この結果、十分な騒音の低減や埃の低減を図ることができ、作業環境の保全を保つことができるという利点がある。 【0018】 排風戻し通路の出口をカッタハウジングの後部下端に臨ませたので、カッタハウジングの内部に排風を引込ませることができる。これにより、排風戻し通路を短くすることができる。この結果、芝刈機の重量を軽くすることができ、持運びなどの利便性の向上を図ることができるという利点がある。 【0019】 請求項2に係る発明では、カッタハウジングの後壁に、カッタハウジングの後部下端に排風を戻すための補助排風戻し通路を設けたので、排風戻し通路に排風を戻しにくい状況が生じた場合にも便宜的にカッタハウジングに排風を還流させることができる。この結果、排風還流の促進を図ることができるという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。 図1は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の斜視図であり、芝刈機10は、カッタハウジング(カッタデッキ)12から搬送風とともにグラスバッグ24に刈草を搬送し、グラスバッグ24に刈草を収拾し、この刈草を搬送した搬送風を排風としてグラスバッグ24からからカッタハウジング12に戻すようにした排風還流式(排気循環式)の芝刈機である。 【0021】 また、芝刈機10は、動力源としてのエンジン13でカッタブレード14を回転させ、芝草面を刈るとともに、エンジン13の回転を後輪17に伝達し、エンジン13で後輪17を駆動するようにした自走式の芝刈機でもある。以下、その詳細を説明する。 【0022】 図中、11は機体、15は前輪、18はハンドルステー、19はハンドル、23はディスチャージガード(グラスカバー)、25はカッタレバー、26は変速レバー、27はヘッドカバー、28はカッタブレード14の回転軸を示す。 【0023】 図2は図1の2−2線断面図であり、芝刈機10の側面断面を示す。なお、カッタレバー25(図1参照)、変速レバー26は省略する(以下同じ)。 カッタハウジング12は、カッタブレード14の回転を許容するとともにカッタブレード14を囲むスクロール部31と、このスクロール部31から延出することで刈草(刈芝)を搬送風とともにグラスバッグ24に搬送する刈草搬送通路(刈芝草搬送通路)32と、搬送した刈草のみをグラスバッグ24に残して排風(空気)のみをカッタハウジング12に戻す排風戻し通路(空気戻し通路)33と、この排風戻し通路33を臨ませる空洞部34と、排風を補助的にカッタハウジング12に戻すためにカッタハウジング12の後壁35に形成した補助排風戻し通路としての複数の貫通孔36・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)備える。なお、21はカッタハウジング12の後部上面、22はカッタハウジング12の後部下端、37はスクロール部31の後部エッジを示す。 【0024】 スクロール部31は、カッタブレード14で芝草(芝草面)を刈り、刈取った刈草をグラスバッグ24へ送るための囲いである。 刈草搬送通路32は、スクロール部31から機体11後方に延ばすとともに機体11の片方側に形成した通路であり、排風戻し通路33は、刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて形成した通路である。 【0025】 なお、42は刈草を収拾するグラスバッグ24の刈草収拾部、51はカバー部材44及びグラスバッグ24の網状部材43の上面の後部で形成する排風導通路を示す。また、52はディスチャージガード23及びグラスバッグ24の網状部材43の上面の前部で形成する接続通路であって、接続通路52は排風戻し通路33の延長にあり、排風戻し通路33の一部を担う通路である。 【0026】 また、67はカッタハウジング12の後部下端22(後壁35の下部)に設けることで、排風の逃げを防止するとともに、排風をカッタハウジング12に指向させる排風ガード(仕切り部材)である。芝刈機10は、カッタハウジング12の後部下端22に排風ガード67を設けることで、排風循環(排風還流)効率を向上することができる。この結果、十分な騒音の低減や埃の低減を図ることができ、作業環境の保全を図ることができる。 【0027】 図3は図1の3−3線断面図であり、芝刈機10の平面断面を示す。 カッタブレード14は、白抜き矢印A,Aで示す回転方向に対して前側に位置する部位に刃部38,38を備え、これらの刃部38,38から回転方向に対して後側に位置する部位にかけて上方へ湾曲させたエアリフト部39,39を形成したもである。 【0028】 すなわち、カッタブレード14を回転させることで、エアリフト部39,39の下面に生ずる負圧で地表の芝草を立上げ、刃部38,38で芝草を刈取り、刈取った刈り芝をエアリフト部39,39の上面でヒットし、カッタブレード14の回転で起きる旋回流に載せ、この旋回流を搬送風として作用させ、この搬送風とともに刈草を白抜き矢印Bのようにグラスバッグ24に送るものである。 【0029】 図4は図1の4矢視図であり、芝刈機10の底面を示す。すなわち、芝刈機10は、エンジン(動力源)13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路33を設け、これらの刈草搬送通路32及び排風戻し通路33に刈草を溜めるグラスバッグ24を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させてグラスバッグ24に搬送し、このグラスバッグ24から排風のみを排風戻し通路33を経由させてカッタハウジング12に戻す排風還流式の芝刈機である。 【0030】 なお、29はエンジン13から後輪17,17に動力を伝達する動力伝達部品である。 以下、ディスチャージガード23(図2参照)、グラスバッグ24、刈草搬送通路32及び排風戻し通路33の構成を詳細に説明する。 【0031】 図5は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路及び排風戻し通路を構成する主な部品の分解斜視図である。 ディスチャージガード23は、カッタハウジング12の後部上面21に(具体的には、排風戻し通路33の入口としての排風入口61にシャフト66を介して)開閉自在に取付けることで、排風戻し通路33の排風入口61の上部に位置する断面視U字状のカバーであって、カッタハウジング12にグラスバッグ24を取付けた状態ではグラスバッグ24から排風戻し通路33に排風を導く接続通路機能(後述する接続通路52)の役目をさせ、カッタハウジング12からグラスバッグ24を取外したときは排風戻し通路33の排風入口61を塞ぐ蓋機能の役目をさせる部材である。 【0032】 図中、68は、シャフト66に軸支させるとともに、排風戻し通路33とディスチャージガード23との間に介在させることで、排風戻し通路33の排風入口61を塞ぐ方向にディスチャージガード23を付勢するリターンばねであって、ディスチャージガード23のがたつき防止をするものである。 【0033】 また、グラスバッグ24は、カッタハウジング12後面へ引っ掛けるだけの簡易な構造を採用したものなので、リターンばね68は、グラスバッグ24のカッタハウジング12後面への保持を確実にするための機能、即ちグラスバッグ24のがた防止機能及び外れ防止機能も併せ持つ。 【0034】 後述するように、芝刈機10を刈り放し作業でも使用する場合(図11(b)参照)には、ディスチャージガード23に搬送風が直接当たる。すなわち、リターンばね68がない場合には搬送風でディスチャージガード23が持上げられたり、振動することがあるので、リターンばね68は、カッタハウジング12側にディスチャージガード23を押えるための不可欠のばねと言える。 【0035】 グラスバッグ24は、カッタハウジング12の後壁35に着脱可能に取付ける略直方体形状の部材であって、カッタハウジング12に取付けるフレーム体41と、このフレーム体41に取付けるとともに刈草を収拾するために非通気性の部材で形成した刈草収拾部42と、この刈草収拾部42の上面に設けた通気体の部材で形成した網状部材43と、網状部材43の上部に空間を空けるとともに前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44と、からなる。 【0036】 例えば、カッタハウジング12にグラスバッグ24を取付ける係合部分を設け、この係合部分に係合させるフック機能をグラスバッグ24に設けることで、グラスバッグ24をカッタハウジング12に着脱可能に取付けることが可能である。 【0037】 刈草収拾部42は、上面76、左・右側面77,78及び後面79をプラスチック(樹脂材)成形品、プラスチックシート若しくはプラスチックフィルムなどの非通気体で形成した本体部材47と、底を樹脂成形部材形成した底面としての底部材48と、カッタハウジング12の後壁35に当接させることで刈草搬送通路32に臨ます開口部45と、網状部材43を取付ける上部開口46と、を形成したものである。すなわち、刈草収拾部42は、刈草を底部材48側(下方)に残して搬送風を排風として網状部材43側(上方)に逃がすことで、刈草及び搬送風を分離することができる。 【0038】 カバー部材44は、刈草収拾部42の上部開口46の後部を(刈草収拾部42の上面後部)覆うことで、網状部材43とともに排風を排風戻し通路33に導く排風導通路51を形成する部材であり、ディスチャージガード23は、刈草収拾部42の上部開口46の前部(刈草収拾部42の上面前部)を覆うことで、網状部材43とともに排風を排風導通路51から排風戻し通路33に接続する接続通路52を形成する部材でもある。 【0039】 以上の通り、グラスバッグ24は、略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部45を設け、この開口部45を刈草搬送通路32に臨ませ、略直方体の左・右側面77,78、後面79及び底面(底部材)48を非通気体にて形成することで、刈草を収拾する刈草収拾部42を形成するとともに、略直方体の上面に通気体の網状部材43を設け、この網状部材43の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44を被せることで、排風戻し通路33に臨ませる排風導通路51を形成したものと言える。 【0040】 すなわち、グラスバッグ24を略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部45を設け、この開口部45を刈草搬送通路32に臨ませて、この刈草搬送通路32から搬送風で刈草をグラスバッグ24に搬送することができる。 また、略直方体の左・右側面77,78、後面79及び底面(底部材)48を非通気体にて形成し、刈草を収拾する刈草収拾部42を形成したので、略直方体の左・右側面77,78、後面79及び底部材48から排風を外部に流出させないようにすることができる。この結果、グラスバッグ24から排風を排出する場合に比べ騒音を低減することができ、排風とともに排出される埃の低減を図ることができる。 【0041】 略直方体の上面に通気体の網状部材43を設けたので、刈草及び排風(搬送風)を分離することができる。 網状部材42の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44を被せることで、排風戻し通路33に臨ませる排風導通路51を形成することができ、この排風導通路51を通じて排風を排風戻し通路33に導くことができる。 【0042】 一般的に、グラスバッグの上面の空間が余裕があり、網状部材43の上部に空間を空けるとともに前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材44を被せたので、排風導通路51の通路断面積を十分にとることができる。この結果、排風をすべて排風戻し通路33に導くことができる。 【0043】 前述したように、刈草搬送通路32は、スクロール部31から機体11(図2参照)後方に延ばすとともに機体11の片方側に形成した通路であって、スクロール部31に形成した搬送風入口53と、後壁35に開けた搬送風出口54と、を備える。 【0044】 また、排風戻し通路33は、刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて形成した通路であって、詳細には、カッタハウジング12の空洞部34に差込む(臨ます)通路であり、カッタハウジング12の後部上面に左右のブラケット55,56を介して取付ける通路本体部57と、この通路本体部57に合わせることで筒状の通路を形成する補助部材58と、からなる。 【0045】 通路本体部57は、排風を取込む桝状の排風入口61と、この排風入口61に設けることでディスチャージガード23をシャフト66を介して回転自在に支持する支持部62,62と、補助部材58を取付ける支持壁63と、からなる。 補助部材58は、排風入口61を狭める排風規制開口(排風絞り開口)64と、排風を空洞部34に排出する出口としての排風出口65と、を形成した。 【0046】 排風戻し通路33を、通路本体部57と、この通路本体部57に合わせることで筒状の通路を形成する補助部材58と、から構成することで、排風戻し通路33の通路形状を任意に設定することができる。この結果、排風戻し通路33の設計の自由度を広げることができる。 【0047】 図6は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路の斜視図であり、刈草搬送通路32をカッタハウジング12の前後方向に略水平に設けるとともに、排風戻し通路33を刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて設けたことを示す。 また、刈草搬送通路32は、カッタハウジング12の左後方に形成した通路であることを示し、カッタハウジング12の後壁35に複数の貫通孔36・・・を形成したことを示す。 【0048】 図7は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の排風戻し通路の斜視図であり、排風戻し通路33の排風入口61にディスチャージガード23をスイング可能に取付け、このディスチャージガード23を跳ね上げ、網状部材43及び刈草収拾部42の上部開口46を露出させるとともに、排風戻し通路33の排風入口61及び補助部材58の排風規制開口64を露出させた状態を示す。 【0049】 すなわち、ディスチャージガード23を刈草収拾部42の上部開口46の前部に被せることで、網状部材43とともに排風を排風導通路51から排風戻し通路33に接続する接続通路52(図2参照)を形成できることを示す。 【0050】 図8は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図であり、芝刈機10は、カッタブレード14で刈取った刈草49を、搬送風とともに刈草搬送通路32からグラスバッグ24に送り、このグラスバッグ24で刈草49を収拾し、搬送風を排風として網状部材43から排風導通路51に導き、この排風導通路51から接続通路52を経由させて排風戻し通路33へ流し、カッタハウジング(カッタデッキ)12の空洞部34に放出し、この空洞部34に放出した排風をスクロール部31にて発生させる負圧によってスクロール部31(カッタハウジング12)内に引込むように排風を還流(循環)させる。 【0051】 すなわち、芝刈機10は、エンジン(動力源)13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路33を設け、これらの刈草搬送通路32及び排風戻し通路33に刈草を溜めるグラスバッグ24を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させてグラスバッグ24に搬送し、このグラスバッグ24から排風のみを排風戻し通路33を経由させてカッタハウジング12に戻す形式の芝刈機において、刈草搬送通路32をカッタハウジング12の前後方向に略水平に設けるとともに、排風戻し通路33を刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて設け、排風戻し通路33の排風入口(入口)61をカッタハウジング12の後部上面21に設定し、排風戻し通路33の排風出口(出口)65をカッタハウジング12の後部下端22(具体的には、カッタハウジング12のスクロール部31の後部エッジ37)に内側から臨ませたものと言える。 【0052】 例えば、グラスバッグから排風を放出すると機体後部に騒音や埃が発生する。これらの騒音の低減や埃の低減を図ることができるとすれば、作業環境を良好に保つことができるので好ましいことであり、芝刈機を小型にすることができるとすれば、機体の重量を軽くすることができ、持運びが便利になるので好都合である。 【0053】 そこで、排風戻し通路33を刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて設けることで、機体11の後方若しくは側方に排風戻し通路33の通路断面積を拡張することができる。この結果、排風戻し通路33の通路断面積を任意に設定することができ、十分な騒音の低減や埃の低減を期待することができる。 【0054】 排風戻し通路33の排風入口(入口)61をカッタハウジング12の後部上面21に設定することで、排風をグラスバッグ24の上面から排風戻し通路33に流すことができる。 【0055】 一般的にグラスバッグの上面は空間があるので、大量の排風を排風戻し通路33に還流させることができる。すなわち、カッタハウジング12からグラスバッグ24に流れる搬送風をすべて排風として戻すことができるので、グラスバッグ24から排風を放出する必要性を回避することができる。この結果、十分な騒音の低減や埃の低減を図ることができ、作業環境の保全を保つことができる。 【0056】 一般的に、芝刈り後のカッタハウジングの後部は芝草面が前部若しくは左右側部に比べて一段低い。また、カッタハウジングの内部は、カッタブレードのエアリフト部で搬送風を発生させるので負圧である。 【0057】 そこで、排風戻し通路33の排風出口(出口)65をカッタハウジング12の後部下端22に臨ませることで、カッタハウジング12の内部に(スクロール部31に)排風を引込ませることができる。 これにより、排風戻し通路33を短くすることができる。この結果、芝刈機10の重量を軽くすることができ、持運びなどの利便性の向上を図ることができる。 【0058】 ところで、芝刈機10は、搬送風及び刈草49をスクロール部31から斜め上がりに後方に向かって延ばした刈草搬送通路32を経由させて、斜め上がりに後方に向かって取付けたグラスバッグ24に搬送するように設計したものである。また、刈草49と搬送風である空気とを比べれば、刈草49は重く空気は軽い。従って、刈草49を刈草収拾部42の底部材48(図5参照)に落下させ、搬送風のみを上方に流すことができる。 【0059】 さらに、刈草収拾部42の上面に通気体の部材で形成した網状部材43を設けることで、搬送風と刈草49とを重力選別することが容易にできる。 搬送風とともに網状部材43にへばりついた刈草もカッタブレード14の回転を止めれば、自重で刈草収拾部42に落下させることができる。また、自重で刈草収拾部42に落下することができなかった刈草もグラスバッグ24を叩けば刈草収拾部42に収納することができる。 【0060】 すなわち、グラスバッグ24の左・右側面77,78(図5参照)及び後面79をプラスチック(樹脂材)成形品、プラスチックシート若しくはプラスチックフィルムなどの非通気体で形成したので、左・右側面77,78及び後面79に刈草49が引っ掛かることはなく、付着した刈草も容易に落すことができる。従って、グラスバッグ24は芝捨て性がよい(刈草の離型性がよい)ものと言え、刈草49の残存量を少なくすることができる。この結果、刈草49の廃棄を簡単にすることができる。 【0061】 図9(a),(b)は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す平面断面図である。 (a)において、先ず、カッタブレード14で芝草面を刈り、刈った刈草を搬送風とともにグラスバッグ24の刈草収拾部42に搬送し、この刈草収拾部42で刈草を収拾し、網状部材43から搬送風を排風として排風導通路51(図8参照)に流し、この排風導通路51から接続通路52を経由させて排風を排風戻し通路33に流し、この排風戻し通路33から排風を空洞部34に流し、この空洞部34に流れた排風を負圧を形成するスクロール部31に引込む。 【0062】 (b)において、白抜きU字部分Cは刈込み済みの芝草面を示し、黒点部分Bは刈込み前の芝草面を示す。また、黒点部分Dは刈込み前の芝草面なので、白抜きU字部分Cの刈込み済みの芝草面よりも高さがある。従って、芝刈り作業中においては、(a)に示すカッタハウジング12の前面、左・右側面は黒点部分Dの壁で囲まれ、カッタハウジング12の後面は白抜きU字部分Cの開口があるものと見なすことができる。 【0063】 すなわち、図8に示すように、カッタハウジング12の後部下端22に排風戻し通路33の排風出口65を臨ますことで、他の部分(カッタハウジング12の前面、左・右側面)に排風戻し通路33の排風出口65を臨ますよりも、スクロール部31の負圧による排風引込み作用を生かしやすいものと言える。この結果、排風の環流(循環)効率の促進を図ることができる。 【0064】 図10は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の作業開始時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 芝刈り開始当初の搬送風(排風)の流れを示し、芝刈り開始当初は刈草が刈草収拾部に堆積した状態ではないので、搬送風は刈草収拾部の後面に当たり、排風として刈草収拾部42の後壁35へ戻ることが多いことが実験的に観察することができた。そこで、カッタハウジング12の後壁35に、カッタハウジング12の後部下端22に排風を戻すための複数の貫通孔(補助排風戻し通路)36・・・を設けた。 【0065】 カッタハウジング12の後壁35に、カッタハウジング12の後部下端22に排風を戻すための複数の貫通孔(補助排風戻し通路)36・・・を設けることで、刈草収拾部42に刈草の堆積がない状態でも(排風戻し通路33に排風を戻しにくい状況が生じた場合にも)便宜的にカッタハウジング12に排風を還流させることができる。この結果、排風還流(循環)の促進を図ることができる。 【0066】 図11(a),(b)は本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草放出作業時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。(a)はグラスバッグ24を装着した芝刈機10を示し、(b)はグラスバッグ24を取外した芝刈機10を示す。 例えば、芝刈面積が大きい面積に渡るとともに、刈草をグラスバッグ24(図2参照)に収拾してかたづける必要のない牧草地や草刈り場(フィールド)などでは、刈草を芝刈面に放置する刈り放し作業をすることが多い。 【0067】 そこで、排風還流式の芝刈機でありながら、刈り放し作業でも使用することができるようにすることは、芝刈作業の多様性のニーズに対応することができ、芝刈機の利便性を向上させることができるので好ましいことである。 【0068】 (a)に示すように、芝刈機10は、エンジン(動力源)13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路33を設け、これらの刈草搬送通路32及び排風戻し通路33に刈草を溜めるグラスバッグ24を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させてグラスバッグ24に搬送し、このグラスバッグ24から排風のみを排風戻し通路33を経由させてカッタハウジング12に戻す形式の芝刈機において、カッタハウジング12の前後方向に刈草搬送通路32を略水平に設けるとともに、この刈草搬送通路32に隣接させ且つ略直交させて排風戻し通路33を設け、この排風戻し通路33の排風入口(入口)61をカッタハウジング12の後部上面21に設定し、グラスバッグ24を取外して刈草を芝草面に放出する作業時には排風入口(入口)61を塞いで刈草を芝草面に案内するとともに、グラスバッグ24を装着してグラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す作業時にはグラスバッグ24の一部を覆ってグラスバッグ24から排風戻し通路33に排風を戻すディスチャージガード23を排風入口(入口)61の上端にスイング可能に取付けたものである。 【0069】 すなわち、芝刈機10は、グラスバッグ24を装着してグラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す作業時にはグラスバッグ24の一部を覆ってグラスバッグ24から排風戻し通路33に排風を戻すとともに、グラスバッグ24を取外して刈草を芝草面に放出する作業時には排風戻し通路33の排風入口61を塞いで刈草を芝草面に案内するディスチャージガード23を排風入口61の上端にスイング可能に取付けることで、(a)に示すグラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す作業時には、ディスチャージガード23を排風を戻す通路機能部材として機能させ、(b)に示すグラスバッグ24を取外して刈草を芝草面に放出する作業時には、ディスチャージガード23を排風戻し通路33の排風入口61を塞ぐ蓋機能部材として作用させるとともに、ディスチャージガード23を刈草を芝草面に案内する案内機能部材として機能させることができる。 【0070】 (b)に示すように、芝刈機10は、グラスバッグ24からカッタハウジング12に排風を戻す排風還流式の芝刈機10でありながら、刈り放し作業でも使用することができる芝刈機10を実現することができる。この結果、芝刈作業の多様性のニーズに対応することができ、芝刈機10の利便性を向上させることができる。 【0071】 なお、図5に示すように、排風戻し通路33とディスチャージガード23との間にリターンばね68介在させたので、刈り放し作業中にディスチャージガード23が持上げられたり、振動することはない。すなわち、良好に刈り放し作業を遂行することができる。 【0072】 図12は本発明に係る第2実施形態の芝刈機の側面断面図であり、芝刈機10(図2参照)に使用の部品と同一部品は同一符号を用いて詳細な説明は省略する。 芝刈機100は、芝刈機10と比較してグラスバッグ24(図2参照)が異なる芝刈機であり、グラスバッグ124を、略直方体形状に形成し、略直方体の前面に開口部125を設け、この開口部125を刈草搬送通路32に臨ませ、略直方体の左・右側面177,178(図13参照)、後面179及び底面(底部材)148を非通気体にて形成することで、刈草を収拾する刈草収拾部142を形成し、略直方体の上面に通気体の網状部材143を設け、この網状部材143の上部に空間を空け、且つ前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材144を被せることで、排風戻し通路33に臨ませる排風導通路151を形成し、且つグラスバッグ124に後面を解放させた後面解放口157を設け、この後面解放口157に通気体の後部網状部材158を設け、カバー部材144を延出することで、後面解放口157を覆うとともに排風導通路151に連通させる後部導通路159を形成したものである。 【0073】 なお、111は機体、12はカッタハウジング、13はエンジン、14はカッタブレード、15は前輪、17は後輪、18はハンドルステー、19はハンドル、21は後部上面、22は後部下端、23はディチャージガード、27はヘッドカバー、28は回転軸、31はスクロール部、32は刈草搬送通路、33は排風戻し通路、34は空洞部、35は後壁、52は接続通路、67は排風ガードを示す。 【0074】 図13は本発明に係る第2実施形態の芝刈機の刈草搬送通路及び排風戻し通路を構成する主な部品の分解斜視図であり、図中、53は搬送風入口、54は搬送風出口、55,56は左右のブラケット、57は通路本体部、58は補助部材、61は排風入口、62,62は支持部、63は支持壁、64は排風規制口、65は排風出口、66はシャフトであり、グラスバッグ124の詳細を説明する。 【0075】 グラスバッグ124は、カッタハウジング12の後壁35に着脱可能に取付ける略直方体形状の部材であって、カッタハウジング12に取付けるフレーム体141と、このフレーム体141に取付けるとともに刈草を収拾するために非通気性の部材で形成した刈草収拾部142と、この刈草収拾部142の上面に設けた通気体の部材で形成した網状部材143と、網状部材143の上部に空間を空けるとともに前方を解放させ後方を塞いだ非通気体のカバー部材144と、刈草収拾部142の後面に設けた通気体の部材で形成した後部網状部材158と、からなる。 【0076】 刈草収拾部142は、上面176、左・右側面177,178及び後面179を非通気性布部材で形成した本体部材147と、底を樹脂成形部材形成した底面としての底部材148と、カッタハウジング12の後壁35に当接させることで刈草搬送通路32に臨ます開口部145と、網状部材143を取付ける上部開口146と、後部網状部材158を取付ける後面解放口157とを形成したものであり、刈草及び搬送風を分離する部分である。 【0077】 カバー部材144は、刈草収拾部142の上部開口146の後部に被せることで、網状部材143とともに排風を排風戻し通路33に導く排風導通路151を形成する上部本体161と、刈草収拾部42の後面に被せ、排風導通路151に連通させることで、後部導通路159を形成する後部延出部162と、を備える。 【0078】 図14(a),(b)は本発明に係る第2実施形態の芝刈機の刈草放出作業時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す説明図である。 (a)において、先ず、カッタブレード14で芝草面を刈り、刈った刈草49を搬送風とともにグラスバッグ124の刈草収拾部142に搬送し、この刈草収拾部142で刈草49を収拾し、網状部材143から搬送風を排風として排風導通路151に流すとともに、後部網状部材158から搬送風を排風として後部導通路159を経由させて排風導通路151に流し、この排風導通路151から接続通路52を経由させて排風を排風戻し通路33に流し、この排風戻し通路33から排風を空洞部34に放出し、この空洞部34に放出した排風を負圧を形成するスクロール部31に引込むようにする。 【0079】 また、芝刈機100では、刈草49が刈草収拾部142に堆積した状態では、搬送風が堆積した刈草49に当たり上方に向かうので、網状部材143から排風が排風導通路151に流れるものと考えられ、刈草収拾部142に刈草49が堆積前(芝刈り開始当初)では、搬送風が刈草収拾部142の後面に直接向かうので、後部網状部材158から排風が後部導通路159を経由して排風導通路151に流れるものと考えられる。 【0080】 すなわち、(b)において、グラスバッグ124に後面を解放させた後面解放口157を設け、この後面解放口157に通気体の後部網状部材158を設け、(a)に示すカバー部材144の上部本体161を延出して後部延出部162を形成し、この後部延出部162で後面解放口157を覆うとともに(a)に示す排風導通路151に連通する後部導通路159を形成したので、グラスバッグ124の後面からも排風を排風戻し通路33に戻すことができる。 【0081】 この結果、グラスバッグ124に堆積する刈草の状態で搬送風がグラスバッグ124の上部に流れにくい場合に、刈草49を搬送済みの搬送風を排風として有効に排風戻し通路33に導くことができる。 【0082】 図15は本発明に係る第3実施形態の芝刈機の側面断面図であり、芝刈機10(図2参照)に使用の部品と同一部品は同一符号を用いて詳細な説明は省略する。 芝刈機200は、芝刈機10と比較してグラスバッグ24(図2参照)が異なる芝刈機であり、エンジン(動力源)13でカッタブレード14を回転させ、このカッタブレード14をカッタハウジング12で覆い、カッタハウジング12に刈草を搬送する刈草搬送通路32を設けるとともに排風を戻す排風戻し通路33を設け、これらの刈草搬送通路32及び排風戻し通路33に刈草を溜めるグラスバッグ224を連通させ、カッタブレード14のエアリフト部39,39で発生させる搬送風で刈草を刈草搬送通路32を経由させてグラスバッグ224に搬送し、このグラスバッグ224から排風のみを排風戻し通路33を経由させてカッタハウジング12に戻す形式の芝刈機において、グラスバッグ224を、刈草を収拾する刈草収拾機能を有するインナ部材(インナバッグ)242と、インナ部材242の一部を覆う膨出可能なアウタ部材(アウタバッグ)243と、これらのインナ部材242及びアウタ部材243を支持するとともにカッタハウジング12の後壁35に着脱可能に取付けるフレーム体241と、から構成したものである。 【0083】 なお、211は機体、12はカッタハウジング、13はエンジン、14はカッタブレード、15は前輪、17は後輪、18はハンドルステー、19はハンドル、21は後部上面、22は後部下端、23はディチャージガード、27はヘッドカバー、28は回転軸、31はスクロール部、32は刈草搬送通路、33は排風戻し通路、34は空洞部、35は後壁、52は接続通路、67は排風ガードを示す。 【0084】 図16は本発明に係る第3実施形態の芝刈機のグラスバッグの斜視図であり、インナ部材242は、略直方体形状の部材であり、略直方体の前面に形成したインナ開口部245と、略直方体の上面276、左・右側面277,278及び後面279を非通気性布部材で形成したインナ本体部247と、略直方体の底を非通気性部材で形成した底面としての底部材248と、から構成することで、底部材248を含む下方に刈草を収拾する刈草収拾機能を持たせ、上面276、左・右側面277,278及び後面279の上方に排風を還流させる排風流通壁機能をを持たせた部材である。 なお、インナ開口部245は、カッタハウジング12の後壁35に当接させることで、刈草搬送通路32に臨ませるものである。 【0085】 アウタ部材243は、非通気性布部材で形成した部材であって、インナ部材242の上面276、左・右側面277,278及び後面279を空間を空けて覆うとともに、フレーム体241及び底部材248に支持させた部材であり、刈草を除いた排風を導く排風導通路251と、この排風導通路251を接続通路52(図15参照)を介して排風戻し通路33に臨ませるアウタ開口部252と、を備える。 【0086】 フレーム体241は、インナ本体部247を支持するインナ支持部253と、インナ開口部245を形成するインナ開口フレーム254と、アウタ開口部252を形成するアウタ開口フレーム255と、を備える。 【0087】 図17は図16の17−17線断面図であり、グラスバッグの側面断面を示す。 芝刈機200は、グラスバッグ224を、略直方体形状を呈したインナ部材242と、このインナ部材242の一部を覆う膨出(膨張)可能なアウタ部材243と、から構成し、インナ部材242が、略直方体の上面276、左・右側面277,278(278は図16参照)及び後面279を通気性布部材で形成し、略直方体の底面(底部材)248を樹脂部材若しくは金属板などの非通気性部材で形成し、略直方体の前面を開口させてインナ開口部245を形成し、このインナ開口部245を刈草搬送通路32に臨ませものであり、アウタ部材243が、インナ部材242の上面276、左・右側面277,278及び後面279を空間を設けて非通気性布部材で覆い、インナ開口部245側にアウタ開口部252を形成し、このアウタ開口部252を排風戻し通路33(図15参照)に臨ませるものであると言える。 【0088】 図18は本発明に係る第3実施形態の芝刈機の別実施例のグラスバッグの側面断面図であり、グラスバッグ264は、グラスバッグ224(図17参照)と同一機能を有するバッグであって、刈草を収拾するために非通気性布部材で形成したインナ部材(インナバッグ)282と、インナ部材282を覆うために非通気性布部材で形成した膨出可能なアウタ部材(アウタバッグ)283と、これらのインナ部材282及びアウタ部材283を支持するフレーム体241と、からなる。すなわち、グラスバッグ264は、インナ部材282及びアウタ部材283で2層構成としたバッグと言える。 【0089】 図中、285はインナ開口部、292はアウタ開口部、291はインナ部材282及びアウタ部材283で構成することで排風を排風戻し通路33(図15参照)に流す排風導通路を示す。 【0090】 グラスバッグ264を、刈草を収拾するために非通気性布部材で形成したインナ部材282と、インナ開口部285を除いてインナ部材282を覆うために非通気性布部材で形成した膨出可能なアウタ部材283と、から2層構成とすることで、グラスバッグ264の軽量化を図ることができる。例えば、刈草の処分などでグラスバッグを扱いやすい。この結果、グラスバッグ264の利便性の向上を図ることができる。 【0091】 図19(a),(b)は本発明に係る第3実施形態の芝刈機の作業開始前の状態示す説明図である。 (a)において、例えば、グラスバッグから排風を放出すると機体後部に騒音や埃が発生する。これらの騒音の低減や埃の低減を図ることができるとすれば、作業環境を良好に保つことができるので好ましいことである。 【0092】 そこで、インナ部材242を、略直方体形状に形成し、略直方体の前面にインナ開口部245を設け、このインナ開口部245を刈草搬送通路32に臨ませることで、刈草搬送通路32からインナ部材242に刈草を搬送するようにした。 なお、排風導通路251の前方をディスチャージガード23にて覆ったことを示す。排風導通路251の前方をディスチャージガード23にて覆うことで、アウタ開口部252から排風が外部に漏れることを最小限に止めることができる。 【0093】 また、(b)において、略直方体のインナ部材242の底面(底部材)248を非通気性部材で形成し、略直方体の上面276、左・右側面277,278及び後面279を非通気性布部材で形成することでインナ部材242に刈草を残し、上面276、左・右側面277,278及び後面279から刈草を搬送済みの搬送風を排風としてアウタ部材243に流出させるようにした。 【0094】 アウタ部材243を膨出可能に形成したので、非作業時には収縮した状態になるので、ハンドル19(図1参照)との隙間も十分に確保することができる。この結果、グラスバッグ224の脱着を容易にすることができる。さらに、ハンドル19(図1参照)との隙間も十分に確保することで機体11(図1参照)をハンドリングがしやすくなり、芝刈機200を容易に車両に積載することもできる。 【0095】 図20(a),(b)は本発明に係る第3実施形態の芝刈機の作業中の搬送風、刈草及び排風の流れを示す説明図である。 (a)において、芝刈機200は、刈草搬送通路32から搬送風とともに刈草49をグラスバッグ224のインナ部材242に搬送し、刈草49をインナ部材242に収拾し、搬送風を排風として通気性のあるインナ部材242から非通気性のアウタ部材243に流し、アウタ部材243側に排風を流すことでアウタ部材243を膨出(膨張)させて排風導通路251を形成し(膨らまし)、この排風導通路251から接続通路52を介して排風を排風戻し通路33に戻すことができる。 【0096】 すなわち、アウタ部材243でインナ部材242の上面276、左・右側面277,278及び後面279を空間を設けて覆い、アウタ部材243のインナ開口部245側にアウタ開口部252を形成し、このアウタ開口部252を排風戻し通路33に臨ませ、インナ部材242の上面276、左・右側面277,278及び後面279から放出した排風でアウタ部材243を膨出させて排風をアウタ開口部252から排風戻し通路33に流すようにした。 【0097】 インナ部材242が、略直方体の上面276、左・右側面277,278及び後面279を通気性布部材で形成し、インナ部材242の上面276、左・右側面277,278及び後面279を空間を設けて非通気性布部材で形成したアウタ部材243で覆い、インナ部材242の上面276、左・右側面277,278及び後面279から放出した排風でアウタ部材を膨出させて排風をアウタ開口部252から排風戻し通路33に流すことで、グラスバッグ224からカッタハウジング12に排風を環流(循環)させることができる。この結果、グラスバッグ224から排風を排出することによる騒音の低減を図ることができ、排風とともに排出される埃の低減を図ることができる。 また、アウタ部材243を膨出可能に形成したので、ディスチャージガード23との未着性を改善することができる。この結果、排風の漏れを最小限に止めることができる。 【0098】 (b)において、略直方体の上面276、左・右側面277,278及び後面279を空間を設けて非通気性布部材のアウタ部材243で覆うことで、インナ部材及びアウタ部材の間に十分な空間を確保することができる。この結果、排風をすべて排風戻し通路33に導くことができる。 【0099】 アウタ部材243を膨出可能に形成したので、作業時には排風でアウタ部材243のみを膨らませることができ、還流に必要な通路断面積を十分に確保することができる。 また、インナ部材242とアウタ部材243とで構成する上部空間は、還流により圧力が高まる部分にある。インナ部材242の上部をフレーム体241で支持したので、インナ部材242の変形を防止することができるので、インナ部材242とアウタ部材243とで構成する上部空間(排風導通路251)を十分に確保することができる。 【0100】 さらに、グラスバッグ224に刈草が堆積するにしたがって、インナ部材242は刈草が詰まった状態になり、排風の風圧が弱まる。これにより、アウタ部材243は若干しぼんだ状態になるので、この状態でグラスバッグ244に刈草が満杯になったことを知ることができる。すなわち、アウタ部材243を膨出可能に形成したので、アウタ部材243に満杯センサとしての機能をもたすことができる。 【0101】 尚、本発明に係る芝刈機10は、図2に示すように、動力源にエンジン13を用いたが、これに限るものではなく、動力源はバッテリ等で駆動する電動モータであってもよい。 【0102】 本発明に係る芝刈機200は、図16に示すように、グラスバッグ224をインナ部材242及びアウタ部材243から構成し、インナ部材242の上面276、左・右側面277,278及び後面279に排風導通路251を形成したが、これに限るものではなく、インナ部材の上面に排風導通路を形成したものであってもよく、インナ部材の上面及び側面に排風導通路を形成したものであってもよく、又インナ部材の上面及び側面に排風導通路を形成したものであってもよい。 【産業上の利用可能性】 【0103】 本発明に係る芝刈機は、動力源の動力を後輪に伝達する自走式の芝刈機に採用するのに好適である。 【図面の簡単な説明】 【0104】 【図1】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の斜視図である。 【図2】図1の2−2線断面図である。 【図3】図1の3−3線断面図である。 【図4】図1の4矢視図である。 【図5】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路及び排風戻し通路を構成する主な部品の分解斜視図である。 【図6】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草搬送通路の斜視図である。 【図7】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の排風戻し通路の斜視図である。 【図8】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 【図9】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の通常作業での搬送風、刈草及び排風の流れを示す平面断面図である。 【図10】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の作業開始時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 【図11】本発明に係る第1実施形態の芝刈機の刈草放出作業時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す側面断面図である。 【図12】本発明に係る第2実施形態の芝刈機の側面断面図である。 【図13】本発明に係る第2実施形態の芝刈機の刈草搬送通路及び排風戻し通路を構成する主な部品の分解斜視図である。 【図14】本発明に係る第2実施形態の芝刈機の刈草放出作業時の搬送風、刈草及び排風の流れを示す説明図である。 【図15】本発明に係る第3実施形態の芝刈機の側面断面図である。 【図16】本発明に係る第3実施形態の芝刈機のグラスバッグの斜視図である。 【図17】図16の17−17線断面図である。 【図18】本発明に係る第3実施形態の芝刈機の別実施例のグラスバッグの側面断面図である。 【図19】本発明に係る第3実施形態の芝刈機の作業開始前の状態示す説明図である。 【図20】本発明に係る第3実施形態の芝刈機の作業中の搬送風、刈草及び排風の流れを示す説明図である。 【図21】従来の基本構成を説明する図である。 【符号の説明】 【0105】 10,100,200…芝刈機、12…カッタハウジング、13…動力源(エンジン)、14…カッタブレード、21…後部上面、22…後部下端、23…ディスチャージガード、24,124,224…グラスバッグ、32…刈草搬送通路、33…排風戻し通路、36…補助排風戻し通路(貫通孔)、39…エアリフト部、42,142…刈草収拾部、43,143…網状部材、44,144…カバー部材、45,145…開口部、48,148,248…底面(底部材)、51,151,251…排風導通路、61…入口(排風入口)、65…出口(排風出口)、76,176,276…上面、77,177,277…左側面、78,178,278…右側面、79,179,279…後面、157…後面解放口、158…後部網状部材、159…後部導通路、242…インナ部材、243…アウタ部材、245…インナ開口部、252…アウタ開口部。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年6月25日(2004.6.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
【識別番号】100094020 【弁理士】 【氏名又は名称】田宮 寛祉
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| 【公開番号】 |
特開2006−6202(P2006−6202A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月12日(2006.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願2004−188173(P2004−188173) |
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