| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】神門 孝博 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】コンバインの前処理部に装備される引起装置を構成するチェンケースの下端部に植立穀稈が衝突し、当該穀稈が前方に押し倒されて刈り残しや刈取穀稈の搬送姿勢の乱れが発生する不具合を解消する。
【解決手段】複数の分草体21、21の後方に植立穀稈を引き起こす引起装置24,24 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の分草体(21、21)の後方に植立穀稈を引き起こす引起装置(24,24)と、該引起装置(24、24)により引き起こした穀稈を切断する刈刃装置(25)と、該刈刃装置(25)により刈り取った穀稈を脱穀装置(12)に搬送する穀稈搬送装置(26,27)を具備した前処理部(11)を有するコンバインにおいて、相対する引起装置(24,24)の下方側を互いに離間する方向に拡開させ、且つ当該引起装置(24,24)の下端部を機体正面視で分草体(21、21)内に入り込ませたことを特徴とするコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、農業機械であるコンバインの前処理部に装備される引起装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、コンバインの前処理部は、前処理フレームに植立穀稈を分草する分草体と、植立穀稈を引き起す引起装置と、引起装置によって引起した穀稈の株元を切断して刈り取る刈刃装置と、植立穀稈を掻き込んで搬送する掻込搬送体とを設けて構成すると共に、掻込搬送体の終端部まで搬送した刈取穀稈を、扱深搬送体を介して脱穀部のフィードチェンに供給するように構成したものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 一方、引起装置に備える穀稈係止爪を高速で上方に移行させると、引起装置の下部で植立穀稈が急激に梳き上げられ、特に当該穀稈が倒伏している場合は引き抜かれ易い傾向にあることから、穀稈係止爪を上方に移行させる上下2段の引起し部を設けると共に、下段の引起し部における穀稈係止爪の移行速度を、上段の引起し部における穀稈係止爪の移行速度よりも低速に設定する構成のものが知られている。(例えば、特許文献2参照。)。 【特許文献1】特開2003−310031号公報(第2−3頁、図1−図4) 【特許文献2】実開昭55−160128号公報(第5−6頁、第3図−第4図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、上述した特許文献1及び特許文献2の引起装置を構成するチェンケースは、相対する分草体の内側に突出した状態で配設されており、刈取作業時にチェンケースの下端部が植立穀稈に衝突して当該穀稈が前方に押し倒され、それによって特に高速刈取作業時に、植立穀稈の刈り残しや刈取穀稈の搬送姿勢の乱れが発生する虞があった。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、上記課題を解決することを目的として創案したものであって、複数の分草体の後方に植立穀稈を引き起こす引起装置と、該引起装置により引き起こした穀稈を切断する刈刃装置と、該刈刃装置により刈り取った穀稈を脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置を具備した前処理部を有するコンバインにおいて、相対する引起装置の下方側を互いに離間する方向に拡開させ、且つ当該引起装置の下端部を機体正面視で分草体内に入り込ませたことを特徴としている。 【発明の効果】 【0006】 本発明によれば、相対する引起装置の下方側を互いに離間する方向に拡開させ、且つ当該引起装置の下端部を機体正面視で分草体内に入り込ませてあるので、前記引起装置の下端部に植立穀稈が衝突しないようになり、それによって当該穀稈が前方に押し倒されることが少なくなり、特に高速で刈取作業を行う際に、植立穀稈の刈り残しや刈取穀稈の搬送姿勢の乱れが発生するといった問題点を解消することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、2条刈りコンバイン10の正面図、図2は、同じく側面図であって、コンバイン10は、穀稈を刈取る前処理部11と、刈取穀稈から穀粒を脱穀し、この穀粒を選別する脱穀装置12と、選別済みの穀粒を貯留する穀粒タンク13と、脱穀済みの排稈を排出処理する後処理部14と、各種の操作具が設けられる操縦部15と、左右一対のクローラ走行装置16を走行方向に沿わせて配設した機体フレーム17を有している。 【0008】 そして、前処理部11には、植立穀稈を分草する複数の分草体21,21を分草体支持フレーム22に一体的に取り付けると共に、左右両側の分草体支持フレーム22にナローガイド23L、23Rを夫々取り付けている。 【0009】 また、分草体21,21の後方には、分草体21,21により分草された後の植立穀稈を引き起す引起装置24,24と、この引起装置24,24により引き起こした穀稈の株元を切断する刈刃装置25と、該刈刃装置25で刈り取られる穀稈を掻き込んで搬送する掻込搬送装置26,26と、該掻込搬送装置26,26の後方で刈取穀稈の稈長を検出して自動的に適正な扱ぎ深さに調節する扱深搬送装置27等の穀稈搬送装置が設けてあり、前記扱深搬送装置27の終端部まで搬送された刈取穀稈は、脱穀フィードチェン28を介して脱穀装置12に供給されるようになっている。 【0010】 上述した引起装置24,24は、複数本の爪31aを所定の間隔で取り付けてなる爪付チェン31と引起しケース32とを有し、当該爪付チェン31を引起しケース32内で上方に回動させることによって、分草体21,21で分草された後の植立穀稈を整然と梳き上げることができるようになっている。 【0011】 そして、引起装置24,24の後方で、且つ機体フレーム17前方で斜め下方に延出する縦伝動筒41と直交する横伝動筒42の前方下部には、地面に近接して穀稈の株元を切断する刈刃装置25が設けてあり、この刈刃装置25によって切断された穀稈は、掻込搬送装置26,26によって略直立状態で掻き込まれながら後方に移送されるようになっている。 【0012】 また、図1に示すように、相対する引起装置24,24は、その下方側を互いに離間する方向にW1の幅で拡開させた状態から、徐々に一定の引起し経路の幅W2となるように形成すると共に、当該引起装置24,24の下端部A,Aを機体正面視で分草体21、21内に入り込ませてあるので、刈取対象である植立穀稈の条が蛇行している場合や、コンバイン10の操向により植立穀稈の条が左右にずれた場合でも、引起装置24,24の下端部A,Aに植立穀稈が衝突しないようになり、それによって当該穀稈が前方に押し倒されることが少なくなり、特に高速で刈取作業を行う際に、植立穀稈の刈り残しや刈取穀稈の搬送姿勢の乱れが発生するといった問題点を解消することができる。 【0013】 そして、図3に示すものは、相対する引起装置24,24を構成する引起しケース32,32の下部32a,32aを支点P1,P1を中心に回動可能に構成し、仮想線で示すように下向きとすることにより、爪付チェン31の爪31a先端の回動軌跡を圃場面に近接させることができるようにしたものであって、特に刈り取ろうとする穀稈が倒伏している場合に極めて有効である。尚、この構成のものでは、引起しケース32,32内を回動する爪付チェン31の引起しケース32,32の下部32a,32aと上部32b,32bとの連係部B,Bに、屈曲可能なバネ材等からなる連係部材45,45を介装することによって、爪付チェン31の滑らかな軌道を形成できるので当該爪付チェン31はスムーズに回動するようになる。 【0014】 また、図4に示すものは、上述した掻込搬送装置26,26を、その駆動軸P2,P2を中心として回動可能に支持すると共に、掻込搬送装置26,26の前端(下端)部の外側に圧縮スプリング48,48等の緩衝部材が設けてあり、それによって高速で刈取作業を行う際や太株の植立穀稈Sを掻き込んで搬送する際に、当該掻込搬送装置26,26の前端部を植立穀稈Sの稈ボリュームに応じ圧縮スプリング48,48に抗して拡開させることができるので、スムーズな掻き込み搬送が行われるようになる。 【図面の簡単な説明】 【0015】 【図1】コンバインの正面図。 【図2】コンバインの側面図。 【図3】引起装置下部の他の実施形態を示す正面図。 【図4】掻込搬送装置の正面図。 【符号の説明】 【0016】 11 前処理部 12 脱穀装置 21 分草体 24 引起装置 25 刈刃装置 26 穀稈搬送装置(掻込搬送装置) 27 穀稈搬送装置(扱深搬送装置)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年6月25日(2004.6.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−6198(P2006−6198A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月12日(2006.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願2004−187933(P2004−187933) |
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